JP2006328870A - 間仕切壁の支柱変形防止装置 - Google Patents

間仕切壁の支柱変形防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 天井と床面間に立設した両支柱間に、パネル体を前面側からの作業で着脱可能な構造の簡易施工型の間仕切壁において、前面側から作業でパネル体のみを支柱間に着脱できる利点を損なうことなく、表裏方向の外力による支柱の変形を防止し、簡単な構造により達成できる間仕切壁の支柱変形防止装置を提供する。
【解決手段】 パネル体6は面圧方向の曲げ強度が支柱1よりも大きい剛構造となし、支柱の側面とパネル体の側端面の間の接合面に沿った方向において、支柱とパネル体との連結状態で互いに係合し且つ強制的に係合を解除できる程度の緩い係合手段を設け、パネル体で支柱の曲げ強度を補強した。係合手段として支柱側面の両連結溝17間の中間台19に係合具9を添着し、係合具の外面の両側部に突設した球面ダボ47を、パネル体の側端面の凹溝26内の溝縁に係合した。
【選択図】 図8

Description

本発明は、間仕切壁の支柱変形防止装置に係わり、更に詳しくは天井と床面間に立設した支柱間にパネル体を装着する簡易施工型の間仕切壁の支柱変形防止装置に関するものである。
従来から天井に取付けた天レールと床面に敷設して地レールとの間に伸縮可能な支柱を一定間隔毎に立設し、両支柱間にパネル体を着脱可能に取付けて、順次側方へ連設する構造の間仕切壁は各種提供されている。ここで、地レールを省略して直接支柱の下端に設けたアジャスターを床面に移動不能に支持するものも提供されている。
例えば、特許文献1には、支柱の連結面側の側面に切欠孔を形成し、パネル体の側端面にフックを突設し、該フックを前記切欠孔に係止して支柱にパネル体を連結し、支柱を介して次々にパネル体を連結する構造の間仕切装置が開示されている。また、パネル体の側端面には、中央部に沿って凹溝を形成し、該凹溝内にクッション体を側方へ突出するように装着し、支柱にパネル体を連結した際に該クッション体が両接合面間の隙間を隠蔽し、表裏方向に対する遮光性を待たせている。あるいは、支柱の連結面側の側面とパネル体の側端面の一方に凹溝を上下方向に形成し、他方に該凹溝に嵌合する突条を形成し、凹溝と突条との凹凸嵌合と前述の切欠孔とフックとによる連結手段を併用した連結構造のものも提供されている。
しかし、前述の構造の間仕切装置では、支柱とパネル体を連結して間仕切壁を施工した後に、任意のパネル体を取外すことは不可能であり、また所定間隔で立設した支柱間に後でパネル体を取付けることも不可能である。このような状況は、特定のパネル体を他の構造のパネル体、例えばガラス窓付きのパネル体に変更したり、ドアパネルに交換したりする際に生じる。
そこで、前述の不具合を解消するために、特許文献2には、アルミニウム製の型材で、各側面に沿った長手方向に2条の平行な連結溝を形成し、両連結溝の外側縁から側面に沿って内方へ係止縁を形成した形状の支柱を立設し、下連結具の外向きの両係合片を前記支柱の連結溝内に上下スライド係合して支柱の下部に位置固定し、そして該下連結具の上向き係合爪に、パネル体の下端コーナー部に形成した係合部を上方から係合して載置した後、上連結具の外向きの両係合片を前記支柱の連結溝内に上端からスライド係合して下方へ移動させて、該上連結具の下向き係合爪をパネル体の上端コーナー部に形成した係合部に係合して連結する構造の間仕切装置が開示されている。つまり、この構造の間仕切壁は、施工後でも、任意のパネル体を前面側から取外すことができ、また所定間隔で立設した支柱間に後でパネル体を取付けることも可能である。
この特許文献2記載の簡易施工型の間仕切装置は、前述のように組立施工が簡単であり、施工後に特定パネル体を前面側から脱着できるといった利点はあるが、支柱の表裏方向に対して外力によって変形し易いといった欠点を有している。つまり、パネル体を前面側から脱着できるようにしたため、支柱とパネル体との接合面が凹凸嵌合する構造とはなっておらず、支柱は上下部でのみパネル体と連結具を介して連結され上下中間部はフリーであるので、支柱の上下中間部を表裏方向に押すと湾曲し、パネル体に対して大きく凹むことになる。特に、アルミニウム製の型材で形成した軽量構造の支柱では、その変形が顕著になる。
実公昭61−18099号公報 特開平11−131686号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、天井と床面間に間隔を隔てて立設した両支柱間に、パネル体を前面側からの作業で着脱可能な構造の簡易施工型の間仕切壁において、前面側から作業でパネル体のみを支柱間に着脱できる利点を損なうことなく、表裏方向の外力による支柱の変形を防止し、しかもそれを最小限のコスト上昇で、また簡単な構造により達成することができる間仕切壁の支柱変形防止装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、天井と床面間に間隔を隔てて立設した両支柱間に、パネル体を前面側からの作業で着脱可能な構造の間仕切壁の支柱変形防止装置であって、前記パネル体は面圧方向の曲げ強度が前記支柱よりも大きい剛構造となし、前記支柱の連結側の側面とパネル体の側端面の間の接合面に沿った方向において、前記支柱とパネル体との連結状態で互いに係合し且つ強制的に係合を解除できる程度の緩い係合手段を設け、前記パネル体で支柱の曲げ強度を補強してなる間仕切壁の支柱変形防止装置を構成した(請求項1)。
具体的には、前記支柱の各外側面に沿った長手方向に2条の平行な連結溝を形成し、両連結溝に上下スライド係合する下連結具と上連結具とでパネル体の側端部の上下部を係合保持するとともに、前記係合手段として、前記両連結溝間の中間台の上下中間位置に単又は複数の断面略コ字形の係合具を添着し、該係合具の外面の両側部に突設した球面ダボを、前記パネル体の側端面の中央部に沿って上下方向に形成した凹溝内の溝縁に係合してなることが好ましい(請求項2)。
また、前記係合具は、前記接合面に平行な基板の両側を一方へ折曲して抱持片を形成した断面略コ字形とし、前記基板の外面の両側部に少なくとも一対の球面ダボを突設したものであり、前記支柱の中間台に基板の裏面を接着するとともに、前記連結溝内に位置する両抱持片で中間台を前後から挟んだ状態で添着してなることも好ましい(請求項3)。
そして、前記パネル体は、スチール製の表パネルと裏パネル間にハニカム芯材を挟んで一体化した剛構造であり、前記支柱はアルミニウム製の型材であることがより好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の間仕切壁の支柱変形防止装置は、天井と床面間に間隔を隔てて立設した両支柱間に、パネル体を前面側からの作業で着脱可能な構造の簡易施工型の間仕切壁であるにも係わらず、支柱の連結側の側面とパネル体の側端面の間の接合面に設けた係合手段により、面圧方向の曲げ強度が前記支柱よりも大きい剛構造のパネル体で支柱の曲げ強度を補強して、表裏方向の外力による支柱の変形を防止することができるのである。
請求項2によれば、支柱の各外側面に沿った長手方向に2条の平行な連結溝を形成し、両連結溝に上下スライド係合する下連結具と上連結具とでパネル体の側端部の上下部を係合保持するので、両支柱間に前面側からパネル体の着脱が可能であり、そして側端面の中央部に沿って凹溝を上下方向に形成した従来構造のパネル体を用い、外面の両側部に球面ダボを突設した断面略コ字形の係合具を、支柱の両連結溝間の中間台に添着するだけで、支柱とパネル体との連結状態で前記球面ダボが凹溝内の溝縁に係合して、パネル体で支柱の曲げ強度を補強することができ、しかもそれを最小限のコスト上昇で、また簡単な構造により達成することができる。
請求項3によれば、係合具の構造が単純で安価に作製することができ、しかも支柱の上下中間位置の適所に両面テープ等を用いて接着するだけで添着することができ、また係合具の両抱持片で支柱の中間台を抱持するので、施工時に接合面に沿った方向に力が加わっても外れる恐れがなく、施工が極めて容易である。
請求項4によれば、パネル体が面圧方向の曲げ強度が十分に高い剛構造とすることができ、それによりアルミニウム製の型材からなる軽量な支柱の曲げ強度を十分に補強することができる。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る支柱変形防止装置を用いた間仕切壁を示し、図2〜図5は間仕切壁の構造を示し、図6〜図9は本発明の要部を示し、図中符号1は支柱、2は下部支柱、3は上部支柱、4は天レール、5は地レール、6はパネル体、7は巾木、8は欄間パネル板、9は係合具をそれぞれ示している。
本実施形態における間仕切壁は、予め天井Sに天レール4、床面Fに地レール5を取付けておき、支柱1を立起状態に手で保持しながら下部支柱2に対して上部支柱3を押上げて、該上部支柱3の上端部を前記天レール4に弾性的に係合させて立起状態を維持し、隣接する下部支柱2,2間にパネル体6を着脱可能に取付けるとともに、該パネル体6の下端に巾木7を取付け、それから隣接する上部支柱3,3間に欄間パネル板8を着脱可能に取付けたものである。尚、前記パネル体6は、予め所定間隔で立設した支柱1,1の下部支柱2,2間に後で装着することも可能であるが、新設の場合には図2に示すように、一方の支柱1を立設し、他方の支柱1を縮めた状態でパネル体6の一側部に連結しておき、予め立設した支柱1の下部支柱2に前記パネル体6の他側部を連結し、この作業を繰り返し行うことで側方へパネル体6を順次側設するようにすることが施工性の観点から好ましい。
前記支柱1は、図2〜図4に示すように、中空の下部支柱2と該下部支柱2の上部に上下スライド可能に内嵌する上部支柱3とからなり、前記下部支柱2は、外形が四角形で少なくとも四隅角部10,…は薄肉に設定するとともに、四隅角部10内面は内部空間10Aに連通した形状であり、前記上部支柱3は、前記下部支柱2の内部空間10Aに嵌挿する主柱部11と該主柱部11から前記下部支柱2の四隅角部10,…内面に密接する張出し縁部12,…を延設した形状としている。
また、前記上部支柱3の上端部の少なくとも一対の対向面側の外面に、前記天レール4の前後垂下板13,13に圧接して前記上部支柱3を保持可能、及び前記下部支柱2の上端に係止可能な合成樹脂製のブッシュ14,…を突設している。更に、前記下部支柱2の内部空間10Aに面する四辺面の内面中央部に沿って凹溝15,…を形成するとともに、前記上部支柱3の主柱部11の下部で四辺面の外面に前記凹溝15内に上下スライド可能に係合するスライダー16,…を突設している。
具体的には、前記下部支柱2は、アルミニウム製の型材であり、断面形状において四角形、好ましくは正方形の輪郭を有し、中央部に断面略正方形の内部空間10Aを有し、薄肉に設定した四隅角部10,…の内面は該内部空間10Aに連通し、そして内部空間10Aに面する四辺面の内面中央部に沿って凹溝15,…を形成し、該凹溝15を形成した部分の外面は前記四隅角部10,…の外面と略面一となっている。更に、前記下部支柱2は、各外側面に沿った長手方向に2条の平行な連結溝17,17を形成し、両連結溝17,17の外側縁から側面に沿って内方へ係止縁18,18を形成した構造であり、前記両連結溝17,17の間には中間台19を形成している。尚、この中間台19の内側は前記凹溝15となっており、また中間台19の外面はその他の側面と面一となっている。また、前記下部支柱2の下端には前記連結溝17,…の端部を閉鎖するようにアジャスター20の受具21が嵌着されている。
また、前記上部支柱3は、アルミニウム製の型材であり、前記下部支柱2の内部形状に応じたものであり、前記下部支柱2の内部空間10Aに嵌挿する中空の主柱部11の四隅部から断面形状において放射状に矢印形の張出し縁部12,…を延設した形状であり、隣接する張出し縁部12,12の中間部には、該張出し縁部12の外面よりも内方へ凹んだ位置に形成した座面に、前記ブッシュ14及びスライダー16を突設し、前記ブッシュ14は前記張出し縁部12の外面よりも若干側方へ突出するように設定し、前記スライダー16は前記張出し縁部12の外面よりも突出せず、前記下部支柱2の凹溝15内で摺動できるように突出高さを設定している。
次に、前記支柱1を立設する構造、手順について図2及び図3に基づいて説明する。前記天井Sに取付ける天レール4は、本実施形態では下方へ開放した断面略コ字形のアルミニウム製の型材であり、上面板22の前後に垂下板13,13を有する。ここで、前記両垂下板13,13の内面は、前記下部支柱2の上端に突設したブッシュ14,14を圧接する面となっており、該垂下板13に前記ブッシュ14を係止できる段差部を設けることが好ましい。但し、前記天レール4は、前記同様な形状にスチール板を折曲形成して作成したものでも良い。
そして、正確な位置に前記支柱1を立設するには、先ず天井Sと床面Fに墨だしによって目印を付け、前記天レール4を天井Sに上面板22を下方からアンカーボルトで取付ける一方、図2及び図3に示すように、床面Fの所定位置に上方へ凹部を向けた断面略コ字形の地レール5をアンカーボルトで取付け、該地レール5の凹溝内にアジャスター20の接地部を載置し、適宜横ズレを防止する。
また、前記パネル体6は、スチール製の表パネル23と裏パネル24間にハニカム芯材25を挟んで一体化した剛構造であり、少なくとも両側端面の中央部に沿って上下方向に凹溝26,26を形成している。本実施形態では、前記凹溝26は、表パネル23と裏パネル24の端縁間に隙間を設けて形成している。
次に、前記パネル体6を下部支柱2に連結するための構造について説明する。前記下部支柱2の一側面下部に下連結具27を装着し、上部に上下スライド可能に上連結具28を装着し、下連結具27には上向き係合爪29を有し、上連結具28には下向き係合爪30を有しており、前記パネル体6の下端には、前記下連結具27の上向き係合爪29を係合する開口部31を形成するとともに、上端には前記上連結具28の下向き係合爪30を落し込み係合する係合孔32とを形成し、前記パネル体6の開口部31を前記下部支柱2に装着しておいた前記下連結具27の上向き係合爪29に上方から係合して載置した後、前記上連結具28を前記下部支柱2の上端から係合させ下方へ移動させて下向き係合爪30を上方の係合孔32に係合して連結するのである。
また、前記下連結具27は、図2〜図5に示すように、断面コ字形の縦長の本体部33の両側縁に外向きに係合片34,34が折曲形成されており、この係合片34,34を含む両端縁部が前記下部支柱2の連結溝17,17内に上下スライド可能に係合し且つ両係止縁18,18で両係合片34,34が側方への抜け止めがなされ、前記本体部33の上端からは上方へ延び且つ先端が外向きに曲がった前記上向き係合爪29が延設されている。ここで、前記支柱1の連結溝17,17内に係合させた下連結具27の両係合片34,34は、前記アジャスター20の受具21で当止され、高さ位置が固定される。
そして、前記上連結具28は、図2〜図5に示すように、断面コ字形の縦長の本体部35の両側縁に外向きに係合片36,36が折曲形成されており、この本体部35と係合片36,36の断面形状は前記下連結具27のものと同様であり、前記下部支柱2の連結溝17,17と係止縁18,18とで上下スライド可能且つ側方への抜け止めがなされ、また本体部35の上端から外方へ延設した上板37の両側縁には前記下向き係合爪30,30が一対形成されている。ここで、前記係合片36,36の上端は本体部35よりも上方へ延設されており、また上板37の先端には上方へ段状に突出した爪片38が一体形成されている。そして、前記一対の下向き係合爪30,30に応じて、前記パネル体6には一対の長孔からなる係合孔32,32が形成されている。
そして、前記下部支柱2の上端から前記下連結具27を両係合片34,34を連結溝17,17内にスライド係合し、下端のアジャスター20の受具21に当止した状態で、前記パネル体6の開口部31内に下連結具27の上向き係合爪29を係合し、該パネル体6の側端面を下部支柱2の側面に密着した状態で、下部支柱2の上端から前記上連結具28の両係合片36,36を連結溝17,17内にスライド係合し、一側部上部の係合孔32,32に下向き係合爪30,30を係合して連結する。ここで、前記上連結具28の本体部35は、パネル体6の側端面の上下端に形成した切欠開口39内に収容された状態となる。尚、パネル体6と下部支柱2とを分解する場合には、前記上連結具28を上方へ持ち上げるが、固く係合している場合には、前記爪片38にドライバー等の工具の先端を引っ掛けて強制的に持ち上げて下部支柱2から外し、それからパネル体6を持ち上げて下連結具27から外し、最後に下連結具27を下部支柱2から上方へ抜くのである。このようなパネル体6の取付構造であるので、予め間仕切壁を施工後に、任意のパネル体6を取外すことが可能である。
ここで、図5に示すように、前記地レール5の代わりに、支柱1を立設する位置にのみ固定金具40を床面Fにアンカーボルトで固定することも可能である。前記アジャスター20の接地部を前記固定金具40に載置した状態で、側方から下方へ凹部を向けた断面略コ字形の保持金具41を前記固定金具40に外嵌すると同時に、上面に形成したU字状切欠溝を前記アジャスター20の接地部に嵌合するのである。
前記巾木7は、図2に示すように、表裏の巾木板42,42の中間を連結板43で一体的に連結した断面略H字形であり、前記連結板43より上方の両巾木板42,42の上部間に前記パネル体6の下端部表裏面を挟持可能且つ該パネル体6に対して上下スライド変位可能であるとともに、前記連結板43より下方の両巾木板42,42の下部間に前記地レール5又は固定金具40を収容可能とした。ここで、前記巾木7は、前記パネル体6の下端部に装着する前の状態において、両巾木板42,42の上端間隔を前記パネル体6の表裏面の厚さよりも小さく設定し、合成樹脂で押出し成形したものである。
それから、図1及び図2に示すように、両下部支柱2,2間に装着した前記パネル体6の上方の両上部支柱3,3、パネル体6の上端及び天レール4で囲まれた空間には、前述のように欄間パネル板8を取付ける。それには、前記上部支柱3の内面側に縦パッキン44を表裏両側の張出し縁部12,12間に嵌着するとともに、前記パネル体6の上方凹溝26内に横パッキン45を嵌着し、前記天レール4の両下片23,23間に横パッキン45を嵌着し、前記欄間パネル板8の周囲をそれらのパッキンで保持するのである。
また、前記巾木7が存在しない前記支柱1の下端部には、図2及び図3に示すように、前記巾木7と上下高さが略同一である支柱カバー46を、前記地レール5の立起片と支柱1の連結溝17,17を利用して着脱可能に嵌着している。
このような簡易施工型の間仕切壁において、前記支柱1はアルミニウム製の軽量型材であり、また天井Sと床面Fとの間に立設される長尺部材であるので、上下スパンが長くなっている。しかも、前記パネル体6を両支柱1,1間に前面側から施工後でも脱着できるようにするため、前記パネル体6とは下連結具27と上連結具28とで支柱1に連結されているのみであるから、前記下連結具27と上連結具28との間は、前記支柱1に面圧方向、つまり間仕切壁の表裏方向に外力を加えると容易に変形してしまう。つまり、前記パネル体6は、面圧方向の曲げ強度は非常に高い剛構造となっているが、前記支柱1は曲げ強度がパネル体6よりも非常に小さいからである。
そこで、本発明では、前記パネル体6は面圧方向の曲げ強度が前記支柱1よりも大きい剛構造となし、前記支柱1の連結側の側面とパネル体6の側端面の間の接合面に沿った方向において、前記支柱1とパネル体6との連結状態で互いに係合し且つ強制的に係合を解除できる程度の緩い係合手段を設け、前記パネル体6で支柱の曲げ強度を補強したのである。
更に詳しくは、図2、図6〜図9に示すように、前記係合手段として、前記両連結溝17,17間の中間台19の上下中間位置に単又は複数の断面略コ字形の係合具9を添着し、該係合具9の外面の両側部に突設した球面ダボ47,47を、前記パネル体6の側端面の中央部に沿って上下方向に形成した凹溝26内の溝縁26A,26Aに係合するのである。具体的には、前記係合具9は、前記接合面に平行な基板48の両側を一方へ折曲して抱持片49,49を形成した断面略コ字形とし、前記基板48の外面の両側部に少なくとも一対の球面ダボ47,47を突設したものである。そして、前記係合具9は、前記支柱1の中間台19に基板48の裏面を両面テープ50にて接着するとともに、前記連結溝17,17内に位置する両抱持片49,49で中間台19を前後から挟んだ状態で添着するのである。尚、本実施形態では、前記支柱1の上下中間部に、前記係合具9を1個だけ装着したが、上下に間隔を置いて複数個装着することも可能である。
前記係合具9の球面ダボ47,47の突出高さは、施工後において両支柱1,1間からパネル体6を前面側に外す際に、接合面の方向へ強制的に球面ダボ47,47が凹溝26内から外れるように設定している。ただし、前記支柱1とパネル体6とが連結された施工状態において、前記支柱1の上下中間部を表裏方向に押しても容易に変形しない、つまり球面ダボ47,47が凹溝26内から外れないように設定する必要がある。また、前記球面ダボ47,47の代わりに、半円柱状の突起を前記係合具9の基板48の両側部に上下方向に向けて平行に形成しても良い。また、前記球面ダボ47,47の代わりに、前記係合具9の基板48そのものが傾斜若しくは湾曲して突出していても良い。しかし、前記支柱1とパネル体6とを接合面の方向に移動させた際に、パネル体6の側端面を大きく傷付けるような突起であってはならない。
尚、本実施形態では、前記支柱1とパネル体6との接合面に隙間が生じ、間仕切壁を歯光が透過することを防止するため、図8及び図9に示すように、前記パネル体6の凹溝26内に弾性体からなる目地パッキン51を、その先端が当該パネル体6の側端面から突出するように装着している。そして、前記パネル体6の側端面を前記支柱1に側面に連結した際に、前記目地パッキン51の先端が、支柱1の中間台19の側面を押圧し、接合面を遮蔽している。
本発明を適用した間仕切壁の部分正面図である。 同じく間仕切壁の分解斜視図である。 立起状態の支柱の側面図である。 立起状態の支柱間にパネル体を取付ける構造を部分破断して示した分解斜視図である。 同じく立起状態の支柱間にパネル体を取付けた状態の正面図である。 本発明の係合具を支柱に装着する構造を示す分解斜視図である。 同じく立起状態の支柱に係合具を取付けた状態を一部断面で示した側面図である。 係合具を取付けた支柱にパネル体6を連結する様子を示す部分断面図である。 支柱とパネル体の連結状態を示す横断面図である。
符号の説明
1 支柱 2 下部支柱
3 上部支柱 4 天レール
5 地レール 6 パネル体
7 巾木 8 欄間パネル板
9 係合具 10 四隅角部
10A 内部空間 11 主柱部
12 縁部 13 垂下板
14 ブッシュ 15 凹溝
16 スライダー 17 連結溝
18 係止縁 19 中間台
20 アジャスター 21 受具
22 上面板 23 下片
23 表パネル 24 裏パネル
25ハニカム芯材 26 凹溝
26A,26A 溝縁 27 下連結具
28 上連結具 29 上向き係合爪
30 下向き係合爪 31 開口部
32 係合孔 33 本体部
34 係合片 35 本体部
36 係合片 37 上板
38 爪片 39 切欠開口
40 固定金具 41 保持金具
42 巾木板 43 連結板
44 縦パッキン 45 横パッキン
46 支柱カバー 47 球面ダボ
48 基板 49 抱持片
50 両面テープ 51 目地パッキン
F 床面 S 天井

Claims (4)

  1. 天井と床面間に間隔を隔てて立設した両支柱間に、パネル体を前面側からの作業で着脱可能な構造の間仕切壁の支柱変形防止装置であって、前記パネル体は面圧方向の曲げ強度が前記支柱よりも大きい剛構造となし、前記支柱の連結側の側面とパネル体の側端面の間の接合面に沿った方向において、前記支柱とパネル体との連結状態で互いに係合し且つ強制的に係合を解除できる程度の緩い係合手段を設け、前記パネル体で支柱の曲げ強度を補強してなることを特徴とする間仕切壁の支柱変形防止装置。
  2. 前記支柱の各外側面に沿った長手方向に2条の平行な連結溝を形成し、両連結溝に上下スライド係合する下連結具と上連結具とでパネル体の側端部の上下部を係合保持するとともに、前記係合手段として、前記両連結溝間の中間台の上下中間位置に単又は複数の断面略コ字形の係合具を添着し、該係合具の外面の両側部に突設した球面ダボを、前記パネル体の側端面の中央部に沿って上下方向に形成した凹溝内の溝縁に係合してなる請求項1記載の間仕切壁の支柱変形防止装置。
  3. 前記係合具は、前記接合面に平行な基板の両側を一方へ折曲して抱持片を形成した断面略コ字形とし、前記基板の外面の両側部に少なくとも一対の球面ダボを突設したものであり、前記支柱の中間台に基板の裏面を接着するとともに、前記連結溝内に位置する両抱持片で中間台を前後から挟んだ状態で添着してなる請求項1又は2記載の間仕切壁の支柱変形防止装置。
  4. 前記パネル体は、スチール製の表パネルと裏パネル間にハニカム芯材を挟んで一体化した剛構造であり、前記支柱はアルミニウム製の型材である請求項1〜3何れかに記載の間仕切壁の支柱変形防止装置。
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