JP2006324112A - 組電池モジュールおよび組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】組電池の冷却効率を向上させる。
【解決手段】積層される平型電池21A〜Eと平型電池22A〜Eとの隙間が冷媒通路となる電池積層体23A〜Eを冷媒の流通方向に向かって平面的に配列した組電池モジュール20であって、平型電池と平型電池との隙間を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却効率を向上させた組電池モジュールおよび組電池に関する。
電気自動車やハイブリッド車両の電源として、扁平薄型の電池を複数積層して形成された組電池をケース内に収納して成る電池モジュールが知られている。このような電池モジュールにおいては、充放電に伴って電池が発熱するため、電池の積層方向からケース内に冷却風を導入し、電池間の隙間に冷却風を流通させて電池を冷却することが考えられている。また、電池の温度に偏りが生じると、電池の劣化が不均一となるため、できるだけ各電池の温度が均一となるように電池を冷却する必要がある。
このため、下記特許文献1および特許文献2においては、電池を積層した組電池とケースとの間の隙間を冷却風導入側では下流に向かうにしたがって狭くし、冷却風排出側では下流に向かうにしたがって徐々に広くすることによって電池を均一に冷却することが記載されている。
特開2001−283940号公報 特開2001−319697号公報
車両などに組電池を搭載するためには、電池モジュールの高さ方向寸法はできるだけ小さくすることが望ましい。たとえば、電池モジュールを車両のトランクルーム(後部座席後方)に搭載すると、トランクスルーの使い勝手や座席背もたれの可動範囲が制限される。また、フロア下に搭載するとフロア高さが高くなる。これらの不具合を防止するためには電池モジュールの高さ寸法は極力小さくする必要がある。電池モジュールの高さ寸法を極力小さくするためには、従来のように複数の扁平薄型の電池を一方向に積層して組電池を形成するよりも、扁平薄型電池を車両上下方向に複数枚(たとえば2枚)積層した積層体を形成し、この積層体を同一平面上に並べて組電池を形成した方が、電池モジュールの厚み寸法を小さくすることができる。特に、近年では電池の小型化が進み、電池の厚み寸法が縮小される傾向にあり、電池の薄型化に伴って上記のように電池を配列した方が、電池モジュールの高さ寸法を縮小することが可能になっている。
上述のように、扁平薄型電池を車両上下方向に複数枚積層した積層体を形成し、この積層体を同一平面上に並べて組電池を形成した場合には、電池同士間に隙間を設けて積層することによって、電池間に冷却風流路を形成し、この積層体をできるだけ隙間なく同一平面上に並べて組電池を形成し、各隙間に冷却風を流通させることがスペース効率および電池の冷却効率上好ましい。この場合には、従来とは異なって、ケース内壁と組電池間に流入した冷却風が各組電池には流入しないため、従来のように単にケースと組電池との隙間を変更しただけでは電池を均一に冷却できないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて成されたものであり、扁平薄型電池を車両上下方向に複数枚積層した積層体を形成し、この積層体を同一平面上に並べて構成される組電池モジュールおよびその組電池モジュールが筐体に収容された組電池の冷却効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る組電池モジュールは、積層される平型電池と平型電池との隙間が冷媒通路となる電池積層体を冷媒の流通方向に向かって平面的に配列した組電池モジュールであって、前記平型電池と平型電池との隙間を、前記冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、前記冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明に係る組電池は、請求項1から3のいずれかに記載の組電池モジュールと、前記組電池モジュールの冷媒通路に冷媒を導入する冷媒導入口と前記冷媒通路から冷媒を排出する冷媒排出口とを備え、前記組電池モジュールを収容する筐体と、を有することを特徴とするものである。
以上のように構成された本発明によれば、積層される平型電池と平型電池との隙間を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくしたので、冷媒通路の断面積が冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなり、冷媒の流速を冷媒の上流側から下流側に向かうに従って速くすることができる。このため、組電池モジュールは均一に冷却されることになって冷却効率が向上する。
次に、本発明に係る組電池モジュールおよび組電池の実施形態を、[実施の形態1]〜[実施の形態3]に分けて、図面に基づいて詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明に係る組電池の外観図である。同図(A)は組電池を正面斜め右から見た斜視図であり、(B)は組電池を背面斜め右から見た斜視図である。本発明に係る組電池10は、自動車や電車などの車両に搭載される車載電池であり、筐体11とその内部に収容された組電池モジュールとから形成される。筐体11は、アッパーケース12とロアケース13とからなり、組電池モジュールに形成されている冷媒通路に冷媒を導入するための冷媒導入口14と、冷媒通路から冷媒を排出する冷媒排出口15とを備えている。冷媒導入口14と冷媒排出口15はアッパーケース11に形成されている。冷媒導入口14には冷却用の空気が強制的に送り込まれ、その空気は組電池モジュールに形成されている冷媒通路を通って冷媒排出口15から排出される。なお、本明細書では冷媒として空気を例示して説明するが、媒体はもちろん空気以外でも熱搬送特性の良好な気体または液体を用いることが可能である。
図2は、筐体11に内蔵されている組電池モジュール20の概念図である。同図(A)は組電池モジュール20の正面図を、(B)は組電池モジュール20を正面斜め左から見た斜視図を、それぞれ示している。
組電池モジュール20は図1に示した筐体11内に、図に示す左側を冷媒導入口14側にそしてその右側を冷媒排出口側に位置させて収容される。
図2に示すように、組電池モジュール20は二つの上下方向に積層された平型電池21A〜21E、22A〜22Eからなる各電池積層体23A〜23Eが5列横方向に平面的に配列されて構成されている。各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの隙間は筐体11内で冷媒通路を形成し、冷媒となる空気の流通方向上流側から下流側に向かうに従って小さくしてある。つまり、組電池モジュール20は、積層される平型電池と平型電池との隙間が冷媒通路となる電池積層体を冷媒の流通方向に向かって平面的に配列してなるものであり、平型電池と平型電池との隙間を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたものである。
各平型電池21A〜21Eと22A〜22Eは、その内部に8枚の扁平型電池を直列に接続して収納したものであり、筐体として熱伝達特性の良好なアルミニウムが用いられている。充放電時に平型電池内の扁平型電池が発生した熱は平型電池の筐体に伝達され、筐体表面を流れる空気で冷却される。
各電池積層体23A〜23Eを構成する、積層方向上側に位置される平型電池21A〜21Eと積層方向下側に位置される平型電池22A〜22Eはそれぞれ水平に配置され、電池積層体23A〜23Eごとに図示しないスペーサーを介して積層される平型電池間の隙間の大きさを変えている。具体的には、各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池間の隙間は、冷媒導入口14に最も近い場所に位置される電池積層体23Aの平型電池21Aと22Aとの隙間が最も大きく、冷媒排出口15に最も近い場所に位置される電池積層体23Eの平型電池21Eと22Eとの隙間が最も小さくなっており、電池積層体23Aから電池積層体23Eに向かうにしたがって、その隙間が段階的に小さくなっている。なお、図では隣接する電池積層体同士を便宜上、間隔を開けて描いているが、実際はほとんど間隔を開けずに配置されている。
したがって、冷媒通路の空気流通方向における断面積は空気の流通方向上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなり、空気の流速が冷媒排出口15に向かうにしたがって速くなることから、組電池モジュール20として効率的、かつ均一な冷却が可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、組電池モジュール20を構成する各平型電池21A〜21Eと22A〜22Eを、実施形態1のように水平に配置するのではなく、水平に対してある角度を持たせて配置したものである。各平型電池21A〜21Eと22A〜22Eの配置のさせ方以外は実施の形態1と同じであるので、同じ部分の説明は省略する。
図3は、筐体11に内蔵されている組電池モジュール20の概念図である。同図(A)は組電池モジュール20の正面図を、(B)は組電池モジュール20を正面斜め左から見た斜視図を、それぞれ示している。図4の(A)〜(E)は、図3(A)のA-A〜E-E断面図をそれぞれ示している。
組電池モジュール20は図1に示した筐体11内に、図に示す左側を冷媒導入口14側にそしてその右側を冷媒排出口側に位置させて収容される。
図3に示すように、組電池モジュール20は水平に対しある角度を持って上下方向に積層された平型電池21A〜21E、22A〜22Eからなる各電池積層体23A〜23Eが5列横方向に平面的に配列されて構成されている。平型電池と平型電池との隙間は、積層方向上側に位置する平型電池と下側に位置する平型電池とを、一定の間隔を隔てて、その長手方向の中心軸を回転軸として、それぞれ水平に対して同じ角度θだけ傾けることによって形成している。なお、本実施の形態では、両平型電池を同じ角度だけ傾けているが異なる角度としても良い。つまり、その隙間は、平型電池と平型電池との積層方向互いに向かい合う面に相対的な角度を付けることによって形成すればよい。その相対的な角度は、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、これによって、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしている。
冷媒となる空気は、相対的な角度が最も大きい電池積層体23Aの面間距離の大きな側(開いている側)から流入させ、かつ、相対的な角度が最も小さい電池積層体23Eの面間距離が小さな側(閉じている側)から流出させるようにしている。
各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの隙間は台形形状となり、その隙間は筐体11内で冷媒通路を形成する。平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの積層方向互いに向かい合う面の角度は冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくしているので、冷媒となる空気の流通方向上流側から下流側に向かうに従って隙間の断面積は小さくなる。
各電池積層体23A〜23Eを構成する、積層方向上側に位置される平型電池21A〜21Eと積層方向下側に位置される平型電池22A〜22Eは、図4に示すように、それぞれ水平に対してある角度θを持って配置され、電池積層体23A〜23Eごとに角度θを変える図示しないスペーサーを介して、積層される平型電池間の相対角度αの大きさを変えている。具体的には、図3(A)および図4に示すように、各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池間の相対角度αは、冷媒導入口14に最も近い場所に位置される電池積層体23Aの平型電池21Aと22Aとの相対角度αが最も大きく、冷媒排出口15に最も近い場所に位置される電池積層体23Eの平型電池21Eと22Eとの相対角度αが最も小さくなっており、電池積層体23Aから電池積層体23Eに向かうにしたがって、その相対角度が段階的に小さくなるようになっている。なお、図では隣接する電池積層体同士を便宜上、間隔を開けて描いているが、実際はほとんど間隔を開けずに配置されている。
したがって、台形形状の隙間からなる冷媒通路の空気流通方向における断面積は空気の流通方向上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなり、また、空気は、相対的な角度が最も大きい電池積層体23Aの面間距離の大きな側から流入して相対的な角度が最も小さい電池積層体23Eの面間距離が小さな側から流出するため、空気の流速が冷媒排出口15に向かうにしたがって速くなり、組電池モジュール20としてより効率的、かつ均一な冷却が可能となる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、組電池モジュール20を構成する各平型電池21A〜21Eと22A〜22Eの両方を、実施形態2のように傾けて配置するのではなく、各平型電池21A〜21Eのみを水平に対してある角度を持たせて配置し各平型電池22A〜22Eは水平のまま配置したものである。各平型電池21A〜21Eと22A〜22Eの配置のさせ方以外は実施の形態1および2と同じであるので、同じ部分の説明は省略する。
図5は、筐体11に内蔵されている組電池モジュール20の概念図である。同図(A)は組電池モジュール20の正面図を、(B)は組電池モジュール20を正面斜め左から見た斜視図を、それぞれ示している。図6の(A)〜(E)は、図5(A)のA-A〜E-E断面図をそれぞれ示している。
組電池モジュール20は図1に示した筐体11内に、図に示す左側を冷媒導入口14側にそしてその右側を冷媒排出口側に位置させて収容される。
図5に示すように、組電池モジュール20は積層方向上側に位置される平型電池21A〜21Eが水平に対しある角度を持って積層方向下側に位置される水平に配置された平型電池22A〜22Eに対して積層されてなる各電池積層体23A〜23Eが5列横方向に平面的に配列されて構成されている。平型電池と平型電池との隙間は、両平型電池を一定の間隔を隔てて配置し、積層方向上側に位置する平型電池のみを、その長手方向の中心軸を回転軸として、水平に対して角度θだけ傾けることによって形成している。つまり、平型電池と平型電池との隙間は、平型電池と平型電池との積層方向互いに向かい合う面に相対的な角度を付けることによって形成している。その角度θは、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、これによって、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしている。
冷媒となる空気は、角度θが最も大きい電池積層体23Aの面間距離の大きな側(開いている側)から流入させ、かつ、角度θが最も小さい電池積層体23Eの面間距離が小さな側(閉じている側)から流出させるようにしている。
各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの隙間は台形形状となり、その隙間は筐体11内で冷媒通路を形成する。平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの積層方向互いに向かい合う面の角度は冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくしているので、冷媒となる空気の流通方向上流側から下流側に向かうに従って隙間の断面積は小さくなる。
各電池積層体23A〜23Eを構成する、積層方向上側に位置される平型電池21A〜21Eは、図6に示すように、それぞれ水平に対してある角度θを持って配置され、また、積層方向下側に位置される平型電池22A〜22Eは、それぞれ水平に配置され、電池積層体23A〜23Eごとに角度θを変える図示しないスペーサーを介して、積層される平型電池間の相対角度α(θに等しい)の大きさを変えている。具体的には、図5(A)および図6に示すように、各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池間の相対角度αは、冷媒導入口14に最も近い場所に位置される電池積層体23Aの平型電池21Aと22Aとの相対角度αが最も大きく、冷媒排出口15に最も近い場所に位置される電池積層体23Eの平型電池21Eと22Eとの相対角度αが最も小さくなっており、電池積層体23Aから電池積層体23Eに向かうにしたがって、その相対角度が段階的に小さくなるようになっている。なお、図では隣接する電池積層体同士を便宜上、間隔を開けて描いているが、実際はほとんど間隔を開けずに配置されている。
したがって、台形形状の隙間からなる冷媒通路の空気流通方向における断面積は空気の流通方向上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなり、また、空気は、相対的な角度が最も大きい電池積層体23Aの面間距離の大きな側から流入して相対的な角度が最も小さい電池積層体23Eの面間距離が小さな側から流出するため、空気の流速が冷媒排出口15に向かうにしたがって速くなり、組電池モジュール20としてより効率的、かつ均一な冷却が可能となる。
次に、以上の実施の形態で示した組電池モジュールの冷却効果の比較を以下の実施例で説明する。
[実施例]
実施例では、平型電池21、22を積層した電池積層体23を横方向に5列配列してなる組電池モジュール20を筐体11内に配置し、冷却用の空気を流通させて、各部の温度を検出し冷却効果の比較を行う。
図7(A)に示す組電池モジュール20は比較例として参照される従来構造の組電池モジュールである。この組電池モジュール20は、図8(A)、(B)に示すように、二つの上下方向に積層された平型電池21A〜21E、22A〜22Eからなる各電池積層体23A〜23Eが5列横方向に平面的に配列されて構成されている。各電池積層体23A〜23Eを構成する平型電池21A〜21Eと22A〜22Eとの積層方向の隙間は、各電池積層体23A〜23Eとも同一の間隔であり、筐体11内で冷媒通路を形成する。
このように構成されている組電池モジュール20が筐体11内に収容される。筐体の寸法は、図7(A)および図9に示すように、幅A(800mm)、高さB(54mm)、奥行きD(350mm)である。組電池モジュール20を構成する電池積層体23同士の間隔はt1(5mm)、筐体11の内壁と組電池モジュール20との幅方向の隙間はt2(5mm)、その奥行き方向の隙間はt3(15mm)である。組電池モジュール20を構成する平型電池21、22の幅はw(150mm)、その奥行きはd(320mm)、その高さはh(24mm)である。これらの寸法は、実施例1〜3に示す組電池モジュール20において同一である。
比較例および実施例1〜3に示す組電池モジュールに15個の温度センサを取り付けて、図示のように空気を流し、組電池モジュールの各部の温度を検出し、その温度分布状態を測定した。温度センサの取り付け位置は、図9においてそれぞれの平型電池の上面の符番1〜15で示されている位置である。図9に示す横方向の寸法は、組電池の左端を原点とする幅方向の距離(mm)であり、縦方向の寸法は、組電池の左端を原点とする奥行き方向の距離(mm)である。したがって、符番1の位置にある温度センサは組電池の左端から幅方向に150mmで奥行き方向に100mmのところの組電池モジュールの温度を測定しており、また、符番8の位置にある温度センサは組電池の左端から幅方向に450mmで奥行き方向に200mmのところの組電池モジュールの温度を測定しており、符番15の位置にある温度センサは組電池の左端から幅方向に750mmで奥行き方向に300mmのところの組電池モジュールの温度を測定している。
[比較例]
比較例は、上記のように、平型電池と平型電池との隙間を同一とした組電池モジュール20を筐体11内に収容し、組電池モジュール20の充放電を繰り返しながら、冷媒吸入口14(図1参照)から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定したものである。
各位置での温度の測定結果は図10(A)に示すようなものであり、その測定結果を場所ごとに整理すると、図11の比較例の欄に示すようなものとなった。この測定結果を見ると、当然のことながら、冷媒導入口14に最も近い1番の位置(図9参照)が47℃で最も低い温度であり、冷媒排出口15に最も近い15番の位置が52.1℃で最も高い温度であった。従来の組電池モジュール20では最も高い温度と最も低い温度との差が5℃強もあり、均一な冷却が行われ難いことがわかる。
[実施例1]
実施例1は、上記実施の形態1で説明した組電池モジュール20を筐体11内に収容し、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定したものである。この実施例の組電池モジュールは、図7(B)に示すように、平型電池と平型電池との隙間を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたものである。このときの隙間の寸法は、上流側から下流側に向かって、4mm、3mm、2mm、1mm、0.7mmとした。この組電池モジュール20の充放電を繰り返しながら、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定した。
各位置での温度の測定結果は図10(B)に示すようなものであり、その測定結果を場所ごとに整理すると、図11の実施例1の欄に示すようなものとなった。この測定結果を見ると、当然のことながら、冷媒導入口14に最も近い1番の位置(図9参照)が47℃で最も低い温度であり、冷媒排出口15に最も近い15番の位置が51℃で最も高い温度であった。従来の組電池モジュール20では最も高い温度と最も低い温度との差が4℃ほどになり、比較例と対比して見ると、比較例よりも均一な冷却が行われるようになっていることがわかる。
[実施例2]
実施例2は、上記実施の形態2で説明した組電池モジュール20を筐体11内に収容し、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定したものである。この実施例の組電池モジュールは、図7(C)に示すように、平型電池と平型電池との相対角度を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたものである。この組電池モジュール20の充放電を繰り返しながら、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定した。
各位置での温度の測定結果は図10(C)に示すようなものであり、その測定結果を場所ごとに整理すると、図11の実施例2の欄に示すようなものとなった。この測定結果を見ると、当然のことながら、冷媒導入口14に最も近い1番の位置(図9参照)が47℃で最も低い温度であり、冷媒排出口15に最も近い15番の位置が50.8℃で最も高い温度であった。従来の組電池モジュール20では最も高い温度と最も低い温度との差が4℃弱ほどになり、比較例と対比して見ると、比較例よりも均一な冷却が行われるようになっていることがわかる。
[実施例3]
実施例3は、上記実施の形態3で説明した組電池モジュール20を筐体11内に収容し、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定したものである。この実施例の組電池モジュールは、図7(D)に示すように、積層方向の上側に位置される平型電池の水平に対する角度を、冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたものである。この組電池モジュール20の充放電を繰り返しながら、冷媒吸入口14から強制的に空気を供給して冷却した場合の温度分布を測定した。
各位置での温度の測定結果は図10(D)に示すようなものであり、その測定結果を場所ごとに整理すると、図11の実施例3の欄に示すようなものとなった。この測定結果を見ると、当然のことながら、冷媒導入口14に最も近い1番の位置(図9参照)が47℃で最も低い温度であり、冷媒排出口15に最も近い15番の位置が49.9℃で最も高い温度であった。従来の組電池モジュール20では最も高い温度と最も低い温度との差が3℃弱ほどになり、比較例および実施例1、2と対比して見ると、最も均一な冷却が行われるようになっていることがわかる。
図12は、比較例、実施例1〜実施例3の温度の測定結果を視覚的にわかりやすくした図である。この図において、色の濃い部分ほど温度が高く、色の薄い部分ほど温度が低いことを表している。比較例は実施例1〜3に比べて温度差が大きいことがわかる。実施例1および実施例2は、比較例に比べて温度差の大きさが改善されており、比較的均一な冷却が行われるようになっていることがわかる。実施例3は、比較例、実施例1および実施例2のいずれに比較しても温度差の大きさが最も介在されていることがわかる。
以上のように、本発明に係る組電池モジュールおよび組電池は、冷媒通路の断面積が冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたので、冷媒の流速が冷媒の上流側から下流側に向かうに従って速くなり、上記実施例に示したように、組電池モジュールは均一に冷却されることになって冷却効率が向上する。
本発明は、組電池の冷却効率を改善することができるので、特に車載用電池に利用可能である。
本発明に係る組電池の外観図であり、(A)は組電池を正面斜め右から見た斜視図であり、(B)は組電池を背面斜め右から見た斜視図である。 実施の形態1に係る組電池モジュールの概念図であり、(A)は組電池モジュールの正面図を、(B)は組電池モジュールを正面斜め左から見た斜視図をそれぞれ示す。 実施の形態2に係る組電池モジュールの概念図であり、(A)は組電池モジュールの正面図を、(B)は組電池モジュールを正面斜め左から見た斜視図をそれぞれ示す。 (A)は図3(A)のA-A断面図を、(B)は図3(A)のB-B断面図を、(C)は図3(A)のC-C断面図を、(D)は図3(A)のD-D断面図を、(E)は図3(A)のE-E断面図をそれぞれ示す。 実施の形態3に係る組電池モジュールの概念図であり、(A)は組電池モジュールの正面図を、(B)は組電池モジュールを正面斜め左から見た斜視図をそれぞれ示す。 (A)は図5(A)のA-A断面図を、(B)は図5(A)のB-B断面図を、(C)は図5(A)のC-C断面図を、(D)は図5(A)のD-D断面図を、(E)は図5(A)のE-E断面図をそれぞれ示す。 (A)は比較例となる従来の組電池モジュールの正面図を、(B)は実施例1の組電池モジュールの正面図を、(C)は実施例2の組電池モジュールの正面図を、(D)は実施例3の組電池モジュールの正面図をそれぞれ示す。 従来の組電池モジュールの概念図であり、(A)は組電池モジュールの正面図を、(B)は組電池モジュールを正面斜め左から見た斜視図をそれぞれ示す。 比較例、実施例1〜3の組電池モジュールの上面図である。 比較例、実施例1〜3の組電池モジュールの温度測定結果を示す図である。 比較例、実施例1〜3の組電池モジュールの温度測定結果を示す図である。 比較例、実施例1〜3の組電池モジュールの温度測定結果を示す図である。
符号の説明
10 組電池、
11 筐体、
12 アッパーケース、
13 ロアケース、
14 冷媒導入口、
15 冷媒輩出口、
20 組電池モジュール、
21A〜21E 平型電池、
22A〜22E 平型電池、
23A〜23E 電池積層体。

Claims (4)

  1. 積層される平型電池と平型電池との隙間が冷媒通路となる電池積層体を冷媒の流通方向に向かって平面的に配列した組電池モジュールであって、
    前記平型電池と平型電池との隙間を、前記冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくし、前記冷媒通路の断面積が前記冷媒の上流側から下流側に向かうに従って小さくなるようにしたことを特徴とする組電池モジュール。
  2. 前記平型電池と平型電池との隙間は、前記平型電池と平型電池との互いに向かい合う面に相対的な角度を付けることによって形成し、
    前記角度は、前記冷媒の流通方向下流側に位置する電池積層体ほど小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の組電池モジュール。
  3. 前記冷媒は、前記角度が最も大きい電池積層体の面間距離の大きな側から流入させ、かつ、前記角度が最も小さい電池積層体の面間距離が小さな側から流出させることを特徴とする請求項2に記載の組電池モジュール。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の組電池モジュールと、
    前記組電池モジュールの冷媒通路に冷媒を導入する冷媒導入口と前記冷媒通路
    から冷媒を排出する冷媒排出口とを備え、前記組電池モジュールを収容する筐体と、
    を有することを特徴とする組電池。
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