JP2006326190A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのカテーテル手術に使用される複数のカテーテルが、輸送中に絡み合ったり損傷することがなく、また容易に取り出すことの可能な包装体を提供する。
【解決手段】複数のカテーテル100,200,300を一体的に包装するための包装体であって、カテーテル100,200,300の先端部110,210,310を覆う保護袋400と、カテーテルおよび保護袋400を一体的に覆う包装容器500とを有し、保護袋400は、カテーテルの先端部110,210,310がそれぞれ接触しないよう区画された複数の収納部401,402,403を有する単一の部材であることを特徴とする包装体。
【選択図】図5

Description

本発明は、診断や治療などの医療行為に利用するためのカテーテルを収納する包装体に関するものである。
カテーテルを用いた診断や治療などの手術は、患者に対する負担が少ないことから、普及が進んでいる。このような手術は、患者の腕や脚等に形成した動脈へ貫通する穿刺孔に、カテーテルを始めとする各種器具を導入して行われるものである。また、手術中、患者の血管内の様子は、X線による造影画像で観察される。具体的には、X線を受けて画像を作成する受光装置であるイメージングインテシフィア(imaging intensifier)の上に患者を横たわらせ、その上方よりX線を照射して行われる。
このような手術においては、イメージングインテシフィア上に敷く使い捨ての不織布(ドレープ)や、患者に抗血栓薬であるヘパリンを点滴するための針やチューブの集合からなる点滴のためのセットなどの手術前の準備段階に使用する器具や消毒薬などの薬剤、医師の手術衣、消毒薬を塗布するための脱脂綿類等やピンセット、鉗子、はさみ類、手術の開始後に用いる切皮メス、留置針、イントロデューサシースとダイレータ、イントロデューサ用ガイドワイヤ、シリンジ、血管造影カテーテル、血管造影カテーテル用ガイドワイヤ、血管造影剤、マイクロカテーテル等の診断や治療に用いる器具、PTCA(経皮的血管拡張術)用ガイディングカテーテル(心臓右側用形状、左側用形状他)、PTCA用ガイドワイヤ、PTCA用バルーンカテーテル、バルーン拡張用器具(インデフレータ)、ステントデリバリーカテーテル、手術後に用いる止血用デバイス、各種薬剤を一次保管するためのビーカー、カップ類等、非常に多種多様に渡った数十種類もの医療器具および薬剤が使用される。また、感染予防のため、これらの器具類は使い捨てのものとされることが多い。
従来、このような器具類は、看護師により事前にテーブル上に配置されるなどの準備が行われているが、医師のように入念な消毒を行わない看護師は直接患者の血液に触れ得る器具には触ることを許されない。従って、鉗子類を用いるなどして遠隔的に包装から器具を取り出すなど、非常に煩雑な作業が行われていた。また、これらのような多くの器具類を購入準備する用度作業も非常に煩雑なものであった。
このような状況下において、カテーテル手術に使用される複数の器具をひとつに包装してキット化し、購入や配置の手間を簡略化するとともに、誤使用や誤準備を防止しようとする動きがある。
例えば、特許文献1には、3本のカテーテルを台紙に取り付け、かつ各カテーテルの先端に小さな袋を被せ、最終的に台紙ごと台紙をやや上回るサイズの袋にて密封する様子が開示されている。
特開平11−130132号公報
カテーテルは人の血管に挿入される長尺な管状の器具であるため、血管や心臓など、使用される血管の形状や場所に応じて、様々な先端湾曲形状を有するものが使用される。そのため、複数のカテーテルを一つの包装体で包装した場合、輸送時や取り出しの際に、これらの湾曲部分が絡み合ってしまうことや、湾曲形状が変形して崩れることが考えられる。
特許文献1の包装でも、3本のカテーテルを同時に取り出そうとすると、台紙の固定部がカテーテルの湾曲部に引っかかったり、外し方が悪いと台紙の固定部でカテーテルが折れる可能性がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされ、一つのカテーテル手術に使用される複数のカテーテルが、輸送中に絡み合ったり損傷することがなく、また容易に取り出すことの可能な包装体を提供することを目的とする。
このような目的は、下記(1)から(6)の本発明により達成される。
(1)複数のカテーテルを一体的に包装するための包装体であって、前記複数のカテーテルの少なくとも先端部を覆う保護袋と、前記複数のカテーテルおよび前記保護袋を一体的に覆う包装容器とを有し、該保護袋は、前記複数のカテーテルの先端部がそれぞれ接触しないよう区画された複数の収納部を有する単一の部材であることを特徴とする包装体。
(2)前記複数の収納部が上下方向に区画されてなることを特徴とする上記(1)に記載の包装体。
(3)前記複数のカテーテルの前記先端部が、それぞれ異なる予め定められた湾曲形状の末端部を有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の包装体。
(4)前記末端部のみを保護する末端部保護袋を更に有することを特徴とする上記(3)に記載の包装体。
(5)前記末端部保護袋が、前記保護袋の収納部内で固定されていることを特徴とする上記(4)に記載の包装体。
(6)一体化された2つのトレイを更に有し、前記複数のカテーテルは、前記2つのトレイ間にまたがって配置され、前記保護袋は、前記カテーテルにおける前記トレイの一方に配置されている部分をすべて覆い、他方の前記トレイに配置されている部分の少なくとも一部は覆わないことを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の包装体。
本発明の包装体によれば、複数のカテーテルが区画された複数の収納部を有する保護袋に分かれて収納されているため、輸送中に荷崩れすることがなく、かつ取り出しの際にカテーテル同士が絡み合うこともないため、使用前にカテーテルが損傷することが無く、準備が容易で医療従事者の負担を軽減することが可能となる。
以下、本発明の包装体を添付図面に示す好適構成例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の包装体内に含まれる医療器具キットを構成するトレイ1の実施形態を示す全体図である。
図1において、トレイ1は、第1のトレイ10と第2のトレイ20の長辺同士を接合した状態となっている。各トレイ10,20は、長辺30cm〜70cm、短辺20cm〜60cm程度の長方形の底板3の四方を高さ3cm〜20cmの壁2により囲まれた構造となっている。使用するカテーテルやシース、ガイドワイヤ等の血管内へ導入する器具は、使用前に内外表面とも生理食塩水に浸す必要があるが、本発明においては各トレイ10,20がこのような寸法や四方を壁に囲まれた収容部を有する構造を取っているため、トレイを適切な量の生理食塩水で満たすことができる。すなわち、トレイの壁2が無ければ生理食塩水を貯留することはできないし、トレイの寸法が大きすぎれば大量の生理食塩水が必要となり、不経済である。また、トレイの寸法が大きすぎた場合には、使用後にトレイを廃棄する際に不便でもある。
トレイ20は底部に環状に配置された複数の突起21を有している。突起21には、包装時にガイドワイヤ等円形状に包装された器具(図示せず)を動かないように抑える効果がある。ガイドワイヤは超弾性合金の細長い線材を樹脂で被覆した形態のものであるため、変形させても癖がつきにくく、丸めて包装することができる。また、トレイ20は、手術時に生理食塩水を注がれ、血管造影カテーテルやガイドワイヤを生理食塩水に浸すのに使用される。突起21はその際にガイドワイヤとカテーテルの混在による取り出しにくさを防ぐための区画分けの役割も持っている。更に、突起21は円の内側をほぼ垂直の壁とし、外側をなだらかな斜面とすることによって、弾性の高いガイドワイヤが外側へ飛び出すことを防ぐと共に、取り出しの際に用意に術者の指に乗せることができ、カテーテルの取り出しも容易となる効果を有している。
仮に、突起21が上記のような複数のものでなく、単独で円形をなす突起の場合、ガイドワイヤを円の内側に配置すると、内周側に張り付いてを取り出しにくい。突起21は、円周上の一部に切り欠きを有するので、切り欠き部分より指をかけて用意にガイドワイヤを取り出すことができる。
また、トレイ内部に突起21を設けた為、生理食塩水を注ぐ場合、突起の部分の体積により通常の平らな底よりも少ない生理食塩水で器具を生理食塩水に浸すことができる。
また、トレイ20の周囲を囲む壁2の縁部分には、複数の窪み22が設けられている。窪み22は、手術の際に、カテーテルの基端部のハブを取り付けることができるように構成されている。これにより、手術の際に複数のカテーテル100を使用する順番に事前に設置しておくことができ、また、容易に取り出すことが可能となる。なお、窪み24は、後述するようにカテーテルを梱包する際に、トレイ10,20間をまたがらせるためのものである。
また、トレイ20の壁2の中央部分には、複数の突起23が設けられている。突起23は、指で押し込むことによってトレイ20の内側と外側、いずれの方向にも突出させることが可能であり、カテーテル100をトレイ20内で生理食塩水に浸す際にはトレイ20の内側へ突出させ、カテーテル100のトレイ外部への飛び出しを防止し、手術の終了後に生理食塩水や使用済みの器具を廃棄する際にはトレイ20の外側へ突出させ、廃棄の邪魔とならないよう機能を変更することができる。
トレイ20の突起23の内側に形成されている突起25は、後述する小トレイを接合するためのものである。
トレイ10,20は、ABS、AES、PC、PP、PE、PS、HIPS、PET、PVC等の所望の強度を有する高分子物質により、真空成形や圧空成形プレス成形等の製造方法で形成されている。
図2は、図1に示すトレイ10,20の接合の様子を示す図である。図2に示すように、トレイ10,20は固定部材30により固定されている。固定部材30は、単独でも良いが、複数設けることによって、より強固に2つのトレイ同士を固定できる。固定部材30は、隣接させた2つのトレイ10,20の底面と側面に密着するL字状の板材からなり、金属又は硬質のプラスチック材料からなる。固定部材30はトレイ側面と底面に対し、粘着テープ等によってトレイ10,20に貼り付けられており、トレイ10,20が輸送中に分離しないよう強固に固定されている。なお、固定部材30の内側に両面テープ等の粘着材が貼り付けられたものであっても良い。
図3は、本実施形態において包装される3種類の血管造影カテーテル100、200、300の構成を示すものである。カテーテル100(200,300)は、先端部110(210,310)から基端部114(214,314)まで貫通する管腔115(215,315)を有する管状体の本体の基端に、管腔115(215,315)と連通するコネクタ112(212,312)が設けられた構造であり、コネクタ112の先端側にはカテーテルの潰れ(キンク)を防ぐための耐キンクプロテクタ113(213,313)が備えられている。また、カテーテル100(200,300)の最先端には、血管壁面保護の目的で、非常に柔軟な先端チップ111(211,311)が設けられている。
各カテーテル100、200、300は、末端部の形状が異なる以外は、同じ構造である。先端部110は、血管に導入される先端部が、導入時に血管の分岐部において選択性を高める目的や、X線透視下で血管のX線像を得るための血管造影剤を効率的に分布させる目的などによって、末端部に湾曲形状を有する。カテーテル100は、いわゆるピッグテール形状を有するものである。ピッグテール形状は、左心室や大動脈など、広い体積に造影剤を注入して造影するのに適した形状である。
カテーテル200は、ジャドキンス右(JR)形状を有するものである。JR形状は、心臓の右冠状動脈を造影するのに適した形状である。
カテーテル300は、ジャドキンス左(JL)形状を有するものである。JL形状は、心臓の左冠状動脈を造影するのに適した形状である。
図4は、図3に示された各カテーテルの先端部を覆うための保護袋400を示すものである。包装の際、カテーテル100、200、300は、カテーテル保護袋400に保持されている。カテーテルは、血管内に挿入可能なほどに細径であり、かつ柔軟なものであるため、潰れや曲がりに弱く、輸送中にトレイ1内に同封されている他の器具によって押し潰されたり、カテーテル100、200、300同士で絡み合ったりすることの無いよう、保護を行うことが必要である。そこで、保護袋400は、3本のカテーテルを分離した収納部で保持する構成となっている。
図4において、保護袋400は、包装するカテーテルの数に等しい複数(3つ)の区画された収納部401、402、403を有する単一の部材であり、カテーテル100,200,300の外表面の材料の樹脂よりも柔軟で、透明な樹脂製の袋である。
保護袋400は、長方形の透明樹脂フィルムシート4枚が重ねあわせられ、挿入口404側を除く3方(405,406,407)が熱融着された構造、或いは、筒状のフィルムシートを折り曲げて部分的に熱融着させられた構造を有するように作られている。また、挿入口404側は、カテーテルの出し入れがし易いように、フィルムシートの端部を一部ずらしてある。このように構成されているため、収納部401〜403は、上下方向に区画されたものとなり、各収納部にカテーテルを配置すると、各カテーテルは上下に重ねられた状態で配置され、非常にコンパクトに収納されることとなる。なお、保護袋400は必ずしも3方(405,406,407)が完全に閉鎖した形態である必要は無く、カテーテル100、200、300が飛び出さないものであれば、3方(405,406,407)を断続的に融着した構造であっても良い。
図5は、カテーテル100,200,300を保護袋400に挿入する様子を示すものである。各カテーテルの末端部(湾曲形状が形成されている部分)には、それぞれ末端部保護袋450,460,470が被せられている。末端部保護袋450,460,470は、幅・長さ共に保護袋400よりも小さく、収納部401〜403に折り曲がることなく収まる寸法であり、材質は保護袋400と同様のものが用いられる。末端部保護袋450,460,470は、カテーテル100,200,300の先端湾曲形状が、カーブ部の開き等の型崩れを起こさないためのものである。
末端部保護袋450,460,470は、それぞれカテーテルが進入し得ない余白部分451,461,471を有する。
図6は、保護袋400に末端部保護袋450,460,470が付けられたカテーテル100,200,300を挿入した状態を上から観察した様子を示す図である。図6において、408は、各カテーテル挿入後に熱シールされたシール部である。シール部408は、末端部保護袋450,460,470の余白部分451,461,471を重ねて一まとめにシールされた部分であり、これにより、末端部保護袋450,460,470は保護袋400の収納部内に固定される。従って、各カテーテルの基端側を引いて保護袋400から取り出す際には、末端部保護袋450,460,470は保護袋400内に残留し、カテーテル100,200,300のみを取り出すことができる。
末端部保護袋450,460,470に形成された余白部分451,461,471は、カテーテル100,200,300を保護袋400に無造作に入れても重なり部分ができるように各カテーテルに合わせて構造が配慮されている。具体的には、長さの一番長いカテーテル100(ピッグテール形状)の末端部保護袋450は、カテーテルの収納部の横に余白部分451があり、長さの短いJRやJLの末端部保護袋460,470は、長さを補うためカテーテルの収納部の長手方向に余白部分461,471が設けられている。また、カテーテル100のピッグテール形状には、カールした末端部以外は直線状のストレート型と、カールの手前でやや屈曲したアングル型があるが、アングル型では図5に示す先端保護袋450の方向(余白部分が左側)に、またストレート型では逆(余白部分が右側)になるように入れる。
図7は、図1に示したトレイ1に、保護袋400を取り付けた血管造影カテーテル100、200、300を配置した様子を示す図である。トレイ上の配置の際には、各カテーテルの先端側10〜50cmは、先端形状の保持およびトルク伝達性等の操作性を維持するため、直線状態で保持されるのが望ましい。そのため、直線保持部分は、保護袋400に入れられ、トレイ10の短辺の壁に沿った形で配置されるのが好ましい。また、カテーテル100、200、300の基端側10〜100cmは、トレイ20内に収まるように、湾曲状態で配置される。この湾曲の直径は、10cm〜50cmの範囲内であることが好ましい。湾曲の直径が50cm以上だとトレイのサイズが大きくなりすぎて好ましくなく、10cm以下だと曲がり癖が許容以上のものとなり、好ましくない。カテーテル100、200、300におけるトレイ10、20間をまたがる部分は、トレイの壁2に設けられた窪み24に配置される。
図7に示されるように、保護袋400は、カテーテル100,200,300の長尺方向に沿って、トレイ10内を完全に覆い、トレイ20内に部分的に入った所で終了し、カテーテルの100,200,300の基端側は覆わず、トレイ20内に露出させている。
これは、カテーテル100,200,300を使用する際に、プライミングと呼ばれる作業を行う場合に有利な構成となる。プライミングとは、血管内に空気が混入するのを防ぐため、使用の前にカテーテル等の管腔内に生理食塩水等の液体を注入する作業のことである。プライミングは、カテーテル100,200,300のコネクタ112、212、312にシリンジ(図示せず)を接続して行うが、本実施形態によれば、保護袋400に先端部が挿入された状態のままプライミングを行うことができる。プライミングにより注入された液体は、カテーテル100,200,300の管腔内を満たした後、末端の開口から流出することとなるが、保護袋400の内部に流出することとなるため、トレイ10内に液体がこぼれることはなく、すべてトレイ20内に流入する。従って、トレイ10は乾燥状態で使用する器具類(脱脂綿、鉗子、注射器等)を置くのに使用し、トレイ20はプライミングが必要な器具類(カテーテル、イントロデューサシース、ガイドワイヤ等)を生理食塩水に浸すためのプールとして使用することができる。
図8は、図7の状態のカテーテル100,200,300を固定し、かつ医療器具キットに同封されるその他の比較的小さな医療器具類(図示せず)を配置するための小トレイ500をトレイ20に装着した状態を示す図である。
図9は、小トレイ500を示す斜視図であり、図10は、突起25と突起525との嵌合の構造を説明するための断面図である。図8、図9、図10に示されるように、小トレイ500は、トレイ20内に設けられた突起25に嵌合する突起525を底面501に有する。また、小トレイ500の底面501には、トレイ20の突起21を受け入れるための管状突起521も形成されている。
小トレイ500は、トレイ20の短辺に略等しい長辺からなる長方形の底面501を有し、トレイ20の一方の短辺側に偏移した位置に設置される。
突起25は、環状の突起21の内側に形成され、トレイ20の短辺に平行に伸びている。突起25のトレイ500が設置される側と反対側の側壁には、窪み26が設けられ、トレイ500の突起525には、窪み26に対応する位置に窪み526が設けられる。このような構成により、トレイ20にトレイ500を嵌合させた際に、窪み26に窪み526の内側が係合し、固定される。窪み26および526は、突起25,525の一方の側(トレイ20の広く開いた空間側)のみに形成されているため、使用中、トレイ20の広く開いた空間(カテーテル100,200,300のコネクタ112,212,312が配置されている空間)で作業を行った際に、誤って小トレイ500を持ち上げる方向に力を加えてしまっても、窪み526が窪み26に引っかかるため、容易にトレイ500が外れることがない。逆に、トレイ500を取り外したい場合には、トレイ500の反対側長辺の方を持ち上げれば、そちら側には窪みが存在しないため、容易に持ち上げることができる。このように、一方の側にはロックがかからないため、この作業は、医師などの清潔域の者でなく、補助者であっても、鉗子などを使って行うことができる。
このように、小トレイ500を設けることにより、小トレイ500が注射器などの小物の医療器具の容器となるばかりか、小トレイ500がトレイ20に配置されるカテーテル100,200,300をはじめ、その他図示しないイントロデューサシースやガイドワイヤなどの荷崩れ防止用の押さえとして機能する効果がある。
トレイ1にカテーテル100,200,300やトレイ500を始め、一つの手術に使用される医療器具をまとめたキットを構成する全ての器具を配置し、周囲をドレープ(覆布)で覆うことにより、本実施形態の医療器具キットが完成する。
最終的には、図11に示すように、無菌性を維持するための密封袋(包装容器)600でキット全体を一体的に覆い、密封シールすることで、包装体として完成する。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、末端部保護袋は必ずしも必要でなく、特に、JR形状のようにカーブが緩やかな場合には、積極的に省略することができる。
本発明の医療用器具封入用トレイ1の実施形態を示す全体図である。 図1に示すトレイ10,20の接合の様子を示す図である。 血管造影カテーテル100、200,300を示す図である。 保護袋400を示す図である。 保護袋400に各カテーテルを挿入する様子を示す図である。 保護袋400にカテーテルを挿入した状態を示す図である。 図1に示すトレイ1にカテーテルを配置した様子を示す図である。 小トレイ500をトレイ20に装着した状態を示す図である。 図9は、小トレイ500を示す斜視図である。 図10は、突起25と突起525との嵌合の構造を説明するための断面図である。 密封袋600で密封された医療器具キットを示す図である。
符号の説明
1 トレイ
2 壁
3 底板
10 第1のトレイ
20 第2のトレイ
30 固定部材
100、200、300 カテーテル
400 保護袋
401,402,403 収納部
500 小トレイ
600 密封袋

Claims (6)

  1. 複数のカテーテルを一体的に包装するための包装体であって、前記複数のカテーテルの少なくとも先端部を覆う保護袋と、前記複数のカテーテルおよび前記保護袋を一体的に覆う包装容器とを有し、該保護袋は、前記複数のカテーテルの先端部がそれぞれ接触しないよう区画された複数の収納部を有する単一の部材であることを特徴とする包装体。
  2. 前記複数の収納部が上下方向に区画されてなることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記複数のカテーテルの前記先端部が、それぞれ異なる予め定められた湾曲形状の末端部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記末端部のみを保護する末端部保護袋を更に有することを特徴とする請求項3に記載の包装体。
  5. 前記末端部保護袋が、前記保護袋の収納部内で固定されていることを特徴とする請求項4に記載の包装体。
  6. 一体化された2つのトレイを更に有し、前記複数のカテーテルは、前記2つのトレイ間にまたがって配置され、前記保護袋は、前記カテーテルにおける前記トレイの一方に配置されている部分をすべて覆い、他方の前記トレイに配置されている部分の少なくとも一部は覆わないことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の包装体。


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