JP2009128881A - 拡大観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
落射照明と側射照明の切替作業を簡便化すると同時に側射照明の光量の減少を抑える拡大観察装置を提供する。
【解決手段】
光ファイバモジュール210を、第1の入射部215Aに対応した入射端を有する落射照明用光ファイバ束216と、第2の入射部215Bに対応した入射端を有する側射照明用光ファイバ束222との2つの光ファイバ束で構成する。本体部100に設けられたフィルタ切替部110により、少なくとも第1の入射部215Aに光源102からの光を導光するか否かを切り替えることで、照明方法の切り替えを実行する。さらに側射照明用光ファイバ束は、直接被写体Wを照射できるように、本体部100側の入射端215から被写体W側の出射端230まで、一本の光ファイバで形成され、その長さの光ファイバが多数束ねて構成する。この構成により、側射照明による光量の減少を抑えることが可能となる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数種類の照明手段と拡大光学系を備えた拡大観察装置に関する。
従来より、被写体を照明しつつ、その被写体の拡大された画像を得るために、光学レンズを使った光学顕微鏡やデジタルマイクロスコープ、ビデオマイクロスコープ等の拡大観察装置が利用されている。拡大観察装置では、対象物の拡大された画像が画面上に表示されたり、その画像を用いて計測を行なう等の画像処理が行われる。(例えば特許文献1)
拡大観察装置において、明るく均一な照明で被写体を観察する場合には、被写体に拡大光学系の光軸と略同軸方向から光を照射する落射照明方法が用いられ、落射照明では見えにくい鏡面試料の傷、段差などを目立たせて被写体を観察する場合には、被写体に斜め方向から光を照射する側射照明方法が用いられる。
ここで、従来の拡大観察装置における落射照明方法と側射照明方法との切り替え方法を図面を参照しながら説明する。
図15は、従来の落射照明を用いた拡大観察装置を示す図である。
図15に示すように、従来の落射照明を用いた拡大観察装置は、本体部600と、ケーブル700と、撮影部800とから構成される。撮影部800は、支持台900により支持される。
本体部600は、内部に光源602や画像処理等を行うコントローラ部604(図示せず)を有し、ケーブル700は、落射用光ファイバケーブル710と画像伝送ケーブル750からなり、撮影部800は、拡大観察光学系810と落射照明部820とを有する。
落射用光ファイバケーブル710は、一端部が本体部600にファイバコネクタ714を介して接続され、他端部がファイバコネクタ716を介して落射照明部820の接続部822と接続される。本体に内蔵された光源602からの光を内部の光ファイバ束712により導光し、光ファイバ束712の出射端からの光を接続部822内のミラー822で受けて、撮影部800内部の光軸G3上に配置されているハーフミラー826に導光される。ハーフミラー826が、導光された光を光軸G3方向に反射することにより落射照明が行なわれる。
図16は、従来の側射照明を用いた拡大観察装置であり、上記図15の落射照明を用いた拡大観察装置とほぼ同様の構成である。異なる点としては、本体部600から落射用光ファイバケーブル710が取り外され、代わりに撮影部800の下端部に側射照明部830が装着され、側射用光ファイバケーブル720の一端部がファイバコネクタ724を介して本体部600と接続され、他端部に側射照明部830が設けられる点である。その他の構成は、上記図15と同一であれば、同一符号を付してその説明を省略する。側射用光ファイバケーブル720内の光ファイバ束722は側射照明部830の円筒状の筐体832内で環状に配置され、さらにその各々の出射端からの光が被写体Wに向かうように保持される。
上記差替え作業により、光源602からの光が光ファイバ束722に導光され、その出射端834からの出射光により側射照明が行なわれる。
ユーザが照明方法を落射照明と側射照明との間で相互に切り替えて、同じ被写体の落射照明画像と側射照明画像とを見比べながら観察し所望の画像を得たい場合には、照明方法の切替の都度、落射用光ファイバケーブル710と側射用光ファイバケーブル720の間で差し替えてから撮像しなければならず、その作業が煩雑であった。
そこで本願出願人は、光ファイバケーブル710、720の差し替え作業を行わずに、照明方法を切り替えて観察を行なうために、切替装置850を発案した(本切替装置850は公知ではない)。本切替装置850を用いた照明方法の切替を以下に説明する。
図17および図18は、切替装置850および側射照明部860の構造を示す概念図である。図17は、その斜視図であり、図18(a)は、落射照明を行なう場合の断面図であり、図18(b)は、側射照明を行なう場合の断面図である。切替装置850は、落射照明と側射照明で共通化された光ファイバケーブル730の一端部が本体部600に接続され、他端部が切替装置850の接続部851に接続されることにより、光源602からの光を導光する。
図18(a)に示すように切替装置850は、導光された光の光路を切り替える切替ミラー852と、切替ミラー852が光路に配置された場合に上述したハーフミラー826までの光路を覆う落射照明用導光部853と、切替ミラー852が光路から退避された場合に導光された光を集光するレンズ854と、集光された光を側射照明部860に反射する固定ミラー855とから構成される。
また図18(b)に示すように側射照明部860は、固定ミラー855から導光された光を受ける側射用光ファイバ束862と、側射用光ファイバ束862の各光ファイバ862A、862A・・・の出射端862B、862B・・・をそれぞれ環状に配置するとともに、その出射端からの光を光軸G3に対して側方から出射させる観察領円筒状の筐体864とから構成されている。
図18(a)に示すように落射照明を行なう場合には、切替ミラー852の回転軸852Aに連結された切替ノブ852Bを回転させることで、切替ミラー852を光ファイバケーブル730からの光の光軸に対して斜め45度に対向配置させる。この結果、導光された光が切替ミラー852により垂直に反射され、落射照明用導光部860内を通じて、撮影部800内のハーフミラー824に導光され、落射照明が行なわれる。
図18(b)に示すように側射照明を行なう場合には、切替ノブ852Bを回転することにより、切替ミラー852を光ファイバケーブル730からの出射光の光路から退避させる。このことにより、光路が変更され、光ファイバケーブル730からの光が集光レンズ854に導光される。集光レンズ854は、導光された光を集光し、固定ミラー855は、集光された光を反射して側射用光ファイバ束862の入射端に導光させる。上述したように筐体864により側射用光ファイバ束862の各出射端862Bが光軸G3方向に配置されることにより、被写体に側射照明が行なわれる。
上記のような照明方法切替装置850を用いれば、光ファイバケーブルの差し替えを行なうことなく切替ノブ852Aを回転操作するだけで、照明方法を切り替えられる。そのため双方の照明方法で撮影された画像を比較しながら所望の画像を撮影するような作業の効率が格段に上がる。しかし、ここで新たな問題が発見された。
照明方法切替装置850は、光ファイバ束732により導光された光が一度、光ファイバ束732の外部に出射され、その出射光をレンズ854を用いて集光し、固定ミラー855にて反射させて側射用光ファイバ束862に導光し、側射照明光として用いている。そのため光ファイバの連続性が光ファイバ束732と側射用光ファイバ束862との間で途切れてしまっているため、光の伝達ロスが発生してしまっている。この伝達ロスを抑える為に、出射光をレンズ854にて集光させ、側射用光ファバー束862に導光させているが、レンズ854だけでは十分な集光が行なえないほか、固定ミラー855の位置ずれ、入射効率の問題等などにより、光ファイバ束732により導光された光の全ては側射照明部860に導光されず、上記従来技術のシステムよりも光量の減少が生じてしまうという問題が発生してしまった。
この光ファイバ間の光伝達ロスによる光量の減少は、被写体からの反射光の大部分が直接反射光成分である落射照明においては光量の多少の減少は許容できるが、被写体からの反射光の大部分が拡散光成分である側射照明では、十分な観察が行なえない可能性があるという知見を得た。また切替ノブ852Bが撮影部800側に設けられているため、本体部600側で操作できず、もし本体部600で切替操作を行なうためには、切替ノブ852Bにステッピングモータなどを設け回転角度を本体部600側で制御する方法もあるが、切替装置850が複雑化したり撮影部800が大型化してしまうという知見を得た。
特開2000−214790号公報
本願発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、落射照明と側射照明との切替作業を効率化しつつ、側射照明における光量の減少を解消することである。また本体部において照明方法の切替指示が行なうことで、簡便に落射照明画像と側射照明画像と比較しながら、所望の画像を取得できる拡大観察装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明の第1の発明に係る拡大観察装置は、被写体に光を照射し拡大光学系を通して該被写体を撮像手段によって撮影する撮影部と、該撮影部へ前記被写体を照射するための光を供給する光源と前記撮影部で撮影された画像を処理する画像処理手段を有する本体部を備え、前記撮影部に前記光源から供給された光を入光する入光部と該入光部から導かれた光を前記拡大光学系の光軸に沿って前記撮影部の観察領域内に上方から照射する照射部を有する落射照明手段が形成されてなる拡大観察装置であって、複数の光ファイバで形成された第1の光ファイバ束と複数の光ファイバで形成された第2の光ファイバ束を内蔵する光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部に前記第1の光ファイバ束および前記第2の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第1の入射部と第2の入射部が隔絶された状態で設けられ、前記第1の光ファイバ束の他端に設けられた前記第1の入射部から入射した光を出射する出射部が前記落射照明手段の前記入光部に接続されると共に、前記第2の光ファイバ束の他端には前記撮影部に着脱可能で前記撮影部の前記落射照明手段の位置よりも前記被写体に近い位置でかつ前記撮影部の観察領域外に位置するように装着され、前記第2の光ファイバ束の各光ファイバから出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射される側射照明手段が設けられた光ファイバモジュールと、前記本体部に設けられ前記光源からの光を前記第1の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができる切替手段とを有することを特徴とする。
上記構成による拡大観察装置によれば、本体部に備えられた切替手段により、第1の光ファイバ束に光源からの光を導光するか否かが切り替えられる。つまり第1の光ファイバ束より光が導かれる落射照明手段から照明光を照射するか否かの切替制御が本体部側で可能となる。ここで第2の光ファイバ束に対して導光の切替作業が行われなかった場合には側射照明が常に行なわれることとなるが、側射照明手段による側射照明の反射光に比べて、落射照明手段からの落射照明による反射光の方が、直接反射成分が多く、輝度が高い。そのため側射照明光と落射照明光とが混在した場合には、落射照明が行なわれる。この結果、落射照明手段の切替制御が可能となれば、実質的に落射照明と側射照明との切替制御が可能となる。
特に側射用の光ファイバ束である第2の光ファイバ束が、本体部側の一端から被写体側の他端まで、一本の連続した光ファイバの束で形成され、第2の光ファイバ束の各光ファイバから出射される光が拡大光学系の光軸に対して側方から撮影部の観察領域内に出射されるように光ファイバが導かれているので、光ファイバ間の投受光等による光の伝達ロスが存在せず光量の減少を抑えることができる。これは、反射光のほとんどが拡散反射成分である側射照明観察においては、落射照明に比べ光量の減少の影響を大きく受けるため、側射照明部に上記構成を採用することは非常に効果的である。このように上記構成による拡大観察装置によれば、切替作業の作業性の向上と、側射照明における光量減少の抑制を同時に達成することができる。
本願発明の第2の発明に係る光ファイバモジュールは、被写体に光を照射し拡大光学系を通して該被写体を撮像手段によって撮影する撮影部と、該撮影部へ前記被写体を照射するための光を供給する光源と前記撮影部で撮影された画像を処理する画像処理手段、並びに該光源からの光を後記第1の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができる切替手段を有する本体部を備え、前記撮影部に前記光源から供給された光を入光する入光部と該入光部から導かれた光を前記拡大光学系の光軸に沿って前記撮影部の観察領域内に上方から照射する照射部を有する落射照明手段が形成されてなる拡大観察装置において用いられる光ファイバモジュールであって、複数の光ファイバで形成された第1の光ファイバ束と複数の光ファイバで形成された第2の光ファイバ束を内蔵する光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部に前記第1の光ファイバ束および前記第2の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第1の入射部と第2の入射部が隔絶された状態で設けられ、前記第1の光ファイバ束の他端に設けられた前記第1の入射部から入射した光を出射する出射部が前記落射照明手段の前記入光部に接続されると共に、前記第2の光ファイバ束の他端には前記撮影部に着脱可能で前記撮影部の前記落射照明手段の位置よりも前記被写体に近い位置でかつ前記撮影部の観察領域外に位置するように装着され、前記第2の光ファイバ束の各光ファイバから出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射される側射照明手段が設けられたことを特徴とする。
上記構成による光ファイバモジュールを用いることにより、上記第1の発明に係る拡大観察装置と同様にして、上記構成を備えた拡大観察装置において切替作業の作業性の向上と、側射照明における光量減少の抑制を同時に達成することができる。
本願の第3の発明に係る拡大観察装置または光ファイバモジュールは、本願発明の第1もしくは第2の発明において、前記側射照明手段は、前記拡大光学系の光軸が通る貫通孔を有し前記第2の光ファイバ束の各光ファイバを保持する円筒形状もしくは角筒形状の保持部材からなり、該保持部材の前記被写体側の端部に前記第2の光ファイバ束の各光ファイバの各出射端を配置すると共に、該各光ファイバの各出射端から出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射されることを特徴とする。
側射用の光ファイバ束である第2の光ファイバ束の光ファイバが、側射照明手段を形成する保持部材の端部まで導かれていることで、より被写体に対して接近した位置で光ファイバから光が出射されるため、光ファイバ間の投受光等による光の伝達ロスや外部への漏れ光が少なく光量の減少を抑えながら、より効率的な側射照明を行なうことが可能となる。
本願の第4の発明に係る拡大観察装置または光ファイバモジュールは、本願発明の第3の発明において、前記側射照明手段の前記保持部材は前記拡大光学系の光軸と中心軸がほぼ一致する円筒形状であり、該保持部材の前記被写体側の端部に前記第2の光ファイバ束の各光ファイバの各出射端を環状に配置すると共に、該各光ファイバの各出射端から出射される光の光軸がそれぞれ前記拡大光学系の光軸と前記撮影部の観察領域内で交わる方向で出射されることを特徴とする。
各光ファイバの各出射端を円筒形状の保持部材の端部に環状に配置し、その出射光の光軸が拡大光学系の光軸と撮影部の観察領域内で交わる方向で出射されることにより、全周方向からの側射照明が可能となり、特に拡大光学系の光軸中心に配置された被写体へ集中的な照明が可能となる。
本願の第5の発明に係る拡大観察装置または光ファイバモジュールは、本願発明の第3もしくは第4の発明において、前記第2の光ファイバ束は、複数の光ファイバで形成された第3の光ファイバ束と、複数の光ファイバで形成された第4の光ファイバ束とからなり、前記光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部では、前記第3の光ファイバ束および前記第4の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第3の入射部と第4の入射部が前記第2の入射部内で隔絶された状態で設けられ、前記側射照明手段は、前記第3の光ファイバ束の各光ファイバと、前記第4の光ファイバ束の各光ファイバとを前記保持部材の前記被写体側の端部にてそれぞれ異なる領域で配置し、前記第3の光ファイバ束の各光ファイバと前記第4の光ファイバ束の各光ファイバのそれぞれから出射される光を前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射させ、前記切替手段は、前記光源からの光を前記第3の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができると共に、前記第4の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができることを特徴とする。
上記構成とすることで、第3の光ファイバ束および第4の光ファイバ束のそれぞれの光ファイバを保持部材の端部に異なる領域で配置し、それぞれの光ファイバ束に光源からの光を入射させるかを切り替えることにより、限られた領域からの側射照明が可能となるため、全方向からの側射照明に比べて特定方向により陰影の効いた画像の撮影が可能となる。
本願の第6の発明に係る拡大観察装置または光ファイバモジュールは、本願発明の第1、第2、第3もしくは第4の発明において、前記切替手段は、さらに前記光源からの光を前記第2の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができることを特徴とする。
上記構成とすることで、落射照明時に側射照明への導光を行なわないことが可能となるため、落射照明と側射照明との完全な切替が行なえるようになる。
本願の第7の発明に係る拡大観察装置または光ファイバモジュールは、本願発明の第1、第2、第3、第4、第5もしくは第6の発明において、前記光ファイバケーブルは、少なくとも前記第1の光ファイバ束の前記一端近傍から前記出射部近傍まで被覆されていることを特徴とする。
上記構成とすることで、光ファイバモジュールの取り回しの向上が図られる。
このように上記構成による拡大観察装置によれば、落射照明と側射照明との切替の作業性向上と、側射照明における光量減少の抑制を同時に達成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る拡大観察装置の一例を示す斜視図であり、図2は、機能ブロック図である。
拡大観察装置1は、被写体Wを拡大して撮像し、撮像された画像を画像処理を施して表示するものであり、本体部100と、光ファイバモジュール210と、画像伝送ケーブル250と、撮影部300とからなり、撮影部300は、支持台400に支持されている。詳細は後述するが、本体部100は、光源102を内蔵し、光源102からの光が光ファイバモジュール210を介して、支持台400に支持されている撮影部300に導光される。撮影部300は、導光された光を用いて、支持台400のステージS上に置かれた被写体Wを照明しながら撮影を行う。撮影された画像は画像伝送ケーブル250を介して、本体部100に伝送され、本体部100は、伝送された画像に所定の画像処理を施し、撮影画像の表示を行う。なお、本実施の形態に係る拡大観察装置1では、撮影画像が本体部100に一体的に設けた表示部130に表示されているが、本体部100では表示機能は必須ではなく、本体部100にケーブル等にて接続される別体のモニタに表示されても良い。また画像処理された画像が、取り外し可能な記録媒体に記録され、外部のパーソナルコンピュータ等で表示され観察されてもよい。
本体部100に内蔵された光源102から出射された光は、光源102の出射方向に対向配置された後述する切替フィルタ部110により、その光の一部が遮光される。切替フィルタ部110を通過した光は、切替フィルタ部110よりもさらに出射方向側に設置されたファイバ接続部104に導光されることで、ファイバ接続部104に接続された光ファイバモジュール210に導光される。以下に、光ファイバモジュール210について説明する。
図3は、光ファイバモジュール210の基本構造を説明するための図である。図3(a)は、全体構成を表す図であり、図3(b)は、左側から見た側面図、図3(c)は、X−X'断面図である。光ファイバモジュール210は、複数本の光ファイバで形成され落射照明部310に光を導光する落射照明用光ファイバ束216(第1の光ファイバ束)と、同じく複数本の光ファイバで形成され側射照明部220に光を導光する側射照明用光ファイバ束222(第2の光ファイバ束)とを内蔵する。光ファイバモジュール210は、その一端に本体部100のファイバ接続部104に接続する本体側ファイバコネクタ214を有している。その接続端面215が、落射照明用光ファイバ束216の入射端で形成されている第1の入射部215Aと側射照明用光ファイバ束222の入射端で形成されている第2の入射部215Bとに、環状の円周部と中心部に隔絶された状態で設けられている。側射照明用光ファイバ束222が中心部の第2の入射部215Bに配置されているのは、本体部100への接続時に光源102の光束の中でより明るい中心部の光を、側射照明手段220に導光するためである。
落射照明用光ファイバ束216と側射照明用光ファイバ束222は、本体部側ファイバコネクタ214から、落射照明用光ファイバ束216の他端近傍に設けられた保護部材217まで、側射照明用光ファイバ束222の周辺に落射照明用光ファイバ束216を配した状態で、共に被覆されている。落射照明用光ファイバ束216は、保護部材217内で、周辺部に配された光ファイバ束を集めて束ねなおされ、その他端に落射用ファイバコネクタ218を設ける。落射用ファイバコネクタ218は、後述する落射照明部310の接続部312(入光部)に接続される。
側射照明用光ファイバ束222は、保護部材217から他端までは単独で被覆され、他端に側射照明手段220が設けられる。詳細構造は後述するが、側射照明手段220は、撮影部300に着脱自在に装着され、内部に導かれた側射照明用光ファイバ束222の各光ファイバは、それぞれ側射照明が可能な方向・位置に配置される。
次に本実施例に係る光ファイバモジュール210を撮影部300と共に詳細に説明する。図4は、本実施例に係る光ファイバモジュール210および撮影部300の分解斜視図であり、図5は、組立て時の部分断面図である。上述したとおり、光ファイバモジュール210は、組立て時には、撮影部300の側面に設けられた接続部312に落射用ファイバコネクタ218が挿入されると共に、撮影部300の下端部302Aの外周面に、側射照明部220が着脱自在に固定される。
詳細は後述するが、撮影部300は、その外枠が略円筒状の筐体302で構成され、その下端部302Aに側射照明部220が固定される。中間部には落射照明部310が設けられ、さらに上端に向かって拡大光学系330、撮影素子340の順で内蔵されている。
図6は、本実施例における本体部側ファイバコネクタ214の第1の円筒部材214Aの正面図である。本体部側ファイバコネクタ214の接続端面215は、第1の円筒部材214Aの内部に設けられた仕切り部材215Wにより分割される。本実施例における第1の入射部215Aは、略環状形状の領域であって仕切り部材215Wによりさらに2つの領域に区切られて形成され、第2の入射部215Bは、上記第1の入射部215Aの中央部に設けられた円形形状の領域で形成される。上記構成により、落射照明用光ファイバ束216に光源102からの光を入射させるための第1の入射部215Aと、側射照明用光ファイバ束222に光源102からの光を入射させるための第2の入射部215Bが隔絶した状態で設けられる。
図4に戻って本体部側光ファイバコネクタ214は、切り欠き214Dが本体部100のファイバ接続部104と係合されることにより、径方向に位置決めされ光軸方向への抜けが防止される。
光ファイバモジュール220は、上述したとおり落射照明用光ファイバ束216と、側射照明用光ファイバ束222と2つの光ファイバ束を内蔵している。
一方の光ファイバ束である落射照明用光ファイバ束216は、その一端が前述した第1の入射部215Aに配置され、他端に設けられた出射部には撮影部300の落射照明部310の接続部312に挿入される落射用ファイバコネクタ218が設けられる。落射用ファイバコネクタ218は、落射照明部310の接続部312に挿入可能な径を有す略円筒形状となっているが、落射用ファイバコネクタ218の形状は、これに限らず、接続部312に挿入可能な形状であれば、角柱等どのような形であっても良い。
他方の光ファイバ束である側射照明用光ファイバ束222は、その一端が前述した第2の入射部215Bに配置される光ファイバ束であり、上述した落射照明用光ファイバ束216とは、保護部材217内で分岐される。側射照明用光ファイバ束222と落射照明用光ファイバ束216との分岐点は、保護部材217により保護されることにより、分岐位置が一定に保たれる構成となっている。分岐された側射照明用光ファイバ束222の各光ファイバの各出射端は、側射照明部220の外周面に設けられた固定部材224を介して、側射照明部220の照明光照射位置まで導かれている、なお固定部材224は、光ファイバの側射照明部220からの抜けを防止する。
側射照明部220は、外枠が拡大光学系の光軸Gと中心軸がほぼ一致する円筒形状の筐体226(保持部材)により形成され、筐体226の内径は、撮影部302の下端部302Aの外径に比べ若干大きめもしくは略同一に設定されている。筐体226の側面には、撮影部300に固定させるための固定穴228Aが、筐体226の径方向に向かって3箇所、周方向に120度ずつ離間して設けられており、その内側にはめねじが切ってある。固定穴228Aのめねじに対応したおねじが切ってある固定ねじ228Bを用いて、筐体226の中空部に挿入された撮影部302の下端部302Aに、3本の固定ねじ228Bの先端部が径方向に当接されることにより、撮影部300に着脱自在に固定されることが可能な構成となっている。
図7は、側射照明部220内部のファイバ配置における概念図である。図7(a)は、側面の部分断面図であり、図7(b)は、平面から見た部分断面図であり、図7(c)は、断面斜視図である。
図7(b)に示すように筐体226の内部には、筐体226の形状に合わせたリング状の中空部226Aが形成されている。中空部226Aには、固定部材224を通じて、側射照明用光ファイバ束222が挿入される。図7(a)(c)に示すように側射照明用光ファイバ束222を構成する光ファイバ222Aの出射端230は、筐体226の内周面の下端角部で、出射端230から出射される光が拡大光学系330の光軸に対して側方から撮影部300の観察領域内に出射されるように配置される。より詳細には、側射照明用光ファイバ束222の各ファイバ222A、222A・・・の出射端は、側射照明部220の筐体226に設けられる照明光出射位置まで導かれ、位置決め保持される構成となっている。さらに各光ファイバ222A、222A・・・は、固定部材224と中空部226Aの連通部分で、それぞれ分岐され、それぞれの出射端230,230・・・が周方向に所定角度ごとに離間して全周にわたり配置される。さらに、各出射端230、230・・・から出射される光の光軸がそれぞれ拡大光学系330の光軸と撮影部の観察領域内で交わる方向で出射されるように配置されることで、観察領域の中心部でより明るい側射照明が可能な構造となっている。
また図7(a)(c)では概要を示すために、複数本のファイバが離間して配置されているが、これに限らず光ファイバの本数を増やして、各光ファイバ222A、222A・・・の出射端230、230・・・が、筐体226の内周面の全周にわたり隙間なく配置されても良い。このように円環状に出射端230が配置されることにより、全周方向からの側射照明が可能となる。なお図7に示す出射端230の光の出射方向と光軸G方向との間の角度は、落射照明のそれよりも大きく、被写体Wへいわゆる側射光を照射できればどのような角度に設定されても良い。
また本実施例では筐体226は、円筒形状として説明したが、これに限らず光軸Gが通る貫通孔を有している形状であれば、断面が三角や四角、八角等の角筒形状であっても良い。さらには貫通孔を有していなくても、筐体226が撮影部300の観察領域を干渉しないように、観察領域外に設けられればよく、例えば撮影部300の下端部302Aに断面C字状の半円筒形状に構成してもよく、また撮影部300の筐体302の外周面に設けられるようなものであっても良い。
また筐体226の内周面の下端角部に出射端230が配置されているが、これに限らず、筐体226の底面に配置されても良い。また被写体Wに対してより接近して照明を行なうために、出射端230が筐体226の最下部に配置されているが、実質的に傾斜方向から照明が行なえれば、筐体226のどこにあっても良い。
さらに本実施例は、被写体Wを全周方向から照射するために、筐体226の全周にわたり、側射照明用光ファイバ束220が配置されているが、配置する位置を限定することにより、特定方向からの側射照明を行なえるようにしても良いことは言うまでもない。もちろん後述する切替フィルタ部110により、側射照明用光ファイバ束220に導光する光の一部を遮光することにより、限定された方向からの側射照明を行なえるようにしてもよい。
上述したように側射照明用光ファイバ束220は、本体部100側の第2の入射部215Bから被写体W側の各光ファイバの出射端230まで、一本の光ファイバで形成され、その長さの光ファイバが多数束ねられて構成されている。従来技術の切替装置850では、光ファイバケーブル730の光ファイバ束732と側射照明用光ファイバ束880とを用いて、光源602からの光を被写体Wに導光しているため、両光ファイバの入射端・出射端の投受光による光量の減少や、その入射端・出射端間に配置されたレンズやミラーの光学設計誤差による光量の減少が、発生してしまっていた。しかし、上記のように本体部100側の第2の入射部215Bから被写体Wを臨む各光ファイバの出射端230までを連続する一本の光ファイバで形成し、その長さの光ファイバを複数本束ねることにより側射照明用光ファイバ束220が構成されているため、光源102からの光をロスすることなく側射照明部220の照明光出射位置まで供給することが可能となっている。つまり本願発明の側射照明方法では、2本の光ファイバ間の投受光や光学系等による光の伝達のロスが存在しないため光量の減少を抑えることができる。これは、反射光のほとんどが拡散反射成分である側射照明観察においては、落射照明に比べ光量の減少の影響を大きく受けるため、側射照明部に本構成を採用することはさらに効果的である。
次に図5に戻って撮影部300に設けられ、落射照明用光ファイバ束216により導光された光により落射照明を行なう落射照明部310について説明する。撮影部300に着脱自在な側射照明部220とは異なり、落射照明部310は撮影部300の側面から内部にわたり撮影部300と一体に構成されている。落射照明部300の接続部312(入光部)の一端部を形成する第1の筒部312Aに、上述した落射用ファイバコネクタ218を光軸Gに沿う方向で上方から挿入可能なコネクタ結合部が設けられている。落射用ファイバコネクタ218が第1の筒部312Aのコネクタ結合部に挿入されることで、落射照明用光ファイバ束216より出射された光を第1の筒部312Aの内部へ導光可能となる。
図5に示すように第1の筒部312A内に設けられた絞り313Aは、開口絞りでNA(光線角度)を調整可能とするために設けられ、さらに絞り313Aよりも下方に設けられたレンズ313Bは、絞り313AによりNAが調整された光を、その光束を拡大しながら、ミラー314に導光可能に配置される。ミラー314は、第1の筒部312Aの他端に設けられ、導光された光の光軸に対して45度に傾いて対向配置されており、導光された光をその光軸に対して垂直に反射することによって、第2の筒部312Bを通じてハーフミラー318に導光する。第2の筒部312Bは、導光された光の光路に沿って、第1の筒部312Aと筐体302との間に、各々の部材と垂直な方向に配置され、ミラー314から筐体302内部のハーフミラー318まで、ハーフミラー318に向かって径が広がる光路を覆う構成となっている。ハーフミラー318は、筐体302の拡大光学系330と固定された側射照明部220との間でかつ光軸G上で、光軸Gに対して45度傾くと共にミラー314と平行に配置され、ミラー314により導光された光を下方に反射させることで、光軸Gに沿って撮影部300の観察領域内に上方から落射照明を行ないつつ、被写体Wからの反射光は透過させることが可能な構成となっている。本願発明では、接続部312が光源102からの光を入光する入光部であり、ハーフミラー318が入光部から導かれた光を光軸Gに沿って撮影部300の観察領域内に上方から照射する照射部であり、ハーフミラー319の位置が落射照明部320の出射(照射)位置となる。
本構成では、落射照明用光ファイバ束216の出射部から出射された光が、レンズ313B、ミラー314、ハーフミラー318等を導光される際に、それらの設計誤差、組立て誤差等により光量が多少減少してしまう。しかし、落射照明では、被写体Wからの反射光のほとんどが正反射成分であるため、落射照明用光ファイバ束216の出射端が直接被写体Wに臨んでいないことで、照明光量が多少減少したとしても、観測に対しては十分な光量の反射光が得られる。
なお、本実施例では、接続部312は二つの筒部312A,312Bが結合した略L字形状をしているが、これに限らず、落射用ファイバコネクタ218が光軸Gに沿って上方から挿入可能であり、その出射光が、光軸Gに対して垂直に曲げられて撮影部300内に導光されることが可能な状態で、その光路を適宜覆うことが可能であればどのような形状であっても良い。
また本実施例では、ハーフミラー318を用いて、照明を光軸G方向に落射しているが、照明方向は実質的に光軸G方向を向いていれば、多少のずれは本願発明の範疇に含まれる。なお同軸落射照明をおこなうと、被写体Wからの反射光のうち正反射成分が増加するためより輝度の高い画像を撮影することが可能となる。
側射照明もしくは落射照明されたステージS上の被写体Wの光像は、ハーフミラー318を通過して、筐体302の中間部302Bの内部に配置されたレンズ又はレンズ群からなる拡大光学系330により拡大され、最終的にその光路上に設置された撮影素子340(撮影手段)に結像する。撮影素子340は、筐体302の上部302Dに接続されたカメラ部342内に配設され、CCDもしくはCMOSなどで実現される。拡大光学系330は、図5に示す筐体302の中間部302Bの外周に配置されたグリップ部302Cを、光軸Gを中心として回転させることにより、ピン304が、グリップ部302Cと拡大光学系330と間に設けられた図示しないカム機構により光軸方向に移動することにより、拡大光学系330が光軸G方向に移動され、被写体像に対するピントの位置調整が可能となっている。
次に図1に戻って撮影部300を支持する支持台400について説明する。なお、図1に示すように水平面内で直交する2方向をX軸およびY軸とし、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とする。支持台400は、基台402と、基台402に立設する支柱403と、基台402により支持されるステージSを有する。支柱403は、取り付け部405により撮影部300を、その長手方向がZ軸方向(高さ方向)に沿うように、取り付けて支持する。支柱403は、撮影部300を取り付け部405と共にZ軸方向(高さ方向)に移動自在とするために、支柱403と取り付け部405との間に図示しないラック・ピニオン機構を有している。このラック・ピニオン機構は段付の粗微調ダイヤルを有するZ軸調整つまみ406により駆動され、ステージSと撮影部300との間の距離、つまりステージS上に配置された被写体Wまでのワークディスタンスを調整することができる。実際の観察では、Z軸調整つまみ406によりワークディスタンスの粗調および微調を行なう構成となっている。
ステージSは、X軸方向およびY軸方向に移動可能なX−Yステージからなる。X軸の調整は、段付のX―Y軸調整つまみ410により行われる。被写体Wは、押さえピン414より固定されてステージSに載置され、観測者は、上述したX―Y軸調整つまみ410により、水平方向の撮像位置を調整する。なお、本実施例では、撮影部300自体をZ軸調整つまみによりZ軸方向(高さ方向)に調整することで、ワークディスタンスを調整しているが、これに限らず、ステージSにZ軸調整機構を備え、このZ軸調整機構を用いてZ軸方向の位置を調整しても良い。
次に支持台400により支持された撮影部300により撮影された画像を本体部100に伝送する画像伝送ケーブル250について説明する。画像伝送ケーブル250は、その一端に設けられたコネクタ252を介して、撮影部300の最上部に設けられた接続部344に接続され、さらに他端に設けられたコネクタ254を介して、後述する本体部100の接続部122に接続されることで、撮影素子340にて撮影された画像を本体部100に伝送する。撮影部100と本体部100との間には、画像伝送ケーブル250以外にも、カメラ部342の制御を行なう制御線254やカメラ部342への電力を供給する電源線256などが存在し、これらのケーブルは一体的に束ねられた一本のケーブルとして形成することによりケーブルの取り回しの向上を図っている。本体部100からの撮影部300への指令は、制御線254により伝送され、撮影素子340のシャッタースピードやゲインなどの調整が行われる。
なお、本実施例では、上記ケーブルは、実際の導線を用いて実現されているが、これに限らず、無線通信を用いて画像転送等を行っても良い。
次に画像伝送ケーブル250により撮影画像が転送される本体部100について説明する。図2に示したとおり本体部100は、上述した光源102や切替フィルタ部110のほかに、画像伝送ケーブル250を接続するケーブル接続部122と、切替フィルタ部110の切替制御や撮影画像への画像処理、撮影部300への設定処理などの拡大観察装置内の全ての演算処理・設定処理を行うコントローラ部120と、撮影画像や計測結果を表示する表示部130と、表示部130に表示された設定画面を操作して各種設定の選択を行う操作部170とを有している。本体部100の外枠は、略直方体の筐体180からなり、内部に上述の光源102、切替フィルタ部110と、コントローラ部120とを有している。さらに、その前面に表示部130を備え、側面にファイバ接続部104と、ケーブル接続部122とを備えると共に図示しないマウスやキーボードなどから構成される操作部170が接続される。
コントローラ部120は、本実施例においてはCPUやメモリ、グラフィックチップにより実現され、撮影部300により撮影された画像を画像伝送ケーブル250を介して入力し、入力された撮影画像に対して合成処理や色補正、コントラスト補正など行ってから表示部130に表示させる。さらに表示部130に表示された撮影画像に対して、操作部170のマウス等を用いてエッジピッチの計測位置の設定や面積計測の領域指定、高さ測定箇所の設定などの計測条件の設定を行なう。コントローラ部120は、設定された計測条件に基づいて、撮影画像に対して計測処理を行い、その結果を表示部130の撮影画像とは異なる位置に表示したり、撮影画像の計測箇所付近に重畳して表示したりする。
なお本実施例では、画像処理として、画像補正処理や計測処理をあげているが、これに限らず撮影部300への撮影指令や、シャッター時間の設定、絞りの設定などの撮影部300への撮影条件の設定処理、撮影された画像の表示部130への単なる生画像の表示処理なども本体部100で行われる画像処理に含まれることは言うまでもない。
次に、前述した本体部100のフィルタ切替部110とその周辺構造について詳述する。図8(a)は、本体部100の内部構造のうちフィルタ切替部110の周辺構造を表した分解斜視図である。光源102は、ハロゲンランプにより実現されるが、これに限らずメタルハライドランプ、LED、白熱灯、蛍光灯などにより実現されても良い。光源102は、発熱量が多いので、出射面103とは反対側に排熱用のファン160が配置される。出射面103から延びている点線が光源の光軸G2である。
切替フィルタ部110は、光源102からの光の一部を遮光するフィルタ板111と、フィルタ板111を軸112まわりにギア113、114を介して回転させるためのステッピングモータ116とから構成されている。フィルタ板111には、直径の異なる円形の開口111A、111Bが軸112を中心とした円周上に離間して設けられている。開口111Aの直径は、光ファイバモジュール210の接続端面215の第2の入射部215Bと略同一であり、開口111Bの直径は、開口111Aの直径よりも大きく、第1の入射部215Aの直径と略同一である。ステッピングモータ116は、コントローラ部120により制御され、フィルタ板111をそれぞれの開口111の中心が光軸G2と重なるような所定の位置に回動可能である。本実施例では、ステッピングモータ116をより精度よく制御させるために、フィルタ板111の端部に突起部119を設け、その軌道上にリミットスイッチ118を設けている。起動時等に、ステッピングモータ116を回転させ、突起部119により、リミットスイッチ118を押下させる。リミットスイッチ118からの信号のタイミングと、ステッピングモータ116のエンコーダの位置との関係により、ステッピングモータ116の位置補正が可能となる。このいわゆる原点出し作業により、常にステッピングモータ116の位置制御を正確に行なうことができるので、光源102との関係で開口111A,111Bの中心を光軸G2に正確に位置決めすることが可能な構成となっている。
ファイバ接続部104は、上述した本体部側ファイバコネクタ214の第1の円筒部材214Aの外径よりもその内径が大きく設定された円筒形状をなしており、筐体101に固定された台106に取り付けられ、その外周面にピン104Aが突設されると共に内周面に凹形状のガイド受け104Bが設けられている。
一方、本体部側ファイバコネクタ214の第1の円筒部材214Aには、上述したガイド受け104Bに対応させた凸形状のガイド214Cがその外周面に設けられている。第1の円筒部材214Aとその径中心が一致し、底面部が一体的に設けられている第2の円筒部材214Bは、その内径がファイバ接続部104の外径よりも大きく設定されており、上述したピン104Aと係合する切欠け214Dが設けられている。
ファイバ接続部104に、本体部側ファイバコネクタ214を接続する際には、ファイバ接続部104の内部に、第1の円筒部材214Aのガイド214Cをガイド受け104Bに対応させながら挿入し、さらに本体部側ファイバコネクタ214が円周方向に回転されることでピン104Aが第2の円筒部材214Bの切欠け214Dと係合される構成となっている。上記構成により、光ファイバモジュール210の光軸G2方向の抜けを防止しつつ、フィルタ板111の開口111A,111Bと光ファイバモジュール210の接続端面215との間での位置決めが、光軸G2と垂直な平面および光軸G2を中心とした回転方向で行なわれる。
光源102の光のうち開口111Aもしくは111Bを通過した光が、ファイバ接続部104により位置決めされた光ファイバケーブル210の接続端面215に導光され、その光を用いて撮影部300の落射照明部310もしくは側射照明部320により照明が行うことが可能となる。
本実施例では、光ファイバモジュール210の一端部の接続端面215の第1および第2の入射部215A、215Bの形状は、本体部100のフィルタ111の開口111A、111Bの形状に対応して設計されており、光源102からの光の一部が開口111A、111Bを通って、第1および第2の入射部215A、215Bの両方もしくは第2の入射部215Bに選択的に導光されることで、照明方法の切替が行うことが可能となる。
なお第1および第2の入射部215A、215Bの形状は、これに限らず、端面を半円に分割してもよいし、3分割以上してもよい。要するに第1および第2の入射部215A、215Bの形状が、開口111A、111Bの形状に対応していればどのような形状であっても良い。
また開口の形状としては、フィルタ板が光源からの光を全く遮光しない形状もありえるが、本願発明における「光源からの光の一部を遮光するフィルタ板」とは、フィルタ板に設けられた複数の開口のうち少なくとも一つが、光軸に配置された場合に光源からの光を遮光する機能を有することを意味する。
次に本実施例における拡大観察装置1を用いた落射照明観察および側射照明観察とその切替作業について、説明する。
まず落射照明観察を行なう方法を説明する。観察に先立ち、観測者は光ファイバモジュール210の本体側ファイバコネクタ214をファイバ接続部104に接続し、落射照明用ファイバコネクタ218を接続部312に接続し、側射照明部220を撮影部300の下端部302Aに固定する。また画像伝送ケーブル250をコネクタ252,254を用いて、撮影部300と本体部100に接続する。
図9は、フィルタ板111と本体側ファイバコネクタ214の接続端面215との位置関係を説明する図である。図9(a)は、光源102側から見たフィルタ板111と本体側ファイバコネクタ214の斜視図であり、図9(b)(c)は、各照明方法での光源102側から見た正面図である。図8(a)および、図9(b)は落射照明モードにおける切替フィルタ部110周辺の図である。
操作部170のマウス等により表示部130に表示されたGUI(グラフィカルインターフェース)を用いて、照明モードが落射照明モードに設定されると、コントローラ部120より切替フィルタ部110のステッピングモータ116に動作信号が出力される。この動作信号によりステッピングモータ116が回転し、ギア113、114を介してフィルタ板111が軸112まわりに回動することで、開口111Bの中心が光源102の光軸G2上に配置される。
開口111Bの中心が光源102の光軸G2上に配置されることにより、光ファイバモジュール210の接続端面215の第1の入射部215Aおよび第2の入射部215Bの双方に、光源102からの光が導光される。双方の領域に光が導光されると、落射照明部310および側射照明部320の双方から照明が行なわれる。通常、側射照明部320からの側射照明による反射光に比べて、落射照明部310からの落射照明による反射光の方が、直接反射成分が多く、輝度が高いため、側射照明光と落射照明光とが混在した場合には、落射照明が行なわれる。この結果、観測者は、落射照明された被写体Wを撮影部300のカメラ部342を用いて、撮影することが可能となる。
撮影された画像は、画像伝送ケーブル250を介して、本体部100のコントローラ部120に伝送され、上述した所定の画像処理が施されて表示部130に表示される。表示された画像の中で被写体Wが所望の位置に表示されていない場合には、X−Y軸調整つまみ410を用いてステージSをX−Y方向に移動させて、被写体Wが所望の位置で撮影されるように調整する。また画像がぼけてしまっている場合には、Z軸調整つまみ406を用いて、被写体Wと撮影部300とのワークディスタンスを調整してピントの調整を行なう。これらの調整を行なうことで所望の撮影画像が取得することが可能となる。
上述した落射照明観察では、被写体Wのほぼ真上から照明光を当てており直接反射成分が多いため、反射率の低い被写体Wでも比較的輝度の高い画像が得られる。また一方被写体Wの傷やバリなどを観測したい場合には、被写体Wを観測の光軸Gの斜め方向から照明光を当てる側射照明観察が適している。以下に、側射照明観察を行なう場合を説明する。
操作部170のマウス等により、表示部130に表示されているGUIを操作し、照明モードを側射照明モードに設定する。この設定により、コントローラ部120より切替フィルタ部110のステッピングモータ116に動作信号が出力され、動作信号によりステッピングモータ116が回転することで、今度は開口111Bより直径の小さい開口111Aが光軸G2上に配置される。
図8(b)および図9(c)が側射照明モードにおける切替フィルタ部110周辺の図である。開口111Aが光軸G2上に配置されることにより、光ファイバモジュール210の第2の入射部215Bにのみ、光源102からの光が導光され、第1の入射部215Aへは遮光される。その結果、側射照明用光ファイバ束220にのみ光が導光されるので、落射照明は行なわれずに側射照明のみが行なわれる。このようにして、観測者は、側射照明された被写体Wを撮影部300のカメラ部342にて撮影された画像を表示部130で観察することができる。
なお、本願発明における遮光とは本来完全に光を遮断していることを言い、本実施例においても漏れ光などが発生しないことが望ましいが、各部品の寸法誤差や組立て誤差により生じる意図しない若干の漏れ光が発生する場合も含めた意味であることは言うまでもない。
側射照明観察から再び落射照明観察を行なうことで、両照明方法のうちどちらが適切かを比較しながら観察したい場合は、再び操作部170にて照明モードを設定画面上で側射照明モードから落射照明モードに切り替えるだけで、切替フィルタ部110の開口111Bから111Aへの切り替えが行なわれ、側射照明観察から落射照明観察に容易に切り替えることが可能となっている。このことにより観測者は、両観察方法を適宜切り替えながら、所望の撮影画像を得ることができる。
さらに観測者がどちらの照明方法で照明を行なえばよいか不明である場合には、それぞれの照明方法で撮影された撮影画像からより好ましい撮影画像を観測者に選択させることで、照明条件を設定させるプレビュー機能を有していることが望ましい。図10に、プレビュー機能の画面を示す。観測者がプレビューボタン582を押すと、照明モードが落射照明モードに切り替わり落射照明観察で被写体Wを撮影した後、照明モードが自動的に側射照明モードに切り替わり、側射照明観察で被写体Wを再度撮影する。取得された照明方法が異なる2枚の撮影画像を表示部130に並べて表示する。画面の左側に、落射照明観察の表示ウィンドウ583が、画面の右側に側射照明観察の表示ウィンドウ584が、それぞれ表示され、そのタグにどちらの照明方法で観察されたが表示される。
図10の撮影画像590A、590BはICの表面の撮影画像の例である。IC表面には、金メッキ加工がされたグランド導線である金メッキ導線591と、酸化膜である保護部材膜592と、保護部材膜592に覆われている信号導線である内部パターン593が存在している。金メッキ導線590の表面は、凹凸が多く反射率が低い。逆に保護部材膜591は表面の凹凸が少なく、金メッキ導線より反射率が高い。内部パターン593は保護部材膜592で覆われているため、その表面は反射率が高いが、その内部パターンの断面にあわせて、周辺の表面より盛りあがっている。
図11(a)に落射照明観察を行なった場合の照明光の反射の模式図を示し、図11(b)に側射照明観察を行なった場合の照明光の反射の模式図を示す。
落射照明観察を行なった場合には、落射照明光595Aが被写体Wにほぼ垂直に照射される。内部パターン593の表面も含め保護部材膜592の表面に照射された光のほとんどは直接反射光596Aとして反射され、撮影部300にて捉えられる。逆に金メッキ導線590は、その表面の凹凸により拡散反射され、拡散反射光596Bのうち垂直方向に反射された光が、撮影部300に捉えられ、内部の撮影素子342にて被写体Wの光像が撮影される。図10の撮影画像590Aが、その際の撮影画像である。直接反射光596A成分が全体的に多いため、全体的に輝度が高い画像となる。
図11(b)に示すように側射照明観察を行なった場合には、側射照明光595Bが被写体Wに、斜め方向から照射される。金メッキ導線591においては、拡散反射がなされるため、ほぼ同様の画像が得られるが、保護部材膜592の表面では、凹凸が少なく反射率が高いためほとんどの反射光が、直接反射光596Aとなってしまい、垂直方向に存在する撮影部300へ光がほとんど反射されない。一方、内部パターン593の表面では、角部594が存在するため、その部分で拡散反射が行なわれ、拡散反射光596Bのうち、垂直方向に反射されたものが撮影部300にて捉えられ、内部の撮影素子342にて被写体Wの光像が撮影される。図10の撮影画像590Bが、その際の撮影画像である。直接反射光596Aが、撮影部300にて捉えられないため、保護部材膜592の部分は非常に暗い画像となるが、表面に凹凸を有する金メッキ導線590や内部パターン593の角部594では、エッジが強調された画像を取得できる。
観測者は、撮影画像590A,590Bを比較して観察し、所望の画像を表示画面581のポインタ585を用いて指定すると、次回の撮影からは選択された画像の照明観察方法にて、撮影が行なわれる。そのため、観測者が予めどちらの照明方法が適切であるか把握していなかったとしても、本プレビュー機能により、所望の照明観察方法を容易に選択することができる。
次に、光ファイバケーブル210の接続端面215およびフィルタ板111の開口の変形例を説明する。本実施例では、光ファイバケーブル220の接続端面215の形状の都合により、落射照明観察を行なう際には、落射照明と側射照明が同時に行なわれていたが、もちろんこれに限られない。図12は光ファイバケーブル220の入射端の変形例であり、図13は、フィルタ板111の開口111A、111Bの変形例である。図12(a)のように、第1の入射部215Aと第2の入射部215Bをそれぞれ半円形状にし、図13(a)に示したように開口111A,111Bもそれに対応した半円形状の開口とすることで、導光する領域を落射照明用ファイバ束に対応した第1の入射部215Aか側射照明用ファイバ束220に対応した第2の入射部215Bかのどちらを選択するかを完全に切り替えることができる。その結果、落射照明観察中に、側射照明が行なわれることがなくなり、純粋に落射照明だけで照明した画像が撮像することができる。
また全周方向からの側射照明による撮影画像よりも、さらに特定方向に陰影の効いた撮影画像を得るため側射照明の実現方法を説明する。図12(b)に示すように、光ファイバケーブル210の接続端面215の区分け領域を3つに増やす。図14は、側射照明部320の筐体322の下面図である。光ファイバモジュール210の第1の入射部215Cに対応した入射端を有する側射照明用光ファイバ束220Aは、筐体322の第1の領域322Aにその出射端を有するように配置され、第2の入射部215Dに対応した入射端を有する側射照明用光ファイバ束220Bは、筐体322の第2の領域322Bにその出射端を有するように配置される。また光ファイバモジュール210の第3の入射部215Eには、落射照明用光ファイバ束216の入射端が対応する。ここでフィルタ板111には、図13(b)に示すように、4つの開口111C、111D、111E,111Fが設けられる。ステッピングモータ116により、フィルタ板111が回転し、光軸G2に開口111Cが配置されることで、第3の入射部215Eにのみ光が導光され、落射照明が行なわれる。次に光軸G2に開口111Dが配置されることで、第1の入射部215Cにのみ光が導光され、筐体322の第1の領域322Aからのみ被写体Wに側射照明が行なわれる。同様に光軸G2に開口111Eが配置されると、第2の入射部215Dにのみ光が導光され、筐体322の第2の領域322Bからのみ被写体Wに側射照明が行なわれる。上記のような構成を採用すれば、ある特定方向からの側射照明が行なわれ、より陰影の効いた撮影画像が得られる。
もちろん、光軸G2に開口111Fが配置されると、第1および第2の領域215C、215Dに光が導光され、筐体322の第1および第2の領域322A、322Bから全周に渡り側射照明が行なわれれることとなることは言うまでもない。
また図6で示した構成の光ファイバケーブル210の接続端面215の場合には、図13(c)に示すように開口部111Bの形状を、第1の入射部215Aの形状に合わせて、中央部に円形状のフィルタを設け、それを支持する支持部を仕切り部材215Wに合わせて径方向に細長く形成すれば、導光する領域を第1の入射部215Aか第2の入射部215Bかのどちらを選択するかを完全に切り替えることができる。特に光源102から光のうち中央部の明るい光を側射照明用光ファイバ222に入射させつつ、切替が行なえるため図13(a)に示した変形例よりも、側射照明の光量減少を抑えることができる。
以上、本願発明の拡大観察装置1は、操作部140を用いて、照明モードを切り替えるだけで、切替フィルタ部110にて、光源102からの光を少なくとも落射照明用光ファイバ束216に導光するか否かを切り替えられる。その結果、落射照明観察と側射照明観察とを本体部100で切り替えることができるため、光ファイバケーブルの付け替えを行なう必要がなく、簡便に切替作業を行うことができる。また側射照明用光ファイバ束210が、本体部100の光源102に対向する入射端から、側射照明部220の出射端までの長さを有した光ファイバを複数本束ねた光ファイバ束で形成することにより、光源102からの光をロスすることなく側射照明部220の照明光出射位置まで供給することが可能な構成となっているため、光ファイバ間の光の伝達ロスで発生する光量減少を可能な限り抑えることが可能となる。つまり本願発明によれば、拡大観察装置における照明方法の切替作業の簡素化と、側射照明時の光量減少の低減を同時に実現するという効果を奏することができる。
本願発明の一例を示す全体斜視図 本願発明の一例を示す機能ブロック図 光ファイバモジュール210の基本構成図 光ファイバモジュール210および撮影部300の分解斜視図 光ファイバモジュール210および撮影部300の組立て時の部分断面図 本体部側ファイバコネクタ214の第1の円筒部材214Aの正面図 側射照明部220のファイバ配置の概念図 (a)平面部分断面図 (b)側面部分断面図 (c) 断面斜視図 フィルタ切替部110の周辺構造 (a)側射照明時 (b)落射照明時 フィルタ切替部110の切替時の説明図 プレビューモードの表示画面 照明光の反射モデル (a)落射照明時 (b)側射照明時 本体部側ファイバコネクタ214の第1の円筒部材214Aの正面図の変形例 フィルタ板111の変形例 側射照明部220の筐体322の下面図 従来の落射照明時の拡大観察装置 従来の側射照明時の拡大観察装置 切替装置850および側射照明部860の概念図(斜視図) 切替装置850および側射照明部860の概念図(断面図) (a)落射照明時 (b)側射照明時
符号の説明
1 拡大観察装置
100 本体部
102 光源
103 出射面
104 ファイバ接続部
104A ピン
104B ガイド受け
110 切替部
111 フィルタ板111
111A、111B、111C、111D、111E、111F 開口
112 軸
113、114 ギア
116 ステッピングモータ
118 リミットスイッチ
119 突起部
120 コントローラ部
122 コネクタ
130 表示部
170 操作部
210 光ファイバモジュール
214 本体部側ファイバコネクタ
214A 第1の円筒部材
214B 第2の円筒部材
214C ガイド
214D 切り欠き
215 接続端面
215A 第1の入射部
215B 第2の入射部
215C 第1の入射部
215D 第2の入射部
215E 第3の入射部
215W 仕切り部材
216 落射照明用光ファイバ束
217 保護部材
218 落射用ファイバコネクタ
220 側射照明部
222 側射照明用光ファイバ束
222A 光ファイバ
224 固定部材
226 筐体
226A 中空部
228A 固定穴
228B 固定ねじ
230 出射端
250 画像伝送ケーブル
252A,252B コネクタ
254 制御線
256 電源線
300 撮影部
302A 下端部
302B 中間部
302C グリップ部
302D 上部
310 落射照明部
312 接続部
312A 第1の筒部
312B 第2の筒部
313A 絞り
313B レンズ
314 ミラー
318 ハーフミラー
330 拡大光学系
340 撮影素子
342 カメラ部
400 支持台
402 基台
403 支柱
405 取り付け部
406 Z軸調整つまみ
410 X軸調整つまみ
412 Y軸調整つまみ
414 押さえピン
581 プレビュー画面
582 プレビューボタン
583 落射照明観察用表示ウィンドウ
584 側射照明観察用表示ウィンドウ
590 撮影画像
592 保護部材膜
593 内部パターン
594 角部
595A 落射照明光
595B 側射照明光
596A 直接反射光
596B 拡散反射光
600 本体部
700 ケーブル
710 落射用光ファイバケーブル
712 光ファイバ束
714 ファイバコネクタ
720 側射用光ファイバケーブル
722 光ファイバ束
724 ファイバコネクタ
730 光ファイバケーブル
800 撮影部
810 拡大光学系
820 落射照明部
822 接続部
824 ミラー
826 ハーフミラー
830 側射照明部
832 筐体
834 出射端
850 切替装置
851 接続部
852 切替ミラー
852A 回転軸
852B 切替ノブ
853 落射照明用導光部
854 レンズ
860 側射照明部
862 側射用光ファイバ束
862A 光ファイバ
862B 出射端
864 筐体
900 支持台

Claims (7)

  1. 被写体に光を照射し拡大光学系を通して該被写体を撮像手段によって撮影する撮影部と、該撮影部へ前記被写体を照射するための光を供給する光源と前記撮影部で撮影された画像を処理する画像処理手段を有する本体部を備え、
    前記撮影部に前記光源から供給された光を入光する入光部と該入光部から導かれた光を前記拡大光学系の光軸に沿って前記撮影部の観察領域内に上方から照射する照射部を有する落射照明手段が形成されてなる拡大観察装置であって、
    複数の光ファイバで形成された第1の光ファイバ束と複数の光ファイバで形成された第2の光ファイバ束を内蔵する光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部に前記第1の光ファイバ束および前記第2の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第1の入射部と第2の入射部が隔絶された状態で設けられ、前記第1の光ファイバ束の他端に設けられた前記第1の入射部から入射した光を出射する出射部が前記落射照明手段の前記入光部に接続されると共に、前記第2の光ファイバ束の他端には前記撮影部に着脱可能で前記撮影部の前記落射照明手段の位置よりも前記被写体に近い位置でかつ前記撮影部の観察領域外に位置するように装着され、前記第2の光ファイバ束の各光ファイバから出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射される側射照明手段が設けられた光ファイバモジュールと、
    前記本体部に設けられ前記光源からの光を前記第1の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができる切替手段と、
    を有することを特徴とする拡大観察装置。
  2. 被写体に光を照射し拡大光学系を通して該被写体を撮像手段によって撮影する撮影部と、該撮影部へ前記被写体を照射するための光を供給する光源と前記撮影部で撮影された画像を処理する画像処理手段、並びに該光源からの光を後記第1の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができる切替手段を有する本体部を備え、
    前記撮影部に前記光源から供給された光を入光する入光部と該入光部から導かれた光を前記拡大光学系の光軸に沿って前記撮影部の観察領域内に上方から照射する照射部を有する落射照明手段が形成されてなる拡大観察装置において用いられる光ファイバモジュールであって、
    複数の光ファイバで形成された第1の光ファイバ束と複数の光ファイバで形成された第2の光ファイバ束を内蔵する光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部に前記第1の光ファイバ束および前記第2の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第1の入射部と第2の入射部が隔絶された状態で設けられ、前記第1の光ファイバ束の他端に設けられた前記第1の入射部から入射した光を出射する出射部が前記落射照明手段の前記入光部に接続されると共に、前記第2の光ファイバ束の他端には前記撮影部に着脱可能で前記撮影部の前記落射照明手段の位置よりも前記被写体に近い位置でかつ前記撮影部の観察領域外に位置するように装着され、前記第2の光ファイバ束の各光ファイバから出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射される側射照明手段が設けられたことを特徴とする光ファイバモジュール。
  3. 請求項1もしくは2において、
    前記側射照明手段は、前記拡大光学系の光軸が通る貫通孔を有し前記第2の光ファイバ束の各光ファイバを保持する円筒形状もしくは角筒形状の保持部材からなり、該保持部材の前記被写体側の端部に前記第2の光ファイバ束の各光ファイバの各出射端を配置すると共に、該各光ファイバの各出射端から出射される光が前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射されることを特徴とする拡大観察装置または光ファイバモジュール。
  4. 請求項3において、
    前記側射照明手段の前記保持部材は前記拡大光学系の光軸と中心軸がほぼ一致する円筒形状であり、該保持部材の前記被写体側の端部に前記第2の光ファイバ束の各光ファイバの各出射端を環状に配置すると共に、該各光ファイバの各出射端から出射される光の光軸がそれぞれ前記拡大光学系の光軸と前記撮影部の観察領域内で交わる方向で出射されることを特徴とする拡大観察装置または光ファイバモジュール。
  5. 請求項3もしくは4において、
    前記第2の光ファイバ束は、複数の光ファイバで形成された第3の光ファイバ束と、複数の光ファイバで形成された第4の光ファイバ束とからなり、
    前記光ファイバケーブルの前記本体部に接続される端部では、前記第3の光ファイバ束および前記第4の光ファイバ束の各々の一端に前記光源からの光を入射させるための第3の入射部と第4の入射部が前記第2の入射部内で隔絶された状態で設けられ、
    前記側射照明手段は、前記第3の光ファイバ束の各光ファイバと、前記第4の光ファイバ束の各光ファイバとを前記保持部材の前記被写体側の端部にてそれぞれ異なる領域で配置し、前記第3の光ファイバ束の各光ファイバと前記第4の光ファイバ束の各光ファイバのそれぞれから出射される光を前記拡大光学系の光軸に対して側方から前記撮影部の観察領域内に出射させ、
    前記切替手段は、前記光源からの光を前記第3の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができると共に、前記第4の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができることを特徴とする拡大観察装置または光ファイバモジュール。
  6. 請求項1、2、3もしくは4において、
    前記切替手段は、さらに前記光源からの光を前記第2の入射部に入射させる状態と入射させない状態とに切り替えることができることを特徴とする拡大観察装置または光ファイバモジュール。
  7. 請求項1、2、3、4、5もしくは6において、
    前記光ファイバケーブルは、少なくとも前記第1の光ファイバ束の前記一端近傍から前記出射部近傍まで被覆されていることを特徴とする拡大観察装置または光ファイバモジュール。
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