JP2006322786A - ベアチップ実装回路装置及びその高電源電圧印加試験方法 - Google Patents

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友晴 早川
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Abstract

【課題】安全かつ精度良く被検査用ICチップの高電源電圧印加試験が可能なベアチップ実装回路装置及びその試験方法を提供すること。
【解決手段】テスター200から基板電源ライン20を通じてマイクロプロセッサ3の電源端子30にその電源電圧よりも高い試験用電源電圧Vtを印加する際に、通常はこのマイクロプロセッサ3に電源電圧を印加する電源回路内蔵ICチップ4の出力端子をトランジスタ44、47により遮断して浮遊電位状態とし、試験用電源電圧Vtが電源回路内蔵ICチップ4や他の回路素子に流れるのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベアチップ実装回路装置及び高電源電圧印加試験方法に関する。
電子回路装置の実装密度向上のために、たとえば下記の特許文献1に記載されるようなベアチップ実装回路装置が採用されつつある。このベアチップ実装回路装置では、回路基板に複数のベアチップが実装されるため、電子回路装置の大幅な小型化が可能となる。
再公表特許2002/075341
この種のベアチップ実装回路装置では、実装前のICチップはリード端子を持たないうえ、通常はクライアントにウエハーの形態にて出荷されるため、製造者又はクライアントによるベアチップ実装前のICチップ試験には限界があった。特にベアチップに高電源電圧を印加してそのリーク耐性を確認するのは容易ではなかった。
このため、検査すべきICチップの電源端子にベアチップ実装完了後に高電源電圧を印加し、例えばリーク電流の増大が許容範囲内かどうかなどの高電源電圧印加試験を実施することが好適である。この場合、検査すべきICチップ(被検査用ICチップとも呼ぶ)の電源端子はベアチップ実装により回路基板に敷設された電源ラインに接続された状態となっているため、被検査用ICチップに高電源電圧を印加するには、電源ラインに高電源電圧(試験用電源電圧)を印加することにより被検査用ICチップの電源端子に高電源電圧を印加すればよい。
しかしながら、ベアチップ実装回路装置の回路基板の電源ラインには、被検査用ICチップの電源端子の他に、この電源ラインに定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵する電源回路内蔵ICチップの出力端子(電源電圧出力端子)が接続されているため、たとえば外部から回路基板の電源ラインに試験用電源電圧を印加した場合、電源回路部が出力する定格電源電圧とバッティングして正確な試験用電源電圧を被検査用ICチップの電源端子に印加できないために試験精度が低下したり、無用な電流がベアチップ実装回路装置の特定配線に流れたりするという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ベアチップ実装回路装置に実装される所定のベアチップの高電源電圧印加試験を高精度かつ安全に実施可能なベアチップ実装回路装置及びその高電源電圧印加試験方法を提供することをその目的としている。
下記に説明する各発明は、回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置に適用される。なお、上記に言う電源ラインは、電源回路内蔵ICチップの電源回路部から被検査用ICチップの電源端子に給電するための電源ラインであるが、他の回路素子に給電することも可能である。
第1発明の高電源電圧印加試験方法は、前記被検査用ICチップの電源端子に前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を印加する高電源電圧印加試験の実施に際して、前記電源回路内蔵ICチップから前記被検査用ICチップの電源端子への前記定格電源電圧の印加を遮断するとともに、外部より前記回路基板の電源ラインに前記試験用電源電圧を印加することを特徴としている。
すなわち、この第1発明では、外部から電源ラインを通じて被検査用ICチップの電源端子に高電源電圧(試験用電源電圧)を印加する際に、電源回路内蔵ICチップの電源回路部の出力端子と被検査用ICチップの電源端子との接続は遮断される。これにより、外部から電源ラインに印加された試験用電源電圧を印加して被検査用ICチップの高電源電圧印加試験を実施する際に、この試験用電源電圧が電源回路部の出力端子へ印加されて望ましくない電流がこの電源回路部に流れたり、あるいは他の回路素子への定格電源電圧印加のための他の電源ラインにこの試験用電源電圧が印加されたりする問題を防止することができる。したがって、この発明によれば、電源回路部が出力する定格電源電圧とバッティングして正確な試験用電源電圧を被検査用ICチップの電源端子に印加できないために試験精度が低下したり、無用な電流がベアチップ実装回路装置の特定配線に流れたりするという問題が生じることがなく、ベアチップ実装回路装置に実装される所定のベアチップの高電源電圧印加試験を高精度かつ安全に実施することができる。
なお、上記した被検査用ICチップの高電源電圧印加試験実施時に、電源回路内蔵ICチップには電源電圧を印加しないことも可能である。この場合には、電源回路部が他の回路素子に電源電圧を印加するための他の電源ラインが所定の電気抵抗を通じて接地される可能性が生じる。この場合でも、本発明では、被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインを電源回路部から遮断するため、外部からの試験用電源電圧の印加時に、電源ラインから上記他の電源ラインを通じて電流が流れるという問題を防止することができる。
好適な態様において、前記電源回路部は、前記高電源電圧印加試験実施時に前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力を遮断するスイッチを内蔵する。このようにすれば、電源回路内蔵ICチップが内蔵する上記スイッチにより上記遮断を簡単に実施することができる。
好適な態様において、前記スイッチは、前記電源ラインに接続される前記電源回路部の出力端子を浮遊状態とする。このようにすれば、被検査用ICチップに定格電源電圧を給電するための電源回路部の出力端が所定の抵抗成分を通じて接地される場合でも、外部からの試験用電源電圧の印加時には電源回路部の出力端が浮遊状態とされるため、上記抵抗成分を通じて無駄な電流が流れたり、被検査用ICチップの電源端子に印加される試験用電源電圧が必要な値とならないなどの問題を解決することができる。
好適な態様において、前記定格電源電圧を出力する前記電源回路部の出力端子に接続される前記電源ラインの部分と、前記被検査用ICチップの電源端子に接続される前記電源ラインの部分とはあらかじめ分離されて配置されるとともに、前記高電源電圧印加試験終了後に導通接続される。この電源ラインの二つの部分の導通接続はたとえばワイヤボンディングなどの方法で簡単に実施することができる。すなわち、この発明は、外部からの試験用電源電圧を電源ラインに印加する初期段階では電源回路部は被検査用ICチップの電源端子から電気的に完全に分離されているため、上記した問題は全く生じることがない。
第2発明は、上記第1発明の試験方法を実施可能な装置であって、前記電源回路部は、前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力を遮断するスイッチを内蔵し、前記被検査用ICチップは、所定の試験用電源電圧が外部より前記回路基板の電源ラインを通じて自己の電源端子に印加される高電源電圧印加試験実施時に前記電源回路部のスイッチの遮断を前記電源回路部に指令するマイクロプロセッサであること特徴としている。
すなわち、この発明装置によれば、マイクロプロセッサは、自己の高電源電圧印加試験実施時に際して電源回路内蔵ICチップ内蔵の上記スイッチを自動遮断するため、試験に際しての動作手順を簡素化することができるうえ、上記不具合もまったく生じない。
第3発明の高電源電圧印加試験方法は、前記電源回路部が、前記被検査用ICチップの電源端子に前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を印加する高電源電圧印加試験の実施に際して、前記電源回路内蔵ICチップから前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力に代えて、前記試験用電源電圧を前記電源ラインに出力することを特徴としている。
すなわち、この第3発明では、被検査用ICチップの電源端子に高電源電圧(試験用電源電圧)を印加する高電源電圧印加試験実施時に、電源回路内蔵ICチップの電源回路部が通常の定格電源電圧に代えて試験用電源電圧を出力する。これにより、上記した外部から電源ラインに試験用電源電圧を印加する場合には問題となった上記諸問題は全く発生することが無い。この場合、電源回路部は、被検査用ICチップ以外の他の回路素子に高電源電圧印加試験実施時に定格電源電圧を出力してもよく、場合によっては出力を停止しても良い。
なお、電源回路部が被検査用ICチップに定格電源電圧に代えてより高い試験用電源電圧を出力するための具体的な回路には多数の公知技術が知られている。しかしながら、この発明の重要性は、従来知られていなかったベアチップ実装回路装置における上記ベアチップ実装後の高電源電圧印加の必要性を満足するためにこの出力電圧切替可能な電源回路部を適用して外部からの試験電圧印加による上記問題を解決した点にある。
第4発明は、上記第3発明の試験方法を実施可能な装置であって、前記電源回路部が、前記定格電源電圧に代えて前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を前記電源ラインに出力する回路機能を有し、前記被検査用ICチップが、所定の試験用電源電圧が前記回路基板の電源ラインを通じて自己の電源端子に印加される高電源電圧印加試験実施時に前記試験用電源電圧の出力を前記電源回路部に指令するマイクロプロセッサであることを特徴としている。すなわち、この発明装置によれば、マイクロプロセッサは、自己の高電源電圧印加試験実施時に際して電源回路内蔵ICチップ内蔵が前記被検査用ICチップに出力する電源電圧を自動的に切り替えるため、試験に際しての動作手順を簡素化することができるうえ、上記不具合もまったく生じない。
第5発明の装置は、前記電源ラインが、前記被検査用ICチップの高電源電圧印加試験実施時に前記定格電源電圧より高い所定の試験用電源電圧が外部から印加される試験用電源電圧印加端子に接続され、前記電源回路部が、前記試験用電源電圧印加端子への前記試験用電源電圧印加時に遮断されるダイオードを通じて前記定格電源電圧の出力を前記電源ラインに出力することを特徴としている。
このようにすれば、外部から電源ラインを通じて被検査用ICチップの電源端子に試験用電源電圧を印加する場合に、上記ダイオードがこの試験用電源電圧が電源回路部や更には他の回路素子に波及するのを防止するため、簡素な回路構成により上記諸問題を解決することができる。
好適な態様において、前記電源回路内蔵ICチップの電源回路部は、前記被検査用ICチップの電源端子に接続される前記電源ラインの電位とは独立に前記定格電源電圧を他の回路素子に印加する別配電用出力端子を有する。このようにすれば、高電源電圧印加試験実施時にベアチップ実装回路装置の他の回路素子や他のICチップを正常に駆動することができる。
以下、この発明のベアチップ実装回路装置の好適な実施形態を図面を参照して説明する。もちろん、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を他の公知技術などの組み合わせにより実施できることは当然である。
(回路構成)
図1は、この実施形態のベアチップ実装回路装置を示すブロック回路図である。1は本発明で言うベアチップ実装回路装置をなす車両用電子制御装置、200はこの車両用電子制御装置1を試験するためのテスターである。
車両用電子制御装置1は、回路基板2と、回路基板2にベアチップ実装されたマイクロプロセッサ(本発明で言う被検査用ICチップ)3、電源回路内蔵ICチップ4及び不図示の他のICチップ及び受動回路素子からなり、5はバッテリ電圧印加端子、6は接地端子、7は試験用電源電圧印加端子、8はクロック端子である。マイクロプロセッサ3、電源回路内蔵ICチップ4及び他のICチップは回路基板2上にベアチップ実装されている。回路基板2には、基板電源ライン20、基板接地ライン21、制御ライン22の他、種々のラインが形成されている。
電源回路内蔵ICチップ4は、バッテリ電圧から定格電源電圧VDDを形成する定電圧回路41と電圧制御回路42とを有している。電源回路内蔵ICチップ4の他の回路素子については説明を省略する。定電圧回路41から出力された定格電源電圧VDDは、内部電源ライン43を通じて回路基板2上の不図示の他のICチップや受動回路に印加されている。ただし、定電圧回路41が電圧制御回路42にのみ電源電力を出力する場合には、電圧制御回路42が定電圧機能をもつため、単なる負荷抵抗素子に置換することができる。
電圧制御回路42は、トランジスタ44、抵抗45、46、トランジスタ47を順次直列接続し、定格電源電圧VDDを印加したものである。トランジスタ44はPMOSトランジスタ、トランジスタ47はNMOSトランジスタからなる。更に、電圧制御回路42はコンパレータ48とNOT回路49とオア回路50とを有している。
コンパレータ48は、抵抗45、46からなる抵抗分圧回路より受け取った抵抗分圧Vrと基準電圧Vrefとを比較し、比較出力をオア回路50を通じてトランジスタ44に出力する。すなわち、トランジスタ44、抵抗45、46及びコンパレータ48は定電圧出力機能を有しており、電圧制御回路42が電源回路内蔵ICチップ4の出力端子40、基板電源ライン20及びマイクロプロセッサ3を通じてマイクロプロセッサ3の電源端子30に印加するマイクロプロセッサ用電源電圧Vdを一定値に制御する回路である。オア回路50及びNOT回路49にはマイクロプロセッサ3から遮断制御用信号電圧Vsが印加されている。
遮断制御用信号電圧Vsがローレベルであり、トランジスタ47がオンしていると仮定して電圧制御回路42によるマイクロプロセッサ用電源電圧Vd調整について簡単に説明する。
定格電源電圧VDDが増大すると、抵抗分圧Vrが基準電圧Vrefより高くなって、コンパレータ48はハイレベルを出力し、トランジスタ44が遮断される。逆に、定格電源電圧VDDが減少すると、抵抗分圧Vrが基準電圧Vrefより低くなって、コンパレータ48はローレベルを出力し、トランジスタ44がオンされ、これによりマイクロプロセッサ用電源電圧Vdは一定に保たれる。
(検査動作)
テスター200の出力端子201は回路基板2の試験用電源電圧印加端子7を通じて回路基板2の基板電源ライン20に接続されている。テスター200は、出力端子201からマイクロプロセッサ用電源電圧Vdよりも高い試験用電源電圧Vtを基板電源ライン20に印加する回路機能と、この時にテスター200から試験用電源電圧印加端子7に流れる電流を計測する回路機能とを有している。
マイクロプロセッサ3の高電源電圧印加試験について以下に説明する。テスター200は、基板電源ライン20に試験用電源電圧Vtを印加する。この時、マイクロプロセッサ3は、遮断制御用信号電圧Vsをハイレベルとし、これにより、トランジスタ44、47をオフする。マイクロプロセッサ3による遮断制御用信号電圧Vsの形成は、たとえばマイクロプロセッサ3がテスター200からの試験用電源電圧Vtの入力を検出して行うことができる他、種々の方法にて行うことができる。
したがって、試験用電源電圧Vtは、マイクロプロセッサ3にだけ印加されることになるため、テスター200は、電源回路内蔵ICチップ4やその他の回路素子に悪影響を与えたり、試験用電源電圧Vtの電圧が低下したりすることなく、安全かつ正確にマイクロプロセッサ3のリーク電流又は消費電流の異常を検出することができる。また、電圧制御回路42の電圧制御のために断続制御されるトランジスタ44を高電源電圧印加試験実施時に遮断するスイッチとして共用するため、このトランジスタのためのチップ面積を遡源することができる。
(変形態様)
変形態様を図2を参照して説明する。この変形態様は、図1において電圧制御回路42を省略して、マイクロプロセッサ3に定格電源電圧VDDを直接印加するようにしたものである。トランジスタ44は試験用電源電圧Vtが印加される場合にのみオフされるため、実施例1と同様の効果を奏することができる。
他の実施例を図3を参照して説明する。この実施例は、図2において高電源電圧印加試験実施時にオフするトランジスタ44の代わりに、回路基板2上の基板電源ライン20の一部を除去した後接続部9を設けたものである。この後接続部9は、マイクロプロセッサ3の電源端子30と電源回路内蔵ICチップ4の出力端子40との間に位置して形成されるとともに、互いに所定間隔離れて配置された一対のボンディングパッド領域91、92からなる。ボンディングパッド領域91はマイクロプロセッサ3側の基板電源ライン20であるライン20bに接続され、ボンディングパッド領域92は電源回路内蔵ICチップ4側の基板電源ライン20であるライン20aに接続されている。
クライアントは、図3のベアチップ実装回路装置1に対して上記と同様の高電源電圧印加試験を実施した後、良品であればボンディングパッド領域91、92をボンディングワイヤにより接続して製品化すればよい。このようにすれば上記と同様の効果を奏することができる。
他の実施例を図4を参照して説明する。この実施例は、図2において高電源電圧印加試験実施時にオフするトランジスタ44を接合ダイオード10に置換したものである。このようにすれば、テスター200が定格電源電圧VDDよりも高い試験用電源電圧Vtをマイクロプロセッサ3に印加する場合にこのダイオードが遮断し、この高電源電圧印加試験が終了すればマイクロプロセッサ3の電源端子30には定格電源電圧VDDより僅かに小さい電源電圧が印加されるため、上記と同様の効果を奏することができる。なお、このダイオード10はベース電極が電源ライン43に接続されるnpnエミッタフォロワトランジスタに置換することができる。
なお、マイクロプロセッサ3の電源電圧と他の回路素子の電源電圧と一致させるには、電源ライン43から他の回路素子に電源電圧を給電する際にもダイオードを介在させればよい。
他の実施例を図5を参照して説明する。この実施例は、図2において高電源電圧印加試験実施時にオフするトランジスタ44を省略し、定電圧回路41が2つの出力端41a、41bを有するタイプに変更したものである。出力端41aは他の各種回路素子に定格電源電圧VDDを給電し、出力端41bはマイクロプロセッサ3に定格電源電圧VDDを給電する。
更に、この定電圧回路41は、出力端41bの電位を定格電源電圧VDDから試験用電源電圧Vtに切り替える回路機能を有している。このような出力電圧切替機能の回路的な実現自体には多数の方法があり、よく知られているため図示説明は省略する。このようにすれば、高電源電圧印加試験実施時に、マイクロプロセッサ3が定電圧回路41に電圧切替制御信号Vs'の電位を変更することにより、定電圧回路41がマイクロプロセッサ3に試験用電源電圧Vtを出力し、これによりマイクロプロセッサ3の高電源電圧印加試験が可能となる。
ただし、マイクロプロセッサ3の電源端子30に試験用電源電圧Vtを印加してマイクロプロセッサ3のリーク電流の増加量を調べる場合には、定電圧回路41内にマイクロプロセッサ3への供給電流量を検出する電流検出回路を内蔵しても良い。この場合にはテスター200を省略することができる。
実施形態1のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験を説明するためのブロック回路図である。 実施形態1の変形態様を示すブロック回路図である。 実施形態2のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験を説明するためのブロック回路図である。 実施形態3のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験を説明するためのブロック回路図である。 実施形態4のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験を説明するためのブロック回路図である。
符号の説明
1 ベアチップ実装回路装置
2 回路基板
3 マイクロプロセッサ(被検査用ICチップ)
4 電源回路内蔵ICチップ
7 試験用電源電圧印加端子
9 後接続部
10 ダイオード
20 基板電源ライン
21 基板接地ライン
22 制御ライン
30 電源端子
40 出力端子
41 定電圧回路
42 電圧制御回路
43 内部電源ライン(別の回路素子のための電源ライン)
44 トランジスタ
45、46 抵抗
47 トランジスタ
48 コンパレータ
49 NOT回路
50 オア回路
91 ボンディングパッド領域
92 ボンディングパッド領域
200 テスター

Claims (9)

  1. 回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置の高電源電圧印加試験方法において、
    前記被検査用ICチップの電源端子に前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を印加する高電源電圧印加試験の実施に際して、前記電源回路内蔵ICチップから前記被検査用ICチップの電源端子への前記定格電源電圧の印加を遮断するとともに、外部より前記回路基板の電源ラインに前記試験用電源電圧を印加することを特徴とするベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法。
  2. 請求項1記載のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法において、
    前記電源回路部は、
    前記高電源電圧印加試験実施時に前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力を遮断するスイッチを内蔵することを特徴とするベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法。
  3. 請求項2記載のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法において、
    前記スイッチは、
    前記電源ラインに接続される前記電源回路部の出力端子を浮遊状態とすることを特徴とするベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法。
  4. 請求項1記載のベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法において、
    前記定格電源電圧を出力する前記電源回路部の出力端子に接続される前記電源ラインの部分と、前記被検査用ICチップの電源端子に接続される前記電源ラインの部分とはあらかじめ分離されて配置されるとともに、前記高電源電圧印加試験終了後に導通接続されることを特徴とするベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法。
  5. 回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置において、
    前記電源回路部は、
    前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力を遮断するスイッチを内蔵し、
    前記被検査用ICチップは、
    所定の試験用電源電圧が外部より前記回路基板の電源ラインを通じて自己の電源端子に印加される高電源電圧印加試験実施時に前記電源回路部のスイッチの遮断を前記電源回路部に指令するマイクロプロセッサであることを特徴とするベアチップ実装回路装置。
  6. 回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置の高電源電圧印加試験方法において、
    前記電源回路部は、
    前記被検査用ICチップの電源端子に前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を印加する高電源電圧印加試験の実施に際して、前記電源回路内蔵ICチップから前記電源ラインへの前記定格電源電圧の出力に代えて、前記試験用電源電圧を前記電源ラインに出力することを特徴とするベアチップ実装回路装置の高電源電圧印加試験方法。
  7. 回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置において、
    前記電源回路部は、
    前記定格電源電圧に代えて前記定格電源電圧よりも高い試験用電源電圧を前記電源ラインに出力する回路機能を有し、
    前記被検査用ICチップは、
    所定の試験用電源電圧が前記回路基板の電源ラインを通じて自己の電源端子に印加される高電源電圧印加試験実施時に前記試験用電源電圧の出力を前記電源回路部に指令するマイクロプロセッサであることを特徴とするベアチップ実装回路装置。
  8. 回路基板と、前記回路基板にベアチップ実装される被検査用ICチップと、前記回路基板に敷設されて少なくとも前記被検査用ICチップの電源端子に接続される電源ラインと、前記電源ラインに所定の定格電源電圧を出力する電源回路部を内蔵して前記回路基板にベアチップ実装される電源回路内蔵ICチップとを有するベアチップ実装回路装置の実装回路装置において、
    前記電源ラインは、
    前記被検査用ICチップの高電源電圧印加試験実施時に前記定格電源電圧より高い所定の試験用電源電圧が外部から印加される試験用電源電圧印加端子に接続され、
    前記電源回路部は、
    前記試験用電源電圧印加端子への前記試験用電源電圧印加時に遮断されるダイオードを通じて前記定格電源電圧の出力を前記電源ラインに出力することを特徴とするベアチップ実装回路装置。
  9. 請求項5又は7又は8記載のベアチップ実装回路装置において、
    前記電源回路内蔵ICチップの電源回路部は、前記被検査用ICチップの電源端子に接続される前記電源ラインの電位とは独立に前記定格電源電圧を他の回路素子に印加する別配電用出力端子を有することを特徴とするベアチップ実装回路装置。
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