JP2006323886A - 圧縮データ再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変ビットレートの圧縮オーディオデータにおけるサーチ処理において、サーチ処理開始要求から実際にオーディオデータが出力されるまでの時間を長くすることなく、サーチ処理速度を一定に保つこと。
【解決手段】サーチ処理において、一時記憶手段に書き込まれた圧縮オーディオデータの読み出し(再生)を行うのに並行して、読み出しに先行して書き込まれている圧縮オーディオデータの平均ビットレートを計算し、そのビットレートを用いてサーチ処理動作を行う。
【選択図】図6
【解決手段】サーチ処理において、一時記憶手段に書き込まれた圧縮オーディオデータの読み出し(再生)を行うのに並行して、読み出しに先行して書き込まれている圧縮オーディオデータの平均ビットレートを計算し、そのビットレートを用いてサーチ処理動作を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は圧縮データ再生方法にかかわり、詳しくは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Video Disc又はDigital Versatile Disc)、ハードディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたデータをサーチ処理する技術に関する。特に、MP3(MPeg audio layer3)のようなオーディオ圧縮規格で圧縮されたデータを好適対象とする。
近年、CD、DVD等の光ディスク、ハードディスク、半導体メモリなどの各種記憶媒体に圧縮データを記憶して再生する装置が普及し始めている。
以下、記憶媒体として光ディスクを例にして、従来の圧縮オーディオデータ再生技術およびサーチ処理機能を実現する技術について説明する。
図1は光ディスク再生装置の一般的な構成を示すブロック図である。光ディスク1からオーディオデータ等の情報を読み取るために、レーザが光ディスク1に照射される。光ディスク1で反射したレーザ光はレンズ2を通して光ピックアップ3に到達する。光ピックアップ3は、レーザの反射光を電気信号に変換する。ヘッドアンプ4は、変換した電気信号を増幅することにより、エラー信号(RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号)を生成してサーボ用LSI5へ出力する。サーボ用LSI5は、入力されたフォーカスエラー信号を基にフォーカスサーボ処理を行い、ドライバ7を通じて制御信号を増幅し、レンズ2および光ピックアップ3の動作を制御する。さらにサーボ用LSI5は、トラッキングエラー信号を基にトラッキングサーボ処理およびトラバースサーボ処理を行い、ドライバ7を通じて制御信号を増幅し、光ピックアップ3の動作を制御し、トラッキング制御を行う。最後に、ヘッドアンプ4より得られたエラー信号(RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号)から同期信号を生成し、この同期信号に基づいてCLV(Constant Linear Velocity)サーボ処理を行い、ドライバ7を通じてスピンドルモータ8の回転数の制御を行う。マイクロコントローラ13は全体の制御を司る。
一方、ヘッドアンプ4より得られたRF信号は信号処理回路6において、2値化された信号に復調される。そして、この2値化された信号をDF−DAC(Digital Filter-Digital Analog Converter)回路11はDA変換し、変換後のアナログ信号はアナログオーディオデータとなる。オーディオ出力部9は、このアナログオーディオデータを出力する。
ここで、メモリ10を備えることにより、オーディオデータ再生中の、光ディスク装置自体の振動等を原因とする音途切れを防ぐことができる。具体的にはまず、信号処理回路6において2値化された信号をDF−DAC回路11がDA変換し、オーディオ出力部9が変換後のアナログオーディオデータを出力する前に、2値化された信号をメモリ10に一時記憶しておく。その後、メモリ10に一時記憶されている信号を、DF−DAC回路11はDA変換してオーディオ出力部9が出力する。このようにメモリ10を活用することにより、振動等で光ディスク1から情報を読み出すことができない事態が突発的に生じても、予めメモリ10に記憶された情報を出力しているため、音途切れを防ぐことができる。
光ディスクには様々な規格のディスクが存在する。以下、規格の例としてCD−DA(Compact Disk-Digital Audio)ディスクとCD−ROMディスクとを挙げて、それぞれの特徴について説明する。
光ディスク1がCD−DAディスクである場合、図11に示すように2バイトの1サンプルが左と右で交互に配置されて記録されている。オーディオデータは1ブロック当たり2352バイトで構成される。このときメモリ10は、オーディオデータのみを格納する。そして、DF−DAC回路11は、メモリ10に格納された当該オーディオデータのDA変換を行う。オーディオ出力部9は変換後のアナログオーディオデータを出力する。
また、光ディスク1がCD−ROMディスクである場合、図12に示すようにデータが記録されている。図12に示すCD−ROMディスクは、SYNC(同期)部やヘッダ部を有しており、さらにECC(誤り訂正コード)による強力な誤り訂正機能を有している。このときメモリ10は、圧縮オーディオデータを格納する。デコーダ12は圧縮オーディオデータをデコードし、DF−DAC回路11はデコードされたデータに対してDA変換を行う。オーディオ出力部9はDA変換後のアナログオーディオデータを出力する。
次に、CD−ROMに記録された圧縮オーディオデータに対して、サーチ処理を実現する方法を以下に示す。圧縮オーディオデータのサーチ処理は、図13に示すように、データ書き込み処理とデータ読み出し処理から構成される。
データ書き込み処理は、図14に示すように、まずメモリを初期化し(S71)、再生対象である圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了しているか否かを判定する(S72)。サーチ処理が終了していないと判定した場合にのみ、楽曲終了までデータが書き込み済みか否かを判定する(S73)。楽曲終了までデータが書き込み済みではないと判定した場合は、次に書き込むべきオーディオデータの位置と蓄積量を計算する(S74)。そして、光ピックアップ3を次に書き込むべきオーディオデータの位置にジャンプさせ(S75)、ジャンプ動作が完了したか否かを判定する(S76)。ジャンプ動作が完了していると判定した場合、メモリ10への書き込みを開始して(S77)、完了していると判定するまでジャンプ動作を繰り返す。ジャンプ動作完了後、メモリ10への書き込み量が計算された蓄積量を超えた場合(S78)、S73において1曲分のサーチ処理が終了するまでS73〜S78の処理を繰り返し、光ディスク1に対する圧縮オーディオデータの書き込みを行う。
また、データ読み出し処理は、図15に示すように、まず再生対象である圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了しているか否かを判定する(S81)。サーチ処理が終了していないと判定した場合には、楽曲終了までデータを読み出し済みか否か判定する(S82)。楽曲終了までデータを読み出し済みではないと判定した場合、データ書き込み処理の継続中または終了後において、まずメモリ10への書き込み量をチェックし(S83)、メモリ10への書き込み量がある一定以上の量であると判定した場合に、メモリ10に蓄積されている圧縮オーディオデータの読み出しを開始することになる(S84)。
上記の動作において、次に書き込むべき圧縮オーディオデータの位置と蓄積量を、サーチ処理の速度を一定にするために、ビットレートに応じて更新する必要がある。圧縮オーディオデータには、楽曲中のフレームのビットレートが常に一定である固定ビットレートのものと、楽曲中のフレームごとにビットレートが違う可変ビットレートのものがある。固定ビットレートの場合、圧縮オーディオデータ内の論理アドレスと再生時間は比例関係となる。一方、可変ビットレートの場合、圧縮オーディオデータ内の論理アドレスと再生時間は必ずしも比例関係とはならない。そのため、固定ビットレートの場合は、次に書き込む圧縮オーディオデータの位置と蓄積量を容易に求めることができるものの、可変ビットレートの場合はそれを求めることが難しい。
楽曲データの中に補助情報(例えば平均ビットレート、または平均ビットレートを求めるために必要な情報)を含んでいる場合もあるが、エンコーダによっては、そのような補助情報を含まないデータを生成する場合もある。そのような補助情報がない場合は、最初のフレームのビットレートにて、次に書き込む圧縮オーディオデータの位置と蓄積量を求めるため、サーチ処理速度を一定に保てない。また、サーチ処理中に出力するオーディオデータが、通常再生を行った場合で同じ時間に出力するオーディオデータに対して大きくずれてしまうという問題がある。
事前に圧縮オーディオデータをすべてメモリ10に書き込み、すべてのフレームのビットレートを読み出して平均ビットレートを求めるという方法も考えられる。しかしながら、その場合には実際にサーチ処理を開始してから、オーディオデータを出力するまでにかかる時間が非常に長くなるという問題がある。
そこで、すべてのフレームの平均ビットレートを求めるのではなく、再生済みフレームの平均ビットレートのみを求めることで、上記可変ビットレートの圧縮オーディオデータに対応させる方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−74920号公報(第4−6頁、第3図)
しかしながら、再生済みフレームの平均ビットレートは、あくまでもそれまで再生した部分の平均ビットレートであり、楽曲全体のビットレートではない。平均ビットレートの計算に使用するフレーム数が少ないと、計算した平均ビットレートが楽曲全体のビットレートとは大きく異なる可能性がある。
本発明の目的は、可変ビットレートのサーチ処理動作において、すべてのフレームの平均ビットレートを計算することなく、楽曲全体のビットレートと同等の平均ビットレートを算出し、データをサーチ処理する位置とデータを再生する時間とを適正化し、サーチ処理速度を一定化する手法を提案することである。
上記の課題を解決するために本発明による圧縮データ再生方法は、ビットレート取得工程と、フレーム数算出工程と、平均ビットレート算出工程と、サーチ工程から構成され、サーチ処理した圧縮データを伸張して再生する方法である。ここで、ビットレート取得工程は、一時記憶手段に記憶された圧縮データのうち未再生である圧縮データのフレームのヘッダ情報を基にビットレート取得工程である。フレーム数算出工程は、ビットレートを取得したフレーム数を算出する工程である。平均ビットレート算出工程は、取得したビットレートおよび算出したフレーム数を基に平均ビットレートを算出する工程である。サーチ工程は、算出した平均ビットレートを用いて前記圧縮データをサーチ処理する工程である。そして、本発明による圧縮データ再生方法は、ビットレートの取得と、サーチ工程における圧縮データのサーチ処理とを並行して行うことを特徴とする。
この方法によれば、可変ビットレートのサーチ処理動作において、楽曲を構成する全てのフレームの平均ビットレートを算出することなく、楽曲全体のビットレートと同等のビットレートを平均ビットレートとして算出し、サーチ処理する位置と再生する時間とを適正化し、サーチ処理速度を一定化することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、ビットレート取得工程が、一時記憶手段に記憶された未再生の圧縮データのうち、一定間隔おきのデータのフレームのヘッダ情報を基にビットレートを取得することを特徴とする。
上記の方法を用いると、平均ビットレートを算出するフレーム数がより少なくなるため、より高速に平均ビットレートを算出することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、平均ビットレート算出工程が、取得した全てのビットレートを用いて平均ビットレートを算出することを特徴とする。
上記の方法を用いると、楽曲全体のビットレートにより近い平均ビットレートを算出することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、平均ビットレート算出工程が、前もって定められる一定時間または一定区間における圧縮データの平均ビットレートを算出することを特徴とする。
上記の方法を用いると、平均ビットレートを算出するために使用するフレームを任意に決定できるため、楽曲の特徴により適応した平均ビットレートを算出することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、平均ビットレート算出工程が、通常再生中であってサーチ工程においてサーチ処理を行っていないときに、前もって圧縮データの平均ビットレートを算出することを特徴とする。
上記の方法を用いると、サーチ処理開始直後に楽曲全体のビットレートに近い平均ビットレートを使用することができるため、より高速に楽曲全体の平均ビットレートに近いビットレートの算出を行うことができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、平均ビットレート算出工程が、通常再生中であってサーチ工程においてサーチ処理を行っていないときに、前もって算出した平均ビットレートを用いて、サーチ処理を開始したときから算出した平均ビットレートを更新することを特徴とする。
上記の方法を用いると、サーチ処理開始前に、すでに楽曲全体のビットレートに近い平均ビットレートの算出が行われるため、サーチ処理開始後、より高速に平均ビットレートを算出することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、一時記憶手段に記憶された圧縮データのフレームのヘッダ情報を基にビットレートを取得した後、最後に取得したデータから再生中のデータへ向かう方向に、データ中の未取得のフレームのヘッダ情報を基にビットレートをさらに取得することを特徴とする。
上記の方法を用いると、算出される平均ビットレートの精度をさらに向上させることができ、楽曲全体のビットレートにより近い平均ビットレートを算出することができる。
さらに、本発明による他の圧縮データ再生方法は、一時記憶手段に記憶された圧縮データのフレームのヘッダ情報を基にビットレートを取得した後、再生中のデータから最後に取得したデータへ向かう方向に、データ中の未取得のフレームのヘッダ情報を基にビットレートをさらに取得することを特徴とする。
上記の方法を用いると、算出される平均ビットレートの精度をさらに向上させることができ、楽曲全体のビットレートにより近い平均ビットレートを算出することができる。
本発明によれば、可変ビットレートのサーチ処理動作において、楽曲を構成する全てのフレームの平均ビットレートを算出することなく、楽曲全体のビットレートと同等のビットレートを平均ビットレートとして算出し、サーチ処理する位置と再生する時間とを適正化し、サーチ処理速度を一定化することができる。
以下、本発明において、圧縮オーディオデータをサーチ処理して、圧縮オーディオデータを再生する方法について説明する。本発明の実施の形態における圧縮データ再生方法は、前述の図1の構成の光ディスク再生装置に適用される。
データのサーチ処理動作においては、振動等が発生したときにも音途切れが発生しないように、メモリ10への書き込みは、データの読み出しよりも前に行われる。つまり、図2のように、メモリ10から圧縮オーディオデータA1の読み出しが行われる前に、光ディスク1に対する圧縮オーディオデータA2、圧縮オーディオデータA3のメモリ10に対する書き込みが行われる。
また、図2から明らかなように、一定時間にデータの書き込みが行われるデータ範囲は、一定時間にデータの読み出しが行われるデータ範囲よりも長い。
一般に、CD−ROMに記録されているデータのうち、ビットレートが比較的低いデータを書き込む場合、メモリ10への書き込み速度に比べてメモリ10からの読み出し速度は遅くなる。例えば、フォワードサーチ処理を行う場合には、再生対象となる圧縮オーディオデータの終端まで再生する必要がある。また、バックワードサーチ処理を行う場合には、再生対象となる圧縮オーディオデータの先頭まで再生する必要がある。このとき、再生対象となる全ての圧縮オーディオデータを再生する前に、再生対象となる全ての圧縮オーディオデータをメモリ10に書き込む。つまり、圧縮オーディオデータをメモリ10に書き込む場合、再生対象となる楽曲の再生が終了する前に、1曲分すべてのオーディオデータをメモリ10に書き込む。
そこで、本発明の実施の形態では、再生済みフレームに対応する圧縮オーディオデータのビットレートではなく、メモリ10に書き込み済みであって未再生のフレームに対応する圧縮オーディオデータのフレームの平均ビットレートを求める。
以下、本発明の各実施の形態における圧縮データ再生方法について説明する。なお、上記のとおり、圧縮データを再生する装置である光ディスク再生装置の構成としては、従来と同様の一般的な構成を用いることができるため、図1を適宜参照して説明する。また、圧縮データとして、MP3フォーマットのオーディオ圧縮データを例にして、説明する。
(実施の形態1)
図3に示すように、本発明の実施の形態1における圧縮オーディオデータサーチ処理は、データ書き込み処理とデータ読み出し処理だけでなく、ビットレート先行取得処理をさらに備える。以下、データ書き込み処理、データ読み出し処理およびビットレート先行取得処理の3つの処理について説明する。
図3に示すように、本発明の実施の形態1における圧縮オーディオデータサーチ処理は、データ書き込み処理とデータ読み出し処理だけでなく、ビットレート先行取得処理をさらに備える。以下、データ書き込み処理、データ読み出し処理およびビットレート先行取得処理の3つの処理について説明する。
図4はデータ書き込み処理の手順を示す。これは、S34に特徴があり、その他は従来技術の図14と同様である。図4に示すように、まずメモリ10を初期化し(S31)、再生対象である圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了しているか否かを判定する(S32)。サーチ処理が終了していないと判定した場合には、楽曲終了までデータが書き込み済みか否かを判定する(S33)。書き込み済みでないと判定した場合は、後述するビットレート先行取得処理において計算された平均ビットレートを用いて次に書き込むオーディオデータの位置と蓄積量を計算する(S34)。そして、光ピックアップ3を次に書き込むオーディオデータの位置にジャンプさせ(S35)、ジャンプ動作が完了したか否かを判定する(S36)。ジャンプ動作が完了していると判定したら、メモリ10への書き込みを開始する(S37)。メモリ10への書き込み量が計算された蓄積量を超えたら(S38)、S33で1曲分のサーチ処理が終了するまで上述した処理を繰り返し、データの書き込み処理を行うことになる。
図5はデータ読み出し処理の手順を示す。これは、従来技術の図15と同様である。図5に示すように、まず再生対象である圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了しているか否かを判定する(S41)。サーチ処理が終了していないと判定した場合には、楽曲終了までデータが読み出し済みか否かを判定する(S42)。データが読み出し済みでないと判定した場合は、データ書き込み処理の継続中または終了後において、まずメモリ10への書き込み量をチェックし(S43)、メモリ10への書き込みがある一定以上であると判定した場合に、メモリ10から蓄積されている圧縮オーディオデータの読み出しを開始することになる(S44)。
ビットレート先行取得処理は、図6に示すように、まず対象の圧縮オーディオデータが補助情報(例えば平均ビットレート、または平均ビットレートを求めるために必要な情報)を含んでいるか否かを判定する(S51)。補助情報を含んでいると判定した場合には、補助情報から平均ビットレートを取得し、そのビットレートを使用してデータ書き込み処理を行う。補助情報を含んでいないと判定した場合は、まず再生対象である圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了しているか否かを判定する(S52)。圧縮オーディオデータのサーチ処理が終了していないと判定した場合には、楽曲終了までビットレートを取得したかどうか判定する(S53)。楽曲終了までビットレートを取得していないと判定した場合は、メモリ10内にビットレート取得対象フレームのデータが書き込まれているか否かを判定する(S54)。書き込まれていると判定した場合は、フレームヘッダの検索を行う(S55)。フレームヘッダの検索は、前のフレームのビットレート取得時にあらかじめ計算しておいた次のフレームの位置から同期ヘッダを検索することにより行う。MP3の場合のフレームヘッダは図7のようになっており、同期ヘッダはその先頭に位置している。フレームヘッダが見つかった場合、フレームヘッダを読み取り、読み取ったフレームヘッダを解析して、ビットレートを取得する(S56)。ビットレートを取得後、次のフレームのフレームヘッダの検索のために、次のフレームの位置を求める(S57)。次のフレームの位置を求めるために、まず現在のフレームヘッダを解析して現在のフレームのフレームサイズを算出する。フレームサイズの算出は、フレームヘッダ自体のサイズとビットレートとサンプリング周波数とパディングビットを基に行う。次のフレームの位置は、現在のフレームの位置にフレームサイズを足し合わせることにより求めることができる。S54では、ここで求めた次のフレームの位置に基づいて、ビットレート取得対象フレームのデータが書き込まれているかどうかの判定を行う。次に累積平均ビットレートを求める(S58)。累積平均ビットレートは現在までに解析したフレームのビットレートを足し合わせた総ビットレートを現在までに取得したフレームの総数で割ることにより求めることができる。
本実施の形態における圧縮データ再生方法では、3つの処理であるデータ書き込み処理とデータ読み出し処理とビットレート先行取得処理とを並行して実行することにより、読み出しを行っていない書き込み済みデータのビットレートを先行的に取得することができ、読み出し時に平均ビットレートを算出する方法と比較して、楽曲全体のビットレートに近いビットレートを先行的に取得することができる。したがって本実施の形態の手法を用いると、より早く楽曲全体のビットレートに近いビットレートを取得することができる。
なお、本実施の形態における技術は、オーディオデータだけでなく、映像データ等、あらゆる圧縮形式のデータに対して利用できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における圧縮データ再生方法について説明する。
次に、本発明の実施の形態2における圧縮データ再生方法について説明する。
図3に示すように、本実施の形態における圧縮オーディオデータサーチ処理が、データ書き込み処理、データ読み出し処理およびビットレート先行取得処理の3つの処理から構成されることは、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本実施の形態における圧縮データ再生方法では、実際のサーチ処理を開始しオーディオデータを出力させる前であって、前もって一定時間または一定区間に、データ書き込み処理とビットレート先行取得処理のみを行って、一旦平均ビットレートを確保してから、実際のサーチ処理を行うという方法をとることにより、サーチ処理開始当初からある程度の精度が確保されたビットレートを用いてサーチ処理を行うことができる。
また、一定時間を長くする、あるいは一定区間を大きくする(最大は曲全体のデータ)ことにより、平均ビットレートの精度を上げることができる。その場合、サーチ処理開始要求からオーディオデータ出力までの時間が長くなるため、求める平均ビットレートの精度とオーディオデータ出力までの時間とのバランスで調整すればよい。
また、通常再生状態のときもサーチ処理中と同様に、一般的にデータの書き込みはデータの読み出しよりも前に行ってもよい。
この場合、通常再生中から書き込み済みフレームの平均ビットレートを算出しておくことで、サーチ処理開始直後に楽曲全体のビットレートに近い平均ビットレートを使用することができるため、より高速に楽曲全体の平均ビットレートに近いビットレートの算出を行うことができる。
また、前述のように次にビットレートを取得するフレームを、常に次のフレームとすることにより、全てのフレームからビットレートを連続に取得するのではなく、図8のフレームA、フレームB、フレームC、フレームDのような一定間隔ごとのフレームからのみビットレートを取得してもよい。このようにビットレートを非連続に取得する場合、連続に取得する場合と比較して、より早く楽曲全体のビットレートを取得することができるという利点がある。この場合、連続にフレームを取得する場合のように、ビットレート取得対象フレームを前のフレームのフレームヘッダから求めることはできないため、一定間隔でデータをスキップし、スキップした地点から同期ヘッダを検索するという方法でフレームヘッダの検索を行う。
なお、本実施の形態における技術は、オーディオデータだけでなく、映像データ等、あらゆる圧縮形式のデータに対して利用できる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における圧縮データ再生方法について説明する。
次に、本発明の実施の形態3における圧縮データ再生方法について説明する。
図3に示すように、本実施の形態における圧縮オーディオデータサーチ処理が、データ書き込み処理、データ読み出し処理およびビットレート先行取得処理の3つの処理から構成されることは、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本実施の形態における圧縮データ再生方法において、非連続にフレームを取得する場合、楽曲あるいはメモリ10に書き込み済みである最終地点までビットレートの先行取得が到達したら、図9のように、楽曲の最終地点(楽曲最終まで書き込みが終わっていない場合には書き込み済みデータの最終地点)から折り返して、ビットレート未取得フレームのビットレートを取得していく。
また、図9の方法とは異なり、図10のように、現在の読み出し地点から楽曲の最終地点に向けて、ビットレートを取得していく方法もある。
いずれの場合も同じ地点におけるサーチ処理を繰り返すことにより、算出される平均ビットレートの精度をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態における技術は、オーディオデータだけでなく、映像データ等、あらゆる圧縮形式のデータに対して利用してもよい。
本発明の圧縮データ再生方法は、CD、DVD、ハードディスク、半導体メモリ等の記憶媒体にMP3等のオーディオ圧縮規格で圧縮されたオーディオデータの再生に特に有用である。また、オーディオデータだけでなく、映像データ等の再生にも応用できる。
1 光ディスク
2 レンズ
3 光ピックアップ
4 ヘッドアンプ
5 サーボ用LSI
6 信号処理LSI
7 ドライバ
8 スピンドルモータ
9 オーディオ出力部
10 メモリ
11 DF−DAC回路
12 デコーダ
13 マイクロコントローラ
2 レンズ
3 光ピックアップ
4 ヘッドアンプ
5 サーボ用LSI
6 信号処理LSI
7 ドライバ
8 スピンドルモータ
9 オーディオ出力部
10 メモリ
11 DF−DAC回路
12 デコーダ
13 マイクロコントローラ
Claims (8)
- 一時記憶手段に記憶された圧縮データのうち未再生である圧縮データのフレームを基にビットレートを取得するビットレート取得工程と、
取得した前記ビットレートのフレーム数を算出するフレーム数算出工程と、
取得した前記ビットレートおよび算出した前記フレーム数を基に平均ビットレートを算出する平均ビットレート算出工程と、
算出した前記平均ビットレートを用いて前記圧縮データをサーチ処理するサーチ工程とを含み、
サーチした前記圧縮データを伸張して再生する圧縮データ再生方法であって、
前記ビットレート取得工程における前記ビットレートの取得と、前記サーチ工程における前記圧縮データのサーチ処理とを並行して行うことを特徴とする圧縮データ再生方法。 - 前記ビットレート取得工程は、前記一時記憶手段に記憶された未再生の前記圧縮データのうち、一定間隔おきのデータのフレームのヘッダ情報を基に前記ビットレートを取得する請求項1に記載の圧縮データ再生方法。
- 前記平均ビットレート算出工程は、取得した全てのビットレートを用いて前記平均ビットレートを算出する請求項1または請求項2に記載の圧縮データ再生方法。
- 前記平均ビットレート算出工程は、前もって定められる一定時間または一定区間における前記圧縮データの平均ビットレートを算出する請求項1から請求項3までのいずれかに記載の圧縮データ再生方法。
- 前記平均ビットレート算出工程は、通常再生中であって前記サーチ工程においてサーチ処理を行っていないときに、前もって前記圧縮データの平均ビットレートを算出する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の圧縮データ再生方法。
- 前記平均ビットレート算出工程は、通常再生中であって前記サーチ工程においてサーチ処理を行っていないときに、前もって算出した平均ビットレートを用いて、サーチ処理を開始したときから算出した平均ビットレートを更新する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の圧縮データ再生方法。
- 前記一時記憶手段に記憶された前記圧縮データのフレームのヘッダ情報を基に前記ビットレートを取得した後、最後に取得したデータから再生中のデータへ向かう方向に、データ中の未取得のフレームのヘッダ情報を基にビットレートをさらに取得する請求項5または請求項6に記載の圧縮データ再生方法。
- 前記一時記憶手段に記憶された前記圧縮データのフレームのヘッダ情報を基に前記ビットレートを取得した後、再生中のデータから最後に取得したデータへ向かう方向に、データ中の未取得のフレームのヘッダ情報を基にビットレートをさらに取得する請求項5または請求項6に記載の圧縮データ再生方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103260092A (zh) * | 2012-02-17 | 2013-08-21 | 三星电子株式会社 | 用于在多媒体内容中寻找帧的方法和设备 |
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2005
- 2005-05-17 JP JP2005143653A patent/JP2006323886A/ja active Pending
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