JP2004184451A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004184451A JP2002347750A JP2002347750A JP2004184451A JP 2004184451 A JP2004184451 A JP 2004184451A JP 2002347750 A JP2002347750 A JP 2002347750A JP 2002347750 A JP2002347750 A JP 2002347750A JP 2004184451 A JP2004184451 A JP 2004184451A
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Junichi Ochi
潤一 大地
Yuzuru Tsurumi
譲 鶴見
Nobukazu Adachi
信和 安達
Atsushi Sano
敦史 佐野
Shigeo Miyabe
滋夫 宮部
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Abstract

【課題】ベルト部材を離間させることなく像担持体又は現像部又は現像剤収納容器を着脱すること。
【解決手段】少なくとも2個の像担持体3aと、現像剤担持体を含む現像部3bと、現像部3bへ搬送するための現像剤を収納する現像剤収納容器と、像担持体3a上に回転多面鏡で反射した光を走査し像を形成する走査光学装置4と、転写部を有するベルト部材11とを備える。像担持体3aと、現像部3bと、現像剤収納容器のうち少なくとも1つが着脱可能で、ベルト部材11の転写部における走行方向と、回転多面鏡5の回転軸に直交する平面との角度が鋭角であるように配設される。像担持体3a又は現像部3b又は現像剤収納容器の着脱方向を、ベルト部材11と走査光学装置4との間隔の広い側とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真画像形成装置に関する。詳しくは複数の感光体を有する多重転写による電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を形成する電子写真プロセスとしては、いくつかの方式が提案されている。その中でも近年要求の高まりつつある高速プロセスとして、複数ドラム多重転写方式を採用した装置が挙げられる。
その一例として、図11に示す構成のように複数の感光体ドラムから中間転写ベルト等の中間転写材上に一次転写して各色を重ね合わせ、続けて転写紙等の転写材上に二次転写して画像形成を行うものがある。
【0003】
図11において、転写材であるシートPは給紙カセット108に積載される。給紙ローラ109により一枚ずつ分離給送されたシートPは搬送ローラ対119により転写材転写部110へと搬送される。
【0004】
プロセスカートリッジ102は像担持体である感光体ドラム103a、現像剤担持体を含む現像器103b、クリーニング部103cから構成される。上方に配設された走査光学装置104によりレーザー光を走査して照射することで、帯電された感光体ドラム上に静電潜像を形成する。
【0005】
なお、本例では不図示の複数のレーザー光学系より発せられたレーザー光が、単一の回転する回転多面鏡105を経て光路長が等しく各感光体ドラムに到達する構成として示している。
【0006】
現像器103bは静電潜像上にトナー像を形成する。この例はカラー画像形成装置であり、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(BK)の4色を連続してベルト状の中間転写材(中間転写ベルト)111上に一次転写する。このようにして中間転写ベルト111上に形成された画像を転写材転写部110でシートP上に二次転写する。
【0007】
その後シートPは熱定着器112へと搬送され、トナー画像の定着を行う。定着を終えたシートは排紙ローラ対115へと送られて、排紙スタッカ116へと排紙される。
【0008】
また、他の例としては、図12に示すようなベルト状の搬送部材(搬送ベルト)121でシートPを静電的に吸着搬送し、シートP上に順次トナー画像を重ね合わせるものがある。分離給送されたシートは搬送ローラ対119により転写部120a〜120dへと送られる。該転写部で各色を順次転写されたシートは熱定着器112で定着され、排紙される。
【0009】
図11、12に示すように、通常、複数の感光体ドラム103aは中間転写ベルト111又は搬送ベルト121の面に沿うように直線上に配置され、その感光体ドラムに対して中間転写ベルト111又は搬送ベルト121とは反対側に走査光学装置を配設していた。
【0010】
この走査光学装置は、精度上から装置本体に固定しておくことが望ましいので、感光体ドラム又は感光体ドラムを含むプロセスカートリッジを交換する際には、感光体ドラムを用紙の幅方向、即ち感光体ドラムの軸方向(図11、12において紙面垂直方向)から抜くか、あるいは装置本体の一部を大きく開口させてから交換を行う必要があった。
【0011】
また、現像器103bをプロセスカートリッジ102から独立して着脱できるタイプの画像形成装置においても同様に、現像器103bを交換する際には、現像器103bを用紙の幅方向、即ち感光体ドラム103aの軸方向(図11、12において紙面垂直方向)から抜くか、あるいは装置本体の一部を大きく開口させてから交換を行う必要があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例において、感光体ドラム又は現像器又はプロセスカートリッジを交換する際において、以下のような課題があった。
【0013】
感光体ドラム103aを、感光体ドラムの軸方向へ抜き取る際には、中間転写ベルト111又は搬送ベルト121との摺擦を防ぐ為に、感光体ドラム103aと中間転写ベルト111又は搬送ベルト121の接触を解除しておく必要があった。その理由は摺擦によるドラムメモリなど画像に悪影響が出る恐れがあるからである。
【0014】
感光体ドラム103aと中間転写ベル111ト又は搬送ベルト121の接触を解除するためには装置本体に比較的複雑な構成が必要となるだけでなく、まず外装カバーを開いた後に中間転写ベルト又は搬送ベルトを移動させる操作を行うなど、操作が頻雑な場合もあった。
【0015】
以上のような理由から機構が複雑になり、装置の小型化や高信頼性化の他、ユーザビリティ等に対しても課題があった。
【0016】
同様に現像器103bのみを感光体ドラム103aの軸方向へ抜き取る際には、感光体ドラムと現像剤担持体の摺擦を防ぐために、感光体ドラムと現像剤担持体の接触を解除しておく必要があった。
【0017】
また、中間転写ベルト又は搬送ベルトを離間させないためには、例えば画像形成装置本体を、現像器又はプロセスカートリッジが取り出せるように大きく開口させる方法もあるが、機構が比較的大掛かりになるだけでなく、精度にも不安があった。
【0018】
本発明の課題は、像担持体、現像部、ベルト部材等の各部を離間させることなく像担持体又は現像部又はプロセスカートリッジを交換可能にすることができ、また、それらの離間機構を不要にして部品点数削減、取付位置精度の向上を図ることができ、小型で信頼性が高く、ユーザビリティにも優れた画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の手段は、少なくとも2個の像担持体と、現像剤担持体を含む現像部と、現像部へ搬送するための現像剤を収納する現像剤収納容器と、像担持体上に回転多面鏡で反射した光を走査し像を形成する走査光学装置と、転写部を備えるベルト部材とを備え、像担持体と、現像部と、現像剤収納容器のうち少なくとも1つが着脱可能で、ベルト部材の転写部における走行方向が、回転多面鏡の回転軸に直交する平面に対して鋭角であるように配設され、像担持体又は現像装置又は現像剤収納容器の着脱方向を、ベルト部材と走査光学装置の間隔の広い側とすることを特徴とする。
【0020】
上記の構成により、像担持体又は現像部又は現像剤収納容器を着脱する際に、走査光学装置とベルト部材のいずれをも離間させる必要性をなくすことができる。また、離間機構が不要になるので部品点数削減、取付位置精度の向上を図ることができる。その結果、小型で信頼性が高く、ユーザビリティにも優れた画像形成装置が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を図1に示す。この画像形成装置は乾式電子写真プロセスを利用した非磁性1成分トナーを用いたカラー画像形成装置の例である。
【0022】
この画像形成装置においては、プロセスカートリッジ22を2個備えている。各プロセスカートリッジ22は、像担持体である感光体ドラム3a、感光体ドラム3a上の転写残りをクリーニングするクリーニング部3cを1組備えている。さらに、感光体ドラム3aに対して画像形成を行う現像器3bを2組備えている。
【0023】
そして、それぞれの現像器3bにおいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のいずれかの現像剤であるトナーを収容する。つまり、プロセスカートリッジ1個につき2色の現像を行う構成となっている。
【0024】
上記2個のプロセスカートリッジ22は、装置本体に対して斜めに配設された中間転写ベルト11上に並べて装着する。中間転写ベルト11の上方に配設される走査光学装置4は、プリンタ本体に接続したコンピュータ等から送られる画像情報信号に対応して変調されたレーザー光Lを出力して、一様帯電処理された感光体ドラム3aの表面を走査露光して静電潜像を形成する。
【0025】
走査光学装置4は、不図示のレーザー光学系と、レーザー光学系より射出されたレーザー光をスキャニングする、モータによって回転駆動される回転多面鏡5と、レーザー光のスポットを形成するレンズ群と、レーザー光を偏向する折り返しミラー23、24から構成される。
【0026】
図に示すように、走査光学装置4と中間転写ベルト11の位置関係は、断面を見ると「ハ」の字に構成され、その開きの大きい側からプロセスカートリッジの交換を行うことができるようになっている。なお、この実施の形態において、走査光学装置4は、単一の回転多面鏡5により2本のレーザービームLを走査する。
【0027】
このように走査光学装置4を中間転写ベルト11に対して所定の傾斜をつけて配設するため、2本のレーザービームLの光路長を等しく調節する必要がある。そのため、この実施形態においては、2本の光路のうち、感光体ドラム3aとの距離が遠い側の光路の折り返しミラー23を1枚とし、近い側の折り返しミラー24を2枚として光路長を確保し、2本の光路を等長としている。
【0028】
画像形成を行うに際し、各プロセスカートリッジ22の第1色目がトナー像を形成し、中間転写ベルト11上に順次一次転写し、まず2色を重ねあわせたトナー像が中間転写ベルト11上に形成される。中間転写ベルトは回転を続け、一周してきたところで各プロセスカートリッジの第2色目をさらに重ねて一次転写する。
【0029】
このようにして中間転写ベルト11上には4色を重ね合わせたトナー像が形成され、給紙トレイ25から給紙された転写材に転写材転写部10において一括して転写される。その後、転写材は熱定着器12へ搬送され、トナー像の熱定着を行う。定着を終えた転写材は、排紙ローラ対15により排紙スタッカ16上に排出される。
【0030】
次に、プロセスカートリッジの交換方法について説明する。
【0031】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段(現像器3b)と、像担持体(感光体ドラム3a)と、クリーニング手段(クリーニング部3c)と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0032】
勿論、本実施形態では、このプロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。現像カートリッジとは、トナー容器を含む現像装置をカートリッジ化したものであり、現像剤カートリッジとは、トナーを補給するための容器のみカートリッジ化したものである。即ち、像担持体と、現像部と、現像剤収納容器の少なくとも一つが着脱可能なものにも適用される。
【0033】
トナーを消耗した場合や像担持体である感光体ドラム3aに異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。プロセスカートリッジ22は、装置本体内部に設けられたレール部材26に沿って所定の位置に装着される。
【0034】
ユーザーがプロセスカートリッジ22を取り出す際には、まず給紙トレイ25とは反対側にある装置側面のドアパネル18を開く。その開口部から目的のプロセスカートリッジ22にアクセスし、交換を行う。プロセスカートリッジ22は略水平方向手前、即ち中間転写ベルト11から離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。
【0035】
したがって、像担持体3aと中間転写ベルト11をあらかじめ離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、上述したように中間転写ベルト11と走査光学装置4は所定の角度で「ハ」の字に開いているため、着脱時にプロセスカートリッジ22の上方に配設される走査光学装置4と干渉することもないし、2個のプロセスカートリッジのうちのどちらでも単独に着脱することが可能である。
【0036】
さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0037】
さらに、本実施形態においてドアパネル18は転写材搬送路の開口を兼ねている。即ち、紙詰まりが発生した際のジャム処理と、プロセスカートリッジ22の着脱を共通の開口部より行うことができるので、ユーザビリティ及び簡略な構成という点で好ましい。
【0038】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成により装置側面よりのプロセスカートリッジ22の容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0039】
(第2の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図2に示す。この画像形成装置は、第1の実施形態と同じく2個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザービームプリンタの例である。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第1の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0040】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0041】
なお、この実施形態でも、このプロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。現像カートリッジとは、トナー容器を含む現像装置をカートリッジ化したものであり、現像剤カートリッジとは、トナーを補給するための容器のみカートリッジ化したものである。
【0042】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0043】
この実施形態のプリンタにおいては、給紙トレイ25がドアパネル18と同じ側にあることが特徴である。給紙された転写材は、「S」の字状のパスを通り、画像を形成して排紙スタッカ16上に排紙される。
【0044】
プロセスカートリッジ22を交換する際には略水平方向即ち中間転写ベルト11と離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。したがって、像担持体と中間転写ベルトをあらかじめ離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、上述したように中間転写ベルト11と走査光学装置4は所定の角度で「ハ」の字に開いているため、プロセスカートリッジ22が上方に配設される走査光学装置4と干渉することもないし、2個のプロセスカートリッジのうちのどちらでも単独に着脱することが可能である。さらに、中間転写ベルトの離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0045】
さらに、この実施形態においてドアパネル18は転写材搬送路の開口を兼ねている。即ち、紙詰まりが発生した際のジャム処理と、プロセスカートリッジの着脱を共通の開口部より行うことができる。このように、給紙とジャム処理とプロセスカートリッジ交換を同一方向から行うことができるので、ユーザーにわかりやすく、また装置本体を設置するスペースが少なくて済むという利点がある
【0046】
この実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成によりプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0047】
(第3の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図3に示す。この画像形成装置は、第1の実施形態と同じく2個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザービームプリンタの例である。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第1の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0048】
この実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0049】
なお、この実施形態でも、このプロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0050】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0051】
この実施形態のプリンタにおいては、中間転写ベルト11が略鉛直に配設され、逆「ハ」の字形になるように走査光学装置4が給紙トレイ25側に配設される。2個のプロセスカートリッジは給紙トレイ25側から、斜め上方に任意の一方を着脱することが可能である。また熱定着器12は中間転写ベルト11をはさんでプロセスカートリッジ22の反対側に配設される。
【0052】
プロセスカートリッジ22を交換する際には中間転写ベルト11から離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。したがって、像担持体と中間転写ベルトをあらかじめ離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。
【0053】
また、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジ22の着脱の際、走査光学装置4が干渉することもない。プロセスカートリッジ22の着脱が給紙と同方向から行えるので、ユーザーがわかりやすい上に、装置本体を設置するスペースが少なくて済むという利点がある。また、ドアパネル18を装置正面側とすることができるので、ユーザビリティを高めることができる。2個のプロセスカートリッジ22のうちのどちらでも単独に着脱することが可能である。さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0054】
また、熱定着器12は中間転写ベルト11をはさんでプロセスカートリッジ22の反対側に配設されるので、プロセスカートリッジ22に熱の影響を与えないという点も好ましい。
【0055】
この実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成によりプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0056】
(第4の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図4に示す。この画像形成装置は、第1の実施形態と同じく2個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザービームプリンタである。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第1の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0057】
この実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0058】
なお、この実施形態でも、このプロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0059】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0060】
この実施形態のプリンタにおいては、走査光学装置4が中間転写ベルト11の下方に配設され、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾斜して配設され、「ハ」の字の開いている方を給紙トレイ25側になるようにしている。
【0061】
2個のプロセスカートリッジ22は給紙トレイ25側から、ドアパネル18を開き、斜め上方に任意の一方を着脱することが可能である。また、ドアパネル18を装置正面側とすることができるので、ユーザビリティを高めることができる。熱定着器12は排紙ローラ対15手前、すなわち装置内最上部に配設される。
【0062】
プロセスカートリッジ22を交換する際には中間転写ベルト11から離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。したがって、像担持体と中間転写ベルトをあらかじめ離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。
【0063】
また、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジの着脱の際、走査光学装置が干渉することもない。プロセスカートリッジの着脱が給紙と同方向から行えるので、ユーザーがわかりやすい上に、装置本体を設置するスペースが少なくて済むという利点がある。2個のプロセスカートリッジ22のうちのどちらでも単独に着脱することが可能である。さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。また熱定着器12は最上部に配設されるので、画像形成装置内部を昇温させないという点も好ましい。
【0064】
この実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成によりプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0065】
(第5の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図5に示す。この画像形成装置は、転写式電子写真プロセスを利用した非磁性1成分トナーを用いたカラー画像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスカートリッジを直線上に備えたいわゆるタンデム方式のフルカラーレーザービームプリンタである。以下に本実施形態に示す画像形成装置の画像形成方法を詳細に説明する。
【0066】
1はプリンタ本体である。2はプリンタ本体に対して着脱自在のプロセスカートリッジであり、その構成は像担持体である感光体ドラム3a、感光体ドラムに対して現像を行う現像器3b、感光体ドラム3a上の転写残りトナーをクリーニングするクリーニング部3cからなり、現像剤であるトナーを収容する。
【0067】
各色について上記構成を有する為、プロセスカートリッジ2は1台につき4個備える。ここで、4個のプロセスカートリッジ2は鉛直方向に積み上げ、かつ水平方向にずらして階段状に配置している。この構成により、着脱方向である水平方向へ移動する際に互いに干渉することはない。
【0068】
4は走査光学装置であり、プリンタ本体1に接続したコンピュータ等から送られる画像情報信号に対応して変調されたレーザー光Lを出力して、一様帯電処理された感光体ドラム3aの表面を走査露光して静電潜像を形成する。
【0069】
走査光学装置4は、不図示のレーザー光学系と、レーザー光学系より射出されたレーザー光をスキャニングする、モータによって回転駆動される回転多面鏡5と、レーザー光のスポットを形成するレンズ群6と、レーザー光を偏向する折り返しミラー7から構成される。
【0070】
レーザー光は複数の感光体ドラム3aに対応して、最終的に同数のレーザー光を射出する必要があるが、本実施形態では走査光学装置本体及び回転多面鏡を単一の構成とし、4個のレーザー光学系より射出されたレーザー光を、それぞれ該感光体ドラムに達するまでの光路長が等長となるよう回転多面鏡5と折り返しミラー7を配置している。
【0071】
ここで、走査光学装置本体及び回転多面鏡は単一でなく複数個に分かれていても差し支えないが、走査光学装置4を単一とすることにより折り返しミラー等の各構成部品の装置本体に対する取り付け位置の精度を向上させたり、組立てを簡略化することが出来る。
【0072】
また回転多面鏡5を単一とすることで、走査光学装置4の構成をより簡略化できる。なお、該走査光学装置4は前記プロセスカートリッジ2に対してその上方に配設される。
【0073】
給紙カセット8に積載収納された転写材である用紙Pは、給紙ローラ9の回転動作により一枚ずつ分離給送され、転写材転写部10に送り込まれる。
【0074】
上述の感光体ドラム3上に形成された静電潜像は現像器3bによってトナー像として現像される。感光体ドラム3a上に形成したトナー像は中間転写ベルト11上に各色を重ね合わせて一次転写を行い、転写材転写部10において転写材へ二次転写を行う。
【0075】
転写材転写部10を出た転写材Pは搬送ローラ対17を経て熱定着器12へと搬送される。なお、搬送ローラ対17は未定着画像を搬送する為、非画像側が搬送ローラ17a、画像側が搬送コロ17bとなり、なおかつ搬送コロ17bは画像領域外をニップする。熱定着器12ではヒーターを内蔵した熱ローラ13と加圧ローラ14との定着ニップ部を通ることで、トナー像の熱圧定着を行う。定着を終えた転写材Pは排紙ローラ対15によって排紙スタッカ16上に排出される。
【0076】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0077】
なお、この実施形態でも、プロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0078】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0079】
プロセスカートリッジ2は、装置本体内部に設けられた不図示のレール状の部材に沿って所定の位置に装着される。「所定の位置」では、上述したようにプロセスカートリッジ2を階段状に配置するが、この配置方法をとり、かつ各プロセスカートリッジ2の端部長さを適切な長さに抑える事により上方より照射される4本のレーザー光を各プロセスカートリッジ2が遮ることがなく、走査光学装置4を上方に配置することが可能となっている。
【0080】
次に、プロセスカートリッジの交換方法について説明する。
【0081】
ユーザーがプロセスカートリッジ2を取り出す際には、まず装置側面のドアパネル18を開く。その開口部から目的のプロセスカートリッジ2にアクセスし、交換を行う。プロセスカートリッジ2は水平方向手前即ち中間転写ベルト11と離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。
【0082】
したがって、像担持体3aと中間転写ベルト11を互いに離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジの着脱の際、走査光学装置が干渉することもない。
【0083】
さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0084】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成により装置前面よりのプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0085】
(第6の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図6に示す。この画像形成装置は第5の実施形態と同じく4個のプロセスカートリッジを備え、電子写真プロセスによる非磁性1成分トナーを用いたカラーレーザービームプリンタである。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第5の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0086】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0087】
なお、この実施形態でも、プロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0088】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0089】
給紙ローラ9により給紙カセット8から送り出された転写材Pは、搬送ローラ対19によって転写材転写部10へと送られる。11は中間転写ベルトで、略水平に配設される。中間転写ベルト11に沿って、4個のプロセスカートリッジ2を並べて配設する。装置本体内壁面には不図示のレール状部材があり、各プロセスカートリッジ2はそのレール状部材に沿って所定の位置に装着される。
【0090】
このときのプロセスカートリッジ2の着脱方向は水平面に対して斜め方向である。つまり着脱時には互いに干渉せず、各プロセスカートリッジ2の端部長さを適切な長さに抑える事で、以下で述べる走査光学装置4からのレーザー光を遮ることもない。走査光学装置4は図6に示すようにプロセスカートリッジ2に対して中間転写ベルト11の反対側かつ上方に傾けて配設される。
【0091】
ユーザーがプロセスカートリッジ2を着脱する際にはドアパネル18を開口し、目的とするプロセスカートリッジ2を手前斜め上方向へと引き出す。プロセスカートリッジ2を引き抜く方向は中間転写ベルト11と離れる方向に引き抜く方向であるため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。
【0092】
したがって、像担持体3aと中間転写ベルト11を互いに離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジ2の着脱の際、走査光学装置4が干渉することもない。
【0093】
さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0094】
さらに、本実施形態においてドアパネル18は転写材搬送路の開口を兼ねている。即ち、紙詰まりが発生した際のジャム処理と、プロセスカートリッジ2の着脱を共通の開口部より行うことができるので、ユーザビリティ及び簡略な構成という点で好ましい。
【0095】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成によりプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0096】
(第7の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図7に示す。この画像形成装置は第5の実施形態と同じく4個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザープリンタである。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第5の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0097】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0098】
なお、この実施形態でも、プロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0099】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0100】
給紙ローラ9により給紙カセット8から送り出された転写材Pは、搬送ローラ対19によって転写材転写部10へと送られる。11は中間転写ベルトで、水平面に対してある角度を持たせて配設される。中間転写ベルト11に沿って、4個のプロセスカートリッジを並べて配設する。
【0101】
装置本体内壁面には不図示のレール状部材があり、各プロセスカートリッジ2は該レール状部材に沿って所定の位置に装着される。このときのプロセスカートリッジ2の配置方法は、鉛直方向へ積み上げ、かつ水平方向へずらして階段状に配置してある。
【0102】
つまり、着脱方向である水平方向へ移動しても互いに干渉せず、さらに各プロセスカートリッジ2の端部長さを適切な長さに抑える事によって、以下で述べる走査光学装置4からのレーザー光を遮ることもない。走査光学装置4は図に示すようにプロセスカートリッジ2に対して中間転写ベルト11の反対側かつ下方に略水平に配設される。
【0103】
ユーザーがプロセスカートリッジ2を着脱する際にはドアパネル18を開口し、目的とするプロセスカートリッジ2を手前方向へと水平方向に引き出す。プロセスカートリッジ2を引き抜く方向は中間転写ベルト11と離れる方向に引き抜く方向であるため、像担持体3aが中間転写ベルト11と摺擦することはない。
【0104】
したがって、像担持体と中間転写ベルトを互いに離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、走査光学装置4は中間転写ベルト11に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジ2の着脱の際、走査光学装置4が干渉することもない。
【0105】
さらに、中間転写ベルト11の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0106】
さらに、本実施形態においてドアパネル18を開口することで、転写材搬送路に到達することができる。即ち、紙詰まりが発生した際のジャム処理と、プロセスカートリッジ2の着脱を共通の開口部より行うことができるので、ユーザビリティ及び簡略な構成という点で好ましい。
【0107】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成により装置前面よりのプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0108】
(第8の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図8に示す。この画像形成装置は、第5の実施形態と同じく4個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザービームプリンタである。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第5の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0109】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0110】
なお、この実施形態でも、プロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。
【0111】
トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0112】
給紙ローラ9により給紙カセット8から送り出された転写材Pは、搬送ローラ対19に送られ、続いて転写材を静電的に吸着して搬送する搬送ベルト21によって転写部20a〜20dへと送られる。
【0113】
4個のプロセスカートリッジ2は搬送ベルト21上に並べて配設する。装置本体内壁面には不図示のレール状部材があり、各プロセスカートリッジ2はレール状部材に沿って所定の位置に装着される。
【0114】
この「所定の位置」では、上述したようにプロセスカートリッジ2を階段状に配置するが、この配置方法をとり、かつ各プロセスカートリッジ2の端部長さを適切な長さに抑える事により上方より照射される4本のレーザー光を各プロセスカートリッジが遮ることがなく、走査光学装置を上方に配置することが可能となっている。
【0115】
走査光学装置4は図に示すようにプロセスカートリッジ2に対して搬送ベルト21の反対側に、略水平に装着される。
【0116】
ユーザーがプロセスカートリッジ2を取り出す際には、まず装置側面のドアパネル18を開く。その開口部から目的のプロセスカートリッジ2にアクセスし、交換を行う。プロセスカートリッジ2は水平方向手前即ち搬送ベルト21と離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが搬送ベルト21と摺擦することはない。
【0117】
したがって、像担持体と搬送ベルトを互いに離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、走査光学装置4は搬送ベルト21に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジの着脱の際、走査光学装置が干渉することもない。さらに、搬送ベルト21の離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に部品点数も削減することが可能である。
【0118】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成により装置前面斜め上方よりのプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0119】
(第9の実施形態)
本実施形態の画像形成装置の概略構成を図9に示す。この画像形成装置は第5の実施形態と同じく4個のプロセスカートリッジを備え、非磁性1成分トナーを用いた電子写真プロセスによるカラーレーザービームプリンタである。以下に本実施形態特有の構成を説明するが、第5の実施形態のプリンタと共通する構成機器・部分については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0120】
本実施形態における「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、装置本体に対して着脱自在とするものである。
【0121】
なお、この実施形態でも、プロセスカートリッジタイプのものに限らず、現像カートリッジや、現像剤カートリッジタイプにも適用可能である。トナーを消耗した場合や像担持体に異常が発生した場合にはユーザーが自ら交換できるものである。
【0122】
給紙ローラ9により給紙カセット8から送り出された転写材Pは、搬送ローラ対19に送られ、続いて転写材を静電的に吸着して搬送する搬送ベルト21によって転写部転写部20a〜20dへと送られる。
略水平に配設された搬送ベルト21上に、4個のプロセスカートリッジを並べて配設する。搬送ベルト21を略水平に配設することにより、装置本体の高さを低く押えることができる。装置本体内壁面には不図示のレール状部材があり、各プロセスカートリッジ2はレール状部材に沿って所定の位置に装着される。
【0123】
また、走査光学装置4は図に示すようにプロセスカートリッジ2に対して搬送ベルト21に対する反対側に、斜めに傾けて装着される。これはプロセスカートリッジ2の着脱に際して干渉しない位置であり、さらに各プロセスカートリッジ2の端部長さを適切な長さに抑える事によって、各レーザー光をプロセスカートリッジ2が各々遮ることのない位置である。
【0124】
また、本実施形態の画像形成装置のその他の構成を図10に示す。図10に示す構成は、2個のプロセスカートリッジ2を備え、例えば黒と赤など2色の画像を出力するレーザービームプリンタである。本構成においても、上記4色の場合と同様の特徴を持つ。但し、4色の場合に比較して現像器周辺の空間に余裕があるため、図10のように搬送ベルト21を斜めに配設しても装置本体の高さを比較的低く押えることが可能である。もちろん搬送ベルト21を略水平に配設しても差し支えない。
【0125】
図9及び図10に示す構成のレーザービームプリンタにおいて、ユーザーがプロセスカートリッジ2を取り出す際には、まず、装置側面のドアパネル18を開く。その開口部から目的のプロセスカートリッジにアクセスし、交換を行う。プロセスカートリッジ2は手前斜め上方即ち搬送ベルト21と離れる方向に引き抜くため、像担持体3aが搬送ベルト21と摺擦することはない。
【0126】
したがって、像担持体と搬送ベルトを互いに離間させて摺擦による画像悪化を防止する対策をとる必要がない。また、走査光学装置4は搬送ベルト21に対して傾けて配設されており、プロセスカートリッジ2の着脱の際、走査光学装置4が干渉することもない。さらに、搬送ベルトの離間機構が必要無いので、装置本体に設置する際の位置精度を高めることが可能である上に、部品点数も削減することが可能である。
【0127】
本実施形態に示す画像形成装置の特徴は、上述した構成により装置前面斜め上方よりのプロセスカートリッジの容易な交換及び簡潔で信頼性の高い画像形成装置を実現するものである。
【0128】
本発明の実施の形態には、実施態様1に加えて、次の各実施態様2〜10も含まれる。
【0129】
(実施態様1)
少なくとも2個の像担持体3aと、現像剤担持体を含む現像部3bと、現像部3bへ搬送するための現像剤を収納する現像剤収納容器と、像担持体3a上に回転多面鏡で反射した光を走査し像を形成する走査光学装置4と、転写部を有するベルト部材11とを備え、像担持体3aと、現像部3bと、現像剤収納容器のうち少なくとも1つが着脱可能で、ベルト部材11の転写部における走行方向と、回転多面鏡5の回転軸に直交する平面との角度が鋭角であるように配設され、像担持体3a又は現像部3b又は現像剤収納容器の着脱方向を、ベルト部材11と走査光学装置4との間隔の広い側とすることを特徴とする画像形成装置。
【0130】
(実施態様2)
現像部3bと現像剤収納容器が現像手段として一体的に構成され、現像手段が像担持体に対して着脱自在であることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。この構成により、現像手段を着脱する際、走査光学装置とベルト部材のいずれをも離間させる必要性をなくすことができる。
【0131】
(実施態様3)
像担持体3aと現像部3bがプロセスカートリッジ22として一体的に構成され、プロセスカートリッジ22が画像形成装置本体に対して着脱自在であることを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。この構成により、プロセスカートリッジ22を着脱する際、走査光学装置4とベルト部材11のいずれをも離間させる必要性をなくすことができる。
【0132】
(実施態様4)
走査光学装置4は画像形成部の上方又は下方に配設され、像担持体3a又は現像部3b又は現像剤収納容器の着脱方向を、画像形成装置に対して略水平方向あるいは斜め上方とすることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。この構成により、像担持体とベルト部材を離間させることなく、像担持体又は現像装置又は現像剤収納容器を略水平方向あるいは斜め上方から着脱することができる。
【0133】
(実施態様5)
ベルト部材11と走査光学装置4の間隔の広い側を、転写材搬送路側になるよう配設し、転写材搬送路を開口してジャム処理を行う開口部を有し、像担持体3a又は現像装置3b又は現像剤収納容器の着脱を、開口部から行うことを特徴とする、実施態様1に記載の画像形成装置。この構成により、像担持体3a又は現像装置3b又は現像剤収納容器の着脱とジャム処理を、共通の開口部を開口させることで行うことができるので、装置の簡略化及びユーザビリティを向上させることができる。
【0134】
(実施態様6)
ベルト部材11は、表面上に転写された現像剤を搬送する中間転写ベルトであることを特徴とする、実施態様1から5のいずれか1つに記載の画像形成装置。この構成により、像担持体3a又は現像装置3b又は現像剤収納容器を着脱する際に、走査光学装置4と中間転写ベルト11のいずれをも離間させる必要性をなくすことができる。
【0135】
(実施態様7)
ベルト部材11は転写材を搬送する転写材搬送ベルトであることを特徴とする実施態様1から5のいずれか1つに記載の画像形成装置。この構成により、像担持体3a又は現像装置3b又は現像剤収納容器を着脱する際に、走査光学装置4と転写材搬送ベルト11のいずれをも離間させる必要性をなくすことができる。
【0136】
(実施態様8)
走査光学装置4は単一の回転多面鏡5で複数のレーザー光をそれぞれ異なる方向へ走査することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。この構成により、単一の回転多面鏡5で複数のレーザー光を走査する走査光学装置4を具備した画像形成装置において、像担持体3aと中間転写ベルト又は転写材搬送ベルトを離間させることなく、像担持体又は現像装置又は現像剤収納容器を着脱することができる。
【0137】
(実施態様9)
レーザー光が2方向へ走査され、各光路に配設される折り返しミラー7の本数が、それぞれ異なることを特徴とする実施態様8の発明に記載の画像形成装置。この構成により、2本のレーザー光を走査し、それぞれの光路長を折り返しミラー7により調整した走査光学装置4を具備した画像形成装置において、像担持体と中間転写ベルト又は転写材搬送ベルトを離間させることなく、像担持体又は現像装置又は現像剤収納容器を着脱することができる。
【0138】
(実施態様10)
走査光学装置4と像担持体3aの間隔が広い側の光路に配設される折り返しミラー7の本数が、狭い方の光路に配設される該折り返しミラー7の本数よりも少ないことを特徴とする実施態様9に記載の画像形成装置。この構成により、2本のレーザー光を走査し、それぞれの光路長を、折り返しミラー7により等しく調整した走査光学装置4を具備した画像形成装置において、像担持体3aと中間転写ベルト又は転写材搬送ベルトを離間させることなくプロセスカートリッジ2を着脱することができる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置によれば、ベルト部材を離間させることなく像担持体又は現像部又は現像剤収納容器を着脱することができる。また、離間機構が不要になるので部品点数削減、取付位置精度の向上を図ることができる。その結果、小型で信頼性が高く、ユーザビリティにも優れた画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図2】第2の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図3】第3の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図4】第4の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図5】第5の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図6】第6の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図7】第7の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図8】第8の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図9】第9の実施形態の概略構成を示す主断面図。
【図10】第9の実施形態のその他の概略構成を示す主断面図。
【図11】従来の構成の画像形成装置の概略構成を示す主断面図。
【図12】従来の構成の画像形成装置の概略構成を示す主断面図。
【符号の説明】
1 プリンタ本体
2 プロセスカートリッジ
3a 感光体ドラム
3b 現像器
3c クリーニング部
4 走査光学装置
5 回転多面鏡
6 レンズ
7 折り返しミラー
8 給紙カセット
9 給紙ローラ
10 転写材転写部
11 中間転写ベルト
12 熱定着器
13 熱ローラ
14 加圧ローラ
15 排紙ローラ対
16 排紙スタッカ
17 搬送ローラ対
17a 搬送ローラ
17b 搬送コロ
18 ドアパネル
19 搬送ローラ対
20a〜20d 転写部
21 搬送ベルト
22 プロセスカートリッジ
23 折り返しミラー
24 折り返しミラー
25 給紙トレイ
26 レール部材
27 転写部

Claims (1)

  1. 少なくとも2個の像担持体と、現像剤担持体を含む現像部と、現像部へ搬送するための現像剤を収納する現像剤収納容器と、像担持体上に回転多面鏡で反射した光を走査し像を形成する走査光学装置と、転写部を有するベルト部材とを備え、
    像担持体と、現像部と、現像剤収納容器のうち少なくとも1つが着脱可能で、ベルト部材の転写部における走行方向と、回転多面鏡の回転軸に直交する平面との角度が鋭角であるように配設され、
    像担持体又は現像装置又は現像剤収納容器の着脱方向を、ベルト部材と走査光学装置との間隔の広い側とすることを特徴とする画像形成装置。
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