JP2006335207A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 タイヤの捩り剛性を高くして操縦安定性を高めると共に、高剛性とすることでビードエイペックス等の補強材を低減して乗り心地も高める。
【解決手段】 ビードコアはタイヤ径方向の内外で2分割されるビードコア内周層とビードコア外周層とからなり、該ビードコア外周面よりタイヤ径方向外方に延在する硬質ゴムからなるビードエイペックスを備え、カーカスはビードエイペックスおよびビードコア外周層のタイヤ軸方向外側を通って、ビードコア外周層とビードコア内周層との境界に至るカーカス本体部と、該境界位置でタイヤ軸方向内側へとタイヤ軸線方向と平行に屈曲してビードコア外周層とビードコア内周層の間を貫通した後にビードコア内周層内端面、底面および外端面を囲むように径方向および軸方向に折り返されるカーカス折り返し部とからなり、前記カーカス折り返し部の折り返し端は前記カーカス本体部の外側面に位置させている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、カーカス・ラインを改良して、操縦安定性と乗り心地性能の両立を図るものである。
タイヤ性能のうち、操縦安定性と乗り心地性能を両立させるには、トラクション方向およびステア方向の捩り剛性を高くすると共に応答性を良くし、かつ、縦バネとなるタイヤ径方向の剛性を下げることで乗り心地の硬さを減少することが必要となる。
トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至りビードコアに巻き付けられるカーカスは、タイヤの骨格を形成するため、このカーカスの配置ラインがタイヤの捩り剛性に強い影響を及ぼす。よって、カーカス・ラインを捩り剛性が高い理想的なラインとすると操縦安定性が高められ、かつ、ビードエイペックス等の補強材を最小限として径方向の剛性を下げると乗り心地を改善されることとなる。
カーカスの配置ラインに関して従来種々の提案がなされており、一般的には、図5に示すように、ビード部1では、カーカス4はビードエイペックス2およびビードコア3のタイヤ軸線方向内側を通りビードコア3の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返して固定されている。カーカス4の折り返し部4aは、充填内圧および負荷荷重に対してカーカス4の吹き抜けを防止し、さらに、ビード部1の外側面の横剛性を高めるために、ビードエイペックス2を超えた高さ位置まで延在させている場合が多い。
しかしながら、前記構成とすると、タイヤの重量が増し燃費が増大するほか、ロードノイズが高くなり、乗り心地性能に問題があった。
さらに、前記カーカス4ではトレッド側に強く引っ張られた場合に、ビードコア3がカーカス4に引きずられて回転ズレを発生し、リムとの嵌合性を損ねるといった問題もあった。
これに対して、本出願人は、特開平4−260804号公報(特許文献1)において、図6に示すように、カーカス4をビードエイペックス2およびビードコア3のタイヤ軸方向外側を通り、ビードコア3の下面(底面)に沿って内側へと折り曲げたものを提供している。
前記構成とすることにより、ビードの横剛性が保持でき操縦安定性が損なわれないと共に、カーカスを高く巻き上げる必要がないためタイヤ重量を低減することができる。しかしながら、カーカスはビードコアの下面の折り曲げているだけであるため、カーカスの吹き抜けが発生しやすい問題がある。
また、本出願人は、特開2004−9894号公報(特許文献2)において、図7に示す構造のタイヤを提供している。該タイヤでは、ビードコア3’をタイヤ軸方向外側に配される外ビードコア3A’と、タイヤ軸方向内側に配される内ビードコア3B’とに分割すると共に傾斜面で向き合わせている。カーカス4’はビードエイペックス2の内周側よりビードコア3’の底面に達した後に底面に添わせ、その後、カーカス4’を外周より内周へと傾斜状に折り返し、該折り返し部4a’を内外ビードコア3A’と3B’の傾斜面の間に通して内周側に配置したカーカス4’に重ねてビードエイペックス2に添わせている。
前記特許文献2の構成とすると、カーカス折り返し部4a’を内外ビードコア3A’と3B’の傾斜させた合わせ面で挟持させることにより、カーカスを強固に固定でき、その吹き抜けを防止できると共に、ビードコアの回転ズレも防止することができる。
しかしながら、カーカス4はビードコア3’の底面から、内周側へと傾斜させて折り返され、ビードコア3’、ビードエイペックス2からなるビード部のタイヤ軸方向外側にはカーカスが存在しない状態となる。よって、ビード部の剛性分布に偏りが生じ、特に捩り剛性が低下する問題がある。
特開平4−260804号公報 特開2004−9894号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、タイヤの骨格を形成するカーカスを最も高剛性となるラインに配置し、それにより、捩り剛性を高くして操縦安定性を高めると共に、高剛性とすることでビードエイペックス等の補強材を低減して乗り心地も高めることを課題としている。さらに、ビードコアにおいてカーカスの保持力を強め、カーカスの吹き抜けも防止できる構成とすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至るカーカスを備えた空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、タイヤ径方向の内外で2分割されるビードコア内周層とビードコア外周層とからなり、該ビードコア外周面よりタイヤ径方向外方に延在する硬質ゴムからなるビードエイペックスを備え、
前記カーカスは、前記ビードエイペックスおよびビードコア外周層のタイヤ軸方向外側を通って、該ビードコア外周層とビードコア内周層との境界に至るカーカス本体部と、
該境界位置でタイヤ軸方向内側へとタイヤ軸線方向と平行に屈曲してビードコア外周層とビードコア内周層の間を貫通した後にビードコア内周層内端面、底面および外端面を囲むように径方向および軸方向に折り返されるカーカス折り返し部とからなり、
前記カーカス折り返し部は折り返し端は前記カーカス本体部の外側面に位置させていることを特徴とする空気入りタイヤを提供している。
前記のように、カーカスをビード部ではビードエイペックス、ビードコアの底面に到る全長に亙ってタイヤ軸方向外側に配置し、カーカスをタイヤプロファイルの外側を通して、大きなシングルラジアスのラインとしているため、最も高剛性とすることができる。よって、従来必要としていたビードエイペックスなどの補強材を最小限とすることができ、ハーシュネスショック等の乗り心地を改善できる。同時に、タイヤサイド部の剛性分布を均一に近づけることができるため、操縦安定性、特に応答性の向上を図ることできる。
さらに、ビードコアはタイヤ径方向の内外で2分割してビードコア外周層とビードコア内周層とに分割し、その境界位置で、カーカスをタイヤ軸方向外側からタイヤ軸方向内側へとタイヤ軸線方向と平行に屈曲してビードコア外周層とビードコア内周層の間を貫通し、その後にビードコア内周層内端面、底面および外端面を囲むように径方向および軸方向に折り返されるカーカス折り返し部を設け、これをカーカス本体部の外側面に位置させ、カーカス折り返し部をビードコア外周面と内周面とで挟持し、かつ、4箇所で折り返していることで、カーカスを強固に固定でき、吹き抜けの発生を防止することができる。
さらにまた、ビードコアのタイヤ軸方向の外側にカーカスの折り返し部を巻き上げて、その先端側をカーカス本体と重ねているため、ビードコアにおける捩り剛性を高めることができる。
前記カーカスは、カーカスコードをタイヤ赤道(周方向)に対して、例えば75°〜90°の角度で配列した1枚以上からなり、カーカスコードとして、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、芳香族ポリアミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの有機繊維コードや、スチール等の金属コードが使用できる。
また、ビードコア外周層の外周面よりタイヤ径方向外方に延在するビードエイペックスは硬質ゴムから形成され、JISA硬度が65〜98程度であることが好ましい。
ビードエイベックスの高さを高くすれば剛性は向上する一方、タイヤ径方向の剛性も下がらないため乗り心地が悪くなる傾向がある。よって、ビード部の剛性を維持しつつ、乗り心地性能も良好なものとするために、ビードエイペックスの高さを10mm以上、好ましくは15mm以上で、かつ、50mm以下、好ましくは40mm以下である。
前記ビードコア内周層とビードコア外周層を夫々構成するビードワイヤーの本数は同数としていると共に、該ビードコア内周層とビードコア外周層の断面は矩形状とすることが好ましい。
ビードコア内周層と外周層のビードワイヤーの本数を同数にすることにより、その間に貫通するカーカスを上下から均等に挟持することができる。また、ビードコア内周層と外周層の断面を矩形状とし、カーカスをビードコア内周層の矩形辺に沿って折り返すことにより、カーカスをタイヤプロファイルの外側に安定した状態で固定することができる。
ビードコア内周層およびビードコア外周層を構成するビードワイヤーとしては、スチールなどの金属非伸長コードが好ましい。また、芳香族ポリアミド繊維やピアノ線を用いることも可能である。このビードワイヤー1本を螺旋状に連続巻きしたいわゆるシングルワインド構造のものを層状に巻き重ねることにより、ビードコア内周層および外周層を形成することができる。本発明においては、14インチサイズに相当するものにおいては、ビードワイヤーを4〜5列で、2〜3層巻き重ね、断面が矩形状のビードコア内周層および外周層が形成されることが好ましい。
また、前記カーカス折り返し部の折り返し端は前記ビードエイペックスの外側位置で前記カーカス本体部の外側面に重ね合わせていることが好ましい。
さらに、前記カーカス折り返し部は、ビードコア外周層とビードコア内周層との境界位置でタイヤ軸線と平行に屈曲する第一屈曲部と、該第一屈曲部の先端でタイヤ径方向中心側へと直角に屈曲する第二屈曲部と、第二屈曲部先端でタイヤ軸方向外方にタイヤ軸線と平行に屈曲する第三屈曲部と、該第三屈曲部の先端でタイヤ径方向外周側へと屈曲させて巻き上げ状とする第四屈曲部の先端をカーカス本体部の外面に重ねていることが好ましい。
前記構成とすることにより、カーカスをタイヤプロファイルの最も外側に通すことができ、特に、ビードコア外周層と内周層との間の面とビードコア外周層の底面、ビードコア外周層の内端面と外端面にカーカスがほぼ均等に通るため、ビード部端部における剛性分布をより均一に近づけることができる。
前記ビードワイヤーのうち、少なくとも前記カーカス折り返し部の第一屈曲部と接する位置のビードワイヤーは、ゴムあるいは柔軟繊維材で被覆していることが好ましい。
前記構成とすることにより、タイヤの動きによりビードワイヤーで挟まれる部分のカーカスがビードワイヤーとの摩擦により擦り切れることを防止することができる。擦り切れを防止する観点からは、前記ビードワイヤーを柔軟繊維材で被覆しさらにゴムで被覆していることが特に好ましい。
ビードワイヤーを被覆するゴムとしては、SBR、NR,BR等が好適に用いられ、柔軟繊維材としては、ナイロンが好適に用いれる。
前記カーカス折り返し部のタイヤ軸線方向と平行な前記第一屈曲部および第三屈曲部には、接触する各ビードワイヤーの位置ずれ防止用の折り曲げ突起を設けていることが好ましい。前記構成とすることにより、タイヤの動きによっても、第一屈曲部および第三屈曲部におけるカーカスとそれに接触するビードワイヤーとの位置ずれを防止することができ、カーカスを強固に固定することができる。
前述したように、本発明によれば、カーカスがタイヤプロファイルの最も外側を通る構成となるため、ビード部の捩り剛性が向上するとともに、剛性分布も均一に近づけることができるため、操縦安定性を向上させることができる。よって、ビード部の剛性の向上にともない、従来必要としていたビードエイペックスなどの補強材の量を低減させることができるため、縦バネとなるタイヤ径方向の剛性が下がり、乗り心地を改善することができる。
また、カーカス折り返し部がビードコア外周面および内周面に挟持されるとともに、4箇所で折り返される構成とすることにより、タイヤの動きによっても、カーカスが強固に固定され、吹き抜けを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の第一実施形態の乗用車用の空気入りラジアルタイヤを示し、トレッド部10からサイドウォール部11をへて左右一対のビード部12のビードコア13の底面(タイヤ半径方向内端部分)Sの近傍まで1枚のカーカス20を配置している。該カーカス20はポリエステル、ナイロン等の有機繊維からなるカーカスコードをタイヤ赤道に対して75〜90度傾斜させて並設すると共にゴム被覆したラジアル配列のシート体からなる。
前記ビード部12はビードコア13の外周面よりタイヤ径方向外方に延在する断面略三角形状の硬質ゴムからなるビードエイペックス14を備え、かつ、前記ビードコア13はタイヤ径方向の内外で2分割し、ビードコア内周層15とビードコア外周層16とからなる。ビードコア内周層15とビードコア外周層16を夫々構成するビードワイヤー15a、16aの本数は同数としていると共に、該ビードコア内周層15とビードコア外周層16の断面積は略同一面積の矩形状としている。本実施形態では、ビードコア内周層15とビードコア外周層16とも、ビードワイヤー15a、16aをタイヤ軸方向に5本並設すると共に、内外周方向に2層配置(5S×2T)し、よって、それぞれ10本のビードワイヤーより構成している。
前記カーカス20は、ビード部12ではビードエイペックス14およびビードコア外周層16のタイヤ軸方向外側を通し、該ビードコア外周層16とビードコア内周層15との境界に至るまでを屈曲および折り返し部のないカーカス本体部20aとしている。
前記ビードコア外周層16とビードコア内周層15の境界位置で、ビードコア外周層16とビードコア内周層15の間を貫通するようにカーカス20を屈曲し、ビードコア外周層16とビードコア内周層15との間でカーカスを強固に狭持している。さらに、境界位置を貫通させた後に、ビードコア内周層15を抱合するように屈曲して、その先端をビードコア内周層15の外面に添わせると共にビードエイペックス14の外面に添わせたカーカス本体部20aの外側に重ねるように巻き上げている。
詳細には、カーカス本体20aは前記境界位置に達した後、タイヤ軸方向内側へとタイヤ軸線方向と平行に屈曲させた第一屈曲部20bを設けている。この第一屈曲部20bの先端でタイヤ径方向中心側へと直角に屈曲する第二屈曲部20cを設けている。この第二屈曲部20cの先端でタイヤ軸方向外方にタイヤ軸線と平行に屈曲する第三屈曲部20dを設けている。該第三屈曲部20dの先端からタイヤ径方向外周側へと屈曲させて巻き上げ状とする第四屈曲部20eを設けている。これら第一〜第四屈曲部20b〜20eを合わせてカーカス折り返し部20xとしている。
前記構成からなるタイヤでは、タイヤの骨格を構成するカーカス20を、ビード部12において、カーカス本体20aをビードエイペックス14のタイヤ軸方向外側からビードコア外周層16のタイヤ軸方向外側を通を通し、かつ、ビートコア内周層15の外側には折り返し部20xの第四屈曲部20eを配置してタイヤ軸方向外側の全長に亙ってカーカス20を配置している。
このように、カーカス20のラインを大きなシングルラジアスのラインとし、タイヤサイドの剛性分布を均一化しているため、トラクション方向およびステア方向の捩り剛性を強くすることができ、操縦安定性を図ることができる。
かつ、前記のように、カーカス20のラインを剛性が最も高くなるラインとしていると共に、ビードエイペックス14の外側にカーカス本体20aを配置していることと合わせて、ビードエイペックス14による補強作用を減少できる。その結果、配置するビードエイペックス14の最小とすることができ、乗り心地を快適とすることができる。
また、ビードコア外周層16とビードコア内周層15との境界位置でタイヤ軸方向内側へと折り曲げてビードコア外周層16とビードコア内周層15の間を貫通させているため、カーカス折り返し部20xを強固に挟持できる。さらに、カーカス折り返し部20xでは第一、第二、第三屈曲部20b〜20cを順次直角方向に屈曲させた後、ビートコア内周層15の外側で巻き上げ、ビートコア内周層15を完全に抱合する構成としているため、ビードコア内周層の軸線方向の剛性を高めることが出来ると共に、カーカスの吹き抜け発生を防止できる。
特に、ビードコア外周層16とビードコア内周層15を同一数のビードワイヤーで構成すると共に同一断面形状の矩形状として、境界位置をタイヤ軸線方向と平行とし、貫通させるカーカス折り返し部20xの第一屈曲部20bを内外方向から均一な力で挟持することで、強固にカーカス折り返し部を保持でき、カーカスの吹き抜けを確実に防止することができる。
図3は本発明の第二実施形態を示し、前記ビードワイヤー15a、16aのうち、カーカス折り返し部20xの第一屈曲部20bと接する位置のビードワイヤー15aa、16aaを、ナイロンからなる柔軟繊維材30をSBRからなるゴム31でトッピングしたもので被覆している。
前記構成とすると、タイヤの動きにより、ビードワイヤー15aaと16aaで挟まれる第一屈曲部20bが前記ビードワイヤーとの摩擦により擦り切れることを防止できる。
図4は、本発明の第三実施形態を示し、前記カーカス折り返し部20xの第一屈曲部20bと第三屈曲部20dに、接触するビードワイヤーの位置ずれ防止用の凹凸状折り曲げ突起21を設けている。これにより、タイヤの動きによっても、第一屈曲部20bおよび第三屈曲部20dとそれに接触するビードワイヤーとの位置ずれを防止して、カーカスを強固に固定することができる。
以下、本発明の空気入りタイヤの実施例および比較例について詳述する。
(実施例1、2)
タイヤサイズが175/65R14であり、図1、図2の構成を有するタイヤを表1に示す仕様に基づき試作した。
(比較例1)
カーカスがビードエイペックスおよびビードコアのタイヤ軸線方向内側を通り、ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返して固定する従来の構成のタイヤとした。
実施例1、2、比較例1のタイヤについて、質量、縦バネ定数、横バネ定数、操縦安定性、乗り心地、ロードノイズを測定した。
なお、表1において、質量は、比較例1のタイヤの質量を100とする指数で表示している。また、縦バネ定数、横バネ定数も比較例1の縦バネ定数、横バネ定数を100とする指数で表示している。
(操縦安定性の官能評価)
試作タイヤをリム(5.5JJ×14)、空気圧(前輪220kPa、後輪190kPa)にて国産1300cc級前輪駆動車の全輪に装着し、ドライアスファルトのタイヤテストコースを走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により比較例1を6点とする10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
(ロードノイズの官能評価)
前記車両を用い、スムース路面を速度60km/hrにて走行させ、車内騒音をドライバーの官能評価により比較例1を6点とする10点法で表示している。値の大きい方が良好である。
Figure 2006335207
実施例1では、ビードエイペックスの高さHを30mmと低く設定しても、高い捩り剛性が維持できるため、良好な操縦安定性が得られると共に、ビードエイペックスの高さが低いため縦バネ定数を下げることができ、乗り心地、ロードノイズともに比較例1より良好な結果が得られた。
実施例2では、ビードエイペックスの高さを比較例1と同様の40mmとしたため、乗り心地、ロードノイズについては改善が見られなかったものの、捩り剛性はさらに高く維持できるため、比較例1に比べて操縦安定性は大変良好な結果が得られた。
本発明の第一実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 本発明の第一実施形態におけるビード部の拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の要部拡大図である。 本発明の第三実施形態におけるビード部の拡大断面図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 トレッド部
11 サイドウォール部
12 ビード部
13 ビードコア
14 ビードエイペックス
15 ビードコア内周層
16 ビードコア外周層
15a,16a ビードワイヤー
20 カーカス
20a カーカス本体
20b 第一屈曲部
20c 第二屈曲部
20d 第三屈曲部
20e 第四屈曲部
20x カーカス折り返し部
21 折り曲げ突起

Claims (6)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至るカーカスを備えた空気入りタイヤであって、
    前記ビードコアは、タイヤ径方向の内外で2分割されるビードコア内周層とビードコア外周層とからなり、該ビードコア外周面よりタイヤ径方向外方に延在する硬質ゴムからなるビードエイペックスを備え、
    前記カーカスは、前記ビードエイペックスおよびビードコア外周層のタイヤ軸方向外側を通って、該ビードコア外周層とビードコア内周層との境界に至るカーカス本体部と、
    該境界位置でタイヤ軸方向内側へとタイヤ軸線方向と略平行に屈曲してビードコア外周層とビードコア内周層の間を貫通した後にビードコア内周層内端面、底面および外端面を囲むように径方向および軸方向に折り返されるカーカス折り返し部とからなり、
    前記カーカス折り返し部は折り返し端は前記カーカス本体部の外側面に位置させていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ビードコア内周層とビードコア外周層を夫々構成するビードワイヤーの本数は同数としていると共に、該ビードコア内周層とビードコア外周層の断面積は矩形状としている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カーカス折り返し部の折り返し端は前記ビードエイペックスの外側位置で前記カーカス本体部の外側面に重ね合わせている請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カーカス折り返し部は、ビードコア外周層とビードコア内周層との境界位置でタイヤ軸線と平行に屈曲する第一屈曲部と、該第一屈曲部の先端でタイヤ径方向中心側へと直角に屈曲する第二屈曲部と、第二屈曲部先端でタイヤ軸方向外方にタイヤ軸線と平行に屈曲する第三屈曲部と、該第三屈曲部の先端でタイヤ径方向外周側へと屈曲させて巻き上げ状とする第四屈曲部の先端をカーカス本体部の外面に重ねている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ビードワイヤーのうち、少なくとも前記カーカス折り返し部の第一屈曲部と接する位置のビードワイヤーは、ゴムあるいは柔軟繊維材で被覆している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記カーカス折り返し部のタイヤ軸線方向と平行な前記第一屈曲部および第三屈曲部には、接触する各ビードワイヤーの位置ずれ防止用の折り曲げ突起を設けている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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