JP2006323933A - 半導体メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】 冗長回路の面積を削減し、半導体メモリのチップサイズを削減する。
【解決手段】 コラムスイッチ回路は、拡散領域とゲートとが交互に形成されている。スイッチとして機能するトランジスタは、各ゲートとこのゲートの両側の拡散領域により形成されるソースおよびドレインとにより構成されている。互いに隣接するトランジスタは共通の拡散領域を有している。各トランジスタのソースおよびドレインの一方は、リアルビット線および冗長ビット線のいずれかに直接接続されている。各トランジスタのソースおよびドレインの他方は、データ線のいずれかに接続されている。これにより、コラムスイッチ回路のみでリアルビット線を冗長ビット線に切り替えることができる。すなわち、不良の救済をコラムスイッチ回路のみで実施できる。このため、冗長回路の面積を削減でき、半導体メモリのチップサイズを削減できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、メモリセル等の不良を救済する冗長回路を有する半導体メモリに関する。
一般に、半導体メモリでは、良品率である歩留を向上し、チップコストを下げるために、製造工程等で発生した不良を救済する冗長回路(冗長メモリセル等)を有している。例えば、メモリセルの不良は、試験工程において冗長メモリセルに置き換えられることで救済される。
特開昭58−200571号公報には、リアルメモリセルおよびリアルビット線を有するリアルメモリ領域と、冗長メモリセルおよび冗長ビット線を有する冗長メモリ領域と、リアルビット線および冗長ビット線をリアルデータ線および冗長データ線にそれぞれ接続するコラムスイッチと、リアルデータ線および冗長データ線のいずれかをセンスアンプに接続するトランスファスイッチとを有する半導体メモリが開示されている。この種の半導体メモリでは、リアルメモリ領域に不良がある場合、リアルデータ線に接続されたトランスファスイッチはオフされ、冗長データ線に接続されたトランスファスイッチはオンされる。これにより、リアルメモリ領域は冗長メモリ領域に置き換えられ、不良は救済される。
特開2004−95003号公報には、コラムデコーダから出力されるコラム選択信号を、隣接する複数のコラムスイッチのいずれかに供給するためのスイッチを有する半導体メモリが開示されている。この種の半導体メモリでは、不良が存在する場合、コラム選択信号の出力先は、不良の領域のコラムスイッチに供給されることを避けるために、スイッチにより順次切り替えられる。この種の方式は、シフト冗長方式と称されている。
特開昭58−200571号公報 特開2004−95003号公報
従来の半導体メモリでは、ビット線およびメモリセルの不良を救済するための冗長回路は、コラムスイッチとセンスアンプとを選択的に接続するスイッチを有している。あるいは、冗長回路は、コラム選択信号をコラムスイッチに選択的に供給するためのスイッチを有している。このように、従来の半導体メモリの冗長回路は、半導体メモリ内に既に存在している回路の他に、専用のスイッチが新たに必要である。このため、冗長回路の面積が大きくなり、半導体メモリのチップサイズは大きくなる。
本発明の目的は、冗長回路の面積を削減し、半導体メモリのチップサイズを削減することにある。
本発明の半導体メモリの一形態では、複数のデータ線は、リアルメモリセルにそれぞれ接続された各リアルビット線または冗長メモリセルに接続された冗長ビット線にデータを入出力する。コラムスイッチ回路は、拡散領域とゲートとが交互に形成されている。コラムスイッチ回路のスイッチとして機能するトランジスタは、各ゲートとこのゲートの両側の拡散領域により形成されるソースおよびドレインとにより構成されている。互いに隣接するトランジスタは共通の拡散領域を有している。
各トランジスタのソースおよびドレインの一方は、リアルビット線および冗長ビット線のいずれかに直接接続されている。各トランジスタのソースおよびドレインの他方は、データ線のいずれかに接続されている。コラムデコーダは、データ線をアドレスに応じてリアルビット線または冗長ビット線に接続するために、各ゲートに高レベル電圧または低レベル電圧を供給する。本発明では、コラムスイッチ回路のみでリアルビット線を冗長ビット線に切り替えることができる。すなわち、不良の救済をコラムスイッチ回路のみで実施できる。このため、冗長回路の面積を削減でき、半導体メモリのチップサイズを削減できる。
例えば、コラムスイッチ回路を構成する全てのトランジスタを同じ極性にすることで、コラムスイッチ回路の面積をさらに小さくできる。あるいは、トランジスタのゲートの配線間隔を、リアルビット線および冗長ビット線の間隔の半分に設計することで、コラムスイッチ回路を、メモリセル領域の幅に対応する幅に形成できる。
本発明の半導体メモリの一形態における好ましい例では、拡散領域の形状は互いに等しく、ゲートの形状は互いに等しい。このため、コラムスイッチ回路を構成する複数のトランジスタの電気的特性を互いに等しくできる。したがって、トランジスタの形成位置に依存して、データの読み出しマージンおよびデータの書き込みマージンが変化することを防止できる。また、冗長ビット線の使用、不使用に依存せず、メモリセルからのデータの読み出し速度を一定にでき、メモリセルへのデータの書き込み速度を一定にできる。例えば、コラムスイッチ回路の両側に位置する拡散領域の外側にダミーゲートを形成することで、コラムスイッチ回路の両側に位置するトランジスタの形状がくずれることを防止できる。この結果、トランジスタの特性が、他のトランジスタの特性と相違することを防止できる。
本発明の半導体メモリの一形態における好ましい例では、各メモリブロックは、外部データ端子に対応してそれぞれ形成され、異なるアドレスが割り当てられた複数のリアルビット線を含む。データ線は、外部データ端子に対応してそれぞれ形成されている。データ線は、各メモリブロックの前記リアルビット線が接続される拡散領域に隣接する複数の拡散領域に接続されている。各メモリブロックが、異なるアドレスが割り当てられた複数のリアルビット線を含む場合にも、拡散領域とゲートとを交互に形成することで、容易にコラムスイッチ回路を構成できる。
本発明の半導体メモリの一形態における好ましい例では、pMOSトランジスタで構成されるコラムスイッチ回路は、センスアンプに接続されている。nMOSトランジスタで構成されるコラムスイッチ回路は、ライトアンプに接続されている。センスアンプは、リアルメモリセルからリアルビット線に読み出された読み出しデータの信号量を増幅し、または冗長メモリセルから冗長ビット線に読み出された読み出しデータの信号量を増幅する。ライトアンプは、書き込みデータの信号量を増幅し、増幅した信号をリアルビット線を介してリアルメモリセルに供給し、または増幅した信号を冗長ビット線を介して冗長メモリセルに供給する。センスアンプ用とライトアンプ用とにそれぞれコラムスイッチ回路を形成することで、コラムスイッチ回路のトランジスタの極性を、センスアンプおよびライトアンプの特性に合わせて最適にできる。この結果、読み出しマージンおよび書き込みマージンが向上できる。また、読み出し速度および書き込み速度を向上できる。
本発明の半導体メモリの一形態における好ましい例では、半導体メモリは、複数の冗長ビット線および複数のコラムスイッチ回路を有する。データ線およびリアルビット線は、コラムスイッチ回路に共通に接続されている。冗長ビット線は、コラムスイッチ回路のいずれかにそれぞれ接続されている。このため、複数の不良を救済する場合にも、冗長回路の面積が増加することを防止できる。
本発明では、ビット線およびメモリセルの不良の救済をコラムスイッチ回路のみで実施できる。このため、冗長回路の面積を削減でき、半導体メモリのチップサイズを削減できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図中の二重丸は、外部端子を示している。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。また、太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。
図1は、本発明の半導体メモリの第1の実施形態を示している。半導体メモリは、例えば、CMOS技術を用いてSRAMとして形成されている。SRAMは、アドレス入力回路12、データ入出力回路14、動作制御回路16、ロウデコーダ18、コラムデコーダ20、メモリセルアレイARY、コラムスイッチ回路CSW、センスアンプSAおよびライトアンプWAを有している。コラムスイッチ回路CSWは、後述するように、不良のビット線の使用を避けるために、使用可能なビット線を順次ずらす機能を有する。すなわち、このSRAMは、シフト冗長方式を採用している。また、コラムスイッチ回路CSWは、pMOSトランジスタとして説明する。
SRAMに読み出し動作および書き込み動作を実行させるためのライトイネーブル信号WEは、動作制御回路16に入力される。アドレス入力回路12は、外部アドレス端子ADを介して供給されるアドレス信号ADをロウアドレス信号RADおよびコラムアドレス信号CADとして出力する。ロウアドレス信号RADは、アドレス信号ADの上位ビットで構成され、ワード線WLを選択するために使用される。コラムアドレス信号CADは、アドレス信号ADの下位ビットで構成され、ビット線BLを選択するために使用される。
データ入出力回路14は、読み出し動作時に、メモリセルアレイARYからデータ線DTおよびコモンデータバスCDBを介して転送される読み出しデータを外部データ端子I/Oに出力する。データ入出力回路14は、書き込み動作時に、書き込みデータを外部データ端子I/Oを介して受信し、受信した書き込みデータをコモンデータバスCDBおよびデータ線DTを介してメモリセルアレイARYに供給する。以降の説明では、説明を簡単にし、発明の特徴を分かりやすくするために、データ端子I/Oおよびデータ線DTを4ビット(0−3)で構成する例について説明する。本発明が適用される実際のSRAMでは、データ端子I/Oおよびデータ線DTは、例えば、32ビット、64ビット、128ビットなどで構成される。
動作制御回路16は、外部ライトイネーブル端子WEの論理レベルに応じて読み出し動作および書き込み動作を実行するためのタイミング信号を生成する。タイミング信号は、ロウデコーダ18およびコラムデコーダ20だけではなく、アドレス入力回路12およびデータ入出力回路14等にも供給される。ロウデコーダ18は、ロウアドレス信号RADをデコードし、デコードしたロウデコード信号に応じてワード線WLのいずれかを活性化レベル(高電圧レベル)に設定する。コラムデコーダ20は、コラムアドレス信号CADをデコードし、デコードしたコラムデコード信号に応じてコラムスイッチ回路CSW内のコラムスイッチをオンするために所定のコラム選択信号CSを活性化レベル(低電圧レベル)に設定する。
メモリセルアレイARYは、マトリックス状に配置された複数のリアルメモリセルMC、リアルメモリセルMCの横に一列に配置された複数の冗長メモリセルRMC、図の横方
向に並ぶリアルメモリセルMCに接続された複数のワード線WL、図の縦方向に並ぶリアルメモリセルMCに接続された複数のリアルビット線BL、および冗長メモリセルRMCに接続された冗長ビット線RBLを有している。リアルメモリセルMCは、特に図示しないが、一般のSRAMセルと同様に、入力と出力とが互いに接続されたインバータからなるラッチ回路と、ラッチ回路の記憶ノードをリアルビット線BLに接続するためのトランスファトランジスタとを有している。トランスファトランジスタは、ゲートがワード線WLに接続され、ソース・ドレインの一方が記憶ノードに接続され、ソース・ドレインの他方がリアルビット線BLに接続されている。冗長メモリセルRMCは、リアルメモリセルMCと同じ構造を有している。
コラムスイッチ回路CSWは、メモリセルアレイARYに存在する不良を救済するための冗長回路の一部として機能する。コラムスイッチ回路CSWは、リアルビット線BLおよび冗長ビット線RBLを、コラム選択信号CSに応じて所定のデータ線DTに接続する。コラムスイッチ回路CSWは、ビット線BL、RBLに読み出された読み出しデータをデータ線DTおよびコモンデータバスCDBを介してデータ入出力回路14に伝達し、コモンデータバスCDBおよびデータ線DTを介して供給される書き込みデータをビット線BL、RBLに伝達する。データ線DT(DT0−3)の本数は、データ端子I/Oのビット数と同じである。コラムスイッチ回路CSWの詳細は、後述する図2で説明する。
センスアンプSAは、読み出し動作時に、ビット線BL、RBLおよびデータ線DTを介してメモリセルMC、RMCから読み出されるデータの信号量を増幅する。ライトアンプWAは、コモンデータバスCDB上の書き込みデータの信号量を増幅し、データ線DTに出力する。
図2は、図1に示したメモリセルアレイARYおよびコラムスイッチ回路CSWの詳細を示している。この実施形態では、データ端子I/Oが4ビットのため、メモリセルアレイARYは、データ線DT0−3にそれぞれ対応するメモリブロックBLK0−3と、冗長メモリブロックRBLKとを有している。データ線DT0−3は、データ端子I/O0−3に入出力されるデータを転送する。メモリブロックBLK0−3は、メモリセルアレイARYに不良がないときに、データ端子I/O0−3に供給されるデータをそれぞれ記憶する。各メモリブロックBLK0−3は、一対のリアルビット線BL(BL0−1、2−3、4−5、6−7)を有している。各メモリブロックBLK0−3の一対のリアルビット線BLは、異なるアドレス信号AD(コラムアドレス)が割り当てられている。
冗長メモリブロックRBLKは、図1に示した冗長メモリセルRMCおよびこれら冗長メモリセルRMCに接続された冗長ビット線RBLを有している。本発明のSRAMは、シフト冗長方式を採用しているため、冗長メモリブロックRBLKを複数のメモリブロックBLK0−3に共通にできる。したがって、冗長メモリブロックRBLKの形成数を最小限にできる。
コラムスイッチ回路CSWは、メモリブロックBLK0−3の配列方向に沿って、拡散領域DRとゲートGとを交互に形成することで構成されている。すなわち、コラムスイッチ回路CSWは、直列に接続されたpMOSトランジスタで構成されている。コラムスイッチ回路CSWを示す四角枠DFは、pMOSトランジスタを形成するために半導体基板に導入される不純物の導入領域(SRAMを製造するために使用する不純物を導入するためのホトマスクのパターン形状)を示している。不純物の導入時にゲートGがマスクとして作用するため、不純物は、四角枠DFの中でゲートGの下には導入されない。この結果、拡散領域DRとゲートGとが、四角枠DF内に交互に形成される。
pMOSトランジスタのゲートGの配線間隔は、ビット線BL0−7、RBLの配線間
隔の半分に設計されている。このため、ビット線BL、RBL毎に2本のゲートGが配置される。このレイアウトにより、コラムスイッチ回路CSWの幅を、メモリセルアレイARYの幅に揃えることができる。この結果、コラムスイッチ回路CSWおよびその周辺のレイアウト設計を容易にできる。また、メモリセルアレイARYとコラムスイッチ回路CSWとのつなぎ部分に無駄な領域が存在しないため、コラムスイッチ回路CSWおよびその周辺領域のレイアウトサイズを最小限にできる。
この実施形態では、ボロン等のp型の不純物が拡散領域DRに導入されて、pMOSトランジスタが形成される。コラムスイッチ回路CSWを構成するトランジスタを同じ極性にすることで、素子分離領域が不要になる。このため、コラムスイッチ回路CSWの面積を小さくできる。隣接するpMOSトランジスタは、拡散領域DR(ソースまたはドレイン)を共有している。各pMOSトランジスタは、ビット線BL、RBLをデータ線DT(DT0−3)のいずれかに接続するコラムスイッチとして機能する。コラムスイッチは、ゲートGで受けるコラム選択信号CSが低レベル電圧(例えば、接地電圧VSS)のときにオンし、ゲートGで受けるコラム選択信号CSが高レベル電圧(例えば、電源電圧VDD)のときにオフする。なお、図中に×で示した四角印は、ビット線BL、RBLおよびデータ線DT0−3を拡散領域DRに接続するためのコンタクト(プラグ領域)を示している。また、実際の回路では、ゲートGの幅は、コンタクトの一辺の長さと同程度であるが、図を分かりやすくするために線で描いている。
拡散領域DRは全て同じ形状に形成され、不純物濃度も全て等しい。ゲートGは、全て同じ形状に形成されている。このため、pMOSトランジスタの電気的特性を互いに等しくできる。また、ビット線BL、RBLとデータ線DL0−3との間を伝達されるデータの電気的特性(遅延時間等)を、データを伝達するpMOSトランジスタの位置に依存せず互いに等しくできる。したがって、pMOSトランジスタの位置に依存して、データの読み出しマージンおよびデータの書き込みマージンが変化することを防止できる。冗長ビット線の使用、不使用に依存せず、メモリセルからのデータの読み出し速度を一定にでき、メモリセルへのデータの書き込み速度を一定にできる。
また、各データ線DT0−3の分岐部分(図中の黒丸印)からコンタクトまでの距離は全て等しい。このため、オンするpMOSトランジスタ(コラムスイッチ)の位置により、データの転送特性が変化することはない。したがって、冗長ビット線RBLを使用するか否かにより、読み出しアクセス時間および書き込みアクセス時間は変化しない。換言すれば、メモリセルMC、RMCからセンスアンプSAおよびライトアンプWAまでの経路の電気的特性(遅延時間、負荷容量等)を、常に等しくできる。
ダミービット線RBLが接続される拡散領域DRの外側、およびビット線BL7が接続される拡散領域DRの外側には、電源線VDDに接続されたダミーゲートDGとダミー拡散領域DDRが形成されている。ダミーゲートDGおよびダミー拡散領域DDRを形成することで、外側に位置するpMOSトランジスタの形状が変わることを防止できる。この結果、pMOSトランジスタは、形成される位置によらず同じ電気的特性を有する。ダミーゲートDGは、常に電源電圧VDDを受けるため、ダミーゲートDGで構成されるpMOSトランジスタは、常にオフする。したがって、ダミーゲートDGの存在により、コラムスイッチ回路CSWが誤動作することはない。
本発明のコラムスイッチ回路CSWでは、両端のビット線RBL、BL7を除くビット線BL0−6は、二つのpMOSトランジスタの一方を介してデータ線DT0−3に接続される。すなわち、ビット線BL0−6をデータ線DT0−3に接続する経路は二つある。また、ビット線BL1は、対応するデータ線DT1(データ端子I/O1)に接続されるだけでなく、データ線DT0にも接続可能である。同様に、ビット線BL2−5は、対
応するデータ線DTと対応しないデータ線DTとに接続可能である。
図3は、第1の実施形態において、図1に示したリアルメモリセルMCおよびリアルビット線BLに不良がないときのコラムスイッチ回路CSWの動作を示している。図中、コラムスイッチ回路CSWの上に示した”H”、”L”は、各ゲートGに与えられる電圧レベルを示している。ゲートGに高レベル電圧Hが与えられるpMOSトランジスタ(ゲートGが破線で示される)はオフし、ゲートGに低レベル電圧Lが与えられるpMOSトランジスタ(ゲートGが実線で示される)はオンする。
この例では、不良は存在しないため、冗長ビット線RBLはデータ線DTに接続されない。pMOSトランジスタは、一つおきにオンし、ビット線BL0−7は、各ビット線BL0−7の左側にゲートGが位置するpMOSトランジスタを介して、データ線DT0−3にそれぞれ接続される。そして、データ端子I/O0−3に供給される書き込みデータは、メモリブロックBLK0−3にそれぞれ書き込まれる。メモリブロックBLKから読み出されるデータは、データ端子I/O0−3にそれぞれ出力される。
上述したように、各メモリブロックBLK0−3の一対のリアルビット線BLは、異なるコラムアドレスが割り当てられている。このため、ビット線BL0−1、BL2−3、BL4−5、BL6−7は、コラムアドレスに応じてその一方(奇数または偶数)のみがデータ線DT0−3に接続される。コラムスイッチ回路CSW上に示した実線の矢印は、偶数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。破線の矢印は、奇数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。
図4は、第1の実施形態において、リアルビット線BL3またはリアルビット線BL3に接続されたメモリセルMCが不良のときのコラムスイッチ回路CSWの動作を示している。図中の×印は、不良を示している。図4においても、上述した図3と同様に、ゲート電圧を”H”、”L”で示している。また、実線の矢印は、偶数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。破線の矢印は、奇数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。
この例では、ビット線BL3が使用できないため、ビット線BL3のビット線RBL側に位置する4つのビット線RBL、BL0−2が使用される。すなわち、不良がないときに使用されるビット線BL0、BL1、BL2、BL3が順次シフトされ、ビット線RBL、BL0、BL1、BL2が使用される。そして、データ端子I/O0、I/O1、I/O2、I/O3に供給される書き込みデータは、メモリブロックRBLK、BLK0と、メモリブロックBLK0−1と、メモリブロックBLK2と、メモリブロックBLK3とにそれぞれ書き込まれる。すなわち、ビット線RBL、BL0に接続されたメモリセルRMC、MCは、データI/O0を記憶し、ビット線BL1−2、BL4−5、BL6−7に接続されたメモリセルMCは、データI/O1、データI/O2、データI/O3をそれぞれ記憶する。
図5は、第1の実施形態において、リアルビット線BL6またはリアルビット線BL6に接続されたメモリセルMCが不良のときのコラムスイッチ回路CSWの動作を示している。図中の表記方法は、上述した図3および図4と同じである。
この例では、ビット線BL6が使用できないため、ビット線BL6の冗長ビット線RBL側では7つのビット線RBL、BL0−5が使用される。反対側では、ビット線BL7がそのまま使用される。すなわち、不良がないときに使用されるビット線BL0−6が順次シフトされ、ビット線RBL、BL0−5が使用される。そして、データ端子I/O0、I/O1、I/O2、I/O3に供給される書き込みデータは、メモリブロックRBL
K、BLK0と、メモリブロックBLK0−1と、メモリブロックBLK1−2と、メモリブロックBLK2−3とにそれぞれ書き込まれる。すなわち、ビット線RBL、BL0に接続されたメモリセルRMC、MCは、データI/O0を記憶し、ビット線BL1−2、BL3−4、BL5、7に接続されたメモリセルMCは、データI/O1、データI/O2、データI/O3をそれぞれ記憶する。
以上、第1の実施形態では、不良の救済をコラムスイッチ回路CSWのみで実施できるため、冗長回路の面積を削減できる。シフト冗長方式を採用することで、冗長メモリブロックRBLKを複数のメモリブロックBLK0−3に共通にできる。したがって、冗長メモリブロックRBLKの形成数を最小限にできる。この結果、SRAMのチップサイズを削減できる。
pMOSトランジスタの電気的特性を、pMOSトランジスタが形成される位置に依存せず互いに等しくできるため、冗長ビット線RBLの使用、不使用に依存せず、データの読み出し、書き込みに関する電気的特性を一定にできる。
図6は、本発明の半導体メモリの第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、第1の実施形態のコラムデコーダ20の代わりにコラムデコーダ20Aが形成され、コラムスイッチ回路CSWの代わりに読み出し動作用のコラムスイッチ回路RCSWと、書き込み動作用のコラムスイッチ回路WCSWが形成されている。コラムスイッチ回路RCSWは、読み出しデータ線RDTを介してセンスアンプSAに接続されている。コラムスイッチWCSWは、書き込みデータ線WDTを介してライトアンプWAに接続されている。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
コラムデコーダ20Aは、コラムスイッチ回路RCSWの動作を制御するための読み出しコラム選択信号RCSと、コラムスイッチ回路WCSWの動作を制御するための書き込みコラム選択信号WCSとを、コラムアドレス信号CADに応じて出力する。読み出しデータ線RDTは、読み出し動作中にビット線BL、RBLおよびデータ線DTを介してメモリセルMC、RMCから読み出されるデータをセンスアンプSAに伝達する。書き込みデータ線WDTは、書き込み動作中にライトアンプWAから出力される書き込みデータをビット線BL、RBLに伝達する。
図7は、図6に示したメモリセルアレイARYおよびコラムスイッチ回路RCSW、WCSWの詳細を示している。コラムスイッチ回路RCSW、WCSWは、メモリセルアレイARYに存在する不良を救済するための冗長回路の一部として機能する。コラムスイッチ回路RCSWは、第1の実施形態のコラムスイッチ回路CSWと同じ構成を有している。すなわち、コラムスイッチ回路RCSWは、複数のpMOSトランジスタで構成される。隣接するpMOSトランジスタは、ソースまたはドレインを共有している。コラムスイッチ回路RCSWの各pMOSトランジスタのゲートは、読み出しコラム選択信号RCSのいずれかを受けている。各pMOSトランジスタは、ビット線BL、RBLを読み出しデータ線RDT(RDT0−3)のいずれかに接続するコラムスイッチとして機能する。
コラムスイッチ回路WCSWの構造は、複数のnMOSトランジスタで構成されることを除き、コラムスイッチ回路RCSWと同じである。コラムスイッチ回路WCSWは、メモリブロックBLK0−3の配列方向に沿って、拡散領域DRとゲートGとを交互に形成することで構成されている。コラムスイッチ回路WCSWを示す四角枠DFは、nMOSトランジスタを形成するために半導体基板に導入される不純物の導入領域(ホトマスクのパターン形状)を示している。
コラムスイッチ回路WCSWの拡散領域DRには、りん等のn型の不純物が導入され、複数のnMOSトランジスタが形成される。隣接するnMOSトランジスタは、ソースまたはドレインを共有している。コラムスイッチ回路WCSWの各nMOSトランジスタのゲートは、書き込みコラム選択信号WCSのいずれかを受けている。各nMOSトランジスタは、ビット線BL、RBLを書き込みデータ線WDT(WDT0−3)のいずれかに接続するコラムスイッチとして機能する。
この実施形態では、読み出し動作中にコラムスイッチ回路RCSWとセンスアンプSAとが動作し、書き込み動作中にコラムスイッチ回路WCSWとライトアンプWAとが動作する。不良を救済するために冗長ビット線RBLを使用するときのコラムスイッチ回路RCSW、WCSWの動作は、nMOSトランジスタのゲートGに供給されるコラム選択信号WCSの論理レベルが、pMOSトランジスタのゲートGに供給されるコラム選択信号RCSの論理レベルと反対であることを除き、第1の実施形態と同じである。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、センスアンプSA用およびライトアンプWA用にそれぞれコラムスイッチ回路RCSW、WCSWを形成することで、コラムスイッチ回路RCSW、WCSWのトランジスタの極性を、センスアンプSAおよびライトアンプWAの特性に合わせて最適にできる。この結果、読み出しマージンおよび書き込みマージンが向上でき、読み出し速度および書き込み速度を向上できる。
図8は、本発明の半導体メモリの第3の実施形態におけるメモリセルアレイARYおよびコラムスイッチ回路CSW1、CSW2を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、メモリセルアレイARYは、二つのビット線BLまたはメモリセルMCを救済するための二つの冗長メモリブロックRBLK0−1を有している。冗長メモリブロックRBLK0−1は、メモリブロックBLK0−3の両側に配置されている。冗長メモリブロックRBLK0−1は、第1の実施形態の冗長メモリブロックRBLKと同様に、複数の冗長メモリセルRMC(図示せず)と、冗長メモリセルRMCに接続された冗長ビット線RBL0−1を有している。その他の構成は、コラムスイッチ回路CSW1−2およびコラムスイッチ回路CSW1−2の動作を制御するコラムデコーダCDEC(図示せず)の論理を除き、第1の実施形態と同じである。
コラムスイッチ回路CSW1−2は、メモリセルアレイARYに存在する不良を救済するための冗長回路の一部として機能する。コラムスイッチ回路CSW1−2は、ビット線BL(BL0−7)、RBL(RBL0−1)の延在方向に並べて配置されている。各コラムスイッチ回路CSW1−2は、第1の実施形態のコラムスイッチ回路CSWと同様に、拡散領域DRとゲートGとを交互に形成することで構成されている。コラムスイッチ回路CSW1−2を示す四角枠DFは、pMOSトランジスタを形成するための不純物の導入領域を示している。すなわち、コラムスイッチ回路CSW1−2に形成されるトランジスタは、全てpMOSトランジスタである。
図中の左側に配線された冗長ビット線RBL0は、コラムスイッチ回路CSW2の拡散領域DRのみに接続されている。図中の右側に配線された冗長ビット線RBL1は、コラムスイッチ回路CSW1の拡散領域DRのみに接続されている。各データ線DT0−3は、コラムスイッチ回路CSW1−2毎に二つの拡散領域DRに接続されている。具体的には、データ線DT0は、コラムスイッチ回路CSW2においてビット線BL0が接続された拡散領域DRの両側の拡散領域DRに接続され、コラムスイッチ回路CSW1においてビット線BL1が接続された拡散領域DRの両側の拡散領域DRに接続されている。データ線DT1−3も同様に配線されている。
図9は、第3の実施形態において、リアルメモリセルMCおよびリアルビット線BLに不良がないときのコラムスイッチ回路CSW1、CSW2の動作を示している。コラムスイッチ回路CSW2は、不良がないときに使用されない。このため、コラムスイッチ回路CSW2に供給されるコラム選択信号CS(ゲートG)は、全て高レベル電圧H(破線)である。
コラムスイッチ回路CSW1のpMOSトランジスタは、対応するコラム選択信号CSの電圧レベル(ゲートGの電圧”H”、”L”)に応じて、オフまたはオンする。これにより、コラムスイッチ回路CSW1上で各ビット線BL0−7に接続された一対のpMOSトランジスタの一方は、データ線DT0−3のいずれかに接続される。第1の実施形態(図3)と同様に、コラムスイッチ回路CSW1上に示した実線の矢印は、偶数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。破線の矢印は、奇数のコラムアドレスが供給されたときの転送経路を示す。
なお、一つのビット線BLが不良のとき、あるいは一つのメモリセルMCが不良のときも、不良の救済は、第1の実施形態と同様に、コラムスイッチ回路CSW1のみを用いて実施される。
図10は、第3の実施形態において、リアルビット線BL3、BL4またはリアルビット線BL3、BL4に接続されたメモリセルMCが不良のときのコラムスイッチ回路CSW1、CSW2の動作を示している。二つの不良があるとき、不良は、コラムスイッチ回路CSW1、CSW2を両方使用して救済される。
この例では、コラムスイッチ回路CSW1は、不良のビット線BL3、BL4より上位側(図の右側)のビット線BL5−7、RBL1をデータ線DT2−3に接続する。コラムスイッチ回路CSW2は、不良のビット線BL3、BL4より下位側(図の左側)のビット線BL0−2、RBL0をデータ線DT0−1に接続する。
図11は、第3の実施形態において、リアルビット線BL2、BL5またはリアルビット線BL2、BL5に接続されたメモリセルMCが不良のときのコラムスイッチ回路CSW1、CSW2の動作を示している。
この例では、コラムスイッチ回路CSW1は、不良のビット線BL5より上位側(図の右側)のビット線BL6−7、RBL1をデータ線DT2−3に接続する。コラムスイッチ回路CSW2は、不良のビット線BL5より下位側(図の左側)のビット線BL0−4、RBL0をデータ線DT0−2に接続する。
以上、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、複数の不良を救済するために、複数の冗長メモリブロックRBLK0−1を形成する場合にも、冗長回路の面積の増加を最小限にできる。
なお、上述した実施形態において、本発明をSRAMに適用した例を述べた。しかしながら、本発明は、シフト冗長方式を有するDRAM、疑似SRAM、SDRAM、FCRAM(Fast Cycle RAM)FeRAM(Ferroelectric RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、あるいは、これ等メモリのメモリコアを内蔵したシステムLSIに適用できる。
第1および第3の実施形態において、コラムスイッチ回路CSW、CSW1−2をpMOSトランジスタで構成する例を述べた。しかし、コラムスイッチ回路CSW、CSW1
−2をnMOSトランジスタで構成してもよい。第3の実施形態のコラムスイッチ回路CSW1−2は、第2の実施形態と同様に、CMOSタイプ(pMOSトランジスタとnMOSトランジスタ)で構成してもよい。なお、使用するトランジスタの極性は、センスアンプSAおよびライトアンプWAの電気的特性に合わせて選択する必要がある。
第3の実施形態において、二つの冗長ビット線RBL0−1に対応して二つのコラムスイッチ回路CSW1−2を形成する例を述べた。冗長ビット線RBLが三つ以上の場合、コラムスイッチ回路を、冗長ビット線RBLの数に対応して増やすことで、3以上の不良を救済できる。
第1および第3の実施形態において、不良を救済するときにpMOSトランジスタをオンまたはオフする仕様は、上述した例に限定されない。この仕様は、コラムデコーダ20、20Aの回路規模が最小になるように設計することが望ましい。
第1−第3の実施形態において、ビット線BL0−7、RBL、RBL0−1およびデータ線DT0−3を一つのコンタクト(プラグ)により拡散領域DRに接続する例を述べたが、二つ以上のコンタクトにより接続してもよい。
第3の実施形態において、冗長メモリブロックRBLK0−1の冗長ビット線RBL0−1の配線容量をビット線BL0−7の配線容量と等しくするために、冗長ビット線RBL0をコラムスイッチ回路CSW1のダミーゲートDGで挟まれた活性領域に接続し、冗長ビット線RBL1をコラムスイッチ回路CSW2のダミーゲートDGで挟まれた活性領域に接続してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
複数のリアルメモリセルと、
前記リアルメモリセルにそれぞれ接続された複数のリアルビット線と、
前記リアルメモリセルまたは前記リアルビット線の不良を救済するための冗長メモリセルおよび冗長メモリセルに接続された冗長ビット線と、
前記リアルビット線または前記冗長ビット線にデータを入出力するための複数のデータ線と、
拡散領域とゲートとが交互に形成され、各ゲートとこのゲートの両側の拡散領域により形成されるソースおよびドレインとによりトランジスタが構成され、互いに隣接するトランジスタは共通の拡散領域を有し、前記各トランジスタのソースおよびドレインの一方が前記リアルビット線および前記冗長ビット線のいずれかに直接接続され、前記各トランジスタのソースおよびドレインの他方が前記データ線のいずれかに接続されたコラムスイッチ回路と、
前記データ線をアドレスに応じて前記リアルビット線または前記冗長ビット線に接続するために、前記各ゲートに高レベル電圧または低レベル電圧を供給するコラムデコーダとを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記2)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記拡散領域の形状は、互いに等しく、
前記ゲートの形状は互いに等しいことを特徴とする半導体メモリ。
(付記3)
付記2記載の半導体メモリにおいて、
前記コラムスイッチ回路の両側に位置する拡散領域の外側に形成されたダミーゲートを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記4)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
データを入出力する複数の外部データ端子と、
前記外部データ端子に対応してそれぞれ形成され、2以上の所定数の前記リアルビット線を含み、各リアルビット線に異なるアドレスが割り当てられた複数のメモリブロックとを備え、
前記データ線は、前記外部データ端子に対応してそれぞれ形成され、前記各メモリブロックの前記リアルビット線が接続される拡散領域に隣接する複数の拡散領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記5)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
pMOSトランジスタで構成される前記コラムスイッチ回路と、
nMOSトランジスタで構成される前記コラムスイッチ回路とを備え、
前記リアルメモリセルから前記リアルビット線に読み出された読み出しデータまたは前記冗長メモリセルから前記前記冗長ビット線に読み出された読み出しデータの信号量を増幅する複数のセンスアンプと、
書き込みデータの信号量を増幅し、増幅した信号を前記リアルビット線を介して前記リアルメモリセルまたは前記冗長ビット線を介して前記冗長メモリセルに供給する複数のライトアンプとを備え、
一方の前記コラムスイッチ回路の前記データ線は、前記センスアンプに接続され、
他方の前記コラムスイッチ回路の前記データ線は、前記ライトアンプに接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記6)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
複数の前記冗長ビット線と、
複数の前記コラムスイッチ回路とを備え、
前記データ線および前記リアルビット線は、前記コラムスイッチ回路に共通に接続され、
前記冗長ビット線は、前記コラムスイッチ回路のいずれかにそれぞれ接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記7)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記コラムスイッチ回路を構成する前記トランジスタは、同じ極性を有していることを特徴とする半導体メモリ。
(付記8)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記リアルビット線および前記冗長ビット線の配線間隔は、互いに等しく、
前記トランジスタの前記ゲートの配線間隔は、前記リアルビット線および前記冗長ビット線の間隔の半分であることを特徴とする半導体メモリ。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、シフト冗長方式を採用する半導体メモリに適用できる。
本発明の半導体メモリの第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示したメモリセルアレイおよびコラムスイッチ回路の詳細を示すブロック図である。 第1の実施形態において、リアルメモリセルおよびリアルビット線に不良がないときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。 第1の実施形態において、リアルビット線BL3またはリアルビット線BL3に接続されたリアルメモリセルが不良のときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。 第1の実施形態において、リアルビット線BL6またはリアルビット線BL6に接続されたリアルメモリセルが不良のときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。 本発明の半導体メモリの第2の実施形態を示すブロック図である。 図6に示したメモリセルアレイおよびコラムスイッチ回路の詳細を示すブロック図である。 本発明の半導体メモリの第3の実施形態におけるメモリセルアレイおよびコラムスイッチ回路を示すブロック図である。 第3の実施形態において、リアルメモリセルおよびリアルビット線に不良がないときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。 第3の実施形態において、リアルビット線BL3、BL4またはリアルビット線BL3、BL4に接続されたリアルメモリセルが不良のときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。 第3の実施形態において、リアルビット線BL2、BL5またはリアルビット線BL2、BL5に接続されたリアルメモリセルが不良のときのコラムスイッチ回路の動作を示す説明図である。
符号の説明
12 アドレス入力回路
14 データ入出力回路
16 動作制御回路
18 ロウデコーダ
20 コラムデコーダ
ARY メモリセルアレイ
BL リアルビット線
BLK0−3 メモリブロック
CSW、CSW1−2 コラムスイッチ回路
DDR ダミー拡散領域
DG ダミーゲート
DR 拡散領域
DT データ線
G ゲート
MC リアルメモリセル
RBL、RBL0−1 冗長ビット線
RBLK、RBLK0−1 冗長メモリブロック
RMC 冗長メモリセル
SA センスアンプ
WA ライトアンプ
WL ワード線

Claims (5)

  1. 複数のリアルメモリセルと、
    前記リアルメモリセルにそれぞれ接続された複数のリアルビット線と、
    前記リアルメモリセルまたは前記リアルビット線の不良を救済するための冗長メモリセルおよび冗長メモリセルに接続された冗長ビット線と、
    前記リアルビット線または前記冗長ビット線にデータを入出力するための複数のデータ線と、
    拡散領域とゲートとが交互に形成され、各ゲートとこのゲートの両側の拡散領域により形成されるソースおよびドレインとによりトランジスタが構成され、互いに隣接するトランジスタは共通の拡散領域を有し、前記各トランジスタのソースおよびドレインの一方が前記リアルビット線および前記冗長ビット線のいずれかに直接接続され、前記各トランジスタのソースおよびドレインの他方が前記データ線のいずれかに接続されたコラムスイッチ回路と、
    前記データ線をアドレスに応じて前記リアルビット線または前記冗長ビット線に接続するために、前記各ゲートに高レベル電圧または低レベル電圧を供給するコラムデコーダとを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
  2. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    前記拡散領域の形状は、互いに等しく、
    前記ゲートの形状は互いに等しいことを特徴とする半導体メモリ。
  3. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    データを入出力する複数の外部データ端子と、
    前記外部データ端子に対応してそれぞれ形成され、2以上の所定数の前記リアルビット線を含む複数のメモリブロックとを備え、
    前記データ線は、前記外部データ端子に対応してそれぞれ形成され、前記各メモリブロックの前記リアルビット線が接続される拡散領域に隣接する複数の拡散領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
  4. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    pMOSトランジスタで構成される前記コラムスイッチ回路と、
    nMOSトランジスタで構成される前記コラムスイッチ回路とを備え、
    前記リアルメモリセルから前記リアルビット線に読み出された読み出しデータまたは前記冗長メモリセルから前記前記冗長ビット線に読み出された読み出しデータの信号量を増幅する複数のセンスアンプと、
    書き込みデータの信号量を増幅し、増幅した信号を前記リアルビット線を介して前記リアルメモリセルまたは前記冗長ビット線を介して前記冗長メモリセルに供給する複数のライトアンプとを備え、
    一方の前記コラムスイッチ回路の前記データ線は、前記センスアンプに接続され、
    他方の前記コラムスイッチ回路の前記データ線は、前記ライトアンプに接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
  5. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    複数の前記冗長ビット線と、
    複数の前記コラムスイッチ回路とを備え、
    前記データ線および前記リアルビット線は、前記コラムスイッチ回路に共通に接続され、
    前記冗長ビット線は、前記コラムスイッチ回路のいずれかにそれぞれ接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
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