JP2006333864A - 新規ホルムアルデヒド分解微生物及び該微生物含有ホルムアルデヒド分解剤、並びに該微生物を用いたホルムアルデヒド分解法 - Google Patents

新規ホルムアルデヒド分解微生物及び該微生物含有ホルムアルデヒド分解剤、並びに該微生物を用いたホルムアルデヒド分解法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホルムアルデヒドの効果的な除去のために新規ホルムアルデヒド分解微生物及び該微生物含有ホルムアルデヒド分解剤、並びに該微生物を用いたホルムアルデヒド分解法を提供することにある。
【解決手段】ホルムアルデヒド耐性および分解能力を指標として微生物の探索を行った。特に、微生物の検索場所に注意を払い、特にホルムアルデヒド吸収実験に供試された鉢植えの観葉植物の根圏にそのサンプルを求めてホルムアルデヒド分解能力を有する微生物の取得に成功した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、新規ホルムアルデヒド分解微生物及び該微生物含有ホルムアルデヒド分解剤、並びに該微生物を用いたホルムアルデヒド分解法に関する。
近年、合板などの新建材や合成樹脂性の生活用品および化学繊維製の衣類そして、たばこの煙に由来する室内空気汚染物質が原因であるシックハウス症候群が多発している。また、生活様式の変化から住宅の高気密化が進み、これによる換気不足が事態をいっそう深刻化させている。特にホルムアルデヒドは粘膜に対する刺激性が強く、細胞毒性を有することから、平成10年3月の厚生労働省の指針ではホルムアルデヒドの室内濃度は、0.1mg/m(0.08ppm)以下にすることが明示された。
従来の技術では、これらのホルムアルデヒドを主とした室内汚染物質を、空気清浄器を含む換気システムを改善する方法(特許文献1)や、活性炭(特許文献2)および吸着シート(特許文献3)を用いた吸着法で対応しようとしてきた。しかしながら、家庭で用いるためには、前者は装置の規模が大きすぎること、後者はその安定な吸着性および永続性が期待できないこと並びに再放出の問題があることなどから、室内汚染物質の対応に十分ではなかった。このような現況を改善すべく、ホルムアルデヒド分解能力を有する微生物を用いた方法(特許文献4)が提案されたが、室内で使用するに当たっての使い良さ、微生物によるアレルギーの可能性、環境中への影響など、この方法もまた現実の使用に際しては十分とはいえない。
微生物を用いた有害物質を分解・除去する方法、いわゆるバイオレメディエーションは、適切な微生物種を選択することにより効果的に行うことが可能であること、2次的な汚染物質がでにくいこと、大規模な装置および大量のエネルギーが不要であることなどから、これまでにもホルムアルデヒド分解能力を有する微生物に関する特許出願は、特許文献4以外にもいくつかなされてきた(特許文献5〜8)。しかしながら、いずれも排水中のホルムアルデヒドの分解を目的として排水および土壌から菌のスクリーニングを行ったもので、室内汚染物質としてのホルムアルデヒドの分解に適した菌の探索ではなかった。また、特許文献4にみられる微生物の室内で使用は、培養した特定の菌が限定された箇所で優先種となることであり、これは微生物界に限らずそれを包括する環境にとっても決して好ましいことではない。
一方、植物を用いた有害物質を除去する方法、いわゆるファイトレメディエーションも知られており、室内汚染物質、特にホルムアルデヒドに関して観葉植物に除去能力を有することが報告されている(非特許文献1および2)。しかしながら、植物の有する室内汚染物質に対する分解能力の約60%は、その根圏に棲息する微生物によること(非特許文献3)、そして、植物はこれら根圏微生物の環境汚染物質に対する分解能力を高めるためにその根から特殊な物質を分泌し、酸素を供給することが報告されている(非特許文献4)。
特許公開2002−039593 特許公開2002−191970 特許公開2003−340277 特許公開2003−284548 特許公開2003−052359 特許公開2003−052355 特許公開平11−019686 特許公開平11−019685 沢田史子、吉田武稔、黒田浩之、大藪多可志著「植物の空気汚染能力評価法の提案と検証」計測自動制御学会論文集40巻10号 994−999 (2004) 沢田史子、大藪多可志、竹中幸三郎、吉田武稔著「実オフィス環境におけるアレカヤシのホルムアルデヒド浄化効果」電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン準部門誌)123巻10号 416−421(2003) Wolverton BC and Wolverton JD, J. Missi. Acad. Sci. 38, 11−15 (1993) Campanella BF, Bock C and Scrooder P, Phytoremediation to increase the degradation of PCBs and PCDD/Fs. Environ Sci & Pollut Res 9 (1) 73−85 (2002)
本発明の課題は、屋内で発生するホルムアルデヒドの効果的な除去のために植物の根圏に棲息または棲息可能な新規ホルムアルデヒド分解微生物及び該微生物含有ホルムアルデヒド分解剤、並びに該微生物を用いたホルムアルデヒド分解法を提供することにある。
上記課題を解決すべく室内空気汚染物質、特にシックハウス症候群の主要原因となっているホルムアルデヒド耐性および分解能力を指標として微生物の探索を行った。特に、微生物の検索場所に注意を払い、特にホルムアルデヒド吸収実験に供試された鉢植えの観葉植物の根圏においてホルムアルデヒド分解能力を有する微生物の取得に成功した。さらに、該微生物が種子の発芽に影響を与えないことを確認した。
本発明は以上の知見に基づいて完成されたものであり、以下の構成からなる。
(1)ホルムアルデヒド分解能を有するトリコデルマ(Trichoderma)属に属する微生物。
(2)前記微生物が、トリコデルマ・ヴィレンス(Trichoderma virens)である前項1に記載の微生物。
(3)前記微生物が、以下の菌学的性質を有することを特徴とする前項1又は2に記載の微生物。
(4)前記微生物が、FERM AP−20460菌株である、前項1−3のいずれか1に記載の微生物。
(5)前項1−4のいずれか1に記載の微生物を含有するホルムアルデヒド分解剤。
(6)前項1−4のいずれか1に記載の微生物を用いることを特徴とするホルムアルデヒド分解法。
(7)室内環境中のホルムアルデヒドを分解することを特徴とする前項6に記載のホルムアルデヒド分解法。
(8)室内環境中のホルムアルデヒドを、植物の根圏に添加した前項1−4のいずれか1に記載の微生物を用いて分解することを特徴とするホルムアルデヒド分解法。
(9)前項1−4のいずれか1に記載の微生物が根圏に添加されていることを特徴とする植物。
従来、取り扱いが困難であったホルムアルデヒド分解微生物の屋内での使用が可能になり、かつ観葉植物が本来有するホルムアルデヒド分解能力も高めることができる。これによって、屋内で発生するホルムアルデヒドが原因となるシックハウス症候群の軽減に極めて有意義である。
(スクリーニング方法)
以下の方法でホルムアルデヒド分解能力を有する微生物のスクリーニングを行った。
(1)集積培養:ホルムアルデヒドに暴露した観葉植物の根圏の土壌をサンプルとして、ホルムアルデヒド含有培地を用いて一定時間振蘯培養を行った。
(2)微生物の単離:(1)の集積培養で生育した微生物を、ホルムアルデヒドを含む寒天培地を用いて単離を行った。
(3)形態観察および菌類学的性質:(2)で得られた菌株BDF001について、異なる培地を用いて巨視的及び顕微鏡的に形態観察を行い、その菌学的性質を以下の表1に示す。表中に記載されるPDA〔ポテトデキストロース寒天培地「ダイゴ」(日水製薬、東京)39g、蒸留水 1000mL(pH 5.6)〕、MA〔Bacto Malt Extract(Becton Dickinson,MD,USA)20g, Agar Powder 15g, 蒸留水 1000mL(pH6.0)〕、OA〔Bacto Oatmeal Agar(Becton Dickinson,MD,USA) 72.5g,蒸留水 1000mL(pH6.0)〕、LCA〔ブドウ糖 1g、 KHPO 1g、 MgSO・7HO 0.2g、 KCl 0.2g、 NaNO 2g、酵母エキス 0.2g、 寒天 13g、蒸留水 1000mL(pH7.0)〕はそれぞれ培地の種類を表す。
(微生物の菌学的性質)
巨視的及び顕微鏡的観察並びに菌学的性質より菌株BDF001株はトリコデルマ属(Trichoderma)の糸状菌と同定された(図1)。この菌株は下記の国際機関に寄託されている。
名称:独立行政法人産業技術総合研究所特許微生物寄託センター
住所:茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6(郵便番号305−8566)
寄託日:平成17年3月15日
受託番号:FERM AP−20460(菌株BDF001)
(本発明のホルムアルデヒド分解微生物の生育条件)
培養温度は10℃〜40℃、望ましくは20℃〜35℃であり、特に好ましくは約25℃であり、pHは3.0〜10.0、望ましくは4.0〜9.0であり、好気的に培養を行う。また、培地は、通常の糸状菌が生育可能な培地組成であれば特に問題はないが、グルコース 10g、ペプトン 5g、酵母抽出末 3g、麦芽抽出末 3gを蒸留水1000mlに溶解し、pHを6〜7に調整したものを使用すると良い。さらに上記培養液にホルムアルデヒドを0.1〜0.5%添加することにより、本糸状菌のホルムアルデヒド分解能を高めることができる。また、培養時間は、3〜21日間、望ましくは5〜14日間であり、特に好ましくは7〜10日間である。
(微生物の同定方法)
新規に単離された糸状菌BDF001株についての帰属分類群はITS−5.8S rDNA領域配列解析によって行った。BDF001株を定法にしたがって、ゲノムDNAを抽出した。このゲノムDNAをテンプレートとして18S rDNA〜28S rDNA−D1/D2領域断片の増幅を行った。その増幅産物を精製後、サイクルシークエンシング法によってITS−5.8S rDNA領域配列解析を行った。得られた塩基配列をBLAST相同性検索後、上位20エントリーの塩基配列を用いて系統樹を作成した。系統樹の推定には近隣結合法を用いた。
(ホルムアルデヒド分解能力検定方法)
本発明のホルムアルデヒド分解微生物が有するホルムアルデヒド分解能力を検定するために、以下に述べるNash法(T.Nash, Biochem.J.,55,416(1953)の変法を用いて、培養液ならびに反応液中の残存ホルムアルデヒド濃度の測定を行った。
試験管に検体として培養液または反応液を0.01mL入れ、これにアセチルアセトン溶液(酢酸アンモニウム 15g、酢酸 0.3mL、アセチルアセトン0.2mL、蒸留水を加えて全量を100mLとする)を1mL加えてビー玉で栓をした後、60℃で10分間反応させた。反応液の吸光度を415nmで測定し、同時に測定した標準ホルムアルデヒドの検量線から検体の濃度を求めた。
(本発明のホルムアルデヒド分解微生物)
本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、上記寄託を行った菌株FERM AP−20460(BDF001)が望ましいが、この菌株に限定されるものではなく、Trichoderma属に属し、好適には、トリコデルマ・ヴィレンス(Trichoderma virens)であるが、ホルムアルデヒド分解能力を有する限り、本発明におけるホルムアルデヒド分解微生物として利用可能である。すなわち、本願発明のTrichoderma属に属する微生物特にトリコデルマ・ヴィレンス(Trichoderma virens)は、該寄託微生物自体はもちろん、上記した菌学的性質を有する微生物である変異体及び子孫まで意図する。なお、変異体作成方法は、従来公知の放射線照射およびニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸、メチルメタンスルホン酸などの化学物質処理によって得ることができる。
また、本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、室内でも生育されている観葉植物のゴールデンポトスの根圏から単離されたものである。そのため、本発明のホルムアルデヒド分解菌は、特に室内環境下でも特に問題がない。さらに、本発明のホルムアルデヒド分解剤を、植物の根圏に添加した場合には、根圏は多くの微生物が共生している環境であるため、添加された本発明のホルムアルデヒド分解菌が特に優占種になることはなく、単一菌によるアレルギー問題の回避もできる。
また、本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、ホルムアルデヒド分解能だけではなく、他の室内空気汚染物質であるキシレン、トルエン、アセトアルデヒド、スチレン、エチルベンゼンも分解することができる。また、特に、メチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアルデヒド、ホルムアミン等の分解に効果がある。
(本発明のホルムアルデヒド分解剤)
本発明のホルムアルデヒド分解微生物を培養して得られた菌体または分生子懸濁液、分生子付着シリカゲルビーズ、又は菌体を集めた後に一定濃度に希釈して得られる希釈液を、所定の担体に吸着せしめて、ホルムアルデヒド分解剤とすることができる。なお、その吸着方法は、特に限定されず、菌体懸濁液又は希釈液を担体に混合、又は噴霧することで充分である。また、菌体濃度としては、担体1g当たり103 〜1011個、好ましくは105〜108 個である。用いられる担体としては、公知の有機担体及び無機担体の内から適宜に選択使用され、例えば、有機コンポスト、フスマ、イナワラ、モミガラ、発泡ケイ酸、ケイソウ土、パーライト、貝化石、石灰石、シリカゲルビーズの単体又はそれらの2種以上の組み合わせを挙げることができる。
また、上記ホルムアルデヒド分解剤は、本発明のホルムアルデヒド分解微生物の生育、増殖に好ましい炭素源、窒素源、又はそれらの混合物を添加することが望ましく、これによって、更に、そのホルムアルデヒド分解能が増強されることとなる。なお、添加する炭素源としては、グルコース、マンノース、マンニット、キシロース、フルクトース、ガラクトース等の単品又はそれらの組み合わせが挙げられる。また、窒素源としては、各種アミノ酸や天然物が用いられ、例えばアミノ酸としては、アラニン、バリン、グリシン、ロイシン、イソロイシン等の単体又はそれらの組み合わせ、また天然物としては、酵母エキス、肉エキス、麦芽エキス、ペプトン、コーンスティープリカーの単品又はそれらの組み合わせが用いられることとなる。さらに、ホルムアルデヒドを0.1〜1.0%添加することにより、本発明のホルムアルデヒド分解微生物のホルムアルデヒド分解能を高めることができる。
(本発明のホルムアルデヒド分解方法)
本発明のホルムアルデヒド分解方法は、本発明のホルムアルデヒド分解微生物を培養して得られた菌体または分生子懸濁液、若しくは菌体を集めた後に一定濃度に希釈して得られる希釈液、分生子付着シリカゲルビーズ、又は上記ホルムアルデヒド分解剤を、植物の根圏又は根圏周辺の土壌に添加することによって行うことができる。添加方法は、直接菌体懸濁液等を自体公知の散布方法によって行うことができる。
添加量は、根圏100グラムに対して、上記菌体懸濁液等を0.5〜20ml、好ましくは1〜10ml、より好ましくは2〜5ml添加することによって行うことができるが、特に限定されない。
(本発明のホルムアルデヒド分解微生物が添加された植物)
本発明のホルムアルデヒド分解微生物が添加された植物は、上記菌体懸濁液又はホルムアルデヒド分解剤が根圏又は根圏周辺の土壌に添加されている植物を言う。また、植物は、室内生育可能な植物特に、ゴールデンポトス、アレカヤシ、ドラセナ、スパティフィラムおよびベンジャミン等が挙げられるが、特に限定される必要はない。
また、本発明のホルムアルデヒド分解微生物が添加された植物におけるホルムアルデヒド分解菌は、宿主先である植物から栄養を継続的に受け取るので、特に栄養等の追加が必要ではない。また、本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、宿主先である植物の根圏が生存している限り、継続的にホルムアルデヒドを分解することができる。
(本発明のホルムアルデヒド分解微生物の酵素利用)
本発明のホルムアルデヒド分解微生物から従来既知の分離操作によって分離、精製した酵素を用いてホルムアルデヒドの分解除去を行う場合においても、酵素を固定化した後、使用に供することができる。酵素の固定化方法としては、不溶性担体(例えば活性炭、金属酸化物など)に物理的に吸着させる方法、イオン交換基を有する担体にイオン結合により固定化する方法、ブロモシアン活性化担体などに共有結合により固定化する方法、グルタルアルデヒドなどを用いて酵素同士を架橋する方法、ポリアクリルアミド、ウレタンポリマーなどの格子構造又は膜内に閉じ込める方法、エチルセルロースなどの半透性の膜内に閉じ込める方法などが挙げられる。
本発明のホルムアルデヒド分解微生物 、該微生物破砕液、又は該微生物から分離、精製した酵素の固定化に使用する担体等は所望の形状に成型して使用することができる。例えば、菌糸体単独からなる球形のペレット、またはアルギン酸カルシウム、アルギン酸バリウム、寒天、アガロースなどの多糖類の不溶性ゲル、またはポリアクリルアミド、ウレタンポリマーなどの高分子ポリマー内に封入したフィルタ状、ビーズ状に成型することができ、これにより、バイオリアクターとしてホルムアルデヒド分解用フィルタ、ビーズ等を構成できる。また、固定化した本発明のホルムアルデヒド分解微生物、該微生物破砕液、又は該微生物から分離、精製した酵素を用いてホルムアルデヒド測定バイオセンサを作製することができる。
以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
(ホルムアルデヒド暴露植物の作成)
エアコンで25℃に調整し、太陽光を遮断した室内にアクリル性の密閉型チャンバー(575×510×1000mm)を設置した。この中に暴露2日前に300mLの灌水を施した鉢植えのゴールデンポトス(英名Golden Pothos、学名Epipremnum aureum)を入れ、マイクロシリンジを用いて8PPMになるようにホルムアルデヒド(Wako試薬特級)を注入した。1回の暴露時間は24時間とし、これを7日間の間隔で3回行った。暴露期間中、チャンバー内の照明は白色蛍光灯を用いて1000ルクスに保った。ゴールデンポトスは、園芸店で購入した高さ約45cmのものを市販の用土4000mLをいれた直径24cm、高さ26cmの鉢に植え替えて用いた。
(ホルムアルデヒド分解性微生物のスクリーニング)
集積培養用培地として表2に示す組成の培地(以下基本培地と呼ぶ)を用いた。この培地を121℃で20分間蒸気滅菌を行った後、ホルムアルデヒド(Wako試薬特級、35%溶液として使用、培地添加時は濾過滅菌を行う)を終濃度0.35%になるように添加した。このホルムアルデヒド含有培地50mLを含む100mL三角フラスコに、実施例1のホルムアルデヒド暴露したゴールデンポトスの根圏土壌(約0.1g)を添加し、室温で30日間振蘯攪拌しながら集積培養を行った。集積培養で生育してきた微生物をさらに2%寒天および0.35%ホルムアルデヒドを含む基本培地を用いて単離した。単離した菌株はホルムアルデヒドを含まない2%寒天基本培地で継代培養を行った。
(ホルムアルデヒド存在下又は非存在下でのpH測定)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物の、ホルムアルデヒド存在下での生育至適pHの検討を行った。0.21%ホルムアルデヒドを含むpHの異なる寒天基本培地(pHの調整は1M NaOHおよび1M HClを用いた)の中央部に、基本寒天培地で前培養した菌株から直径5mmのコルクボーラーで打ち抜いた菌体片を植菌して25℃で培養を行った。経時的に生育したコロニーの直径を測定し、これを菌体の生育量として評価の指標とした。また、基本培地を5倍に希釈し、ホルムアルデヒドを含まない寒天培地についても同様な実験を行った。各pHについて5組で実験を行い、その平均値と標準誤差を求めた。その結果、菌株BDF001は、ホルムアルデヒドの存在下(図2)および非存在下(図3)においてpH3.0〜9.0において生育し、その生育至適pHは4.0〜9.0であった。
(ホルムアルデヒド存在下又は非存在下での生育温度測定)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)の、ホルムアルデヒド存在下での生育至適温度の検討を行った。0.21%ホルムアルデヒドを含む寒天基本培地(pH6.0)の中央部に、基本寒天培地で前培養した菌株から直径5mmのコルクボーラーで打ち抜いた菌体片を植菌して5℃,10℃,20℃,25℃,37℃および50℃で培養を行った。経時的に生育したコロニーの直径を測定し、これを菌体の生育量として評価の指標とした。また、基本培地を5倍に希釈し、ホルムアルデヒドを含まない寒天培地についても同様な実験を行った。各温度について5組で実験を行い、その平均値と標準誤差を求めた。その結果、菌株BDF001は、ホルムアルデヒドの存在下では20℃、25℃(図4)、またホルムアルデヒド非存在下では20℃,25℃、37℃(図5)でそれぞれ生育を示した。生育至適温度は25℃周辺であった。
(生育した菌体によるホルムアルデヒド分解能力測定)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)の、生育した菌体によるホルムアルデヒド分解能力の検討を行った。基本培地(pH6.0)50mLに、基本寒天培地で前培養した菌株から直径5mmのコルクボーラーで打ち抜いた菌体5片を植菌後、室温で6日間振蘯培養を行った。菌体がペレット状に生育した培養液にホルムアルデヒドを終濃度0.035%になるように添加し、さらに振蘯培養を行った。サンプリングは、0,1,2,3,4,6および8時間後に行い、培養液中の残存ホルムアルデヒド濃度を測定した。実験は5組で行い、その平均値と標準誤差を求めた。培養液中の残存ホルムアルデヒド濃度は経時的に減少し、8時間後でほぼ100%が分解された(図6)。
(菌体の生育に伴うホルムアルデヒド分解能力測定)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)の、菌体の生育に伴うホルムアルデヒドの分解能力の検討を行った。ホルムアルデヒドを終濃度で0.07%含む基本培地(pH6.0)50mLに、基本寒天培地で前培養した菌株から直径5mmのコルクボーラーで打ち抜いた菌体5片を植菌後、室温で7日間振蘯培養を行った。サンプリングは24時間ごと7日間行い、培養液中の残存ホルムアルデヒド濃度を測定した。実験は5組で行い、その平均値と標準誤差を求めた。培養液中の残存ホルムアルデヒド濃度は菌体の成長とともに減少し、培養3日目でほぼ100%が分解された(図7)。
(ホルムアルデヒド耐性能力測定)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)の、ホルムアルデヒド耐性能力の検討を行った。ホルムアルデヒドを終濃度でそれぞれ0,0.07,0.21,0.35,0.5,0.6および0.7%含む2%寒天基本培地(pH6.0)の中央部に、基本寒天培地で前培養した菌株から直径5mmのコルクボーラーで打ち抜いた菌体片を植菌して25℃で培養を行った。実験は4組で行い、その平均値と標準誤差を求めた。BDF001株は0.6%までのホルムアルデヒド濃度に対して耐性を示したことから、従来、高濃度ホルムアルデヒド耐性株として報告されてきた菌株(0.5%、特許文献6)と同程度以上のホルムアルデヒド耐性を示すことが明らかとなった(図8)。
(菌株BDF001の同定)
糸状菌BDF001株のITS−5.8S rDNA領域配列解析は以下のように行った。BDF001株をポテト・デキストロース寒天培地(日本製薬、東京)で25℃2週間培養した検体からDneasy Plant Mini Kit (QIAGEN, Hilden, Germany)を用いてゲノムDNAを抽出した。このゲノムをテンプレートとして18S rDNA3'末端〜28S rDNA−D1/D2領域DNAフラグメントのPCR増幅を行った。
PCRはpuReTaq Ready−To−Go PCR beads(Amersham Biosciences, NJ, USA)とプライマーITS5およびNL4 を用いてGeneAmp PCR System 9600(Applied Biosystems, CA, USA)上でサーマルサイクルを行った。得られたDNAフラグメントはQIAquick PCR Purification Kit(QIAGEN, Hilden, Germany)を用いて精製し、サイクルシークエンシグ反応に供した。サイクルシークエンシグ反応はABI PRISM BigDye Terminator Kit (Applied Biosystems, CA, USA)上で反応を行った。プライマーとしてITS5,ITS2,ITS3およびITS4を用いた。
反応生成物はDyeExTM 2.0 Spin Kit (QIAGEN, Hilden, Germany)を用いて精製し、ABI PRISM 3100 DNA Sequencer (Applied Biosystems, CA, USA)で配列解析後、Auto Assembler (Applied Biosystems, CA, USA)を用いて各シークエンス断片を結合して目的配列を得た。
類似の塩基配列を国際データベース(GenBank/EMBL/DDBJ)から検索するためにBLASTによる相同性検索を行い、得られた上位20エントリーの塩基配列に関してMEGA ver2.0を用いて系統樹を作成した。系統樹の推定には近隣結合法を用い、各系統枝の信頼度はブーツストラップ法により評価した。
その結果、Trichoderma virensの塩基配列と99.7〜100%の相同性を示し、さらに系統樹においてもTrichoderma virensと同一の系統枝を形成したことからBDF001株はTrichoderma virensと同定された。
(種子の発芽におよぼす影響)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)の、植物種子の発芽に及ぼす影響の検討を行った。直径90mmのプラスチックシャーレに脱脂綿を敷き、対照区には蒸留水12mLを、試験区には菌株BDF001の分生子懸濁液(3.0×10個/mL)12mLを添加した。これに市販の大根種子をそれぞれ100個播種した。対照区および試験区ともに2個ずつ用意した。発泡スチロールの箱(縦×横×高さ、20×23×15cm)2個それぞれに、対照区および試験区のシャーレを2個ずつ入れて箱の中が乾燥しないように50mLのビーカーに水を30mL入れた後、ラップ紙で覆って輪ゴムで固定した。発芽は、16/8時間(明/暗)―照明および25℃で7日間行った。試験期間中、灌水は毎日脱脂綿が充分水を含むように行った。種子の発芽に対する評価は、経時的に発芽した芽の撮影された写真における比較と、7日目に測定された成長した芽の長さを比較することによって行った。その結果、大根種子に対する菌株BDF001の分生子懸濁液の投与は、種子の発芽ならびに投与後7日間の成長においては全く影響は見られなかった。また、肉眼による観察においても、葉の病変等の異常は観察されなかった(表3)。
以上により、本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、種子の発芽に影響を与えないことが明らかとなった。
(BDF001分生子付着シリカビーズの調製法)
分散媒として7.5%スキムミルクを使用した。スキムミルク粉末(Wako)7.5グラムを100mLの蒸留水に懸濁したものをオートクレーブにて121℃20分間蒸気滅菌した後10mLずつ分注し、4℃で保存した。シリカゲル(Wako, 白色、小粒状タイプ)15グラムをスクリューバイアルパイレックス(登録商標)試験管(20×150mm)に取り、180℃で1時間乾熱滅菌を行った後4℃で保存した。上記(本発明のホルムアルデヒド分解微生物の生育条件)に記載したグルコース・ペプトン・酵母抽出末・麦芽抽出末を含む寒天培地上で培養し、充分分生子を形成した菌株BDF001に10mLの上記スキムミルクを添加した後、白金耳を用いて寒天培地の表面から丁寧に分生子を掻き取った。この分生子懸濁スキムミルクを氷中で冷却している上記滅菌シリカゲルを含む試験管に約1mLずつ攪拌しながら添加した。この際シリカゲルが発熱するため試験管を適宜氷中で冷却しながら行う。分生子懸濁スキムミルクの添加終了後試験管にシリコ栓をはめて室温で1週間乾燥させた。
(分生子の計測)
上記実施例10で調製した分生子付着シリカビーズ7個に0.1% Tween 80溶液1mLを添加してボルテックスを用いて充分に攪拌した。この分生子懸濁液を0.1%Tween 80溶液を用いて10までの希釈系列を調製した。この希釈系列をそれぞれ0.05mLずつ上記(本発明のホルムアルデヒド分解微生物の生育条件)に記載したグルコース・ペプトン・酵母抽出末・麦芽抽出末を含む寒天培地に添加し、スプレッダーにて培地上に展開した後25℃で24時間培養した。
培地上で発芽した分生子の数を計測し、発芽数100〜200を示した希釈率を選択した。再度この希釈率の懸濁液から今度は4点播種し、24時間後の発芽分生子数を計測した。4点の発芽分生子数を平均し、希釈率ならびに培地に添加した検体量を乗じ、シリカゲル7粒あたりの平均重量で除すことで1ミリグラムのシリカゲルあたりに付着している分生子の数を求めた。その結果、シリカゲル1粒あたりの分生子付着数は、374107±26179個であった。よって、シリカゲルには十分な分生子が付着していることがわかった。
以上により、本発明のホルムアルデヒド分解微生物をシリカゲルに付着させれば、ホルムアルデヒド分解剤にすることができる。
(菌株BDF001添加時のポトス(Epipremnum aureum)のホルムアルデヒド除去効果に及ぼす影響)
単離したホルムアルデヒド耐性および分解能力を有する微生物(菌株BDF001)添加時の、ポトス(Epipremnum aureum)のホルムアルデヒド除去効果に及ぼす影響を検討した。
エアコンで室温22℃に調整した部屋に、容積約300リットルのアクリルチャンバー(575×510×1000mm)を設置し、その中に被検観葉植物鉢を配置した。太陽光を遮断してチャンバー内は昼白色の蛍光灯によって約1000ルックスになるように設定した。チャンバー内にホルムアルデヒドを30ppmになるようにマイクロシリンジを用いて注入した。チャンバー内のホルムアルデヒド濃度を連続的に酸化スズ系ガスセンサー(Figaro社製、TGS#800)を用いて測定した。センサーからの信号は1分ごとにパーソナルコンピュータに取り込み、その最大出力値が半値となる時間を求めた。ポトスのホルムアルデヒド除去能はこの半値時間に葉面積を乗じた値で表した。ポトスは、園芸店で市販されている植物体の高さが約50cmものを購入して用いた。実験終了後、ポトスの葉の長辺と短辺の積にさらに0.7乗じた値をポトスの葉面積とした。
菌株BDF001の添加は、分生子懸濁液(6.0×10個)5mLを被検ポトスの根際に投与した後、充分灌水した。灌水は3日ごとに行い、投与後室温で1週間置いた後に実験に供した。
その結果、菌株BDF001添加時のポトスのホルムアルデヒド除去効果は、8.7%向上することが判明した(表4)。
以上により、本発明のホルムアルデヒド分解微生物は、環境中特に室内環境中のホルムアルデヒドを分解することができる。さらに、本発明のホルムアルデヒド分解微生物を添加した植物特にポトスは、ホルムアルデヒド分解に効果がある。
ホルムアルデヒド分解菌の屋内での使用が可能になり、かつ植物特に観葉植物が本来有するホルムアルデヒド分解能力も高めることができる。これによって屋内で発生するホルムアルデヒドが原因となるシックハウス症候群の軽減に極めて有意義である。
菌株BDF001の顕微鏡写真の図である。 菌株BDF001のホルムアルデヒド存在下での生育至適pHである。(実施例3) 菌株BDF001のホルムアルデヒド非存在下での生育至適pHである。(実施例3) 菌株BDF001のホルムアルデヒド存在下での生育至適温度である。(実施例4) 菌株BDF001のホルムアルデヒド非存在下での生育至適温度である。(実施例4) 生育した菌株BDF001によるホルムアルデヒド分解能力測定の結果である。(実施例5) 菌株BDF001の生育に伴うホルムアルデヒド分解能力測定の結果である。(実施例6) 菌株BDF001のホルムアルデヒド耐性能力測定の結果である。(実施例7)

Claims (9)

  1. ホルムアルデヒド分解能を有するトリコデルマ(Trichoderma)属に属する微生物。
  2. 前記微生物が、トリコデルマ・ヴィレンス(Trichoderma virens)である請求項1に記載の微生物。
  3. 前記微生物が、以下の菌学的性質を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の微生物。
  4. 前記微生物が、FERM AP−20460菌株である、請求項1−3のいずれか1に記載の微生物。
  5. 請求項1−4のいずれか1に記載の微生物を含有するホルムアルデヒド分解剤。
  6. 請求項1−4のいずれか1に記載の微生物を用いることを特徴とするホルムアルデヒド分解法。
  7. 室内環境中のホルムアルデヒドを分解することを特徴とする請求項6に記載のホルムアルデヒド分解法。
  8. 室内環境中のホルムアルデヒドを、植物の根圏に添加した請求項1−4のいずれか1に記載の微生物を用いて分解することを特徴とするホルムアルデヒド分解法。
  9. 請求項1−4のいずれか1に記載の微生物が根圏に添加されていることを特徴とする植物。
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DE102006062239A1 (de) * 2006-12-22 2008-06-26 Lothar Ernst Wilhelm Weber Mittel zur Absorption von Schad- oder Geruchsstoffen u. a.
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