JP2006322699A - 熱交換器 - Google Patents

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幸一郎 武
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茂治 一柳
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Abstract

【課題】空調空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生することを効果的に防止しうる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器2は、互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダタンク12A,12B,13A,13Bと、両ヘッダタンク12A,12B,13A,13B間に配置された複数の熱交換管14とを備えた前後の熱交換部10,11を有している。両熱交換部10,11に、連続して並んだ複数の熱交換管14からなる1つのパス37A,37Bを、互いに対応する同一位置に設ける。各パス37A,37Bを構成する複数の熱交換管14における流体の流れ方向は同一である。一方の熱交換部10のパス37Aにおける流体の流れ方向と、他方の熱交換部11のパス37Bにおける流体の流れ方向とを逆向きにする。
【選択図】図2

Description

この発明は熱交換器に関し、さらに詳しくは、たとえばCOを熱媒体とした超臨界暖房サイクルにより空調空気の加熱を行うのに好適に用いられる熱交換器に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。さらに、この明細書および特許請求の範囲において、「超臨界暖房サイクル」とは、高圧側において、熱媒体が臨界圧力を超えた超臨界状態となる暖房サイクルを意味するものとし、「超臨界熱媒体」とは、超臨界暖房サイクルに用いられる熱媒体を意味するものとする。
たとえばカーエアコンによる自動車のの暖房は、エンジン廃熱により暖められた水系の熱媒体により空調空気を加熱する方式が主流であるが、ハイブリットカー、燃料電池自動車、高効率ガソリンエンジン自動車、ディーゼルエンジン自動車などの環境負荷の低減を考慮した次世代自動車では、エンジンからの廃熱が少なく、車室内の暖房に必要な熱量が得られないことがある。
そこで、たとえばCOのような臨界温度が低い流体を熱媒体として使用し、圧縮機により高温高圧としたCOを室内熱交換器において空調空気と熱交換させ、空調空気を加熱して車室内の暖房に供することが考えられている。
しかしながら、水系の熱媒体と比較すると、COの熱容量は著しく小さいので、熱交換管内を流れる熱媒体は、室内熱交換器への入口側から出口側にかけて温度が急激に低下し、室内熱交換器を通過した空調空気の吹き出し温度の温度分布が、熱交換管の長さ方向に関して著しくばらつく。その結果、カーエアコンによる自動車の暖房の場合、運転席側と助手席側とで空調空気に温度差が生じ、空調に不具合を生じさせる。
そこで、このような問題を改善した熱交換器として、互いに間隔をおいて配置された第1および第2ヘッダタンクと、両ヘッダタンク間にヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管間に配置されたフィンとを備えた第1および第2熱交換部が、通風方向に並んで設けられ、両熱交換部の第1ヘッダタンクどうしおよび第2ヘッダタンクどうしが通風方向に並んで配置され、通風方向下流側の第1熱交換部の第1ヘッダタンクに入口ヘッダ部が設けられるとともに、通風方向上流側の第2熱交換部の第1ヘッダタンクに出口ヘッダ部が設けられ、両熱交換部の第2ヘッダタンクにそれぞれ中間ヘッダ部が設けられるとともに両中間ヘッダ部が相互に連通させられ、第1熱交換部における熱媒体から空調空気への伝熱量を、第2熱交換部における熱媒体から空調空気への伝熱量よりも小さく設定した熱交換器が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1記載の熱交換器において、両熱交換部での伝熱量を上記のように設定するために、たとえば第1熱交換部のフィンピッチを第2熱交換部のフィンピッチよりも大きくしたり、第1熱交換部のフィンのルーバの傾きやピッチを第2熱交換部のフィンのルーバの傾きやピッチよりも小さくしたりしている。
しかしながら、特許文献1記載の熱交換器においても、上述した空調空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生するのを抑制する効果は十分ではない。しかも、両熱交換部のフィンとして、フィンピッチや、ルーバの傾きや、ルーバのピッチが異なるものを使用しているので、部品点数が多くなる。
特開2004−125346号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、空調空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生することを効果的に防止しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダタンクと、両ヘッダタンク間にヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えた熱交換部が、通風方向に並んで設けられ、各熱交換部において、一方のヘッダタンクに送り込まれた流体が、熱交換管を通って他方のヘッダタンク流入するとともこのヘッダタンクから送り出されるようになっており、両熱交換部が連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つのパスを備え、両熱交換部のパス数が同一であるとともに、両熱交換部のパスが互いに対応する同一位置に設けられ、各パスを構成する複数の熱交換管における流体の流れ方向が同一であり、一方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向と、当該パスと対応する位置にある他方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向とが逆向きになっている熱交換器。
2)各熱交換部に1つのパスが設けられている上記1)記載の熱交換器。
3)各熱交換部の両ヘッダタンクにそれぞれ1つのヘッダ部が設けられるとともに、1つのパスを構成する全熱交換管の両端部がヘッダ部内と連通するように両ヘッダタンクに接続されており、各熱交換部の一方のヘッダ部が入口ヘッダ部、同じく他方のヘッダ部が出口ヘッダ部となされ、一方の熱交換部の入口ヘッダ部と他方の熱交換部の出口ヘッダ部、および一方の熱交換部の出口ヘッダ部と他方の熱交換部の入口ヘッダ部とがそれぞれ通風方向に並んで配置され、各熱交換部の入口ヘッダ部に流体入口管が、出口ヘッダ部に流体出口管がそれぞれ接続されている上記2)記載の熱交換器。
4)各熱交換部に複数のパスが設けられており、各熱交換部の隣り合うパスにおける流体の流れ方向が逆向きとなっている上記1)記載の熱交換器。
5)各熱交換部の両ヘッダタンクにそれぞれ複数のヘッダ部が同数ずつ設けられるとともに、各パスを構成する全熱交換管の両端部が各ヘッダ部内と連通するように両ヘッダタンクに接続されており、各パスの全熱交換管が連通する一方のヘッダ部が入口ヘッダ部、同他方のヘッダ部が出口ヘッダ部となされるとともに、各ヘッダタンクに入口ヘッダ部と出口ヘッダ部とが交互に設けられ、一方の熱交換部の入口ヘッダ部と他方の熱交換部の出口ヘッダ部、および一方の熱交換部の出口ヘッダ部と他方の熱交換部の入口ヘッダ部とがそれぞれ通風方向に並んで配置され、各熱交換部の入口ヘッダ部に流体入口管が、出口ヘッダ部に流体出口管がそれぞれ接続されている上記4)記載の熱交換器。
6)両熱交換部のヘッダタンクが一体化されている上記1)〜5)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
7)熱交換管が、その幅方向を通風方向に向けた偏平状であるとともに、その内部に幅方向に並んだ複数の流体通路を有しており、流体通路の横断面形状が縦長であり、流体通路の通路高さHp(mm)を流体通路の最小通路幅Wp(mm)で除した値を「アスペクト比」と定義した場合、アスペクト比(Hp/Wp)が1.05〜2である上記1)〜6)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
8)各熱交換管における隣り合う流体通路間の仕切壁の厚みをTw(mm)、流体通路の最小通路幅をWp(mm)とした場合、0.5≦Tw/Wp≦1.5の関係を満たす上記7)記載の熱交換器。
9)各熱交換管の流体通路の通路高さをHp(mm)、チューブ高さをHt(mm)とした場合、0.3≦Hp/Ht≦0.7の関係を満たす上記7)または8)記載の熱交換器。
10)各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)とした場合、0.5≦Sp≦5の関係を満たす上記7)〜9)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
11)各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)、各熱交換管の外形の横断面積から総通路断面積Sp(mm)を減じた面積(バルク部の横断面積)をSb(mm)とした場合、Sp/Sb≦0.5の関係を満たす上記7)〜10)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
12)各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)、熱交換管のチューブ高さをHt(mm)、熱交換管のチューブ幅をWt(mm)とした場合、(Wt×Ht)/3≧Spの関係を満たす上記7)〜11)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
13)各熱交換管のチューブ高さをHt(mm)とした場合、Ht≦4の関係を満たす上記7)〜12)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
14)熱交換管が、押出形材からなる上記7)〜13)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
15)熱交換管が、互いに平行な2つの平坦壁と、両平坦壁の両側縁にまたがる両側壁と、両側壁間において両平坦壁にまたがって設けられかつ両平坦壁部の長さ方向に伸びる補強壁とを備えており、
熱交換管が、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部と、両平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように一体に設けられかつ他方の側壁を形成する側壁用凸条と、各平坦壁形成部に側壁用凸条と同方向に突出するように一体に設けられた複数の補強壁用凸条とを備えた1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に折り曲げられて側壁用凸条どうしおよび補強壁用凸条どうしが突き合わされて相互にろう付されることにより形成されており、相互にろう付された補強壁用凸条により補強壁が形成されている上記7)〜13)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
16)各補強壁を形成する2つの補強壁用凸条のうち、一方の補強壁用凸条の先端面に、他方の補強壁用凸条の先端部が嵌る凹溝が形成されている上記15)記載の熱交換器。
17)熱交換管が、互いに平行な2つの平坦壁と、両平坦壁の両側縁にまたがる両側壁と、両側壁間において両平坦壁にまたがって設けられかつ両平坦壁部の長さ方向に伸びる補強壁とを備えており、
熱交換管が、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部と、両平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように一体に設けられかつ他方の側壁を形成する側壁用凸条と、各平坦壁形成部に側壁用凸条と同方向に突出するように一体に設けられた複数の補強壁用凸条とを備えた1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に折り曲げられて側壁用凸条どうしが突き合わされて相互にろう付されるとともに、一方の平坦壁形成部の補強壁用凸条が他方の平坦壁形成部に、他方の補強壁用凸条が一方の平坦壁形成部にそれぞれろう付されることにより形成されており、平坦壁形成部にろう付された補強壁用凸条により補強壁が形成されている上記7)〜13)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
18)各平坦壁形成部における他方の平坦壁形成部の補強壁用凸条が当接する部分に、平坦壁形成部の全長にわたる突起が形成され、突起の先端面に補強壁用凸条の先端部が嵌る凹溝が形成され、補強壁用凸条の先端部が突起の凹溝内の嵌められて突起にろう付されている上記17)記載の熱交換器。
19)熱交換管がアルミニウム製である上記7)〜18)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
20)隣り合う熱交換管間に、波頂部、波底部および波頂部と波底部とを連結する連結部からなるコルゲートフィンが配置されており、コルゲートフィンのフィン高さが3〜8mm、同じくフィンピッチが0.5〜1.5mm、フィンの肉厚が0.05〜0.1mmである上記7)〜19)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
21)コルゲートフィンが、両熱交換部に跨って配置され、両熱交換部の熱交換管に共有されている上記20)記載の熱交換器。
22)コルゲートフィンにおける両熱交換部間の部分に伝熱量減少部が形成されている上記21)記載の熱交換器。
23)伝熱量減少部がスリットからなる上記22)記載の熱交換器。
24)圧縮機、圧縮機で圧縮された高温高圧の熱媒体が送り込まれる室内熱交換器、室内熱交換器を出た熱媒体を減圧する減圧器、および減圧された熱媒体を冷却する室外熱交換器を備えており、かつ超臨界熱媒体を用いる暖房サイクルであって、室内熱交換器が上記1)〜23)のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる超臨界暖房サイクル。
25)超臨界熱媒体が二酸化炭素からなる上記24)記載の超臨界暖房サイクル。
26)上記24)または25)記載の超臨界暖房サイクルがカーエアコンとして搭載されている車両。
上記1)〜5)の熱交換器によれば、両熱交換部が連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つのパスを備え、両熱交換部のパス数が同一であるとともに、両熱交換部のパスが互いに対応する同一位置に設けられ、各パスを構成する複数の熱交換管における流体の流れ方向が同一であり、一方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向と、当該パスと対応する位置にある他方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向とが逆向きになっているので、一方の熱交換部を通過した空気の熱交換管の長さ方向の温度分布と、他方の熱交換部を通過した空気の熱交換管の長さ方向の温度分布とは逆向きになり、これらの温度分布が相殺される。したがって、熱交換器を通過してきた空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生されることが効果的に抑制される。しかも、特許文献1記載の熱交換器のように、両熱交換部のフィンを異なったものにする必要はなく、部品点数が少なくなる。
上記6)の熱交換器によれば、部品点数が少なくなる。
上記7)〜13)の熱交換器によれば、熱交換器の熱交換性能が向上するとともに偏平状熱交換管の耐圧強度が増大する。
上記20)の熱交換器によれば、隣り合う偏平状熱交換管間を流れる空気の圧力損失の増大を抑制しつつ放熱性能を向上させ、両者のバランスを良好にすることができる。
上記21)の熱交換器によれば、部品点数が少なくなる。
上記22)の熱交換器によれば、両熱交換部どうしの間での伝熱量が少なくなるので、熱交換器を通過してきた空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生することを抑制する効果が向上する。
上記23)の熱交換器によれば、コルゲートフィンに比較的簡単に伝熱量減少部を形成することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明を、超臨界熱媒体、たとえばCOを使用する暖房サイクルの室内熱交換器に適用したものである。
なお、以下の説明において、隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙を流れる空気の下流側(図2および図12に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。また、図2、図3および図12の上下、左右を上下、左右というものとする。また、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
実施形態1
この実施形態は図1〜図9に示すものである。
図1はこの実施形態の室内熱交換器を用いたCOを使用する暖房サイクルを示し、図2および図3はこの実施形態の室内熱交換器の全体構成を示し、図4〜図8はその要部の構成を示す。また、図9は室内熱交換器における熱媒体の流れを示す。
図1において、暖房サイクルは、圧縮機(1)、圧縮機(1)で圧縮された高温高圧の熱媒体が送り込まれる室内熱交換器(2)、室内熱交換器(2)を出た熱媒体を減圧する膨張弁(3)(減圧器)、減圧された熱媒体を蒸発させる室外熱交換器(4)、および室外熱交換器(4)から出た熱媒体の気液分離を行うアキュムレータ(5)(気液分離器)を備えている。暖房サイクルは自動車に搭載される。なお、自動車の車室内の冷暖房を行うカーエアコンの場合、必要に応じて、たとえばエバポレータ、エバポレータに送り込まれる熱媒体を減圧する膨張弁(減圧器)、室外熱交換器(4)から出てきた熱媒体とエバポレータから出てきた熱媒体とを熱交換させる中間熱交換器、室内熱交換器(2)から出てきた熱媒体を膨張弁(3)を通さずに室外熱交換器(4)に送るバイパス弁付きバイパス通路、中間熱交換器から出てきた熱媒体をエバポレータを通さずにアキュムレータ(5)に送るバイパス弁付きバイパス通路などが組み込まれることがある。
図2〜図4において、室内熱交換器(2)は、前後方向に並んで配置された前後2つの熱交換部(10)(11)を備えている。各熱交換部(10)(11)は、左右方向に間隔をおいて配置されかつ上下方向にのびる1対のヘッダタンク(12A)(12B)(13A)(13B)と、両ヘッダタンク(12A)(12B)(13A)(13B)間に、上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の偏平状熱交換管(14)と、隣接する熱交換管(14)どうしの間の通風間隙、および上下両端の熱交換管(14)の外側に配置されて熱交換管(14)にろう付されたコルゲートフィン(15)と、上下両端のコルゲートフィン(15)の外側にそれぞれ配置されてコルゲートフィン(15)にろう付されたアルミニウムベア材からなるサイドプレート(16)とを備えている。
前後両熱交換部(10)(11)の左ヘッダタンク(12A)(13A)どうしおよび右ヘッダタンク(12B)(13B)どうしはそれぞれ一体化されている。この実施形態において、左ヘッダタンク(12A)(13A)どうしが一体化されたタンクを第1タンク(17)、右ヘッダタンク(12B)(13B)どうしが一体化されたタンクを第2タンク(18)というものとする。
図4および図5に示すように、第1タンク(17)は、両面にろう材層を有するブレージングシート、ここではアルミニウムブレージングシートから形成されたヘッダ形成用プレート(21)と、両面にろう材層を有するブレージングシート、ここではアルミニウムブレージングシートから形成された管接続用プレート(22)と、金属ベア材、ここではアルミニウムベア材からなりかつヘッダ形成用プレート(21)と管接続用プレート(22)との間に介在させられた中間プレート(23)とが、積層されて互いにろう付されることにより構成されている。
ヘッダ形成用プレート(21)に、上下方向にのび、かつ膨出高さ、長さおよび幅の等しい2つの外方膨出部(24A)(24B)が前後方向に間隔をおいて形成されている。各外方膨出部(24A)(24B)の右側を向いた開口は中間プレート(23)により塞がれている。ヘッダ形成用プレート(21)の前側外方膨出部(24A)の頂部の上部に熱媒体入口(25)が形成され、後側外方膨出部(24B)の頂部の下部に熱媒体出口(26)が形成されている。ヘッダ形成用プレート(21)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施することにより形成されている。
管接続用プレート(22)の前側部分および後側部分に、それぞれ前後方向に長い複数の貫通状管挿入穴(27)が、上下方向に間隔をおいて形成されている。前側の管挿入穴(27)は、ヘッダ形成用プレート(21)の前側外方膨出部(24A)の上下方向の範囲内に形成され、同じく後側の管挿入穴(27)は、後側外方膨出部(24B)の上下方向の範囲内に形成されている。また、管挿入穴(27)の前後方向の長さは、各外方膨出部(24A)(24B)の前後方向の幅よりも若干長く、管挿入穴(27)の前後両端部は外方膨出部(24A)(24B)の前後両側縁よりも外方に突出している(図4参照)。管接続用プレート(22)の前後両側縁部に、それぞれ左方に突出して先端がヘッダ形成用プレート(21)の外面まで至り、かつヘッダ形成用プレート(21)と中間プレート(23)との境界部分を全長にわたって覆う被覆壁(28)が一体に形成され、ヘッダ形成用プレート(21)および中間プレート(23)の前後両側面にろう付されている。各被覆壁(28)の突出端に、ヘッダ形成用プレート(21)の外面に係合する複数の係合部(29)が、上下方向に間隔をおいて一体に形成され、ヘッダ形成用プレート(21)にろう付されている。管接続用プレート(22)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより形成されている。
中間プレート(23)に、管接続用プレート(22)の管挿入穴(27)をヘッダ形成用プレート(21)の外方膨出部(24A)(24B)内に通じさせる貫通状連通穴(31)が、管挿入穴(27)と同じ数だけ形成されている。連通穴(31)は管挿入穴(27)よりも一回り大きくなっている(図4参照)。各連通穴(31)は、管接続用プレート(22)の各管挿入穴(27)と対応する位置に形成されている。そして、管接続用プレート(22)の前側の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)の前側の連通穴(31)を介して前側外方膨出部(24A)内に通じさせられ、同じく後側の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)の後側の複数の連通穴(31)を介して後側外方膨出部(24B)内に通じさせられている。前側外方膨出部(24A)内に通じるすべての連通穴(31)、および後側外方膨出部(24B)内に通じるすべての連通穴(31)は、それぞれ中間プレート(23)における隣り合う連通穴(31)間の部分を切除することにより形成された連通部(32)により連通させられている。中間プレート(23)は、アルミニウムベア材にプレス加工を施すことにより形成されている。
第2タンク(18)は、第1タンク(17)とほぼ同様な構成であり、同一物および同一部分に同一符号を付す(図6参照)。両タンク(17)(18)は、管接続用プレート(22)どうしが対向するように配置されている。第2タンク(18)における第1タンク(17)との相違点は、ヘッダ形成用プレート(21)の前側外方膨出部(24A)の頂部の下部に熱媒体出口(26)が形成されるとともに、後側外方膨出部(24B)の頂部の上部に熱媒体入口(25)が形成されている点である。
両タンク(17)(18)は、外方膨出部(24A)(24B)を有するヘッダ形成用プレート(21)と、管挿入穴(27)、被覆壁(28)および被覆壁(28)に真っ直ぐに連なった係合部形成用突片(29A)(図5および図6実線参照)を有する管接続用プレート(22)と、連通穴(31)および連通部(32)を有する中間プレート(23)とを形成し、ついで3つのプレート(21)(22)(23)を積層状に組み合わせた後、突片(29A)を曲げてヘッダ形成用プレート(21)に係合させて係合部(29)を形成し、ついでヘッダ形成用プレート(21)のろう材層および管接続用プレート(22)のろう材層を利用して3つのプレート(21)(22)(23)を相互にろう付するとともに、被覆壁(28)を中間プレート(23)およびヘッダ形成用プレート(21)の前後両側面にろう付し、さらに係合部(29)をヘッダ形成用プレート(21)にろう付することにより製造される。
図7および図8に示すように、熱交換管(14)は、金属、ここではアルミニウム製押出形材からなり、前後方向に幅広の偏平状で、その内部に長さ方向にのびる複数の熱媒体通路(14a)が並列状に形成されている。熱媒体通路(14a)の横断面形状は、両端部のものを除いては同一の縦長方形である。熱交換管(14)の両端部は、それぞれ両タンク(17)(18)の管挿入穴(27)に挿入された状態で、管接続用プレート(22)のろう材層を利用して管接続用プレート(22)にろう付されている。なお、熱交換管(14)の両端は中間プレート(23)の厚さ方向の中間部まで連通穴(31)内に入り込んでいる(図4参照)。前側の熱交換管(14)の両端部は前側外方膨出部(24A)内に通じるように両タンク(17)(18)に接続されている。また、後側の熱交換管(14)の両端部は後側外方膨出部(24B)内に通じるように両タンク(17)(18)に接続されている。
熱交換管(14)の熱媒体通路(14a)の通路高さをHp(mm)、両端部のものを除いた熱媒体通路(14a)の最小通路幅をWp(mm)、各熱交換管(14)における隣り合う熱媒体通路(14a)間の仕切壁(14b)の厚みをTw(mm)、熱交換管(14)のチューブ高さをHt(mm)、各熱交換管(14)の全熱媒体通路(14a)の総通路断面積(図7(b)におけるハッチングを付した部分の合計面積)をSp(mm)、各熱交換管(14)の外形の横断面積T(mm)から総通路断面積Sp(mm)を減じた面積(図7(a)におけるハッチングを付したバルク部分の面積)をSb(mm)(=T−Sp)、熱交換管(14)のチューブ幅をWt(mm)とした場合、次の関係を満たしていることが好ましい。
関係1
Hp(mm)をWp(mm)で除した値を「アスペクト比」と定義した場合、1.05≦アスペクト比(Hp/Wp)≦2
関係2
0.5≦Tw/Wp≦1.5
関係3
0.3≦Hp/Ht≦0.7
関係4
0.5≦Sp≦5
関係5
Sp/Sb≦0.5
関係6
(Wt×Ht)/3≧Sp
関係7
Ht≦4
上述した関係1〜7を満たしている場合、熱交換器(1)の放熱性能が向上するとともに熱交換管(14)の耐圧強度が増大する。なお、この実施形態の熱交換器(1)に用いられた熱交換管(14)においては、両端部のものを除いた熱媒体通路(14a)の幅は全高にわたって等しくなっており、この幅が最小通路幅Wpである。また、両端部の熱媒体通路(14a)の幅はその高さ方向に異なっており、最小通路幅Wpとは、当然のことながら最も狭い部分である。なお、上記関係4は、0.5≦Sp≦3であることが望ましい。
コルゲートフィン(15)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートを用いて波状に形成されたものであり、その波頭部と波底部を連結する連結部に、前後方向に並列状に複数のルーバ(15a)が形成されている。コルゲートフィン(15)は前後両熱交換部(10)(11)の熱交換管(14)に共有されており、その前後方向の幅は前熱交換部の熱交換管(14)の前側縁と後側熱交換部の熱交換管(14)の後側縁との間隔をほぼ等しくなっている。ここで、コルゲートフィン(15)のフィン高さは波頂部と波底部との直線距離であり、フィン高さが3〜8mmであることが好ましい。また、フィンピッチは波頂部とこれに隣り合う波底部の左右方向の中央部間の距離、すなわち隣り合う波頂部または波底部どうしの左右方向の中央部間の間隔の1/2であり、フィンピッチは0.5〜1.5mmであることが好ましい。さらに、コルゲートフィン(15)の肉厚は0.05〜0.1mmであることが好ましい。また、前後の熱交換部(10)(11)間の部分において、コルゲートフィン(15)には、波頭部、波底部および連結部にかかるスリット(15b)(伝熱量減少部)が間隔をおいて形成されている。
室内熱交換器(2)において、第1タンク(17)の前側外方膨出部(24A)を含む前半部が前熱交換部(10)の熱媒体入口ヘッダ部(33A)となり、第2タンク(18)の前側外方膨出部(24A)を含む前半部が前熱交換部(10)の熱媒体出口ヘッダ部(33B)となっている。すなわち、前熱交換部(10)の左ヘッダタンク(12A)に熱媒体入口ヘッダ部(33A)が、右ヘッダタンク(12B)に熱媒体出口ヘッダ部(33B)がそれぞれ設けられている。また、第2タンク(18)の後側外方膨出部(24B)を含む後半部が後熱交換部(11)の熱媒体入口ヘッダ部(34A)となり、第1タンク(17)の後側外方膨出部(24B)を含む後半部が後熱交換部(11)の熱媒体出口ヘッダ部(34B)となっている。すなわち、後熱交換部(11)の右ヘッダタンク(13B)に熱媒体入口ヘッダ部(34A)が、左ヘッダタンク(13A)に熱媒体出口ヘッダ部(34B)がそれぞれ設けられている。したがって、前熱交換部(10)および後熱交換部(11)は、それぞれ熱媒体入口ヘッダ部(33A)(34A)および熱媒体出口ヘッダ部(33B)(34B)に通じるすべての熱交換管(14)からなる1つのパス(37A)(37B)を有することとなり、前熱交換部(10)のパス(37A)と後熱交換部(11)のパス(38B)とは熱媒体の流れ方向が逆向きとなっている。そして、前後両熱交換部(10)(11)の熱媒体入口ヘッダ部(33A)(34A)に、圧縮機(1)から伸びる配管から分岐した熱媒体入口管(35)が、それぞれ熱媒体入口(25)に差し込まれた状態で接続され、同じく熱媒体出口ヘッダ部(33B)(34B)に、膨張弁(3)に伸びる配管に合流する熱媒体出口管(36)が、それぞれ熱媒体出口に差し込まれた状態で接続されている。
上述した暖房サイクルにおいて、図9に示すように、圧縮機(1)で圧縮された高温高圧のCOが、熱媒体入口管(35)から前熱交換部(10)の左ヘッダタンク(12A)の熱媒体入口ヘッダ部(33A)内および後側熱交換部(11)の右ヘッダタンク(13B)の熱媒体入口ヘッダ部(34A)内に流入する。前熱交換部(10)の熱媒体入口ヘッダ部(33A)内に流入したCOは、1つのパス(37A)を構成する前側熱交換管(14)を通って右方に流れ、右ヘッダタンク(12B)の熱媒体出口ヘッダ部(33B)内に流入する。後熱交換部(11)の熱媒体入口ヘッダ部(34A)内に流入したCOは、1つのパス(37B)を構成する後側熱交換管(14)を通って左方に流れ、左ヘッダタンク(13A)の熱媒体出口ヘッダ部(34B)内に流入する。熱媒体出口ヘッダ部(33B)(34B)内に流入したCOは、熱媒体出口管(36)に流出し、膨張弁(3)に送られる。そして、COが熱交換管(14)内を流れる間に、隣り合う通風間隙を図2および図9に矢印Xで示す方向に流れる空調空気と熱交換し、空調空気が加熱される。
ここで、COの熱容量が小さいため、熱交換管(14)内を流れるCOの温度は、熱媒体入口ヘッダ部(33A)(34A)側から熱媒体出口ヘッダ部(33B)(34B)側に向かって急激に低下するので、各熱交換部(10)(11)を通過して来た空調空気の吹き出し温度も熱媒体入口ヘッダ部(33A)(34A)側から熱媒体出口ヘッダ部(33B)(34B)側に向かって低下して温度分布にばらつきが発生する。しかしながら、前熱交換部(10)ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は左側から右側に向かって低下し、後熱交換部(11)ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は右側から左側に向かって低下する。したがって、両熱交換部(10)(11)を通過した空調空気の吹き出し温度の温度分布のばらつきは相殺され、室内熱交換器(2)を通過した空調空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生することが防止される。
次に、実施形態1の室内熱交換器(2)を用いた行った実験例を、比較実験例とともに示す。
実験例
前後両熱交換部(10)(11)の熱交換管(14)およびコルゲートフィン(15)からなる熱交換コア部の高さ(ヘッダタンクの長さ方向の寸法)Hc:200mm、同じく熱交換コア部の幅(熱交換管の長さ方向の寸法)Wc:250mm、各熱交換部(10)(11)の熱交換管(14)の数:36本とした。また、熱交換管(14)の熱媒体通路(14a)の通路高さHp:0.44mm、両端部のものを除いた熱媒体通路(14a)の最小通路幅Wp:0.32mm、隣り合う熱媒体通路(14a)間の仕切壁(14b)の厚みTw:0.38mm、チューブ高さHt:1.3mm、全熱媒体通路(14a)の総通路断面積Sp:2.4mm、各熱交換管(14)の外形の横断面積から総通路断面積Sp(mm)を減じた面積Sb:12.9mm、チューブ幅Wt:12mmとしておいた。したがって、アスペクト比(Hp/Wp)=1.4、Tw/Wp=1.2、Hp/Ht=0.3、Sp/Sb=0.2、(Wt×Ht)/3=5.2であり、上記関係1〜7を満たしている。
そして、カーエアコンベンチテスト装置を使用し、前面風速(入口側風速):1.6m/s、空気温度:0℃、CO熱媒体の循環量:100kg/h、熱媒体入口圧力:11MPa、熱媒体入口温度:100℃の条件で、室内熱交換器(2)における熱交換コア部、すなわち熱交換管(14)の左端からの距離が異なる複数の点において、室内熱交換器(2)を通過してきた空気の温度を測定した。ついで、全測定点の空気の温度を平均して空調空気の平均温度を求め、各測定点における熱交換コア部の左端からの距離と、各測定点での空調空気の吹き出し温度の上記平均温度に対する温度差との関係を調べた。
比較実験例1
互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダタンク(101)と、両ヘッダタンク(101)間にヘッダタンク(101)の長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダタンク(101)に接続された複数の熱交換管(102)とを備えた1つの熱交換部(103)からなる室内熱交換器(100)を用意した。この室内熱交換器(100)において、左側ヘッダタンク(101)に熱媒体入口ヘッダ部を設けるとともに右側ヘッダタンク(101)に熱媒体出口ヘッダ部を設けておき、熱媒体が、熱媒体入口ヘッダ部から熱交換管(102)を通って熱媒体出口ヘッダ部に流れるようにした(図10(a)参照)。この室内熱交換器(100)の熱交換部(103)の寸法および熱交換管(102)の寸法は実験例と同じである。
そして、実験例と同様の条件で、室内熱交換器(100)における熱交換管(102)の左端からの距離が異なる複数の点において、室内熱交換器(100)を通過してきた空気の温度を測定した。ついで、全測定点の空気の吹き出し温度を平均して空調空気の吹き出し温度の平均温度を求め、各測定点における熱交換管(102)の左端からの距離と、各測定点での空調空気の吹き出し温度の平均温度に対する温度差との関係を調べた。
比較実験例2
互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダタンク(201)と、両ヘッダタンク(201)間にヘッダタンク(201)の長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダタンク(201)に接続された複数の熱交換管(202)とを備えた熱交換部(203)(204)が、通風方向に並んで設けられた室内熱交換器(200)を用意した。この室内熱交換器(200)において、前熱交換部(203)の左側ヘッダタンク(201)に熱媒体入口ヘッダ部を設けるとともに、後熱交換部(204)の左側ヘッダタンク(201)に熱媒体出口ヘッダ部を設けておいた。また、前熱交換部(203)の右側ヘッダタンク(201)および後熱交換部(204)の右側ヘッダタンク(201)に中間ヘッダ部を設けるとともに、両中間ヘッダ部を連通させておいた。さらに、熱媒体が、前熱交換部(203)の熱媒体入口ヘッダ部から熱交換管(202)を通って中間ヘッダ部に流れ、後熱交換部(204)の中間ヘッダ部に流入し、熱交換管(202)を通って熱媒体出口ヘッダ部に流れるようにした(図10(b)参照)。この室内熱交換器(200)の各熱交換部(203)(204)の寸法および熱交換管(202)の寸法は実験例と同じである。
そして、実験例と同様の条件で、室内熱交換器(200)における熱交換管(202)の左端からの距離が異なる複数の点において、室内熱交換器(200)を通過してきた空気の温度を測定した。ついで、全測定点の空気の吹き出し温度を平均して空調空気の平均温度を求め、各測定点における熱交換管(202)の左端からの距離と、各測定点での空調空気の吹き出し温度の平均温度に対する温度差との関係を調べた。
これらの結果を図11に示す。図11から明らかなように、実施形態1の室内熱交換器(2)の場合に、吹き出し空調空気の温度分布のばらつきが少ないことが分かる。
実施形態2
この実施形態は図12〜図15に示すものである。
図12この実施形態の室内熱交換器の全体構成を示し、図13および図14はその要部の構成を示す。また、図15は室内熱交換器における熱媒体の流れを示す。
この実施形態の室内熱交換器(40)の場合、第1タンク(17)および第2タンク(18)のヘッダ形成用プレート(21)の上側部分および下側部分に、それぞれ上下方向に伸びる2つの外方膨出部(41A)(41B)(41C)(41D)(41E)(41F)(41G)(41H)が前後方向に間隔をおいて形成されている。以下、この実施形態において、第1タンク(17)の上側前部分の外方膨出部(41A)を第1外方膨出部、第2タンク(18)の上側前部分の外方膨出部(41B)を第2外方膨出部、第2タンク(18)の下側前部分の外方膨出部(41C)を第3外方膨出部、第1タンク(17)の下側前部分の外方膨出部(41D)を第4外方膨出部、第2タンク(18)の上側後部分の外方膨出部(41E)を第5外方膨出部、第1タンク(17)の上側後部分の外方膨出部(41F)を第6外方膨出部、第1タンク(17)の下側後部分の外方膨出部(41G)を第7外方膨出部、第2タンク(18)の下側後部分の外方膨出部(41H)を第8外方膨出部というものとする。各外方膨出部(41A)〜(41H)の左右方向内方を向いた開口は中間プレート(23)により塞がれている。各外方膨出部(41A)〜(41H)の膨出高さ、長さおよび幅は等しくなっている。第1外方膨出部(41A)、第3外方膨出部(41C)、第5外方膨出部(41E)および第7外方膨出部(41G)の頂部にそれぞれ熱媒体入口(25)が形成されるとともに、第2外方膨出部(41B)、第4外方膨出部(41D)、第6外方膨出部(41F)および第8外方膨出部(41H)の頂部にそれぞれ熱媒体出口(26)が形成されている。
両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)の前側上半部の管挿入穴(27)は、ヘッダ形成用プレート(21)の第1および第2外方膨出部(41A)(41B)の上下方向の範囲内に形成され、同じく前側下半部の管挿入穴(27)は、第3および第4外方膨出部(41C)(41D)の上下方向の範囲内に形成されている。また、両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)の後側上半部の管挿入穴(27)は、ヘッダ形成用プレート(21)の第5および第6外方膨出部(41E)(41F)の上下方向の範囲内に形成され、同じく後側下半部の管挿入穴(27)は、第7および第8外方膨出部(41G)(41H)の上下方向の範囲内に形成されている。
両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)における前側上半部の複数の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)における前側上半部の複数の連通穴(31)を介して第1および第2外方膨出部(41A)(41B)内に通じさせられ、両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)における前側下半部の複数の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)における前側下半部の複数の連通穴(31)を介して第3および第4外方膨出部(41C)(41D)内に通じさせられている。また、両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)における後側上半部の複数の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)における後側上半部の複数の連通穴(31)を介して第5および第6外方膨出部(41E)(41F)内に通じさせられ、両タンク(17)(18)の管接続用プレート(22)における後側下半部の複数の管挿入穴(27)は、中間プレート(23)における後側下半部の複数の連通穴(31)を介して第7および第8外方膨出部(41G)(41H)内に通じさせられている。
両タンク(17)(18)の中間プレート(23)における第1および第2外方膨出部(41A)(41B)内に通じるすべての連通穴(31)、第3および第4外方膨出部(41C)(41D)内に通じるすべての連通穴(31)、第5および第6外方膨出部(41E)(41F)内に通じるすべての連通穴(31)、ならびに第7および第8外方膨出部(41G)(41H)内に通じるすべての連通穴(31)は、それぞれ中間プレート(23)における上下方向に隣り合う連通穴(31)間の部分を切除することにより形成された連通部(32)により連通させられている。
この室内熱交換器(40)において、両タンク(17)(18)の前側の第1および第3外方膨出部(41A)(41C)を含む部分が前熱交換部(10)の熱媒体入口ヘッダ部(42A)となり、同じく第2および第4外方膨出部(41B)(41D)を含む部分が前熱交換部(10)の熱媒体出口ヘッダ部(42B)となっている。すなわち、前熱交換部(10)の左ヘッダタンク(12A)に熱媒体入口ヘッダ部(42A)と熱媒体出口ヘッダ部(42B)が上下に間隔をおいて設けられ、同じく右ヘッダタンク(12B)に熱媒体出口ヘッダ部(42B)と熱媒体入口ヘッダ部(42A)とが上下に間隔をおいて設けられている。また、両タンク(17)(18)の後側の第5および第7外方膨出部(41E)(41G)を含む部分が後熱交換部(11)の熱媒体入口ヘッダ部(43A)となり、同じく第6および第8外方膨出部(41F)(41H)を含む部分が後熱交換部(11)の熱媒体出口ヘッダ部(43B)となっている。すなわち、後熱交換部(11)の右ヘッダタンク(13B)に熱媒体入口ヘッダ部(43A)と熱媒体出口ヘッダ部(43B)が上下に間隔をおいて設けられ、同じく左ヘッダタンク(13A)に熱媒体出口ヘッダ部(43B)と熱媒体入口ヘッダ部(43A)とが上下に間隔をおいて設けられている。したがって、前熱交換部(10)は、上側の熱媒体入口ヘッダ部(42A)および熱媒体出口ヘッダ部(42B)に通じる上半部の熱交換管(14)からなる第1パス(44A)と、下側の熱媒体入口ヘッダ部(42A)および熱媒体出口ヘッダ部(42B)に通じる下半部の熱交換管(14)からなる第2パス(44B)とを有しており、後熱交換部(11)は、上側の熱媒体入口ヘッダ部(43A)および熱媒体出口ヘッダ部(43B)に通じる上半部の熱交換管(14)からなる第1パス(45A)と、下側の熱媒体入口ヘッダ部(43A)および熱媒体出口ヘッダ部(43B)に通じる下半部の熱交換管(14)からなる第2パス(45B)とを有している。両熱交換部(10)(11)の第1パス(44A)(45A)どうしおよび第2パス(44B)(45B)どうしは同一高さ位置、すなわちヘッダタンク(12A)(12B)(13A)(13B)の長さ方向に関して同一位置に設けられており、前熱交換部(10)の第1パス(44A)と後熱交換部(11
)の第1パス(45A)、前熱交換部(10)の第2パス(44B)と後熱交換部(11)の第2パス(45B)とはそれぞれ熱媒体の流れ方向が逆向きになっている。そして、前後両熱交換部(10)(11)の熱媒体入口ヘッダ部(42A)(43A)に、圧縮機(1)から伸びる配管から分岐した熱媒体入口管(35)が、それぞれ熱媒体入口(25)に差し込まれた状態で接続され、同じく熱媒体出口ヘッダ部(42B)(43B)に、膨張弁(3)に伸びる配管に合流する熱媒体出口管(36)が、それぞれ熱媒体出口(26)に差し込まれた状態で接続されている。
上述した暖房サイクルにおいて、図15に示すように、圧縮機(1)で圧縮された高温高圧のCOが、熱媒体入口管(35)から前熱交換部(10)の両ヘッダタンク(12A)(12B)の熱媒体入口ヘッダ部(42A)内、および後側熱交換部(11)の両ヘッダタンク(13A)(13B)の熱媒体入口ヘッダ部(43A)内に流入する。前熱交換部(10)の上側の熱媒体入口ヘッダ部(42A)内に流入したCOは、第1パス(44A)の熱交換管(14)を通って右方に流れ、上側の熱媒体出口ヘッダ部(42B)内に流入する。前熱交換部(10)の下側の熱媒体入口ヘッダ部(42A)内に流入したCOは、第2パス(44B)の熱交換管(14)を通って左方に流れ、下側の熱媒体出口ヘッダ部(42B)内に流入する。後熱交換部(11)の上側の熱媒体入口ヘッダ部(43A)内に流入したCOは、第1パス(45A)の熱交換管(14)を通って左方に流れ、上側の熱媒体出口ヘッダ部(43B)内に流入する。後熱交換部(11)の下側の熱媒体入口ヘッダ部(43A)内に流入したCOは、第2パス(45B)の熱交換管(14)を通って右方に流れ、下側の熱媒体出口ヘッダ部(43B)内に流入する。各熱媒体出口ヘッダ部(42B)(43B)内に流入したCOは、熱媒体出口管(36)に流出し、膨張弁(3)に送られる。そして、COが熱交換管(14)内を流れる間に、隣り合う通風間隙を図12および図15に矢印Xで示す方向に流れる空調空気と熱交換し、空調空気が加熱される。
ここで、COの熱容量が小さいため、熱交換管(14)内を流れるCOの温度は、熱媒体入口ヘッダ部(42A)(43A)側から熱媒体出口ヘッダ部(42B)(43B)側に向かって急激に低下するので、各熱交換部(10)(11)を通過して来た空調空気の吹き出し温度も熱媒体入口ヘッダ部(42A)(43A)側から熱媒体出口ヘッダ部(42B)(43B)側に向かって低下して温度分布にばらつきが発生する。しかしながら、前熱交換部(10)の上半部ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は左側から右側に向かって低下し、後熱交換部(11)の上半部ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は右側から左側に向かって低下する。また、前熱交換部(10)の下半部ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は右側から左側に向かって低下し、後熱交換部(11)の下半部ではCOの温度および空調空気の吹き出し温度は左側から右側に向かって低下する。したがって、両熱交換部(10)(11)を通過した空調空気の吹き出し温度の温度分布のばらつきは相殺され、室内熱交換器(40)を通過した空調空気の吹き出し温度の温度分布にばらつきが発生することが防止される。
なお、上記実施形態1および2の室内熱交換器(2)(40)は、熱交換管(14)の長手方向を上下方向に向けて使用されることもある。
次に、実施形態1および2の室内熱交換器(2)(40)に用いられる熱交換管の変形例について述べる。なお、熱交換管の変形例についての以下の説明において、各図面の上下、左右を上下、左右というものとする。
図16および図17に示す熱交換管(50)は、互いに対向する平らな上下壁(51)(52)(1対の平坦壁)と、上下壁(51)(52)の左右両側縁どうしにまたがる左右両側壁(53)(54)と、左右両側壁(53)(54)間において上下壁(51)(52)にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁(55)とよりなり、内部に幅方向に並んだ複数の熱媒体通路(56)を有するものである。ここでは、補強壁(55)が、隣り合う熱媒体通路(56)間の仕切壁となる。また、右端部のものを除いた熱媒体通路(56)の通路幅は全高にわたって等しくなっている。
左側壁(53)は2重構造であり、上壁(51)の左側縁より下方隆起状に一体成形されかつ熱交換管(50)の全高にわたる外側側壁用凸条(57)と、外側側壁用凸条(57)の内側において上壁(51)より下方隆起状に一体成形された内側側壁用凸条(58)と、下壁(52)の左側縁より上方隆起状に一体成形された内側側壁用凸条(59)とよりなる。外側側壁用凸条(57)は、下端部が下壁(52)の下面左側縁部に係合された状態で両内側側壁用凸条(58)(59)および下壁(52)にろう付されている。両内側側壁用凸条(58)(59)は、相互に突き合わされてろう付されている。右側壁(54)は、上下壁(51)(52)と一体に形成されている。下壁(52)の内側側壁用凸条(59)の先端面に、その長手方向に伸びる凸起(59a)が全長にわたって一体に形成され、上壁(51)の内側側壁用凸条(58)の先端面に、その長手方向に伸びかつ凸起(59a)が圧入される凹溝(58a)が全長にわたって形成されている。
補強壁(55)は、上壁(51)より下方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(60)と、下壁(52)より上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(61)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。
熱交換管(50)は、図18(a)に示すような熱交換管製造用金属板(65)を用いて製造される。熱交換管製造用金属板(65)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施すことにより形成されており、平らな上壁形成部(66)(平坦壁形成部)および下壁形成部(67)(平坦壁形成部)と、上壁形成部(66)および下壁形成部(67)を連結しかつ右側壁(54)を形成する連結部(68)と、上壁形成部(66)および下壁形成部(67)における連結部(68)とは反対側の側縁より上方隆起状に一体成形されかつ左側壁(53)の内側部分を形成する内側側壁用凸条(58)(59)と、上壁形成部(66)における連結部(68)とは反対側の側縁(右側縁)を左右方向外方(右方)に延長することにより形成された外側側壁用凸条形成部(69)と、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(66)および下壁形成部(67)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の補強壁用凸条(60)(61)とを備えており、上壁形成部(66)の補強壁用凸条(60)と下壁形成部(67)の補強壁用凸条(61)とが連結部(68)の幅方向の中心線に対して左右対称となる位置にある。下壁形成部(67)の内側側壁用凸条(59)の先端面に凸起(59a)が、上壁形成部(66)の内側側壁用凸条(58)の先端面に凹溝(58a)がそれぞれ形成されている。両内側側壁用凸条(58)(59)およびすべての補強壁用凸条(60)(61)の高さはそれぞれ等しくなっている。連結部(68)の上下の肉厚は上下壁形成部(65)(66)の肉厚よりも大きく、かつその上端は内側側壁用凸条(58)(59)および補強壁用凸条(60)(61)の上端と同一高さ位置にある。
なお、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施してその片面に側壁用凸条(58)(59)および補強壁用凸条(60)(61)が一体成形されていることにより、側壁用凸条(58)(59)および補強壁用凸条(60)(61)の両側面および先端面と、上下壁形成部(65)(66)および外側側壁用凸条形成部(69)の上下両面にろう材層(図示略)が形成されている。
そして、熱交換管製造用金属板(65)を、ロールフォーミング法により、連結部(68)の左右両側縁で順次折り曲げていき(図18(b)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて内側側壁用凸条(58)(59)どうしおよび補強壁用凸条(60)(61)どうしをそれぞれ突き合わせるとともに、凸起(59a)を凹溝(58a)内に圧入する。
ついで、外側側壁用凸条形成部(69)を折り曲げていき、両内側側壁用凸条(58)(59)の外面に沿わせるとともに、その先端部を変形させて下壁形成部(67)に係合させて折り曲げ体(70)を得る(図18(c)参照)。
その後、折り曲げ体(70)を所定温度に加熱し、内側側壁用凸条(58)(59)の先端部どうしおよび補強壁用凸条(60)(61)の先端部どうしをそれぞれろう付するとともに、外側側壁用凸条形成部(69)と両内側側壁用凸条(58)(59)および下壁形成部(67)とをろう付することにより、熱交換管(50)が製造される。なお、熱交換管(50)の製造は、熱交換器(2)(40)の製造と同時に行われる。
図19に示す熱交換管(75)の場合、上壁(51)のすべての補強壁用凸条(60)の先端面に、全長にわたる凸起(76)と全長にわたる凹溝(77)とが交互に形成されている。また、下壁(52)のすべての補強壁用凸条(61)の先端面に、これと突き合わされる上壁(51)の補強壁用凸条(60)の凸起(76)が嵌る凹溝(78)と、上壁(51)の補強壁用凸条(60)の凹溝(77)内に嵌る凸起(79)とが、交互に全長にわたって形成されている。その他の構成は、図16および図17に示す熱交換管(50)と同じであり、図16および図17に示す熱交換管(50)と同様な方法で製造される。
図20および図21に示す熱交換管(80)は、上壁(51)より下方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(81)が下壁(52)にろう付されてなる補強壁(55)と、同じく下壁(52)より上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(82)が上壁(51)にろう付されてなる補強壁(55)とが左右方向に交互に設けられたものであり、上下壁(51)(52)における他方の壁の補強壁用凸条(82)(81)が当接する部分に、それぞれ全長にわたる突起(83)が一体に形成され、突起(83)の先端面に補強壁用凸条(81)(82)の先端部が嵌る凹溝(84)が形成され、補強壁用凸条(81)(82)の先端部が突起(83)の凹溝(84)内の嵌められて突起(83)にろう付されている。突起(83)の左右方向の肉厚は、補強壁用凸条(81)(82)の左右方向の肉厚よりも若干大きくなっている。その他の構成は図16および図17に示す熱交換管(50)と同じである。この熱交換管(80)において、右端部のものを除いた熱媒体通路(56)の幅はその高さ方向に異なっており、これらの熱媒体通路(56)の最小通路幅Wpとは、同一高さ位置で見た場合の最も狭い部分、すなわちいずれか一方の補強壁用凸条(81)(82)と、これに隣り合う補強壁用凸条(82)(81)がろう付されている突起(83)との間の間隔をいうものとする。また、補強壁(55)を形成する補強壁用凸条(81)(82)の肉厚を、隣り合う熱媒体通路(56)間の仕切壁の肉厚Twというものとする。
熱交換管(80)は、図22(a)に示すような熱交換管製造用金属板(85)を用いて製造される。熱交換管製造用金属板板(85)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施すことにより形成されており、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(66)および下壁形成部(67)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の補強壁用凸条(81)(82)を備え、上壁形成部(66)の補強壁用凸条(81)と下壁形成部(67)の補強壁用凸条(82)とが連結部(68)の幅方向の中心線に対して左右非対称となる位置にある。両補強壁用凸条(81)(82)の高さは相互に等しく、かつ側壁用凸条(58)(59)の高さの2倍程度となっている。また、上壁形成部(66)および下壁形成部(67)における下壁形成部(67)および上壁形成部(66)の補強壁用凸条(82)(81)が当接する部分に、全長にわたる突起(83)が一体に形成され、突起(83)の先端面に補強壁用凸条(82)(81)の先端部が嵌る凹溝(84)が形成されている。熱交換管製造用金属板(85)のその他の構成は、図18に示す熱交換管製造用金属板(65)と同じである。
そして、熱交換管製造用金属板板(85)を、ロールフォーミング法により、連結部(68)の左右両側縁で順次折り曲げていき(図22(b)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて内側側壁用凸条(58)(59)どうしを突き合わせて凸起(59a)を凹溝(58a)内に圧入するとともに、上壁形成部(66)の補強壁用凸条(81)の先端部を下壁形成部(67)の突起(83)の凹溝(84)内に、下壁形成部(67)の補強壁用凸条(82)の先端部を上壁形成部(66)の突起(83)の凹溝(84)内にそれぞれ嵌め入れる。
ついで、外側側壁用凸条形成部(69)を折り曲げていき、両内側側壁用凸条(58)(59)の外面に沿わせるとともに、その先端部を変形させて下壁形成部(67)に係合させて折り曲げ体(86)を得る(図22(c)参照)。
その後、折り曲げ体(86)を所定温度に加熱し、内側側壁用凸条(58)(59)の先端部どうしをろう付するとともに、補強壁用凸条(81)(82)の先端部を突起(83)にろう付し、さらに外側側壁用凸条形成部(69)と両内側側壁用凸条(58)(59)および下壁形成部(67)とをろう付することにより、熱交換管(80)が製造される。なお、熱交換管(80)の製造は、室内熱交換器(2)(40)の製造と同時に行われる。
図23および図24に示す熱交換管(90)の補強壁(55)は、上壁(51)より下方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(91)(92)と、下壁(52)より上方隆起状に一体成形された補強壁用凸条(93)(94)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。上壁(51)および下壁(52)には、それぞれ突出高さの異なる高低2種の補強壁用凸条(91)(92)(93)(94)が左右方向に交互に形成されており、上壁(51)における突出高さの高い補強壁用凸条(91)と下壁(52)における突出高さの低い補強壁用凸条(94)とがろう付され、上壁(51)における突出高さの低い補強壁用凸条(92)と下壁(52)における突出高さの高い補強壁用凸条(93)とがろう付されている。以下、上下両壁(51)(52)の突出高さの高い補強壁用凸条(91)(93)をそれぞれ第1補強壁用凸条といい、同じく低い補強壁用凸条(92)(94)をそれぞれ第2補強壁用凸条というものとする。上下両壁(51)(52)の第2補強壁用凸条(92)(94)の先端面に、その長手方向に伸びかつ他方の壁(52)(51)の第1補強壁用凸条(93)(91)の先端部が嵌る凹溝(95)(96)が全長にわたって形成されており、上下両壁(51)(52)の第1補強壁用凸条(91)(93)の先端部が凹溝(96)(95)内に嵌め入れられた状態で両補強壁用凸条(91)(94)および(92)(93)がろう付されている。その他の構成は図16および図17に示す熱交換管(50)と同じである。
この熱交換管(90)において、右端部の熱媒体通路(56)を除いた熱媒体通路(56)の幅はその高さ方向に異なっており、これらの熱媒体通路(56)の最小通路幅Wpとは、同一高さで見た場合の最も狭い部分、すなわち第1補強壁用凸条(91)(93)と、これに隣り合う第2補強壁用凸条(92)(94)との間の間隔をいうものとする。また、第1補強壁用凸条(91)(93)の肉厚を、隣り合う熱媒体通路(56)間の仕切壁の肉厚というものとする。
なお、この熱交換管(90)において、凹溝(95)(96)は、第2補強壁用凸条(92)(94)の全高にわたっているが、これに限定されず、凹溝(95)(96)の深さは第2補強壁用凸条(92)(94)の高さよりも浅くてもよい。
熱交換管(90)は、図25(a)に示すような熱交換管製造用金属板(98)を用いて製造される。熱交換管製造用金属板(98)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施すことにより形成されており、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(66)および下壁形成部(67)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の補強壁用凸条(91)(92)(93)(94)を備え、上壁形成部(66)の第1補強壁用凸条(91)と下壁形成部(67)の第2補強壁用凸条(94)、および上壁形成部(66)の第2補強壁用凸条(92)と下壁形成部(67)の第1補強壁用凸条(93)とが、それぞれ連結部(68)の幅方向の中心線に対して左右対称となる位置にある。上壁形成部(66)および下壁形成部(67)の第2補強壁用凸条(92)(94)の先端面には、他方の壁形成部(67)(66)の第1補強壁用凸条(93)(91)の先端部が嵌る凹溝(95)(96)が形成されている。熱交換管製造用金属板(98)のその他の構成は図18に示す熱交換管製造用金属板(65)と同じである。
そして、熱交換管製造用金属板(98)を、ロールフォーミング法により、連結部(68)の両側縁で順次折り曲げていき(図25(b)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて内側側壁用凸条(58)(59)どうしを突き合わせるとともに、第1補強壁用凸条(91)(93)の先端部を第2補強壁用凸条(94)(92)の凹溝(96)(95)内に嵌め入れ、さらに凸起(59a)を凹溝(58a)内に圧入する。
ついで、外側側壁用凸条形成部(69)を折り曲げていき、両内側側壁用凸条(58)(59)の外面に沿わせるとともに、その先端部を変形させて下壁形成部(67)に係合させて折り曲げ体(99)を得る(図25(c)参照)。
その後、折り曲げ体(99)を所定温度に加熱し、内側側壁用凸条(58)(59)の先端部どうし、ならびに第1補強壁用凸条(91)(93)および第2補強壁用凸条(94)(92)の先端部どうしをそれぞれろう付するとともに、外側側壁用凸条形成部(69)と両内側側壁用凸条(58)(59)および下壁形成部(67)とをろう付することにより、熱交換管(90)が製造される。なお、熱交換管(90)の製造は、熱交換器(2)(40)の製造と同時に行われる。
上述した変形例の熱交換管(50)(75)(80)(90)においても、上記関係1〜7を満たしている。
この発明を適用した室内熱交換器を用いた暖房サイクルを示す図である。 この発明を適用した室内熱交換器の実施形態1の全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 図2の室内熱交換器を後方から見た一部を省略した垂直断面図である。 図2の一部を省略したA−A線拡大断面図である。 図2の室内熱交換器の第1タンクの分解斜視図である。 図2の室内熱交換器の第2タンクの分解斜視図である。 図2の室内熱交換器の熱交換管の拡大横断面図である。 図7の部分拡大図である。 図2の室内熱交換器における熱媒体の流れを示す図である。 比較実験例1〜2の室内熱交換器の熱媒体の流れを示す図である。 実験例および比較実験例1〜2の結果を示すグラフである。 この発明を適用した室内熱交換器の実施形態2の全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 図12の室内熱交換器の第1タンクの分解斜視図である。 図12の室内熱交換器の第2タンクの分解斜視図である。 図12の室内熱交換器における熱媒体の流れを示す図である。 熱交換管の第1の変形例を示す拡大横断面図である。 図16の部分拡大図である。 図16に示す熱交換管の製造方法を示す図である。 熱交換管の第2の変形例を示す拡大横断面図である。 熱交換管の第3の変形例を示す拡大横断面図である。 図20の部分拡大図である。 図20に示す熱交換管の製造方法を示す図である。 熱交換管の第4の変形例を示す拡大横断面図である。 図23の部分拡大図である。 図23に示す熱交換管の製造方法を示す図である。
符号の説明
(1):圧縮機
(2)(40):室内熱交換器
(3):膨張弁(減圧器)
(4):室外熱交換器
(5):アキュムレータ(気液分離器)
(10)(11):熱交換部
(12A)(12B)(13A)(13B):ヘッダタンク
(14)(50)(75)(80)(90):熱交換管
(15):コルゲートフィン
(33A)(34A)(42A)(43A):熱媒体入口ヘッダ部
(33B)(34B)(42B)(43B):熱媒体出口ヘッダ部
(37A)(37B)(44A)(44B)(45A)(45B):パス
(51)(52):上下壁(平坦壁)
(53)(54):側壁
(55):補強壁
(56):冷媒通路
(58)(59):内側側壁用凸条
(60)(61):補強壁用凸条
(65)(85):金属板
(66):上壁形成部(平坦壁形成部)
(67):下壁形成部(平坦壁形成部)
(68):連結部
(81)(82):補強壁用凸条
(83):突起
(84):凹溝
(91)(93):第1補強壁用凸条
(92)(94):第2補強壁用凸条
(95)(96):凹溝
Hp:冷媒通路の通路高さ
Ht:偏平チューブのチューブ高さ
Sp:偏平チューブの全冷媒通路の総通路断面積
Sb:偏平チューブの外形の横断面積から総通路断面積Spを減じた面積
Tw:偏平チューブにおける隣り合う冷媒通路間の仕切壁の厚み
Wt:チューブ幅
Wp:冷媒通路の最小通路幅

Claims (26)

  1. 互いに間隔をおいて配置された1対のヘッダタンクと、両ヘッダタンク間にヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えた熱交換部が、通風方向に並んで設けられ、各熱交換部において、一方のヘッダタンクに送り込まれた流体が、熱交換管を通って他方のヘッダタンク流入するとともこのヘッダタンクから送り出されるようになっており、両熱交換部が連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つのパスを備え、両熱交換部のパス数が同一であるとともに、両熱交換部のパスが互いに対応する同一位置に設けられ、各パスを構成する複数の熱交換管における流体の流れ方向が同一であり、一方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向と、当該パスと対応する位置にある他方の熱交換部のパスにおける流体の流れ方向とが逆向きになっている熱交換器。
  2. 各熱交換部に1つのパスが設けられている請求項1記載の熱交換器。
  3. 各熱交換部の両ヘッダタンクにそれぞれ1つのヘッダ部が設けられるとともに、1つのパスを構成する全熱交換管の両端部がヘッダ部内と連通するように両ヘッダタンクに接続されており、各熱交換部の一方のヘッダ部が入口ヘッダ部、同じく他方のヘッダ部が出口ヘッダ部となされ、一方の熱交換部の入口ヘッダ部と他方の熱交換部の出口ヘッダ部、および一方の熱交換部の出口ヘッダ部と他方の熱交換部の入口ヘッダ部とがそれぞれ通風方向に並んで配置され、各熱交換部の入口ヘッダ部に流体入口管が、出口ヘッダ部に流体出口管がそれぞれ接続されている請求項2記載の熱交換器。
  4. 各熱交換部に複数のパスが設けられており、各熱交換部の隣り合うパスにおける流体の流れ方向が逆向きとなっている請求項1記載の熱交換器。
  5. 各熱交換部の両ヘッダタンクにそれぞれ複数のヘッダ部が同数ずつ設けられるとともに、各パスを構成する全熱交換管の両端部が各ヘッダ部内と連通するように両ヘッダタンクに接続されており、各パスの全熱交換管が連通する一方のヘッダ部が入口ヘッダ部、同他方のヘッダ部が出口ヘッダ部となされるとともに、各ヘッダタンクに入口ヘッダ部と出口ヘッダ部とが交互に設けられ、一方の熱交換部の入口ヘッダ部と他方の熱交換部の出口ヘッダ部、および一方の熱交換部の出口ヘッダ部と他方の熱交換部の入口ヘッダ部とがそれぞれ通風方向に並んで配置され、各熱交換部の入口ヘッダ部に流体入口管が、出口ヘッダ部に流体出口管がそれぞれ接続されている請求項4記載の熱交換器。
  6. 両熱交換部のヘッダタンクが一体化されている請求項1〜5のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  7. 熱交換管が、その幅方向を通風方向に向けた偏平状であるとともに、その内部に幅方向に並んだ複数の流体通路を有しており、流体通路の横断面形状が縦長であり、流体通路の通路高さHp(mm)を流体通路の最小通路幅Wp(mm)で除した値を「アスペクト比」と定義した場合、アスペクト比(Hp/Wp)が1.05〜2である請求項1〜6のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  8. 各熱交換管における隣り合う流体通路間の仕切壁の厚みをTw(mm)、流体通路の最小通路幅をWp(mm)とした場合、0.5≦Tw/Wp≦1.5の関係を満たす請求項7記載の熱交換器。
  9. 各熱交換管の流体通路の通路高さをHp(mm)、チューブ高さをHt(mm)とした場合、0.3≦Hp/Ht≦0.7の関係を満たす請求項7または8記載の熱交換器。
  10. 各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)とした場合、0.5≦Sp≦5の関係を満たす請求項7〜9のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  11. 各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)、各熱交換管の外形の横断面積から総通路断面積Sp(mm)を減じた面積(バルク部の横断面積)をSb(mm)とした場合、Sp/Sb≦0.5の関係を満たす請求項7〜10のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  12. 各熱交換管の全流体通路の総通路断面積をSp(mm)、熱交換管のチューブ高さをHt(mm)、熱交換管のチューブ幅をWt(mm)とした場合、(Wt×Ht)/3≧Spの関係を満たす請求項7〜11のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  13. 各熱交換管のチューブ高さをHt(mm)とした場合、Ht≦4の関係を満たす請求項7〜12のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  14. 熱交換管が、押出形材からなる請求項7〜13のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  15. 熱交換管が、互いに平行な2つの平坦壁と、両平坦壁の両側縁にまたがる両側壁と、両側壁間において両平坦壁にまたがって設けられかつ両平坦壁部の長さ方向に伸びる補強壁とを備えており、
    熱交換管が、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部と、両平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように一体に設けられかつ他方の側壁を形成する側壁用凸条と、各平坦壁形成部に側壁用凸条と同方向に突出するように一体に設けられた複数の補強壁用凸条とを備えた1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に折り曲げられて側壁用凸条どうしおよび補強壁用凸条どうしが突き合わされて相互にろう付されることにより形成されており、相互にろう付された補強壁用凸条により補強壁が形成されている請求項7〜13のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  16. 各補強壁を形成する2つの補強壁用凸条のうち、一方の補強壁用凸条の先端面に、他方の補強壁用凸条の先端部が嵌る凹溝が形成されている請求項15記載の熱交換器。
  17. 熱交換管が、互いに平行な2つの平坦壁と、両平坦壁の両側縁にまたがる両側壁と、両側壁間において両平坦壁にまたがって設けられかつ両平坦壁部の長さ方向に伸びる補強壁とを備えており、
    熱交換管が、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部と、両平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように一体に設けられかつ他方の側壁を形成する側壁用凸条と、各平坦壁形成部に側壁用凸条と同方向に突出するように一体に設けられた複数の補強壁用凸条とを備えた1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に折り曲げられて側壁用凸条どうしが突き合わされて相互にろう付されるとともに、一方の平坦壁形成部の補強壁用凸条が他方の平坦壁形成部に、他方の補強壁用凸条が一方の平坦壁形成部にそれぞれろう付されることにより形成されており、平坦壁形成部にろう付された補強壁用凸条により補強壁が形成されている請求項7〜13のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  18. 各平坦壁形成部における他方の平坦壁形成部の補強壁用凸条が当接する部分に、平坦壁形成部の全長にわたる突起が形成され、突起の先端面に補強壁用凸条の先端部が嵌る凹溝が形成され、補強壁用凸条の先端部が突起の凹溝内の嵌められて突起にろう付されている請求項17記載の熱交換器。
  19. 熱交換管がアルミニウム製である請求項7〜18のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  20. 隣り合う熱交換管間に、波頂部、波底部および波頂部と波底部とを連結する連結部からなるコルゲートフィンが配置されており、コルゲートフィンのフィン高さが3〜8mm、同じくフィンピッチが0.5〜1.5mm、フィンの肉厚が0.05〜0.1mmである請求項7〜19のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  21. コルゲートフィンが、両熱交換部に跨って配置され、両熱交換部の熱交換管に共有されている請求項20記載の熱交換器。
  22. コルゲートフィンにおける両熱交換部間の部分に伝熱量減少部が形成されている請求項21記載の熱交換器。
  23. 伝熱量減少部がスリットからなる請求項22記載の熱交換器。
  24. 圧縮機、圧縮機で圧縮された高温高圧の熱媒体が送り込まれる室内熱交換器、室内熱交換器を出た熱媒体を減圧する減圧器、および減圧された熱媒体を冷却する室外熱交換器を備えており、かつ超臨界熱媒体を用いる暖房サイクルであって、室内熱交換器が請求項1〜23のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる超臨界暖房サイクル。
  25. 超臨界熱媒体が二酸化炭素からなる請求項24記載の超臨界暖房サイクル。
  26. 請求項24または25記載の超臨界暖房サイクルがカーエアコンとして搭載されている車両。
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