JP2006329804A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
運搬時や組立作業時等、その長さに関係なくハーネスを安定して保持し、組立作業を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
内輪2に外嵌された磁気エンコーダ13と、外方部材5の端部に装着されたセンサ取付環9、およびこのセンサ取付環9に支持され、エンコーダ13に対向配置された回転速度センサ10と、この回転速度センサ10に一端が接続され、他端にコネクタ15が結合されたハーネス11とを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、円筒状の収容部14cを備えた合成樹脂からなるスリーブ14が外方部材5の端部に外嵌され、収容部14cの内周にハーネス11が螺旋状に巻回された状態で収容されている。これにより、運搬時や組立作業時等、長尺なハーネス11であってもこれを安定して保持し、ハーネス11が垂れ下がって作業の邪魔になることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御し、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させると共に、磁気エンコーダと、この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサとで回転速度検出装置が構成されている。
前記回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されているものが一般的である。しかし、この回転速度センサと磁気エンコーダとのエアギャップ調整作業の煩雑さを解消すると共に、よりコンパクト化を狙って最近では、回転速度センサをも軸受に内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が提案されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図5に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、図5(a)に示すように、それぞれが静止側周面である一対の内輪51、51の外周面に、静止側軌道である内側転走面51a、51aが形成されている。これら内輪51、51の周囲に、回転輪であるハブ輪52が同心に配置され、その内周には回転側軌道である複列の外側転走面52a、52aが形成されている。そして、この複列の外側転走面52a、52aと内側転走面51a、51aとの間にそれぞれボール53が複数個収容され、内輪51、51の周囲にハブ輪52を回転自在に支持している。
ハブ輪52の外周面には、車輪(図示せず)を取り付けるためのフランジ54が設けられ、内端開口部には、シール環55を構成する芯金56が内嵌固定されている。そして、この芯金56の内側面に、エンコーダ57が添着されている。このエンコーダ57は、全体を磁性材により円輪状に形成され、円周方向に複数の透孔57a、57aが等ピッチに設けられている。
一方、一対の内輪51、51のうち内側の内輪51の内端部にはキャリア58が外嵌固定されている。シール環55を構成するシール材59の先端縁はこのキャリア58の外周面と外側面に摺接し、ダストや雨水等が侵入するのを防止している。また、キャリア58の一部には保持部60が形成され、センサ61が支持固定されている。このセンサ61の検出部は、エンコーダ57の内側面に対向されている。なお、センサ61は、ホール素子または磁気抵抗素子等の磁気検出素子およびこの磁気検出素子の出力波形を整える波形整形回路を備えたICと、エンコーダ57とは反対側に配置された永久磁石とからなる。
図5(b)に示すように、センサ61から検出信号を取り出すハーネス62は、保持部60の円周方向一端面からキャリア58の外部に取り出されている。そして、ハーネス62の先端部に、このハーネス62と制御器側の別のハーネスとを接続するためのコネクタ63が接続されている。
また、内側の内輪51の内端面には凹孔64が形成され、この凹孔64にピン65が圧入されると共に、キャリア58の一部でエンコーダ57と反対側の面、すなわち、キャリア58を構成する円輪部66の一部で保持部60から円周方向に外れた部分に係止片67が形成されている。また、コネクタ63の一部には係止片67と係脱自在な係止部68が一体に形成されている。これにより、運搬時や組立作業時等、自動車への装着完了前に、係止片67と係止部68とを係合させることにより、ハーネス62の先端部に結合されたコネクタ63をキャリア58に係止し、ハーネス62が垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができる。
特開平11−2640号公報
こうした従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪51の内端面に圧入されたピン65にハーネス62を係合させると共に、キャリア58の円輪部66に形成された係止片67と、コネクタ63に形成された係止片67とを係合させることにより、運搬時や組立作業時等にハーネス62が垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができる特徴を備えているが、この従来のハーネス62のように比較的短い場合は良いが、ハーネスの中には機種によって1mを超えるものも数多くある。この場合、ハーネスを収容するスペースがなく、また、内輪51のピン65やキャリア58の係止片67だけでは長尺のハーネスを安定して係合させ、垂れ下がらないように固定するのは難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、運搬時や組立作業時等、その長さに関係なくハーネスを安定して保持し、組立作業を向上させることができる回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたエンコーダと、前記外方部材の端部に装着されたセンサ取付環、およびこのセンサ取付環に支持され、前記エンコーダに所定のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサと、この回転速度センサに一端が接続され、他端にコネクタが結合されたハーネスとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、円筒状の収容部を備えたスリーブが前記外方部材または内方部材に嵌合され、当該収容部の内周に前記ハーネスが螺旋状に巻回された状態で収容されている構成を採用した。
このように、内輪に外嵌され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたエンコーダと、前記外方部材の端部に装着されたセンサ取付環、およびこのセンサ取付環に支持され、前記エンコーダに所定のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサと、この回転速度センサに一端が接続され、他端にコネクタが結合されたハーネスとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、円筒状の収容部を備えたスリーブが外方部材または内方部材に嵌合され、当該収容部の内周にハーネスが螺旋状に巻回された状態で収容されているので、運搬時や組立作業時等、自動車への装着完了前に、長尺なハーネスであってもこれを安定して保持し、ハーネスが垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができるので、組立作業を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記外方部材の端部に前記ナックルに内嵌されるインロウ部が形成され、このインロウ部から軸方向に延びる小径部が形成されると共に、前記スリーブが、この小径部に外嵌される嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延びる内鍔部と、この内鍔部から軸方向に延びる収容部とを備えていれば、長尺のハーネスをコンパクトに収容でき、スリーブ自体の組立だけでなく、装置の車両への組立を簡便化することができる。
好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記スリーブにおける収容部の外径が、前記外方部材のインロウ部の外径よりも小径に形成されていれば、外方部材をナックルに嵌合固定することができると共に、固定された後にスリーブを容易に取り外すことができ、コネクタを介してハーネスを車体に固定することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記スリーブが、前記内方部材の端部に内嵌される嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に延びる外鍔部と、この外鍔部から軸方向に延びる収容部とを備えていても良い。
また、請求項5に記載の発明のように、前記スリーブが、合成樹脂または耐食性を有する鋼板から形成されていれば、耐久性が向上して再使用に耐えることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記複列の内側転走面のうち一方の内側転走面が前記ハブ輪の外周に直接形成されていれば、ハブ輪の強度が高まると共に、軽量・コンパクト化ができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたエンコーダと、前記外方部材の端部に装着されたセンサ取付環、およびこのセンサ取付環に支持され、前記エンコーダに所定のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサと、この回転速度センサに一端が接続され、他端にコネクタが結合されたハーネスとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、円筒状の収容部を備えたスリーブが前記外方部材または内方部材に嵌合され、当該収容部の内周に前記ハーネスが螺旋状に巻回された状態で収容されているので、運搬時や組立作業時等、自動車への装着完了前に、長尺なハーネスであってもこれを安定して保持し、ハーネスが垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができるので、組立作業を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
外周に車体に取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる軸状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させた磁気エンコーダと、前記外方部材の端部に装着されたセンサ取付環、およびこのセンサ取付環に支持され、前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサと、この回転速度センサに一端が接続され、他端にコネクタが結合されたハーネスとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、円筒状の収容部を備えた合成樹脂からなるスリーブが前記外方部材に外嵌され、当該収容部の内周に前記ハーネスが螺旋状に巻回された状態で収容されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1のハーネスを収容したスリーブを示す一部断面斜視図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は従動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2からなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体(ボール)4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周にはアウトボード側の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる軸状の小径段部1bが形成されている。この小径段部1bには外周にインボード側の内側転走面2aが形成された内輪2が所定のシメシロを介して圧入されると共に、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部1cによって、内輪2がハブ輪1に対して軸方向に固定されている。このようなセルフリテイン構造を採用することにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、車両への組込性を簡便にすることができると共に、かつ長期間その予圧量を維持することができる。また、ハブ輪1のインボード側の出っ張りを抑え、内方部材3を軽量・コンパクト化することができる。
外方部材5は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周には前記複列の内側転走面1a、2aに対向する複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。これら外側転走面5a、5aには高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。この外方部材5の外側転走面5a、5aと、これらに対向する複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、外方部材5の端部にはシール8およびセンサ取付環9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、シール8が摺接するシールランド部から内側転走面1aおよび小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部1cは、鍛造後の素材表面硬さ25HRC以下の未焼入れ部としている。これにより、車輪取付フランジ6の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が一層向上する。一方、内輪2は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。なお、ここでは、転動体4、4をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
本実施形態では、センサ取付環9が外方部材5のインボード側の端部に装着されている。このセンサ取付環9は、合成樹脂を射出成形により断面が略カップ状に形成され、底部9aには回転速度センサ10が装着されている。この回転速度センサ10には長尺(1.0〜1.5m)のハーネス11が一体に接続されている。回転速度センサ10は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなる。
一方、内輪2の外径にはスリンガ12が圧入されている。このスリンガ12は、内輪2に圧入される円筒部12aと、この円筒部12aから径方向外方に延びる立板部12bとからなり、強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって断面略L字状に形成されている。スリンガ12における立板部12bのインボード側の側面には、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入された磁気エンコーダ13が一体に加硫接着されている。この磁気エンコーダ13は、周方向に交互に磁極N、Sが着磁され、車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。なお、ここでは、磁気エンコーダ13をエラストマ製としたものを例示したが、これに限らず、例えば、フェライト等からなる強磁性体粉を金属バインダーで固めた燒結金属製であっても良い。
本実施形態では、磁気エンコーダ13は、回転速度センサ10と軸方向すきま(エアギャップ)を介して対峙し、回転速度センサ10の出力がハーネス11によって取り出され、図示しないABSの制御器に送られる。なお、ここでは回転速度検出装置として、磁気エンコーダ13と、ホール素子等の磁気検出素子からなる回転速度センサ10とからなるアクティブタイプの回転速度検出装置を例示したが、本発明に係る回転速度検出装置はこれに限らず、例えば、磁気エンコーダと、磁石と巻回された環状のコイル等からなるパッシブタイプであっても良い。
ここで、外方部材5のインボード側の端部には、ナックルのインロウ部5cと、このインロウ部5cから段差を介して小径部5dが形成されている。この小径部5dには円筒状のスリーブ14が外嵌固定されている。このスリーブ14は、図2に拡大して示すように、外方部材5の小径部5dに外嵌される嵌合部14aと、この嵌合部14aから径方向内方に延びる内鍔部14bと、この内鍔部14bから軸方向に延びる収容部14cと、この収容部14cの端部を閉塞する底部14dとからなり、合成樹脂を射出成形により略カップ状に形成されている。そして、この底部14dに後述するコネクタ15が仮固定されている。これにより、長尺のハーネス11をコンパクトに収容でき、スリーブ14自体の組立だけでなく、装置の車両への組立を簡便化することができる。
また、スリーブ14の嵌合部14aの外径D2はインロウ部の外径D1よりも小径(D2≦D1)に形成されると共に、スリーブ14の収容部14cの外径D3はさらに嵌合部14aの外径D2よりも小径(D3≦D2)に形成されている(図1参照)。これにより、スリーブ14が装着された状態で外方部材5をナックルに嵌合固定することができると共に、固定された後にスリーブ14を外方部材5から容易に取り外すことができ、また、コネクタ15を介してハーネス11を車体にスムーズに固定することができる。
ハーネス11は、一端が回転速度センサ10に接続されると共に、他端が制御器側の別のハーネスとを接続するためのコネクタ15に結合されている。そして、スリーブ14における収容部14cの内周に螺旋状に巻回された状態で収容されている。これにより、運搬時や組立作業時等、自動車への装着完了前に、長尺なハーネス11を安定して保持し、ハーネス11が垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができるので、組立作業を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
本実施形態では、スリーブ14は合成樹脂で形成されているので、発錆を防止することができ幾度かの再使用に耐えることができる。なお、ここでは、予めセンサキャップ9に回転速度センサ10が装着され、この回転速度センサ10にハーネス11を接続した後、このハーネス11をスリーブ14の収容部14cに巻回するようにしたが、これに限らず、ハーネス11に回転速度センサ10を予め固定し、このハーネス11をスリーブ14の収容部14cに巻回した後に、回転速度センサ10をセンサキャップ9に装着するようにしても良い。
図3は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図4は、図3のハーネスを収容したスリーブを示す一部断面斜視図である。なお、本実施形態は、本発明に係るスリーブを駆動輪用の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に適用したもので、前述した第1の実施形態と同一部品、同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は第3世代構造をなし、内方部材16と外方部材5と、この両部材16、5間に収容された複列の転動体4、4とを備えている。内方部材16は、ハブ輪17と、このハブ輪17に外嵌された別体の内輪2とからなる。
ハブ輪17は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト6aが植設されている。ハブ輪17の外周には内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる小径段部1bが形成され、内周にはセレーション(またはスプライン)17aが形成されている。そして、小径段部1bに内輪2が圧入され、さらに、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部1cにより、ハブ輪17に対して内輪2が軸方向に固定されている。
また、外方部材5の端部にはシール8、18が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪17は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、アウトボード側のシール8が摺接するシールランド部および内側転走面1aから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
内輪2の外径面にはインボード側のシール18を構成するスリンガ12が圧入されている。このスリンガ12における立板部12bの側面には磁気エンコーダ13が加硫接着等で一体に接合されている。この磁気エンコーダ13に軸方向すきまを介して回転速度センサ10がセンサ取付環19を介して外方部材5に装着されている。
本実施形態では、円筒状のスリーブ20がハブ輪17のセレーション17aに内嵌固定されている。このスリーブ20は、図4に拡大して示すように、ハブ輪17のセレーション17aに内嵌される嵌合部20aと、この嵌合部20aから径方向外方に延びる外鍔部20bと、この外鍔部20bから軸方向に延びる収容部20cとからなり、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)あるいは防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)の耐食性を有する鋼板等をプレス加工にて形成されている。これ以外に、合成樹脂を射出成形にて形成しても良い。また、スリーブ20の収容部20cの外径D3はインロウ部5cの外径D1よりも小径(D3≦D1)に形成されている(図3参照)。
ハーネス11は、一端が回転速度センサ10に接続されると共に、他端が制御器側の別のハーネスとを接続するためのコネクタ15に結合されている。そして、スリーブ20における収容部20cの内周に螺旋状に巻回された状態で収容されている。なお、スリーブ20は、外方部材5をナックルに嵌合固定された後に取り外され、ハーネス11がコネクタ15を介して車体に固定される。これにより、運搬時や組立作業時等、自動車への装着完了前に、長尺なハーネス11を安定して保持し、ハーネス11が垂れ下がって作業の邪魔にならないようにすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪回転構造において、従動輪側、駆動輪側に拘わらず、回転速度検出装置が内蔵された車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1のハーネスを収容したスリーブを示す一部断面斜視図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図3のハーネスを収容したスリーブを示す一部断面斜視図である。 (a)は、従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す(b)のA−0−B線に沿った縦断面図である。 (b)は、(a)の側面図である。
符号の説明
1、17・・・・・ハブ輪
1a、2a・・・・内側転走面
1b・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・加締部
2・・・・・・・・内輪
3、16・・・・・内方部材
4・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・車体取付フランジ
5c・・・・・・・インロウ部
5d・・・・・・・小径部
6・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・ハブボルト
7・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・アウトボード側のシール
9・・・・・・・・センサ取付環
9a、14d・・・底部
10・・・・・・・回転速度センサ
11・・・・・・・ハーネス
12・・・・・・・スリンガ
12a・・・・・・円筒部
12b・・・・・・立板部
13・・・・・・・磁気エンコーダ
14、20・・・・スリーブ
14a、20a・・嵌合部
14b・・・・・・内鍔部
14c、20c・・収容部
15・・・・・・・コネクタ
18・・・・・・・アウトボード側のシール
19・・・・・・・センサ取付環
20b・・・・・・外鍔部
51・・・・・・・内輪
51a・・・・・・内側転走面
52・・・・・・・ハブ輪
52a・・・・・・外側転走面
53・・・・・・・転動体
54・・・・・・・フランジ
55・・・・・・・シール環
56・・・・・・・芯金
57・・・・・・・エンコーダ
57a・・・・・・透孔
58・・・・・・・キャリア
59・・・・・・・シール材
60・・・・・・・保持部
61・・・・・・・センサ
62・・・・・・・ハーネス
63・・・・・・・コネクタ
64・・・・・・・凹孔
65・・・・・・・ピン
66・・・・・・・円輪部
67・・・・・・・係止片
68・・・・・・・係止部
D1・・・・・・・インロウ部の外径
D2・・・・・・・嵌合部の外径
D3・・・・・・・収容部の外径

Claims (6)

  1. 外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された内輪とからなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記内輪に外嵌され、円周方向に亙る特性を交互にかつ等間隔に変化させたエンコーダと、
    前記外方部材の端部に装着されたセンサ取付環、およびこのセンサ取付環に支持され、前記エンコーダに所定のエアギャップを介して対向配置された回転速度センサと、
    この回転速度センサに一端が接続され、他端にコネクタが結合されたハーネスとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    円筒状の収容部を備えたスリーブが前記外方部材または内方部材に嵌合され、当該収容部の内周に前記ハーネスが螺旋状に巻回された状態で収容されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記外方部材の端部に前記ナックルに内嵌されるインロウ部が形成され、このインロウ部から軸方向に延びる小径部が形成されると共に、前記スリーブが、この小径部に外嵌される嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延びる内鍔部と、この内鍔部から軸方向に延びる収容部とを備えている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記スリーブにおける収容部の外径が、前記外方部材のインロウ部の外径よりも小径に形成されている請求項2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記スリーブが、前記内方部材の端部に内嵌される嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に延びる外鍔部と、この外鍔部から軸方向に延びる収容部とを備えている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記スリーブが、合成樹脂または耐食性を有する鋼板から形成されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  6. 前記複列の内側転走面のうち一方の内側転走面が前記ハブ輪の外周に直接形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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