JP2006323174A - 顕微鏡の照明調整用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便で汎用性が高く、ケーラ照明光の光軸等を厳密に調整することを可能とすること。
【解決手段】照明調整用器具20をレボルバ12に取り付け、対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に光源4の光源投影像15を結像させ、この光源投影像を平面ミラー30aにより偏向し、各リレーレンズ31によりカメラ34のCCD面34a上で結像させ、このカメラ34によって撮像されたケーラ照明の光源投影像15をモニタし、落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
【選択図】図3
【解決手段】照明調整用器具20をレボルバ12に取り付け、対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に光源4の光源投影像15を結像させ、この光源投影像を平面ミラー30aにより偏向し、各リレーレンズ31によりカメラ34のCCD面34a上で結像させ、このカメラ34によって撮像されたケーラ照明の光源投影像15をモニタし、落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば紫外光顕微鏡におけるケーラ照明の光軸、フォーカス等の光路調整を行う際に用いる顕微鏡の照明調整用器具に関する。
一般に、顕微鏡に用いられるケーラ照明の調整方法は、芯出し工具を用い、対物レンズの瞳面への光源投影像を目視確認しながらケーラ照明光の光軸、フォーカス等の光路調整を行っている。芯出し工具は、対物レンズの瞳位置付近である所定位置にガラス板等の投影板を設置し、この投影板に投影された光源投影像の位置を目視観察するために用いられる。
ケーラ照明の調整方法に関する技術は、例えば特許文献1乃至4に開示されている。特許文献1は、倒立顕微鏡であって、対物レンズの瞳面にルミネッセンス物質(蛍光物質)を含む投影板を配置し、このルミネッセンス物質に紫外光が照射されたことによる励起によって発生した蛍光を、例えば接眼レンズを通して又は直接目視観察することによって調整を行うことを開示する。
特許文献1乃至3は、いずれも不可視光である紫外光照明に適用するもので、このうち特許文献2は、対物レンズのレボルバに対して着脱可能でかつ可視光線を透過させるが、紫外線を透過させない性質を持つ筒体を備え、この筒体に光源像を投影させて紫外光の照射により蛍光を発生するターゲットを設け、このターゲットに光源芯出しの指標となるマークを設けたことを開示する。
特許文献3は、対物レンズの瞳面のムラを物体面の照明ムラに置き換え、この照明ムラの輝度情報を像面においてカメラにより撮像し、この撮像により取得された画像データに基づいて調整を行うことを開示する。
特許文献4は、対物レンズの瞳面の後方又は照明光路の瞳面の後方において検出器を配置し、この検出器の光出力が最大になるように、照明光路に対してランプを相対的に調整することを開示する。
特開平8−86981号公報
特開平8−184737号公報
特開2002−23062号公報
特開2002−277748号公報
特許文献1乃至3は、いずれも不可視光である紫外光照明に適用するもので、このうち特許文献2は、対物レンズのレボルバに対して着脱可能でかつ可視光線を透過させるが、紫外線を透過させない性質を持つ筒体を備え、この筒体に光源像を投影させて紫外光の照射により蛍光を発生するターゲットを設け、このターゲットに光源芯出しの指標となるマークを設けたことを開示する。
特許文献3は、対物レンズの瞳面のムラを物体面の照明ムラに置き換え、この照明ムラの輝度情報を像面においてカメラにより撮像し、この撮像により取得された画像データに基づいて調整を行うことを開示する。
特許文献4は、対物レンズの瞳面の後方又は照明光路の瞳面の後方において検出器を配置し、この検出器の光出力が最大になるように、照明光路に対してランプを相対的に調整することを開示する。
特許文献1は、倒立顕微鏡に適用した技術であり、正立顕微鏡に適用する場合、当該正立顕微鏡には、一般的に対物レンズの下方に被検体を載置するステージ等の構造物が設けられていることが多く、この場合、対物レンズの下方のスペースに制約ができ、ルミネッセンス物質に紫外光が照射されたことによる励起によって発生した蛍光を直接目視観察することが困難になる。
特許文献2は、光源像を投影させるターゲットを設けた筒体をレボルバに取り付けるために、対物レンズの瞳位置と当該対物レンズを取り付けるレボルバとの間隔は一般的に10mm〜15mm程度であるが、対物レンズの瞳の位置がレボルバに近い場合、これら対物レンズとレボルバとの隙間から光源投影像を観察することが困難である。
又、特許文献2は、作業者によってターゲットに投影された光源像を観察してケーラ照明光の光軸等を厳密に調整する場合、ターゲットに投影された光源像をケーラ照明光の光軸上で観察する必要がある。しかしながら、特許文献2は、筒体の外側からターゲットに投影された光源像を照明光の光軸に対して斜め方向から観察するために、斜め方向から観察したターゲット上の光源像からケーラ照明光の光軸等を厳密に調整することは困難である。
又、特許文献2は、作業者によってターゲットに投影された光源像を観察してケーラ照明光の光軸等を厳密に調整する場合、ターゲットに投影された光源像をケーラ照明光の光軸上で観察する必要がある。しかしながら、特許文献2は、筒体の外側からターゲットに投影された光源像を照明光の光軸に対して斜め方向から観察するために、斜め方向から観察したターゲット上の光源像からケーラ照明光の光軸等を厳密に調整することは困難である。
ターゲットに投影された光源像の瞳径は、例えば紫外光顕微鏡でよく用いられる倍率100倍の対物レンズで3mm程度と小さく、ターゲットで発生する蛍光量は微弱になる。このため、特許文献2では、作業者がターゲットで発生する蛍光をその上方から観察する場合、室内灯が点灯している環境下では、ターゲット上の照度も高くなるために、作業者の目視では、ターゲットで発生する蛍光が見にくくなる。このような場合、室内灯を消灯するか、又は紫外光顕微鏡や筒体などの周囲を暗幕等で囲むなどして暗室環境を作るなどの作業が必要になる。このため、作業者に負担を与える。
特許文献1に開示されているルミネッセンス物質を含む投影板と特許文献2に開示されている蛍光を発生するターゲットとは、それぞれ特殊なもので専用に製作する必要がある。一般的に、蛍光ガラスと呼ばれない一般に市販されているガラスにも例えば赤や橙といった色を着色した色ガラスがある。このような色ガラスには、その成分や不純物中に微量ながら蛍光物質を含むことが多く、このような色ガラスを蛍光物質の代わりに使用した場合、色ガラスから発生する蛍光量は非常に微弱で、目視観察することが不可能な場合もある。
特許文献4に開示されているケーラ照明の調整方法を紫外光顕微鏡に適用する場合、検出器として紫外光に感度を持つ検出器を用いれば紫外光顕微鏡に適用可能ではあろうが、紫外光に感度を持つ検出器を用いるために専用のシステム及びソフトウエアが必要になるなど、システム構成が複雑化し、かつ高価になる。
紫外光顕微鏡に対して特許文献3に開示されているケーラ照明の調整方法を適用する場合も上記特許文献4を適用した場合と同様に、システム構成が複雑化し、かつ高価になると共に、加えてケーラ照明光の光軸及びフォーカス調整を直接的に行うものでない。
本発明は、顕微鏡におけるケーラ照明の光路調整を行う際に用いる顕微鏡の照明調整用器具において、対物レンズを装着するレボルバに対して取り付け、取り外し可能で、かつ対物レンズの瞳面上に形成されるケーラ照明の光源投影像をケーラ照明の光軸上で観察可能とする顕微鏡の照明調整用器具である。
本発明は、ケーラ照明光の光軸等を厳密に調整することが可能な簡便で汎用性の高い顕微鏡の照明調整用器具を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は紫外光顕微鏡に用いるケーラ照明系の構成図を示す。顕微鏡本体1の上部には、落射照明投光管2が設けられている。この落射照明投光管2の背面側には、光源部3が設けられている。この光源部3は、例えば紫外光を出力する光源4を備えている。
落射照明投光管2には、光源4から出力される照明光の光路上にコレクタレンズ5、開口絞り6、リレーレンズ7及びハーフミラー8が設けられている。なお、光源4が例えば水銀キセノンランプのような多波長の光を出力するものであれば、落射照明投光管2における光源4とハーフミラー8との間の光路上には、光源4から出力された照明光から不要な波長の光、例えば紫外領域以外の波長領域の光を遮光する反射フィルタ又は透過フィルタ等の図示しない波長選択光学系が設けられる。
図1は紫外光顕微鏡に用いるケーラ照明系の構成図を示す。顕微鏡本体1の上部には、落射照明投光管2が設けられている。この落射照明投光管2の背面側には、光源部3が設けられている。この光源部3は、例えば紫外光を出力する光源4を備えている。
落射照明投光管2には、光源4から出力される照明光の光路上にコレクタレンズ5、開口絞り6、リレーレンズ7及びハーフミラー8が設けられている。なお、光源4が例えば水銀キセノンランプのような多波長の光を出力するものであれば、落射照明投光管2における光源4とハーフミラー8との間の光路上には、光源4から出力された照明光から不要な波長の光、例えば紫外領域以外の波長領域の光を遮光する反射フィルタ又は透過フィルタ等の図示しない波長選択光学系が設けられる。
顕微鏡本体1の側面には、焦準機構9を介してステージ10が設けられている。このステージ10上には、被検体11が載置される。
落射照明投光管2のハーフミラー8の下部に当たる顕微鏡本体1には、レボルバ12が回転可能に設けられている。このレボルバ12には、複数の対物レンズ13が取り付けられている。
このような紫外光顕微鏡に用いるケーラ照明系であれば、光源4から出力された紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射し、対物レンズ13を通って被検体11に照射される。このとき、紫外光14は、対物レンズ13の瞳面13aで光源4の光源投影像(空中像)15を結像する。
図2は本発明の顕微鏡の照明調整用器具20を紫外光顕微鏡に取り付けた状態を示す。この照明調整用器具20は、レボルバ12に対して取り付け、取り外し装着可能であって、レボルバ12に取り付けられている複数の対物レンズ13のうち任意の対物レンズ13に替えてレボルバ12に取り付けられる。
図3は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。この照明調整用器具20は、筐体としてのホルダ21を有する。このホルダ21は、略L字形状に形成され、かつその内部に例えば角度90°に折れ曲がった中空孔22が設けられている。すなわち、中空孔22は、互いに垂直に交わる各光軸a1、a2に沿って設けられている。この中空孔22が設けられることによりホルダ21には、中空孔22の一方の端部に開口部(以下、入射側の開口部と称する)23と、中空孔22の他方の端部に開口部(以下、出射側の開口部と称する)24とが設けられている。
入射側の開口部23には、環状の取付部材25が設けられている。すなわち、ホルダ21の入射側の開口部23側には、鍔部26が設けられている。同様に、取付部材25にも鍔部27が設けられ、これら鍔部26と鍔部27とは、互いに把持し合い、かつ相互に光軸a1を中心に回転可能に設けられている。取付部材25の外周面には、雄ネジ28が設けられている。この雄ネジ28は、レボルバ12における対物レンズ13を取り付けるための取付孔内に設けられた雌ネジ29に螺合する。
落射照明投光管2のハーフミラー8の下部に当たる顕微鏡本体1には、レボルバ12が回転可能に設けられている。このレボルバ12には、複数の対物レンズ13が取り付けられている。
このような紫外光顕微鏡に用いるケーラ照明系であれば、光源4から出力された紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射し、対物レンズ13を通って被検体11に照射される。このとき、紫外光14は、対物レンズ13の瞳面13aで光源4の光源投影像(空中像)15を結像する。
図2は本発明の顕微鏡の照明調整用器具20を紫外光顕微鏡に取り付けた状態を示す。この照明調整用器具20は、レボルバ12に対して取り付け、取り外し装着可能であって、レボルバ12に取り付けられている複数の対物レンズ13のうち任意の対物レンズ13に替えてレボルバ12に取り付けられる。
図3は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。この照明調整用器具20は、筐体としてのホルダ21を有する。このホルダ21は、略L字形状に形成され、かつその内部に例えば角度90°に折れ曲がった中空孔22が設けられている。すなわち、中空孔22は、互いに垂直に交わる各光軸a1、a2に沿って設けられている。この中空孔22が設けられることによりホルダ21には、中空孔22の一方の端部に開口部(以下、入射側の開口部と称する)23と、中空孔22の他方の端部に開口部(以下、出射側の開口部と称する)24とが設けられている。
入射側の開口部23には、環状の取付部材25が設けられている。すなわち、ホルダ21の入射側の開口部23側には、鍔部26が設けられている。同様に、取付部材25にも鍔部27が設けられ、これら鍔部26と鍔部27とは、互いに把持し合い、かつ相互に光軸a1を中心に回転可能に設けられている。取付部材25の外周面には、雄ネジ28が設けられている。この雄ネジ28は、レボルバ12における対物レンズ13を取り付けるための取付孔内に設けられた雌ネジ29に螺合する。
中空孔22における角度90°に折れ曲がったコーナ部には、ミラー取付部30が設けられている。このミラー取付部30は、各光軸a1、a2に対して例えば角度45°に設けられている。このミラー取付部30内には、反射部材として例えば平面ミラー30aが設けられている。この平面ミラー30aは、入射側の開口部23から入射した紫外光を反射して例えば角度90°偏向する。
中空孔22における平面ミラー30aと出射側の開口部24との間における光軸a2上には、リレーレンズ系としての各リレーレンズ31が設けられている。これらリレーレンズ31は、平面ミラー30aにより偏向された紫外光を出射側の開口部24に送る。
出射側の開口部24には、例えば円筒状の嵌合部32が設けられ、この嵌合部32に固定具33が嵌合している。この固定具33は、嵌合部32に対して光軸a2の方向にスライド可能に設けられている。この固定具33には、撮像装置としてのカメラ34が固定されている。しかるに、固定具33は、光軸a2の方向にスライドすることにより、各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離を可変する、すなわちカメラ34の撮像面であるCCD面34aを対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設ける。なお、カメラ34の固定具33への固定方式は、例えばCマウント方式であって、例えば顕微鏡による被検体11の観察に用いるカメラ34と取付部とが共通であることが望ましい。
カメラ34は、リレーレンズ31により伝送された対物レンズ13の瞳面13a上に形成されるケーラ照明の光源投影像15を撮像する。このカメラ34は、紫外領域の光に感度を有する。
中空孔22における平面ミラー30aと出射側の開口部24との間における光軸a2上には、リレーレンズ系としての各リレーレンズ31が設けられている。これらリレーレンズ31は、平面ミラー30aにより偏向された紫外光を出射側の開口部24に送る。
出射側の開口部24には、例えば円筒状の嵌合部32が設けられ、この嵌合部32に固定具33が嵌合している。この固定具33は、嵌合部32に対して光軸a2の方向にスライド可能に設けられている。この固定具33には、撮像装置としてのカメラ34が固定されている。しかるに、固定具33は、光軸a2の方向にスライドすることにより、各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離を可変する、すなわちカメラ34の撮像面であるCCD面34aを対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設ける。なお、カメラ34の固定具33への固定方式は、例えばCマウント方式であって、例えば顕微鏡による被検体11の観察に用いるカメラ34と取付部とが共通であることが望ましい。
カメラ34は、リレーレンズ31により伝送された対物レンズ13の瞳面13a上に形成されるケーラ照明の光源投影像15を撮像する。このカメラ34は、紫外領域の光に感度を有する。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
顕微鏡におけるケーラ照明系の調整を行う場合、照明調整用器具20がレボルバ12に取り付けられている複数の対物レンズ13のうち任意の対物レンズ13に替わってレボルバ12に取り付けられる。この場合、照明調整用器具20は、取付部材25の雄ネジ28をレボルバ12の取付孔に設けられた雌ネジ29に螺合することによりレボルバ12に取り付けられる。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この光源投影像(空中像)15は、平面ミラー30aにより偏向されて光軸a2上を進み、各リレーレンズ31により出射側の開口部24に送られ、カメラ34内に入射する。
このとき、カメラ34は、固定具33の光軸a2の方向へのスライドにより、当該カメラ34のCCD面34aがレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設けられているので、ケーラ照明の光源投影像15は、カメラ34のCCD面34a上で結像する。これにより、カメラ34は、ケーラ照明の光源投影像15を撮像する。
顕微鏡におけるケーラ照明系の調整を行う場合、照明調整用器具20がレボルバ12に取り付けられている複数の対物レンズ13のうち任意の対物レンズ13に替わってレボルバ12に取り付けられる。この場合、照明調整用器具20は、取付部材25の雄ネジ28をレボルバ12の取付孔に設けられた雌ネジ29に螺合することによりレボルバ12に取り付けられる。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この光源投影像(空中像)15は、平面ミラー30aにより偏向されて光軸a2上を進み、各リレーレンズ31により出射側の開口部24に送られ、カメラ34内に入射する。
このとき、カメラ34は、固定具33の光軸a2の方向へのスライドにより、当該カメラ34のCCD面34aがレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設けられているので、ケーラ照明の光源投影像15は、カメラ34のCCD面34a上で結像する。これにより、カメラ34は、ケーラ照明の光源投影像15を撮像する。
カメラ34によって撮像されたケーラ照明の光源投影像15は、例えば図示しないモニタに表示される。作業者は、モニタに表示されたケーラ照明の光源投影像15を観察しながら例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
ケーラ照明に用いる波長を紫外光14と異なる波長に変更した場合のケーラ照明系の調整は、固定具33を光軸a2の方向にスライド移動して各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離を可変する。これにより、波長の変更によるケーラ照明系の焦点距離の変化に合わせてカメラ34のCCD面34a上にケーラ照明の光源投影像15が結像するように設定する。以下、上記同様に、作業者は、モニタに表示されたケーラ照明の光源投影像15を観察しながら例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等して変更した波長でのケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
ケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するとき、照明調整用器具20のホルダ21は、取付部材25に対して光軸a1を中心に回転可能に設けられているので、ホルダ21を回転させることによってカメラ34の向きを所望の向きに変えることができる。
ケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するとき、照明調整用器具20のホルダ21は、取付部材25に対して光軸a1を中心に回転可能に設けられているので、ホルダ21を回転させることによってカメラ34の向きを所望の向きに変えることができる。
このように上記第1の実施の形態によれば、照明調整用器具20をレボルバ12に取り付け、レボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に光源4の光源投影像(空中像)15を結像させ、この光源投影像を平面ミラー30aにより偏向し、各リレーレンズ31によりカメラ34のCCD面34a上で結像させ、このカメラ34によって撮像されたケーラ照明の光源投影像15をモニタし、落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、簡単な構成の照明調整用器具20をレボルバ12に取り付けるだけで、ケーラ照明の光源投影像15を光軸a2上、すなわちケーラ照明の光軸上で顕微鏡の観察光学系を介さずに直接観察することができ、ケーラ照明光の光軸及びフォーカス等を厳密に調整できる。
又、対物レンズ13の瞳面13aにな対応する位置に結像された光源4の光源投影像15は、平面ミラー30aによって偏向されているので、レボルバ12とステージ10との空間が狭い場合でもカメラ34を配置して光源投影像15を撮像することができる。
室内灯を消灯したり、又は紫外光顕微鏡や筒体などの周囲を暗幕等で囲むなどして暗室環境を作るなどの作業も不要であり、さらに従来のように光量の少ない小さな投影像を目視で観察することが無くなり、作業者への負担を軽減できる。
モニタに表示されたケーラ照明の光源投影像15を観察しながらケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、これらケーラ照明の光軸及びフォーカス調整の精度を高くできる。
室内灯を消灯したり、又は紫外光顕微鏡や筒体などの周囲を暗幕等で囲むなどして暗室環境を作るなどの作業も不要であり、さらに従来のように光量の少ない小さな投影像を目視で観察することが無くなり、作業者への負担を軽減できる。
モニタに表示されたケーラ照明の光源投影像15を観察しながらケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、これらケーラ照明の光軸及びフォーカス調整の精度を高くできる。
固定具33を光軸a2の方向にスライド移動して各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離を可変し、波長の変更によるケーラ照明系の焦点距離の変化に合わせてカメラ34のCCD面34a上にケーラ照明の光源投影像15が結像するように設定できるので、顕微鏡のケーラ照明に用いる波長として紫外領域から可視領域、赤外領域の幅広い波長領域においてケーラ照明の光軸及びフォーカス調整が行え、汎用性が広い。
照明調整用器具20のホルダ21は、取付部材25に対して光軸a1を中心に回転可能に設けられているので、ケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するとき、ホルダ21を回転させることによってカメラ34の向きを作業者にとって観察しやすい所望の向きに変えることができる。
照明調整用器具20のホルダ21は、取付部材25に対して光軸a1を中心に回転可能に設けられているので、ケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するとき、ホルダ21を回転させることによってカメラ34の向きを作業者にとって観察しやすい所望の向きに変えることができる。
なお、上記第1の実施の形態において、ケーラ照明の光源投影像15が結像される位置又はカメラ34のCCD面34a上の近傍には、ケーラ照明調整時の指標となる石英ガラスにより成る目盛板を設けてもよい。ケーラ照明調整時の指標となる目盛は、モニタの表示画面上に表示してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1乃至図3と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図4は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40が設けられている。この場合、色ガラス40の入射側面40aが対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に設けられている。
色ガラス40は、例えばシャープカットフィルタ(色ガラスフィルタ)と呼ばれるもので、特定の波長の光、例えば波長580nm以下の波長の光を吸収する橙色のフィルタである。この色ガラス40には、蛍光物質が含有、又は塗布されている。なお、この色ガラス40には、ケーラ照明調整時の指標となる例えば円形の中心で交差する2本の直行ライン又は円形のライン等のマークや目盛りを設けてもよい。
各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離は、色ガラス40の入射側面40aとカメラ34のCCD面34a上とが光学的に共役の関係に設定されている。これにより、ケーラ照明の光源投影像15がカメラ34のCCD面34a上に結像する。
カメラ34は、紫外領域の光に感度を有するもの、又は可視領域の光に感度を有する可視光用カメラであってもよい。
図4は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40が設けられている。この場合、色ガラス40の入射側面40aが対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に設けられている。
色ガラス40は、例えばシャープカットフィルタ(色ガラスフィルタ)と呼ばれるもので、特定の波長の光、例えば波長580nm以下の波長の光を吸収する橙色のフィルタである。この色ガラス40には、蛍光物質が含有、又は塗布されている。なお、この色ガラス40には、ケーラ照明調整時の指標となる例えば円形の中心で交差する2本の直行ライン又は円形のライン等のマークや目盛りを設けてもよい。
各リレーレンズ31とカメラ34との間の距離は、色ガラス40の入射側面40aとカメラ34のCCD面34a上とが光学的に共役の関係に設定されている。これにより、ケーラ照明の光源投影像15がカメラ34のCCD面34a上に結像する。
カメラ34は、紫外領域の光に感度を有するもの、又は可視領域の光に感度を有する可視光用カメラであってもよい。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光される。
色ガラス40に入射した紫外光14は、当該色ガラス40によって吸収され、色ガラス40の出射側面40b側からの出射は、ゼロ又は僅かである。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光される。
色ガラス40に入射した紫外光14は、当該色ガラス40によって吸収され、色ガラス40の出射側面40b側からの出射は、ゼロ又は僅かである。
一方、色ガラス40の入射側面40a上で発光した可視光の光源像41は、色ガラス40を透過し、平面ミラー30aにより偏向されて光軸a2上を進み、各リレーレンズ31により出射側の開口部24に送られ、カメラ34内に入射する。
このとき、カメラ34は、当該カメラ34のCCD面34aがレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設けられているので、可視光の光源像41は、カメラ34のCCD面34a上で結像する。これにより、カメラ34は、可視光の光源像41を撮像する。
このとき、カメラ34は、当該カメラ34のCCD面34aがレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aの位置と共役の位置に設けられているので、可視光の光源像41は、カメラ34のCCD面34a上で結像する。これにより、カメラ34は、可視光の光源像41を撮像する。
カメラ34によって撮像された可視光の光源像41は、例えば図示しないモニタに表示される。作業者は、モニタに表示された可視光の光源像41を観察しながら例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
なお、本実施の形態では、リレーレンズ31とカメラ34との距離が色ガラス40aとカメラ34のCCD面34a上とが光学的に共役な位置に設定されているが、上記第1の実施の形態と同様に、カメラ34を光軸a2の方向にスライド可能として、色ガラス40が発する可視光の波長に応じてCCD面3aの位置調整を可能としてもよい。
又、色ガラス40は、前述のシャープカットフィルタ以外に、特定の波長の光を吸収するもので、さらに特定の波長の光に対して蛍光を発する蛍光物質を含有、塗布されたものであればよい。
このように上記第2の実施の形態によれば、ホルダ21の中空孔22内における対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に色ガラス40を設け、この色ガラス40に発光される可視光の光源像41をカメラ34によって撮像してモニタに表示し、このモニタ表示を見ながら落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、カメラ34は、可視光用カメラを使用できるので、その分だけ安価にできると共に、紫外領域の光に感度を有する紫外線専用のカメラを用いなくて済み、カメラ使用の汎用性を広くできる。
カメラ34のCCD面34aに入射する紫外光は、ゼロ又は僅かであるので、カメラ34のCCDの劣化を少なくできる。
又、色ガラス40は、前述のシャープカットフィルタ以外に、特定の波長の光を吸収するもので、さらに特定の波長の光に対して蛍光を発する蛍光物質を含有、塗布されたものであればよい。
このように上記第2の実施の形態によれば、ホルダ21の中空孔22内における対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に色ガラス40を設け、この色ガラス40に発光される可視光の光源像41をカメラ34によって撮像してモニタに表示し、このモニタ表示を見ながら落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、カメラ34は、可視光用カメラを使用できるので、その分だけ安価にできると共に、紫外領域の光に感度を有する紫外線専用のカメラを用いなくて済み、カメラ使用の汎用性を広くできる。
カメラ34のCCD面34aに入射する紫外光は、ゼロ又は僅かであるので、カメラ34のCCDの劣化を少なくできる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1及び図4と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図5は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22内における光軸a1上の色ガラス40と平面ミラー30aとの間には、UVカットフィルタ50が設けられている。このUVカットフィルタ50は、紫外領域の光を遮光する。
ホルダ21の出射側には、開口に向かって口広となるフード状の開口部51が設けられている。なお、ホルダ21の中空孔22内における光軸a2上からは、各リレーレンズ31を取り外している。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光する。
色ガラス40に入射した紫外光14は、当該色ガラス40によって吸収され、色ガラス40の出射側面40b側からの出射は、ゼロ又は僅かである。
図5は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22内における光軸a1上の色ガラス40と平面ミラー30aとの間には、UVカットフィルタ50が設けられている。このUVカットフィルタ50は、紫外領域の光を遮光する。
ホルダ21の出射側には、開口に向かって口広となるフード状の開口部51が設けられている。なお、ホルダ21の中空孔22内における光軸a2上からは、各リレーレンズ31を取り外している。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光する。
色ガラス40に入射した紫外光14は、当該色ガラス40によって吸収され、色ガラス40の出射側面40b側からの出射は、ゼロ又は僅かである。
一方、色ガラス40の入射側面40a上で発光した可視光の光源像41は、色ガラス40を透過し、UVカットフィルタ50に入射する。これにより、色ガラス40を透過した僅かな紫外領域の光は、UVカットフィルタ50によって吸収され、開口部51側に到達しない。
UVカットフィルタ50を透過した可視光の光源像41は、平面ミラー30aにより偏向されて光軸a2上を進み、出射側の開口部24に送られる。
この状態で、作業者は、開口部24を覗き、UVカットフィルタ50、平面ミラー30aを介して色ガラス40で発光した可視光の光源像41をケーラ照明の光軸上である光軸a2上で目視で観察する。しかるに、作業者は、可視光の光源像41を目視観察することにより例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
この状態で、作業者は、開口部24を覗き、UVカットフィルタ50、平面ミラー30aを介して色ガラス40で発光した可視光の光源像41をケーラ照明の光軸上である光軸a2上で目視で観察する。しかるに、作業者は、可視光の光源像41を目視観察することにより例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
このように上記第3の実施の形態によれば、ホルダ21の中空孔22内における対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置に色ガラス40を設けると共に、この色ガラス40の出射側にUVカットフィルタ50を設けたので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、色ガラス40を透過した僅かな紫外領域の光をUVカットフィルタ50によって吸収でき、開口部51側に到達することがない。これにより、作業者は、ケーラ照明の光軸上である光軸a2上で可視光の光源像41を目視で観察できる。
又、ホルダ21と開口部51とは、フードの役目を果たすので、従来のように顕微鏡や筐体など周囲を暗幕で囲むなどして暗室環境を作る必要はなく、光量の微弱な光源像でも室内電灯下で目視観察可能である。
なお、本実施の形態では、色ガラス40の出射側にUVカットフィルタ50を設けたが、色ガラス40で紫外領域の光を完全に吸収できる場合には、UVカットフィルタ50を省略してもよい。
なお、本実施の形態では、色ガラス40の出射側にUVカットフィルタ50を設けたが、色ガラス40で紫外領域の光を完全に吸収できる場合には、UVカットフィルタ50を省略してもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図5と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図6は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22における出射側の開口部60には、拡大レンズ61が設けられている。この拡大レンズ61は、光源4の光源投影像15、すなわち色ガラス40で発光した可視光の光源像41を拡大する。
色ガラス40から平面ミラー30aを介して拡大レンズ61に至る距離は、拡大レンズ61の焦点距離よりも短く設定されている。
なお、本実施の形態では、上記第3の実施の形態におけるUVカットフィルタ50を省略しているが、色ガラス40の紫外光吸収特性によって色ガラス40が紫外領域の光を完全に吸収できない場合は、UVカットフィルタ50を設けてもよい。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光する。
図6は照明調整用器具20の具体的な構成図を示す。ホルダ21の中空孔22における出射側の開口部60には、拡大レンズ61が設けられている。この拡大レンズ61は、光源4の光源投影像15、すなわち色ガラス40で発光した可視光の光源像41を拡大する。
色ガラス40から平面ミラー30aを介して拡大レンズ61に至る距離は、拡大レンズ61の焦点距離よりも短く設定されている。
なお、本実施の形態では、上記第3の実施の形態におけるUVカットフィルタ50を省略しているが、色ガラス40の紫外光吸収特性によって色ガラス40が紫外領域の光を完全に吸収できない場合は、UVカットフィルタ50を設けてもよい。
次に、上記の如く構成された照明調整用器具20を用いたケーラ照明光の光軸等の調整について説明する。
光源4から紫外光14が出力されると、この紫外光14は、コレクタレンズ5、開口絞り6を通過してリレーレンズ7によりリレーされ、ハーフミラー8により角度90°下方に向けて反射して光軸a1上を進み、照明調整用器具20の中空孔22内に入射する。
この中空孔22内に入射した紫外光14は、当該中空孔22内におけるレボルバ12に取り付けられる対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置で光源4の光源投影像(空中像)15として結像される。この対物レンズ13の瞳面13aに対応する位置には、色ガラス40の入射側面40aが設けられているので、当該色ガラス40の入射側面40a上に光源4の光源投影像(空中像)15が結像することにより色ガラス40に含有する蛍光物質が励起され、当該蛍光物質から可視光の光源像41が発光する。
色ガラス40に入射した紫外光14は、当該色ガラス40によって吸収され、色ガラス40の出射側面40b側からの出射は、ゼロ又は僅かである。なお、色ガラス40から僅かに漏れた紫外光14は、UVカットフィルタ50を設けることにより遮光する。
一方、色ガラス40の入射側面40a上で発光した可視光の光源像41は、平面ミラー30aにより偏向されて光軸a2上を進み、拡大レンズ61で拡大される。
この状態に、作業者は、開口部24を覗き、拡大レンズ61を通して拡大された可視光の光源像41の虚像41aをケーラ照明の光軸上である光軸a2上で目視で観察する。しかるに、作業者は、拡大された可視光の光源像41の虚像41aを目視観察することにより例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
この状態に、作業者は、開口部24を覗き、拡大レンズ61を通して拡大された可視光の光源像41の虚像41aをケーラ照明の光軸上である光軸a2上で目視で観察する。しかるに、作業者は、拡大された可視光の光源像41の虚像41aを目視観察することにより例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整する。
このように上記第4の実施の形態によれば、拡大レンズ61を通して拡大された可視光の光源像41の虚像41aを目視観察することにより例えば落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、拡大された可視光の光源像41の虚像41aを目視観察することにより、作業者のケーラ照明の調整作業の負担を軽減できると共に、ケーラ照明の調整精度を高くできる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
例えば、上記第3及び第4の実施の形態は、作業者の目視観察によってケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整しているが、出射側の各開口部51、60にそれぞれカメラ34を設け、このカメラ34によって色ガラス40に発光した可視光の光源像41を撮像してモニタに表示し、このモニタ表示を見ながら落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整してもよい。
固定具33を光軸a2の方向にスライド移動することにより波長の変更によるケーラ照明系の焦点距離の変化に合わせてカメラ34のCCD面34a上にケーラ照明の光源投影像15が結像するように設定できるので、ケーラ照明に用いる紫外光等の波長に限定されず、各種波長のケーラ照明を用いた各種顕微鏡に適用可能である。
又、上記各実施の形態は、本願発明の顕微鏡の照明調整用器具を正立型の顕微鏡に適用しているが、倒立型の顕微鏡にも適用可能である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
例えば、上記第3及び第4の実施の形態は、作業者の目視観察によってケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整しているが、出射側の各開口部51、60にそれぞれカメラ34を設け、このカメラ34によって色ガラス40に発光した可視光の光源像41を撮像してモニタに表示し、このモニタ表示を見ながら落射照明投光管2内に設けられたリレーレンズ7及び光源4の位置を変える等してケーラ照明の光軸及びフォーカスを調整してもよい。
固定具33を光軸a2の方向にスライド移動することにより波長の変更によるケーラ照明系の焦点距離の変化に合わせてカメラ34のCCD面34a上にケーラ照明の光源投影像15が結像するように設定できるので、ケーラ照明に用いる紫外光等の波長に限定されず、各種波長のケーラ照明を用いた各種顕微鏡に適用可能である。
又、上記各実施の形態は、本願発明の顕微鏡の照明調整用器具を正立型の顕微鏡に適用しているが、倒立型の顕微鏡にも適用可能である。
1:顕微鏡本体、2:落射照明投光管、3:光源部、4:光源、5:コレクタレンズ、6:開口絞り、7:リレーレンズ、8:ハーフミラー、9:焦準機構、10:ステージ、11:被検体、12:レボルバ、13:対物レンズ、13a:対物レンズの瞳面、14:紫外光、15:光源投影像(空中像)、20:照明調整用器具、21:ホルダ、22:中空孔、23:入射側の開口部、24:出射側の開口部、25:取付部材、26,27:鍔部、28:雄ネジ、29:雌ネジ、30:ミラー取付凹部、30a:平面ミラー、31:リレーレンズ、32:嵌合部、33:固定具、34:カメラ、34a:CCD面、40:色ガラス、40a:色ガラスの入射側面、41:可視光の光源像、50:UVカットフィルタ、51:開口部、60:開口部、61:拡大レンズ。
Claims (7)
- 顕微鏡におけるケーラ照明の光軸調整を行う際に用いる顕微鏡の照明調整用器具において、
対物レンズを装着するレボルバに対して着脱可能で、かつ前記対物レンズの瞳面上に形成される前記ケーラ照明の光源投影像を前記ケーラ照明の光軸上で観察可能とすることを特徴とする顕微鏡の照明調整用器具。 - 前記レボルバに対して取り付け、取り外し可能で、かつ両端に入射側とにそれぞれ各開口部を有する曲折した中空孔が設けられた筐体と、
前記対物レンズの瞳面における前記光源投影像を前記中空孔の曲折方向に沿って偏向する少なくとも1つの反射部材と、
を有することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡の照明調整用器具。 - 前記対物レンズの瞳面における前記光源投影像を伝送するリレーレンズ系と、
前記リレーレンズ系により伝送された前記光源投影像を撮像する撮像装置と、
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡の照明調整用器具。 - 前記中空孔内における前記対物レンズの前記瞳面位置近傍に設けられ、紫外領域の光を吸収し、かつ蛍光成分を含有又は塗布されたガラス部材を有することを特徴とする請求項2又は3記載の顕微鏡の照明調整用器具。
- 前記筐体は、前記レボルバに対して着脱可能とする取付部材と、
前記中空孔が設けられたホルダとを有し、
前記ホルダは、前記取付部材に対して前記ケーラ照明の光軸を中心に回転可能に設けられた、
ことを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか1項記載の顕微鏡の照明調整用器具。 - 前記筐体は、前記中空孔が設けられたホルダと、
前記撮像装置を前記ホルダに対して固定するための固定具とを有し、
前記固定具は、前記ホルダに対して前記リレーレンズ系により伝送される前記ケーラ照明の光軸方向に移動可能に設けられ、前記リレーレンズ系と前記撮像装置との間の距離を可変とする、
ことを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか1項記載の顕微鏡の照明調整用器具。 - 前記撮像装置は、当該撮像装置の撮像面を前記対物レンズの瞳面位置と共役の位置に設けることを特徴とする請求項3又は4記載の顕微鏡の照明調整用器具。
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JP2005146779A JP2006323174A (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | 顕微鏡の照明調整用器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013024906A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Yokogawa Electric Corp | レーザ顕微鏡 |
-
2005
- 2005-05-19 JP JP2005146779A patent/JP2006323174A/ja not_active Withdrawn
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