JP2006321987A - 樹脂組成物及び成形体 - Google Patents

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Abstract


【課題】剛性、光拡散性能(光の取り出し効率と光拡散性の両立)及び難燃性に優れ、しかも比重の比較的小さな樹脂組成物と、それを利用した拡散板などのシート状成形体の提供。
【解決手段】少なくとも(a)芳香族ポリカーボネート樹脂:100〜5重量部及び(b)屈折率が1.50〜1.57の範囲である脂環式ポリエステル樹脂:0〜95重量部を含む樹脂成分中に、重量平均粒径が0.5〜100μmであるメソポーラス無機フィラーを分散してなる樹脂組成物を使用することにより、樹脂組成物の比重を大幅に増加させることなく高剛性化が可能であり、しかも同時に優れた光拡散性能を付与可能となる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶テレビの直下型バックライトユニットの拡散板など、点状又は線状の光源が発する光を拡散して均質な面状発光となす光学部品用途(いわゆる拡散板)に関する。
液晶テレビなど、点状又は線状の光源(例えば白色LEDや冷陰極管)を発光単位として複数並べて発光面とするディスプレイ装置において、均質な画面を得るには、それぞれの発光単位の発光形状がぼかされかつ混合されることが必要であるので、光を拡散混合する機能を有する拡散板が必須部品として使用されている。こうした大画面ディスプレイ装置を薄型化することが要求されているので、大画面装置として必要な機械的強度をできるだけ薄い形状において確保するために、シート状部品である拡散板に機械的強度を確保する構造体としての機能も持たせるべく、その剛性(弾性率)の向上が求められている。
従来多用されている液晶テレビ用拡散板の材料として、原料となる透明樹脂(例えばアクリル樹脂、MS樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂など)に屈折率の異なる樹脂粒子(例えば、共重合組成を工夫して屈折率を制御したアクリル樹脂ビーズなど)を分散させた樹脂組成物が挙げられ、その光拡散機能を最適化する観点から、かかる樹脂粒子は通常1〜10μm程度の球状であり、その添加量は通常5〜15重量%程度に調製されている。しかしながら、拡散板の剛性向上の観点からは、球状の樹脂粒子は比較的柔らかいフィラー(充填材)なので、樹脂組成物の剛性は前記程度の添加量では原料となる透明樹脂に比べてほとんど向上しない。また、電機機器部品に望まれている難燃性も満足できるレベルにない。
剛性と難燃性の向上の点では、ガラスビーズやガラスフレークなどの硬い無機フィラーを光拡散粒子として利用することが有利である。特許文献1には、芳香族ポリカーボネート樹脂に表面処理された粒径が40〜50nm程度のシリカ微粒子(界面活性剤の存在下でゾル−ゲル法により調製)を配合した樹脂組成物と成形体が記載されている。
この技術により剛性と難燃性に優れたシート状成形体を得ることができるが、芳香族ポリカーボネート樹脂とシリカ粒子の屈折率差や分散粒径を適正に制御できないので光拡散性能は不十分であり、また、拡散板として十分な剛性を得るためにシリカの配合量を増加すると、光の取り出し効率の低下だけでなく比重が増大する問題があった。
特開2004-107470号公報
前記透明樹脂のうち、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂やMS樹脂(メチルメタクリレートとスチレンを主モノマーとする共重合体)は、芳香族ポリカーボネート樹脂やポリシクロオレフィン樹脂(例えば、日本ゼオン社製の「ゼオネックス」や「ゼオノア」、JSR社製の「アートン」などが知られている。ここで名称はいずれも登録商標である。)よりも剛性の点で有利であるが、耐衝撃性に劣る。
また、ポリシクロオレフィン樹脂は、例示した他の透明樹脂に比べて成形表面の耐傷つき性に劣り高価であるという短所がある。従って、芳香族ポリカーボネート樹脂は、非常に優れた耐衝撃性を始め、拡散板の原料として総合バランスに優れた透明樹脂であると考えられる。
本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂を原料とし、剛性、光拡散性能(光の取り出し効率と光拡散性の両立)及び難燃性に優れ、しかも比重の比較的小さな樹脂組成物と、それを利用した拡散板などのシート状成形体の提供を課題とした。
本発明者らは、高剛性化の観点から、芳香族ポリカーボネート樹脂を含有する樹脂マトリックスに無機フィラーを光拡散粒子として分散させることを前提とした。好ましい光拡散性能を実現するためには、該無機フィラーの分散粒径及び樹脂マトリックスとの屈折率差(以下、単に「屈折率差」と記す場合がある)を制御する必要がある。
かかる屈折率差の広範囲での制御には、無機フィラーと樹脂マトリックスの両者の屈折率を可変とすることが有利である。また、低比重化の課題に対しては、比重の大きな無機成分の含有量を極力低減することが必要である。
こうした複数の互いに関連した課題に対して、本発明者らは次の2つの方針を立てた。即ち、芳香族ポリカーボネート樹脂の透明に相溶する低屈折率の脂環式ポリエステル樹脂の配合、並びに無機フィラーとしてメソポーラス構造(ナノメートルスケールの大きさの空隙、つまりメソポアを有する多孔質構造)を有するもの(本発明では「メソポーラス無機フィラー」と呼ぶ。)の使用、である。メソポーラス無機フィラーの効果は、その空隙に樹脂が入り込むことにより、フィラー粒子の総体としての屈折率が樹脂マトリックスに近づくこと、並びに多孔質フィラーであるため見かけ上低比重のフィラーとして挙動することの2点にある。
つまり、樹脂マトリックスの屈折率(以下nmatと略記する場合がある。)は芳香族ポ リカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂の配合比(以下「樹脂配合比」と記す場合がある。)により可変となる。一方、メソポーラス無機フィラーの見かけの屈折率(nfilと略記する場合がある。)はその材質、その空隙体積分率(Pと略記する場合がある。 )及び該空隙に入り込む樹脂の屈折率nmatにより広範囲に可変となる。
なお、本発明における屈折率は、特に断りがない限り、23℃、ナトリウムD線波長における値であり、アッベ式屈折率計により計測される。
本発明者らは、かかる考察の上に鋭意実験を重ねた結果、脂環式ポリエステル樹脂として特にシクロヘキサンジカルボン酸とシクロヘキサンジメタノールの重縮合体を原料樹脂として使用することにより樹脂成分中の芳香族ポリカーボネート樹脂の重量分率(Wと略記する場合がある。)を可変とし、一方で、無機フィラーとして特にメソポーラスシリカを使用しその空隙体積分率Pと分散粒径を制御することで、樹脂組成物の比重を大幅に増加させることなく高剛性化が可能であり、しかも同時に優れた光拡散性能を付与可能であることを見出して本発明に到達した。
即ち、本発明の第一の要旨は、少なくとも(a)芳香族ポリカーボネート樹脂:100〜5重量部及び(b)屈折率が1.50〜1.57の範囲である脂環式ポリエステル樹脂:0〜95重量部を含む樹脂成分中に、重量平均粒径が0.5〜100μmであるメソポーラス無機フィラーを分散してなる樹脂組成物に存する(第一発明)。
また、本発明の第二の要旨は、メソポーラスシリカの空隙体積分率Pと樹脂成分中の芳香族ポリカーボネート樹脂の重量分率Wにより記述される、前記樹脂成分とメソポアに該樹脂成分が浸入しているメソポーラスシリカ粒子との屈折率差を表す式N−[1.5(1 −P)+NP]の値が、下記不等式(1)を満たすことを特徴とする、第一発明に記載の 樹脂組成物に存する。
(数1)
0.02≦N−{1.5(1−P)+NP}≦0.15 (1)
(但し、不等式(1)においてN=1.587W+1.505(1−W)であり、0.05≦P≦0.9であり、0.05≦W≦1である。)
また、本発明の第三の要旨は、第一発明または第二発明の樹脂組成物からなり、厚さが0.001〜10mmであるシート状成形体に存する。
また、本発明の第四の要旨は、第三発明のシート状成形体を用いた拡散板に存する。
本発明によれば、樹脂成分として芳香族ポリカーボネート樹脂(以下PC樹脂と略記する場合がある)、好ましくはPC樹脂および特定の脂環式ポリエステル樹脂を用い、特定物性を有する無機フィラー、特にメソポーラスシリカを特定量配合した組成物を使用することで、難燃特性に加えて、樹脂成分と粒子の屈折率差Δnを従来になく幅広い範囲で制
御でき、しかも樹脂組成物中での分散粒径
と添加量も制御可能なので、拡散板としての光拡散性能(全光線透過率とヘイズのバランス)を自在に調整できる。
<樹脂組成物>
本発明の樹脂組成物は、樹脂成分が少なくとも(a)芳香族ポリカーボネート樹脂:100〜5重量部及び(b)屈折率が1.50〜1.57の範囲である脂環式ポリエステル樹脂:0〜95重量部を含み、ここに重量平均粒径が0.5〜100μmであるメソポーラス無機フィラーを分散してなるものである。各構成成分の詳細は後述する。
前記2種の樹脂成分は相溶性が優れているのでその混合物は高い透明性を有することが特徴であり、好ましくは樹脂組成物の樹脂成分が単一のガラス転移点(汎用のDSC測定で検証する)を有することが望ましい。脂環式ポリエステル樹脂については後述するが、特に好ましい脂環式ポリエステル樹脂は、シクロヘキサンジカルボン酸とシクロヘキサンジメタノールの重縮合体(以下PCCDと略記する場合がある。ガラス転移点は70℃弱。)である。PCCDはPC樹脂と相溶するので樹脂成分は単一のガラス転移点を示す。このガラス転移点は両樹脂の配合比により可変である。PC樹脂と脂環式ポリエステル樹脂の配合比は、樹脂成分中のPC樹脂の重量分率Wとして0.05以上1以下であり、この下限に満たないと樹脂組成物の熱変形温度が極端に低下する場合がある。
樹脂成分としては、前記2種の樹脂成分以外にも使用することができる。好ましくは前記2種の樹脂成分と相溶性が良く、樹脂組成物としたときに透明なものが好ましい。具体的にはポリアリレート樹脂、PBTやPET等の芳香族ポリエステル樹脂が挙げられる。又、その含有量は樹脂成分中に10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下が好ましい。
樹脂組成物中において、無機フィラーのメソポアに有機物(特に前記樹脂成分)が浸入していることが屈折率調整の点で好ましく、この浸入率は通常30体積%以上、好ましくは50体積%以上、更に好ましくは70体積%以上である。この浸入率の測定は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により行う。
無機フィラーとして特に好ましいのは、メソポーラスシリカである。これを含有し、前記PCCDを脂環式ポリエステル樹脂として使用し、PC樹脂がビスフェノールAポリカーボネートである本発明の樹脂組成物は特に好ましく、この場合、メソポーラスシリカの空隙体積分率Pと樹脂成分中のPC樹脂の重量分率Wが下記不等式(1)を満たすことが好ましい。
(数2)
0.02≦N−{1.5(1−P)+NP}≦0.15 (1)
但し、不等式(1)においてN=1.587W+1.505(1−W)であり、0.05≦P≦0.9であり、0.05≦W≦1である。
不等式(1)は、メソポーラスシリカの見かけの屈折率nfilと樹脂マトリックスの屈 折率nmatとの差に起因する光拡散性能の好ましい範囲を規定するものである。但し、N
値の定義において、樹脂成分の比重はPC樹脂もPCCDも等しく、その任意比率の混合物においても等しいと近似する。不等式(1)の値の下限は、光の拡散(散乱)性の点で好ましくは0.03である。また、前記Nの定義式中での数値1.587及び1.505はそれぞれ、PC樹脂とPCCDの屈折率を表す。
不等式(1)においてPの上限はメソポーラスシリカの無機フィラーとしての機械的強度の点で好ましくは0.8、更に好ましくは0.7であり、該Pの下限は樹脂組成物の比重を小さくする点で好ましくは0.1、更に好ましくは0.2である。不等式(1)においてWの上限は樹脂組成物の耐光性と溶融流動性の点では好ましくは0.95、更に好ましくは0.9であり、該Wの下限は樹脂組成物の熱変形温度を高く維持する点及びP値を大きくして樹脂組成物の比重を小さくできる点で好ましくは0.1、更に好ましくは0.2である。
本発明の樹脂組成物の比重に影響を与える主要因子はメソポーラスシリカの空隙体積分率Pである。これは、該P値が大きいほどメソポーラスシリカ粒子はその空隙に樹脂成分を取り込むので、見かけ上低比重の粒子として挙動するためである。
空隙体積分率Pであるメソポーラスシリカ粒子の空隙を密度d(単位はg/mL)の樹脂が完全に満たして樹脂−シリカ複合粒子となった場合、シリカの密度は2g/mLの前提で、この樹脂−シリカ複合粒子の理論組成(単位は重量%)はシリカが2(1−P)/[dP+2(1−P)]、樹脂がdP/[dP+2(1−P)]となる。
メソポーラス無機フィラーの樹脂組成物中の量は、光拡散性能の点で通常0.1〜30体積%、好ましくは1〜20体積%、更に好ましくは3〜15体積%である。好ましい無機フィラーであるメソポーラスシリカ粒子の場合、樹脂組成物中のシリカの重量%(与えられた樹脂組成物を空気中600℃で灰化させた場合の残渣重量で確認可能である。)に換算すると、通常0.01〜50重量%、樹脂組成物の光拡散性能と機械的強度(特に靭性)の点で好ましくは0.05〜30重量%、更に好ましくは0.1〜15重量%である。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じてエラストマーやゴムなどの耐衝撃性改善剤を添加してもよい。耐衝撃性改善剤は、通常、樹脂成分(PC樹脂と脂環式ポリエステル樹脂を必須とする)中で相分離して存在するので、光散乱による透明性低下を抑制するためには、耐衝撃性改善剤の屈折率をPC樹脂と脂環式ポリエステル樹脂の混合物の屈折率に極力合わせることが望ましい。
更に、本発明の樹脂組成物には、ホスファイト系などの熱安定剤、ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、離型剤、顔料、帯電防止剤などの添加剤、シリカ類以外の充填材を添加してもよい。
具体的には例えば、成形時の熱安定性を向上させるため、イルガノックス1010 、 同1076(チバガイギー社製)等のヒンダードフェノール系、スミライザーGS、同GM(住友化学社製)に代表される部分アクリル化多価フェノール系、イルガフォス168(チバガイギー社製)等のホスファイト系に代表される燐化合物などの安定剤、長鎖脂肪族アルコールや長鎖脂肪族エステル等の添加剤を添加することができる。
<樹脂組成物の製造方法>
前記樹脂成分とメソポーラス無機フィラーの混合方法に制限はないが、例えば、原料樹脂のペレットとメソポーラス無機フィラーの粉体を二軸押出機などの混練機を用いて溶融混練する方法、原料樹脂の溶液にメソポーラス無機フィラーの粉体を混合した後に溶媒を除去する方法、メソポーラス無機フィラーの粉体を樹脂の原料であるモノマーに予め混合した後に該モノマーを重合する方法などが例示される。このうち、簡便性から溶融混練法が好ましい。ここに例示した製法を含め、2種類以上の異なる工程を併用して製造してもよい。溶融混練法の場合、先に樹脂成分のみを溶融混練しておき、次いでメソポーラス無機フィラーを混練してもよい。
前記溶融混練法の場合、温度は通常200〜350℃、混合効率と熱分解抑制の点で好ましくは220〜320℃、更に好ましくは240〜300℃とする。水分や揮発成分を除去するために、真空引きのベントを併用することが望ましい。
<芳香族ポリカーボネート樹脂>
本発明における芳香族ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)とは、3価以上の多価フェノール類を共重合成分として含有できる1種以上のビスフェノール類と、ビスアルキルカーボネート、ビスアリールカーボネート、ホスゲン等の炭酸エステル類若しくは二酸化炭素や一酸化炭素等のカルボニル基原料から製造される重合体であり、必要に応じて芳香族ポリエステルカーボネート類とするために共重合成分としてテレフタル酸やイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸またはその誘導体(例えば芳香族ジカルボン酸ジエステル)を原料として使用してもよい。
ビスフェノール類としては、ビスフェノールA、ビスフェノールC、ビスフェノールE、ビスフェノールF、ビスフェノールM、ビスフェノールP、ビスフェノールS、ビスフェノールZ(略号はアルドリッチ社試薬カタログを参照)等が例示され、中でもビスフェノールAとビスフェノールZが好ましく、ビスフェノールAが特に好ましい。PC樹脂は、単独で使用しても複数種の併用であってもよく、複数種の単量体の共重合体であってもよい。
PC樹脂の製造方法に特に制限は無く、例えば(a)ビスフェノール類のアルカリ金属塩と求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体(例えばホスゲン)とを原料とし、生成ポリマーを溶解する有機溶剤(例えば塩化メチレンなど)とアルカリ水との界面にて重縮合反応させる界面重合法、(b)ビスフェノール類と前記求核攻撃に活性な炭酸エステル誘導体とを原料とし、ピリジン等の有機塩基中で重縮合反応させるピリジン法、(c)ビスフェノール類とビスアルキルカーボネートやビスアリールカーボネート等の炭酸エステル(好ましくはジフェニルカーボネート)とを原料とし、溶融重縮合させる溶融重合法、(d)ビスフェノール類と一酸化炭素や二酸化炭素を原料として製造する方法など、公知のいずれの方法も採用できる。
PC樹脂の分子量は、熱可塑化成形が可能である限りにおいて特に制限は無く、40℃のクロロホルム溶媒によるGPC(標準試料として単分子量分散ポリスチレンを使用)で測定される重量平均分子量Mwが通常10,000〜500,000であり、機械的物性
と溶融流動性の観点から重量平均分子量Mwが好ましくは15,000〜200,000、より好ましくは20,000〜100,000である。ガラス転移点は通常120〜190℃、耐熱性と溶融流動性の観点から好ましくは130〜180℃、より好ましくは140〜180℃である。
<脂環式ポリエステル樹脂>
本発明における脂環式ポリエステル樹脂は、屈折率が1.50〜1.57の範囲にあり、繰返し単位の化学構造に脂環(環状脂肪族)残基を含有するポリエステルである。かかる脂環残基は、ポリエステルの原料となる単量体としてジカルボン酸類とジオール類を用いる場合、その片方又は両方の化学構造に含有されていてもよい。
脂環残基の例として、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環、ノルボルネン残基、アダマンタン残基、イソホロン残基などが挙げられ、これら脂環単位構造が含有する任意数の水素原子は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基など炭素数6以下のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基など炭素数6以下のアルコキシ基で置換されていてもよい。
脂環残基は、脂環式ポリエステル樹脂としての化学的安定性を損なわない限りにおいて、環状の脂環単位構造中にヘテロ原子(例えば酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子など)を含有していてもよい。
具体的な脂環式単量体としては、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸などの脂環式ジカルボン酸類、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオールなどの脂環式ジオール類が例示される。
本発明の脂環式ポリエステル樹脂は、前記脂環残基を化学構造に含有する単量体を必須原料とする限りにおいて、必要に応じて、芳香族ジカルボン酸類(テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)又はそのエステル類(相当するジメチルエステルなど)、直鎖脂肪族ジカルボン酸類(アジピン酸など)又はそのエステル類(相当するジメチルエステルなど)、直鎖型ジオール類(エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールなど)、ヒドロキシカルボン酸類(乳酸、ヒドロキシブタン酸、ヒドロキシ吉草酸、コハク酸、クエン酸など)、ラクトン類(ε−カプロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトンなど)を共重合単量体として使用してもよい。
直鎖型ジオール類としてポリテトラメチレングリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのポリエーテルジオール類を使用してポリエステル樹脂に柔軟性を付与することも可能である。更に、ジアミン類(ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、ラロミンなど)やラクタム類(ε−カプロラクタムなど)を共重合してポリエステルアミドとして使用することも可能である。
本発明に特に好ましい脂環式ポリエステル樹脂として、シクロヘキサンジカルボン酸とシクロヘキサンジメタノールの重縮合体(PCCD)が例示される。
脂環式ポリエステル樹脂の製造は、ゲルマニウムやチタンなどの遷移金属の化合物を重
合触媒として用いる重縮合反応により可能である。具体的には、前記単量体の混合物をかかる重合触媒の存在下、攪拌しながら、200〜300℃程度の高温まで徐々に昇温し、この時に減圧を施して水や低級アルコールなどの縮合反応での生成成分を除去して行う。得られた脂環式ポリエステルは反応容器から抜き出し、通常ペレット化して使用する。こうして得られた脂環式ポリエステルは、更に重合度を高める目的で、例えばペレット状のままその融点未満の温度で減圧加熱する固相重合を施してもよい。
脂環式ポリエステル樹脂の分子量には特に制限は無いが、フェノールとテトラクロロエタンとの重量比1:1の混合溶媒を使用し、濃度1g/dLとしたポリエステル溶液の30℃で測定した固有粘度が、通常0.5〜3.0dL/gである。極限粘度がこの範囲よりも小さい場合には、靭性が極端に低下し、逆にこの範囲よりも大きい場合には、溶融粘度が大きすぎて熱可塑成形に支障を来すことがある。また、脂環式ポリエステル樹脂のASTM規格D648に準じた荷重455kPa(4.6kgf/cm2)における荷重たわみ温度が50〜130℃であることが、本発明の樹脂組成物の熱変形温度を高める点で好ましい。
<メソポーラス無機フィラー>
本発明における「メソポーラス」なる表現は、無機フィラー内部に一部又は全部が連通した空間(連通孔)を有し、該連通孔の断面の直径(細孔径)が1〜100nmの範囲にある構造を意味する。かかる特徴を有する連通孔を本発明ではメソポアと呼ぶ。該細孔径の上限は無機フィラーとしての強度の点で好ましくは80nm、更に好ましくは50nmであり、その下限は樹脂の浸入しやすさの点で好ましくは3nm、更に好ましくは5nmである。
メソポアの特性を記述する主な数値として、空隙容積(Vと略記する場合があり単位はmL/g)、メソポアの内壁を含む表面積(単に表面積と記す場合がある。)、並びに前記細孔径が挙げられる。これらは、公知の窒素ガス吸着法で測定される。本発明においては、メソポアが主に寄与する空隙体積分率Pを制御することが好ましく、この数値は例えばメソポーラスシリカの場合は、シリカの密度を2g/mLとする前提で、前記空隙容積Vの測定値を用いてV/(V+0.5)となる。
メソポーラス無機フィラーの樹脂組成物中での重量平均粒径は、通常0.5〜100μm、光拡散性の点で好ましくは0.5〜50μm、更に好ましくは0.5〜20μm、最も好ましくは1〜10μmである。これは、メソポーラス無機フィラーの粉体の粒径分布がほぼそのまま反映される。
メソポーラス無機フィラーの無機物質としては、シリカ以外に例えば金属酸化物類、硫酸塩類、亜硫酸塩類、炭酸塩類、多価金属の水酸化物、アパタイト類、陽イオン交換能を有する層状珪酸塩類、各種の層状珪酸塩、珪酸塩類、陰イオン交換能を有する層状塩、層間にスペーサーの入った層状無機物、AlPO4などのゼオライト類、チタン酸塩類、ホワイ
トカーボン等が挙げられる。
より具体的には、α−アルミナ、γ−アルミナ、ベーマイト、Diaspore、Bayerite、非晶性アルミナなどのアルミナ類;ルチル型、アナターゼ型、非晶性などの酸化チタン類;酸化亜鉛のナノ粒子、ウイスカー;酸化ジルコニウム;酸化セリウム;ヘマタイト、マグネタイト、ゲーサイト、Lepidocrociteなどの酸化鉄類;酸化マグネシウム;酸化アンチモン;硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩類;亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム等の亜硫酸塩類;炭酸マグネシウム;重質、軟質、コロイド、胡粉などの炭酸カルシウム;炭酸バリウム;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化鉄(II)等の多価金属の水酸化物;
フッ素アパタイトやヒドロキシアパタイトなどのアパタイト類(針状結晶、板状結晶、非晶性など);モンモリロナイト、ベントナイト、合成雲母、フッ素化合成雲母、合成スメクタイト(ルーセンタイト)、フッ素化合成スメクタイト、合成サポナイト等の陽イオン交換能を有する層状珪酸塩類;パイロフィライト、カオリン、タルク、アタパルジャイト、セリナイト、雲母(フロゴバイト、マスコバイト等)等の各種の層状珪酸塩;合成非晶性、ゾノライト、ワラストナイト等の珪酸カルシウム類;珪酸亜鉛、珪酸ジルコニウム等の珪酸塩類;クリソタイル、アモサイト、アンソフィナイト等のアスベスト類;ハイドロタルサイト等の陰イオン交換能を有する層状塩;ピラードクレイなどの層間にスペーサーの入った層状無機物;ゼオライト類;チタン酸カリウム、チタン酸バリウム等のチタン酸塩類;ホワイトカーボンなどが例示される。
シリカは、屈折率が低いこと、原料の豊富さと無毒性から自然環境負荷が小さく安価であること、メソポアの制御が容易であることから、本発明において最も好ましい無機物質である。
メソポーラスシリカ粒子の製造方法に制限はないが、公知の方法、例えば、ゾル−ゲル法、噴霧熱分解法、火炎法などにより製造可能である。特に好ましいのはゾル−ゲル法である。
以下、特に好ましい製法せあるゾル−ゲル法について詳細に説明する。よく用いられるゾル−ゲル法の例としては、次のような方法が挙げられる。
(i)水ガラスを硫酸等の酸により中和してからゲル化する方法。
(ii)アルコキシシランを加水分解してからゲル化する方法。
(iii)アルコキシシラン又は水ガラスを原料とし、界面活性剤を有機テンプレートと して細孔形成を行なう方法(いわゆる、ミセルテンプレートシリカ)。
本発明のメソポーラスシリカは、特にメソポア構造の制御性と純度の点で、アルコキシシラン類の加水分解反応とそれと並行して進行する縮合反応(以下、加水分解縮合反応と短縮記載する場合がある。)を行わせ、得られたシリカヒドロゲルを、好ましくは実質的に熟成することなしに水熱処理し、シリカ中の水分を除去して最も好ましく製造される。なお、水熱処理後、親水性有機溶媒と接触させる工程を含んでいても良い。
これは、水ガラス等の珪酸アルカリ塩を原料とする場合に比べて、アルコキシシラン類は高純度化が可能であるためシリカヒドロゲルへの不純物元素の混入を容易に防止できるためである。かかるアルコキシシラン類の加水分解縮合反応では、通常、シリカヒドロゾルが生成し、引き続いて該シリカヒドロゾルの縮合反応により反応液の粘度が上昇し、最終的にゲル化してシリカヒドロゲルとなるという経過をたどる。
前記アルコキシシラン類としては、トリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、トリエトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等の炭素数1〜4の低級アルキル基又は芳香環を有していてもよいトリ又はテトラアルコキシシラン或いはそれらのオリゴマーが挙げられ、該低級アルキル基や芳香環は樹脂成分との相溶性や反応性を付与する目的で必要に応じてエポキシ基やアミノ基等の官能基を有していてもよい。
中でも、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン及びそれらのオリゴマー、特にテトラメトキシシランやそのオリゴマーを用いると、良好なメソポア特性を有するシリカが得られるので好ましい。
かかるアルコキシシラン類中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属に属する金属元素(金属不純物)の総含有量は、通常100ppm以下、中でも50ppm以下、更には10ppm以下、特に1ppm以下であることが、熱可塑性樹脂の化学的安定性(熱や光に対する耐久性)の点で好ましい。これらの金属不純物の含有率は、一般的なシリカ中の不純物含有率の測定法と同じ方法で測定できる。
前記アルコキシシラン類の加水分解縮合反応とそれにより得られるシリカヒドロゲルを経由する製法は、具体的には、純度とメソポア構造の制御の点で好ましくは触媒の不存在下に、アルコキシシラン類の加水分解縮合反応を行わせる。この加水分解縮合反応に用いる水の量はアルコキシシラン類1モルに対して、通常2倍モル以上、好ましくは3倍モル以上、特に好ましくは4倍モル以上、また、通常20倍モル以下、好ましくは10倍モル以下、特に好ましくは8倍モル以下である。該加水分解縮合反応の温度は、通常20〜100℃以下であるが、オートクレーブ中などでの加圧下でより高い温度で行なってもよい。
前記加水分解縮合反応の反応時間は反応液組成(アルコキシシラン類の種類や水とのモル比)並びに反応温度に依存し、ゲル化するまでの時間が異なるので一概には規定されないが、メソポア特性の点で、シリカヒドロゲルの硬さ(破壊応力)が通常6MPa以下、好ましくは3MPa以下、さらに好ましくは2MPa以下となるような反応時間とする。
このためには、実質的に熟成することなくシリカヒドロゲルの水熱処理を行なうことが好ましい。つまり、軟弱なシリカヒドロゲルがまず生成するのでこのヒドロゲルの物性を安定させるべく、熟成あるいは乾燥させ、次いで水熱処理を施すという方法では、好ましいなメソポア特性が得られない場合がある。
具体的には、シリカヒドロゲルが生成した時点から、通常10時間以内に水熱処理することが好ましく、中でも8時間以内、更には6時間以内、特に4時間以内にシリカヒドロゲルを水熱処理することが好ましい。この理由として、例えば、シリカヒドロゲルを熟成させると−Si−O−Si−結合によるマクロ的網目構造が形成されるので、水熱処理の際に該網目構造が障害となり、メソポアの形成が困難となることが考えられる。但し、水熱処理するシリカヒドロゲルが熟成していなければよいので、例えば暫時低温下で静置した後に水熱処理することも可能である。シリカヒドロゲルは、水熱処理を行なう前に、その平均粒径10mm以下、中でも5mm以下、更には1mm以下、特に0.5mm以下となるよう粉砕処理等を施すことが好ましい。
前記加水分解縮合反応においては攪拌を充分に行なうことが重要であって、例えば、回転軸が液面に対し垂直又は僅かに角度を持って挿入され上下に液の流動が生じる攪拌翼を有する装置や、回転軸方向を二液相の界面と略平行に設け二液相間に攪拌を生じさせる攪拌翼を有する攪拌装置が例示される。
かかる装置を用いた際の攪拌翼の周速度(攪拌翼先端速度)の下限は通常0.05m/s、好ましくは0.1m/s、その上限は通常10m/s、好ましくは5m/s、さらに好ましくは3m/sである。攪拌翼の形状や長さ等は任意であり、攪拌翼としては例えばプロペラ型、平羽根型、角度付平羽根型、ピッチ付平羽根型、平羽根ディスクタービン型、湾曲羽根型、ファウドラー型、ブルマージン型等が挙げられる。
前記水熱処理の条件は任意であり、水の状態が液体、気体のいずれでもよいが、中でも、液体の水を使い、シリカヒドロゲルに加えてスラリー状として、水熱処理を行なうことが好ましい。また、水熱処理においては、まず、処理するシリカヒドロゲルに、シリカヒドロゲルの重量に対して通常0.1重量倍以上、好ましくは0.5重量倍以上、特に好ましくは1重量倍以上、また、通常10重量倍以下、好ましくは5重量倍以下、特に好ましくは3重量倍以下の水を加えてスラリー状とする。
そしてこのスラリーを、通常30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは100℃以上、さらに好ましくは150℃以上、特に好ましくは170℃以上、また、通常250℃以下、好ましくは200℃以下の温度で、通常0.1時間以上、好ましくは1時間以上、また、通常100時間以下、好ましくは10時間以下にわたって、水熱処理を行なう。
水熱処理の温度が低すぎると、メソポアの大きさの分布がシャープになり難く、また、空隙容積を大きくすることも困難となる場合がある。水熱処理の温度を高くすると、メソポアの径やその空隙容積が大きくなる傾向がある。また、メソポアの構造の均質性を向上させるためには、水熱処理の際に、反応系内の温度を、好ましくは5時間以内(さらに好ましくは4時間以内、最も好ましくは3時間以内)に目的温度に到達させることが好ましい。水熱処理に使用される水には、溶媒が含まれていてもよい。
溶媒として、具体的には、例えば、低級アルコール類であるメタノール、エタノール、プロパノールなどが挙げられる。この溶媒は、例えばアルコキシシランを加水分解して得られたシリカヒドロゲルを水熱処理する際には、その原料であるアルコキシシランに由来するアルコール類であってもよい。但し、かかる有機溶媒の含有量は極力少ないことが好ましい。
得られたメソポーラスシリカの乾燥条件は任意であるが、通常40℃以上、好ましくは60℃以上、また、通常200℃以下、好ましくは120℃以下で乾燥する。乾燥方法は特に限定されるものではなく、バッチ式でも連続式でもよく、且つ、常圧でも減圧下でも乾燥することができる。中でも、真空乾燥を行なうことは、乾燥が迅速に行なえるのみならず、得られるシリカの細孔容積、比表面積が大きくなるので好ましい。乾燥に先立ち、シリカに含まれる水を親水性有機溶媒(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類やアセトン)と置換すると、メソポア特性の点で好ましい場合がある。
こうして得られたメソポーラスシリカには、シランカップリング剤や無機塩,各種有機化合物などを作用させて親疎水性を調節するための表面処理を行なってもよい。
製造されたメソポーラスシリカは、通常、粉砕、分級などの造粒工程を経て用いる。具体的には、分級は、例えば篩,重力分級機,遠心分級機などを使用して行なわれ、粉砕は、例えば、ボールミル(転動ミル、振動ボールミル、遊星ミル等)、攪拌ミル(塔式粉砕器、攪拌槽型ミル、流通管型ミル、アニュラー(環状)ミル等)、高速回転微粉砕機(スクリーンミル、ターボ型ミル、遠心分級型ミル)、ジェット粉砕機(循環ジェットミル、衝突タイプミル、流動層ジェットミル)、せん断ミル(擂解機、オングミル)、コロイドミル、乳鉢などを用いることができる。
これらの中で、シリカを比較的の小さな径(例えば2μm以下)とする場合には、ボールミル、攪拌ミルがより好ましい。また、粉砕時の状態としては、湿式法及び乾式法があり、何れも選択可であるが、シリカを比較的の小さな径とする場合には湿式法がより好ましい。湿式法の場合、使用する分散媒としては、水及びアルコール等の有機溶媒の何れを用いても、また2種以上の混合溶媒としても良く、目的に応じて使い分ける。微粉砕時に不必要に強い圧力や剪断力を長時間かけ続けることは、シリカの細孔特性を損なうことがあり好ましくない。
<シート状成形体及び拡散板>
本発明の樹脂組成物からなり、厚さが0.001〜10mmであるシート状成形体は、例えば例陰極管を用いた直下型バックライト式液晶テレビの拡散板や拡散シートなど、点状又は線状の光源が発する光を拡散して均質な面状発光となす光学部品用途に有用である。かかる用途には、該成形体の全光線透過率(以下Ttと略記する場合がある。)が40%以上、ヘイズ(濁度ともいう)が50〜100%であることが望ましい。ヘイズとは全透過光中の散乱光(つまり非直進光)の割合である。
前記全光線透過率Ttは大きければ大きいほど好ましく、その下限値は光学用途での光の有効利用の点で好ましくは50%、更に好ましくは60%である。またヘイズは、Ttを著しく低下させない限りにおいて大きければ大きいほど好ましく、その下限値は光拡散性能の点で好ましくは60%、更に好ましくは70%である。
かかるシート状成形体の厚さの上限値は全光線透過率の点で好ましくは7mm、更に好ましくは5mmであり、その下限値は成形体の機械的強度と光拡散性能の点で好ましくは0.01mm、更に好ましくは0.1mmである。その製法に制限はないが、通常、射出成形や押出し成形などの熱可塑化成形により製造される。大面積のシート状成形体とするには、Tダイからの押出し成形や射出圧縮成形が最適である。かかる熱可塑化成形の温度は、通常200〜350℃、成形性(特に成形残留歪みの低減)と熱分解劣化抑制の点で好ましくは220〜330℃、更に好ましくは240〜320℃である。
本発明のシート状成形体は、射出成形、押出成形、プレス成形、射出圧縮成形、真空プレス成形、ブロー成形などの熱可塑性樹脂材料で汎用されている溶融成形法、溶液のキャスト成形法などにより製造される。特に好ましい成形法は、射出成形、押出成形、射出圧縮成形である。
本発明の樹脂組成物及びシート状成形体は、PC樹脂を主成分としているので耐衝撃性に優れるので、拡散板として利用する場合、複雑な形状を付与するために、型刃による打ち抜き成形を併用しても製品に割れを生じにくく生産性に優れるという利点がある。 こ
うした特徴は拡散板として非常に好適である。
(1)原料
PC樹脂として三菱エンジニアリングプラスチックス社製ノバレックス7022PJ(ノバレックスは登録商標)を、シクロヘキサンジカルボン酸とシクロヘキサンジメタノールの重縮合体(PCCD)としてフェノールとテトラクロロエタンとの重量比1:1の混合溶媒中濃度1g/dLとした溶液の30℃での固有粘度が1.0dL/gであるものを、それぞれ使用した。シリカ粒子として後述の合成例に記載のもの(特性は表1に記載)を用いた。
(2)メソポアの空隙容積、空隙体積分率P、細孔径の測定方法
カンタローム社製AS−6を用いてBET窒素吸着等温線を測定し、空隙容積(細孔容積)と比表面積を測定した。具体的には、空隙容積は、相対圧P/P0=0.98のとき の値を採用し、比表面積はP/P0=0.1、0.2、0.3の3点の窒素吸着量よりB ET多点法を用いて算出した。またBJH法で細孔分布曲線および最頻直径(Dmax)に おける微分細孔容積を求めた。測定する相対圧の各点の間隔は0.025とした。空隙体積分率Pは、シリカの密度を2g/mLとして空隙容積から算出した。各シリカの測定値は表1に一覧した。
(3)粉末X線回折
理学電機社製RAD−RB装置を用い、CuKαを線源として測定を行った。発散スリット1/2deg、散乱スリット1/2deg、受光スリット0.15mmとした。
(4)メソポーラスシリカの金属不純物分析
試料2.5gにフッ酸を加えて加熱し、乾涸させたのち、水を加えて50mLとした。この水溶液を用いてICP発光分析を行った。なお、ナトリウム及びカリウムはフレーム炎光法で分析した。
(5)樹脂組成物の調製方法
バッチ式混練機である島津製作所製ラボプラストミル10C100(内容積60mLのセグメントミキサ搭載)を用い、設定温度を240℃とし、前記PC樹脂、PCCD及びシリカ粒子を表2に示した割合で混合して8分間混練した。スクリュ回転数は40rpmとした。
(6)光拡散性能の評価
調製した樹脂組成物を熱プレス成形(250℃)により厚さ0.2mmのフィルムに成形し、全光線透過率(以下Ttと略記する場合がある。)とヘイズ(濁度)をスガ試験機 社製タッチパネル式ヘーズコンピューターHZ−2により測定し「C光」での値を採用した。Ttとヘイズは、それぞれ光の取り出し効率と光拡散性の指標である。これら数値が
ともに大きいほど優れていると考えられる。
(7)剛性の評価(自重たわみ量)
前記厚さ0.2mmのフィルムから、長さ90mm、幅4mmの短冊状試料を切り出し、片方の端から10mm分を2枚のガラス平板ではさんで固定して水平に保持し、残りの部分を開放して自重でたわませた。たわみ側の端の水平面と固定部分の水平面との距離そ計測して自重たわみ量とし、この大小で剛性を比較した。
(8)比重の評価
調製した樹脂組成物の気泡を含まない塊について、その乾燥重量と体積を23℃で測定し算出した。
<シリカ粒子の合成例>
合成例1(シリカA:細孔径2nm品)
ガラス製で、上部に大気開放の水冷コンデンサが取り付けてある5Lセパラブルフラスコ(ジャケット付き)に、純水1000gを仕込んだ。80rpmで撹拌しながら、これにテトラメトキシシラン1400gを3分間かけて仕込んだ。水/テトラメトキシシランのモル比は約6/1とした。セパラブルフラスコのジャケットには50℃の温水を通水した。引き続き撹拌を継続し、内容物が沸点に到達した時点で、撹拌を停止した。
引き続き約0.5時間、ジャケットに50℃の温水を通水して生成したゾルをゲル化させた。その後、速やかにゲルを取り出し、目開き600ミクロンのナイロン製網を通してゲルを粉砕し、粉体状のウェットゲル(シリカヒドロゲル)を得た。さらに150℃で恒量となるまで減圧乾燥した後、粉砕機(ホソカワミクロンAFG−200型)で粉砕し、気力分級によって平均粒径7μmのメソポーラスシリカを得た。
合成例2(シリカB:細孔径8nm品)
合成例1で製造した粉体状のウェットゲル(シリカヒドロゲル)450gと純水450gを1Lのガラス製オートクレーブに仕込み、170℃で水熱処理を実施した。所定時間水熱処理した後、目開き100ミクロンのナイロン製網を通して液を切り、濾滓を水洗することなく150℃で恒量となるまで減圧乾燥した後、合成例1同様に粉砕し、気力分級
によって平均粒径7μmのメソポーラスシリカを得た。
合成例3(シリカC:細孔径13nm品)
合成例1で製造した粉体状のウェットゲル(シリカヒドロゲル)450gと純水450gを1Lのガラス製オートクレーブに仕込み、175℃で水熱処理を実施した。所定時間水熱処理した後、目開き100ミクロンのナイロン製網を通して液を切り、濾滓を別のセパラブルフラスコに無水メタノール600gと共に加え、攪拌翼を用いて室温で1時間ゆっくり攪拌した。このスラリーをデカンテーションによって固液分離し、得られた固体について、無水メタノール600gを用いて再度、上述と同様の液置換操作を行なった。初回を合わせ、この操作を合計3回行なったところ、カールフィッシャー法により求められるシリカ中の水分含有量は2重量%以下であった。その後、150℃で恒量となるまで減圧乾燥した後、合成例1同様に粉砕し、気力分級によって平均粒径7μmのメソポーラスシリカを得た。
合成例4(シリカD:細孔径8nm品の疎水化)
大気開放の水冷コンデンサが取り付けてある500mL三頭フラスコに、上記方法合成例2で得たシリカゲル20gと、脱水トルエン230mLを加え、攪拌及び窒素パージを行いながら20gのヘキサメチルジシラザンを加えた。その後、共沸温度で共沸蒸留して水を除き、加熱して還流を15時間行なった後、濾過により固形物を取り出し、脱水トルエン及びエタノールで洗浄して150℃で真空乾燥して表面疎水化メソポーラスシリカを得た。
合成例1〜4のメソポーラスシリカ粉末を走査型電子顕微鏡で観察したところ、いずれも粒子は破断面を持った破砕状の粒子であった。粉末X線回折図には、いずれの場合も結晶性のピークは出現しておらず、周期的構造による低角度側(2θ≦5deg)のピークも認められなかった。不純物濃度は、いずれの場合も鉄とアルミニウムとがそれぞれ2ppmずつ検出された以外は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、チタン、クロム及びジルコニウムは1ppm以下であった。
Figure 2006321987
<実施例及び比較例>
表2に、樹脂成分の組成(樹脂中のPC樹脂の重量分率Wで記載)、使用したメソポーラスシリカ粒子とその樹脂組成物中の重量%、空隙体積分率P、前記不等式(1)の値
N−[1.5(1−P)+NP]は「Δn値」として記載し、各評価結果をまとめた。
比較例1及び2(メソポアを有さないシリカ粒子の使用)
光拡散粒子としてアエロジル社製のフュームドシリカであるアエロジル300CFを用いて実施例と同様の混練実験を行った。このフュームドシリカの比表面積は300m2/g と報告されているので非常に微細な粒径のものだが、メソポーラスシリカではないと考えられるものである。組成と結果は表2に示した。
比較例3(アクリル樹脂粒子の使用)
メチルメタクリレートとn−ブチルアクリレートをモノマーとする共重合架橋アクリル樹脂粒子(平均粒径は5μm)を、該モノマーを水中に分散する公知の懸濁重合法で調製し、この架橋アクリル樹脂粒子が10重量%となるようにPC樹脂と溶融混練した。
Figure 2006321987
<考察>
実施例の樹脂組成物とシート状成形体はメソポーラス無機フィラーを含有するので、メソポーラスでない無機フィラーの使用の場合(比較例1および2)に比べ、同等の剛性で
も比重は小さく、しかも光拡散性能(全光線透過率Tt)に優れていることがわかる。ま
た、有機フィラーの使用の場合(比較例3)に比べてほぼ同等のTtの場合でも剛性が向
上している。

Claims (8)

  1. 少なくとも(a)芳香族ポリカーボネート樹脂:100〜5重量部及び(b)屈折率が1.50〜1.57の範囲である脂環式ポリエステル樹脂:0〜95重量部を含む樹脂成分中に、重量平均粒径が0.5〜100μmであるメソポーラス無機フィラーを分散してなる樹脂組成物。
  2. 無機フィラーのメソポアに前記樹脂成分が浸入していることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 無機フィラーの主成分がシリカである請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 樹脂成分が単一のガラス転移点を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 脂環式ポリエステル樹脂がシクロヘキサンジカルボン酸とシクロヘキサンジメタノールの重縮合体である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. メソポーラスシリカの空隙体積分率Pと樹脂成分中の芳香族ポリカーボネート樹脂の重量分率Wにより記述される、前記樹脂成分とメソポアに該樹脂成分が浸入しているメソポーラスシリカ粒子との屈折率差を表す式N−[1.5(1−P)+NP]の値が、下記不等式(1)を満たすことを特徴とする請求項5に記載の樹脂組成物。
    (数1)
    0.02≦N−{1.5(1−P)+NP}≦0.15 (1)
    (但し、不等式(1)においてN=1.587W+1.505(1−W)であり、0.05≦P≦0.9であり、0.05≦W≦1である。)
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物からなり、厚さが0.001〜10mmであるシート状成形体。
  8. 請求項7のシート状成形体を用いた拡散板。
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