図1は、本発明に係る遊技店における遊技媒体管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。この遊技媒体管理システムは、いわゆるパチスロ店やパチンコ店などの遊技店に設置される複数の遊技台(パチンコ台、パチスロ台、またはゲーム機など)が遊技されることにより遊技者に獲得された遊技媒体(遊技球またはメダルなど)を遊技者の生体情報により管理するシステムである。尚、以降においては、遊技媒体の例として遊技球の場合について説明を進めるが、言うまでもなく遊技媒体はメダルであってもよいし、それ以外のものであってもよい。
ホールコンピュータ1は、遊技店の経営者により管理運営されるコンピュータであり、遊技台3−1乃至3−nの動作を監視している。ホールコンピュータ1は、遊技台3の出球もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台3−1乃至3−nの遊技客の呼出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行する。尚、遊技台3−1乃至3−nを個々に区別して称する必要がない場合、単に、遊技台3と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
また、ホールコンピュータ1は、計数機6により計数される遊技者が遊技台3を遊技することにより獲得した遊技球を貯球するとき、遊技者の生体情報(遊技者の指の静脈パターン)と共に遊技球の個数を計数機6より取得し、会員情報データベース2に会員情報として登録する(2回目以降は更新する)。このとき、ホールコンピュータ1は、会員情報データベース2に登録した時刻情報(更新時刻)も登録する。また、ホールコンピュータ1は、遊技台3、遊技台周辺端末4、遊技店端末5またはカウンタ端末7より遊技者の生体情報が送信されてくると、生体情報に基づいて対応する会員情報を検索し、検索結果となる貯球数の情報や最終更新時刻などの情報を返信する。
また、ホールコンピュータ1は、遊技店端末5より生体情報が送信されてくると、生体情報に基づいて対応する会員情報を検索し、検索結果となる貯球数の情報や最終更新時刻などと共に、景品リストデータベース8にアクセスし、貯球数に応じて交換可能な景品リストの情報を返信する。
遊技台3は、いわゆるパチンコ遊技台やパチスロ遊技台と呼ばれるものである。
図2は、遊技台3がパチンコ遊技台であった場合の例を示している。図2で示されるように、遊技台3の正面上部に、釘が打ち込まれた盤面21が設けられており、図示せぬ発射装置より発射された図示せぬ遊技球が投入される。
ハンドル22は、遊技者により把持され所定の角度に回転されることにより、対応する電力を発生して、発射装置の発射強度を調節する。
上皿24は、遊技球の払出があった場合、払出された遊技球を蓄える。また、上皿24は、図示せぬ発射装置に遊技球を送り込める構造となっており、上皿24に遊技球が残されている限り、ハンドル22が所定の回転角度に回転されていれば、遊技球が発射され続ける。
認識部23は、遊技者の指の静脈パターンを読み取り、制御部122(図8)に供給する。認識部23は、指を挿入する筐体の指が静置されたとき、指の表面と対向する位置に生体情報読取部31が設けられており、この生体情報読取部31が図示せぬ照明により照射される近赤外線により浮き出る静脈パターンを読み取る。また、認識部23は、筐体部全体が図中の矢印で示されるように、図中下部に押込むことが可能な構成となっており、押込まれると筐体の都区部32aが操作部32を押圧する。すなわち、認識部23は、指の静脈パターンの読取機能と共に、操作部としての機能も備えている。表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などから構成されており、各種の情報を表示する。
ここで、図1の説明に戻る。遊技台周辺端末4−1乃至4−nは、いわゆる台間サンドと呼ばれるものであり、例えば、貸球機などを備えている。
遊技店端末5−1乃至5−nは、上述した生体情報読取部31と同様の機能を備えており、遊技店内で遊技者により生体情報が提示されると、ホールコンピュータ1に問い合わせて会員情報として登録されている貯球数、来店ポイント、および最終更新時刻を取得して、提示する。来店ポイントとは、来店する回数に応じて加算されるポイントであり、ポイント数に応じて、例えば、景品と交換できるといったサービスの提供をうけることができるものである。また、遊技店端末5−1乃至5−nは、遊技店内で遊技者により生体情報が提示されると、ホールコンピュータ1に問い合わせて会員情報と共に、貯球数に応じた景品リストの情報を取得して提示し、遊技者の操作に応じて、景品の準備を指示する。
計数機6−1乃至6−mは、遊技球やメダルといった遊技媒体の個数を計数し、計数結果をチケットに印字して出力する。また、計数機6−1乃至6−mは、生体情報読取部31と同様の機能を備えており、貯球が要求された場合、生体情報を読み取り、読み取った生体情報と共に貯球数の情報をホールコンピュータ1に送信する。
図4は、計数機6が、遊技球を計数する場合の構成を示す外観図である。上面には、遊技球が投入される投入口41が設けられている。投入口41の上部には、LCDからなる表示部42が設けられており、各種の情報が表示される。チケット生成部43は、貯球サービスが選択されなかった場合、計数結果となる遊技球の個数を示す情報を印字したチケットを生成する。生体情報読取部44は、基本的には、遊技台3の生体情報読取部31と同様のものであり、遊技者の生体情報を読み取る。操作部45は、例えば、ボタンなどから構成されており、貯球するか否かを選択するといった操作を受け付ける。
また、図5は、計数機6が、メダルを計数する場合の構成を示す外観図である。上面には、メダルが投入される投入口61が設けられている。投入口61の先には、LCDからなる表示部62が設けられており、各種の情報が表示される。印字部63は、貯球サービス(貯メダルサービス)が選択されなかった場合、計数結果となるメダルの個数を示す情報を印字したチケットを出力する。生体情報読取部64は、基本的には、遊技台3の生体情報読取部31と同様のものであり、遊技者の生体情報を読み取る。操作部65は、例えば、ボタンなどから構成されており、貯メダルするか否かを選択するといった操作を受け付ける。
カウンタ端末7(図1)は、遊技店の係員により操作される端末であり、アクセスしたい会員情報を検索する検索キーワードを要求し、入力されると、入力された検索キーワードをホールコンピュータ1に送信して、会員情報データベース2に登録された会員情報のうち、検索キーワードに対応する会員情報を検索させる。カウンタ端末7は、検索キーワードにより検索された会員情報を取得し、削除または更新処理を実行した後、ホールコンピュータ1に送信し、会員情報データベース2の会員情報を削除または更新させる。
次に、図6を参照して、ホールコンピュータ1の構成について説明する。
CPU(Central Processing Unit)81は、ROM(Read Only Memory)82、または記憶部88に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)83には、CPU81が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU81、ROM82、およびRAM83は、バス84により相互に接続されている。
CPU81には、バス84を介して入出力インタフェース85が接続されている。入出力インタフェース85には、キーボードやマウスなどから構成される入力部86、スピーカやディスプレイなどから構成される出力部87が接続されている。CPU81は、入力部86からの情報に基づいて所定の処理を実行し、出力部87を介して処理結果となる画像や音声を出力させる。
入出力インタフェース85に接続されている記憶部88は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU81が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部89は、イントラネットなどに代表されるネットワークを介して遊技台3または遊技台周辺端末4から供給される情報を取得する。
また、記憶部88は、各種のプログラムを記憶しており、CPU81は、これらのプログラムを読み出して対応する処理を実行する。記憶部88に記憶されるプログラムは、上述のほかにも、通信部89を介してプログラムを取得して記憶するようにしてもよい。
入出力インタフェース85に接続されているドライブ90は、磁気ディスク91、光ディスク92、光磁気ディスク93、或いは半導体メモリ94などが挿入されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部98に転送され、記憶される。
尚、遊技台3、遊技台周辺端末4、遊技店端末5、計数機6、およびカウンタ端末7についても、動作の制御を司るハードウェアの構成は、基本的にホールコンピュータ1と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図7を参照して、ホールコンピュータ1の機能の一実施の形態の構成について説明する。
制御部101は、ホールコンピュータ1の動作の全体を制御するものである。操作部102は、キーボードや各種の操作ボタンなどから構成され、遊技店の係員などにより操作され、操作に応じた信号を制御部101に供給する。通信部103は、モデムなどから構成され、制御部101により制御されて、遊技台3、遊技台周辺端末4、遊技店端末5、計数機6、およびカウンタ端末7とプログラムやデータを授受する。
表示部104は、例えば、LCDなどから構成され、制御部101により制御されて、各種の入力情報や処理結果を表示する。検索読出部105は、制御部101により制御され、遊技球と交換可能な景品のリストのデータベースである景品リストデータベース8にアクセスし、会員情報である貯球数の情報に基づいて、交換可能な景品を検索し、検索された景品のリストを読み出す。
登録更新部106は、制御部101により制御され、会員情報データベース2に新規の会員情報として、生体情報に対応付けて、貯球数、更新日時、および来店ポイントからなるフォーマットを登録すると共に、登録済みの会員情報のフォーマットを更新する。検索読出部107は、検索キーワードや生体情報に基づいて、会員情報データベース2に登録された会員情報のフォーマットを検索し、検索した会員情報のフォーマットを読み出す。
次に、図8を参照して、遊技台3の機能の一実施の形態の構成を説明する。
制御部121は、遊技台3の動作の全体を制御するものである。通信部122は、モデムなどから構成され、制御部121により制御されて、ホールコンピュータ1、遊技台周辺端末4、遊技店端末5、計数機6、およびカウンタ端末7とプログラムやデータを授受する。
表示部123は、例えば、図2におけるパチンコ遊技台3に設けられた表示部25であり、LCDなどから構成され、制御部121により制御されて、各種の入力情報や処理結果を表示する。尚、表示部123については、図2で示される表示部25のみならず、例えば、遊技台周辺端末4、すなわち、台間サンドなどに設けるようにしても良い。
遊技球貸出部124は、現金受付部125により貸球の現金が投入されたか、または、認識部23により遊技者の生体情報が認識され、貯球があって、さらに、認識部23が操作された場合、制御部121により制御され、投入金額、または、認識部23が操作された回数に応じた個数の遊技球を上皿24に払出す。
認識部23の生体情報読取部31は、遊技者の生体情報として指の静脈パターンを読み取り、読み取った画像を生体情報加工部131に供給する。生体情報加工部131は、供給されてきた画像を、転送可能なファイル形式に加工して制御部121に供給する。操作部32は、上述した図3で示されるように、認識部23の筐体が押込まれると(図3中の下方向に押込まれると)、認識部23の筐体の凸部32aにより押圧されて、対応する信号を発生し、制御部121に供給する。
次に、図9を参照して、遊技店端末5の機能の一実施の形態の構成を説明する。
制御部141は、遊技店端末5の動作の全体を制御するものである。生体情報読取部142は、生体情報読取部31と同様のものであり、遊技者の生体情報として指の静脈パターンを読み取り、読み取った画像を生体情報加工部143に供給する。生体情報加工部143は、生体情報加工部131と同様のものであり、供給されてきた画像を、転送可能なファイル形式に加工して制御部141に供給する。
通信部144は、モデムなどから構成され、制御部141により制御されて、ホールコンピュータ1、遊技台3、遊技台周辺端末4、計数機6、およびカウンタ端末7とプログラムやデータを授受する。
表示部145は、例えば、LCDなどから構成され、制御部141により制御されて、各種の入力情報や処理結果を表示する。操作部146は、キーボードや各種の操作ボタンなどから構成されるものであり、遊技店の係員や遊技者により操作され、操作に応じた信号を制御部141に供給する。
次に、図10を参照して、計数機6の機能の一実施の形態の構成を説明する。
制御部161は、計数機6の動作の全体を制御するものである。生体情報読取部44は、生体情報読取部31と同様のものであり、遊技者の生体情報として指の静脈パターンを読み取り、読み取った画像を生体情報加工部162に供給する。生体情報加工部162は、生体情報加工部131と同様のものであり、供給されてきた画像を、転送可能なファイル形式に加工して制御部161に供給する。
通信部163は、モデムなどから構成され、制御部161により制御されて、ホールコンピュータ1、遊技台3、遊技台周辺端末4、遊技店端末5、およびカウンタ端末7とプログラムやデータを授受する。
計数部164は、投入口41に投入された遊技球の個数をカウントし、制御部161に供給する。チケット生成部43は、制御部161により制御され、貯球サービスが選択されなかった場合、計数結果となる遊技球の個数を示す情報を印字したチケットを生成する。
次に、図11を参照して、カウンタ端末7の機能の一実施の形態の構成を説明する。
制御部181は、カウンタ端末7の動作の全体を制御するものである。生体情報読取部182は、生体情報読取部31と同様のものであり、遊技者の生体情報として指の静脈パターンを読み取り、読み取った画像を生体情報加工部183に供給する。生体情報加工部183は、生体情報加工部131と同様のものであり、供給されてきた画像を、転送可能なファイル形式に加工して制御部181に供給する。
通信部184は、モデムなどから構成され、制御部181により制御されて、ホールコンピュータ1、遊技台3、遊技台周辺端末4、遊技店端末5、および計数機6とプログラムやデータを授受する。
表示部185は、例えば、LCDなどから構成され、制御部181により制御されて、各種の入力情報や処理結果を表示する。操作部186は、キーボードや各種の操作ボタンなどから構成され、遊技店の係員などにより操作され、操作に応じた信号を制御部181に供給する。
次に、図12のフローチャートを参照して、計数機6とホールコンピュータ1による生体情報に対応付けられた会員情報フォーマットの登録処理について説明する。
ステップS1において、制御部164は、表示部164を制御して、生体情報を登録するか否かを問い合わせる画面を表示し、操作部45を制御して、遊技者により生体情報の登録が指示されるか否かを判定する。例えば、遊技者により生体情報を登録することが指示された場合、ステップS2において、制御部161は、表示部164を制御して、生体情報の提示を指示する画面を表示させる。すなわち、今の場合、生体情報は、遊技者の指の静脈パターンであるので、表示部164には、例えば、認識部23に指をかざすことを促すような画面が表示される。
ステップS3において、制御部161は、生体情報加工部162より生体情報が供給されて、生体情報の提示があったか否かを判定し、提示されるまでその処理を繰り返す。例えば、遊技者により指が認識部23にかざされると、生体情報読取部44は図示せぬ赤外線を照射して静脈パターンを読み取り、生体情報加工部162に供給する。生体情報加工部162は、生体情報読取部44により読み取られた情報を転送可能な画像情報に加工して制御部161に供給する。結果として、制御部161は、生体情報加工部162より加工された生体情報を取得することになるので、生体情報が提示されたと判定され、その処理は、ステップS6に進む。
ステップS4において、制御部161は、通信部163を制御して、生体情報をホールコンピュータ1に送信し、貯球情報を要求する。
ステップS11において、ホールコンピュータ1の制御部101は、通信部103を制御して、生体情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS4の処理により、生体情報が送信されてきた場合、その処理は、ステップS12に進む。
ステップS12において、制御部101は、通信部103を介して、計数機6より送信されてきた生体情報を受信する。
ステップS13において、制御部101は、検索読出部107を制御して、会員情報データベース2にアクセスさせ、受信した生体情報に基づいて、対応する生体情報を含む会員情報を検索させる。
ステップS14において、制御部101は、検索読出部107を制御して検索させた生体情報に基づいた会員情報が検索されたか否かを判定する。ステップS14において、例えば、検索させた生体情報が会員情報データベース2で検索されなかった、すなわち、会員情報データベース2に登録されていない生体情報であった場合、ステップS25において、制御部101は、登録更新部106を制御して、新規登録処理を実行させ、新たな会員情報を会員情報データベース2に登録させる。
ここで、図13のフローチャートを参照して、新規登録処理について説明する。
ステップS21において、制御部101は、登録更新部106に対して生体情報を供給し、追加で新規の会員登録を実行するように要求する。登録更新部106は、会員情報のフォーマットを読み出し、供給された生体情報のみを記録した新たな会員情報を会員情報データベース2に登録する。会員情報のフォーマットは、遊技場におけるサービスを提供するのに必要な情報が含まれるものであり、少なくとも生体情報、貯球数、来店ポイント、および、更新時刻の項目が含まれる。
ステップS22において、制御部101は、登録更新部106を制御して、新たに登録した会員情報の貯球数と来店ポイントを初期化し、更新時刻を記録させ(登録時刻を記録させ)、その処理は、ステップS13に戻る。
尚、この処理により、検索できなかった会員情報が新たに登録されて、再び、ステップS13,S14の処理が実行されることになるので、ステップS14において、検索読出部107は、新たに登録された会員情報を、生体情報に対応した会員情報として検索することになる。
ここで、図12のフローチャートの説明に戻る。
ステップS14において、生体情報が検索された場合、ステップS16において、制御部106は、検索読出部107により検索された生体情報に対応付けられた会員情報に含まれる貯球数および来店ポイントを読み出し、通信部103を制御して、計数機6に送信する。
ステップS5において、計数機6の制御部161は、通信部163を制御して、送信されてきた貯球数と来店ポイントの情報を受信させ、表示部42に供給して、提示させる。
以上の登録処理により、提示された生体情報に基づいて会員情報データベース2内の会員情報のフォーマットが検索され、生体情報に基づいた会員情報のフォーマットが存在しない場合は、新規で会員情報のフォーマットが生成され、送信されてきた生体情報に対応付けられて新たに登録される。結果として、これまでのように遊技者が氏名や住所といった個人情報を入力するといった面倒な処理を特にすることなく、遊技者を識別して貯球数、および来店ポイントなどを管理することが可能となる。また、既に、登録済みであった場合には、検索された生体情報に対応する会員情報のフォーマットに記録されている情報が読み出されて、提示されることになる。さらに、以上においては、計数機により登録処理を実行する例について説明してきたが、生体情報読取部44と同様の生体情報を読み取る機能が備えられた装置が、ホールコンピュータ1と通信できれば上述した登録処理は可能であるので、例えば、遊技台3、遊技店端末5、およびカウンタ端末7とホールコンピュータ1とで同様の処理を実行するようにしても良い。
次に、図14のフローチャートを参照して、計数機6とホールコンピュータ1による計数処理について説明する。
ステップS31において、制御部161は、計数部164を制御して投入口41に遊技球が投入されたか否かを判定し、投入されるまで、その処理を繰り返す。ステップS1において、例えば、遊技者により遊技球が投入口41に投入された場合、遊技球が投入されたと判定され、ステップS32において、計数部164は、投入口41に投入された遊技球を計数し(投入された遊技球の数をカウントし)、計数結果である遊技球の個数を制御部161に供給する。
ステップS33において、制御部164は、表示部164を制御して、計数された遊技球の個数を表示すると共に、貯球するか否かを問い合わせる画面を表示させ、操作部45を制御して、遊技者により貯球が指示されるか否かを判定する。例えば、遊技者により貯球することが指示された場合、ステップS34において、制御部161は、表示部164を制御して、生体情報の提示を指示する画面を表示させる。すなわち、今の場合、生体情報は、遊技者の指の静脈パターンであるので、表示部164には、例えば、認識部23に指をかざすことを促すような画面が表示される。
ステップS35において、制御部161は、生体情報加工部162より生体情報が供給されて、生体情報の提示があったか否かを判定し、提示されるまでその処理を繰り返す。例えば、遊技者により指が認識部23にかざされると、生体情報読取部44は図示せぬ赤外線を照射して静脈パターンを読み取り、生体情報加工部162に供給する。生体情報加工部162は、生体情報読取部44により読み取られた情報を転送可能な画像情報に加工して制御部161に供給する。結果として、制御部161は、生体情報加工部162より加工された生体情報を取得することになるので、生体情報が提示されたと判定され、その処理は、ステップS6に進む。
ステップS36において、制御部161は、通信部163を制御して、生体情報をホールコンピュータ1に送信し、貯球情報を要求する。
ステップS51において、ホールコンピュータ1の制御部101は、通信部103を制御して、生体情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS36の処理により、生体情報が送信されてきた場合、その処理は、ステップS52に進む。
ステップS52において、制御部101は、通信部103を介して、計数機6より送信されてきた生体情報を受信する。
ステップS53において、制御部101は、検索読出部107を制御して、会員情報データベース2にアクセスさせ、受信した生体情報に基づいて、対応する生体情報を含む会員情報を検索させる。
ステップS54において、制御部101は、検索読出部107を制御して検索させた生体情報に基づいた会員情報が検索されたか否かを判定する。ステップS24において、例えば、検索させた生体情報が会員情報データベース2で検索されなかった、すなわち、会員情報データベース2に登録されていない生体情報であった場合、ステップS55において、制御部101は、登録更新部106を制御して、新規登録処理を実行させ、新たな会員情報を会員情報データベース2に登録させる。尚、ステップS55における新規登録処理については、図13のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS54において、生体情報が検索された場合、ステップS56において、制御部106は、検索読出部107により検索された生体情報に対応付けられた会員情報に含まれる貯球数および来店ポイントを読み出し、通信部103を制御して、計数機6に送信する。
ステップS37において、計数機6の制御部161は、通信部163を制御して、送信されてきた貯球数と来店ポイントの情報を受信させ、表示部42に供給して、提示させると共に、貯球するか否かの指示を要求する画面を表示する。
ステップS38において、制御部161は、操作部45が操作されて貯球が指示されたか否かを判定し、貯球が指示されたと判定された場合、ステップS9において、通信部163を制御して、貯球の指示と共に計数部164により計数された遊技球の個数とをホールコンピュータ1に送信させる。
ステップS57において、制御部101は、通信部103を制御し、貯球数と共に貯球の指示が送信されてきたか否かを判定する。例えば、ステップS39の処理により貯球数と貯球の指示が送信されてきた場合、その処理は、ステップS58に進む。
ステップS58において、制御部101は、通信部103を介して送信されてきた貯球数と貯球の指示を受信する。ステップS29において、制御部101は、登録更新部106を制御して、会員情報データベース2にアクセスさせ、送信されてきた貯球数の情報に基づいて、会員情報に含まれている貯球数を更新させる。すなわち、登録更新部106は、それまでに会員情報に登録されていた貯球数に、送信されてきた遊技球の個数を加算して更新する。
ステップS60において、制御部101は、通信部103を制御して、更新した貯球数と来店ポイントの情報を計数機6に送信させる。
ステップS40において、制御部161は、通信部163を制御して、ホールコンピュータ1より送信されてくる更新された貯球数および来店ポイントの情報を受信すると共に、表示部42を制御して、受信した貯球数および来店ポイントの情報を提示し、その処理は、ステップS31に戻る。
一方、ステップS33,S38において、貯球が指示されなかった場合、ステップS41において、制御部161は、チケット生成部43を制御して、計数された遊技球の個数を印字したチケットを生成させ、その処理は、ステップS31に戻る。
さらに、ステップS38の処理により貯球が指示されなかった場合、ステップS57においても貯球数と貯球指示が送信されてこないことになるため、その処理は、ステップS51に戻ることになる。
以上の計数処理により、遊技球の計数が終了する度に、貯球が指示されると生体情報に基づいて会員情報データベース2内の会員情報が検索され、計数された遊技球の個数が加算されて更新され、生体情報に基づいた会員情報が存在しない場合は、新規で会員情報が生成され、送信されてきた遊技球の個数が、貯球数として更新される。結果として、会員登録といった処理を特にすることなく、遊技者を識別して貯球数を管理することが可能となる。
次に、図15のフローチャートを参照して、遊技台3とホールコンピュータ1とによる再プレイ処理について説明する。尚、ステップS81乃至S86の処理については、生体情報に基づいた会員情報の問合せ処理であり、図14のフローチャートを参照して説明したステップS51乃至S56と同様の処理であるので、その説明は省略する。
ステップS71において、制御部121は、表示部123を制御して、再プレイ用の情報の提示の指示を要求するか否かを示す画面を表示させる。再プレイ用の情報の提示の指示を要求するか否かを示す画面とは、例えば、再プレイ用の情報の提示を指示するには、認識部23に指をかざすように求める画面である。
ステップS72において、再プレイ用の情報の提示が指示されたか否か、すなわち、認識部23の生体情報読取部31に指がかざされて指の静脈パターンが読み出され、生体情報加工部131により加工された指の静脈パターンが供給されたか否かを判定する。
例えば、ステップS72において、再プレイ用の情報の提示が指示されなかった場合、ステップS79において、制御部121は、表示部123を制御して、現金による払出しを要求し、その処理は、ステップS51に戻る。
すなわち、制御部121は、表示部123を制御して、遊技者から再プレイ用の情報の提示が指示されるまでは、再プレイの情報の提示の要求を指示するか否かを示す画面を所定時間表示させ、再プレイを要求しない場合は現金による払出し、すなわち、現金を用いた台間サンドなどによる通常の貸球操作をする事を求める画面を所定時間表示させる。従って、再プレイが要求されない状態が継続するときは、再プレイの情報の提示の要求を指示するか否かを示す画面と、現金を用いた台間サンドなどによる通常の貸球操作をする事を求める画面とが所定の時間間隔で交互に表示されることになる。
ステップS72において、再プレイ用の情報の提示が指示された、すなわち、制御部121は、認識部23の生体情報読取部31に指がかざされて指の静脈パターンが読み出され、生体情報加工部131により加工された指の静脈パターンが供給された場合、その処理は、ステップS53に進む。
ステップS73において、制御部121は、通信部122を制御して、生体情報をホールコンピュータ1に送信し、貯球情報を要求する。
その後、ステップS81乃至S86の処理により、検索読出部107により検索された生体情報に対応付けられた貯球数および来店ポイントが送信されてくる。
これに応じて、ステップS74において、遊技機3の制御部121は、通信部122を制御して、送信されてきた貯球数と来店ポイントの情報を受信させ、表示部42に供給して、提示させると共に、再プレイするか否かの指示を要求する画面を表示する。
ステップS75において、制御部121は、操作部32が操作されて、再プレイが指示されたか否か、すなわち、図3で示されるように、認識部23の筐体が図中の下方向に押込まれて操作部32が押圧されたか否かを判定し、例えば、認識部23の筐体が図中の下方向に押込まれて操作部32が押圧され、再プレイが指示されたと判定された場合、その処理は、ステップS76に進む。
ステップS76において、制御部121は、遊技球貸出部124を制御して、図3における上皿24に規定数の遊技球を払出し、通信部122を制御して、払出した遊技球の個数をホールコンピュータ1に送信する。尚、貯球されていた個数が、規定数以下であった場合、貯球されていた個数の遊技球が払出される。
ステップS87において、制御部101は、通信部103を制御して、払出された遊技球の個数の情報が送信されてきたか否かを判定し、例えば、ステップS76の処理により払出された遊技球の個数の情報が送信されてきた場合、ステップS88において、制御部101は、通信部103を介して送信されてきた払出された遊技球の個数の情報を受信する。
ステップS89において、制御部101は、登録更新部106を制御して、会員情報データベース2にアクセスさせ、送信されてきた払出された遊技球の個数の情報に基づいて、会員情報の貯球数を更新させる。より詳細には、登録更新部106は、それまでに記録されていた貯球数から払出された遊技球の個数を減算し、減算結果を新たな貯球数として更新する。
ステップS90において、制御部101は、通信部103を制御して、更新した貯球数と来店ポイントの情報を計数機6に送信させる。
ステップS77において、制御部121は、通信部122を制御して、ホールコンピュータ1より送信されてくる更新された貯球数および来店ポイントの情報を受信すると共に、表示部123を制御して、受信した貯球数および来店ポイントの情報を提示し、その処理は、ステップS71に戻る。
一方、ステップS75において、再プレイが指示されなかった場合、その処理は、ステップS79に進み、それ以降の処理が繰り返される。
以上の処理により、遊技者は、図14のフローチャートを参照して説明した計数処理を実行し、自らが獲得した遊技球を貯球していれば、認識部23に自らの指をかざすだけで、自らの貯球数や来店ポイント数を確認することが可能となり、貯球が残されている限り、認識部23の押込み操作をするだけで、貯球している遊技球を使って再プレイすることが可能となる。また、貯球されている遊技球は、再プレイするごとに更新されることになるので、遊技店の係員により貯球数を更新したり、払出しの遊技球を用意する手間を省くことが可能となる。さらには、再プレイを迅速に繰り返すことが可能となるため、遊技店における売上を向上させることが可能となる。
次に、図16のフローチャートを参照して、遊技台3とホールコンピュータ1による来店ポイント管理処理について説明する。尚、ステップS111,S112の処理、およびステップS131乃至S135の処理については、生体情報の読出処理と生体情報に基づいた会員情報の問合せ処理であり、図14のフローチャートを参照して説明したステップS35,S36の処理、およびステップS51乃至S55と同様の処理であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS111,S112において、遊技台3により生体情報が読み取られてホールコンピュータ1に送信されると、ステップS131乃至S135の処理により、生体情報に対応する会員情報が検索される。
そして、ステップS136において、ホールコンピュータ1の制御部101は、会員情報の更新時刻を参照して、同一営業日内に同一の生体情報の提示があったか、すなわち、更新時刻が、同一営業日内であるか否かを判定する。ステップS136において、会員情報の更新時刻が、同一営業日内ではない、すなわち、営業日内で最初に生体情報が提示されたと判定された場合、ステップS137において、制御部101は、登録更新部106を制御して、検索した会員情報(または、今登録した会員情報)の来店ポイントを所定数だけインクリメントして、更新させる。このとき、登録更新部106は、会員情報の更新時刻を現在時刻に更新する。
ステップS138において、制御部101は、検索読出部107を制御して、更新後の会員情報に含まれている貯球数と来店ポイントの情報を読み出させると共に、通信部103を制御して遊技台3に送信させる。
ステップS113において、遊技台3の制御部121は、通信部122を制御してホールコンピュータ1より送信されてくる、送信した生体情報に対応付けられた会員情報の貯球数と来店ポイントの情報を受信すると共に、表示部123を制御して、受信した貯球数と来店ポイントを表示させ、その処理は、ステップS111に戻る。
ステップS136において、会員情報の更新時刻が同一営業日である、すなわち、同一の生体情報の提示が、同一営業日内で2回目以降であった場合、ステップS137の処理がスキップされる。
以上の処理により、生体情報の提示が、営業日につき一回だけ来店ポイントとしてカウントされることになる。従って、遊技者の来店した日数に応じて来店ポイントを加算することが可能となる。尚、以上の例においては、遊技台3において生体情報が提示される場合について説明してきたが、生体情報読取部を備えたものであれば、生体情報に基づいて、来店した遊技者を識別することが可能であるので、例えば、遊技台3に代えて、遊技店端末5、計数機6、またはカウンタ端末7を用いても同様の処理を実現することが可能である。すなわち、遊技者は、遊技台3で遊技しなくても遊技店端末5、計数機6、または、カウンタ端末7に生体情報を提示する機会があれば、来店ポイントを加算することが可能となる。
さらに、図16のフローチャートを参照して説明したポイント管理処理を、例えば、上述した計数処理や再プレイ処理などのバックグラウンドで実行させることで、遊技者は、計数処理や再プレイ処理を実行すれば、来店ポイントを加算することが可能となる。
次に、図17のフローチャートを参照して、遊技店端末5とホールコンピュータ1による貯球情報問合処理について説明する。尚、ステップS151,S152の処理、およびステップS171乃至S174の処理については、生体情報の読出処理と、生体情報に基づいた会員情報の問合せ処理であり、図14のフローチャートを参照して説明したステップS35,S36の処理、およびステップS51乃至S54と同様の処理であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS151,S152において、遊技店端末5により生体情報が読み取られてホールコンピュータ1に送信されると、ステップS171乃至S174の処理により、生体情報が検索され、生体情報の有無が判定される(対応する生体情報を含む会員情報の有無が判定される)。
ステップS174において、生体情報が検索された場合、ステップS175において、制御部101は、検索読出部107を制御して、今現在の会員情報に含まれている貯球数と来店ポイントの情報を読み出させると共に、通信部103を制御して遊技台3に送信させる。
ステップS174において、生体情報が検索されなかった場合、ステップS176において、制御部101は、通信部103を制御して、送信されてきた生体情報に対応する会員情報が未登録であることを遊技台3に送信させる。
ステップS153において、遊技店端末5の制御部141は、通信部122を制御してホールコンピュータ1より送信されてくる、送信した生体情報に対応付けられた会員情報の貯球数と来店ポイントの情報、または、未登録であるであることを示す情報を受信すると共に、表示部123を制御して、貯球数と来店ポイントが送信されてきた場合、この情報を表示させ、未登録である場合、未登録である旨を表示させ、その処理は、ステップS151に戻る。
以上の処理により、遊技者は、遊技店端末5の生体情報読取部142に指をかざすだけで、自らの会員情報として記録されている貯球数と来店ポイントの情報の提示を受けることが可能となる。尚、以上の例においては、遊技店端末5において貯球情報が提示される場合について説明してきたが、生体情報読取部を備えたものであれば、貯球情報を提示させることは可能であるので、例えば、遊技店端末5に代えて、遊技台3、計数機6、またはカウンタ端末7を用いても同様の処理を実現することが可能である。
次に、図18のフローチャートを参照して、ホールコンピュータ1とカウンタ端末7とによる会員情報管理処理について説明する。
ステップS201において、制御部181は、操作部186が操作されて検索キーワードが入力されたか否かを判定し、検索キーワードが入力されるまで、その処理を繰り返す。検索キーワードとしては、例えば、「更新時刻が1ヶ月以上前である」、「更新時刻が1年以上前である」、または「貯球数が所定数以上」などである。尚、検索キーワードとして、生体情報読取部182に提示された生体情報を使用するようにしてもよい。
ステップS201において、検索キーワードが入力されたと判定された場合、ステップS202において、制御部181は、通信部184を制御して、入力された検索キーワードをホールコンピュータ1に送信させる。
ステップS221において、ホールコンピュータ1の制御部101は、通信部103を制御して、検索キーワードが送信されてきたか否かを判定し、検索キーワードが送信されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS202の処理により、検索キーワードが送信されてきた場合、ステップS222において、通信部103を制御して、送信されてきた検索キーワードを受信する。
ステップS223において、制御部101は、検索読出部107を制御して、送信されてきた検索キーワードに基づいて、会員情報データベース2に登録されている会員情報を検索させる。例えば、検索キーワードが「更新時刻が1年以上前」であった場合、会員情報のうち更新時刻が1年以上前のもの、すなわち、1年以上来店していない遊技者の会員情報が検索される。また、検索キーワードが生体情報であった場合、特定の会員情報が検索されることになる。
ステップS224において、制御部101は、通信部103を制御して、検索読出部107により検索された会員情報をカウンタ端末7に送信させる。
ステップS203において、制御部181は、通信部184を制御して、送信されてきた会員情報を取得すると共に、表示部185を制御して、取得した会員情報である貯球数、来店ポイント、更新日時、および生体情報を提示させる。
ステップS204において、制御部181は、操作部186が操作されて会員情報の修正が要求されたか否かを判定する。ステップS204において、例えば、会員情報の修正が要求され、遊技店の係員により修正が加えられた場合、ステップS205において、制御部181は、操作部186の操作内容にしたがって、会員情報を修正し、通信部184を制御して、修正された会員情報をホールコンピュータ1に送信させる。
ステップS225において、制御部101は、通信部103を制御して、修正された会員情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS225において、例えば、ステップS205の処理により修正された会員情報が送信されてきた場合、ステップS226において、制御部101は、通信部103を制御して、送信されてくる会員情報を取得すると共に、登録更新部106を制御して、会員情報データベース2にアクセスさせ、送信されてきた会員情報に更新させる。
ステップS227において、制御部101は、通信部103を制御して、修正内容に沿って更新された会員情報をカウンタ端末7に送信させる。
ステップS206において、制御部181は、通信部184を制御して、ホールコンピュータ1より送信されてきた修正内容に沿って更新された会員情報を取得すると共に、表示部185を制御して、取得した修正内容に沿った更新済みの会員情報を提示させ、その処理は、ステップS201に戻る。
一方、ステップS204において、会員情報の修正が要求されていない場合、ステップS207において、制御部181は、操作部186が操作されて会員情報の削除が要求されたか否かを判定する。ステップS207において、例えば、会員情報の削除が要求され、遊技店の係員により削除の操作がなされた場合、ステップS208において、制御部181は、操作部186の操作内容にしたがって、通信部184を制御して、所定の会員情報の削除の指示をホールコンピュータ1に送信させる。
この場合、ステップS225においては、修正された会員情報が送信されてこないことになるので、その処理は、ステップS228に進み、制御部101は、会員情報の削除が指示されているか否かを判定する。例えば、ステップS208の処理により、会員情報の削除が指示されていた場合、ステップS229において、制御部101は、登録更新部106を制御して、会員情報データベース2にアクセスし、削除が指示された会員情報を削除させる。
ステップS230において、制御部181は、通信部184を制御して、指定された会員情報が削除されたことをカウンタ端末7に送信する。
ステップS209において、制御部181は、通信部184を制御して、削除を指示した会員情報が削除されたことを示す通知を取得し、表示部185を制御して、その旨を表示させ、その処理は、ステップS201に戻る。
ステップS207において、会員情報の削除が指示されていないと判定された場合、その処理は、ステップS201に戻る。また、これにより、ステップS228において、会員情報の削除は指示されないことになるので、その処理は、ステップS221に戻る。
以上の処理により、例えば、検索キーワードの入力内容を、更新時刻が1年以上前の会員情報と設定することで、1年以上来店していない遊技者の会員情報を削除するといった会員情報の整理が可能となる。また、検索キーワードの入力内容を、生体情報に設定することで、何らかの理由で所定の遊技者の会員情報の貯球数を更新させることができなかったといったトラブルが発生しても、貯球数を正しく修正して管理することが可能となる。
以上においては、検索キーワードを自由に設定し、修正や補正を遊技店の係員の意思により管理させる例について説明してきたが、例えば、検索キーワードを固定し、対応する修正内容を固定して設定しておけば、定期的にカウンタ端末7とホールコンピュータ1とにより係員の操作をすることなく管理することが可能となる。すなわち、検索キーワードを「更新時刻が1年以上の会員情報」とし、ステップS207の処理を省くことで、定期的に会員情報管理処理を実行させることにより、遊技店の係員が操作することなく、一括して1年以上来店していない会員情報を整理して管理することが可能となり、来店が期待できない遊技客の会員情報を定期的に整理することが可能となる。また、来店が期待できない遊技客の会員情報を定期的に整理することができるので、会員情報データベース2の管理コストを低減させることが可能となる。
次に、図19のフローチャートを参照して、遊技店端末5とホールコンピュータ1による景品交換処理について説明する。尚、ステップS253乃至S255の処理、およびステップS281乃至S285の処理については、生体情報の読出処理と生体情報に基づいた会員情報の問合せ処理であり、図14のフローチャートを参照して説明したステップS34乃至S36、およびステップS51乃至S55と同様の処理であるので、その説明は省略する。
ステップS251において、遊技店端末5の制御部141は、表示部145を制御して、景品交換情報の提示を要求する画面を提示させる。
ステップS252において、制御部141は、操作部146が操作されて、景品交換情報の提示が指示されたか否かを判定し、提示が指示されなかった場合、その処理は、ステップS251に戻る。すなわち、景品交換情報の提示が指示されるまで、ステップS251,S252の処理が繰り返される。例えば、遊技者により操作部146が操作されて、景品交換情報の提示が指示されると、その処理は、ステップS253に進む。
ステップS253乃至S255の処理により、生体情報が読み取られホールコンピュータ1に送信される。
ステップS281乃至S285の処理により、生体情報に対応する会員情報が検索され、ステップS286において、検索された会員情報の貯球数および来店ポイント情報が読み出される。
ステップS287において、制御部101は、読み出された貯球数または来店ポイントを検索読出部105に供給し、景品リストデータベース8に格納されている景品リストのうち、供給した貯球数または来店ポイントで交換可能な景品を抽出させると共に、通信部103を制御して、抽出させた現在の貯球数で交換可能な景品リストを遊技店端末5に送信する。
ステップS256において、制御部141は、通信部144を制御して、ホールコンピュータ1より送信されてくる交換可能な景品のリストからなる景品交換情報を受信すると共に、表示部145を制御して、提示する。この際、制御部141は、表示部145を制御して、提示している交換可能な景品のいずれかを交換するか否かの指示を要求する画面を表示する。
ステップS257において、制御部141は、操作部146が操作されて、所定の景品の交換が指示されたか否かを判定する。ステップS257において、景品の交換が指示されたと判定された場合、ステップS258において、制御部141は、通信部144を制御して、操作部146が操作されることにより指定された景品の情報をホールコンピュータ1に送信する。
ステップS288において、制御部101は、通信部103を制御して、景品を交換する指示が送信されてきた否かを判定する。例えば、ステップS287の処理により、交換する景品を指定する情報が送信されてきた場合、ステップS289において、制御部101は、通信部103を制御して、交換する景品を指定する情報を受信する。
ステップS290において、制御部101は、交換が指定されている景品の準備情報を生成する。交換が指定されている景品の準備情報の生成とは、例えば、図示せぬ景品交換カウンタの端末に対して交換する景品を準備させる情報を送信することや、指定された景品に交換可能なチケットを発行することを示している。
ステップS291において、制御部101は、登録更新部106を制御して、指定された景品の交換に必要とされる遊技球の数、または、来店ポイントに基づいて、該当する会員情報の貯球数または来店ポイントを減算し、会員情報を更新させる。
ステップS292において、制御部101は、通信部103を制御して、更新した会員情報である貯球数、来店ポイントの情報、および、景品交換準備完了の情報を遊技店端末5に送信させ、その処理は、ステップS288に戻る。
ステップS259において、制御部141は、通信部144を制御して、ホールコンピュータ1より送信されてきた更新した会員情報である貯球数、来店ポイントの情報、および景品交換準備完了の情報を受信して、表示部145を制御して提示する。
ステップS260において、制御部141は、操作部146が操作されて、追加で景品の交換が指示されたか否かを判定する。ステップS260において、追加で景品の交換が指示されたと判定された場合、その処理は、ステップS258に戻り、追加で景品の交換が指示されなかった場合、その処理は、ステップS251に戻る。
一方、ステップS257において、景品を交換する指示がなされなかった場合、その処理は、ステップS251に戻る。また、ステップS288において、交換する景品の情報が送信されてこない場合、その処理は、ステップS281に戻る。
以上の処理により、遊技者は、生体情報を提示するだけで、自らの貯球数または来店ポイントに応じて交換可能な景品を閲覧することが可能となり、さらに、交換を希望する場合、景品の交換の準備を迅速に実行することが可能となるばかりではなく、景品の交換に伴う貯球数の管理にあたり、遊技店の係員の手間を低減させることが可能となる。さらに、自らの貯球数に応じて交換可能な景品だけではなく、現状から、どの程度貯球数を増やせば、どの程度豪華な景品が取得可能であるといった情報を提示するようにしてもよく、このようにすることで遊技者の遊技意欲を向上させることが可能となり、結果として、遊技店の売上を向上させるようにすることが可能となる。
以上においては、1つの遊技店内における生体情報による会員情報の管理システムについて説明してきたが、例えば、図20で示されるように、複数の遊技店202―1乃至202−nでそれぞれに管理される会員情報データベース2を情報センタサーバ201に集約して、共有することにより、情報センタサーバ201にアクセス可能な遊技店202―1乃至202−nであれば、いずれの遊技店202であっても、上述したサービスを遊技者に提供することが可能となるだけでなく、膨大な会員情報の管理を容易なものとすることが可能となる。
さらに、以上においては、会員情報の管理は、生体情報のみである例について説明してきたが、例えば、何らかのシステムダウンにより貯球情報が紛失したり、生体情報等が読み出せないといった事体が発生すると、貯球情報が誰のものであるかについて確認することができず、結果として、このようなトラブルに対しての十分な補償ができない恐れがある。そこで、会員情報のフォーマットには、予め会員の氏名、住所、連絡先といった個人情報を記録することが可能な項目を設けておき、図18のフローチャートを参照して説明した会員情報管理処理により会員情報を更新することにより、新規登録された後に個人情報を記録できるようにするようにしても良い。
本発明によれば、生体情報により貯球数や来店ポイントからなる会員情報を管理するようにしたので、遊技媒体(遊技球やメダル)の貯球(または貯メダル)の情報を容易に管理することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
プログラムが記録されている記録媒体は、図6に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク91(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク92(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク93、もしくは半導体メモリ94などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM82や、記憶部88に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。