JP2006332224A - 電気光学装置の製造方法、異方性導電材、及び異方性導電材の製造方法 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、異方性導電材、及び異方性導電材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ICチップ等といった被接続部材と、ガラス基板等といった基板とを、異方性導電材を用いて常に安定して導電接続できるようにする。
【解決手段】 端子38aを有する対象物M1と、端子38bを有する対象物M2と、端子38aと端子38bとを導電接続する異方性導電材8’とを有する液晶表示装置を製造するための製造方法である。この製造方法において異方性導電材8は、第1基材31及び第2基材32と、これら第1基材31と第2基材32との間に配置された熱で溶融する半田層33aと、第1基材31、第2基材32及び半田層33aを貫通する貫通孔35とを有する。この製造方法は、対象物M1と対象物M2との間に異方性導電材8’を配置する工程と、異方性導電材8’を加熱及び加圧して半田33を貫通穴35に流動させて、端子38aと端子38bとを導電接続する導通部33bを形成する工程とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶表示装置等といった電気光学装置を製造するための製造方法に関する。また、本発明は、互いに対向する一対の端子群を一方向に関して導電接続する異方性導電材に関する。また、本発明は、その異方性導電材を製造するための製造方法に関する。
上記の電気光学装置として液晶表示装置、EL装置等が考えられる。この電気光学装置の内部には、互いに導電接続される必要がある一対の構成要素が種々存在する。例えば、電気光学装置を構成するガラス基板上の端子群と被接続部材であるICチップの端子群とを導電接続する場合や、電気光学装置のガラス基板上の端子群と被接続部材であるFPC(Flexible Printed Circuit:可撓性プリント回路)基板上の端子群とを導電接続する場合等が考えられる。
従来、一対の端子群を導電接続するための接続材として、樹脂の中に多数の導電粒子を分散させて成るACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このACFを用いれば、端子群を支持する物同士がACF内の樹脂によって接着され、さらに、互いに対向する端子群同士が導電粒子によって電気的に接続、すなわち導電接続される。
特開平10−111483号公報(第4頁、図9)
上記従来のACFを用いた接続方法では、一対の端子群は導電粒子と接触することによって導電接続されていた。つまり、従来は、接触による導電接続が行われていた。接触を利用したこのような接続方法では、環境が変化したりACFに水分が付着する等といった理由によってACFが変形し、端子群から導電粒子が剥がれるおそれがあった。こうなると、導電粒子と端子群との接続抵抗が大きくなり、端子群を支持する物同士、例えば電気光学装置を構成するガラス基板とICチップとの間で導通不良が発生するおそれがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、ICチップやFPC基板等といった被接続部材と、ガラス基板等といった基板とを、異方性導電材を用いて常に安定して導電接続できるようにすることを目的とする。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は、第1の端子を有する被接続部材と、第2の端子を有する基板と、前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する異方性導電材とを有する電気光学装置を製造するための製造方法であって、前記異方性導電材は、一対の基材と、該一対の基材間に配置された熱で溶融する導電部材の層と、前記一対の基材及び前記導電部材の層を貫通する貫通孔とを有し、前記製造方法は、前記被接続部材と前記基板との間に前記異方性導電材を配置する工程と、前記異方性導電材を加熱及び加圧して前記導電部材を前記貫通孔に流動させて、前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する導通部を形成する工程とを備えることを特徴とする。
上記の電気光学装置の製造方法によれば、異方性導電材を被接続部材と基板との間に介在させ、その異方性導電材に含まれる導電部材を熱によって溶融させて貫通孔に流動させて導通部を形成するようにした。導通部を形成する導電部材は被接続部材の第1の端子及び基板の第2の端子の両方と金属的に結合して硬化する。ここで言う金属的結合とは、単に金属同士が接触することではなく、溶融した金属が他の金属に結合することである。このように導通部に金属的に結合した第1端子と第2端子とは、互いに強固に結合した状態でそれらの端子を導電接続できるので、異方性導電材の変形に起因する端子間の導通不良を防止できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法においては、(1)前記第1の端子又は前記第2の端子の一方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の一方を前記異方性導電材の一方の面に接触させる工程と、(2)前記異方性導電材を加圧及び加熱して前記導電部材を前記貫通孔に流動させて前記導通部を形成し、前記第1の端子又は前記第2の端子の一方に前記導通部を接触させて前記導電部材を接着させる第1接着工程と、(3)前記第1の端子又は前記第2の端子の他方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の他方を前記異方性導電材の他方の面に接触させる工程と、(4)前記異方性導電材を加熱して前記貫通孔内の前記導電部材を流動させ、前記第1の端子又は前記第2の端子の他方に前記導通部を接触させて前記導電部材を接着させる第2接着工程とを有することが望ましい。
上記の電気光学装置の製造方法によれば、第1接着工程において第1の端子又は第2の端子のうちの一方に導通部を接触させて導電部材を接着し、その後、第2接着工程において、第1の端子又は第2の端子のうちの他方に導通部を接触させて導電部材を接着することにより、第1の端子と第2の端子とを導通部によって導電接続するようにした。こうすれば、異方性導電材に含まれる導通部の各端子に対する位置を正確に決めることができる。その結果、第1の端子と第2の端子とをより一層確実に導電接続できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材はベースフィルムによって支持されており、前記第1接着工程は、前記異方性導電材を前記ベースフィルムを介して前記被接続部材又は前記基板の前記一方に押し付けるとともに加熱する工程と、前記異方性導電材を前記ベースフィルムから離す工程とを備えることが望ましい。
ACF等といった異方性導電材は、一般に、加圧及び加熱手段を備えた熱圧着機器を用いて対象物、例えば基板、被接続部材に熱圧着される。この異方性導電材は、一般に、ベースフィルム上に載せられてテープ状に形成され、さらに、ロール状に巻かれた状態で熱圧着機器の所定位置に設置される。そして、ロール状の異方性導電材をテープ状に引き出した上で、加圧及び加熱手段によってその異方性導電材を対象物へ押し付けることによって該異方性導電材をその対象物へ熱圧着する。熱圧着後は、ベースフィルムのみが、さい度、ロール状に巻き取られる。この一連の処理により、異方性導電材に対する熱圧着処理を連続的に行っている。
上記のように、異方性導電材をベースフィルムによって支持すれば、従来の異方性導電材と同じく異方性導電材をロール状に巻かれた状態に形成できる。従って、上記の第1接着工程は従来の熱圧着機器を用いて連続的に行うことができる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材は、前記導電部材の層と前記一対の基材のうちの少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有し、該熱硬化性材料層は前記第1接着工程において加熱されて硬化することにより、前記導電部材が前記貫通孔に流動された後に前記一対の基材同士を接着することが望ましい。こうすれば、一対の基材を確実に接着できるので、異方性導電材の変形等に起因する基材の剥がれを防止できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法においては、(1)前記第1の端子又は前記第2の端子の一方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の一方を前記異方性導電材の一方の面に接触させる工程と、(2)前記第1の端子又は前記第2の端子の他方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の他方を前記異方性導電材の他方の面に接触させる工程と、(3)前記異方性導電材が前記第1の端子及び前記第2の端子に接触した状態で、前記異方性導電材を加圧及び加熱して前記導電部材を前記貫通孔に流動させ、前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する導通部を形成する工程とを有することが望ましい。こうすれば、一度の導通部を形成する工程によって、第1の端子と第2の端子とを導電接続できるので、電気光学装置を効率良く製造できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材は、前記導電部材の層と、前記一対の基材のうちの少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有し、該熱硬化性材料層は前記導通部を形成する工程において加熱されて硬化することにより、前記導電部材が前記貫通孔に流動した後に前記一対の基材同士を接着することが望ましい。こうすれば、一対の基材を確実に接着できるので、異方性導電材の変形等に起因する基材の剥がれを防止できる。
次に、本発明に係る電気光学装置の製造方法においては、前記基板上の領域であって前記第2の端子が形成された領域以外の領域に絶縁膜を形成する工程をさらに有することが望ましい。本発明で用いる異方性導電材に関しては、加圧及び加熱によって導電部材が溶融した際、溶融したその導電部材のうちの余分のものがその異方性導電材の外側へ流出することが考えられる。こうなると、流出した導電部材が基板上の第2の端子やその第2の端子から延びる配線等に付着して、端子間又は配線間が短絡するおそれがある。また、第2の端子から延びる配線は、基板上の異方性導電材が載っていない部分において外部に露出することがある。このように露出した配線は水分等が付着することによって腐蝕するおそれがある。
上記のように、第2の端子が形成された領域以外の領域に絶縁膜を形成すれば、異方性導電材の外側に流出した導電部材が端子や配線に直接に接触することをその絶縁膜によって阻止できるので、端子間や配線間において短絡が発生することを防止できる。また、端子から延びる配線が絶縁膜によって被覆されて外部に露出しないので、それらの配線が腐蝕することを防止できる。
次に、本発明に係る異方性導電材は、一対の基材と、該一対の基材間に配置された熱で溶融する導電部材の層と、前記一対の基材と前記導電部材の層とを貫通する孔とを有することを特徴とする。この異方性導電材によれば、熱によって溶融した導電部材が貫通孔に流動することができる。このように貫通孔に流動した導電部材は導通部を形成し、その導通部を介して、一対の基材の両側に位置する一対の端子を導電接続できる。また、流動した導電部材が硬化することにより導通部と一対の端子とが金属的に結合できる。これにより、従来のような接触による結合に比べて、一対の基材の両側に位置する一対の端子を強固に結合できるので、導通部と端子との間で接触不良が発生することを防止できる。
次に、本発明に係る異方性導電材においては、前記導電部材の層と前記一対の基材のうち少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有することが望ましい。こうすれば、一対の基材を確実に接着できるので、異方性導電材の変形等に起因する基材の剥がれを防止できる。
次に、本発明に係る異方性導電材の製造方法は、第1の基材の上に熱によって溶融する導電部材の層を形成する導電部材層形成工程と、前記導電部材層の上に第2の基材を設ける第2基材形成工程と、該第2基材形成工程の後に、前記第1の基材、前記導電部材層、及び前記第2の基材を貫通する孔を形成する貫通孔形成工程とを有することを特徴とする。
上記の異方性導電材の製造方法によれば、貫通孔形成工程において第1の基材、導電部材層、及び第2の基材を貫通する孔を形成するようにしたので、熱によって溶融した導電部材が貫通孔に流動することができる。このように貫通孔に流動した導電部材は導通部を形成し、その導通部を介して、一対の基材の両側に位置する一対の端子を導電接続できる。また、流動した導電部材が硬化することにより導通部と一対の端子とが金属的に結合できる。これにより、従来のような接触による結合に比べて、一対の基材の両側に位置する一対の端子を強固に結合できるので、導通部と端子との間で接触不良が発生することを防止できる。
次に、本発明に係る異方性導電材の製造方法においては、前記導電部材の層と前記一対の基材のうち少なくとも一方との間に熱硬化性材料層を配置する工程をさらに有することが望ましい。この発明の態様としては、例えば、(1)第1の基材上に熱硬化性材料層を形成することや、(2)第2の基材上に熱硬化性材料を形成することや、(3)第1の基材上に熱硬化性材料層を形成し、第2の基材上に熱硬化性材料層を形成し、これら熱硬化性材料層の間に導電部材の層を配置することや、(4)熱硬化性材料層の表面に導電部材の層を積層して2重の層構造を形成し、第1の基材と第2の基材との間にその層構造を配置すること等が考えられる。いずれの態様においても、熱硬化性材料層によって第1の基材と第2の基材とを確実に接着できるので、異方性導電材の変形等に起因する基材の剥がれを防止できる。
(電気光学装置の製造方法、異方性導電材及び異方性導電材の製造方法の実施形態)
以下、本発明に係る電気光学装置の製造方法をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で用いる図面では、特徴となる部分を分かり易く示すために、実際の寸法比率と異なる寸法比率で構成要素を図示することがあることに注意を要する。
本発明に係る電気光学装置の製造方法の実施形態を説明する前に、まず、その製造方法によって製造される電気光学装置について説明する。図1は、そのような電気光学装置の一例である液晶表示装置1を示している。図1において、液晶表示装置1は、電気光学パネルとしての液晶パネル2と、その液晶パネル2に実装された被接続部材としての駆動用IC3と、その液晶パネル2に付設された照明装置4と、その液晶パネル2の辺端に接続された被接続部材としてのFPC(Flexible Printed Circuit)基板5とを有する。この液晶表示装置1は、矢印Aが描かれた側が観察側である。
照明装置4は、光源、具体的には点状光源としてのLED(Light Emitting Diode)6と、LED6から出射された点状の光を面状に変換して出射する導光体7とを有する。導光体7は、例えば透光性の樹脂によって形成される。各LED6は、その発光面を導光体7の1つの側面である光入射面7aに対向して設けられる。各LED6から出た光は、光入射面7aから導光体7の内部へ導入され、その導光体7の光出射面7bから面状の光として出射して液晶パネル2へ供給される。なお、光源は、LED6以外の点状光源や、冷陰極管等といった線状光源によって構成することもできる。
液晶パネル2は、矢印A方向から見て長方形または正方形の第1基板11と、同じく矢印A方向から見て長方形または正方形の第2基板12とを有し、それらの基板を矢印A方向から見て正方形又は長方形の枠状のシール材13によって貼り合わせて形成する。第1基板11と第2基板12との間には間隙、いわゆるセルギャップが形成され、その中に電気光学物質としての液晶が封入されて液晶層14を構成する。
第1基板11および第2基板12は、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。そして、第1基板11の外側表面には偏光板15aが貼着等によって装着される。また、第2基板12の外側表面には偏光板15bが貼着等によって装着される。偏光板15aの偏光軸と偏光板15bの偏光軸は適宜にずらした状態に設定されている。なお、偏光板15a,15bに加えて他の光学要素、例えば位相差板等を設けても良い。
液晶パネル2は任意の表示モードによって構成できる。例えば、液晶駆動方式でいえば、単純マトリクス方式およびアクティブマトリクス方式のいずれであっても良い。また、液晶モードの種別でいえば、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、負の誘電率異方性を持つ液晶(すなわち、垂直配向用液晶)、その他任意の液晶を用いることができる。また、採光方式でいえば、透過型、反射型、半透過反射型のいずれであっても良い。なお、本実施形態では照明装置4を用いるので、採光方式としては透過型または半透過反射型ということになる。
反射型とは、太陽光、室内光等といった外部光を液晶パネル2の内部で反射させて表示に用いる方式である。また、透過型とは、液晶パネル2を透過する光を用いて表示を行う方式である。また、半透過反射型とは、反射型表示と透過型表示の両方を選択的に行うことができる方式である。なお、本実施形態では照明装置4がバックライトとして設けられているので、採光方式としては透過型又は半透過反射型が採用されていることになる。
単純マトリクス方式とは、各画素に能動素子を持たず、走査電極とデータ電極との交差部が画素またはドットに対応し、駆動信号が直接に印加されるマトリクス方式である。この方式に対する液晶モードとしては、TN、STN、垂直配向モードが用いられる。次に、アクティブマトリクス方式とは、画素又はドットごとに能動素子が設けられ、書き込み期間では能動素子がON状態となってデータ電圧が書き込まれ、他の期間では能動素子がOFF状態になって電圧が保持されるマトリクス方式である。この方式で使用する能動素子には3端子型と2端子型がある。3端子型の能動素子には、例えば、TFT(Thin Film Transistor)がある。また、2端子型の能動素子には、例えば、TFD(Thin Film Diode)がある。
上記のような液晶パネル2において、カラー表示を行う場合には、一対の基板のうちの一方にカラーフィルタが設けられる。カラーフィルタは、特定の波長域の光を選択的に透過する複数のフィルタによって形成される。例えば、3原色であるB(青),G(緑),R(赤)の1色ずつを基板上の各画素に対応させて所定の配列、例えばストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列で並べることによって形成される。
第1基板11は、対向基板である第2基板12の外側へ張り出す張出し部16を有する。この張出し部16のうち矢印Bが描かれた側の表面上に、駆動用IC3が異方性導電材8用いたCOG(Chip On Glass)技術によって実装される。この異方性導電材8及び駆動用IC3の実装に関しては後に詳しく説明する。駆動用IC3は、複数個、本実施形態では3個実装されている。これらの駆動用IC3は、液晶パネル2の電極に走査信号およびデータ信号を出力して液晶パネル2を駆動する。なお、1つの駆動用ICで走査信号及びデータ信号を出力する構成にすることもできる。
図2は、図1の張出し部16を矢印B方向から見た平面構造を示している。また、図3は、図2のC−C線に従って張出し部16及びその近傍の断面構造を示している。なお、図2では、見易くするために、駆動用IC3と異方性導電材8とを鎖線で示している。
図2に示すように、張出し部16上であって液晶層14が設けられる領域と反対側の端部には、複数の入力用端子23が形成されている。これらの入力用端子23は、異方性導電材8を介してFPC基板5に導電接続される。また、各入力用端子23から延びる配線24の端部には第2の端子としての第1のIC用端子25aが形成されている。この第1IC用端子25aは、図3に示すように、第1の端子としての駆動用IC3の入力端子、例えば入力用バンプ26aに異方性導電材8を介して導電接続される。
また、図2に示すように、第1基板11上には、複数の直線状の配線22が、全体としてストライプ状に設けられている。これらの配線22は、張出し部16からシール材13によって囲まれた領域内へ延びている。そして、シール材13によって囲まれた領域内へ延びた配線22のそれぞれには、例えば、TFTやTFDといった能動素子等が必要に応じて設けられる。張出し部16上に位置する配線22の端部には、第2の端子としての第2のIC用端子25bが形成されている。この第2IC用端子25bは、図3に示すように、第1の端子としての駆動用IC3の出力端子、例えば出力用バンプ26bに異方性導電材8を介して導電接続される。このようにして、FPC基板5及び駆動用IC3が液晶パネル2に実装されている。
張出し部16上に形成された配線22及び配線24の上には、絶縁膜21が形成されている。この絶縁膜21は、配線22及び配線24を覆うように形成されている。これにより、配線22及び24が外部に露出することを防止し、水分が付着することに起因する配線の腐蝕や、異物が付着することによる配線間の短絡等を防止できる。
この絶縁膜21は、配線22及び24が外部に露出する部分、すなわち、張出し部16上に、例えばアクリル樹脂等といった絶縁性の材料を成膜することによって設けることができる。また、絶縁膜21は、液晶層14内において素子を含む層と電極を含む層とを分けるための絶縁膜、すなわち層間絶縁膜を形成する際に、その層間絶縁膜を張出し部16の表面上に同時に形成することによって設けることもできる。また、この絶縁爆21は、図2において符号Vで示す領域、すなわち第1IC用端子25a、第2IC用端子25b及び入力用端子23上には形成されないので、これらの端子23,25a,25bはFPC基板5や駆動用IC3等と導電接続することができる。
図1に戻って、FPC基板5には図示しない入力用端子が設けられ、この入力用端子に外部の入力用機器(例えば、携帯電話機等といった電子機器の制御回路)の出力用端子が接続される。入力用機器から出力された信号は、FPC基板5を介して液晶表示装置1の駆動用IC3に入力され、液晶表示装置1の表示に供される。
以下、本実施形態における液晶表示装置に用いられる異方性導電材について詳しく説明する。図4(a)は、本発明に係る異方性導電材8の一部分を平面的に示している。また、図4(b)は、図4(a)のD−D線に従った断面構造を示している。また、図4(c)及び図4(d)は、図4(a)の異方性導電材8を用いて対象物M1とM2とを熱圧着した状態を平面的に示している。また、図4(d)は、図4(c)のE−E線に従った断面構造を示している。
図4(b)において、異方性導電材8は、第1の基材31と、該第1基材31に対向して配置される第2の基材32と、導電部材としての半田33と、熱硬化性材料34とを有する。第1基材31及び第2基材32は、可撓性を備えたフィルム状の部材であってCOG技術による熱圧着に用いられる際の熱及び圧力に耐えられる材料、例えばポリイミド等を用いて形成される。また、半田33は、第2基材32のうち第1基材31に対向する面の上に膜状に設けられて導電部材の層である半田層33aを形成している。また、熱硬化性材料34は、例えばエポキシ樹脂等によって、第1基材31のうち第2基材32に対向する面の上に膜状に設けられて熱硬化性材料層34aを形成している。このように、異方性導電材8は、第2基材32、半田層33a、熱硬化性材料層34a及び第1基材31を積層した構造を有している。
なお、本実施形態において、半田層33aは第2基材32の面の上に形成されているが、第1基材31のうちの第2基材32に対向する面上に形成することもできる。また、熱硬化性樹脂層34aは第1基材31の面の上に形成されているが、第2基材32のうちの第1基材31に対向する面上に形成することもできる。
また、異方性導電材8には複数の貫通孔35が形成されている。これらの貫通孔35は、第1基材31、熱硬化性材料層34a、半田層33a及び第2基材32の全てを貫通する孔である。この貫通孔35の壁面35aには、第1基材31、熱硬化性材料層34a、半田層33a及び第2基材の各層の断面が剥き出し状態で外部へ露出している。
上記の異方性導電材8を用いて対象物M1とM2とを熱圧着すると、異方性導電材8は図4(c)及び図4(d)に符号8’で示す状態になる。具体的には、対象物M1と対象物M2とを熱圧着する際、図4(b)の異方性導電材8を加圧及び加熱すると半田33が溶融し、その溶融した半田33が半田層33aから貫通孔35の中へ流動して入る。これにより、半田層33aがなくなり、図4(d)に示すように第2基材32と熱硬化性材料層34aとが接触する。熱硬化性材料34は加熱されることによって硬化し、その結果、第1基材31と第2基材32とがその熱硬化性材料34によって接着される。
また、溶融して貫通孔35に入った半田33は、貫通孔35内で導通部33bを形成する。この導通部33bを形成する半田33が第1基材31の外側表面31aに位置する端子38a及び第2基材32の外側表面32aに位置する端子38bの両方の端子に金属的に結合して硬化する。これにより、端子38aと端子38bとが導通部33bを通して導電接続する。この導電接続は金属的な結合であって、金属同士が接触して成る結合に比べて、端子38aと端子38bとを強固に結合できるので、導通部33bと各端子38a,38bとの間で接触不良が発生することを防止できる。
以下、異方性導電材8の製造方法について説明する。図5は、図4(a)及び図4(b)に示す異方性導電材8の製造方法を工程順に示している。まず、図5の工程P1において、図4(b)で示すように、例えばポリイミド等から成る第2基材32上に、半田33を一様な厚みに塗布して、半田層33aを形成する。次に、図5の工程P2において、工程P1で形成した図4(b)の半田層33aの上に熱硬化性材料層34aを、例えばエポキシ樹脂を印刷することにより形成する。
次に、図5の工程P3において、工程P2で形成した図4(b)の熱硬化性材料層34aの上に、例えばポリイミド等から成る第1基材31を、例えば接着によって設置する。次に、図5の工程P4において、図4(b)の第1基材31、熱硬化性材料層34a、半田層33a及び第2基材32の全ての層を貫通する貫通孔35を、例えばプレス加工等によって形成する。これにより、異方性導電材8が完成する。本実施形態では、この異方性導電材8を、図3に示すように、駆動用IC3及びFPC基板5を液晶パネル2に実装する際に使用している。
次に、図1に示した液晶表示装置1の製造方法について説明する。なお、本実施形態において、液晶表示装置1は、TFD素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置とする。図6は、液晶表示装置の製造方法の一例を工程図として示している。図6において、工程P11が図1に示す第1基板11を素子基板として形成するための工程である。また、工程P12が図1に示す第2基板12をカラーフィルタ基板として形成するための工程である。また、工程P13から工程P17がそれらの基板を組み合わせて液晶表示装置1を組立てる工程である。なお、本実施形態では、素子基板11及びカラーフィルタ基板12をそれぞれ1つずつ形成するのではなく、1つの大面積のマザー基板内に複数の素子基板11を同時に形成し、さらに、1つの大面積のマザー基板内に複数のカラーフィルタ基板12を同時に形成するものとする。
まず、図6の工程P11において、素子基板である図1の第1基板11を形成する。例えば、この工程P11では、まず、透光性を有する基板の上にTFD素子を形成する。また、図2の配線22及び配線24を、例えばCr(クロム)及びその他の金属を用いて形成する。その後、層間絶縁膜を、例えば感光性樹脂材料を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成する。このとき、図3に示す張出し部16上の絶縁膜21を同時に形成する。そしてその後、層間絶縁膜上に画素電極を、例えばITO(Indium Tin Oxide)を材料としてフォトエッチング処理、すなわち、フォトリソグラフィ処理とエッチング処理との組み合せから成る処理によって形成する。
その後、フォトスペーサを、例えば感光性樹脂材料を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成し、さらに配向膜を、例えばポリイミドを印刷することによって形成して、さらにその配向膜にラビング処理が施される。そして、図1のシール材13を、例えばエポキシ系樹脂を印刷することによって形成する。このシール材13の一部には液晶注入用の開口が形成される。以上により、素子基板としての第1基板11がマザー基板の形で形成される。
次に、図6の工程P12において、図1の第2基板12をカラーフィルタ基板として形成する。例えば、この工程P12では、まず透光性を有する基板の上に樹脂層を、例えば感光性レジスト材料を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成し、その後、反射膜を、例えばAl(アルミニウム)やAl合金等を材料としてフォトエッチング処理によって形成する。そしてその後、遮光部材を、例えばCr等を材料としてフォトエッチング処理によって所定のパターンに形成し、さらに着色要素を形成する。この着色要素は、例えばB,G,R各色の顔料や染料を感光性樹脂に分散させて成る着色材料を用いてフォトリソグラフィ処理によって所定の配列に形成される。なお、B,G,Rの積層によって上記の遮光部材を形成することもできる。
そしてその後、オーバーコート層を、例えばアクリル樹脂、ポリイミド樹脂等といった感光性樹脂を材料としてフォトリソグラフィ処理によって形成する。そして、オーバーコート層の上に帯状電極を、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)を材料としてフォトエッチング処理によって形成する。そしてさらに、配向膜を、例えばポリイミドを印刷することによって形成し、さらにその配向膜にラビング処理を行う。このようにして、第2基板12がマザー基板の形で形成される。
次に、図6の工程P13において、素子基板とカラーフィルタ基板とを貼り合わせる。これにより、素子基板とカラーフィルタ基板とが図1のシール材13を挟んで貼り合わされ、さらにシール材13を熱硬化または紫外線硬化によって硬化させて両基板を接着してパネル構造体が形成される。この後、大面積のパネル構造体を1次切断、すなわち1次ブレイクして、図1の液晶パネル2の複数が1列に並んだ状態で含まれる中面積のパネル構造体、いわゆる短冊状のパネル構造体を複数形成する。この1次ブレイクによりシール材13に形成した開口が外部へ露出する。
次に、図6の工程P14において、シール材13の開口を通して上記の短冊状のパネル構造体の内部の個々の液晶パネル領域内へ液晶を注入し、その注入の完了後、その開口を樹脂によって封止する。その後、2回目の切断、すなわち2次ブレイクを行うことにより、短冊状のパネル構造体から図1に示す個々の液晶パネル2を切り出す。
次に、図6の工程P15において、図1の駆動用IC3を図4に示す異方性導電材8を用いて実装する。次に、図6の工程P16において、図1の液晶パネル2に偏光板15a,15bを貼着によって装着する。なお、工程P15と工程P16の順序は逆にしてもよい。そして、さらに図6の工程P17において、図1の照明装置4を液晶パネル2に取り付ける。これにより、液晶表示装置1が完成する。
以下、IC実装工程P15をより具体的に説明する。図7は、図6におけるIC実装工程P15の一実施形態を示している。また、図8及び図9は、図7のIC実装工程を実行したときの図2のH−H線及びG−G線に従った断面部分の状態を示す図である。特に、図8(a)は、図7の工程P21における状態を示し、図8(b)は図7の工程P22における状態を示し、図9(c)は図7の工程P23における状態を示し、図9(d)は図7の工程P24及び工程P25における状態を示している。
本実施形態において、異方性導電材8は、図9(d)に示すように、加圧及び加熱手段である圧着ヘッド37a,37bを備えた熱圧着機器を用いて第1基板11及び駆動用IC3に熱圧着される。この異方性導電材8は、図8(a)に示すように、ベースフィルム36上に載せられてテープ状に形成され、さらに、ロール状に巻かれた状態で熱圧着機器の所定位置に設置される。そして、ロール状の異方性導電材8をテープ状に引き出した上で、圧着ヘッド37a,37bによってその異方性導電材8を第1基板11へ押し付けることによってその異方性導電材8をその第1基板11へ熱圧着する。熱圧着後は、ベースフィルム36のみが、再度、ロール状に巻き取られる。この一連の処理により、異方性導電材8に対する熱圧着処理を連続的に行っている。このように、異方性導電材8をベースフィルム36に支持すれば、従来の熱圧着機器を用いて接着工程を連続的に行うことができる。
図6のIC実装工程P15を実行するには、まず、図7の工程P21において、図2の張出し部16上に異方性導電材8を載置する。このとき、図8(a)に示すように、第1基板11上の第1IC用端子25a及び第2IC用端子25bに、異方性導電材8の貫通孔35が位置的に一致するように、すなわち位置的に重なるようにそれぞれの位置を合わせる。
次に、第1接着工程Q1を実行する。まず、図7の工程P22において、第1次加圧及び加熱工程を実行する。具体的には、図8(a)において、第1基板11の張出し部16上に載置した異方性導電材8を、図8(b)に矢印F1及びF2で示すように、加圧及び加熱手段としての圧着ヘッド37a,37bによって加圧及び加熱する。この加圧及び加熱を行うことによって、異方性導電材8の半田33が溶融し、その半田33が半田層33aから貫通孔35の内部へ溶けて流動して入る。溶融して貫通孔35へ入った半田33は導通部33bを形成する。この導通部33bは、第2基材32の表面32aにおいて、各貫通孔35の位置に対応する端子25a,25bとそれぞれ結合して硬化する。
次に、図7の工程P23において、図9(c)に示すように、圧着ヘッド37a及び37bを、矢印F3及びF4の方向に第1基板11及び異方性導電材8から離す。こうすると、ベースフィルム36は異方性導電材8の第1基材31から離れる。以上により、異方性導電材8と第1基板11とが接着され、第1接着工程Q1が完了する。
次に、工程P24において、図9(d)に示すように、被接続部材としての駆動用IC3を異方性導電材8上に載置する。このとき、駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1IC用端子25a、及び出力用バンプ26bと第2IC用端子25bとが接触するように、それぞれの位置を合わせる。
次に、第2接着工程Q2を実行する。具体的には、図7の工程P25において、図9(d)で異方性導電材8とそれに載置した駆動用IC3とを、矢印F1及びF2で示すように、圧着ヘッド37a,37bによって挟んで押し付けることにより加圧及び加熱する。これにより、貫通孔35の内側で導通部33bを形成していた半田33が再度溶融し、駆動用IC3の入力用バンプ26a及び出力用バンプ26bとそれぞれ結合し硬化する。これにより、第1IC用端子25aと入力用バンプ26a、及び第2IC用端子25bと出力用バンプ26bとが、異方性導電材8の導通部33bを介して導電接続される。
本実施形態によれば、異方性導電材8を駆動用IC3と第1基板11との間に介在させ、その異方性導電材8に含まれる半田33を熱によって溶融させ貫通孔35に流動させて入れることにより導通部33bを形成するようにした。溶融した半田33は、駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1基板11の第1IC用端子25aとの両方に金属的に結合し、さらに駆動用IC3の出力用バンプ26bと第1基板11の第2IC用端子25bとの両方に金属的に結合して硬化する。これにより、駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1基板11の第1IC用端子25a、及び駆動用IC3の出力用バンプ26bと第1基板11の第2IC用端子25bとは、それぞれ導通部33bによって互いに強固に結合した状態で導電接続できるので、異方性導電材8の変形に起因する端子間の導通不良を防止できる。
なお、図7の第1次加圧及び加熱工程P22、又は第2時加圧及び加熱工程P25では、溶融した半田33が異方性導電材8の端部から外部へ流出する可能性がある。しかしながら、図6の工程P11において、図3の配線22及び配線24を覆うように絶縁膜21が形成されている。従って、たとえ異方性導電材8の外部へ半田33が流出しても、この半田33が配線22及び配線24へ直接に付着することはない。その結果、互いに隣接する一対の配線に半田33が付着することに起因するそれらの配線間の短絡を防止できる。
(電気光学装置の製造方法、異方性導電材及び異方性導電材の製造方法のその他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図2の実施形態では、矢印Vで示す領域、すなわち複数の端子23を囲む領域、及び複数の第1IC用端子25aと複数の第2IC用端子25bとを囲む領域以外の張出し部16上に絶縁膜21を形成している。しかしながら、図10に示すように、絶縁膜41を形成しない領域V1は、端子23,25a,25bのそれぞれの直上のみとしても良い。こうすれば、絶縁膜41は、個々の端子23,25a,25bそれぞれを囲むことができるので、半田等といった異物や水分が付着することをより一層確実に防止できる。
また、図7、図8及び図9で示した実施形態では、第1接着工程Q1において異方性導電材8と第1基板11とを接着し、その後、第2接着工程Q2において駆動用IC3と異方性導電材8とを接着した。この2度の接着工程により、駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1基板11の第1IC用端子25a、及び出力用バンプ26bと第2IC用端子25bとを導電接続した。
しかしながら、図11に示すように、1度の接着工程Q11によって、図9(d)の駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1基板11の第1IC用端子25a、及び出力用バンプ26bと第2IC用端子25bとを導電接続するようにしても良い。具体的には、まず、図11の工程P31において、図9(d)に示すように、第1基板11の張出し部16上に異方性導電材8を載置する。このとき、第1IC用端子25a及び第2IC用端子25bに、異方性導電材8の貫通孔35が位置的に一致するようにそれぞれの位置を合わせる。
次に、図11の工程P32において、図9(d)に示すように、駆動用IC3を異方性導電材8上に載置する。このとき、駆動用IC3の入力用バンプ26aと第1IC用端子25a、及び出力用バンプ26bと第2IC用端子25bとが接触するように、それぞれの位置を合わせる。
そして、図11の工程P33において、図9(d)に示すように、異方性導電材8とそれに載置した駆動用IC3とを、矢印F1及びF2で示すように、圧着ヘッド37a,37bによって挟むことにより加圧及び加熱する。これにより、貫通孔35の内部で導通部33bを形成していた半田33が再度溶融し、駆動用IC3の入力用バンプ26a及び出力用バンプ26bとそれぞれ結合し硬化する。その結果、第1IC用端子25aと入力用バンプ26a、及び第2IC用端子25bと出力用バンプ26bとが、異方性導電材8の導通部33bを介して導電接続される。
図11に示す実施形態によれば、1度の接着工程Q11によって、図9(d)の第1IC用端子25aと入力用バンプ26a、及び第2IC用端子25bと出力用バンプ26bとを導電接続できるので、図1の液晶表示装置1を効率良く製造できる。
また、図4(b)に示す実施形態において、異方性導電材8は、1つの熱硬化性材料層34aを第1基材31上に形成している。しかしながら、異方性導電材8には、複数の熱硬化性材料層34aを形成することもできる。具体的には、第1基材31上に加えて、第2基材32上に第2の熱硬化性材料層を形成しても良い。
また、図4(b)に示す実施形態において、異方性導電材8には、1つの半田層33aを第2基材32と熱硬化性材料層34aとの間に形成している。しかしながら、異方性導電材8には、複数の半田層33aを形成することもできる。具体的には、第2基材32と熱硬化性材料層34aとの間に加えて、第1基材31と熱硬化性材料層34aとの間に第2の半田層を形成しても良い。
また、本発明は、液晶表示装置以外の電気光学装置、例えば、有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置(PDP:Plasma Display)、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:Field Emission Display:電界放出表示装置)にも適用できる。
本発明に係る電気光学装置の製造方法によって製造される電気光学装置の一例である液晶表示装置を示す斜視図である。 図1の張出し部及びその近傍を矢印B方向から平面的に示す図である。 図2のC−C線に従った断面図である。 本発明に係る異方性導電材の一実施形態を示す図であって、(a)及び(b)は使用前の状態を示し、(c)及び(d)は使用後の状態を示している。 本発明に係る異方性導電材の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明に係る電気光学装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 図6の主要工程の内容の一例を示す工程図である。 図7に示す一連の工程における異方性導電材の使用形態を示す図である。 図8の使用形態に続いて行われる異方性導電材の使用の形態を示す図である。 図2の張出し部及びその近傍の他の例を示す平面図である。 図6の主要工程の内容の他の一例を示す工程図である。
符号の説明
1.液晶表示装置(電気光学装置)、 2.液晶パネル(電気光学パネル)、
3.駆動用IC(被接続部材)、 4.照明装置、 5.FPC基板(被接続部材)、
6.LED、 7.導光体、 7a.光入射面、 7b.光出射面、
8.異方性導電材、 11.第1基板、 12.第2基板、 13.シール材、
14.液晶層、 15a,15b.偏光板、 16.張出し部、 21,41.絶縁膜、
22,24.配線、 23.入力用端子、 25a.第1IC用端子(第2端子)、
25b.第2IC用端子(第2端子)、 26a.入力用バンプ(第1端子)、
26b.出力用バンプ(第1端子)、 31.第1基材、 32.第2基材、
33.半田(導電部材)、 33a.半田層(導電部材の層)、33b.導通部、
34.熱硬化性材料、 34a.熱硬化性材料層、 35.貫通孔、
36.ベースフィルム、 37a,37b.熱圧着ヘッド、 38a,38b.端子、
M1,M2.対象物、 V,V1:絶縁膜未形成領域

Claims (11)

  1. 第1の端子を有する被接続部材と、
    第2の端子を有する基板と、
    前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する異方性導電材と
    を有する電気光学装置を製造するための製造方法であって、
    前記異方性導電材は、一対の基材と、該一対の基材間に配置された熱で溶融する導電部材の層と、前記一対の基材及び前記導電部材の層を貫通する貫通孔とを有し、
    前記製造方法は、
    前記被接続部材と前記基板との間に前記異方性導電材を配置する工程と、
    前記異方性導電材を加熱及び加圧して前記導電部材を前記貫通孔に流動させて、前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する導通部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の電気光学装置の製造方法において、
    前記第1の端子又は前記第2の端子の一方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の一方を前記異方性導電材の一方の面に接触させる工程と、
    前記異方性導電材を加圧及び加熱して前記導電部材を前記貫通孔に流動させて前記導通部を形成し、前記第1の端子又は前記第2の端子の一方に前記導通部を接触させて前記導電部材を接着させる第1接着工程と、
    前記第1の端子又は前記第2の端子の他方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の他方を前記異方性導電材の他方の面に接触させる工程と、
    前記異方性導電材を加熱して前記貫通孔内の前記導電部材を流動させ、前記第1の端子又は前記第2の端子の他方に前記導通部を接触させて前記導電部材を接着させる第2接着工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材はベースフィルムによって支持されており、
    前記第1接着工程は、
    前記異方性導電材を前記ベースフィルムを介して前記被接続部材又は前記基板の前記一方に押し付けるとともに加熱する工程と、
    前記異方性導電材を前記ベースフィルムから離す工程と
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  4. 請求項2又は請求項3記載の電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材は、前記導電部材の層と前記一対の基材のうちの少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有し、該熱硬化性材料層は前記第1接着工程において加熱されて硬化することにより、前記導電部材が前記貫通孔に流動された後に前記一対の基材同士を接着することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の電気光学装置の製造方法において、
    前記第1の端子又は前記第2の端子の一方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の一方を前記異方性導電材の一方の面に接触させる工程と、
    前記第1の端子又は前記第2の端子の他方が前記貫通孔と位置的に重なるように前記被接続部材又は前記基板の他方を前記異方性導電材の他方の面に接触させる工程と、
    前記異方性導電材が前記第1の端子及び前記第2の端子に接触した状態で、前記異方性導電材を加圧及び加熱して前記導電部材を前記貫通孔に流動させ、前記第1の端子と前記第2の端子とを導電接続する導通部を形成する工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の電気光学装置の製造方法において、前記異方性導電材は、前記導電部材の層と、前記一対の基材のうちの少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有し、該熱硬化性材料層は前記導通部を形成する工程において加熱されて硬化することにより、前記導電部材が前記貫通孔に流動した後に前記一対の基材同士を接着することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の電気光学装置の製造方法において、前記基板上の領域であって前記第2の端子が形成された領域以外の領域に絶縁膜を形成する工程をさらに有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 一対の基材と、
    該一対の基材間に配置された熱で溶融する導電部材の層と、
    前記一対の基材と前記導電部材の層とを貫通する孔と
    を有することを特徴とする異方性導電材。
  9. 請求項8記載の異方性導電材において、前記導電部材の層と前記一対の基材のうち少なくとも一方との間に設けられた熱硬化性材料層をさらに有することを特徴とする異方性導電材。
  10. 第1の基材の上に熱によって溶融する導電部材の層を形成する導電部材層形成工程と、
    前記導電部材層の上に第2の基材を設ける第2基材形成工程と、
    該第2基材形成工程の後に、前記第1の基材、前記導電部材層、及び前記第2の基材を貫通する孔を形成する貫通孔形成工程と
    を有することを特徴とする異方性導電材の製造方法。
  11. 請求項10記載の異方性導電材の製造方法において、前記導電部材の層と前記一対の基材のうち少なくとも一方との間に熱硬化性材料層を配置する工程をさらに有することを特徴とする異方性導電材の製造方法。

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