JP2006332289A - 偏向器及び偏向器作製方法 - Google Patents

偏向器及び偏向器作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006332289A
JP2006332289A JP2005153087A JP2005153087A JP2006332289A JP 2006332289 A JP2006332289 A JP 2006332289A JP 2005153087 A JP2005153087 A JP 2005153087A JP 2005153087 A JP2005153087 A JP 2005153087A JP 2006332289 A JP2006332289 A JP 2006332289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
electrode
reinforcing
bump
bumps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005153087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4648087B2 (ja
Inventor
Masatake Akaike
正剛 赤池
Haruto Ono
治人 小野
Masatoshi Kanamaru
昌敏 金丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Canon Inc
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Canon Inc, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2005153087A priority Critical patent/JP4648087B2/ja
Publication of JP2006332289A publication Critical patent/JP2006332289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4648087B2 publication Critical patent/JP4648087B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 マルチの電子ビームを個々独立に偏向させるための全素子を容易に形成する。
【解決手段】 荷電ビームの通過する複数の貫通孔及びアライメントマーク9,18をそれぞれ設けた第一の基板1と第二の基板11を備え、第一の基板1には、電気的接合用の電極バンプ5、及び電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプ7が設けられ、第二の基板11には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極14、偏向電極14と電気的に連結された電極パッド15、及び電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッド16が設けられ、両基板を相対向するようにアライメントマーク9,18を用いて整合し、両基板を相互に押し付けて電極バンプ5と電極パッド15及び補強バンプ7と補強パッド16をそれぞれ常温接合した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に半導体集積回路等の露光に用いられる電子ビーム露光装置、イオンビーム露光装置等の荷電粒子線露光装置に関するものである。特に、複数の荷電粒子線を用いてパターン描画を行う荷電粒子線露光装置に用いる偏向器、及び偏向器作製方法に関するものである。
半導体デバイスの生産において、電子ビーム露光技術は、0.1μm以下の微細パターン露光を可能とするリソグラフィの有力候補として脚光を浴びており、いくつかの方式がある。例えば、いわゆる一筆書きでパターンを描画する可変矩形ビーム方式がある。しかしこれはスループットが低く量産用露光機としては課題が多い。スループットの向上を図るものとして、ステンシルマスクに形成したパターンを縮小転写する図形一括露光方式が提案されている。この方式は、繰り返しの多い単純パターンには有利であるが、ロジック配線層等のランダムパターンではスループットの点で課題が多く、実用化に際して生産性向上の妨げが大きい。
これに対して、マスクを用いずに複数本の電子ビームで同時にパターンを描画するマルチビームシステムの提案がなされており、物理的なマスク作製や交換をなくし、実用化に向けて多くの利点を備えている。
複数の電子ビームを用いてパターン描画を行うマルチ電子ビーム露光装置を開示する文献の例として、“安田 洋:応用物理 69、1135(1994)”がある。図9はそのマルチ電子ビーム露光装置に用いられるブランキングアパーチャアレイの断面図である。このブランキングアパーチャアレイは、開口及び偏向器をアレイ状に配列したものであり、複数の電子ビームの照射を個別に制御することができる。ここで、図中、51が開口、52,53が第一及び第二のブランキング電極をそれぞれ示している。開口を通過した荷電粒子ビームを試料上に照射する時には、第一及び第二のブランキング電極52,53
に接地電位の信号を印加し、遮断する時には、第一及び第二のブランキング電極に正負の電位の信号を同時に印加する。
従来の技術では、電子ビームに電界を加えて電子ビームを偏向する偏向器及びその製造方法について開示する文献として、特開平11−40093号公報(特許文献1)及び特開2001−307990号公報(特許文献2)がある。前記特許文献1に記載の偏向器は、複数の基板を絶縁体を介して貼りあわせてなり、電子ビームを通過するためのビーム通過孔に対して平行に開口され、複数の基板に所定の電圧を印加することによりビーム通過孔を通過する電子ビームを偏向している。
前記特許文献2に記載の偏向器は、同一基板上に偏向電極、接地電極、偏向パッド、接地電極パッド及びアパーチャ―(電子の通過する開口部)を有し、さらに偏向電極パッド及び接地電極パッドを偏向電極及び接地電極より短く形成し、偏向電極と電気的に連結している偏向電極パッドに電圧を印加することにより、アパーチャーを通過する電子ビームを偏向している。
特開平11−40093号公報 特開2001−307990号公報 "安田 洋:応用物理 69、1135(1994)"
上述した特許文献1に開示している電子ビーム偏向器の製造方法は、偏向電極及び電子ビーム通過口を長くとることが容易であり、このため電子ビームを十分に偏向させることができる利点があるが、しかしながら、マルチの電子ビームを偏向するための偏向器を作製することは困難である。
さらに、上述した特許文献2に開示している電子偏向器をアレイ化したデバイス製造方法は、電子ビームの通過口、偏向電極、接地電極、偏向電極パッド、接地電極パッド及び偏向電極と接地電極に電気的に結合している配線層を同一基板上に作製しているため、複雑なプロセスを伴うことからマルチの電子ビームを個々独立に偏向させるための全素子を形成することは困難である。
本発明は、マルチの電子ビームを個々独立に偏向させるための全素子を容易に形成することができる偏向器及び偏向器作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る偏向器は、荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器において、前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプが設けられ、前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッドが設けられ、前記第一の基板と前記第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合し、前記第一の基板と前記第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドをそれぞれ常温接合したことを特徴とする。
また、本発明に係る偏向器は、荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器において、前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプ、及び、接合時ストッパーとして作用するストッパーバンプが設けられ、前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッド、及び、接合時に前記ストッパーバンプと当接するストッパーパッドが設けられ、前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合し、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドを常温接合したことを特徴としてもよい。
また、本発明では、前記補強バンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプの1個当たりの平面における面積に対して同等以上の大きさであることが好ましく、 前記ストッパーバンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプ及び前記補強バンプの1個当たりの平面における面積よりも大きいことが好ましく、前記ストッパーバンプの高さは、前記電極バンプの高さ及び前記補強バンプの高さより低いことが好ましい。また、前記各バンプ、及び前記各パッドは塑性変形能を有する金属材料からなることが好ましく、前記各バンプ、及び前記各パッドは塑性変形能を有する低融点の金属材料であることがさらに好ましい。
本発明に係る偏向器作製方法は、荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器の作製方法において、前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプが設けられ、前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッドが設けられ、前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合する整合工程と、前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドをそれぞれ常温接合する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る偏向器作製方法は、荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器の作製方法において、前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプ、及び、接合時にストッパーとして作用するストッパーバンプが設けられ、前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッド、及び、接合時に前記ストッパーバンプと当接するストッパーパッドが設けられ、前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合する整合工程と、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドを常温接合する工程とを含むことを特徴としてもよい。
前記ストッパーバンプは、前記常温接合前にバンプ潰しによって、予め所定の高さまで高さ調整することが好ましく、整合工程の前に前記前記第一の基板と第二の基板表面を清浄化する工程を含み、前記清浄化はイオンあるいは中性粒子による衝撃で行うことが好ましい。
本発明は、常温接合により第一の基板と第二の基板間の電気的結合を行い、同時に両基板間の接合強度を得ることができるため、第一の基板に主として多層配線回路を、第二の基板に主として偏向電極を形成することが可能であり、高密度なマトリックス状のマルチの偏向器を作製することが容易であるという効果を奏する。
また、ストッパーとしての機能を有するストッパーバンプ及びストッパーパッドを有することで、接合の際の相互押し付け荷重の加え過ぎによる電極バンプの過剰な潰れを回避できるので、隣接した電極への電気的な短絡を防止することができ、及びバンプの高さのバラツキによる影響を回避できる。そして補強バンプと補強パッド間の接合によって、さらに強固な接合力を得ることができるので、残留応力有する基板間の接合においても、電極バンプと電極パッド間の剥離を防止できる。
本発明に係る偏向器の好ましい形態は、第一の基板である配線基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、電気的接合用の電極バンプ、該電極バンプと電気的に連結している配線、該配線の終端で電気的に連結している外部制御電極、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強バンプ及びアライメントマークを設け、第二の基板である電極基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、該貫通孔を通過する荷電ビームの軌道を偏向制御するために該各貫通孔の両側壁の相対向した位置に第一の偏向電極及び第二の偏向電極から成る電極対を有する偏向電極、該偏向電極と電気的に連結した電極パッド、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強パッド及びアライメントマークを設け、前記第一の基板と前記第二の基板の両基板表面を清浄化し、該清浄化後、前記両基板を相対向して前記アライメントマークを用いて整合し、前記両基板の両側から荷重を印加させ、該荷重印加によって前記電極バンプと前記電極パッド、及び前記補強バンプと前記補強パッドをそれぞれ常温接合させて前記両基板を一体化したことを特徴とする。
本発明に係る偏向器の他の好ましい形態は、第一の基板基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、電気的接合用の電極バンプ、該電極バンプと電気的に連結している配線、該配線の終端で電気的に連結している外部制御電極、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強バンプ、接合時ストッパーとして作用するストッパーバンプ及びアライメントマークを設け、第二の基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、該貫通孔を通過する荷電ビームの軌道を偏向制御するために該各貫通孔の両側壁の相対向した位置に第一の偏向電極及び第二の偏向電極から成る電極対を有する偏向電極、該偏向電極と電気的に連結した電極パッド、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強パッド、接合時に該ストッパーバンプと当接するストッパーパッド及びアライメントマークを設け、前記第一の基板と前記第二の基板の両基板表面を清浄化し、該清浄化後、前記両基板を相対向して前記アライメントマークを用いて整合し、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記両基板の両側から荷重を印加して行き、該荷重印加によって前記電極バンプと前記電極パッドを及び前記補強バンプと補強パッドを常温接合させることによって前記両基板を一体化したことを特徴とする。
前記補強バンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプの1個当たりの平面における面積に対して同等以上の大きさであり、好ましくは100[μm]以上、1[mm]以下で前記両基板を一体化させる。
前記ストッパーバンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプ及び前記補強バンプの1個当たりの平面における面積よりも大きく、好ましくは、平面におけるストッパーバンプの総面積は、平面における前記電極バンプ及び前記補強バンプの総面積の和の20%以上で前記両基板を一体化させる。前記ストッパーバンプの高さは、前記電極バンプの高さ及び前記補強バンプの高さより低いことが好ましい。
前記バンプ及び前記パッドは、塑性変形能を有する金属材料からなり、好ましくは面心立方晶を有する金属材料であり、Au、CuまたはAlであることを特徴とする。
前記バンプ及び前記パッドは、塑性変形能を有する金属材料からなり、好ましくは低融点を有する金属材料であり、InまたはSnであることを特徴とする。
本発明に係る偏向器作製方法の好ましい形態は、第一の基板である配線基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、電気的接合用の電極バンプ、該電極バンプと電気的に連結している配線、該配線の終端で電気的に連結している外部制御電極、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強バンプ、接合時ストッパーとして作用するストッパーバンプ及びアライメントマークを設け、第二の基板である電極基板に荷電ビームの通過する複数の貫通孔、該貫通孔を通過する荷電ビームの軌道を偏向制御するために該各貫通孔の両側壁の相対向した位置に第一の偏向電極及び第二の偏向電極から成る電極対を有する偏向電極、該偏向電極と電気的に連結した電極パッド、電気的に絶縁されている接合強度補強用の補強パッド、接合時に前記ストッパーバンプと当接するストッパーパッド及びアライメントマークを設け、前記配線基板と前記電極基板の両基板表面を清浄化し、該清浄化後、前記両基板を相対向して前記アライメントマークを用いて整合し、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記両基板の両側から荷重を印加して行き、該荷重印加によって前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと補強パッドを常温接合させることによって前記両基板を一体化させる。
前記ストッパーバンプは、前記常温接合前にバンプ潰しによって、予め所定の高さまで高さ調整する。また、前記清浄化はイオンあるいは中性化したイオン(中性粒子)による衝撃で行うことができる。
図1、図2、図3及び図4は本発明の特徴を良く表す図である。これらの図において、1は第一のSi基板(配線基板)であり、2は第一のSi基板1に形成した絶縁体からなるSi酸化膜であり、3は第一のSi基板1に貫通孔明けによって形成した電子線通過口である。4は電子線通過口3の内壁に帯電防止のために形成した導電体からなるシールド電極であり、5は第一のSi基板に形成したAuからなる電極バンプである。6は個々の電極バンプ5と一対一に各々独立に電気的結合しており、第一のSi基板に形成した多層配線回路である。7は電極バンプ5の周囲に配置したAuからなる補強バンプであり、9,18は第一のSi基板と第二のSi基板を常温接合する時、基板同士を整合するためのアライメントマークである。
11は第二のSi基板(電極基板)であり、12は第二のSi基板11の両表面に形成した絶縁体からなるSi酸化膜であり、13は第二のSi基板に貫通孔明けによって形成した電子線通過口である。14は電子線通過口13の両側壁に各々独立に設け、電子線を偏向させるための電極対を有する偏向電極であり、15は個々の偏向電極14と各々独立に電気的に結合しているAuからなる電極パッドである。16は両Si基板1,11を接合する際に、接合強度をさらに補強するためのAuからなる補強パッドであり、19は両Si基板1,11を常温接合する時、該両Si基板の両側から印加する印加荷重である。
上記構成において、第一のSi基板1は、一方の面に絶縁体であるSi酸化膜2をスパッター成膜により形成し、さらに該Si酸化膜2上に半導体プロセスを用いて3層から成るAl配線を有する多層配線回路6(各層のAl配線は、Si酸化膜2によってそれぞれ電気的に絶縁されている)を形成し、該多層配線回路6上にスルーホールを形成し、該スルーホールを通して電気的に結合させるための電極バンプ5をAuメッキによって形成した。各々の該電極バンプ5は、多層配線回路6を介して各々の外部制御電極10と一対一に電気的に連結している。すなわち電極バンプ5と外部制御電極10は、各々独立に多層配線回路6(電極バンプ5の個数と、同数の多層配線回路6が必要であるが、図2においては2本の配線のみを図示し、残りの配線については図示を省略している)を通して電気的に結合している。さらに、Auからなる補強バンプ7は、Si基板1の電極バンプ5の周辺位置にAuメッキによって形成した。上記の外部制御電極10は、多層配線回路6の終端の直上に形成したスルーホールを通して該多層配線回路6と電気的に結合しており、Auメッキによって作製した。
そして、アライメントマーク9は、外周位置にAu薄膜成膜によって形成した。上記電極バンプ5、補強バンプ7及び外部制御電極10は、フォトレジスト工程とAuメッキ工程によって同時に形成した。従って、上記Auメッキ工程においては、上記電極バンプ5、補強バンプ7及び外部制御電極10の各バンプ高さは同一であり、約15μmであった。この後、第一のSi基板1は、裏面を研磨により薄片化し、200μmの厚さとした。さらに、200μmの厚さに加工した第一のSi基板1には、フォトレジスト工程及びICPRIEエッチング手法を用い電子線通過口3となる貫通孔を形成した。電子線通過口3は、60μm×30μmの矩形であり、32×32のマトリックス状に配列(図2においては模式的に6×6マトリックス状に図示している)されている。そして、この後、電子線通過口3の内壁に帯電防止のために導電体Auからなるシールド電極4を形成した。上記工程を経た第一のSi基板1は、薄片化研磨によって片面にのみSi酸化膜2を有することを余儀なくされため、Si酸化膜2を有する面を凸状にして湾曲している。すなわち、残留応力が発生している状態にある。
一方、第二のSi基板11は、両面に絶縁体であるSi酸化膜12を形成し、フォトレジスト工程及びICPRIEエッチング工程を用いて偏向電極14の作製個所に、先ず貫通孔(図示なし)を形成し、該貫通孔にCuメッキ工程によって導電体であるCuを充填することにより、電極対を有する偏向電極14を形成した。この後さらにフォトレジスト工程及びICPRIEエッチング工程を用いて電子線通過口13となる貫通孔を形成した。ここで、該電子線通過口13は50μm×30μmの矩形であり、32×32のマトリックス状に配列して作製されている。上記工程において、電子線通過口13の両側壁に偏向電極14を形成した。そして、フォトレジスト工程及び成膜工程を用いて偏向電極14の近傍位置に個々の偏向電極14とそれぞれ一対一に電気的に連結した電極パッド15を、該電極パッド15の周辺位置に補強パッド16を、及びアライメントマーク18をAu薄膜成膜でそれぞれ形成した。
上記工程を経た第一のSi基板1と第二のSi基板11は、減圧Ar雰囲気中に導入し、Arイオンスパッターリングでそれぞれ両接合面の洗浄を行い、この後大気中で該両Si基板を相対向させ、それぞれのアライメントマーク9及び18を用いてSi基板1及びSi基板11を整合して、すなわち電極バンプ5と電極パッド15及び補強バンプ7と補強パッド16が互いに相対向して重畳するように整合し、この整合状態で、図4に見るように印加荷重19を該両Si基板1,11に印加し、第一のSi基板1と第二のSi基板11を室温で常温接合した。
本実施例において、電極バンプ5及び補強バンプ7は、いずれも同一形状であり、19μm直径であって、高さが15μmある。これらのバンプは一括のAuメッキで形成したものである。好ましくは、補強バンプの1個当たりの平面における面積は電極バンプの1個当たりの平面における面積に比較して同等以上であり、100[μm]以上1[mm]以下であることが望ましい。尚、電極バンプ5は配線上にメッキで形成するため、どうしても該バンプの下部個所に狭窄部を生ずる。このため、強度的に考えた場合、6μm角よりも小さい電極バンプを形成できない。従って、好ましくは該電極バンプ5の平面での面積は36[μm](6μm角)以上、2500[μm](50μm角)以下が望ましい。
第一のSi基板1は、上記したように片面研磨によってSi酸化膜を除去したため、残留応力により湾曲変形している。このため、湾曲変形していない第二のSi基板11と湾曲変形している第一のSi基板1を常温接合した後、該湾曲変形の復元力によって接合個所の剥離が懸念されたが、剥離することなく該接合部での電極バンプ5と電極パッド15、及び補強バンプ7と補強パッド16はそれぞれ強固に接合した。
本実施例において、第一のSi基板1及び第二のSi基板11に設けたそれぞれ電子線通過口3及び13は、32×32(=1024個)の正方マトリックス状に配置されている。第二のSi基板11の電子線通過口13を通過する電子線を偏向させるための偏向電極14は該電子線通過口13の両側壁に2048個、該偏向電極14の近傍に該偏向電極14と電気的に連結した電極パッド15は該偏向電極14と同数の2048個、電極パッド15の周辺に配置した強度補強用の補強パッド16は380個それぞれ設けられており、そして第一のSi基板1の電極バンプ5は第二のSi基板11の該電極パッド15と同数の2048個、及び補強バンプ7は該補強パッド16と同数の380個それぞれ配置されている。そして両Si基板の両側から上記手法によって50[kg]の印加荷重を加えることによって、それぞれ電極バンプ5と電極パッド15及び補強バンプ7と補強パッド16間を接合した。接合後の該バンプと該パッドの接合応力は約130[Mpa]であり、強固に接合した。尚、この接合応力は上記の一組のバンプとパッド間の最大剥離応力32[Mpa](最大剥離応力をシミュレ一ションによって求めた)よりも大きい値であった。すなわち、上記の接合方法によって、電極バンプ5と電極パッド15間の接合部は剥離することなく強固に接合した。
上記接合過程を経て、第一のSi基板1である配線基板と第二のSi基板11である電極基板を一体化して作製した偏向器は、真空装置内に設けた測定装置に取り付け、電子線(図示なし)を電子線通過口3,13に導き、任意の電子線通過口13の両壁の偏向電極14に同電圧(零電圧)を外部制御電極10から印加した時、該電子線は蛍光板(図示なし)の中央部上で蛍光(図示なし)を発した。そして該両側壁の偏向電極14にそれぞれ−5[V]及び+5[V]になるように外部制御電極10から電圧を印加した時、電子線通過口3,13を通過した電子線は、+5[V]を印加した偏向電極側に大きく偏向し、蛍光板(図示なし)の隅部で蛍光を発したことが確認された。さらに、該電子線通過口13を通過する電子線の偏向を上記方法と同様にして調べたところ、全ての電子線通過口13で上記と同様な電子線の偏向が観察された。すなわちマルチの偏向器としての機能を果たすことが確認された。
本実施例の場合、電子線を用いて偏向を確認したが、電荷を有する荷電ビームであっても良く、何ら本発明の意図するところに変わりはない。
図5、図6、図7及び図8は本発明の特徴を良く表す図である。これらの図において、1は第一のSi基板であり、2は第一のSi基板1に形成した絶縁体からなるSi酸化膜であり、3は第一のSi基板1に貫通孔明けによって形成した電子線通過口である。4は電子線通過口3の内壁に帯電防止のために形成した導電体からなるシールド電極であり、5は第一のSi基板に形成したAuからなる電極バンプである。6は個々の電極バンプ5と一対一に各々独立に電気的結合しており、第一のSi基板に形成した多層配線回路であり、7は電極バンプ5の周囲に配置したAuからなる補強バンプである。8は第一のSi基板1と第二のSi基板11を常温接合した時にストッパーとしての機能を有するストッパーバンプであり、9,18は第一のSi基板1と第二のSi基板11を常温接合する時、基板同士を整合するためのアライメントマークである。11は第二のSi基板であり、12は第二のSi基板11の両表面に形成した絶縁体からなるSi酸化膜であり、13は第二のSi基板11に貫通孔明けによって形成した電子線通過口である。14は電子線通過口13の両側壁に各々独立に設け、電子線を偏向させるための偏向電極であり、15は個々の偏向電極14と各々独立に電気的に結合しているAuからなる電極パッドである。16は両Si基板1,11を接合する際に、接合強度をさらに補強するためのAuからなる補強パッドであり、17は第一のSi基板1と第二のSi基板11を常温接合した時にストッパーバンプ8と接触し、当接するAuからなるストッパーパッドである。19は両Si基板1,11を常温接合する時、該両Si基板の両側から印加する印加荷重である。
上記構成において、第一のSi基板1の両面に絶縁体であるSi酸化膜2をスパッター成膜により形成し、さらに該Si酸化膜2上に半導体プロセスを用いて3層から成るAl配線を有する多層配線回路6(各層のAl配線は、Si酸化膜2によってそれぞれ電気的に絶縁されている)を形成し、該多層配線回路6上にスルーホールを形成し、該スルーホールを通して電気的に結合させるための電極バンプ5をAuメッキによってそれぞれ形成した。各々の該電極バンプ5は多層配線回路6を介して各々の外部制御電極10と一対一に電気的に連結している。すなわち各々独立に多層配線回路6(電極バンプ5の個数と、同数の多層配線回路6が必要であるが、図6においては2本の配線のみを図示し、残りの配線については図示を省略してある)を通して電気的に結合している。
さらに、第一のSi基板1は、電極バンプ5の周辺位置にAuからなる補強バンプ7及びストッパーバンプ8をAuメッキによってそれぞれ形成した。上記の外部制御電極10は、多層配線回路6の終端の直上に形成したスルーホールを通して該多層配線回路6と電気的に結合しており、Auメッキによって作製した。そして外周位置にアライメントマーク9をAu薄膜成膜によって形成した。上記電極バンプ5、補強バンプ7及び外部制御電極10はフォトレジスト工程とAuメッキ工程によって同時に形成した。従って、上記Auメッキ工程においては、上記電極バンプ5、補強バンプ7、ストッパーバンプ8及び外部制御電極10の各バンプ高さは同一であり、約15μmであった。この後、第一のSi基板1は、裏面を研磨により薄片化し、200μmの厚さとした。さらに、200μmの厚さに加工した第一のSi基板1には、フォトレジスト工程及びICPRIEエッチング手法を用い電子線通過口3となる貫通孔を形成した。電子線通過口3は60μm×30μmの矩形であり、32×32のマトリックス状に配列(図6においては模式的に6×6のマトリックス状に図示している)されている。そして、この後、電子線通過口3の内壁に帯電防止のために導電体Auからなるシールド電極4を無電解メッキで形成した。上記工程を経た第一のSi基板1は薄片化研磨によって片面にのみSi酸化膜2を有することを余儀なくされたため、Si酸化膜2を有する面を凸状にして湾曲している。すなわち、残留応力が発生している状態である。
一方、第二のSi基板11は、両面に絶縁体からなるSi酸化膜12を形成し、フォトレジスト工程及びICPRIEエッチング工程を用いて偏向電極14の作製個所に先ず貫通孔(図示なし)を形成し、該貫通孔にCuメッキ工程によって導電体であるCuを充填することにより電極対を有する偏向電極14を形成た。この後さらにフォトレジスト工程及びICPRIEエッチング工程を用いて電子線通過口13となる貫通孔を形成した。ここで、該電子線貫通口13は、50μm×30μmの矩形であり、32×32のマトリックス状に配列して作製されている。上記工程において、電子線通過口13の両壁に偏向電極14を形成した。そして、フォトレジスト工程及び成膜工程を用いて偏向電極14の近傍位置に個々の偏向電極14とそれぞれ一対一に電気的に連結した電極パッド15を形成し、該電極パッド15の周辺位置には、補強パッド16、ストッパーパッド17、及びアライメントマーク18をAu薄膜成膜でそれぞれ形成した。
次に、予め第一のSi基板1のストッパーバンプ8を、該ストッパーバンプ8に当接した押圧板(図示なし)を介して荷重(図示なし)を印加し、該荷重印加によって約8μmの高さまで塑性変形させた。上記手法で予め塑性変形したバンプはストッパーバンプ8として用いた。該塑性変形によってストッパーバンプ8の硬度は、当初のビッカース硬度45から、ビッカース硬度80まで急激に硬化した。該硬化によって該ストッパーバンプ8は、塑性変形を生じにくくなり、ストッパーとして好適になった。ストッパーバンプ8は、電極バンプ5を所望の高さに変形させるためのものであり、行き過ぎた該変形を抑制するためのものである。従って、印加荷重19を加えた時、ストッパーバンプ8に作用する応力を電極バンプ5及び補強バンプ7に作用する応力に比較して小さくする必要がある。従って、ストッパーバンプ8の平面における面積は、電極バンプ5及び補強バンプ7の平面における面積よりも大きいことが必要になる。ストッパーバンプ8の平面における面積を大きくすることにより、該ストッパーバンプ8に作用する印加応力は小さくなる。従って、常温接合時、該ストッパーバンプ8は小さな変形量で変形し、ストッパーとしての機能を果たすことになる。好ましくは、平面におけるストッパーバンプ8の総面積は、電極バンプ5及び補強バンプ7の総面積の20%以上が望ましい(発明者等の実験において、電極バンプ5及び補強バンプ7の面積がそれぞれ0.739[mm]、0.134[mm]であり、一方のストッパーバンプ8の面積が0.216[mm]であった場合、すなわちストッパーバンプ8の総面積が電極バンプ5と補強バンプ7のそれぞれの総面積の和の20%以上の場合、何れのバンプ及びパッド間においても強固に接合していた)。
上記工程を経た第一のSi基板1と第二のSi基板11は、減圧Ar雰囲気中に導入し、Arイオンスパッターリングでそれぞれ両接合面の洗浄を行い、この後大気中で該両Si基板を相対向してそれぞれのアライメントマーク9及び18を用いて第一のSi基板1及び第二のSi基板11を整合して、すなわち電極バンプ5と電極パッド15及び補強バンプ7と補強パッド16が互いに相対向して重畳するように整合し、この整合状態で、図8に見るように印加荷重19を該両Si基板1,11に印加し、第一のSi基板1と第二のSi基板11を室温で常温接合した。該常温接合の際、該両Si基板の両側から印加荷重19を加え、次第に印加荷重19を増加して行った場合、最初に電極バンプ5と電極パッド15、及び補強バンプ7と補強パッド16が接触し、次第に塑性変形して行く。そして、ストッパーバンプ8とストッパーパッド17が接触し、当接した時、これらの該バンプ及び該パッド間に作用する圧縮応力は急激に小さくなり、このため該塑性変形は極めて小さくなる。この時点で印加荷重を除去する。上記の方法で印加荷重を作用することによってストッパーバンプ8の高さと同等の高さまで電極バンプ5及び補強バンプ7を塑性変形することが出来た。このため、該電極バンプ5の過度な塑性変形による(すなわち潰れ過ぎによる)隣接した電極パッド15との電気的干渉、すなわち電気的短絡をなくすことができた。従って、予めストッパーバンプ8の高さを上記手法によって任意の所定の高さに設定することによって、電極バンプ5の過度な塑性変形を防止でき、隣接する電極バンプ5間の電気的な短絡を防止することが出来る。ストッパーバンプ8のアスペクト比(アスペクト比;バンプの高さ/バンプの直径)が電極バンプ5及び補強バンプ7よりも小さい場合、ストッパーバンプとしての機能を好適に果たすことができる。発明者の実験によれば、同等な応力でバンプを押し付けた場合、バンプの塑性変形能は、該アスペクト比が小さくなるに従って小さくなる。この現象を利用することによって上記手法でストッパーバンプとしての機能を付与することができた。
本実施例において、電極バンプ5及び補強バンプ7は、いずれも同一形状であり、19μm直径であって、高さが15μmであり、金属材料のAuからなっている。(尚、電極バンプ5、補強バンプ7及びストッパーバンプ8は同一工程で一括のAuメッキによって形成したものである。)一方、ストッパーバンプ8は120μm角であり、高さは上記塑性変形工程で7μm減少したため、8μmになった。
第一のSi基板1は、上記した理由から、すなわち片面研磨によってSi酸化膜を除去したため、内部応力により湾曲変形している。このため、湾曲変形していない第二のSi基板11と湾曲変形している第一のSi基板1との常温接合後、湾曲変形している第一のSi基板1の復元力によって接合個所の剥離が懸念されたが、剥離することなく電極バンプ5と電極パッド15、及び補強バンプ7と補強パッド16はそれぞれ強固に接合した。
本実施例において、第一のSi基板1及び第二のSi基板11に設けたそれぞれ電子線通過口3及び13は32×32(=1024個)の正方マトリックス状に配置されている。第二のSi基板11の該電子線通過口13を通過する電子線を偏向させるための偏向電極14は該電子線通過口13の両側壁に2048個、該偏向電極14の近傍に該偏向電極14と電気的に連結した電極パッド15は該偏向電極14と同数の2048個、電極パッド15の周辺に配置した強度補強用の補強パッド16は380個、それぞれ配置されており、さらに第一のSi基板1の電極バンプ5は第二のSi基板11の該電極パッド15と同数の2048個、及び補強バンプ7は該補強パッド16と同数の380個それぞれ配置されている。そして両Si基板は、両側から上記手法によって50[kg]の印加荷重19を加えて押し付け合うことによって、それぞれ電極バンプ5と電極パッド15及び補強バンプ7と補強パッド16間を常温接合し一体化した。接合後の該バンプと該パッドの接合応力は約130[Mpa]であり、強固に接合した。尚、この接合応力は上記の一組のバンプとパッド間の最大剥離応力32[Mpa](最大剥離応力をシミュレ一ションによって求めた)よりも大きい値であった。すなわち、上記の接合方法によって、電極バンプ5と電極パッド15間は剥離することなく強固に接合した。
本実施例において、電極バンプ5と電極パッド15、補強バンプ7と補強パッド16及びストッパーバンプ8とストッパーパッド17は、その材料として、金属材料であるAuを用いた。
尚、本実施例において接合表面をArイオン衝撃で清浄化したが、この他にも例えばArイオンを中性化したイオン、すなわち中性粒子を用いても良い。.
さらに、両基板間の接合は、室温において常温接合で行ったものであり、接合による熱的な残留応力は発生しなかった。
上記接合過程を経て、第一のSi基板1である配線基板と第二のSi基板11である電極基板を一体化して作製した偏向器は、真空装置内に設けた測定装置に取り付け、電子線(図示なし)を電子線通過口3,13に導き、任意の電子線通過口13の両壁の偏向電極14に同電圧(零電圧)を外部制御電極10から印加した。この時、該電子線は蛍光板(図示なし)の中央部上で蛍光(図示なし)を発した。そして該両側壁の偏向電極14にそれぞれ−5[V]及び+5[V]になるように外部制御電極10から電圧を印加した場合、電子線通過口3,13を通過した電子線は、+5[V]を印加した偏向電極側に大きく偏向し、蛍光板(図示なし)の隅部で蛍光を発したことが確認された。さらに、該電子線通過口3,13を通過する電子線の偏向を上記方法と同様にして調べたところ、全ての電子線通過口3,13で上記と同様な電子線の偏向が観察された。すなわちマルチの偏向器としての機能を果たすことが確認された。
以上説明したように本発明は、第一の基板に電子線通過口、電極バンプ、該電極バンプと電気的に結合している多層配線回路、接合強度を補強するための補強バンプ、接合時にストッパーとしての役割を担うストッパーバンプ、該多層配線回路と電気的に結合している外部制御電極及びアライメントマークをそれぞれ形成し、第二の基板に電子線通過口、偏向電極、該偏向電極と電気的に結合している電極パッド、接合強度を補強するための補強パッド、接合時に該ストッパーバンプと当接するストッパーパッド及びアライメントマークを形成し、この後両基板をアライメントマークを用いて整合し、両基板の両側から荷重印加することによって、それぞれ電極バンプと電極パッド及び補強バンプと補強パッド間で常温接合し、該常温接合により電気的結合と同時に該両基板間の接合強度を得ることが出来る。このため、第一の基板に主として配線を、第二の基板に主として偏向電極を形成することが可能であるため、高密度なマットリックス状の偏向器を作製することが容易である。
また、ストッパーとしての機能を有するストッパーバンプ及びストッパーパッドを有し、接合の際の相互押し付け荷重の加え過ぎによる電極バンプの過剰な潰れを回避できるので、隣接した電極への電気的な短絡を防止することができ、及びバンプの高さのバラツキによる影響を回避できる。さらに、補強バンプと補強パッドの接合によって、予め内部応力を有している基板の基板間電極間接合を剥離することなく可能にする。そして、予めバンプを無機能化処理することによって、接合する必要のないバンプとパッド間の接合を回避することが可能であり、該無機能化したバンプをストッパーバンプとして利用することが可能になる。
次に、上記実施例に係る露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図10は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(EBデータ変換)では設計した回路パターンに基づいて露光装置の露光制御データを作成する。
一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記露光制御データが入力された露光装置とウエハを用い、リソグラフィ技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、ステップ7でこれを出荷する。
上記ステップ4のウエハプロセスは以下のステップを有する。ウエハの表面を酸化させる酸化ステップ、ウエハ表面に絶縁膜を成膜するCVDステップ、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する電極形成ステップ、ウエハにイオンを打ち込むイオン打ち込みステップ、ウエハに感光剤を塗布するレジスト処理ステップ、上記の露光装置によって回路パターンをレジスト処理ステップ後のウエハに焼付け露光する露光ステップ、露光ステップで露光したウエハを現像する現像ステップ、現像ステップで現像したレジスト像以外の部分を削り取るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト剥離ステップ。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
本発明の実施例1に係る偏向器における第一の基板と第二の基板を常温接合によって一体化する前の状態を示した断面図である。 図1のA矢視図である。 図1のB矢視図である。 本発明の実施例1に係る偏向器における第一の基板と第二の基板を常温接合によって一体化した状態を示した断面図である。 本発明の実施例2に係る偏向器における第一の基板と第二の基板を常温接合によって一体化する前の状態を示した断面図である。 図5のC矢視図である。 図5のD矢視図である。 本発明の実施例2に係る偏向器における第一の基板と第二の基板を常温接合によって一体化した状態を示した断面図である 背景技術の説明図である。 半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。
符号の説明
1:第一のSi基板、2:Si酸化膜、3:電子線通過口、4:シールド電極、5:電極バンプ、6:多層配線回路、7:補強バンプ、8:ストッパーバンプ、9:アライメントマーク、10:外部制御電極、11:第二のSi基板、12:Si酸化膜、13:電子線通過口、14:偏向電極、15:電極パッド、16:補強パッド、17:ストッパーパッド、18:アライメントマーク、19:印加荷重、51:開口、52:第一のブランキング電極、53:第二のブランキング電極。

Claims (13)

  1. 荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器において、
    前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプが設けられ、
    前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッドが設けられ、
    前記第一の基板と前記第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合し、前記第一の基板と前記第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドをそれぞれ常温接合したことを特徴とする偏向器。
  2. 荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器において、
    前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプ、及び、接合時にストッパーとして作用するストッパーバンプが設けられ、
    前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッド、及び、接合時に前記ストッパーバンプと当接するストッパーパッドが設けられ、
    前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合し、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドを常温接合したことを特徴とする偏向器。
  3. 前記補強バンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプの1個当たりの平面における面積に対して同等以上の大きさであることを特徴とする請求項1または2に記載の偏向器。
  4. 前記ストッパーバンプの1個当たりの平面における面積は、前記電極バンプ及び前記補強バンプの1個当たりの平面における面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の偏向器。
  5. 前記ストッパーバンプの高さは、前記電極バンプの高さ及び前記補強バンプの高さより低いことを特徴とする請求項2に記載の偏向器。
  6. 前記各バンプ、及び前記各パッドは塑性変形能を有する金属材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の偏向器。
  7. 前記各バンプ、及び前記各パッドは塑性変形能を有する低融点の金属材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の偏向器。
  8. 荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器の作製方法において、
    前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプが設けられ、
    前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、及び、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッドが設けられ、
    前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合する整合工程と、前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドをそれぞれ常温接合する工程とを含むことを特徴とする偏向器作製方法。
  9. 荷電ビームが通過する複数の貫通孔及びアライメントマークをそれぞれ設けた第一の基板と第二の基板を備える偏向器の作製方法において、
    前記第一の基板には、電気的接合用の電極バンプ、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強バンプ、及び、接合時にストッパーとして作用するストッパーバンプが設けられ、
    前記第二の基板には、前記荷電ビームの軌道を偏向するための電極対を有する偏向電極、前記偏向電極と電気的に連結された電極パッド、電気的に絶縁された接合強度補強用の補強パッド、及び、接合時に前記ストッパーバンプと当接するストッパーパッドが設けられ、
    前記第一の基板と第二の基板を相対向するように前記アライメントマークを用いて整合する整合工程と、前記ストッパーバンプと前記ストッパーパッドが互いに接触し当接するまで前記第一の基板と第二の基板を相互に押し付けて前記電極バンプと前記電極パッド及び前記補強バンプと前記補強パッドを常温接合する工程とを含むことを特徴とする偏向器作製方法。
  10. 前記ストッパーバンプは、前記常温接合前にバンプ潰しによって、予め所定の高さまで高さ調整することを特徴とする請求項9に記載の偏向器作製方法。
  11. 前記整合工程の前に前記第一の基板と第二の基板表面を清浄化する工程を含み、前記清浄化はイオンあるいは中性粒子による衝撃で行うことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の偏向器作製方法。
  12. 請求項1〜7のいずれかに記載の偏向器を備えることを特徴とする露光装置。
  13. 請求項12に記載の露光装置を用いて、露光対象に露光を行う工程と、露光された前記露光対象を現像する工程と、を具備することを特徴とするデバイス製造方法。
JP2005153087A 2005-05-25 2005-05-25 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法 Expired - Fee Related JP4648087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153087A JP4648087B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153087A JP4648087B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006332289A true JP2006332289A (ja) 2006-12-07
JP4648087B2 JP4648087B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=37553672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005153087A Expired - Fee Related JP4648087B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4648087B2 (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041870A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Canon Inc 荷電粒子線偏向器アレイ、該アレイを用いた露光装置及びデバイス製造方法
EP1993118A3 (en) * 2007-05-14 2010-03-03 IMS Nanofabrication AG Pattern definition device having distinct counter-electrode array plate
US20120115306A1 (en) * 2010-11-09 2012-05-10 Canon Kabushiki Kaisha Deflector array, charged particle beam drawing apparatus, device manufacturing method, and deflector array manufacturing method
US9053906B2 (en) 2013-07-25 2015-06-09 Ims Nanofabrication Ag Method for charged-particle multi-beam exposure
US9093201B2 (en) 2013-01-17 2015-07-28 Ims Nanofabrication Ag High-voltage insulation device for charged-particle optical apparatus
US9099277B2 (en) 2013-07-17 2015-08-04 Ims Nanofabrication Ag Pattern definition device having multiple blanking arrays
US9269543B2 (en) 2014-02-28 2016-02-23 Ims Nanofabrication Ag Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
US9373482B2 (en) 2014-07-10 2016-06-21 Ims Nanofabrication Ag Customizing a particle-beam writer using a convolution kernel
US9443699B2 (en) 2014-04-25 2016-09-13 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam tool for cutting patterns
US9495499B2 (en) 2014-05-30 2016-11-15 Ims Nanofabrication Ag Compensation of dose inhomogeneity using overlapping exposure spots
US9568907B2 (en) 2014-09-05 2017-02-14 Ims Nanofabrication Ag Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
US9653263B2 (en) 2015-03-17 2017-05-16 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
US9799487B2 (en) 2015-03-18 2017-10-24 Ims Nanofabrication Ag Bi-directional double-pass multi-beam writing
KR20180033604A (ko) * 2011-05-30 2018-04-03 마퍼 리쏘그라피 아이피 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치
JP2019009208A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 東芝デバイス&ストレージ株式会社 半導体装置
US10325756B2 (en) 2016-06-13 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Method for compensating pattern placement errors caused by variation of pattern exposure density in a multi-beam writer
US10325757B2 (en) 2017-01-27 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced dose-level quantization of multibeam-writers
US10410831B2 (en) 2015-05-12 2019-09-10 Ims Nanofabrication Gmbh Multi-beam writing using inclined exposure stripes
US10522329B2 (en) 2017-08-25 2019-12-31 Ims Nanofabrication Gmbh Dose-related feature reshaping in an exposure pattern to be exposed in a multi beam writing apparatus
US10651010B2 (en) 2018-01-09 2020-05-12 Ims Nanofabrication Gmbh Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
US10840054B2 (en) 2018-01-30 2020-11-17 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
CN113173558A (zh) * 2020-03-31 2021-07-27 台湾积体电路制造股份有限公司 制造凸块或柱的方法和半导体器件
US11099482B2 (en) 2019-05-03 2021-08-24 Ims Nanofabrication Gmbh Adapting the duration of exposure slots in multi-beam writers
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
US11735391B2 (en) 2020-04-24 2023-08-22 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09102446A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Canon Inc マスク構造体及びその製造方法、そのマスク構造体を用いた露光装置及びデバイスの製造方法並びにその方法により製造されたデバイス
JP2001283755A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Canon Inc 電子光学系アレイとこの作製方法、荷電粒子線露光装置ならびにデバイス製造方法
JP2001345259A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Canon Inc 電子光学系アレイ、これを用いた荷電粒子線露光装置ならびにデバイス製造方法
JP2001345261A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Canon Inc 電極構造体及びその製造方法、電子光学系アレイ、荷電粒子線露光装置、並びに、デバイスの製造方法
JP2003068797A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Kyocera Corp ピン付き配線基板およびこれを用いた電子装置
JP2004165076A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Advantest Corp 偏向器の製造方法、偏向器、及び露光装置
JP2004282038A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Canon Inc 偏向器、偏向器を製造する方法、偏向器を適用した荷電粒子線露光装置
JP2005129663A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 多層配線基板
JP2006049702A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Canon Inc 荷電粒子線レンズアレイ、及び該荷電粒子線レンズアレイを用いた荷電粒子線露光装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09102446A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Canon Inc マスク構造体及びその製造方法、そのマスク構造体を用いた露光装置及びデバイスの製造方法並びにその方法により製造されたデバイス
JP2001283755A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Canon Inc 電子光学系アレイとこの作製方法、荷電粒子線露光装置ならびにデバイス製造方法
JP2001345259A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Canon Inc 電子光学系アレイ、これを用いた荷電粒子線露光装置ならびにデバイス製造方法
JP2001345261A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Canon Inc 電極構造体及びその製造方法、電子光学系アレイ、荷電粒子線露光装置、並びに、デバイスの製造方法
JP2003068797A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Kyocera Corp ピン付き配線基板およびこれを用いた電子装置
JP2004165076A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Advantest Corp 偏向器の製造方法、偏向器、及び露光装置
JP2004282038A (ja) * 2003-02-28 2004-10-07 Canon Inc 偏向器、偏向器を製造する方法、偏向器を適用した荷電粒子線露光装置
JP2005129663A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 多層配線基板
JP2006049702A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Canon Inc 荷電粒子線レンズアレイ、及び該荷電粒子線レンズアレイを用いた荷電粒子線露光装置

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041870A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Canon Inc 荷電粒子線偏向器アレイ、該アレイを用いた露光装置及びデバイス製造方法
EP1993118A3 (en) * 2007-05-14 2010-03-03 IMS Nanofabrication AG Pattern definition device having distinct counter-electrode array plate
US7714298B2 (en) 2007-05-14 2010-05-11 Ims Nanofabrication Ag Pattern definition device having distinct counter-electrode array plate
US20120115306A1 (en) * 2010-11-09 2012-05-10 Canon Kabushiki Kaisha Deflector array, charged particle beam drawing apparatus, device manufacturing method, and deflector array manufacturing method
KR20180033604A (ko) * 2011-05-30 2018-04-03 마퍼 리쏘그라피 아이피 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치
KR102084040B1 (ko) 2011-05-30 2020-03-03 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치
KR20190108187A (ko) * 2011-05-30 2019-09-23 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치
KR102023054B1 (ko) * 2011-05-30 2019-09-20 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 대전 입자 다중-빔릿 장치
US9093201B2 (en) 2013-01-17 2015-07-28 Ims Nanofabrication Ag High-voltage insulation device for charged-particle optical apparatus
US9099277B2 (en) 2013-07-17 2015-08-04 Ims Nanofabrication Ag Pattern definition device having multiple blanking arrays
US9053906B2 (en) 2013-07-25 2015-06-09 Ims Nanofabrication Ag Method for charged-particle multi-beam exposure
US9269543B2 (en) 2014-02-28 2016-02-23 Ims Nanofabrication Ag Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
US9443699B2 (en) 2014-04-25 2016-09-13 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam tool for cutting patterns
US9495499B2 (en) 2014-05-30 2016-11-15 Ims Nanofabrication Ag Compensation of dose inhomogeneity using overlapping exposure spots
US9373482B2 (en) 2014-07-10 2016-06-21 Ims Nanofabrication Ag Customizing a particle-beam writer using a convolution kernel
US9520268B2 (en) 2014-07-10 2016-12-13 Ims Nanofabrication Ag Compensation of imaging deviations in a particle-beam writer using a convolution kernel
US9568907B2 (en) 2014-09-05 2017-02-14 Ims Nanofabrication Ag Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
US9653263B2 (en) 2015-03-17 2017-05-16 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
US9799487B2 (en) 2015-03-18 2017-10-24 Ims Nanofabrication Ag Bi-directional double-pass multi-beam writing
US10410831B2 (en) 2015-05-12 2019-09-10 Ims Nanofabrication Gmbh Multi-beam writing using inclined exposure stripes
US10325756B2 (en) 2016-06-13 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Method for compensating pattern placement errors caused by variation of pattern exposure density in a multi-beam writer
US10325757B2 (en) 2017-01-27 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced dose-level quantization of multibeam-writers
JP2019009208A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 東芝デバイス&ストレージ株式会社 半導体装置
US10522329B2 (en) 2017-08-25 2019-12-31 Ims Nanofabrication Gmbh Dose-related feature reshaping in an exposure pattern to be exposed in a multi beam writing apparatus
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
US10651010B2 (en) 2018-01-09 2020-05-12 Ims Nanofabrication Gmbh Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
US10840054B2 (en) 2018-01-30 2020-11-17 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
US11099482B2 (en) 2019-05-03 2021-08-24 Ims Nanofabrication Gmbh Adapting the duration of exposure slots in multi-beam writers
CN113173558A (zh) * 2020-03-31 2021-07-27 台湾积体电路制造股份有限公司 制造凸块或柱的方法和半导体器件
CN113173558B (zh) * 2020-03-31 2024-03-29 台湾积体电路制造股份有限公司 制造凸块或柱的方法和半导体器件
US11735391B2 (en) 2020-04-24 2023-08-22 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source

Also Published As

Publication number Publication date
JP4648087B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4648087B2 (ja) 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法
JP5641391B2 (ja) 電極を有するマルチビーム・デフレクタアレー装置の製造方法、マルチビーム・デフレクタアレー装置、及び、照射リソグラフィシステム。
EP1453076B1 (en) Deflector, method of its manufacture and its use in a charged particle beam exposure apparatus
EP1993118B1 (en) Pattern definition device having distinct counter-electrode array plate
JP7030663B2 (ja) 半導体装置及び荷電粒子線露光装置
US20050263713A1 (en) Deflector, method of manufacturing deflector, and charged particle beam exposure apparatus
US4994336A (en) Method for manufacturing a control plate for a lithographic device
US6977381B2 (en) Gating grid and method of making same
CN108255022A (zh) 多波束用孔组及多带电粒子束描绘装置
TW495814B (en) Multi-beam exposure apparatus using multi-axle electron lens, electron lens collecting plural electron beams, and manufacturing method of semiconductor device
JP2004165076A (ja) 偏向器の製造方法、偏向器、及び露光装置
JP4150363B2 (ja) マルチ電子ビーム描画装置用デバイスの製造方法
KR101807519B1 (ko) 멀티빔의 블랭킹 애퍼처 어레이 장치 및 멀티빔의 블랭킹 애퍼처 어레이 장치의 제조 방법
JP3842727B2 (ja) ステンシルマスク及びその製造方法
US20040099811A1 (en) Deflector of a micro-column electron beam apparatus and method for fabricating the same
KR20020062346A (ko) 범프 형성방법 및 범프 형성장치
JP2008235571A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2006019438A (ja) 偏向器およびその製造方法
JP2007019242A (ja) 偏向器、荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP2006332256A (ja) 配線基板の製造方法
JP4795736B2 (ja) 配線基板、製造方法、描画装置、およびデバイス製造方法
JP4477435B2 (ja) 偏向器作製方法、荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP2005136114A (ja) 電極基板およびその製造方法、ならびに該電極基板を用いた荷電ビーム露光装置
US20230238344A1 (en) Electronic device and method for manufacturing same
KR100842916B1 (ko) 스택 패키지의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080520

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090413

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees