JP2006335509A - 紙送りローラおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製シャフトの周面上に微小で鋭利なスパイクを形成した紙送りローラおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】金属製シャフト1の周面上の所望部分に微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材4を塗布し、この塗布材4を加熱して焼付け硬化処理を行い、微小で鋭利なスパイク8を形成する。また、スパイク8間にはフッ素樹脂を塗布することが望ましい。
【選択図】図2
【解決手段】金属製シャフト1の周面上の所望部分に微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材4を塗布し、この塗布材4を加熱して焼付け硬化処理を行い、微小で鋭利なスパイク8を形成する。また、スパイク8間にはフッ素樹脂を塗布することが望ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機などの紙送りに用いられる紙送りローラ(給紙ローラ)およびその製造方法に関するものである。
従来、このような分野の技術としては、
(1)ゴムローラ
(2)金属製のシャフトの表面にローレットを刻設したり、やすり面を形成したり、針を形成したもの
があった。
なし
(1)ゴムローラ
(2)金属製のシャフトの表面にローレットを刻設したり、やすり面を形成したり、針を形成したもの
があった。
しかしながら、上記したゴムローラでは、経年変化により、ゴムが弾性変形したり、紙に対するゴムの食いつきが劣化したり、紙との摩擦により生成されるシリコンの粉がゴムローラ面に付着することによって、紙送りの効率が低減してしまうという問題があった。
また、金属製のシャフトの表面にローレットを刻設したり、やすり面を形成したり、針を形成したものでは、ローレットややすり面、針などの突起部分の間の谷の部分に紙屑が溜まって、グリップ力が低下するといった問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、金属製シャフトの周面上に微小で鋭利なスパイクを形成した紙送りローラおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕紙送りローラにおいて、金属製シャフトの周面上の所望部分に、微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布されて焼付け硬化処理された微小で鋭利なスパイクを具備することを特徴とする。
〔1〕紙送りローラにおいて、金属製シャフトの周面上の所望部分に、微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布されて焼付け硬化処理された微小で鋭利なスパイクを具備することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の紙送りローラにおいて、前記スパイク間に薄いフッ素樹脂膜を具備することを特徴とする。
〔3〕紙送りローラの製造方法において、金属製シャフトの周面上の所望部分に微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布し、この塗布材を加熱して焼付け硬化処理を行い、微小で鋭利なスパイクを形成することを特徴とする。
〔4〕上記〔3〕記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布は、小孔が形成された粘着テープを用いたマスキングを行うことを特徴とする。
〔5〕上記〔3〕記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布は、目の粗い布を用いたマスキングを行うことを特徴とする。
〔6〕上記〔3〕記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布は、小孔が形成された鞘を用いたマスキングを行うことを特徴とする。
〔7〕上記〔3〕記載の紙送りローラの製造方法において、形成されたスパイクの間に薄いフッ素樹脂の塗装を施すことを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)簡単な方法で、金属製シャフトの周面上に微小で鋭利なスパイクを形成した紙送りローラを得ることができる。
(2)スパイク間に紙屑が溜まりにくい紙送りローラを得ることができる。
紙送りローラの製造方法において、金属製シャフトの周面上の所望部分に微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布し、この塗布材を加熱して焼付け硬化処理を行い、微小で鋭利なスパイクを形成する。よって、簡単な方法で紙送りローラを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す紙送りローラの斜視図、図2はその紙送りローラの概略製造工程図である。
この実施例では、図1に示すように、金属製シャフト(ステンレススチール)1の周面上の所望部分に、微小で鋭利な突起(スパイク)8を形成する。
その製造方法としては、まず、図2(a)に示すように、金属製シャフト(ステンレススチール)1を用意し、その金属製シャフト1の周面上の所望部分に、図2(b)に示すように、微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材4を塗布する。ここで、角張った固体は、電融アルミナ質の物質や炭化珪素質の物質で、粒度は#320〜#500、一般に研削砥石の原料として用いられる物質が望ましい。塗料はエポキシ系、ポリエステル系、アクリル系など、角張った固体とよく交じり合うものなら何でもよい。ここでは例として粒度#360の褐色電融アルミナ質研削材とポリエステル変成エポキシ系の粉体塗料をよく混合した塗布材4を、マスク5を用いて、静電塗装機6で金属製シャフト1の所望部分に塗装し、図2(c)に示すように、これを加熱炉(灼熱炉)7の中に入れて加熱し、塗布材4を焼成し突起(スパイク)8を金属製シャフト1に固定する。ここで、塗布材4の平均塗膜厚を30〜35ミクロンとすると、突起(スパイク)8は50ミクロン以上になる。このようにして、図2(d)に示すような本発明の紙送りローラが完成する。
次に、本発明の紙送りローラの製造工程で施されるマスキングの方法について説明する。
図3はかかる本発明の紙送りローラの製造工程で施されるマスキングの方法の説明図であり、図3(a)は金属製シャフトに貼り付ける粘着テープの平面図、図3(b)は金属製シャフトに固定する目の荒い布、図3(c)は金属製シャフトの所望部分に小孔を形成する鞘を用いる場合をそれぞれ示している。
塗布材を塗布する際のマスキングには、図3(a)に示すように、小孔12が多数形成された粘着テープ11を用い、この粘着テープ11を金属製シャフト1に巻付け貼り付けてマスク5として利用する。もしくは、図3(b)に示すように、目14の粗い布13を用い、この布13を金属製シャフト1に巻き付けてマスクとして使用する。あるいは、図3(c)に示すように、金属製シャフト1の所望部分に対応した小孔15を有する鞘16を用意して、鞘16を金属製シャフト1に差し込み、金属製シャフト1と同期させて回転させながら、塗布材4を静電塗装機6で吹き付けるようにしてもよい。
なお、小孔12,15の直径は0.1mmから2mmとし、隣り合う小孔12,15のピッチは孔直径の1.5倍以上とするのが望ましい。また、塗布材4の塗膜厚さは20〜50μmが望ましい。
また、金属製シャフト1と鞘16の内径の差は塗膜厚さより、幾分大きくするのが望ましい。
次に、突起(スパイク)の形成後に突起(スパイク)間にフッ素樹脂を塗布する場合について説明する。
図4はかかる突起(スパイク)の形成後に突起(スパイク)間にフッ素樹脂を塗布した紙送りローラの斜視図である。
図4に示ように、本発明では、金属製シャフト1の周面上の所望部分に突起(スパイク)8を形成した後にその突起(スパイク)8間にフッ素樹脂9を施す。
図5はそのフッ素樹脂の塗布処理工程を示す図である。
まず、図5(a)に示すように、金属製シャフト1の周面上の所望部分に突起(スパイク)8を形成した後に、その突起(スパイク)8の形成部の全面にフッ素樹脂9を塗布する。
次に、そのフッ素樹脂9が塗布された突起(スパイク)8により数回実際に紙送りすると、突起(スパイク)8の先端部のフッ素樹脂9は剥がれるので、図5(b)に示すように突起(スパイク)8間にのみフッ素樹脂9が残存し、塗布された状態となる。
このように処理することにより、突起(スパイク)8と突起(スパイク)8の間にフッ素樹脂9が施された紙送りローラを形成でき、紙屑を溜まり難くすることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の紙送りローラは、複写機などの紙送りローラとして利用可能である。
1 金属製シャフト(ステンレススチール)
4 微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材
5 マスク
6 静電塗装機
7 加熱炉(灼熱路)
8 微小で鋭利な突起(スパイク)
9 フッ素樹脂
11 粘着テープ
12,15 小孔
13 布
14 目
16 鞘
4 微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材
5 マスク
6 静電塗装機
7 加熱炉(灼熱路)
8 微小で鋭利な突起(スパイク)
9 フッ素樹脂
11 粘着テープ
12,15 小孔
13 布
14 目
16 鞘
Claims (7)
- 金属製シャフトの周面上の所望部分に、微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布されて焼付け硬化処理された微小で鋭利なスパイクを具備することを特徴とする紙送りローラ。
- 請求項1記載の紙送りローラにおいて、前記スパイク間に薄いフッ素樹脂膜を具備することを特徴とする紙送りローラ。
- (a)金属製シャフトの周面上の所望部分に微小な角張った固体と塗料を混合した塗布材を塗布し、
(b)該塗布材を加熱して焼付け硬化処理を行い、
(c)微小で鋭利なスパイクを形成することを特徴とする紙送りローラの製造方法。 - 請求項3記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布時に、小孔が形成された粘着テープを用いたマスキングを行うことを特徴とする紙送りローラの製造方法。
- 請求項3記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布時に、目の粗い布を用いたマスキングを行うことを特徴とする紙送りローラの製造方法。
- 請求項3記載の紙送りローラの製造方法において、前記塗布材の塗布時に、小孔が形成された鞘を用いたマスキングを行うことを特徴とする紙送りローラの製造方法。
- 請求項3記載の紙送りローラの製造方法において、形成されたスパイクの間に薄いフッ素樹脂の塗装を施すことを特徴とする紙送りローラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161278A JP2006335509A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 紙送りローラおよびその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101984434B1 (ko) * | 2018-11-07 | 2019-05-30 | 이보영 | 지관용 권취장치, 이를 이용한 무진지관 제조방법 및 이를 통해 제조된 무진지관 |
JP2022027408A (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-10 | 株式会社都ローラー工業 | 搬送ロール及び薄物材製造装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0930702A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Piolax Inc | 高摩擦ローラ及びその製造法 |
JPH1135189A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-09 | Minolta Co Ltd | 膜状グリップ用部材及びその製造方法、並びにグリップ用回転部材及びその製造方法 |
JP2000313541A (ja) * | 1999-04-28 | 2000-11-14 | Suncall Corp | 用紙搬送ローラ |
JP2004161423A (ja) * | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Casio Comput Co Ltd | 用紙搬送装置 |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161278A patent/JP2006335509A/ja active Pending
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