JP2006326399A - 破砕機におけるハンマ - Google Patents

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哲 山根
Masaki Kamiyama
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Abstract

【課題】 ハンマの回転で被破砕物を破砕するようにした破砕機において、ハンマの破砕能率の向上と、その寿命延長を図り、その交換コストを低減する。
【解決手段】 ハンマHを、主ハンマ30と副ハンマ40とより構成し、主ハンマ30は主軸7に回転自在に軸支され、そのヘッド側に副ハンマ40を固定し、副ハンマ40の外縁の破砕用の副エッジE2は、主ハンマ30の外縁の破砕用の主エッジE1よりも外方に突出しており、副エッジ40の、被破砕物の破砕による摩耗後に、主エッジE1により被破砕物を破砕できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、廃棄物などの被破砕物を破砕する破砕機に設けられるハンマに関する。
従来、破砕容器内に、原動機により回転駆動される主軸を設け、この主軸に固定したディスクに複数のハンマを着脱自在に取り付け、これらのハンマにより、破砕容器内に投入された被破砕物を破砕処理するようにした破砕機において、前記ハンマの外縁には、エッジ(角部)が形成され、ディスクの駆動に伴うハンマの回転時に、そのハンマのエッジで被破砕物の打撃破砕を行なうようにされている(後記特許文献1参照)。
実開昭58−95245号のマイクロフィルム
ところで、かかる破砕機は、破砕容器内を回転するハンマのエッジで被破砕物を打撃破砕するようにされているため、そのエッジが次第に摩耗し、その摩耗量が大きくなると、被破砕物を破砕するよりもむしろ変形させるようになり、破砕物を細かく破砕できなくなって破砕能率が低下するという課題がある。
ところで、かかる破砕機では、破砕能率を向上するにはハンマを定期的に交換する必要があるが、この交換作業は人手に依存しており、面倒である上に作業能率が低下してコストが嵩むことから、これを解消するには、ハンマの交換頻度を可及的に少なくすることが要求される。
しかしながら、前記特許文献1に開示される破砕機は、ハンマの外縁に単にエッジが形成されているだけなので、このエッジが比較的早く摩耗してしまい、その結果、その交換頻度が増し、しかもハンマ自体の寿命も短くなって、ハンマのコスト高を招くという問題がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ハンマのエッジの摩耗頻度を従来のものよりも低減できるようにして、前記問題を解決した新規な破砕機におけるハンマを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、破砕容器内に、原動機により回転駆動される主軸を設け、この主軸に固定したディスクにハンマを着脱自在に取り付け、このハンマにより、破砕容器内に投入された被破砕物を破砕処理するようにした、破砕機において、
前記ハンマは、主ハンマと、副ハンマとよりなり、主ハンマは主軸に回転自在に軸支され、その少なくともヘッド側に副ハンマが固定され、副ハンマの外縁に形成される破砕用の副エッジは、主ハンマの外縁に形成される破砕用の主エッジよりも外方に突出しており、副エッジの、被破砕物の破砕による摩耗後に、主エッジにより被破砕物を破砕できるようにしたことを特徴としている。。
また、上記目的を達成するため、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記副ハンマは、板状に形成されてその上面と下面とに貫通する溶接孔を有し、前記主ハンマに重ね合わされ、溶接孔を通して主ハンマに溶接されることを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するため、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記主ハンマと副ハンマには、互いに一致するボルト孔が穿設されており、それらのボルト孔を通してボルト・ナットにより主ハンマと副ハンマとが固定されるようにされており、
主ハンマのボルト孔の中心から該主ハンマのヘッド側端面までの長さをL1、
副ハンマのボルト孔の中心から該副ハンマのヘッド側端面までの長さをL2、
副ハンマのボルト孔の中心から該副ハンマのヘッド側端面と反対側の端面までの長さをL3としたとき、L1<L2、L1<L3に設定されることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ハンマによる破砕能率の向上と、ハンマ自体の寿命の延長を図ることができ、その上に、ハンマの交換コストを低減することができるという効果を達成することができる。
また、請求項2の発明によれば、前記効果に加え、被破砕物の破砕能力の向上を図ることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、前記効果に加え、ハンマの交換コストを低減することができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて、以下に具体的に説明する。
図1〜6は、本発明の第1実施例を示すものであり、図1は、本発明ハンマを備えた破砕機の要部破断側面図、図2は、図1の2−2線に沿うハンマの拡大平面図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、図4は、ハンマの斜視図、図5は、ハンマの摩耗過程を示す図、図6は、図5の6線矢視図である。
図1において、破砕機の破砕容器2は、基台1上に搭載されている。この破砕容器2は、円筒状に形成される下半部分2Dと、コーン状に形成される上半部分2Uとより構成される。下半部分2Dの内周面には、環状のライナー3が一体に積層され、また、上半部分2Uの下部内周面には、コーン状のライナー4が一体に積層されている。上半部分2Uの一側上面に投入口5が設けられ、また、下半部分2Dの他側下部に排出口6が設けられる。
破砕容器2の中央部には、竪方向、すなわち略鉛直方向に配置される主軸7が、上部軸受8および下部軸受9を介して回転自在に支持されている。破砕容器2の一側において、基台1上には原動機10が搭載され、この原動機10の出力軸は、基台1内に設けたベルト伝動機構11を介して主軸7に連結されている。原動機10の駆動によれば、ベルト伝動機構11を介して主軸7が減速回転駆動される。
前記主軸7の上端には、主軸7に連動されて、破砕容器1内に投入された被破砕物中に含まれるひも類の巻き付きを防止する「ひも類巻き付き防止手段」PRが設けられている。この「ひも類巻き付き防止手段」PRは、主軸7に周方向に等間隔をあけて回転自在に設けられる3個のローラ13と、破砕機2の上壁から垂下されるプロテクタ12とより構成されており、被破砕物中のひも類が主軸7などの回転部分に巻き付くのを防止するようにされている。
主軸7には、本発明にかかるハンマHの軸支される、複数枚の円盤状のディスク20…がその軸方向に間隔をあけてキー嵌合固定されている。そして主軸7の回転によれば、それらのディスク20…は一体に回転駆動される。なお、前記複数枚のディスク20…は、上から下へ複数段に分けられていて、上段から下段に向けてそれらの直径が大きくされている。
複数のディスク20…には、周方向に等間隔をあけて複数本のハンマピン22…が、それぞれ抜差可能に串通支持されており、それらのハンマピン22…には、本発明にかかる複数のハンマH…が、それぞれ回動自在に軸支されており、各ハンマHは、ディスク20の回転に伴う遠心力により放射状に張り出されて被破砕物を破砕する。
なお、ディスク20に抜差自在に支持されるハンマピン22へのハンマHの取付構造は、従来の破砕機と変わるところがないので、その取付構造の詳細な説明を省略する。
つぎに、図2〜4を参照して、本発明にかかるハンマHの具体的構造を説明する。
ハンマHは、その主体部分を構成する主ハンマ30と、この主ハンマ30の両端部、すなわち、そのヘッド部(打撃部)30Hおよび支持部30Sにそれぞれ溶接される一対の副ハンマ40,40とより構成されている。
主ハンマ30は、スチール製であって、長方形の板状に形成されており、その長手方向の両端部、すなわちヘッド部30Hおよび支持部30Sと、それらを接続する中間部30Mとより構成されている。前記ヘッド部30Hおよび支持部30Sは、互換を可能とすべく同形のコ状に形成され、その外縁に被破砕物を破砕するための主エッジE1が形成されている。一方、前記中間部30Mは、ネック状に形成されて主ハンマ30自体の重量を軽減するようにされている。また、前記ヘッド部30Hと支持部30Sには、ハンマピン22の挿入される軸孔35,35が、主ハンマ30の縦中心軸線l1 −l1 上に対称的に穿設されている。
また、前記一対の副ハンマ40もスチール製であって、前記主ハンマ30のヘッド部30Hおよび支持部30Sよりも一まわり大きな2枚の四角な上、下板材40U,40Dにより形成されており、各板材40U,40Dの外縁には、被破砕物を破砕するための副エッジE2がそれぞれ形成されている。副ハンマ40を構成する、対をなす上、下板材40U,40Dは、主ハンマ30の、各上下面にそれぞれ重ね合わされて、それらの上、下板材40U,40Dは、主ハンマ30のヘッド部30Hおよび支持部30Sの長手方向の外端面および中間部30Mの両端部に、それぞれすみ肉溶接W1 されている。これにより、図2〜4に示すように、副ハンマの外縁の副エッジE2は、主ハンマ30の、ハンマ部30Hおよび支持部30Sの外縁の主エッジE1よりも外側に突出しており、その結果、主ハンマ30の主エッジE1は、副ハンマ40の副エッジE2よりも後退しており、その大部分は副ハンマ40により覆われる。一対の副ハンマ40には、主ハンマ30の軸孔35と一致する軸孔45がそれぞれ穿設されている。
主ハンマ30と副ハンマ40よりなるハンマHを、破砕機に取り付けるには、図2,3に示すように、主ハンマ30の支持部30Sと、そこにすみ肉溶接W1 される副ハンマ40を、主軸7に固定される上、下のディスク20,20の外周部間に挟入支持させたのち、ディスク20の軸孔21とハンマHの軸孔35,45とにハンマピン22を抜差自在に差し込むことにより、ハンマHは、ハンマピン22を介して上、下のディスク20,20間にに回転自在に連結される。
いま、原動機10の駆動により、主軸7が回転駆動されると、これに固定されるディスク20が回転駆動され、このディスク20にハンマピン22を介して連結されるハンマHは、遠心力をうけて放射方向に張り出して破砕容器2内の被破砕物を打撃破砕する。
ところで、ハンマHによる被破砕物の打撃破砕は、まず、上、下板材40U,40Dよりなる副ハンマ40の副エッジE2により行なわれる。破砕作業の継続により、図5,6に示すように、副ハンマ40の副エッジE2の摩耗が次第に進行して、副ハンマ40による打撃破砕の能率が低下してくると、副ハンマ40により覆われていた主ハンマ30の主エッジE1が表出して、今度は、この主ハンマ30の主エッジE1により被破砕物を打撃破砕が開始され、以後、主ハンマ30による被破砕物の打撃破砕が継続される。そして主ハンマ30の主エッジE1が所定以上摩耗するに至れば、ハンマピン22を抜いてハンマHの交換を行なう。
以上のように、このハンマHによれば、副エッジE2および主エッジE1による被破砕物の打撃破砕を順次に経時的に行なうことができるので、ハンマHによる有効打撃破砕の時間を長くすることができ、その結果、ハンマの交換頻度を減少させることができ、かつハンマHの寿命を延長させることができる。
なお、前述の破砕工程において、主軸7を一方向に回転継続してハンマHの一方側の副エッジE2および主エッジE1により被破砕物を破砕してもよく、また、主軸7を一定期間毎に回転方向を反転させて、ハンマHの左右両側の副エッジE2および主エッジE1により被破砕物を破砕するようにしてもよい。
また、ヘッド部30Hの主エッジE1の摩耗が進行して、その交換の時期がきたら、ハンマHをハンマピン22まわりに180度反転させ、主エッジE1の摩耗したヘッド部30Hの軸孔35,45に、ハンマピン22を挿通連結して、未使用の副ハンマ40および支持部30Sにより、前述の破砕作業を継続することができる。
つぎに、図7〜9を参照して本発明の第2実施例について説明する。
図7は、ハンマの一部破断平面図、図8は、図7の8−8線に沿う断面図、図9は、ハンマの摩耗過程を示す図であり、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
この第2実施例は、主ハンマ30に対する副ハンマ40の溶接手段が前記第1実施例のものと異なっており、主ハンマ30の構造は、前記第1実施例のものと同じであり、ヘッド部30H、支持部30Sおよび中間部30Mよりなる。一方、副ハンマ40は2枚の四角な2枚の上、下板材40U,40Dよりなるが、それらの上、下板材40U,40Dには、それらの上、下面に貫通する4つの四角な溶接孔41…が左右、前後に間隔をあけて穿設されている。そして、2枚の上、下板材40U,40Dは、主ハンマ30のヘッド部30Hおよび支持部30Sの上下面にそれぞれ重ね合わされ、前記4つの四角な溶接孔41…を通して上、下板材40U,40Dは、主ハンマ30のヘッド部30Hおよび支持部30Sの上、下面にそれぞれ栓溶接W2 される。
ところで、この第2実施例によれば、副ハンマ40は、主ハンマ30の主エッジE1から絶縁された溶接孔41…を通して主ハンマ30のヘッド部30Hおよび支持部30Sに溶接されるので、副エッジE2の摩耗後に表出する主ハンマ30の主エッジEは、図9に示すように溶接ビードが表出することがなく、先鋭となって破砕能率を高めることができる。
この第2実施例において、主ハンマ30と副ハンマ40の固定は、溶接に代えてボルトなどの他の固定手段によってもよく、その場合には、溶接孔41の位置が、固定手段による固定位置となる。
なお、前記第1および第2実施例において、以下のような変形が可能である。
(1) 副ハンマ40は一枚の板材により形成して、それを主ハンマ30の上面もしくは下面にのみ固定してもよい。
(2) 副ハンマ40を構成する上、下板材40U,40Dは、それらの一方を主ハンマ30の先端(打撃端)側の上面あるいは下面に、またそれらの他方を主ハンマ30の基端(支持端)側の下面あるいは上面に固定してもよい。
(3) 主ハンマ30のヘッド側40Hにのみ副ハンマ40を設けてもよい。
(4) 主ハンマ30に溶接される副ハンマ40は、2枚の板材とせずに一枚の板材としてもよい。
(5) 主ハンマ30および副ハンマ40の形状は、ヘッド側(打撃側)と支持側とでその形状を変えてもよい。
(6) ハンマHの回転が一方向の場合、ハンマHを裏返して使用してもよい。
つぎに、図10〜13を参照して本発明の第3実施例について説明する。
図10は、ハンマの一部破断平面図、図11は、図10の11−11線に沿う断面図、図12は、ハンマの摩耗過程を示す図、図13は、図12の13矢視図であり、前記第1,2実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
この第3実施例は、ハンマHを構成する主ハンマ130および副ハンマ140の構成がいずれも前記第1,2実施例のものと異なっている。主ハンマ130は、スチール製の板材により直方体に形成されており、その外縁に主エッジE1が形成される。主ハンマ130の基部には、その縦中心軸線l2 −l2 上に中心Cをもつ軸受スリーブ135が鉛直方向に貫通溶接されており、この軸受スリーブ135は、上、下のディスク20,20間に挟着支持され、そこにハンマピン22が抜差可能に貫通連結される。主ハンマ130の前部左右には、一対のボルト孔131,131が穿設される。一方、副ハンマ140は、上、下2枚の上、下板材140U,140Dにより構成されている。これらの上、下板材140U,140Dは、スチール製の板材により平面視H字状形成されている。この上、下板材140U,140Dは、主ハンマ130よりも広い横幅(回転方向の幅)を有し、その外縁には、副エッジE2がそれぞれ形成されている。また、上、下板材140U,140Dの左右には、前記主ハンマ130のボルト孔131,131に対応する他のボルト孔141,141が、その中心を通る横中心線t2 −t2 上に穿設されている。上、下板材140U,140Dを、主ハンマ130の上下面にそれぞれ重ね合わせ、互いに一致するボルト孔131と他のボルト孔141とにボルト142を挿通し、そのボルト142にナット143を螺締して、主ハンマ130に、上、下板材140U,140Dよりなる副ハンマ140を固定して、この第3実施例にかかるハンマHが構成される。そして、副ハンマ140の副エッジE2は、主ハンマ130の主エッジE1よりも外方に突出しており、この副ハンマ140により、主エッジE1の大部分が覆われる。
なお、図10において、副ハンマ140は、矢印rの方向に180度反転して、主ハンマ130にボルト・ナット142,143により固定することができ、これにより副ハンマ140の外端面および内端面をいずれも打撃端面として利用することができる。
図10において、
主ハンマ130のボルト孔131の中心C1 から主ハンマ130のヘッド側端面(打撃側端面)までの長さをL1、
副ハンマ140のボルト孔141に中心C1 から副ハンマ140のヘッド側端面外端面(打撃側端面)までの長さをL2、
副ハンマ140のボルト孔14の中心C1 から副ハンマ140の内端面(ヘッド側端面と反対側の端面)までの長さをL3、
としたとき、L1<L2、かつL1<L3と設定することにより、副ハンマ140の外端面と内端面のどちらを打撃面側としても、副ハンマ140には、主ハンマ130よりも突出する、副エッジE2を有する突出部が存在するようになる。
ハンマHによる被破砕物の打撃破砕は、まず、上、下板材140U,140Dよりなる副ハンマ140の副エッジE2により行なわれる。破砕作業の継続により、図12,13に示すように、副ハンマ140の副エッジE2の摩耗が次第に進行して、副ハンマ140による打撃破砕の能率が低下してくると、副ハンマ140により覆われていた主ハンマ130の主エッジE1が表出して、今度は、この主ハンマ130の主エッジE1により被破砕物を打撃破砕が開始され、以後、主ハンマ130による被破砕物の打撃破砕が継続される。そして主ハンマ130の主エッジE1が所定以上摩耗するに至れば、ハンマHの交換を行なう。
主ハンマ130が摩耗して、交換の時期がきたら、ボルト・ナット142,143を外して主ハンマ130と副ハンマ140とを分離して、主ハンマ130を交換したのち、副ハンマ140を前述したように反転して副エッジE2が摩耗していない内端面側を打撃端面側にくるようにして、新しい主ハンマ130と反転した副ハンマ140とをボルト・ナット142,143により固定する。以上により副ハンマ140の副エッジE2および主ハンマ130の主エッジE1が何れも新規なものとなり、それらのハンマ140,130による再度の被破砕物の破砕が可能になる。
しかして、この第3実施例によれば、副ハンマ140を反転することにより再利用を可能としたので、主ハンマ130を交換するだけで、新しいハンマHとすることができ、ハンマHの交換コストを低減することができる。
つぎに、図14,15を参照して本発明の第4実施例について説明する。
図14は、ハンマの一部破断平面図、図15は、図10の15−15線に沿う断面図であり、前記第1〜3実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
この第4実施例は、前記第3実施例のハンマHを、一対一体化してなるものであり、主ハンマ130′は、前記第3実施例の主ハンマ130の2倍の長さの直方体に形成される。そして、この主ハンマ130′の長手方向の両端部には、前記第3実施例と全く同じ構造の一対の副ハンマ140,140がボルト・ナット142,143により対称的に固定されている。主ハンマ130′に中心を挟んでその両側には、その縦中心軸線l2 −l2 上に中心C,Cをもつ一対の軸受スリーブ135,135が鉛直方向に溶接されている。一対の軸受スリーブ135,135には、それらの一方に選択的にハンマピン22が差し込み連結され、ハンマHは、このハンマピン22回りに回動可能である。
そして、この第4実施例によれば、一対の軸受スリーブ135,135の一方にハンマピン22を連結して、主ハンマ130′と、一方の副ハンマ140によりハンマHとして利用することができ、また、ハンマHを反転して一対の軸受スリーブ135,135の他方にハンマピン22を連結して主ハンマ130′と他方の副ハンマ140により新しいハンマHとして再利用することができる。したがって、主ハンマ130′を反転することで主ハンマ130′を交換することなく新しいハンマHとすることができ、ハンマHの交換コストを一層低減することができる。
つぎに、図16を参照して本発明の第5実施例について説明する。
図16は、ハンマの一部破断平面図であり、前記第1〜4実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
この第5実施例は、前記第4実施例のものにおいて、ハンマピン22に連結されるスリーブ軸受135を1つにしたものであり、主ハンマ130″は、前記第4実施例の主ハンマ130′よりも、長手方向の長さが短く形成されており、その中心C′に一つのスリーブ軸受135が設けられる。そして、主ハンマ130″の両端部の一方(図16実線)あるいは他方に(図16鎖線)に副ハンマ140が一対のボルト・ナット142,143により選択的に固定される。
しかして、この第5実施例のものでは、一つのスリーブ軸受135にハンマピン22を連結し、主ハンマ130″の打撃側にのみ副ハンマ140をボルト・ナット142,143により固定し、ディスク20の回転により破砕作業が行なわれる。副ハンマ140の副エッジE2および主ハンマ130″の主エッジE1がいずれも摩耗したときには、摩耗した副ハンマ140を外したのち、主ハンマ130″をハンマピン22から取り外すことなく、ハンマピン22まわりに180°反転した後、未摩耗の主ハンマ130″の他端(支持側)に図16に鎖線で示すように、別の副ハンマ140を固定し、新しい副ハンマ140および主ハンマ130″による破砕作業を行なうことができる。
したがって、この第5実施例のものでは、主ハンマ130″をハンマピン22から取り外す作業が省略して、主ハンマ130″と副ハンマ140の実質的な交換が可能となり、一層のコスト低減に寄与する。
なお、前記第3〜5実施例において、以下のような変形が可能である。
(1) 副ハンマ140は一枚の板材により形成して、それを主ハンマ130(130′;130″)の上面もしくは下面にのみ固定してもよい。
(2) 副ハンマ140を構成する上、下板材140U,140Dは、それらの一方を主ハンマ30(130′;130″)の先端(打撃端)側の上面あるいは下面に、またそれらの他方を主ハンマ30(130′;130″)の基端(支持端)側の下面あるいは上面に設けてもよい。
(3) 主ハンマ130(130′;130″)に副ハンマ140を固定するのに、複数対のボルト・ナットを用いてもよい。
(4) ボルト孔の位置は、その位置を特定しない。
(5) 主ハンマ130(130′;130″)に副ハンマ140を固定するのに、すべてのボルト孔で、ボルト・ナットにより固定しなくてもよい。たとえば、一つ以上のボルト孔によって主ハンマ130(130′;130″)と副ハンマ140とが固定されればよい。
(6) ハンマHの回転が一方向の場合、ハンマHを裏返して使用してもよい。
(8) 主ハンマ130′;130″と副ハンマ140,140との形状は、支持側と打撃側とで異なっていてもよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、本発明ハンマHを、竪型の破砕機に実施した場合について説明したが、これを他の型式の破砕機に実施してもよい。
本発明ハンマを備えた破砕機の要部破断側面図(第1実施例) 図1の2−2線に沿うハンマの拡大平面図(第1実施例) 図2の3−3線に沿う断面図(第1実施例) ハンマの斜視図(第1実施例) ハンマの摩耗過程を示す図(第1実施例) 図5の6矢視図(第1実施例) ハンマの一部破断平面図(第2実施例) 図7の8−8線に沿う断面図(第2実施例) ハンマの摩耗過程を示す図(第2実施例) ハンマの平面図(第3実施例) 図10の11−11線に沿う断面図(第3実施例) ハンマの摩耗過程を示す図(第3実施例) 図12の13矢視図(第3実施例) ハンマの一部破断平面図(第4実施例) 図14の15−15線に沿う断面図(第4実施例) ハンマの一部破断平面図(第5実施例)
符号の説明
2・・・・・・・・・・・・・・・破砕容器
7・・・・・・・・・・・・・・・主軸
10・・・・・・・・・・・・・・・原動機
20・・・・・・・・・・・・・・・ディスク
30,130,130′,130″・主ハンマ
40,140・・・・・・・・・・・副ハンマ
41・・・・・・・・・・・・・・・溶接孔
131・・・・・・・・・・・・・・ボルト孔(主ハンマ)
135・・・・・・・・・・・・・・軸受スリーブ
141・・・・・・・・・・・・・ ボルト孔(副ハンマ)
142・・・・・・・・・・・・・・ボルト
143・・・・・・・・・・・・・・ナット
E1・・・・・・・・・・・・・・・エッジ(主ハンマ)
E2・・・・・・・・・・・・・・・エッジ(副ハンマ)

Claims (3)

  1. 破砕容器(2)内に、原動機(10)により回転駆動される主軸(7)を設け、この主軸(7)に固定したディスク(20)にハンマ(H)を着脱自在に取り付け、このハンマ(H)により、破砕容器(2)内に投入された被破砕物を破砕処理するようにした、破砕機において、
    前記ハンマ(H)は、主ハンマ(30;130;130′;130″)と、副ハンマ(40;140)とよりなり、主ハンマ(30;130;130′;130″)は主軸(7)に回転自在に軸支され、その少なくともヘッド側に副ハンマ(40;140)が固定され、副ハンマ(40;140)の外縁に形成される破砕用の副エッジ(E2)は、主ハンマの外縁に形成される破砕用の主エッジ(E1)よりも外方に突出しており、副エッジ(E2)の、被破砕物の破砕による摩耗後に、主エッジ(E1)により被破砕物を破砕できるようにしたことを特徴とする、破砕機におけるハンマ。
  2. 前記副ハンマ(40)は、板状に形成されてその上面と下面とに貫通する溶接孔(41)を有し、前記主ハンマ(30)に重ね合わされ、溶接孔(41)を通して主ハンマ(30)に溶接されることを特徴とする、前記請求項1記載の破砕機におけるハンマ。
  3. 前記主ハンマ(130;130′;130″)と副ハンマ(140)には、互いに一致するボルト孔(131,141)が穿設されており、それらのボルト孔(131,141)を通してボルト・ナット(142,143)により主ハンマ(130;130′;130″)と副ハンマ(140)とが固定されるようにされており、
    主ハンマ(130;130′;130″)のボルト孔(131)の中心から該主ハンマ(130;130′;130″)のヘッド側端面までの長さをL1、
    副ハンマ(140)のボルト孔(141)の中心から該副ハンマ(140)のヘッド側端面までの長さをL2、
    副ハンマ(140)のボルト孔(141)の中心から該副ハンマ(140)のヘッド側端面と反対側の端面までの長さをL3としたとき、
    L1<L2、L1<L3に設定されることを特徴とする、前記請求項1記載の破砕機におけるハンマ。
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