JP2006327265A - 通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機 - Google Patents
通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 駐車している車両の位置を検出することが可能な通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機を提供する。
【解決手段】 携帯型無線機20は、位置関係の検出を要求する検出要求信号を電磁波として送信(出力)する(S2)。車載装置10は、複数の送受信手段の夫々にて受信した各電磁波の電界強度及び位相差の関係に基づいて、携帯型無線機20との相対的な位置関係を検出し(S4)、検出した相対的な位置関係の経時変化を検出し(S7)、検出した位置関係の経時変化に基づいて、携帯型無線機20の進行方向を解析し(S8)、解析した携帯型無線機20の進行方向を基準方向として携帯型無線機20に対する車載装置10の方向を示す位置関係情報を携帯型無線機20へ送信する(S10)。携帯型無線機20は、受信した位置関係情報に基づいて位置関係を示す出力を行う(S15)。
【選択図】 図2
【解決手段】 携帯型無線機20は、位置関係の検出を要求する検出要求信号を電磁波として送信(出力)する(S2)。車載装置10は、複数の送受信手段の夫々にて受信した各電磁波の電界強度及び位相差の関係に基づいて、携帯型無線機20との相対的な位置関係を検出し(S4)、検出した相対的な位置関係の経時変化を検出し(S7)、検出した位置関係の経時変化に基づいて、携帯型無線機20の進行方向を解析し(S8)、解析した携帯型無線機20の進行方向を基準方向として携帯型無線機20に対する車載装置10の方向を示す位置関係情報を携帯型無線機20へ送信する(S10)。携帯型無線機20は、受信した位置関係情報に基づいて位置関係を示す出力を行う(S15)。
【選択図】 図2
Description
本発明は、携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信が可能な車載装置又は該車載装置を搭載した車両を用いた通信方法、該通信方法を適用した通信システム、並びに該通信システムに用いられる車載装置及び携帯型無線機に関し、特に駐車車両の位置確認に用いられる通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機に関する。
車両用の鍵(イグニッションキー)に無線通信機を組み込み、車両との無線通信により、車両のドアロックの施錠/解錠を行うキーレスエントリーシステムが普及している。この様なキーレスエントリーシステムでは、無線通信時に車幅灯を点滅させ、また車両ホーンを鳴らすことで車両の位置を、車両の所有者に報知する機能が付加されている。
ところが車両ホーンでは、駐車台数の多い駐車場で自車を見つける場合に自車の駐車位置を明確に把握することはできず、また車幅灯の発光では、発光そのものを視認することができない場合もある。
そこで鍵にGPS機能を設け、所有者の操作に基づき現在地を測位し、予め記憶している施錠時の位置と比較し、「南西へ250m」等の方位及び距離を示した表示を行うことで、所有者に車両の位置を報知するシステムが特許文献1に開示されている。
特開平11−229680号公報
しかしながら地下駐車場、屋内駐車場等のGPSの電波を受信することができない駐車場では位置を検出することができないという問題があり、また高層ビルに囲まれた市街地の駐車場でも高層ビルによりGPSの電波が反射するため、正確な位置を把握することができないという問題がある。さらに南西等の方位による位置の指示では、所有者がその地点での方位を認識していなければ車両の位置を把握することができないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両側では、鍵等の携帯型無線機の通信に基づいて、携帯型無線機との相対的な位置関係を検出し、検出した位置関係を示す位置関係情報を携帯型無線機へ送信し、携帯型無線機にて出力することにより、車両及び携帯型無線機間の通信のみで位置関係を検出するので、駐車場の立地条件に関わらず、正確な位置関係を検出し出力することが可能な通信方法、該通信方法を適用した通信システム、並びに該通信システムに用いられる車載装置及び携帯型無線機の提供を主たる目的とする。
また本発明では、車両側において、位置関係の経時変化に基づいて携帯型無線機の進行方向を解析し、携帯型無線機の進行方向を基準方向として携帯型無線機に対する車両の方向を、「右」、「前方」等の方向として示すことにより、方位を認識していなくとも所有者は車両の位置を把握することが可能な通信システム等の提供を他の目的とする。
第1発明に係る通信方法は、携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信が可能な車載装置を用いた通信方法において、前記車載装置は、前記携帯型無線機との無線通信に基づいて、前記携帯型無線機との相対的な位置関係を検出し、検出した位置関係を示す位置関係情報を前記携帯型無線機へ送信することを特徴とする。
本発明では、携帯型無線機及び車載装置間の通信にて、携帯型無線機及び車載装置の相対的な位置関係を検出することにより、車載装置及び携帯型無線機間の通信のみで位置関係を検出することができるので、GPSの様に外部の装置から発信される電波を受信する必要がなく、従って地下、屋内、高層ビルの谷間等の駐車場の立地条件による影響を受け難く、正確な位置関係を検出することが可能である。
第2発明に係る通信方法は、携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信が可能な車載装置を用いた通信方法において、前記車載装置は、前記携帯型無線機との相対的な位置関係を示す位置関係情報を前記携帯型無線機へ送信し、該携帯型無線機は、受信した位置関係情報に基づいて、自機に対する前記車載装置の相対的な方向を示す画像又は光を出力することを特徴とする。
本発明では、例えば自機の位置を基準として8方向を示すLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を携帯型無線機に配置し、車載装置の方向に対応するLEDを発光させることにより、所有者は車載装置が搭載された車両の方向を容易に認識することが可能である。
第3発明に係る通信システムは、携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信を行う車載装置を備える通信システムにおいて、前記車載装置は、前記携帯型無線機との無線通信に基づいて、前記携帯型無線機との相対的な位置関係を検出する位置関係検出手段と、該位置関係検出手段が検出した位置関係に基づいて、位置関係を示す位置関係情報を生成する位置関係情報生成手段と、生成した位置情報を前記携帯型無線機へ送信する手段とを備え、該携帯型無線機は、受信した位置関係情報に基づいて、位置関係を示す出力を行う出力手段を備えることを特徴とする。
本発明では、携帯型無線機及び車載装置間の通信により、携帯型無線機及び車載装置の相対的な位置関係を検出し、検出した位置関係を携帯型無線機から出力することにより、車載装置及び携帯型無線機間の通信のみで位置関係を検出することができるので、GPSの様に外部の装置から発信される電波を受信する必要がなく、従って地下、屋内、高層ビルの谷間等の駐車場の立地条件による影響を受け難く、正確な位置関係を検出することが可能である。
第4発明に係る通信システムは、第3発明において、前記携帯型無線機は、位置関係の検出を要求する入力を受け付ける入力手段と、該入力手段が受け付けた入力に基づいて、位置関係の検出を要求する検出要求信号を出力する手段とを更に備え、前記車載装置が備える位置関係検出手段は、検出要求信号を受信した場合に検出を開始する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、携帯型無線機の所有者の操作に基づき位置関係の検出を開始することにより、通信頻度を最小限に抑え、電力消費を抑制することが可能である。
第5発明に係る通信システムは、第3発明又は第4発明において、前記車載装置は、前記位置検出手段が検出した位置関係の経時変化に基づいて、前記携帯型無線機の進行方向を解析する手段を更に備え、前記位置情報生成手段は、前記携帯型無線機の進行方向を基準方向として前記携帯型無線機に対する前記車載装置の方向を示す位置関係情報を生成する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、車両側において、位置関係の経時変化に基づいて携帯型無線機の進行方向を解析し、携帯型無線機の進行方向を基準方向として携帯型無線機に対する車両の方向を、「右」、「前方」等の方向として示すことにより、所有者は、東西南北の方位を認識していなくとも車両の位置を把握することが可能である。
第6発明に係る通信システムは、第3発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記携帯型無線機は、前記車載装置を搭載した車両用の鍵であり、前記携帯型無線機及び車載装置は、通信すべき相手を特定する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明では、車両の運転に用い、かつ駐車時に携帯するイグニッションキーに適用することにより、車両及び鍵の所有者の利便性を向上させることが可能である。
第7発明に係る車載装置は、無線通信手段を備える車載装置において、無線通信に基づいて、通信相手となる装置との相対的な位置関係を検出する手段と、検出した位置関係に基づいて、位置関係を示す位置関係情報を生成する手段と、生成した位置関係情報を、通信相手となる装置へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、通信相手となる装置、例えばイグニッションキーに適用された携帯型無線機との通信により、相対的な位置関係を検出することにより、通信相手となる装置との通信のみで位置関係を検出するので、GPSの様に外部の装置から発信される電波を受信する必要がなく、従って地下、屋内、高層ビルの谷間等の駐車場の立地条件による影響を受け難く、正確な位置関係を検出することが可能である。
第8発明に係る携帯型無線機は、車両と無線通信を行う携帯型無線機において、前記車両との相対的な位置関係の検出を要求する検出要求信号を出力する手段と、出力した検出要求信号に応じて、車両から送信される位置関係を示す位置関係情報を受信する手段と、受信した位置関係情報に基づいて、位置関係を示す出力を行う手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、車両との通信で相対的な位置関係を検出することにより、GPSの様に外部の装置から発信される電波を受信する必要がなく、従って地下、屋内、高層ビルの谷間等の駐車場の立地条件による影響を受け難く、正確な位置関係を検出することが可能である。
本発明に係る通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機では、車両又は車両に搭載された車載装置が、例えば車両用の鍵に適用された携帯型無線機から出力された電磁波を、離隔された位置に配設された3以上のアンテナ等の受信手段にて受信し、夫々の受信手段が受信した各電磁波の電界強度及び位相差の関係に基づいて、携帯型無線機及び車載装置の相対的な位置関係を検出し、検出した相対的な位置関係を示す位置関係情報を携帯型無線機へ送信し、携帯型無線機では、受信した位置関係情報に基づいて、位置関係を示す画像又は光を出力する。
この構成により、本発明では、GPSの様に外部の装置から発信される電波を用いないので、位置の検出において、地下、屋内、高層ビルの谷間等の駐車場の立地条件による影響を受け難く、しかも受信点が3以上であるので、相対的な位置関係を正確に検出することが可能である等、優れた効果を奏する。
さらに本発明では、車両側において、位置関係の経時変化に基づいて携帯型無線機の進行方向を解析し、携帯型無線機の進行方向を基準方向として携帯型無線機に対する車両の方向を、「右」、「前方」等の方向として示すことにより、所有者は、東西南北の方位を認識していなくとも車両の位置を把握することが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の通信システムの構成例を示すブロック図である。図1中1は、車両であり、車両1は、無線通信を行うECU(Electric Control Unit :電子制御ユニット)の一種である車載装置10を搭載しており、車載装置10は、車両1のドアロックの施錠/解錠、及びイグニッションのON/OFFに使用される鍵(イグニッションキー)として用いられる携帯型無線機20と無線通信を行うことができる。
車載装置10は、装置全体を制御するMPU等の制御手段11、制御手段11の制御に基づき実行されるプログラム及び各種情報を記録するROM及びRAM等の記録手段12、無線通信を制御する通信制御手段13、通信制御手段13による制御に基づいて電磁波の送信及び受信を行うアンテナ及びアンテナの付属装置等の複数の送受信手段14、複数の送受信手段14が受信した電磁波に基づき電磁波の送信元の装置の位置を検出する位置検出手段15、並びに車載用鉛蓄電池等の電源から電力を受け付ける電源回路16を備えている。通信制御手段13には、自機を示す車載装置ID及び通信相手となる携帯型無線機20を示す鍵IDが記録されており、電磁波の送信時には、電磁波として送信する情報に、送信元ID及び宛先IDとして車載装置ID及び鍵IDをヘッダ情報として付加する。また通信制御手段13は、電磁波として受信した信号に付加されている送信元ID及び宛先IDを夫々鍵ID及び車載装置IDと照合することにより、通信すべき相手から送信された信号であるか否かを判定し、通信すべき相手であると判定した場合には受信した信号を取り込み、通信すべき相手ではないと判定した場合には受信した信号を破棄する。即ち通信制御手段13は通信すべき相手を特定する機能を備えている。送受信手段14は、1台の車両1について3以上、例えば車両1の前方右側及び左側並びに後方右側及び左側に夫々が離隔して配設されている。なお3以上の送受信手段14に代替して一の送信手段と、3以上の受信手段とを備える構成であっても良い。
携帯型無線機20は、制御手段21、記録手段22、通信制御手段23、送受信手段24、押釦等の入力手段25、光を出力するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、画像を出力するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等の出力手段26、並びに電池27を備えている。通信制御手段23には、自機を示す鍵ID及び通信相手となる車載装置10を示す車載装置IDが記録されており、電磁波の送信時には、電磁波として送信する信号に、送信元ID及び宛先IDとして鍵ID及び車載装置IDをヘッダ情報として付加する。また通信制御手段23は、電磁波として受信した情報に付加されている送信元ID及び宛先IDを夫々車載装置ID及び鍵IDと照合することにより、通信すべき相手から送信された情報であるか否かを判定し、通信すべき相手であると判定した場合には受信した情報を取り込み、通信すべき相手ではないと判定した場合には受信した情報を破棄する。即ち通信制御手段23は、通信すべき相手を特定する機能を備えている。なお車載装置10及び携帯型無線機20に夫々異なるIDを付与するのではなく、一つのIDを共通する通信IDとして車載装置10及び携帯型無線機20の双方に付与する様にしても良い。
次に本発明の通信システムが備える各種装置の処理について説明する。図2及び図3は、本発明の通信システムが備える車載装置10及び携帯型無線機20の処理を示すフローチャートである。車両1及び携帯型無線機20を所有する所有者は、車載装置10が搭載された車両1の位置の認識を所望する場合に、所持している携帯型無線機20に押釦として配設されている入力手段25を押下することにより、車載装置10及び携帯型無線機20の位置関係の検出を要求する。携帯型無線機20は、制御手段21の制御に基づいて、入力手段25から位置関係の検出を要求する入力を受け付け(ステップS1)、入力手段25が受け付けた入力に基づいて、位置関係の検出を要求する検出要求信号を通信手段24から電磁波として送信(出力)する(ステップS2)。
車載装置10は、携帯型無線機20から出力された検出要求信号である電磁波を、複数の送受信手段14の夫々にて受信したか否かを通信制御手段13にて判定しており(ステップS3)、受信したと判定した場合(ステップS3:YES)、制御手段11の制御に基づいて、位置検出手段15により、受信した各電磁波の電界強度及び位相差の関係に基づいて、携帯型無線機20との相対的な位置関係を検出し(ステップS4)、検出した相対的な位置関係を記録手段12に記録する(ステップS5)。ステップS4において、車載装置10は、予め携帯型無線機20から出力される電磁波の出力時の強度を記録してあり、位置検出手段15は、記録している電磁波の出力時の強度と、車載装置10の3以上の送受信手段14が受信した電磁波の電界強度及び各送受信手段14間の位相差とに基づいて、車載装置10と携帯型無線機20との距離及び方向を導出することができ、車載装置10(車両1)と携帯型無線機20との相対的な位置関係を導出することができる。ステップS5において、記録手段12に記録される位置関係は、検出した時刻を示す情報又は検出した順番を示す情報が付加される。
そして車載装置10は、制御手段11の制御に基づいて、位置関係の経時変化を検出することができるか否かを判定する(ステップS6)。位置関係の経時変化の検出とは、記録手段12に検出時刻の異なる複数の位置関係が記録されているか否かを判定することにより行われる。即ち複数の位置関係が記録されている場合には、検出時刻が古いものから新しいものへと並べることにより位置関係の経時変化を検出することができる。逆に位置関係が一つしか記録されていない場合、経時変化を検出することができないと判定される。なお記録手段12に記録される位置関係は、所定時間が経過した場合又はイグニッションがONとなった場合に消去される。
ステップS6において、位置関係の経時変化を検出することができると判定した場合(ステップS6:YES)、車載装置10は、制御手段11の制御により、位置関係の経時変化を検出し(ステップS7)、検出した位置関係の経時変化に基づいて、携帯型無線機20の進行方向を解析し(ステップS8)、解析した携帯型無線機20の進行方向を基準方向として携帯型無線機20に対する車載装置10の方向を示す位置関係情報を生成し(ステップS9)、生成した位置関係情報を送受信手段14から携帯型無線機20へ送信し(ステップS10)、ステップS3へ戻り、以降の処理を繰り返す。ステップS10における位置関係情報は、電磁波同士が緩衝することを避けるため一の送受信手段14から送信される。また位置関係情報として示される方向は、例えば「前」、「後」、「左」、「右」、「前斜め左」、「前斜め右」、「後斜め左」及び「後斜め右」という様に8方向で示される。
ステップS6において、位置関係の経時変化を検出することができないと判定した場合(ステップS6:NO)、車載装置10は、制御手段11の制御により、検出中であることを示す検出中情報を生成し(ステップS11)、生成した検出中情報を送受信手段14から携帯型無線機20へ送信し(ステップS12)、ステップS3へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ここでステップS4〜S10の処理について更に具体的に説明する。図4は、車両1と携帯型無線機20との位置関係の経時変化の例を模式的に示す説明図である。なお図4の右方、左方、下方及び上方は、夫々「東」、「西」、「南」及び「北」の方位であるものとする。図4中央の四角形は、車両1の位置を示しており、車両は北側を向いているものとする。図4中の白丸が携帯型無線機20の位置を示しており、白丸の中の数字が経時的な順番を示している。
ステップS4に示す様に、3以上の送受信手段15が受信した電磁波に基づいて、車載装置10は、携帯型無線機20と車両1(車載装置10)との相対的な位置関係を検出することが可能である。そしてステップS6〜S8に示す様に、検出した位置関係が複数である場合、位置関係の経時変化から携帯型無線機20の進行方向を解析することができる。即ち図4中において、車両1に対する携帯型無線機20の相対的な位置が、「1」、「2」、「3」、そして「4」と経時的に変化していることを検出した場合、携帯型無線機20の進行方向は、図4中に示した矢印の方向、即ち北東であることを解析することができる。携帯型無線機20の進行方向は、携帯型無線機20を所持する所有者の前方であると想定することができるので、所有者に対し、方位ではなく「前」、「後」、「左」及び「右」という方向を示す文言にて車両1の位置を通知することが可能となる。図3に示す例では、携帯型無線機20の位置、即ち検出された最新の位置は、白丸の中の数字が4である位置であり、進行方向は、北東であり、携帯型無線機20に対する車両1の方位は東である。従って所有者の進行方向を基準方向とした携帯型無線機20に対する車両1(車載方向10)の方向は、「前斜め右」となる。
フローチャートに戻り、携帯型無線機20は、車載装置10から送信された電磁波を通信手段24にて受信したか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、車載装置10から送信された電磁波を受信していると判定した場合(ステップS13:YES)、携帯型無線機20は、制御手段21の制御により、受信した電磁波が位置関係情報であるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14において、受信した電磁波が位置関係情報であると判定した場合(ステップS14:YES)、携帯型無線機20は、制御手段21の制御により、受信した位置関係情報に基づいて、出力手段26から位置関係を示す出力を行い(ステップS15)、1秒等の所定時間待機後、入力手段25が入力を受け続けているか否か、即ち押釦が押下され続けているか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16において、入力を受け続けていると判定した場合(ステップS16:YES)、携帯型無線機20は、制御手段21の制御により、ステップS2へ戻り、以降の処理を繰り返す。なおステップS16において、入力を受け続けていないと判定した場合(ステップS16:NO)、処理を終了する。
ステップS14において、受信した電磁波が位置関係情報でないと判定した場合(ステップS14:NO)、携帯型無線機20は、制御手段21の制御により、受信した電磁波は検出中情報であると判断し、受信した検出中情報に基づいて、出力手段26から検出中を示す出力を行い(ステップS17)、ステップS16へ進み、以降の処理を実行する。
ステップS13において、車載装置10から送信された電磁波を受信していないと判定した場合(ステップS13:NO)、携帯型無線機20は、制御手段21の制御により、出力手段26から応答待ちを示す出力を行い(ステップS18)、ステップS16へ進み、以降の処理を繰り返す。
次に携帯型無線機20及びその出力について説明する。図5は、本発明の通信システムにて用いられる携帯型無線機20の外観の一例を示す正面図である。図5に示す様に車両用の鍵を用いた携帯型無線機20は、鍵部20aと、把持部20bを備え、把持部20bの表面には、入力手段25及び出力手段26が配設されている。出力手段26は把持部20bの中央付近を中心に8個のLEDが放射状に配設されたものであり、8個のLEDにより車両1の方向を示すことができる。そして携帯型無線機20の所有者は、把持部20bを持ち、鍵部20aの先端を前方に向けて、入力手段25を押下しながら歩くことにより、出力手段26に車両1の方向が示される。
図6は、本発明の通信システムにて用いられる携帯型無線機20に配設された出力手段26の発光例を示す外観図である。図6(a)は、応答待ちを示す出力が行われている状態を示し、8個のLEDが全て点灯する。図6(b)は、検出中を示す出力が行われている状態を示し、8個のLEDが全て点滅する。図6(c)は、位置関係を示す出力として、車両1の方向を示す出力が行われている状態を示しており、鍵部20aの先端を所有者の前方に向けた場合に車両1の方向に対応するLEDのみが点灯する。図6(c)に示す例では、所有者の進行方向に対して前斜め右に車両1が存在することを示している。なお図5及び図6では、出力手段26として8個のLEDを用いる形態を示したが、本発明はこれに限らず、LCDを用いて画像として表示しても良く、またその場合、文字情報として表示する様にしても良い。更には音声による読み上げ等、様々な形態に展開することが可能である。
前記実施の形態では、所有者が携帯型無線機の入力手段を押下している間中、車載装置及び携帯型無線機間で信号を送受信し続ける形態を示したが、本発明はこれに限らず、入力手段が1回押下される都度、検出要求信号を1回送信し、車載装置側では検出要求信号を受信する都度、相対的な位置関係を検出し記録しておく等、様々な形態に展開することが可能である。なお入力手段が1回押下された時に、検出要求信号を1回送信する形態では、車載装置側において、検出要求信号を1回受信しただけでは進行方向を解析することができない。そこで検出要求信号を最初に受信した時は、車両の車両ホーンを鳴らすことで、所有者に車両の位置を通知する様にしても良い。
また前記実施の形態では、携帯型無線機及び車載装置との相対的な位置関係として、携帯型無線機の進行方向を基準方向として携帯型無線機に対する車載装置の方向を示す形態を示したが、本発明はこれに限らず、例えば車両を基準とした携帯型無線機の方向を示す形態等、様々な形態に展開することが可能である。更には8方向以外の方向、例えば16方向、進行方向からの角度にて車載装置の方向を示す様にしても良い。
また前記実施の形態では、車両用の鍵を携帯型無線機として用いる形態を示したが、本発明はこれに限らず、例えば鍵に取り付けるキーホルダーに携帯型無線機を組み込む等、様々な形態に展開することが可能である。
1 車両
10 車載装置
14 送受信手段
15 位置検出手段
20 携帯型無線機
25 入力手段
26 出力手段
10 車載装置
14 送受信手段
15 位置検出手段
20 携帯型無線機
25 入力手段
26 出力手段
Claims (8)
- 携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信が可能な車載装置を用いた通信方法において、
前記車載装置は、
前記携帯型無線機との無線通信に基づいて、前記携帯型無線機との相対的な位置関係を検出し、
検出した位置関係を示す位置関係情報を前記携帯型無線機へ送信する
ことを特徴とする通信方法。 - 携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信が可能な車載装置を用いた通信方法において、
前記車載装置は、
前記携帯型無線機との相対的な位置関係を示す位置関係情報を前記携帯型無線機へ送信し、
該携帯型無線機は、
受信した位置関係情報に基づいて、自機に対する前記車載装置の相対的な方向を示す画像又は光を出力する
ことを特徴とする通信方法。 - 携帯型無線機及び該携帯型無線機と無線通信を行う車載装置を備える通信システムにおいて、
前記車載装置は、
前記携帯型無線機との無線通信に基づいて、前記携帯型無線機との相対的な位置関係を検出する位置関係検出手段と、
該位置関係検出手段が検出した位置関係に基づいて、位置関係を示す位置関係情報を生成する位置関係情報生成手段と、
生成した位置情報を前記携帯型無線機へ送信する手段と
を備え、
該携帯型無線機は、
受信した位置関係情報に基づいて、位置関係を示す出力を行う出力手段を備える
ことを特徴とする通信システム。 - 前記携帯型無線機は、
位置関係の検出を要求する入力を受け付ける入力手段と、
該入力手段が受け付けた入力に基づいて、位置関係の検出を要求する検出要求信号を出力する手段と
を更に備え、
前記車載装置が備える位置関係検出手段は、検出要求信号を受信した場合に検出を開始する様に構成してある
ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。 - 前記車載装置は、
前記位置検出手段が検出した位置関係の経時変化に基づいて、前記携帯型無線機の進行方向を解析する手段を更に備え、
前記位置情報生成手段は、前記携帯型無線機の進行方向を基準方向として前記携帯型無線機に対する前記車載装置の方向を示す位置関係情報を生成する様に構成してある
ことを特徴とする請求項3又は至請求項4に記載の通信システム。 - 前記携帯型無線機は、前記車載装置を搭載した車両用の鍵であり、
前記携帯型無線機及び車載装置は、通信すべき相手を特定する手段を更に備える
ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の通信システム。 - 無線通信手段を備える車載装置において、
無線通信に基づいて、通信相手となる装置との相対的な位置関係を検出する手段と、
検出した位置関係に基づいて、位置関係を示す位置関係情報を生成する手段と、
生成した位置関係情報を、通信相手となる装置へ送信する手段と
を備えることを特徴とする車載装置。 - 車両と無線通信を行う携帯型無線機において、
前記車両との相対的な位置関係の検出を要求する検出要求信号を出力する手段と、
出力した検出要求信号に応じて、車両から送信される位置関係を示す位置関係情報を受信する手段と、
受信した位置関係情報に基づいて、位置関係を示す出力を行う手段と
を備えることを特徴とする携帯型無線機。
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---|---|---|---|
JP2005150021A JP2006327265A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 通信方法、通信システム、車載装置及び携帯型無線機 |
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