JP2006333750A - 麺皮成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンチによるコンベアベルトの切断や破損、及びそれに伴う切断片の混入やベルト等の交換を確実に防止することが可能な麺皮成形装置を提供する。
【解決手段】麺皮成形装置1は、麺帯MTの端部が垂下されるように一端側から麺帯MTを連続的に送り出す第一搬送用コンベア5と、雌カッタ10及び雄カッタ9からなり麺帯MTから麺皮を打ち抜くパンチ11と、パンチ11の下流側に配置され、残皮を一定方向に搬送する第二搬送用コンベア6と、垂下された麺帯MTの先端部分に対して、一定方向に高圧空気を吹付ける空気吹付手段を有する麺帯送込装置7と、麺皮を打ち抜く前の麺帯送り込み処理として、雄カッタ9を上昇位置に停止させ、且つ両搬送用コンベア5,6を駆動させた状態で、空気吹付手段を動作させ、麺帯MTの先端部分を雄カッタ9と雌カッタ10との間を通して、第二搬送用コンベア6まで送り込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、麺皮成形装置に関するものであり、特に、コンベアで搬送される所定の厚みの麺帯から、パンチによって麺皮を打ち抜く麺皮成形装置に関するものである。
餃子成形装置として、所定の厚みに加圧成形された麺帯から、パンチによって麺皮を打ち抜くことにより、所定の形状の麺皮を成形するものが知られている。この装置には、麺帯ローラから繰り出された麺帯を受け止め、水平方向に搬送する第一搬送用コンベアと、第一搬送用コンベアの一端側から送り出され垂下された状態の麺帯を受け止め、水平方向に搬送する第二搬送用コンベアと、第二搬送用コンベアで搬送される麺帯から餃子の麺皮を打ち抜くパンチとが備えられている。なお、パンチは、パンチ孔を有する板状の雌カッタと、雌カッタの上方に配設され雌カッタに対して昇降可能な雄カッタとから構成され、雄カッタと雌カッタとの協働によって麺帯から麺皮を打ち抜くことが可能となっている。
ところで、第二搬送用コンベアは、一端側に軸支された駆動ローラと、他端側に軸支された従動ローラと、これらのローラに巻き掛けられた無端のコンベアベルトとを主として構成されており、パンチの動作(雄カッタの昇降動作)に連動して駆動ローラを間欠運動させることにより、コンベアベルトを間欠的に回転させている。なお、無端のコンベアベルトの間には、板状の補強板が設けられており、これにより、コンベアベルトの撓みを防止している。また、コンベアベルトには、雄カッタを挿通させるための貫通孔が全長に亘って一定の間隔で穿設されている。つまり、麺皮を打ち抜く際、コンベアベルトの上側に位置する貫通孔及び下側に位置する貫通孔と、補強板の貫通孔とが、いずれも雌カッタのパンチ孔と一致するように位置合せがなされている。なお、コンベアベルト及び補強板における貫通孔の内径は、雄カッタの外径よりも所定寸法だけ大きく形成されており、パンチの動作時に雄カッタとコンベアベルト等とが接触しないように配慮されている。
特開平6−319495号
しかし、上記の餃子成形装置によれば、麺皮の打ち抜き成形が繰り返された際、コンベアベルトと補強板との間に麺が入り込む場合がある。この場合、駆動ローラやテンションローラに麺が巻きつくとローラの径が大きくなり、ひいては上側のコンベアベルトに形成された貫通孔と、下側のコンベアベルトに形成された貫通孔とが一致しなくなる虞がある。なお、上下のコンベアベルトの貫通孔が互いにずれた場合には、僅かなずれであっても、両方の貫通孔がともに狭くなることから、上下方向に貫通する開口面積(すなわち二つの貫通孔の合致部分)が大きく減少することとなる。
そして、このように、パンチ孔の上方に位置するコンベアベルトの開口部分が狭くなると、雄カッタの下降時に、雄カッタとコンベアベルトとが接触し、貫通孔の周縁部分が切断されたり、麺皮が変形したりする。特に、コンベアベルトが切断された場合には、比較的高価なコンベアベルトの交換が必要となるばかりか、コンベアベルトの切断片が麺皮の内部に混入したり、雄カッタ及び雌カッタが劣化したりすることも懸念される。
なお、上記の不具合を解決するため、空気圧を利用して雄カッタを下降させ、雄カッタに加わる圧力が、正常時の圧力よりも大きい場合には、雄カッタの位置を保持させるように構成した餃子成形装置が提案されている。つまり、雄カッタの先端がコンベアベルトに圧接すると、麺帯を打ち抜く際の圧力よりも大きな圧力が雄カッタに加わるため、この圧力差を利用して、雄カッタの下降を中断させるもの、すなわちコンベアベルトの切断を防止するものである。
ところが、この装置によれば、コンベアベルトが切断される可能性は低減されるものの、雄カッタと雌カッタとの間にコンベアベルトが存在することから、コンベアベルトの切断や破損を確実に防止することはできない。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、パンチによるコンベアベルトの切断や破損、及びそれに伴う切断片の混入やベルトの交換等を確実に防止することが可能な麺皮成形装置の提供を課題とするものである。
本発明にかかる麺皮成形装置は、「麺帯を略水平方向に搬送するとともに、前記麺帯の端部が垂下されるように一端側から前記麺帯を連続的に送り出す第一搬送用コンベアと、パンチ孔を有する雌カッタ、及び該雌カッタの上方に配設され該雌カッタに対して昇降可能な雄カッタを備え、該雄カッタと前記雌カッタとの協働により、前記麺帯から麺皮を打ち抜くパンチと、該パンチの下流側に配置され、前記麺皮が打ち抜かれた後の残皮を一定方向に搬送する第二搬送用コンベアと、前記第一搬送用コンベアの一端側から垂下された前記麺帯の先端部分に対して、高圧空気を吹付ける空気吹付手段と、前記麺皮を打ち抜く前の麺帯送り込み処理として、前記パンチの前記雄カッタを上昇位置に停止させ、且つ前記第一搬送用コンベア及び前記第二搬送用コンベアを駆動させた状態で、前記空気吹付手段を動作させ、前記麺帯の先端部分を、前記雄カッタと前記雌カッタとの間を通して、前記第二搬送用コンベアまで送り込む麺帯送込制御手段とを具備する」ものである。
本発明によれば、パンチの雄カッタと雌カッタとの間にコンベアベルトを設けることなく、麺帯を送り込むことが可能になる。つまり、麺皮を打ち抜くに先立って、麺帯の先端部分が空気によって圧送され、雄カッタと雌カッタとの間を通って、第二搬送用コンベアに送り込まれる。詳細に説明すると、第一搬送用コンベアの一端から垂下された麺帯の先端部分に対して、一定方向(パンチの方向)に高圧空気を吹付ける空気吹付手段が設けられており、麺帯送込制御手段は、パンチの雄カッタを上昇位置に停止させ、且つ第一搬送用コンベア及び第二搬送用コンベアを駆動させた状態で、空気吹付手段を動作させる。すると、第一搬送用コンベアの一端から垂下された麺帯の先端部分が雄カッタと雌カッタとの間を通って、第二搬送用コンベアまで送り込まれ、その後は、第二搬送用コンベアによって、一連の麺帯を搬送することが可能となる。つまり、第一搬送用コンベアの一端(排出側)と、第二搬送用コンベアの搬入側とは、互いに離間しているものの、第一搬送用コンベアから送り出された麺帯の先端部分を、空気圧を用いて第二搬送用コンベアに送り込むことにより、第一搬送用コンベア及び第二搬送用コンベアだけで麺帯を送り続けることが可能になる。
ところで、雌カッタには、雄カッタが嵌挿されるパンチ孔が穿設されているため、空気圧によって麺帯を送り込む際、麺帯の先端がパンチ孔に引っ掛かり、第二搬送用コンベアまで送り込むことが困難になる場合がある。
そこで、本発明の麺皮成形装置において、「前記雌カッタの前記パンチ孔を閉鎖し該パンチ孔への前記麺帯の挿入を防止する閉鎖位置と、前記パンチ孔を開放する退避位置との間で進退可能なガイド板と、前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記ガイド板を前記退避位置から前記閉鎖位置に移動させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記ガイド板を前記閉鎖位置から前記退避位置に移動させるガイド板駆動制御手段とをさらに備える」構成を採用することが好ましい。
これによれば、麺帯を送り込む際、ガイド板が閉鎖位置に移動し、パンチ孔が閉鎖される。このため、麺帯の先端は、ガイド板に沿って送り込まれ、パンチ孔に引っ掛かることなく、第二搬送用コンベアに到達することとなる。なお、麺帯が送り込まれた後は、ガイド板は、閉鎖位置から退避位置に移動し、パンチ孔が開放された状態となる。このため、雄カッタをパンチ孔に嵌挿させ麺皮を打ち抜くことが可能となる。
また、本発明の麺皮成形装置において、「回転可能に支持されるとともに円周上に複数の餃子成形器を有する回転盤と、該回転盤を間欠回転運動させることにより、前記各餃子成形器の停止位置を、前記パンチによって打ち抜かれた前記麺皮が収容される収容位置、収容された前記麺皮に具が投入される投入位置、前記麺皮で前記具を包み込み餃子を成形する成形位置、及び成形された餃子を排出する排出位置、の順で変位させる回転盤駆動制御手段と、前記回転盤の動力源の駆動力を、前記雄カッタ、及び前記第二搬送用コンベアの駆動ローラに伝達する運動伝達機構と、前記第二搬送用コンベアの前記駆動ローラを前記回転盤の運動状態に拘わらず一定の速度で回転させるコンベア駆動用モータと、前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記回転盤の動力源を駆動させることなく前記コンベア駆動用モータを動作させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記コンベア駆動用モータを停止させるとともに前記回転盤の動力源を駆動可能にする動力源切替手段とをさらに備えること」構成とすることもできる。
これによれば、パンチの下方には、複数の餃子成形器を有する回転盤が配設されており、パンチによって麺帯から打ち抜かれた麺皮は、収容位置に位置する餃子成形器に収容される。回転盤は動力源によって間欠回転運動しており、収容位置に位置する餃子成形器は、投入位置、成形位置、及び排出位置へと順に移動する。投入位置では、餃子成形器に収容された麺皮の上に餃子の具が投入され、続く成形位置では、餃子成形器の型合せにより麺皮で具が包み込まれる。また、排出位置では、成形された餃子が餃子成形器から取り出され、例えば別の搬送用コンベアへと排出される。
ところで、回転盤の動力源の駆動力は、運動伝達機構を介して、雄カッタ、及び第二搬送用コンベアの駆動ローラに連結されている。つまり、回転盤の動力源を利用して、雄カッタの駆動部、及び第二搬送用コンベアの駆動ローラが動くようになっている。ところが、上記したように、麺帯を空気圧によって送り込む際には、雄カッタを上昇位置に保持した状態で、第二搬送用コンベアを動作させる必要がある。つまり、雄カッタの駆動部と第二搬送用コンベアの駆動ローラとを連動させることができなくなる。そこで本発明では、第二搬送用コンベアの駆動ローラを回転盤の運動状態に拘わらず一定の速度で回転させるコンベア駆動用モータを備え、麺帯送り込み処理を行う際には、回転盤の動力源を駆動させることなく、コンベア駆動用モータを動作させ、その後、麺帯送り込み処理が完了すると、コンベア駆動用モータを停止させるとともに回転盤の動力源を駆動可能にするようにしている。このため、麺帯を送り込む際には、雄カッタを上昇位置に停止した状態で第二搬送用コンベアを駆動し、一方、麺帯が送り込まれた後は、回転盤の動力源に連動して適切なタイミングで間欠搬送運転を行うことが可能となる。
また、本発明の麺皮成形装置において、「前記第二搬送用コンベアにおける前記パンチ側の一端を、前記雌カッタと略同一の高さとなる下限位置、及び前記雌カッタよりも上方となる上限位置の間で昇降させるコンベア昇降機構と、前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記コンベア昇降機構によって前記第二搬送用コンベアにおける前記パンチ側の一端を前記下限位置に移動させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記パンチ側の一端を前記上限位置に移動させるコンベア昇降制御手段とをさらに備える」構成とすることもできる。
これによれば、第二搬送用コンベアには、コンベア昇降機構が設けられており、第二搬送用コンベアにおけるパンチ側の一端を、下限位置と上限位置との間で昇降させることが可能となっている。空気圧によって麺帯を送り込む際には、パンチ側の一端側を下限位置に移動させ、その一端側(詳しくは一端側のコンベアベルトの上面)を、雌カッタの上面と略同一の高さとする。これにより、雌カッタの上面と第二搬送用コンベアの上面との間の段差が少なくなり、雌カッタの上面(あるいはガイド板を備えた場合にはガイド板の上面)に沿って送り込まれる麺帯を、第二搬送用コンベアの一端側へ滑らかに到達させることができる。一方、麺帯が送り込まれ、パンチによって麺皮を打ち抜きながら麺皮を搬送する際には、第二搬送用コンベアの一端側を上限位置に移動させ、打ち抜かれた後の麺帯(すなわち残皮)を雌カッタからすくい上げるように搬送する。これにより、打ち抜く際にパンチ孔の周縁に麺帯が貼り付いた場合でも、容易に剥がすことが可能となり、ひいては搬送中における麺帯の破断を防止することができる。なお、第二搬送用コンベアの一端側を昇降させる場合には、他端側を支点として回動させることが好ましい。これによれば、第二搬送用コンベアの一端側が昇降しても、他端側の高さは変化しないため、第二搬送用コンベアから排出される麺帯(残皮)を一定の高さで排出させることが可能になり、第二搬送用コンベアの下流側の装置(例えば残皮還元装置)における設置条件が緩和される。
このように、本発明の麺皮成形装置では、パンチを構成する雄カッタと雌カッタとの間に搬送用コンベアを配設することなく、麺帯を送り込むことができる。したがって、従来の装置において懸念されていた、コンベアベルトの切断や破損、及びそれに伴う切断片の食品への混入やベルトの交換等を確実に防止することが可能になり、ひいては、食品の品質管理への負担を大幅に軽減でき、また設備費にかかる金銭的な負担を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態である麺皮成形装置について、図1乃至図12に基づき説明する。図1は麺皮成形装置の全体構成を示し、図2は麺皮打抜部の構成を示し、図3〜図6は麺帯送込装置の構成を示し、図7及び図8は第二搬送用コンベアの構成を示し、図9及び図10は運動伝達機構の構成を示し、図11は餃子成形部の構成を示し、図12は麺皮成形装置における動作の流れを示している。
図1に示すように、本実施形態の麺皮成形装置1は、所定の厚みの麺帯MTを成形する麺帯成形部Aと、成形された麺帯MTを一定の経路で搬送する麺帯搬送部Bと、搬送途中に設けられ、搬送される麺帯MTから餃子の麺皮を打ち抜く麺皮打抜部Cと、打ち抜かれた麺皮に餃子の具を投入して包込むことにより餃子を成形する餃子成形部Dとを具備して構成されている。
麺帯成形部Aは、所定の間隔を設けて回転可能に軸支された一対の麺帯ローラ2を有する麺帯加圧成形装置3から構成されている。夫々の麺帯ローラ2は、モータ等の動力源に連結されており、接近した状態で互いに反対方向に回転駆動されることにより、麺帯MTを一対の麺帯ローラ2の間で圧延し、一定の厚みの麺帯MTを繰り出すことが可能となっている。
麺帯搬送部Bは、麺帯加圧成形装置3から繰り出された麺帯MTを受け止め、水平方向に搬送する第一搬送用コンベア5と、麺皮打抜部Cの下流側に配設され、麺皮が打ち抜かれた後の残皮を略水平方向に搬送する第二搬送用コンベア6と、第一搬送用コンベア5の一端側から垂下された麺帯MTを、麺皮打抜部Cを通して第二搬送用コンベア6まで送り込む麺帯送込装置7とから構成されている。
詳細に説明すると、第一搬送用コンベア5は、回転可能に支持された駆動ローラ20及び従動ローラ21と、これらのローラ20,21に巻き掛けられた無端のコンベアベルト22とを備えており、駆動ローラ20は、麺帯加圧成形装置3の動力源と伝達機構(図示しない)を介して連結されている。これにより、麺帯加圧成形装置3が動作すると、これに連動して第一搬送用コンベア5が動作し、コンベアベルト22上で麺帯MTを搬送することが可能になる。
第二搬送用コンベア6は、図7(正面図)及び図8(縦断面図)に示すように、所定の間隔に配置された一対の支持部材25a、及び各支持部材25aを連結する複数の横架部材25bとから構成されたフレーム25と、一対の支持部材25aの一端側(紙面左側)に軸支された駆動ローラ26と、一対の支持部材25aの他端側(紙面右側)に軸支された従動ローラ27と、一対の支持部材25aに対して回転可能に支持されたテンションローラ29と、駆動ローラ26、従動ローラ27、及びテンションローラ29に巻き架けられたコンベアベルト28とを具備して構成されている。また、駆動ローラ26の支持軸26aは、一方の支持部材25aから外部に延出されるとともに、カップリング30を介して、スプロケット31が取付けられた回転軸32に連結されている。なお、回転軸32は、筐体33に固定された軸受部材38によって回転可能に支持されており、スプロケット31が回転すると、カップリング30を介して駆動ローラ26に回転運動を伝達し、無端のコンベアベルト28を一定方向に回転させる。なお、スプロケット31に動力を付与するための運動伝達機構に関しては後述する。
また、第二搬送用コンベア6では、従動ローラ27が上下方向に移動可能に支持されるとともに、両端側に配設されたエアシリンダ35によって昇降させることが可能となっている。つまり、図7に示すように、エアシリンダ35の上面からピストンロッド36を突出させると、従動ローラ27が上限位置となり、ピストンロッド36を没入させると、従動ローラ27が下限位置となる。上限位置では、駆動ローラ26及び従動ローラ27に巻き掛けられたコンベアベルト28が右上がり状態になる(破線参照)とともに、コンベアベルト28における従動ローラ27側の端部の高さが、雌カッタ10の高さよりも上方に位置する。一方、下限位置では、コンベアベルト28が水平状態になる(二点鎖線参照)とともに、コンベアベルト28における従動ローラ27側の端部の高さが、雌カッタ10と略同一の高さとなる。なお、エアシリンダ35は、フレーム25の支持部材25aにブラケット37を介して固定されており、エアーの供給状態を切替えることにより、ピストンロッド36を出没させる。
次に、麺帯送込装置7の構成について、図3(平面図)、図4(右側面図)、図5(正面図)、及び図6(背面図)を基に説明する。麺帯送込装置7は、上面及び底面が開放された筐体40と、筐体40内に収容された送込用空気吹付手段41及びガイド板43と、筐体40よりも下方に突出して配設された吹上用空気吹付手段42とを具備して構成されている。送込用空気吹付手段41は、第一搬送用コンベア5の一端側から送り出され垂下された麺帯MTの先端部分に対して、高圧空気を吹付けるものであり、本発明の空気吹付手段に相当する。具体的な構成として、複数のエアーノズル46が長手方向に沿って所定の間隔で穿設された筒状の噴射パイプ47と、噴射パイプ47の中央部分に接続させ噴射パイプ47に高圧の空気を供給する空気供給管48とを備えている。なお、噴射パイプ47は、一端が筐体40の前面壁の下部に固定され、後方に向かって延出されるように水平状態で設置されるとともに、エアーノズル46から吹出される空気が、麺皮打抜部Cにおける雌カッタ10(後述する)の上面に沿って流れるように、位置決めがなされている。
吹上用空気吹付手段42は、麺皮が打ち抜かれた後に残る麺帯(残皮)を搬送する際(すなわち、第二搬送用コンベア6によって残皮を引張る際)に、打ち抜かれた残皮の周縁部分が撓んで雌カッタ10に引っ掛かることを防止するものであり、雌カッタ10の下方から空気を吹き付けることにより、残皮の撓み、すなわち雌カッタ10内への垂れ下がりを抑制している。具体的な構成としては、麺帯送込装置7の左端下部から斜め下方に突出して配置され先端付近にエアーノズル51を有する一対の噴射部52と、噴射パイプ47と平行に配設され各噴射部52の上端部分に連結された連絡管53と、連絡管53の開放端に継手55を介して連結された空気供給管54とを備えている。なお、噴射部52は、エアーノズル51から吹き出される空気が、雌カッタ10の下方から雌カッタ10のパンチ孔(後述する)に向かって流れるように、位置決めがなされている。
ガイド板43は、板状の底板部58と、底板部58の一端(後端)から垂設された立壁部59とから構成されており、左右方向に摺動可能に支持されている。なお、ガイド板43には、エンボス加工がなされるとともに、その表面にフッ素樹脂加工がなされており、麺帯の付着を防止している。図3及び図4に示すように、立壁部59の外面には、ブロック状の連結部材60が取付けられており、連結部材60の上部に固定された支持ピン62が、外方向(奥方向)に向かって突出している。そして、図6に示すように、筐体40の背面板40aには、左右方向に延びる長孔状のスリット61が形成されており、このスリット61内に、支持ピン62が挿通されている。また、背面板40aの外面には、ガイド板駆動機構44が装着されており、支持ピン62を左右方向に移動させることにより、ガイド板43を前進位置と後退位置との間で摺動可能とする。なお、図3ではガイド板43の前進位置を実線で示し、ガイド板43の後退位置を二点鎖線で示している。また、図5では、前進位置を二点鎖線で示し、後退位置を破線で示している。なお、詳細は後述するが、前進位置では雌カッタ10と雄カッタ9との間に位置し、雌カッタ10に穿設されたパンチ孔73を閉鎖する。このため、本発明では、前進位置を閉鎖位置と称し、後退位置を退避位置と称している。
ガイド板駆動機構44は、支持ピン62を挟み込む二股部64aを下部に有するとともに、左右方向に摺動するロッドレスシリンダ64と、ロッドレスシリンダ64を一定方向に案内する摺動軸65と、高圧空気の供給によってロッドレスシリンダ64の摺動方向を切り替える一対の摺動方向切替部67とを具備して構成されている。また、図3に示すように、一方の駆動方向切替部67の近傍には、ガイド板43が後退位置であることを検出するための後退位置検出センサ66が取付けられている。
続いて、麺皮打抜部Cの構成について、図2(正面図)を基に説明する。麺皮打抜部Cは、麺帯MTから二つの麺皮を同時に打ち抜く二組のパンチ11と、各パンチ11を駆動するパンチ駆動機構12とから構成されている。パンチ11は、餃子の麺皮の大きさに略一致する大きさのパンチ孔73が穿設された板状の雌カッタ10と、周壁部70を有するカップ状の雄カッタ9とを備えており、雄カッタ9の先端が雌カッタ10のパンチ孔73の内部に嵌挿されることにより、麺帯MTから麺皮が打ち抜かれる。すなわち、雄カッタ9は、雌カッタ10の上方に配設されるとともに、雌カッタ10に対して昇降可能に支持されており、雄カッタ9が下降した際、雌カッタ10との協働によって麺皮を打ち抜くことが可能となっている。なお、雄カッタ9の先端部分及びパンチ孔73の周縁部分には、夫々、麺帯MTを切断するための刃が形成されており、互いの刃の間で生じるせん断力により、略円形の麺皮を容易に打ち抜くように構成されている。
また、雄カッタ9における周壁部70の内部には、麺皮押下げ板71が収容されている。麺皮押下げ板71は、雄カッタ9の上面を貫通する駆動杆72の下端に接続されており、雄カッタ9と異なるストロークで往復直線運動するようになっている。具体的に、麺皮押下げ板71は、麺帯MTから麺皮を打ち抜くまでは雄カッタ9と一体的に下降するが、麺皮が打ち抜かれ雄カッタ9が下死点に到達した後も、さらに下降し、打ち抜かれた麺皮を雄カッタ9の下方へ押し下げるようにしている。すなわち、打ち抜かれた麺皮を確実に落下させるように構成されている。
パンチ駆動機構12は、餃子成形部D(後述する)の動力源にチェーンを介して連結されたスプロケット77を有し、餃子成形部Dの回転盤15の動作に連動する動力受部78と、動力受部78に伝達された駆動力を、雄カッタ9及び麺皮押下げ板71の直線運動(昇降運動)に変換する運動変換機構(図示しない)と、動力受部78と連結され、スプロケット77の回転を、第二搬送用コンベア6の動力源として出力する動力出力部82(図9参照)とを備えている。なお、運動変換機構及び動力出力部82は筐体76内に収容され、動力受部78は筐体76に取り付けられたカバー79によって覆われている。また、動力受部78の先端側には、スプロケット77とともに回転するカム80aと、カム80aの切り欠き位置を検出することにより雄カッタ9の上昇位置を認識するパンチ位置検出センサ80bとが設けられている。
図9に示すように、動力出力部82には、歯車81が設けられており、歯車81の回転が、運動伝達機構83を介して第二搬送用コンベア6の駆動ローラ26(スプロケット31)に伝達されるようになっている。運動伝達機構83について図9及び図10を基に説明する。運動伝達機構83は、動力出力部82の動力を受ける第一伝達部84と、駆動ローラ26に動力を伝達する第二伝達部85とを有しており、第一伝達部84と第二伝達部85とが連動するように構成されている。具体的に説明すると、図10(a)に示すように、第一伝達部84には、一対の支持受部86と、支持受部86に軸支された回転軸87と、回転軸87に外嵌された状態で固定され回転軸87とともに回転する歯車88と、回転軸87が一定方向に回転する際にのみ動力を伝達するクラッチ89と、クラッチ89を介して回転軸87の回転運動が伝達される歯車90とが備えられている。ここで、歯車88は、図9に示すように、動力出力部82の歯車81に噛合されており、動力出力部82の動力が、歯車88を介して回転軸87に伝達されるようになっている。
一方、第二伝達部85には、一対の支持軸受92と、支持軸受92に軸支された回転軸93と、回転軸93に外嵌して固定されるとともに第一伝達部84の歯車90に噛合された歯車94と、回転軸93に外嵌して固定され回転軸93とともに回転するスプロケット96とが備えられている。ここで、スプロケット96は、図9に示すように、第二搬送用コンベア6のスプロケット31にチェーン95を介して連結されており、歯車94の回転がスプロケット96,31及びチェーン95を介して駆動ローラ26に伝達されるようになっている。つまり、餃子成形部Dの動力源が運動伝達機構83等を介して伝達させることにより、餃子成形部Dの回転盤15の間欠回転運転に連動するように構成されている。
ところで、運動伝達機構83には、回転盤15を動作させない場合にも第二搬送用コンベア6の駆動ローラ26を回転させることができるように、コンベア駆動用モータ99が設けられている。図10に示すように、第二伝達部85には、コンベア駆動用モータ99の回転軸100に固定されたスプロケット102にチェーン101を介して連結された第二スプロケット98が設けられており、この第二スプロケット98が、クラッチ97を介して回転軸93に固定されている。このため、コンベア駆動用モータ99が作動してスプロケット102が回転すると、チェーン101、第二スプロケット98及びクラッチ97を介して回転軸93に動力が伝達され、第二搬送用コンベア6の駆動ローラ26を継続的に回転させることが可能になる。なお、この際、歯車94を介して第一伝達部84の歯車90にも動力が伝達されるものの、クラッチ89によって動力が遮断されるため、歯車88を回転させることなく、コンベア駆動用モータ99の回転を第二搬送用コンベア6の駆動ローラ26に伝達することが可能になる。換言すれば、麺皮打抜部Cや麺帯成形部Aを動作させることなく、第二搬送用コンベア6のみを動作させることが可能になる。また、コンベア駆動用モータ99の停止時に、麺皮打抜部C側から動力が伝達された場合には、クラッチ97によって第二スプロケット98への伝達が遮断されることから、第二伝達部85における回転軸93の回転負荷を軽減することができる。
図11に示すように、餃子成形部Dは、回転可能に支持された回転盤15と、回転盤15の周縁に沿って所定の回転角度間隔で配設された複数の餃子成形器14と、回転盤15を間欠回転運動させる動力源(図示しない)とを具備して構成されている。回転盤駆動制御手段(図示しない)によって動力源が駆動され回転盤15が間欠回転運動すると、餃子成形器14は、収容位置、投入位置、成形位置、及び排出位置の順に停止するように変位する。なお、各位置の間には、何ら加工処理されることのない「遊び位置」が設けられている。
収容位置は、パンチ11の下方に位置し、ここでは、パンチ11によって打ち抜かれた麺皮MPが落とされ収容される。なお、餃子成形器14は、一対の半円状の型部14aと、その型部14aを互いに重ね合わせ可能に連結するヒンジ14bとを有しており、収容位置では一対の型部14aが開いた状態で設置され、餃子成形器14全体に亘って麺皮MPが載置されるように収容される。投入位置では、具投入装置(図示しない)によって麺皮MPの上(特に中心部分)に餃子の具Gが投入される。
また、成形位置では、一対の型部14aがヒンジ14bを中心として折り畳まれ、これにより、麺皮MPによって具Gが包み込まれ餃子が成形される。排出位置では、一対の型部14aが開かれるとともに餃子成形器14全体が反転され、成形された餃子がコンベア等へ排出される。なお、本例の麺皮成形装置1では、二枚の麺皮MPが同時に成形されることから、餃子成形部Dでは、停止位置ごとに二つの餃子成形器14が割り当てられており、二つの餃子を同時に成形する構成を採用している。
なお、図示していないが、本例の麺皮成形装置1は、複数の操作スイッチを有する操作盤と、麺皮成形装置1の運転状態を検出する複数の状態検出スイッチと、操作スイッチや状態検出スイッチを入力として、動力源、駆動モータ、電磁弁、コンプレッサ、及び報知手段等を駆動制御するシーケンサ及びリレー等の制御装置とを具備している。なお、操作スイッチとしては、電源の開閉を指示する電源スイッチ、コンプレッサの運転を指示するコンプレッサスイッチ、回転盤15の運転を指示する回転盤スイッチ、麺帯ローラ2の運転を指示する麺帯ローラスイッチ、餃子の具の投入運転を指示する具投入スイッチ、及び全ての運転を停止させる全停止スイッチ等が設けられている。
続いて、麺皮成形装置1における動作の流れ、すなわちシーケンサにおける処理の流れを図12に示すフローチャートに基づき説明する。まず、操作盤に設けられた麺帯ローラスイッチが操作されると(ステップS1においてYES)、回転盤15の運転を禁止する(ステップS2)とともに、麺帯ローラ2の動作を開始する(ステップS3)。麺帯ローラ2の動力源は第一搬送用コンベア5の駆動ローラ20に伝達され、第一搬送用コンベア5も麺帯ローラ2とともに動作する。麺帯ローラ2及び第一搬送用コンベア5の動作により、所定の厚みの麺帯MTが繰り出されるとともに、第一搬送用コンベア5によって搬送され、従動ローラ21側から垂れ下がった状態となる。
その後、パンチ11における雄カッタ9が上昇位置であるか否かが、パンチ位置検出センサ80bの出力を基に判定され、上昇位置である場合には(ステップS4においてYES)、ステップS5に移行する。一方、雄カッタ9が上昇位置でない場合(即ち下降位置の場合)には(ステップS4においてNO)、ステップS6〜ステップS11の処理を経てステップS5に移行する。
ステップS6では、警報ブザーを作動させ、雄カッタ9が上昇位置ではないことを作業者に知らせる(ステップS6)。その後、作業者によってリセットスイッチがオン操作されると(ステップS7においてYES)、雄カッタ9が上昇位置に到達したか否かを判定しながら、餃子成形部Dにおける動力源を短時間ずつ駆動し、回転盤15の寸動運転(すなわち雄カッタ9の寸動運動)を繰り返す。具体的には、回転盤15の寸動運転を開始し(ステップS8)、その後0.4秒経過したら(ステップS9においてYES)、回転盤15の寸動運動を停止させる(ステップS10)、という処理を、雄カッタ9が上昇位置に到達するまで繰り返す(ステップS11においてNO)。
ステップS4またはステップS11において、雄カッタ9が上昇位置に到達したことが検出されると(YES)、第一搬送用コンベア5によって搬送され一端側から垂れ下がった麺帯MTの先端が、パンチ11の近傍まで到達したか否か、すなわち、パンチ11の近傍に配設された麺帯近接スイッチ(図示しない)によって麺帯MTが検出されたか否かを判定する(ステップS5)。麺帯MTが到達したと判定された場合には(YES)、1秒経過後(ステップS12においてYES)、ガイド板駆動機構44によってガイド板43を前進位置(閉鎖位置)まで前進させる(ステップS13)。これにより、ガイド板43の底板部58が雌カッタ10の上面に重ねられた状態となり、雌カッタ10に穿設されたパンチ孔73が閉鎖される。また、これと同時に、第二搬送用コンベア6におけるコンベア昇降機構34が駆動され、第二搬送用コンベア6の従動ローラ27側が下降する(ステップS14)。これにより、コンベアベルト28におけるパンチ11側の上端の高さが、雌カッタ10の高さと略一致し、麺帯MTを円滑に送り込むことが可能になる。さらに、送込用空気吹付手段41を動作させ、麺帯MTの先端部分に対して高圧の空気をエアーノズル46から吹き付ける(ステップS15)。すると、麺帯MTの先端部分は空気圧によって圧送され、ガイド板43の上面に沿って雄カッタ9と雌カッタ10との間に送り込まれ、さらに第二搬送用コンベア6のコンベアベルト22上に送られる。さらに、これと同時にコンベア駆動用モータ99を作動させる(ステップS16)。すると、第二搬送用コンベア6の駆動ローラ26が回転し、コンベアベルト28を一定方向に回転させる。
第二搬送用コンベア6に麺帯MTの先端部分が送り込まれたことが、第二搬送用コンベア6に設けられた麺帯到達検出センサ(図示しない)によって検出され(ステップS17においてYES)、さらにその後、3秒の遅延時間が経過すると(ステップS18においてYES)、ガイド板駆動機構44によってガイド板43の駆動方向を切替え、ガイド板43を後退させる(ステップS19)とともに、第二搬送用コンベア6のコンベアベルト28を上昇させる(ステップS20)。これにより、雌カッタ10のパンチ孔73が開放され、麺帯MTから麺皮を打ち抜くことが可能になるとともに、コンベアベルト28におけるパンチ11側の上端の高さが、雌カッタ10の高さよりも上方に位置し、打ち抜かれた後の麺帯(すなわち残皮)を雌カッタ10からすくい上げるように搬送することが可能になる。また、これと同時に送込用空気吹付手段41の動作が停止させられる(ステップS21)。なお、高圧空気による圧送が停止した後も、麺帯MTの一部が常に第二搬送用コンベア6のコンベアベルト28上に位置していることから、第一搬送用コンベア5から繰り出された麺帯MTを、第二搬送用コンベア6のみによって搬送することが可能となる。
送込用空気吹付手段41の作動を停止させた後、ガイド板43が後退位置に戻ったことが、後退位置検出センサ66によって検出されると(ステップS22においてYES)、ブザーや表示器に、麺帯MTの送り込みが完了し麺皮の打ち抜きが可能になったことを報知する(ステップS23)。その後、作業者によって回転盤スイッチがオン操作されると(ステップS24においてYES)、コンベア駆動用モータ99の動作を停止するとともに、餃子成形部Dにおける動力源を動作させ、回転盤15の間欠回転運転を開始する(ステップS25)。その後、回転盤15が正常に運転していることが確認されると(ステップS26においてYES)、自動連続運転を継続して行う(ステップS27)。これにより、回転盤15の間欠回転運動に連動して雄カッタ9が繰返し昇降するとともに、回転盤15の回転と連動して第二搬送用コンベア6が間欠運動することになる。すなわち、麺帯MTから麺皮が連続して打ち抜かれるとともに、打ち抜かれた後の残皮が第二搬送用コンベア6によって搬送される。
なお、打ち抜かれた麺皮は、餃子成形部Dの餃子成形器14に収容され、その後、具が投入されるとともに一定の形に成形される。また、第二搬送用コンベア6によって搬送される残皮は、新たな麺帯と混合されて圧延されることにより還元される。
なお、自動連続運転中に、作業者によって全停止スイッチがオン操作された場合には(ステップS28においてYES)、全ての動作を停止し(ステップS29)、一連の処理を終了する。
なお、図12に示すフローチャートにおいて、ステップS3,S4,S16における処理、すなわち、パンチ11の雄カッタ9を上昇位置に停止させ、第一搬送用コンベア5及び第二搬送用コンベア6を駆動させた状態で、高圧空気による圧送を行わせる処理が、本発明の麺帯送込制御手段に相当する。また、同図において、ステップS14,S19における処理、すなわち、麺帯MTを送り込む際に、ガイド板43を後退位置(退避位置)から前進位置(閉鎖位置)に移動させ、麺帯MTを送り込んだ後、ガイド板43を前進位置から後退位置に移動させる処理が、本発明のガイド板駆動制御手段に相当する。また、同図において、ステップS4,S25における処理、すなわち、麺帯MTを送り込む際に、回転盤15の動力源を駆動させることなく、コンベア駆動用モータ99を動作させ、麺帯MTを送り込んだ後、回転盤15の駆動を可能にする処理が、本発明の動力源切替手段に相当する。さらに、同図において、ステップS15,S20における処理、すなわち、麺帯MTを送り込む際に、第二搬送用コンベア6の一端側を下降させ、麺帯MTを送り込んだ後、第二搬送用コンベア6の一端側を上昇させる処理が、本発明のコンベア昇降制御手段に相当する。
このように、本例の麺皮成形装置1では、麺皮を打ち抜くに先立って、麺帯MTの先端部分が高圧空気によって圧送されるため、パンチ11の雄カッタ9と雌カッタ10との間にコンベアベルトを設けることなく、麺帯MTを送り込むことができる。したがって、従来の装置において懸念されていた、コンベアベルトの切断や破損、及びそれに伴う切断片の食品への混入を確実に防止することが可能になり、ひいては、食品の品質管理への負担を大幅に軽減できる。また、比較的簡単な構成で麺帯MTを送り込むことができるため、麺皮成形装置1におけるコストの低廉化を図ることができる。
また、本例の麺皮成形装置1では、麺帯MTを送り込む際、ガイド板43が前進位置に移動し、雌カッタ10のパンチ孔73が閉鎖されるため、麺帯MTの先端を、パンチ孔73に引っ掛けることなく、第二搬送用コンベア6に到達させることができる。また、第二搬送用コンベア6には、コンベア昇降機構34が設けられており、空気圧によって麺帯MTを送り込む際、パンチ11側が下限位置に移動し、雌カッタ10の上面と略同一の高さとなるため、雌カッタ10の上面と第二搬送用コンベア6の上面との段差が少なくなり、ガイド板43の上面に沿って送り込まれる麺帯MTを、第二搬送用コンベア6の一端側へ滑らかに到達させることができる。なお、麺帯MTが送り込まれた後は、第二搬送用コンベア6の一端側が上限位置に移動するため、打ち抜かれた後の残皮を雌カッタ10からすくい上げるように搬送することができる。このため、打ち抜く際にパンチ孔73の周縁に麺帯MTが貼り付いた場合でも、容易に剥がすことが可能となり、ひいては搬送中における麺帯MTの破断を防止することができる。なお、第二搬送用コンベア6の一端側を昇降させる場合、他端側(駆動ローラ26側)を支点として回動させるため、第二搬送用コンベア6の一端側が昇降しても、他端側の高さが変化することがなく、第二搬送用コンベア6から排出される麺帯(残皮)を一定の高さで排出することができる。
また、本例の麺皮成形装置1では、麺帯送り込み処理を行う際には、回転盤15の動力源を駆動させることなく、コンベア駆動用モータ99を動作させ、その後、麺帯送り込み処理が完了すると、コンベア駆動用モータ99を停止させるとともに回転盤15の動力源を駆動可能にする。このため、麺帯MTを送り込む際には、雄カッタ9を上昇位置に停止した状態で第二搬送用コンベア6を駆動し、一方、麺帯MTが送り込まれた後は、回転盤15の動力源に連動した適切なタイミングで間欠搬送運転を行うことができる。
さらに、本例の麺皮成形装置1では、吹上用空気吹付手段42を備え、麺皮が打ち抜かれた後に搬送する際、残皮に対して下方から高圧の空気を吹付けるため、残皮の内周縁部分が撓んで雌カッタ10のパンチ孔73に引っ掛かることを防止することができる。したがって、麺帯MTの厚みが比較的薄くても、搬送中における麺帯MTの切断を極力抑制し、一連の麺皮成形処理を連続して実行させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記の麺皮成形装置1では、餃子を成形するための餃子成形部Dと組合わせたもの、すなわち、打ち抜かれた麺皮を用いて餃子を成形するものを示したが、餃子成形部Dを備えない麺皮成形装置、例えば、麺皮のみを連続して成形する装置においても、本発明を適用することができる。
また、上記の麺皮成形装置1では、麺帯ローラ2によって所定の厚みに成形された麺帯MTを何ら加工することなく、雄カッタ9と雌カッタ10との間に送り込むものを示したが、麺帯MTの表面にデンプンを添加する装置を介在させ、デンプンが添加された麺帯を送り込むようにしてもよい。
さらに、上記の麺皮成形装置1では、二枚の麺皮を同時に打ち抜くもの(所謂、2連発式のもの)を示したが、三枚以上の麺皮を同時に打ち抜く装置、または一枚の麺皮のみを打ち抜く装置に対しても、本発明を適用することができる。
本発明の麺皮成形装置の全体構成を示す正面図である。 麺皮成形装置におけるパンチ及びパンチ駆動機構の構成を、一部を断面で示した正面図である。 麺皮成形装置における麺帯送込装置の構成を示す平面図である。 麺帯送込装置の構成を示す右側面図である。 麺帯送込装置の構成を示す正面図である。 麺帯送込装置の構成を示す背面図である。 麺皮成形装置における第二搬送用コンベアの構成を示す正面図である。 第二搬送用コンベアの構成を示す横断面図である。 麺皮成形装置における運動伝達機構の概略構成を示す説明図である。 (a)は運動伝達機構の内部構成を示す説明図であり、(b)は(a)のA−A断面における伝達関係を示す説明図である。 麺皮成形装置における餃子成形部の概略構成を示す説明図である。 麺皮成形装置における動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 麺皮成形装置
5 第一搬送用コンベア
6 第二搬送用コンベア
9 雄カッタ
10 雌カッタ
11 パンチ
14 餃子成形器
15 回転盤
34 コンベア昇降機構
41 送込用空気吹付手段(空気吹付手段)
43 ガイド板
73 パンチ孔
83 運動伝達機構
99 コンベア駆動用モータ

Claims (4)

  1. 麺帯を略水平方向に搬送するとともに、前記麺帯の端部が垂下されるように一端側から前記麺帯を連続的に送り出す第一搬送用コンベアと、
    パンチ孔を有する雌カッタ、及び該雌カッタの上方に配設され該雌カッタに対して昇降可能な雄カッタを備え、該雄カッタと前記雌カッタとの協働により、前記麺帯から麺皮を打ち抜くパンチと、
    該パンチの下流側に配置され、前記麺皮が打ち抜かれた後の残皮を一定方向に搬送する第二搬送用コンベアと、
    前記第一搬送用コンベアの一端側から垂下された前記麺帯の先端部分に対して、高圧空気を吹付ける空気吹付手段と、
    前記麺皮を打ち抜く前の麺帯送り込み処理として、前記パンチの前記雄カッタを上昇位置に停止させ、且つ前記第一搬送用コンベア及び前記第二搬送用コンベアを駆動させた状態で、前記空気吹付手段を動作させ、前記麺帯の先端部分を、前記雄カッタと前記雌カッタとの間を通して、前記第二搬送用コンベアまで送り込む麺帯送込制御手段と
    を具備することを特徴とする麺皮成形装置。
  2. 前記雌カッタの前記パンチ孔を閉鎖し該パンチ孔への前記麺帯の挿入を防止する閉鎖位置と、前記パンチ孔を開放する退避位置との間で進退可能なガイド板と、
    前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記ガイド板を前記退避位置から前記閉鎖位置に移動させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記ガイド板を前記閉鎖位置から前記退避位置に移動させるガイド板駆動制御手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の麺皮成形装置。
  3. 回転可能に支持されるとともに円周上に複数の餃子成形器を有する回転盤と、
    該回転盤を間欠回転運動させることにより、前記各餃子成形器の停止位置を、前記パンチによって打ち抜かれた前記麺皮が収容される収容位置、収容された前記麺皮に具が投入される投入位置、前記麺皮で前記具を包み込み餃子を成形する成形位置、及び成形された餃子を排出する排出位置、の順で変位させる回転盤駆動制御手段と、
    前記回転盤の動力源の駆動力を、前記雄カッタ、及び前記第二搬送用コンベアの駆動ローラに伝達する運動伝達機構と、
    前記第二搬送用コンベアの前記駆動ローラを前記回転盤の運動状態に拘わらず一定の速度で回転させるコンベア駆動用モータと、
    前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記回転盤の動力源を駆動させることなく前記コンベア駆動用モータを動作させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記コンベア駆動用モータを停止させるとともに前記回転盤の動力源を駆動可能にする動力源切替手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の麺皮成形装置。
  4. 前記第二搬送用コンベアにおける前記パンチ側の一端を、前記雌カッタと略同一の高さとなる下限位置、及び前記雌カッタよりも上方となる上限位置の間で昇降させるコンベア昇降機構と、
    前記麺帯送込制御手段によって前記麺帯送り込み処理を行う際、前記コンベア昇降機構によって前記第二搬送用コンベアにおける前記パンチ側の一端を前記下限位置に移動させ、その後、前記麺帯送り込み処理が完了すると、前記パンチ側の一端を前記上限位置に移動させるコンベア昇降制御手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の麺皮成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009296962A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Toa Kogyo Kk 餃子の帯皮の送り装置
CN104472607A (zh) * 2014-12-22 2015-04-01 广东省机械研究所 一种食品浆液的定量注浆机构
CN114603642A (zh) * 2022-03-21 2022-06-10 安徽中乐食品机械有限公司 一种披萨冲切插孔成型装置

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