JP2005343831A - 毛髪形状制御剤 - Google Patents

毛髪形状制御剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2005343831A
JP2005343831A JP2004166019A JP2004166019A JP2005343831A JP 2005343831 A JP2005343831 A JP 2005343831A JP 2004166019 A JP2004166019 A JP 2004166019A JP 2004166019 A JP2004166019 A JP 2004166019A JP 2005343831 A JP2005343831 A JP 2005343831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
agent
mass
effect
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004166019A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
Mikako Ezure
美佳子 江連
Masakazu Yamaguchi
真主 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2004166019A priority Critical patent/JP2005343831A/ja
Publication of JP2005343831A publication Critical patent/JP2005343831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】毛髪損傷がほとんど無く、所望のカール形状付与効果や高い縮毛矯正効果を得ることができる毛髪形状制御剤の提供。
【解決手段】(A)グリシンベタイン0.1〜12質量%、(B)チオグリコール酸又はその塩3〜15質量%、及び(C)ジチオジグリコール酸又はその塩0.05〜7.5質量%を含有し、かつ(C)/(B)の重量比が0.01〜0.6である毛髪形状制御剤第1剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、グリシンベタイン(別名:ベタイン、トリメチルグリシン)とチオグリコール酸及びジチオジグリコール酸を有効成分とするパーマ液に関する。
毛髪に任意の形状にカールを付与したり、くせ毛等の縮毛を矯正したりする目的でアルカリ性パーマ液が用いられてきた。しかし、アルカリ性パーマ液は毛髪内部の化学結合を切断する還元剤を含有するという本性上、処理によって毛髪に損傷が発生しやすいという問題がある。そのような損傷防止を目的として、各種油成分、有機溶剤、アミノ酸等が用いられてきたが、いずれもその防止効果が十分ではなく、毛髪を損傷すること無く、所望のカール形状付与効果や縮毛矯正効果を得るには至っていなかった。
これに対し、グリシンベタインを毛髪保護成分として用いて使用後の毛髪の風合いを改善するパーマ剤(特許文献1)や、グリシンベタインとイソプロパノールアミン類を併用した、皮膚に対する刺激性が低いパーマネントウェーブ剤(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、グリシンベタインをパーマ液の第1剤と第2剤の両方に用いて初めて十分な損傷防止効果が得られ、第1剤又は第2剤のどちらか一方のみに用いたのでは、十分な損傷防止効果が得られないという問題があった。また、酸化剤を含有する第2剤にグリシンベタインを用いると、第2剤の保存安定性が低下してしまうため、使用直前に第2剤を製造する必要があり、使用しやすいものではなかった。また、特許文献2の技術では、第1剤のアルカリ剤としてアンモニア又はその塩及び/又はモノエタノールアミンのほかにイソプロパノールアミン類を用いる必要があるが、イソプロパノールアミン類は、製造上、モノイソプロパノールアミン中にジイソプロパノールアミン及びトリイソプロパノールアミンが混入するなどアルカリ度が一定せず、結果としてパーマ性能が一定のアルカリ性パーマ液を製造しにくいという問題があった。
更に、ストレートパーマ液の使用には、過度に処理した場合にくせが却って強くなるという問題がある。この矯正性能低下の問題は、毛髪がブリーチ、ヘアカラー等の化学処理を経て損傷している場合に特に深刻になる。このため、従来のストレートパーマ液の使用においては、液を塗付した状態にある毛髪を延伸するなどして、処理による毛の軟化を頻繁に確認し、第1剤による作用の進行度合いを見積りながら施術を行わなければならないという煩雑さがあった。
特開平6-293621号公報 特開平8-40849号公報
本発明は、毛髪損傷がほとんど無く、所望のカール形状付与効果や高い縮毛矯正効果を得ることができる毛髪形状制御剤を提供することを目的とする。
本発明者は、毛髪形状制御剤第1剤中の有効成分として、グリシンベタイン、チオグリコール酸又はその塩、及びジチオジグリコール酸又はその塩を、それぞれ特定量及び特定比率で用いるという製造も容易な方法により、毛髪損傷を効果的に抑制でき、更に矯正性能低下の問題がほとんど起こらず、従ってストレートパーマ液としての使用中に頻繁に毛髪の軟化を確認する必要がなくなることを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)
(A)グリシンベタイン0.1〜12質量%
(B)チオグリコール酸又はその塩3〜15質量%
(C)ジチオジグリコール酸又はその塩0.05〜7.5質量%
を含有し、かつ成分(B)に対する成分(C)の重量比(C)/(B)が0.01〜0.6である毛髪形状制御剤第1剤を提供するものである。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤によれば、毛髪損傷がほとんど無く、所望のカール形状付与効果や高い縮毛矯正効果が得られる。
成分(A)のグリシンベタインは、毛髪の変形効果(ウェーブ効果、縮毛矯正効果)や安全性の点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.1〜12質量%用いることができ、好ましくは1.5〜10質量%、より好ましくは3〜9質量%用いることができる。
成分(B)のチオグリコール酸塩としては、アンモニウム塩、有機アミン類(モノエタノールアミン等)の塩が好ましい。チオグリコール酸又はその塩は、毛髪の変形効果(ウェーブ効果、縮毛矯正効果)や安全性の点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に3〜15質量%用いることができ、好ましくは6〜11質量%、より好ましくは6.5〜10質量%用いることができる。
成分(C)のジチオジグリコール酸塩としては、アンモニウム塩、有機アミン類(モノエタノールアミン等)の塩が好ましい。ジチオジグリコール酸又はその塩は、毛髪の変形効果(ウェーブ効果、縮毛矯正効果)や安全性の点から、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中に0.05〜7.5質量%用いることができ、好ましくは0.1〜6質量%、より好ましくは0.1〜4.5質量%用いることができる。更に、成分(B)チオグリコール酸又はその塩に対する成分(C)ジチオジグリコール酸又はその塩の重量比(C)/(B)は、毛髪損傷抑制効果、及びカール形状付与又は縮毛矯正効果の点から0.01〜0.6の範囲であり、好ましくは0.01〜0.5の範囲である。ここで、(C)/(B)が0.01を下回ると毛髪に対する損傷抑制効果が不充分となり、また0.6を超えると、毛髪に対する損傷抑制効果は期待できるが、カール形状付与効果や縮毛矯正効果が低下してしまうため、望ましくない。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、成分(D)アンモニア又はその塩、アルカノールアミン類でアルカリ性とすることができるが、アンモニア又はその塩及びモノエタノールアミンを用いることが好ましい。毛髪形状制御剤第1剤のpHは5〜11に調整されるのが好ましく、更には6〜10、特に7〜9.6に調整されることが好ましい。
また、本発明の毛髪形状制御剤は、成分(E-1)界面活性剤を用いて乳化系とすることが好ましい。この際用いることができる界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤のいずれも使用することができる。カチオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等を挙げることができ、より具体的には、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、ヘキサデセニルヒドロキシエチルイミダゾリン、塩化ラウリルピリジニウム等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、POE(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、POE(23)ラウリルエーテル、POE(40)ラウリルエーテル、POE(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(9)-sec-テトラデシルエーテル、C8-C10アルキルポリグルコシド、C12-C14アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレン(30)ソルビトール、イミダゾリニウム型両性界面活性剤(例えば、東邦化学社オバゾリン662-N、日本油脂社アノンGLM、川研ファインケミカル社ソフタゾリンLHL、ミラノール社ミラノールDMなど)、アミドベタイン型両性界面活性剤(例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、三洋化成社レボン2000、日本油脂社アノンBDF)、カルボベタイン型両性界面活性剤(例えば、日本油脂社アノンBL、ヘンケル社デハイントンAB-30)、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(例えば、ロンザ社ロンザイン-CS、ミラノール社ミラタインCBS)、ステアリルアミンオキシド等を挙げることができる。
これら界面活性剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜20質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤は成分(E-2)天然高分子又は合成高分子を用いてジェル系とすることも好ましい。この際用いることができる天然高分子及び合成高分子としては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(例えば、カルゴン社マーコート100、マーコート550)、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(例えば、GAF社コポリマー845、コポリマー937、コポリマー958)、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(例えば、ユニオンカーバイド社ポリマーJR-125、JR-30M、JR-400、ライオン社レオガードG)、塩化o-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム(例えば、大日本製薬社ラボールガムCG-M、ラボールガムCG-6L、ラボールガムCG-M7、ラボールガムCG-M8M、Rhone-Poulenc社ジャグアーC-13S、ジャグァーC-14S、ジャグアーC-17、ジャグアーC-210、ジャグアーC-162、HI-CARE1000)、カチオン化デキストラン、メチルセルロース(例えば、信越化学社メトローズSM)、エチルセルロース(例えば、池田物産社ブリリアンス515)、ヒドロキシエチルセルロース(例えば、ユニオンカーバイド社セロサイズQP4400H、QP52000H、ダイセル社SE-600)、ヒドロキシプロピルセルロース(例えば、日本曹達社日曹HPC-H、HPC-M)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、信越化学社メトローズ60SHシリーズ、メトローズ65SHシリーズ、メトローズ90SHシリーズ)、プルラン(例えば、林原商事社プルランPF-20、プルランPI-20)、プルラン脂肪酸エステル、キサンタンガム、ヒドロキシエチルキサンタンガム(例えば、大日本製薬社ラボールガムEX)等が挙げられる。
これら天然高分子及び合成高分子は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜10質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、成分(F)として、有機溶剤を含有させることもできる。有機溶剤としては、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、n-ブタノール等の1価又は多価の脂肪族アルコール;2-フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、2-フェニルエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等の1価又は多価の芳香族アルコール;トリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類;エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn-ブチルエーテル等のグリコールエーテル類;N-メチルピロリドン、N-エチルピロリドン等のN-アルキルピロリドン;炭酸エチレン、炭酸プロピレン等の炭酸アルキレン;γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
これら有機溶剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪形状制御剤第1剤中の0.05〜20質量%、更には0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤には、上記成分以外に、通常のパーマ液第1剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。このような任意成分としては、システイン、無機アルカリ、脂肪酸、油脂、炭化水素、シリコーン類、アミノ酸類、タンパク質類、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、植物抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料等が挙げられる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤を用いたカール形状付与や縮毛矯正は、従来のパーマ(ストレート、ウェーブ、アイロン)と同様にして行うことができる。すなわち、ウェーブパーマの場合には、カーラーやロッドに毛髪を巻き付け、第1剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第1剤処理工程に続き、酸化剤を含む第2剤を毛髪に含浸させて所定時間放置する第2剤処理工程を経た上で、毛髪をカーラーやロッドから外して水洗、乾燥させる。第1剤処理工程と第2剤処理工程の間に、水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることが望ましい。
くせ毛を矯正して直毛状にするストレートパーマの場合には、第1剤処理工程において、くしやブラシを使って第1剤をくせ毛に塗付しつつ直毛形状に整えて所定時間放置する。次にくしやブラシを使って第2剤を毛髪に塗付する第2剤処理工程を行う。第1剤処理工程と第2剤処理工程の間に水洗あるいは酸性処理液で毛髪をすすぐ中間処理工程を経ることが望ましい。所定時間の第2剤処理工程の後、毛髪を水洗、乾燥させる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤の塗布量は、処理する毛髪に対して0.1〜4重量倍、特に0.5〜2.5重量倍が好ましい。また、本発明の毛髪形状制御剤第1剤による毛髪の処理時間は、処理する毛髪のくせの強さ、太さ、痛み具合に応じて、1〜120分の範囲で適宜調節される。この際、必要であれば、加温しても良く、30〜55℃、特に35〜50℃になるようにするのが好ましい。
くせ毛の矯正処理においては、フラットアイロンを使用してより高い矯正効果を得ることも可能である。フラットアイロンを用いる場合、第1剤処理工程の後、第2剤処理工程の前に、毛髪から第1剤を洗い流し、ドライヤー等で乾燥させた上で、アイロン処理する。アイロンの温度は120〜180℃、特に140〜180℃に設定することが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤に引き続いて使用する第2剤は、酸化剤を含有する。酸化剤としては、臭素酸塩、過ホウ素酸塩、過酸化水素等が挙げられ、その含有量は第2剤中に0.1〜20質量%が好ましい。また、通常の第2剤に用いられている成分や化粧品分野で用いられる成分を、目的に応じて加えることができる。その処理時の放置時間は、1〜30分の間で適宜調整される。更に、本発明の第1剤や酸化剤を含有する第2剤以外に、別途毛髪保護成分等を含有する処理剤を併用することもできる。
実施例1〜9及び比較例1〜11
表1〜4に示す第1剤及び表5に示す第2剤を調製して、それらを用いて毛髪を処理したときの縮毛矯正効果及び毛髪損傷の程度を比較した。
〈矯正効果スコア〉
ブリーチ、ヘアカラー等の化学処理履歴の無い日本人のくせ毛(カール半径φが約5〜8mm)と、ブリーチ処理した日本人のくせ毛(カール半径φが約5〜8mm)で2種のトレスを作成する。
第1剤を塗付して1時間放置した後、水洗する。これに第2剤を塗付して20分放置した後、水洗・乾燥する。アイロンを使用する場合には、第1剤を洗い流した後にトレスを乾燥させ180℃のフラットアイロンで常法による処理を行い、以下、上記と同様に第2剤処理、水洗、乾燥を行う。下記の基準に従って、縮毛矯正効果を判定する。
4:極めて高い矯正効果(φ50mm以上)
3:高い矯正効果(φ25mm以上50mm未満)
2:くせがほとんど取れない、又は矯正効果が弱い(φ8mm以上25mm未満)
1:くせがほとんど取れないか、くせが強くなる(φ8mm未満)
〈ブリーチくせ毛の傷み感〉
5人のパネラーにより、毛髪のぱさつき感を比較した。ブリーチ処理毛を「4」とし、比較例4でアイロンを使用した場合を「1」とした条件で、各処理剤による処理後の毛髪のぱさつき感を評価し、その平均値を示した。
Figure 2005343831
Figure 2005343831
Figure 2005343831
Figure 2005343831
Figure 2005343831
(1)ジチオジグリコール酸塩(DTDGA)及びグリシンベタイン(GB)による調整(表1,2)
成分(C)(DTDGA)が適当量配合されている場合(実施例1〜6)には、成分(A)(GB)の配合により、アイロン使用の有無に係わらず、ブリーチ毛の矯正効果が向上する。また、未処理毛の矯正効果に影響することはない。さらに、ブリーチ毛の処理後のぱさつき感も、成分(A)(GB)の配合により改善されている。これは乳化系(実施例7〜9)でも同様である。
(2)チオグリコール酸塩(TGA)量による調整(表3)
成分(A)(GB)及び成分(C)(DTDGA)を含まない処方において、TGA配合量が少ない比較例3は、TGA配合量が中程度の比較例2に比べ、ブリーチ毛の矯正効果が上がるものの未処理毛では矯正効果が下がる。TGA配含量が多い比較例4は、TGA配合量が中程度の比較例2と比べ、未処理毛の矯正効果は変らず、ブリーチ毛の矯正効果はスコア上では同一であるがカールの大きさはより小さくなる。この傾向は、アイロン使用の有無によらない。
このことから、TGA量の調整だけでは、未処理毛とブリーチ毛の矯正を両立できないことが分かる。
(3)ジチオジグリコール酸塩(DTDGA)による調整(表3)
成分(A)(GB)及び成分(C)(DTDGA)を含まない比較例4に比べ、成分(C)(DTDGA)を配合した比較例1は、未処理毛の矯正効果に影響せずに、ブリーチ毛の矯正効果がある程度向上するが、その効果は配合量を増やしても向上せず(比較例5,6)、却って未処理毛の矯正効果が下がる(比較例7)。この傾向は、アイロン使用の有無によらない。
このことから、成分(C)(DTDGA)の配合では、効果は不十分なことが分かる。
(4)グリシンベタイン(GB)による調整(表4)
成分(A)(GB)及び成分(C)(DTDGA)を含まない比較例2に対し、成分(A)(GB)を配合し、その量を上げれば、未処理毛の矯正効果を維持しつつ、ブリーチ毛の矯正効果が向上する。しかし、これはアイロンを使用しない場合に限定され、アイロン使用の場合には、成分(A)(GB)によるブリーチ毛の矯正効果向上はない。
このことから、成分(A)(GB)の配合のみでは、アイロンを使用した場合にブリーチ毛の矯正に対応できないことが分かる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)
    (A)グリシンベタイン0.1〜12質量%
    (B)チオグリコール酸又はその塩3〜15質量%
    (C)ジチオジグリコール酸又はその塩0.05〜7.5質量%
    を含有し、かつ成分(B)に対する成分(C)の重量比(C)/(B)が0.01〜0.6である毛髪形状制御剤第1剤。
  2. ストレートパーマとしてくせ毛に用いる請求項1記載の毛髪形状制御剤第1剤。
  3. 請求項1又は2記載の毛髪形状制御剤第1剤とフラットアイロンを組み合わせて使用する縮毛矯正方法。
JP2004166019A 2004-06-03 2004-06-03 毛髪形状制御剤 Pending JP2005343831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004166019A JP2005343831A (ja) 2004-06-03 2004-06-03 毛髪形状制御剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004166019A JP2005343831A (ja) 2004-06-03 2004-06-03 毛髪形状制御剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005343831A true JP2005343831A (ja) 2005-12-15

Family

ID=35496535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004166019A Pending JP2005343831A (ja) 2004-06-03 2004-06-03 毛髪形状制御剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005343831A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031052A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Milbon Co Ltd 毛髪処理用組成物
WO2008102792A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Shiseido Company, Ltd. 毛髪形状調整用組成物
JP2009137887A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Kao Corp 毛髪形状制御剤第1剤
JP2015508387A (ja) * 2012-01-26 2015-03-19 ロレアル ケラチン繊維を処置する方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031052A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Milbon Co Ltd 毛髪処理用組成物
WO2008102792A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Shiseido Company, Ltd. 毛髪形状調整用組成物
JP2009137887A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Kao Corp 毛髪形状制御剤第1剤
JP2015508387A (ja) * 2012-01-26 2015-03-19 ロレアル ケラチン繊維を処置する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008012732A2 (en) Method and composition for permanently shaping hair
EP3079650A1 (en) Compositions and methods for simultaneous reshaping and direct coloring of hair
JP3862879B2 (ja) 多成分還元剤及びこの還元剤を用いて毛髪をパーマネント的に再造形する方法
JPH01503297A (ja) 毛髪のパーマネント構造変形に使用する組成物
JP5033488B2 (ja) 毛髪形状制御剤第1剤
WO2005117815A1 (ja) 毛髪形状制御剤
JP2006298822A (ja) 縮毛矯正用第1剤、縮毛矯正用剤および縮毛の矯正処理方法
TW201922216A (zh) 毛髮處理方法
JP5875303B2 (ja) 毛髪用化粧料
JP5517430B2 (ja) 毛髪変形用第2剤、毛髪変形剤および毛髪変形処理方法
JP2006282665A (ja) 毛髪処理剤
JP2005162699A (ja) 毛髪用還元性水性組成物
JP2005343831A (ja) 毛髪形状制御剤
JPH11310519A (ja) 数種の成分を含む酸化剤および該酸化剤を使用して永続的に毛髪の形を変える方法
JP6346399B2 (ja) 毛髪変形用処理剤および毛髪変形処理方法
JP2019142798A (ja) 毛髪処理剤および毛髪処理方法
JP6968432B2 (ja) 毛髪処理剤及び毛髪浸透促進剤
JP2007217315A (ja) パーマ用第1剤組成物
JP2006016391A (ja) 毛髪形状制御剤
JP4584826B2 (ja) 毛髪形状制御剤
JP6929621B2 (ja) 毛髪変形用第2剤、毛髪変形用剤及び毛髪変形方法
US5601813A (en) Cysteamine permanent wave composition and method
JP2020097530A (ja) 毛髪処理剤、及び毛髪処理方法
JP2007176898A (ja) 毛髪形状制御剤
WO2018079478A1 (ja) 毛髪処理剤及び毛髪浸透促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Effective date: 20100201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302