JP2006322994A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材Sに未定着像を形成する画像形成部と、記録材を加熱して未定着像を定着させる定着装置20と、を有し、定着装置を通過した片面画像形成済みの記録材を両面搬送経路50を経由させて再び画像形成部と定着装置に導入することにより記録材の両面に画像形成を行なう両面画像形成機能を有する画像形成装置において、定着装置から発生する水蒸気の結露を防止すると共に、両面搬送される記録材の幅方向における不均一な温度分布を緩和して、カール等の記録材の変形や水滴による画像の汚れ等を防止する。
【解決手段】定着装置20の略直上に位置し、定着装置とともに両面搬送経路50を構成する案内部材51を設けた外装カバー部材53を有し、案内部材と外装カバー部材との間には空洞部55が形成されており、空洞部は、記録材搬送方向に直交する方向において、記録材搬送方向の断面形状を両端部より中央部を小さくした凹形状の箱型構造であること。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録材の両面に画像形成を行なうことができる自動両面モードを持つ、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、記録材に形成した未定着トナー像を定着するための定着装置が設けられる。定着装置は、記録材(用紙、シート材)を加熱することにより未定着トナー像を熱定着させる加熱装置が一般的である。たとえば、ヒートローラタイプの定着装置は、内部にヒータを有する熱ローラとこの熱ローラに圧接する加圧ローラとを有し、両ローラの圧接部である定着ニップ部に未定着トナー像を担持させた記録材を導入して挟持搬送させる。記録材とトナー像は定着ニップ部において加熱・加圧され、トナー像が記録材に定着される。定着装置を出た記録材は片面画像形成モードであれば、排紙部へ排出される。両面画像形成モード(自動両面モード)であれば、両面搬送部へと搬送される。
このような加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置では、定着装置部分から発生する水蒸気による機内の結露対策が必要となる。水蒸気は記録材の含有水分が定着時の加熱で気化して生じる。
また、定着装置により温度が上昇した記録材は、両面搬送される際、記録材搬送方向に直交する方向(記録材幅方向)の端部より急激に冷却されていく。そのため、記録材は幅方向両端部より中央部の方が温度の高い不均一な温度分布となってしまう。これにより、記録材には幅方向両端部よりカールが発生し、両面搬送時に紙つまり(JAM)が生じやすくなってしまう。また、記録材の幅方向中央では、その不均一な温度分布により生じる記録材のストレスで紙シワが発生しやすく、2面目の画像転写不良や定着不良と言った問題を生じてしまう。
そこで、結露対策として、特許文献1〜3には、定着装置上部に吸湿部材を配置したり、また用紙の搬送方向下流側に水滴保持部材や吸湿材を設けることが示されている。また、定着装置上部の水蒸気をダクトにより機外へ排出し、金属板に水蒸気が付着して水滴が付着するのを防止するようにした装置も示されている。
また、カールの問題に対しては、特許文献4には、定着装置の下流側のローラ対間に記録材冷却手段を設けたものが提案されている。
実開平3−2367号公報 特開平1−251072号公報 特開平3−100688号公報 実開昭61−28755号公報
ところで、従来装置において、定着装置上部の水蒸気をダクトにより機外へ排出する装置や定着装置の下流側のローラ対間に冷却手段を設けた装置では、装置を小型化にすることや、冷却手段等によりコストを抑えることができない。また、定着装置の上部や用紙の搬送方向下流側に吸湿部材を設ける従来の装置では、水蒸気量が多い場合、吸湿部材に吸湿された水分がオーバーフローし、機内を搬送される用紙上に落下する場合がある。
本発明は、より簡単で低コストな手段構成により、加熱定着後の記録材のカール発生を防ぎ、また、定着装置より発生する水蒸気の結露を防止するこのとができる、両面画像形成機能を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に未定着像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱することにより前記未定着像を定着させる定着装置と、を有し、前記定着装置を通過した片面画像形成済みの記録材を両面搬送経路を経由させて再び前記画像形成部と前記定着装置に導入することにより記録材の両面に画像形成を行なう両面画像形成機能を有する画像形成装置において、前記定着装置の略直上に位置し、前記定着装置とともに前記両面搬送経路を構成する案内部材を設けた外装カバー部材を有し、前記案内部材と前記外装カバー部材との間には空洞部が形成されており、前記空洞部は、前記記録材搬送方向に直交する方向において、前記記録材搬送方向の断面形状を両端部より中央部を小さくした凹形状の箱型構造であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な他の構成は、記録材に未定着像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱することにより前記未定着像を定着させる定着装置と、を有し、前記定着装置を通過した片面画像形成済みの記録材を両面搬送経路を経由させて再び前記画像形成部と前記定着装置に導入することにより記録材の両面に画像形成を行なう両面画像形成機能を有する画像形成装置において、前記定着装置の略直上に位置し、前記定着装置とともに前記両面搬送経路を構成する複数の案内リブを一体に設けた外装カバー部材を有し、前記案内リブ間には断熱部材が配設され、前記断熱部材は、前記記録材搬送方向に直交する方向において、前記記録材搬送方向の断面形状が両端部より中央部が小さいことを特徴とする。
定着装置の略直上に両面搬送経路を位置させ、且つ上記特定構成の空洞部もしくは断熱部材を設けることで、その断熱効果により、定着装置から発生する水蒸気の結露を防止すると共に、両面搬送される記録材の幅方向における不均一な温度分布を緩和することができ、カールや紙シワ等の記録材の変形や水滴による画像の汚れ等を防止することができる。
(1)画像形成装置例の全体的構成説明
図4は本実施例の画像形成装置の概略図である。本例の画像形成装置Aは電子写真プロセスを用いた、タンデム型のフルカラーレーザービームプリンタである。両面画像形成機能を有している。
Y・M・C・Bは第1〜第4の4つの画像形成部であり、プリンタ内に下から上に順に並列配置されている。各画像形成部はそれぞれフルカラー画像の色分解成分像としてのイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、およびブラックトナー像を形成する。各画像形成部はそれぞれ同様の電子写真機構であり、感光体ドラム1、帯電装置2、スキャナユニット3、現像装置4、静電転写装置5、クリーニング装置6等を有している。第1の画像形成部Yの現像装置4にはイエロートナー現像剤を収容してある。第2の画像形成部Mの現像装置4にはマゼンタトナー現像剤を収容してある。第3の画像形成部Cの現像装置4にはシアントナー現像剤を収容してある。第4の画像形成部Bの現像装置4にはブラックトナー現像剤を収容してある。各画像形成部において、感光体ドラム1・帯電装置2・現像装置4・クリーニング装置6は一体的にカートリッジ化して、プリンタ本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジPY・PM・PC・PBとしてある。
感光体ドラム1は、例えば直径30mmのアルミシリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC感光体)を塗布して構成したものであり、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されている。一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより、感光体ドラム1は図面上反時計回りに回転駆動される。
帯電装置2は、回転する感光体ドラム1の表面を所定の極性・電位に均一に帯電する。帯電装置2としては、接触帯電方式のものを使用することができる。帯電部材は、ローラ状に形成された導電性ローラである。このローラを感光体ドラム1の表面に当接させるとともに、このローラに帯電バイアスを印加することにより、感光体ドラム1の表面を一様に接触帯電させるものである。本例では負の所定電位に帯電させる。
スキャナユニット3は、感光体ドラム1の略水平方向に配置されていて、回転する感光体ドラム1の帯電処理面に対して画像情報に基づいてレーザービームを走査露光して静電潜像を形成する。すなわち、スキャナユニット3は画像信号に対応して変調されたレーザー光(画像光)を出力するレーザーダイオード(不図示)を有する。そのレーザー光が、スキャナモーター(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー3aに照射される。ポリゴンミラー3aに反射したレーザー光は、結像レンズ3bを介して帯電済みの感光体ドラム1の表面を選択的に露光して静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する。本例ではトナーの帯電極性は負である。静電潜像はこのトナーにより反転現像される。すなわち、静電潜像は低電位部(露光明部)にトナーが付着してトナー像として現像される。
クリーニング装置6は、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像を後述するように記録材に転写した後に感光体ドラム表面に残った転写残トナーを除去する。
画像形成の動作としては、第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bが印字タイミングに合わせて順次に駆動される。その駆動に応じて各感光体ドラム1が回転駆動される。そして、各画像形成部に対応するスキャナユニット3が順次に駆動される。また、帯電ローラ2による感光体ドラム周面の帯電がなされる。スキャナユニット3は、その感光体ドラム1の周面に画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム周面上に静電潜像を形成する。現像装置4は、静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ドラム周面上にトナー像を形成する。
このような画像形成動作により、第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bの各感光体ドラム1の表面に対してそれぞれフルカラー画像の色分解成分像としての、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が所定の制御タイミングにて形成される。
上記の第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bにおけるすべての感光体ドラム1に対向し、接するように循環移動する静電転写ベルト(以下、ベルトと略記する)7が配設されている。ベルト7は1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた、周長約700mm、厚さ約150μmのエンドレスのフィルム状部材で構成される。このベルト7は、垂直方向に4本のローラ7a・7b・7c・7dによって支持されている。ローラ7aは駆動ローラ、ローラ7bと7cは従動ローラ、7dはテンションローラである。ベルト7は駆動ローラ7aが回転駆動されることで図面上時計回りに感光体ドラム1の回転速度と略等速度で循環移動する。
第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bの各静電転写装置5はそれぞれ転写ローラである。各転写ローラ5はベルト7の内側において対応する感光体ドラム1に対向した位置に並設されている。そして各転写ローラ5はベルト7の内側に当接してベルト7を感光体ドラム1に接触させている。感光体ドラム1とベルト7の接触部が転写位置である。
第1の画像形成部Yの下側には給紙部8が配設されている。給紙部8はベルト7に記録材(転写材、シート材、用紙)Sを給紙する。プリンタ内における記録材Sの通紙は所謂中央基準でなされる。複数枚の記録材Sが給紙カセット8aに収納されている。画像形成時には、給紙ローラ8b(半月ローラ)、レジストローラ対8cが画像形成動作に応じて駆動制御される。給紙ローラ8bの回転駆動により、給紙カセット8a内の記録材Sが1枚毎分離給送される。給送された記録材Sはその先端が、その時点では回転停止状態のレジストローラ対8cのニップ部に突き当って受け止められる。これにより記録材Sはループを形成して、斜行矯正される。
その後、ベルト7の回転と画像形成部における画像書出し位置の同期をとって、レジストローラ対8cが駆動される。すなわち、最上流側の第1の画像形成部Yにおける感光体ドラム周面上のトナー像の先端が転写位置に到達するタイミングで、その転写位置に記録材Sの印字開始位置が一致するように、レジストローラ対8cの回転開始が制御される。このレジストローラ対8cの回転駆動により記録材Sはベルト7の下端部の静電吸着ローラ8dとベルト7とのニップ部に導入される。静電吸着ローラ8dは従動ローラ7bに対してベルト7を挟んで圧接していて、ベルト7の移動に従動して回転する。ベルト7と静電吸着ローラ46との間には電圧が印加される。ベルト7と静電吸着ローラ8dとのニップ部に導入された記録材Sは、誘電体である記録材Sとベルト7の誘電体層に誘起された電荷でベルト7の外面に静電吸着して保持される。
そして、記録材Sはベルト7に安定に保持されて下側の従動ローラ7b側から上側の駆動ローラ7a側へ搬送されていく。その搬送過程にいて、第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bの各転写位置を順次に通過していく。各転写位置の転写ローラ5にはトナーの負の帯電極性とは逆極性である正極性の転写バイアスが印加されている。これにより、記録材Sの表面に対して、第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bの各感光体ドラム1に形成される、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、の4つのトナー像が順次に位置合わせ状態で静電的に重畳転写される。
駆動ローラ7a側へ搬送された記録材Sは駆動ローラ部分でベルト7から曲率分離されて、ベルト7の上部に配設した定着装置20内に導入される。
記録材Sは転写工程が4色分4回実行されることからベルト7に対する吸着力も増大する。そこで、記録材Sを駆動ローラ部分でベルト7から曲率分離させる位置にはベルト7に対向させて分離除電器8を設けている。分離除電器8は、いわゆるコロナ放電を発生させうるものであり、記録材Sの帯電とは逆極性の電子イオンが、ベルト7上へ向け放出されている。その逆極性の電子イオンが記録材Sの帯電を中和緩和し、記録材Sのベルト7への吸着力が弱まる。そのため記録材Sを駆動ローラ部分でベルト7から剥離放電を生じさせずに容易に曲率分離させることができる。
図1は上記プリンタAの定着装置部分の拡大図である。定着装置20は、記録材Sに転写された複数色のトナー画像を定着させるものであり、回転する加熱ローラ22と、これに圧接している加圧ローラ23を有している。駆動ローラ7aの位置においてベルト7から曲率分離された記録材Sは、入口案内部材21にガイドされて、加熱ローラ22と加圧ローラ23との圧接部である定着ニップ部に導入され、該定着ニップ部で挟持搬送されることで熱及び圧力が与えられる。これによって複数色のトナー像が溶融混色してフルカラー画像として記録材表面に定着される。
定着ニップ部を出た記録材Sは、第1の排出ローラ対24に挟持されて中継ぎ搬送され、振り分け案内部材25と下案内部材26との間を通り、第2の排出ローラ対27に挟持されてプリンタ本体上面の積載トレイ29へ排出される。
28は支軸28aを中心に上下揺動可能な揺動案内部材であり、積載トレイ29に対する記録材排出口側に配設してある。この揺動案内部材28は、第2の排出ローラ対27から出てくる記録材Sの上面に自重で接して、記録材Sを積載トレイ29へ誘導する。
また、両面画像形成(両面印字)モードの場合は、記録材Sの搬送は次のように制御される。すなわち、上記のようにして片面印字済みの記録材Sが第2の排出ローラ対27により積載トレイ29に排出搬送されていく。その記録材Sの後端部Saが、図2のように、振り分け案内部材25を通過したが、第2の排出ローラ対27のニップ部は抜けていない所定の位置に来るタイミングで、第2の排出ローラ対27の回転が逆回転に制御される。これにより、その片面印字済みの記録材Sは積載トレイ29側からプリンタ内にスイッチバック搬送されていく。スイッチバックされた記録材Sは振り分け案内部材25の上側を通って両面搬送経路50へ進入する。Aは両面搬送経路50における記録材搬送方向である。この後、記録材Sは、両面搬送ローラ対60a、60b、60c(図4)と案内部材61によってプリンタ内を下方に搬送案内されて、レジストローラ対8cに対して表裏反転された状態になって再送される。
そして、以後は片面印字モードの場合と同様に、この記録材Sがレジストローラ対8cの回転駆動によりベルト7に給送され、該ベルト7に保持されて、第1〜第4の画像形成部Y・M・C・Bの転写位置に順次に搬送される。次いで再び定着装置20に導入されて、1面目と2面目の両面に印字済みの記録材が積載トレイ29へ排出される。
モノクロ印字モードの場合は、ブラックトナー像を形成する第4の画像形成部Bだけが画像形成動作する。第1〜第3の画像形成部Y・M・Cは感光体ドラム1が空回転される。
定着装置20はプリンタ本体に対して着脱交換可能な定着ユニットとして構成してあり、入口案内部材21、加熱ローラ22、加圧ローラ23、第1の排出ローラ対24、振り分け案内部材25、下案内部材26、第2の排出ローラ対27を包含させている。
53はプリンタ上部の外装カバー部材である。この外装カバー部材53は、図3のように、不図示の支持軸部を中心にプリンタ本体から開放回動することができる。前記の揺動案内部材28は外装カバー部材53側に配設してある。
(2)結露対策とカール対策
次に、結露対策とカール対策について説明する。本発明においては、定着装置20の略直上に両面搬送経路50を位置させている。この両面搬送経路50は、定着装置20側に設けた下案内部材52と、それに対向させて設けた上案内部材51により構成される。上案内部材51は図3のように開閉可能な外装カバー部材53の内面側に取り付けられている。従って、外装カバー部材53の開放により上案内部材51が下案内部材52から逃げて両面搬送経路50が開放され、両面搬送経路50における記録材のジャム処理が可能となる。また、定着装置20が露出してその交換や点検処理が可能となる。
図5は上案内部材51を取り付けた外装カバー部材53の内面側の斜視図である。図6は外装カバー部材53と上案内部材51の分解斜視図である。図7の(A)は上案内部材51を取り付けた外装カバー部材53の要部の一部切り欠き平面図、(B)は図7の(A)におけるa−a線部分の断面図である。図8の(A)と(B)はそれぞれ図7の(B)におけるb−b線部分とc−c線部分の断面図である。
ここで、以下の構成部材あるいは構成部分に関して、幅方向とは記録材搬送経路面内において記録材搬送方向に直交する方向に並行な方向とする。
外装カバー部材53の内面側には上案内部材51の取り付け部54を具備させてある。この取り付け部54は幅方向を長手とする箱型形状(枠型形状)をしている。この取り付け部54に対して上案内部材51を取り付けることにより、外装カバー部材53と上案内部材51との間には空洞部55が形成される。上案内部材51は取り付け部54の平面形状に略対応した平面形状である。取り付け部54と上案内部材51の幅方向の寸法はプリンタの最大通紙領域幅Wmax(図7の(A))よりも大きくしてある。取り付け部54に対する上案内部材51の取り付けは、上案内部材51の幅方向両端部をそれぞれ外装カバー部材53側の受け部53a・53aに対してビス53b・53bで固定することでなされる。
51aは上案内部材51の下案内部材52に対する対向面に設けた案内リブである。この案内リブ51aは記録材搬送方向と同じ方向に延びており、上案内部材の幅方向に間隔をあけて複数本設けられている。53cは上案内部材51の記録材搬送方向下流側において、外装カバー部材53の内面に設けた案内リブである。この案内リブ53cは記録材搬送方向と同じ方向に延びており、上案内部材51側の各案内リブ51aに対応させて外装カバー部材の幅方向に間隔をあけて複数本設けられている。
前記空洞部55は、記録材搬送方向の断面形状に関して、空洞部幅方向において両端部の断面形状より、中央部の断面形状を小さくするように、記録材搬送方向において凹型の箱型構造となっている。
さらに、箱型形状の取り付け部54は、その内部に、記録材搬送方向と同じ方向の壁(リブ)56が取り付け部幅方向に間隔をあけて複数本設けられており、取り付け部幅方向において複数の区画で分割されたブロックを有する。また、上案内部材51は、外装カバー部材53と、記録材搬送方向において凹型の空洞部55を形成すると共に、その内面側に定着装置20より発生する水蒸気の結露によって生じた水滴を溜める貯溜部51bを有している。
両面搬送経路50内は、外装カバー部材53と上案内部材51によって形成されている空洞部55が外気を断熱するため、定着装置20の放射熱により、その両面搬送経路50内が温められている。このため、定着装置20より発生する水蒸気は、両面搬送経路50内に結露することがなくなり、プリンタ本体外に排出される。
排出しきれない一部の水蒸気が外装カバー部材53の内面(図1において、斜線部53d部分)に回り込み、結露によって水滴を生じてしまうこともある。しかし、この場合でも、外装カバー部材53の内面から滴下した水滴は上案内部材51の内面に受け止められる。すなわち、上案内部材51の内面を貯溜部51aにして、その滴下水滴を溜めることで、記録材Sの画像上に水滴が落下することを防止している。
51cは上案内部材51に具備させた水滴受け板部である。この水滴受け板部51cは上案内部材51から記録材搬送方向上流側に張り出させて、上案内部材幅方向に沿って具備させてある。また、この水滴受け板部51bは上案内部材51の内面の貯溜部51aへ向かって傾斜させてある。外装カバー部材53の内面からこの水滴受け板部51bに落下した水滴は傾斜面を流下して貯溜部51aに溜められる。このような水滴受け板部51bを具備させることで、外装カバー部材53の内面の広い範囲の結露水滴に対応することができる。貯溜部51aに溜まった水滴はその後自然蒸発してプリンタ本体外に排出される。
また、両面搬送経路50内に進入した記録材Sの幅方向における不均一な温度分布を無くすために、外装カバー部材53と上案内部材51によって形成されている箱型形状の空洞部55を、上記のように、幅方向の中央部が両端部より小さい凹型形状としている。これにより、両面搬送経路50内の幅方向の中央部は断熱効果が両端部より弱くなる。すなわち、両面搬送経路50内の幅方向の温度分布は、両面搬送経路50内にスイッチバックされて進入する記録材Sの幅方向の温度分布とは逆の両端部より中央部のほうが低い温度分布となる。これにより、両面搬送経路50内を搬送される記録材Sの幅方向の温度分布を均一にすることができる。
さらに、空洞部55を壁56で空洞部幅方向において複数の区画で分割されたブロックを有する構造にすることにより、各ブロック間において温度の影響を受けにくくなる。これにより、両面搬送経路50内の幅方向において、前述の中央部の方が両端部より低い温度分布を形成しやすくなると共に、外装カバー部材53の補強をすることが可能となる。
両面印字モードにおいて、他面(第2面)の対する画像形成のためにプリンタ内にスイッチバックされた記録材Sは、両面搬送経路50で記録材幅方向の温度分布を一旦均一にし、その後の搬送経路部での搬送中に徐々に冷却される。そのため、記録材幅方向の不均一な温度分布が緩和され、記録材Sの冷却時に発生するストレスによるカールや紙シワ等の問題が発生しにくくなる。
図9〜図12は第2の実施例を示すものである。本実施例においては、定着装置20の略直上に位置する両面搬送経路50は、定着装置20に設けられた下案内部材52と、外装カバー部材53の内面に一体に設けられた案内リブ57により構成される。そして、外装カバー部材53の案内リブ57間に断熱部材58を貼り付ける。その断熱部材58は、記録材搬送方向の断面形状に関して、断熱部材幅方向において両端部の断面形状をより中央部の断面形状が小さくなるように、記録材搬送方向において凹型の部材としている。
図9は案内リブ57と断熱部材58を設けた外装カバー部材53の内面側の斜視図である。図10は外装カバー部材53と断熱部材58との分解斜視図である。図11の(A)は断熱部材58を取り付けた外装カバー部材53の要部の一部切り欠き平面図、(B)は図11の(A)におけるa−a線部分の断面図である。図12の(A)と(B)はそれぞれ図11の(B)におけるb−b線部分とc−c線部分の断面図である。
案内リブ57は記録材搬送方向と同じ方向に延びており、外装カバー部材幅方向に間隔をあけて複数本設けられている。
両面搬送経路50内は、外装カバー部材53の内面の案内リブ57間に設けた断熱部材58によって外気を断熱するため、定着装置20の放射熱により、その両面搬送経路50内が温められている。このため、定着装置20より発生する水蒸気は、両面搬送経路50内に結露することがなくなり、プリンタ本体外に排出される。
また、両面搬送経路50内に進入した記録材Sの幅方向における不均一な温度分布を無くすために、断熱部材58を、上記のように、幅方向の中央部が両端部より小さい断面形状としている。これにより、両面搬送経路50内の幅方向の中央部は断熱効果が両端部より弱くなる。すなわち、実施例1と同様に、両面搬送経路50内の幅方向の温度分布は、両面搬送経路50内にスイッチバックされて進入する記録材Sの幅方向の温度分布とは逆の両端部より中央部のほうが低い温度分布となる。これにより、両面搬送経路50内を搬送される記録材Sの幅方向の温度分布を均一にすることができる。従って、両面印字モードにおいて、他面の対する画像形成のためにプリンタ内にスイッチバックされた記録材Sは、両面搬送経路50で記録材幅方向の温度分布を一旦均一にされる。そして、その後の搬送経路部での搬送中に徐々に冷却される。そのため、記録材幅方向の不均一な温度分布が緩和され、記録材Sの冷却時に発生するストレスによるカールや紙シワ等の問題が発生しにくくなる。
また、案内リブ57を外装カバー部材53と一体にすることで、リブ形状の寸法公差や組付け誤差を最小にすることができ、さらに、定着装置20によるリブ形状部の熱変形を受けにくく、安定した案内リブ57を得ることができる。
定着装置20は実施例のヒートローラタイプのものに限られず、他のタイプの加熱方式の定着装置とすることができる。
画像形成部は電子写真プロセスに限られず、他の画像形成プロセスを利用したものであってもよい。また転写方式に限られず、直接方式の画像形成プロセスの画像形成部にすることもできる。
図4のプリンタの定着装置部分の拡大図 両面印字モードにおける記録材スイッチバック搬送の説明図 外装カバー部材を開放した状態を示した図 実施例のプリンタの概略の縦断側面模式図 上案内部材を取り付けた外装カバー部材の内面側の斜視図 外装カバー部材と上案内部材の分解斜視図 (A)は上案内部材を取り付けた外装カバー部材の要部の一部切り欠き平面図、(B)は(A)におけるa−a線部分の断面図 (A)と(B)はそれぞれ図7の(B)におけるb−b線部分とc−c線部分の断面図 実施例2における、案内リブと断熱部材を設けた外装カバー部材の内面側の斜視図 外装カバー部材と断熱部材との分解斜視図 (A)は断熱部材を取り付けた外装カバー部材の要部の一部切り欠き平面図、(B)は(A)におけるa−a線部分の断面図 (A)と(B)はそれぞれ図11の(B)におけるb−b線部分とc−c線部分の断面図
符号の説明
A‥‥プリンタ(画像形成装置)、PY・PM・PC・PB‥‥プロセスカートリッジ、20‥‥定着装置、27‥‥第2の排出ローラ、7‥‥静電転写ベルト、50‥‥両面搬送経路、51‥‥上案内部材、52‥‥下案内部材、53‥‥外装カバー部材、54‥‥上案内部材取り付け部、55‥‥空洞部、56‥‥壁(リブ)部、57‥‥案内リブ部、58‥‥断熱材

Claims (4)

  1. 記録材に未定着像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱することにより前記未定着像を定着させる定着装置と、を有し、前記定着装置を通過した片面画像形成済みの記録材を両面搬送経路を経由させて再び前記画像形成部と前記定着装置に導入することにより記録材の両面に画像形成を行なう両面画像形成機能を有する画像形成装置において、
    前記定着装置の略直上に位置し、前記定着装置とともに前記両面搬送経路を構成する案内部材を設けた外装カバー部材を有し、前記案内部材と前記外装カバー部材との間には空洞部が形成されており、前記空洞部は、前記記録材搬送方向に直交する方向において、前記記録材搬送方向の断面形状を両端部より中央部を小さくした凹形状の箱型構造であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記空洞部は、前記記録材搬送方向に直交する方向において、前記記録材搬送方向と同じ方向の複数のカベによって、複数の区画に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記案内部材は、前記外装カバー部材の内面に結露することによって生じた水滴を溜める貯溜部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 記録材に未定着像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱することにより前記未定着像を定着させる定着装置と、を有し、前記定着装置を通過した片面画像形成済みの記録材を両面搬送経路を経由させて再び前記画像形成部と前記定着装置に導入することにより記録材の両面に画像形成を行なう両面画像形成機能を有する画像形成装置において、
    前記定着装置の略直上に位置し、前記定着装置とともに前記両面搬送経路を構成する複数の案内リブを一体に設けた外装カバー部材を有し、前記案内リブ間には断熱部材が配設され、前記断熱部材は、前記記録材搬送方向に直交する方向において、前記記録材搬送方向の断面形状が両端部より中央部が小さいことを特徴とする画像形成装置。
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