JP2011200384A - 医療用トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な排液性を有し、かつ収容された器具の跳ね出しを確実に防止し得る医療用トレイを提供する。
【解決手段】液体に浸漬することを必要とする器具180が収容される箱体110と、箱体110に満された前記液体を排出するための排出口162と、前記排出の際、箱体110の開放面に位置し、器具180の跳ね出しを抑制する蓋体140とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用トレイに関する。
例えば、カテーテルを用いた診断や治療などの手術は、患者に対する負担が少ないことから、普及が進んでいる。このような手術は、患者の腕や脚等に形成した動脈へ貫通する穿刺孔に、カテーテルを始めとする各種器具を導入して行われるものであり、器具類は、看護師により事前にテーブル上に配置される。
医師のように入念な消毒を行わない看護師は、患者の血液に直接触れ得る医療器具に触ることを許されないため、鉗子類を用いて遠隔的に包装体から器具を取り出すなど、非常に煩雑な作業を行っている。また、多くの器具類を購入準備する用度作業も非常に煩雑なものであった。
そのため、手術の事前準備を容易とすることで医療従事者の負担を軽減する目的で、手術に使用される器具をキット化して収容した医療用トレイが提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−51231号公報
このような医療用トレイは、使用直前に液体で満され、収容されている医療器具が浸漬されるため、使用後に医療用トレイを廃棄する際、例えば、傾斜させて液体を排出することが必要な場合がある。
しかしながら、従来の医療用トレイは、傾けた際に、収容されている器具の跳ね出しが生じる虞があった。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な排液性を有し、かつ収容された器具の跳ね出しを確実に防止し得る医療用トレイを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
液体に浸漬することを必要とする器具が収容される箱体と、
前記箱体に満された前記液体を排出するための排出口と、
前記排出の際、前記箱体の開放面に位置し、前記器具の跳ね出しを抑制する蓋体と
を有することを特徴とする医療用トレイである。
本発明によれば、医療用トレイの使用後において、箱体に満された液体を、例えば、箱体を傾斜させて排出する際、箱体の開放面に蓋体が位置するため、箱体に収容されている器具の跳ね出しを確実に抑制することが可能である。一方、箱体に満された液体は、排出口を通過して排出されるため、蓋体の存在は、その排出に干渉しない。つまり、良好な排液性を有し、かつ収容された器具の跳ね出しを確実に防止し得る医療用トレイを提供することができる。
また、前記蓋体を前記箱体の一辺に旋回自在に連結する場合、医療用トレイの使用の際、蓋体を旋回させ、医療従事者の作業を妨害しない位置に移動させることにより、蓋体の存在による作業性の低下を抑制することが可能である。
前記蓋体を旋回させて折り返すことにより、前記箱体の底面に位置決め自在である場合、蓋体を箱体の底面に位置決めすることにより、蓋体の存在による作業性の低下を確実に抑制することが可能である。
前記蓋体を前記箱体の底面に着脱自在に固定するための固定手段を有する場合、蓋体を、箱体の底面に確実に位置決めかつ固定することが可能である。
前記蓋体および前記箱体を一体成形する場合、部品点数の削減および組立てコストの低減を図ることが可能である。
前記蓋体を前記箱体の開放面に着脱自在に固定するための固定手段を有する場合、医療用トレイの使用の際、蓋体を箱体の開放面から開放しておくことにより、箱体の開放面を経由した器具のハンドリングを妨害しないため、蓋体の存在による作業性の低下を抑制することが可能である。
前記排出口を前記蓋体のみに配置する場合、排出口の存在による箱体の強度(剛性)に対する影響を抑制することが可能である。
前記排出口を、前記箱体に連結されている前記一辺の側に配置する場合、蓋体の強度(剛性)を確保することが容易である。
前記排出口が、複数であり、前記箱体に連結されている前記一辺に沿った略矩形状の領域に配置される場合、排出口が蓋体の一辺の全長に渡って均等に存在するため、箱体に満された液体を排出するための作業が容易である。
前記排出口が、複数であり、前記箱体に連結されている前記一辺のコーナー部に沿った略三角形状の領域に配置されている場合、排出口が全体として略三角形状となるため、箱体に満された液体を排出する際の液切りが容易となる。
本発明の実施の形態に係る医療用トレイを説明するための平面図である。 図1に示される箱体に収容される器具を説明するための平面図である。 図2に示される器具のプライミングを説明するための平面図である。 図1に示される蓋体を箱体の底面に位置決めした状態を説明するための側面図である。 図1に示される蓋体を箱体の開放面に位置決めした状態を説明するための側面図である。 図1に示される蓋体を箱体の開放面に位置決めした状態を説明するための平面図である。 図1に示される医療用トレイの使用後における廃液処理を説明するための側面図である。 図1に示される医療用トレイの使用後における廃液処理を説明するための正面図である。 図1に示される医療用トレイのトレイ素材を説明するための平面図である。 図9に示されるトレイ素材における箱体の組立てを説明するための平面図である。 本発明の実施の形態の変形例1を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態の変形例2を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態の変形例3を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態の変形例4を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態の変形例5を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る医療用トレイを説明するための平面図、図2は、図1に示される箱体に収容される器具を説明するための平面図、図3は、図2に示される器具のプライミングを説明するための平面図、図4は、図1に示される蓋体を箱体の底面に位置決めした状態を説明するための側面図、図5および図6は、図1に示される蓋体を箱体の開放面に位置決めした状態を説明するための側面図および平面図、図7および図8は、図1に示される医療用トレイの使用後における廃液処理を説明するための側面図および正面図である。
本発明の実施の形態に係る医療用トレイ100は、図1に示されるように、キット化された器具180が収容される箱体110および蓋体140を有し、手術の事前準備を容易とすることで医療従事者の負担を軽減するために利用される。医療用トレイ100は、例えば、カバー袋によって覆われて密閉され、滅菌処理されて提供される。カバー袋は、好ましくは、エチレンオキサイドガス滅菌が可能なガス透過性があり、かつ、細菌不透性の不織布と、光透過性のフィルムとからなる。箱体110および蓋体140は、一体成形されており、部品点数の削減および組立てコストの低減が図られている。
器具180は、本実施の形態においては、図2に示されるように、カテーテル182,184,186等の医療用チューブと、チューブ連結具190とを含んでいる。カテーテル182,184,186は、使用前に生理食塩水に浸漬することを必要とする器具である。また、カテーテル182,184,186は、図3に示されるように、チューブ連結具190やチューブを介して、プライミング液を吸引しているシリンジ192に連結され、使用直前にプライミングされる。プライミング液は、例えば、生理食塩水や、ヘパリン加生理食塩水である。なお、箱体110は、生理食塩水で満され、カテーテル182,184,186やガイドワイヤ等の器具(医療器具)を浸漬するために使用される。
カテーテル182,184,186は、例えば、血管造影のために使用される。カテーテル182は、左心室や大動脈などの広い体積に造影剤を注入して造影するのに適した形状(ピッグテール形状)を有する。カテーテル184,186は、先端部の形状が異なる以外は、カテーテル182と略同一の構造を備えており、カテーテル184は、心臓の右冠状動脈を造影するのに適した形状(ジャドキンス右(JR)形状)を有し、カテーテル186は、心臓の左冠状動脈を造影するのに適した形状(ジャドキンス左(JL)形状)を有する。カテーテル本体の先端が湾曲形状を有するのは、例えば、血管導入時に血管の分岐部において選択性を高める目的や、X線透視下で血管のX線像を得るための血管造影剤を効率的に分布させる目的のためである。
なお、医療用チューブには、血管造影カテーテル、ガイディングカテーテル、イントロデューサシース、ダイレータ、ガイドワイヤ用ホルダーチューブが含まれる。
また、キット化される器具(医療器具)として、イメージングインテンシファイア(imaging intensifier)上に敷く使い捨てのドレープ、患者に抗血栓薬であるヘパリンを点滴するための針やチューブの集合からなる点滴のためのセットなどの手術前の準備段階に使用する器具、消毒薬などの薬剤、医師の手術衣、消毒薬を塗布するための脱脂綿類等やピンセット、鉗子、はさみ類、手術の開始後に用いる切皮メス、留置針、イントロデューサシースとダイレータ、イントロデューサ用ガイドワイヤ、シリンジ、血管造影カテーテル、血管造影カテーテル用ガイドワイヤ、血管造影剤、マイクロカテーテル等の診断や治療に用いる器具、PTCA(経皮的血管拡張術)用ガイディングカテーテル(心臓右側用形状、左側用形状他)、PTCA用ガイドワイヤ、PTCA用バルーンカテーテル、バルーン拡張用器具(インデフレータ)、ステントデリバリーカテーテル、手術後に用いる止血用デバイス、各種薬剤を一次保管するためのビーカ、カップ類も含まれる。
箱体110は、長辺が30〜40cm、短辺が25〜35cmの略矩形状であり、収容されている器具が配置される略矩形状の底面112と、底面112の周囲を取り囲んでいる高さが約5〜10cmの側壁114,116,118とを有する。側壁114は、蓋体140が連結される一辺である。側壁118は、側壁114に相対(対向)している対辺であり、スリット122および張り出し部132を有する。一対の側壁116は、側壁114の両端と側壁118の両端とを連結しており、スリット120および張り出し部130を有する。
スリット120,122は、後述されるタブ150,152と連携して蓋体140を着脱自在に固定するための固定手段である。張り出し部130,132は、収容されている器具が引っ掛かることにより箱体110の外部への跳ね出しを防止するために配置されている。張り出し部130,132は、必要に応じて省略することも可能である。
蓋体140は、側壁114に旋回自在に連結されており、天板部142および排出口162を有する。排出口162は、複数の排出口162からなる排出口領域160であることが好ましい。排出口162は、医療用トレイ100の使用後において、箱体110に満された生理食塩水を排出するために使用される。天板部142は、箱体110の開放面の形状に対応する略矩形状であり、生理食塩水の排出の際、図5に示されるように、箱体110の開放面に位置し、収容されている器具の跳ね出しを抑制するために使用される。
つまり、医療用トレイ100の使用後において、図7および図8に示されるように、箱体110を傾斜させて生理食塩水を排出する際、箱体110の開放面に蓋体140が位置するため、箱体110に収容されている器具の跳ね出しを確実に抑制することが可能である。一方、生理食塩水は、排出口162を通過して排出されるため、蓋体140の存在は、生理食塩水の排出に干渉しない。つまり、良好な排液性を有し、かつ収容された器具の跳ね出しを確実に防止することができる。
排出口162は、蓋体140のみに配置されているため、排出口162の存在による箱体の強度(剛性)に対する影響を抑制することが可能である。また、排出口162は、箱体110に連結されている一辺の側(側壁114)に配置されているため、蓋体140の強度(剛性)を確保することが容易である。さらに、排出口162は、複数の微小な穴(直径約5mm)からなり、側壁114に沿った略矩形状の排出口領域160に配置されている。したがって、排出口162が、蓋体140の一辺の全長に渡って均等に存在するため、生理食塩水を排出するための作業が容易である。排出口領域160は、側壁114のサイズと略対応している。
蓋体140は、箱体110の側壁114に旋回自在に連結されているため、医療用トレイ100の使用の際、図4に示されるように、蓋体140を旋回させ、医療従事者の作業を妨害しない位置に移動させることにより、蓋体140の存在による作業性の低下を抑制することが可能である。
天板部142は、タブ150,152および両面粘着テープ170を有する。タブ150,152は、箱体110のスリット120,122と連携し、箱体110の開放面に天板部142を着脱自在に固定するための固定手段である。タブ150,152と天板部142との境界は折り返しとなっており、図5および図6に示されるように、天板部142を箱体110の開放面に位置決めした際に、タブ150,152を折り曲げて、箱体110のスリット120,122に挿入(嵌合)できるように設定されている。したがって、医療用トレイ100の使用の際、蓋体140を箱体110の開放面から開放しておくことにより、蓋体140は、箱体110の開放面を経由した器具のハンドリングを妨害しないため、蓋体140の存在による作業性の低下を抑制することが可能である。
両面粘着テープ170は、蓋体140を箱体110の底面に着脱自在に固定するための固定手段であり、両面に粘着剤層が配置された基材と、粘着剤層の一方の面に配置される剥離紙とを有し、図1に示されるように、タブ152の背面に配置され、剥離紙が配置されていない粘着剤層によってタブ152に接着されている。
したがって、医療用トレイ100の使用の際、図4に示されるように、蓋体140を旋回させ、箱体110の底面に位置決めし、両面粘着テープ170の剥離紙を取り除いて粘着剤層が露出した両面粘着テープ170によってタブ152を箱体110の底面に固定することにより、確実な位置決めおよび固定を達成することが可能である。
蓋体140を箱体110の底面に着脱自在に固定するための固定手段は、両面粘着テープ170を利用する形態に限定されず、例えば、タブとスリットとの嵌合構造を適用することも可能である。
医療用トレイ100のサイズは、特に限定されず、収容される器具の種類や点数、生理食塩水の貯留性、トレイの廃棄性等を考慮し、適宜設定される。例えば、使用するカテーテル、シース、ガイドワイヤ等の血管内へ導入する器具を、貯留される生理食塩水に浸漬する必要があり、寸法が大きすぎれば、大量の生理食塩水が必要となり、不経済であり、かつ、使用後に廃棄する際に不便となる。
次に、医療用トレイ100の製造方法を説明する。
図9は、図1に示される医療用トレイのトレイ素材を説明するための平面図、図10は、図9に示されるトレイ素材における箱体の組立てを説明するための平面図である。
医療用トレイ100は、箱体部110Aおよび蓋体部140Aを有する平板状のトレイ素材100Aから組立てられる。トレイ素材100Aの成形方法は、特に限定されず、例えば、シート状の高分子材料を型抜きしたり、成形加工することによって形成することが可能である。高分子材料は、例えば、PP(ポリプロピレン)や発泡PE(ポリエチレン)である。なお、蓋体部140Aは、蓋体140と同一であるため、その説明は繰返さない。
箱体部110Aは、組立て式であり、箱体110の展開図に対応する形状を有し、側壁114の端面と側壁116の端面とを連結するための一対の連結部115と、側壁116の端面と側壁118の端面とを連結するための一対の連結部117とを有する。連結部115,117は、略矩形であり、組立て用の折り返し115A,117Aが形成されている。折り返し115A,117Aは、底面112の角部(側壁114の端面と側壁116の端面との接点および側壁116の端面と側壁118の端面との接点)から対角線上に延長している。また、底面112と側壁114,116,118との境界、側壁114と蓋体部140Aとの境界、側壁116と張り出し部130との境界および側壁118と張り出し部132との境界は、折り返しとなっている。
したがって、側壁114,116,118は、底面112との境界で折り返すことにより、底面112から直立することになる。張り出し部130,132は、側壁116,118との境界で折り返すことにより、側壁116,118から直角方向に突出することになる。
一方、連結部115,117は、図10に示されるように、折り返し115A,117Aで折られて二重となり、外方に突出する。したがって、連結部115,117を側壁116に向かって折り曲げ、側壁116と当接させ、接合することにより、箱体110が形成されることになる。なお、接合方法は、特に限定されず、超音波融着やホットメルトを適用することが可能である。また、蓋体部140Aのうち排出口領域160だけを折り返して、張り出し部130に当接させ、接合するようにしてもよい。
次に、本発明の実施の形態の変形例を説明する。
図11〜13は、本発明の実施の形態の変形例1〜3を説明するための平面図である。
蓋体140の排出口領域160は、箱体110の側壁114に沿った略矩形状に限定されず、図11に示される変形例1のように、箱体110の側壁114に連結されている一辺(連結辺)144のコーナー部145に沿った略三角形状とすることも可能である。この場合、蓋体140の排出口162が全体として略三角形状となるため、生理食塩水を排出する際の液切りが容易となる。排出口領域160は、コーナー部145の一方のみに配置することも可能である。
排出口162は、蓋体140のみに配置する形態に限定されず、例えば、図12に示される変形例2のように、箱体110の側壁114にも配置することが可能である。この場合、生理食塩水による浸漬に影響を及ぼさない上部の位置に形成することが好ましい。
排出口162の形状は、円形状に限定されず、例えば、図13に示される変形例3のようにスリット状(幅狭の長方形)としたり、長円形状、三角形状など、必要に応じて適宜設定することが可能である。
なお、排出口領域160は、箱体110の側壁114に隣接する側のみに配置する形態に限定されず、例えば、側壁114に対して遠位の側(蓋体140の連結辺144に対して対向する側)にも、排出口領域160を配置することが可能である。
図14は、本発明の実施の形態の変形例4を説明するための平面図である。
蓋体140および箱体110は、一体として成形する形態に限定されず、別体とすることも可能である。例えば、図14に示される変形例4のように、別体の蓋体140の連結辺144に張り出し部144Aを形成し、別体の箱体110の側壁114に、張り出し部144Aを接合することで、一体化することも可能である。接合方法としては、超音波融着やホットメルトを適用することが可能である。
図15は、本発明の実施の形態の変形例5を説明するための平面図である。
蓋体140を、箱体110の開放面に着脱自在に固定するための固定手段は、タブ150,152とスリット120,122との嵌合構造を利用する形態に限定されず、例えば、図15に示される変形例5のように、両面粘着テープ172を適用することも可能である。この場合、箱体110にスリット120,122が不要となるため、箱体110の構造を簡略化することができる。
以上のように、本実施の形態においては、医療用トレイの使用後において、例えば、箱体を傾斜させて生理食塩水を排出する際、箱体の開放面に蓋体が位置するため、箱体に収容されている器具の跳ね出しを確実に抑制することが可能である。一方、生理食塩水は、排出口を通過して排出されるため、蓋体の存在は、生理食塩水の排出に干渉しない。つまり、良好な排液性を有し、かつ収容された器具の跳ね出しを確実に防止し得る医療用トレイを提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、蓋体の長さを、箱体の開放面の長さより短くし、箱体の開放面の一部(箱体の連結辺の近傍)のみを覆うように構成したり、さらに箱体に非着脱式に固定することも可能である。また、箱体を、平板状のトレイ素材から組立てずに、真空成形、圧空成形、プレス成形等を適応して、箱形状の成形品として直接得ることも可能である。
100 医療用トレイ、
100A トレイ素材、
110 箱体、
110A 箱体部、
112 底面、
114,116,118 側壁、
115,117 連結部、
120,122 スリット、
130,132 張り出し部、
140 蓋体、
140A 蓋体部、
142 天板部、
144 連結辺、
144A 張り出し部、
145 コーナー部、
150,152 タブ、
160 排出口領域、
162 排出口、
170,172 両面粘着テープ、
180 器具、
182,184,186 カテーテル、
190 チューブ連結具、
192 シリンジ。

Claims (10)

  1. 液体に浸漬することを必要とする器具が収容される箱体と、
    前記箱体に満された前記液体を排出するための排出口と、
    前記排出の際、前記箱体の開放面に位置し、前記器具の跳ね出しを抑制する蓋体と
    を有することを特徴とする医療用トレイ。
  2. 前記蓋体は、前記箱体の一辺に、旋回自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用トレイ。
  3. 前記蓋体は、旋回させて折り返すことにより、前記箱体の底面に位置決め自在であることを特徴とする請求項2に記載の医療用トレイ。
  4. 前記蓋体を前記箱体の底面に着脱自在に固定するための固定手段を有することを特徴とする請求項3に記載の医療用トレイ。
  5. 前記蓋体および前記箱体は、一体成形されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療用トレイ。
  6. 前記蓋体を前記箱体の開放面に着脱自在に固定するための固定手段を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療用トレイ。
  7. 前記排出口は、前記蓋体のみに配置されていることを特徴とする請求項2〜6に記載の医療用トレイ。
  8. 前記排出口は、前記箱体に連結されている前記一辺の側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の医療用トレイ。
  9. 前記排出口は、複数であり、前記箱体に連結されている前記一辺に沿った略矩形状の領域に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の医療用トレイ。
  10. 前記排出口は、複数であり、前記箱体に連結されている前記一辺のコーナー部に沿った略三角形状の領域に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の医療用トレイ。
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