JP2006335682A - 毛髪形状制御剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、グアニジン誘導体を含有し、生来の縮毛・くせ毛を永続的に直毛化することができ、しかも毛髪に対する損傷の少ない毛髪形状制御剤第1剤に関する。
生来の縮毛・くせ毛は、髪が広がる、毛先がはねる、髪の流れがきれいに出ないなどの悩みの原因となることが多く、その矯正方法が種々提案されている。かかる矯正方法のうち、代表的なものはストレートパーマといわれる方法である。ストレートパーマは、毛髪を還元して毛髪ケラチンのジスルフィド結合を充分に切断しながら、パネルに張りつけたり櫛を通したりすることで毛髪を真っ直ぐに引っ張り、ストレートになった状態で酸化してジスルフィド結合を再生・固定する方法である。
しかしながら、毛髪のウェーブがパーマネントウェーブ処理によるものであればストレートパーマにより充分にストレートにすることが可能であるものの、生来の縮毛・くせ毛は充分に伸ばすことが困難である。また、一見伸ばせたように見えても何日か経つと元のくせが戻ってしまうなど、充分な効果は得られなかった。
そこで、処理効率を高めるために、グアニジン誘導体又はその酸付加塩を組み合わせて用いる方法(特許文献1及び2参照)等が提案されているほか、ストレートセット性を向上させるための、アミド基を有するグアニジン誘導体を含有し、還元性組成物と組み合わせずに使用する毛髪セット剤も提案されている(特許文献3参照)。また、グリシンベタインを毛髪保護成分として用いて使用後の毛髪の風合いを改善するパーマ剤(特許文献4)や、グリシンベタインとイソプロパノールアミン類を併用した、皮膚に対する刺激性が低いパーマネントウェーブ剤(特許文献5)が提案されている。
しかし、いずれの技術であっても、従来のストレートパーマ液と同様、過度に生来の縮毛・くせ毛を直毛化処理した場合には、くせが却って強くなるという傾向がある。この矯正性能低下は、毛髪がブリーチ、ヘアカラー等の化学処理を経て損傷している場合に、特に深刻になる。このため、従来のストレートパーマ液の使用においては、液を塗付した状態にある毛髪を延伸するなどして、処理による毛の軟化を頻繁に確認し、第1剤による作用の進行度合いを見積りながら施術を行わなければならないという煩雑さがあった。
従って、本発明の目的は、生来の縮毛・くせ毛を永続的に直毛化することができ、しかも毛髪に対する損傷の少ない毛髪処理剤組成物を提供することにある。
本発明者は、ケラチン還元性物質と、後記一般式(1)で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩、及びグリシンベタインを組み合わせて用いれば、生来の縮毛・くせ毛を永続的に直毛化する、毛髪を持続的にセットするなど、毛髪を改質する効果に優れ、しかも毛髪に対する損傷の少ない毛髪形状制御剤第1剤が得られることを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)を含有する毛髪形状制御剤第1剤を提供するものである。
(A)ケラチン還元性物質
(B)一般式(1)で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩
(A)ケラチン還元性物質
(B)一般式(1)で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加塩
〔式中、R1は炭素数6〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す。〕
(C)グリシンベタイン
(C)グリシンベタイン
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、生来の縮毛・くせ毛を永続的に直毛化することができ、しかも毛髪に対する損傷が少ない。
成分(A)のケラチン還元性物質としては、毛髪の構造タンパク質であるケラチンに対し還元能を有する化合物であればいずれでもよく、例えばチオグリコール酸、チオグリコール酸誘導体、チオグリコール酸又はチオグリコール酸誘導体の塩、システイン、システイン又はシステイン誘導体の塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、下記一般式(2)
〔式中、R2は水素原子、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はRa−O−Rb(Raは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Rbはメチレン基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐のアルキレン基)を示す。〕
で表されるチオグリセリルアルキルエーテル、その誘導体及びそれらの塩、下記一般式(3)
で表されるチオグリセリルアルキルエーテル、その誘導体及びそれらの塩、下記一般式(3)
〔式中、pは0〜5の整数を示し、qは0〜3の整数を示し、rは2〜5の整数を示す。但し、pとqとが同時に0となることはない。〕
で表されるメルカプトアルキルアミド又はその塩等が挙げられる。
で表されるメルカプトアルキルアミド又はその塩等が挙げられる。
これらの還元性物質のうち、チオグリコール酸類としては、チオグリコール酸及びそのグリセリルエステル;システイン類としては、L-システイン、D-システイン、N-アシルシステイン等;これらシステイン類の塩としては、アンモニウム塩、4級アンモニウム塩及びアルカノールアミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等);亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム等;亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム等;チオグリセリルアルキルエーテルとしては、エトキシヒドロキシプロパンチオール、エトキシエトキシヒドロキシプロパンチオール、メトキシエトキシヒドロキシプロパンチオール、イソプロポキシエトキシヒドロキシプロパンチオール等;メルカプトアルキルアミドとしては、メルカプトエチルプロパナミド、メルカプトエチルグルコナミド等が、特に好ましいものとして挙げられる。
成分(A)のケラチン還元性物質は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜20質量%配合するのが好ましく、特に3〜20質量%配合すると、充分に還元できるとともに、皮膚や毛髪に損傷を与えることがなく好ましい。
成分(B)のグアニジン誘導体は、前記一般式(1)で表されるものである。一般式(1)中、R1で表される炭素数6〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、例えばn-オクチル基、2-エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられ、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基が特に好ましい。成分(B)のグアニジン誘導体(1)は、生理的に許容できる任意の酸と酸付加塩を形成してもよい。酸付加塩とする際の酸としては、有機酸及び無機酸のいずれでもよく、例えば、有機酸として、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、グリコール酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸等の有機カルボン酸;メタンスルホン酸、イセチオン酸、アミノエチルスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ニトロベンゼンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸等のアリールスルホン酸が挙げられ;無機酸として、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;その他過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等が挙げられる。
成分(B)のグアニジン誘導体又はその酸付加塩は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に1質量%以上、更に3質量%以上、特に5質量%以上であることが好ましい。また、含有量の上限値は、20質量%以下、更に18質量%以下、特に15質量%以下であることが好ましい。
成分(C)のグリシンベタイン(トリメチルグリシン)としては、例えばアミノコート(旭化成工業(株))として市販されているものを使用できる。グリシンベタインは、毛髪の変形効果(ウェーブ効果、縮毛矯正効果)や感触の点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.1質量%以上含有させるのが好ましく、更には1.5質量%以上、特に2質量%以上含有させるのが好ましい。また、組成物の安定性の点から、含有量の上限値は、12質量%以下、更には10質量%以下、特に8質量%以下であることが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、アンモニア又はその塩、アルカノールアミン類等のアルカリ剤でアルカリ性とすることができるが、アンモニア又はその塩及びモノエタノールアミンを用いることが好ましい。毛髪形状制御剤第1剤のpHは5〜11に調整されるのが好ましく、更には6〜10、特に7〜9.6に調整されることが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤は、天然高分子又は合成高分子を用いてジェル系とすることも好ましい。ここで用いることができる天然高分子及び合成高分子としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体〔例えば、マーコート100、マーコート550(以上、カルゴン社)〕、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体〔例えば、コポリマー845、コポリマー937、コポリマー958(以上、GAF社)〕、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース〔例えば、ポリマーJR-125、JR-30M、JR-400(以上、ユニオンカーバイド社)、レオガードG(ライオン(株))〕、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム〔例えば、ラボールガムCG-M、ラボールガムCG-6L、ラボールガムCG-M7、ラボールガムCG-M8M(以上、大日本製薬(株))、ジャグアーC-13S、ジャグアーC-14S、ジャグアーC-17、ジャグアーC-210、ジャグアーC-162、HI-CARE1000(以上、Rhone-Poulenc社)〕、カチオン化デキストラン、メチルセルロース〔例えば、メトローズSM(信越化学工業(株))〕、エチルセルロース〔例えば、ブリリアンス515((有)池田物産)〕、ヒドロキシエチルセルロース〔例えば、セロサイズQP4400H、QP52000H(以上、ユニオンカーバイド社)、SE-600(ダイセル化学工業(株))〕、ヒドロキシプロピルセルロース〔例えば、日曹HPC-H、HPC-M(日本曹達(株))〕、ヒドロキシプロピルメチルセルロース〔例えば、メトローズ60SHシリーズ、メトローズ65SHシリーズ、メトローズ90SHシリーズ(以上、信越化学工業(株))〕、プルラン〔例えば、プルランPF-20、プルランPI-20(以上、(株)林原商事)〕、プルラン脂肪酸エステル、キサンタンガム、ヒドロキシエチルキサンタンガム〔例えば、ラボールガムEX(大日本製薬(株))〕等が挙げられる。
これら天然高分子及び合成高分子は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜20質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、有機溶剤を含有させることもできる。有機溶剤としては、エタノール等の1価のアルコール;2-フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、2-フェニルエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等の1価又は多価の芳香族アルコール;トリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類;エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn-ブチルエーテル等のグリコールエーテル類;N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン等のN-アルキルピロリドン;炭酸エチレン、炭酸プロピレン等の炭酸アルキレン;γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
これら有機溶剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜20質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
更に、本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、非イオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤を含むことができる。特に、グアニジン誘導体の溶解性の観点から、非イオン界面活性剤を含むことが好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられ、特に一般式(4)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、「POE」と略称する。)が好ましい。
〔式中、R3は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、nは1〜25の数を示す。〕
一般式(4)中、R3としては炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。また、nは2〜25、特に6〜23が好ましい。POEは、R3の炭素数が同じでnが異なる、又はnが同じでR3の炭素数が異なる化合物の混合物であってもよく、それら混合物を2種以上併用してもよい。POEの具体的な例としては、エマルゲン102K、エマルゲン103、エマルゲン104P、エマルゲン106、エマルゲン109P、エマルゲン123P、エマルゲン150、エマルゲン1620G、エマルゲン220等(以上、花王(株))、NIKKOLBL-2、NIKKOLBL-9EX、NIKKOLBD-4等(以上、日光ケミカルズ(株))などを挙げることができる。
非イオン界面活性剤の含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜20質量%、特に3〜18質量%が好ましい。
特に、組成物の安定性の点で、グアニジン誘導体として無機酸付加塩、例えば硫酸塩を用いる場合には、POEのアルキル鎖長が比較的短く、またEO付加モル数が小さいPOEを用いることが好ましい。また、グアニジン誘導体の酸付加塩として有機カルボン酸付加塩、例えば乳酸塩を用いる場合は、アルキル鎖長が比較的長く、またEO付加モル数が大きいPOEを使用することが好ましい。例えば、グアニジン誘導体の硫酸塩、炭酸塩等に対しては、一般式(2)中のR2が炭素数8〜12、特に炭素数8〜10の直鎖アルキル基であり、かつnが2〜10、特に6〜9であるPOEを用いることが好ましく、また、グアニジン誘導体の乳酸塩、グリコール酸塩、コハク酸塩等に対しては、一般式(2)中のR2が炭素数14〜18、特に炭素数16〜18のアルキル基であり、かつnが11〜25、特に16〜20であるPOEを用いることが好ましい。
また、グアニジン誘導体の溶解性の観点から、成分(B)のグアニジン誘導体と一般式(4)の非イオン界面活性剤の質量比は、5:1〜1:5、特に2:1〜1:1であることが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、上記成分以外に、通常のパーマ液第1剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。このような任意成分としては、無機アルカリ、脂肪酸、油脂、炭化水素、シリコーン誘導体、アミノ酸誘導体、タンパク質誘導体、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、植物抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料等が挙げられる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤を用いたカール形状付与や縮毛矯正は、従来のパーマ(ストレート、ウェーブ、アイロン)と同様にして行うことができる。例えば、ウェーブパーマの場合には、カーラーやロッドに毛髪を巻き付け、第1剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第1剤処理工程に続き、酸化剤を含む第2剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第2剤処理工程を経た上で、毛髪をカーラーやロッドから外して水洗、乾燥させる。また、第1剤処理工程と第2剤処理工程の問に、水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることもできる。
くせ毛を矯正して直毛状にするストレートパーマの場合には、第1剤処理工程において、くしやブラシを使って第1剤をくせ毛に塗付しつつ直毛形状に整えて所定時間放置し、引き続く第2剤処理工程においても、くしやブラシを使って第2剤を毛髪に塗付する。また、第1剤処理工程と第2剤処理工程の間に水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることもできる。所定時間の第2剤処理工程の後、毛髪を水洗、乾燥させる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤の塗布量は、処理する毛髪に対して0.1〜4質量倍、特に0.5〜2.5質量倍が好ましい。また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤による毛髪の処理時間は、処理する毛髪のくせの強さ、太さ、傷み具合に応じて、1〜120分の範囲で適宜調節される。この際、必要であれば、加温しても良く、30〜55℃、特に35〜50℃になるようにするのが好ましい。
くせ毛の矯正処理においては、フラットアイロンを使用してより高い矯正効果を得ることも可能である。フラットアイロンを用いる場合、第1剤処理工程の後、第2剤処理工程の前に、毛髪から第1剤を洗い流し、ドライヤー等で乾燥させた上で、アイロン処理する。アイロンの温度は120〜180℃、特に140〜180℃に設定することが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤に引き続いて使用する第2剤は、酸化剤を含有する。酸化剤としては、臭素酸塩、過ホウ素酸塩、過酸化水素等が挙げられ、臭素酸塩及び過ホウ素酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。酸化剤の含有量は、過酸化水素の場合、縮毛矯正効果及び毛髪損傷防止の観点から、第2剤中に0.5〜3質量%、特に0.75〜2.5質量%が好ましい。また、通常の第2剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。その処理時の放置時間は、1〜30分の間で適宜調整される。更に、本発明の第1剤や酸化剤を含有する第2剤以外に、別途毛髪保護成分等を含有する処理剤を併用することもできる。
実施例1〜10及び比較例1〜5
表1に示す第1剤及び表2に示す第2剤を調製して、それらを用いて毛髪を処理したときの縮毛矯正効果及び処理毛のぱさつき感を比較した。
表1に示す第1剤及び表2に示す第2剤を調製して、それらを用いて毛髪を処理したときの縮毛矯正効果及び処理毛のぱさつき感を比較した。
〈ダメージのない毛髪に対する効果〉
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を施していない、カール半径φが約5〜8mmのくせ毛でトレスを作製した。これに第1剤を塗布して1時間放置した後、水洗する。これに第2剤を塗付して20分放置した後、水洗・乾燥する。下記の基準に従って縮毛矯正効果及びぱさつき感を判定する。
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を施していない、カール半径φが約5〜8mmのくせ毛でトレスを作製した。これに第1剤を塗布して1時間放置した後、水洗する。これに第2剤を塗付して20分放置した後、水洗・乾燥する。下記の基準に従って縮毛矯正効果及びぱさつき感を判定する。
(矯正効果スコア1)
3:高い矯正効果(φ25mm以上)
2:弱い矯正効果(φ15mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れない(φ15mm未満)
3:高い矯正効果(φ25mm以上)
2:弱い矯正効果(φ15mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れない(φ15mm未満)
(ぱさつき感スコア)
・実施例1〜4及び比較例1〜3
5人のパネラーにより、比較例4による処理毛を「1」とし、未処理毛を「4」とした場合の各実施例処理毛及び各比較例処理毛のスコアを評価し、その平均値を示した。
・実施例5〜10
5人のパネラーにより、比較例5による処理毛を「1」とし、未処理毛を「4」とした場合の各実施例処理毛のスコアを評価し、その平均値を示した。
・実施例1〜4及び比較例1〜3
5人のパネラーにより、比較例4による処理毛を「1」とし、未処理毛を「4」とした場合の各実施例処理毛及び各比較例処理毛のスコアを評価し、その平均値を示した。
・実施例5〜10
5人のパネラーにより、比較例5による処理毛を「1」とし、未処理毛を「4」とした場合の各実施例処理毛のスコアを評価し、その平均値を示した。
〈ダメージ毛に対する効果〉
上記試験で使用したものと同様の未処理毛トレスに対し、表3に示す第1剤と第2剤を重量比1:1で混合したブリーチ剤を、トレスと等重量塗布し、20分間放置した後、すすぎ、乾燥させる。以上の工程を21回繰り返し、ダメージ毛を作製した。このダメージ毛に対して、前記ダメージのない毛髪に対する処理と同様の処理を行い、下記の基準に従って、ダメージ毛の矯正効果を判定した。
上記試験で使用したものと同様の未処理毛トレスに対し、表3に示す第1剤と第2剤を重量比1:1で混合したブリーチ剤を、トレスと等重量塗布し、20分間放置した後、すすぎ、乾燥させる。以上の工程を21回繰り返し、ダメージ毛を作製した。このダメージ毛に対して、前記ダメージのない毛髪に対する処理と同様の処理を行い、下記の基準に従って、ダメージ毛の矯正効果を判定した。
(矯正効果スコア2)
3:高い矯正効果(φ25mm以上)
2:弱い矯正効果(φ15mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れない(φ8mm以上15mm未満)
0:くせがとれないか却って強くなった(φ8mm未満)
3:高い矯正効果(φ25mm以上)
2:弱い矯正効果(φ15mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れない(φ8mm以上15mm未満)
0:くせがとれないか却って強くなった(φ8mm未満)
実施例1〜10は、ダメージのない毛髪に対する高い縮毛矯正効果とぱさつき感の抑制効果を両立させることができ、かつダメージ毛に対しても高い矯正効果が得られた。これに対し、成分(B)を含まない比較例1は、縮毛矯正効果が、ダメージ毛に対しては全く得られず、またダメージのない毛髪に対しても劣るものであった。一方、成分(C)を含まない比較例2、3及び5は、ダメージのない毛髪に対する縮毛矯正効果は高いものの、ぱさつき感が大きく、またダメージ毛に対する縮毛矯正効果も劣るものであった。また、成分(B)及び(C)の双方を含まない比較例4は、縮毛矯正効果が、ダメージ毛に対しては全く得られず、ダメージのない毛髪に対しても劣るものであり、かつぱさつき感も大きかった。
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