JP2006321017A - Mems素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加速度センサの検出精度やアクチュエータの動作精度を高めることが可能なMEMS素子、およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 基板1と、基板1上に形成された第1電極としての下層電極2と、下層電極2と離間し、かつ対向する可動部31を有する第2電極としての上層電極3と、を備えたMEMS素子Aであって、可動部31には、複数の貫通孔31aが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサまたはアクチュエータなどに用いられるMEMS素子およびその製造方法に関する。
従来のMicro Electro Mechanical System(以下MEMS)素子としては、図12に示すものがある(たとえば、特許文献1参照)。同図に示されたMEMS素子Xは、基板91に形成された下層電極92と、基板91上の配線95に接合された上層電極93とを備えており、いわゆるサーフェス方式のMEMS素子として構成されている。上層電極93の可動部93aは、下層電極92と図中上下方向に離間しつつ、対向している。
たとえば、MEMS素子Xを加速度センサに用いる場合には、図中上下方向の加速度の大きさを、下層電極92と上層電極93との間の静電容量の変化により検出する。すなわち、下層電極92と上層電極93との間の静電容量は、下層電極92と上層電極93の可動部93aとの間の隙間の大きさにより定まる。図中上下方向の加速度が生じると、その加速度に応じて可動部93aが上下動し、上記隙間が増減する。これにより、加速度の大きさに応じて、上記静電容量が変動する。この静電容量の変化を電気的に計測すれば、加速度の大きさが得られる。
図13は、MEMS素子Xの製造工程の一過程を示している。MEMS素子Xの製造工程においては、下層電極92を覆うように犠牲層94を形成し、この犠牲層94上に可動部93aを形成する。犠牲層94を除去することにより、下層電極92と可動部93aとを犠牲層94の厚さ分だけ互いに離間させることができる。犠牲層94の除去は、たとえば犠牲層94を選択的に溶解可能なエッチング液を用いたウエットエッチングにより行う。
しかしながら、MEMS素子Xを用いた加速度センサの検出精度を高めるには、MEMS素子Xの静電容量が大きいほど好ましい。MEMS素子Xの静電容量を大きくするには、下層電極92および可動部93aを大きくすることや、下層電極92と可動部93aとの隙間を小さくすることが必要である。下層電極92および可動部93aを大きくするほど、犠牲層94を除去する時間が長くなる。このことは、MEMS素子Xの製造効率を低下させる。また、下層電極92と可動部93aとの隙間が小さくなるほど、上記エッチング液の表面張力により、可動部93aが下層電極92に付着するおそれが大きくなる。このように、MEMS素子Xを用いた加速度センサの検出精度を高めようとすると、MEMS素子Xの製造工程において不具合が生じることがあった。
上述した不具合は、MEMS素子Xが用いられたアクチュエータの動作精度を高める場合においても生じるおそれがある。MEMS素子Xがアクチュエータに用いられる場合には、下層電極92と上層電極93との間に電圧を印加することにより可動部93aが駆動される。そして、可動部93aの動作精度を高めるには、下層電極92および可動部93aを大きくすることや、下層電極92と可動部93aとの隙間を小さくすることが有利となるからである。
特開2005−40885号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、加速度センサの検出精度やアクチュエータの動作精度を高めることが可能なMEMS素子、およびその製造方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供されるMEMS素子は、基板と、上記基板上に形成された第1電極と、上記第1電極と離間し、かつ対向する可動部を有する第2電極と、を備えたMEMS素子であって、上記可動部には、複数の貫通孔が形成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、上記MEMS素子の製造において、上記複数の貫通孔を利用したドライエッチングにより、上記第1電極および上記第2電極間に介在する犠牲層などを適切に除去可能である。ドライエッチングによれば、上記第2電極の上記可動部が上記第1電極に付着するおそれがない。これにより、上記可動部および上記第1電極の大型化と、上記可動部および上記第1電極間の距離の縮小化とを図ることができる。したがって、上記MEMS素子の静電容量を大きくすることが可能であり、このMEMS素子を用いた加速度センサの検出精度を向上させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記貫通孔は、その開口幅が上記第1電極と上記第2電極の上記可動部との距離の5〜10倍である。このような構成によれば、ドライエッチングを用いて上記犠牲層を適切に除去しつつ、上記可動部の開口率が不当に大きくなることを回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の貫通孔は、互いに同じサイズのものが一定の密度で配置されている。このような構成によれば、上記犠牲層を均一に除去するのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の貫通孔は、マトリクス状に配置されている。このような構成によれば、上記犠牲層を均一に除去するのにさらに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の貫通孔は、上記第1電極と上記第2電極の上記可動部との距離の15〜25倍のピッチで配置されている。このような構成によれば、ドライエッチングを用いて上記犠牲層を均一に除去することが可能である。
本発明の第2の側面によって提供されるMEMS素子の製造方法は、基板上に第1電極を形成する工程と、上記第1電極を覆うように犠牲層を形成する工程と、上記犠牲層上に導体層を形成する工程と、上記導体層に対してパターニングを施すことにより第2電極を形成する工程と、上記犠牲層のうち上記第1電極および上記第2電極に挟まれた部分を除去する工程と、を有するMEMS素子の製造方法であって、上記パターニングにおいては、上記導体層のうち上記犠牲層を介して上記第1電極と対向する部分に複数の貫通孔を形成し、かつ上記犠牲層を除去する工程は、ドライエッチングにより行うことを特徴としている。このような構成によれば、本発明の第1の側面に係るMEMS素子を適切に製造することができる。特に、上記複数の貫通孔を利用したドライエッチングによれば、上記可動部の拡大化を図った場合であっても、上記犠牲層を適切に除去可能である。また、上記可動部が上記第1電極に付着するおそれもない。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記パターニングにおいては、上記貫通孔の開口幅を上記犠牲層の厚さの5〜10倍とする。このような構成によれば、上記犠牲層を適切に除去しつつ、上記可動部の開口率が不当に大きくなることを回避することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記パターニングにおいては、上記複数の貫通孔のうち隣り合うものどうしのピッチを上記犠牲層厚さの15〜25倍とする。このような構成によれば、ドライエッチングを用いて上記犠牲層を適切に除去しつつ、上記可動部の開口率が不当に大きくなることを回避するのにより適している。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の第1の側面に係るMEMS素子の第1実施形態を示している。図1に示すように、MEMS素子Aは、基板1と、この基板1上に形成された第1電極としての下層電極2、第2電極としての上層電極3、絶縁層4、および支持層21とを備えており、いわゆるサーフェス方式のMEMS素子として構成されている。MEMS素子Aは、たとえば、図中上下方向の加速度を検出するための加速度センサに用いられる。
基板1は、下層電極2および上層電極3を支持するためのものであり、たとえばAl23などの絶縁材料からなる。本実施形態においては、基板1は、その厚さが1mm程度とされている。基板1の図中上面は、グレーズ層11により覆われている。グレーズ層11は、下層電極2などを形成するのに適した平滑面を形成するためのものであり、たとえばガラス成分を含む液体を印刷した後に焼成することにより形成される。
下層電極2は、グレーズ層11上に形成されており、2mm角程度の略矩形状とされている。下層電極2は、たとえばAlからなり、その厚さが1.2μm程度とされる。下層電極2には、配線(図示略)が接続されている。
下層電極2の両側方には、一対の支持層21が形成されている。支持層21は、上部電極3を基板1に対して固定するためのものである。支持層2は、たとえば下部電極2と同様にAlからなり、その厚さが1.2μm程度とされる。
一対の支持層21の図中上方には、一対バリアメタル層51を介して一対の絶縁層4が積層されている。絶縁層4は、たとえばSiからなり、その厚さが2.0μm程度とされる。バリアメタル層51は、支持層21と絶縁層4とが不当に反応することを防止するためのものである。バリアメタル層51は、たとえばTiNからなり、その厚さが250Å程度とされる。
一対の絶縁層4の図中上方には、一対のバリアメタル層52を介して上層電極3が設けられている。バリアメタル層52は、絶縁層4と上層電極3とが不当に反応することを防止するためのものである。バリアメタル層52は、たとえばTiNからなり、その厚さが250Å程度とされる。
上層電極3は、駆動部31、一対の支持部32および一対のアンカー部33を有している。上層電極3は、たとえばAlからなり、その厚さが0.6μm程度とされる。
可動部31は、下層電極2と距離dを隔てて対向しており、下層電極2との間にMEMS素子Aの静電容量を形成するためのものである。本実施形態においては、距離dは、2.0μm程度とされ、絶縁層4の厚さとほぼ同じである。可動部31は、下層電極2と同様に2mm角程度の略矩形状である。
可動部31には、複数の貫通孔31aがマトリクス状に形成されている。貫通孔31aは、断面正方形状であり、開口幅としての一辺の長さwが15μm程度とされる。一辺の長さwとしては、距離dの5〜10倍程度が好ましい。また、複数の貫通孔31aのピッチpは、40μm程度とされる。ピッチpとしては、距離dの15〜25倍程度が好ましい。可動部31は、一対の支持部32を介して一対のアンカー部33に繋がっており、いわゆる両持ち支持されている。なお、図1および図2において、長さwおよびピッチpと、距離dとは、作図の便宜上、上述した寸法関係とは異なる比率で表されている。
支持部32は、可動部31と比べて細状とされており、比較的弾性変形が容易となっている。図中上下方向の加速度が生じると、支持部32には、可動部31の質量に比例した慣性力が作用する。この慣性力により支持部32が撓むこととなり、可動部31の上下動が許容される。
一対のアンカー部33は、上層電極3を基板1に対して固定するためのものであり、バリアメタル層52を介して絶縁層4に接合されている。また、アンカー部33は、配線(図示略)に対してたとえばワイヤにより接続されている。上述した下層電極2が接続された配線(図示略)と、アンカー部33が接続された配線(図示略)とを利用して、MEMS素子Aの静電容量を測定することが可能である。
次に、MEMS素子Aの製造方法について、図面を参照しつつ以下に説明する。
まず、図3に示すように、Al23からなる基板材料1Aを用意する。この製造方法においては、基板材料1Aとして、MEMS素子Aを複数個製造可能なサイズのものを用いる。基板材料1A上に、ガラス成分を含んだ液体を印刷し、これを焼成することによりグレーズ層11を形成する。
次いで、図4に示すように、グレーズ層11上に第1導体層2Aを形成する。第1導体層2Aの形成は、たとえばAlを用いたスパッタ法により行う。この際、第1導体層2Aの厚さを、1.2μm程度とする。第1導体層2A上には、TiN層51Aを形成する。
TiN層51Aの形成は、たとえばスパッタ法を用いて、その厚さが250Å程度となるように行う。
TiN層51Aを形成した後は、TiN層51Aに対してパターニングを施すことにより、図5に示す一対のバリアメタル層51を形成する。TiN層51Aに対するパターニングは、たとえば、フォトリソグラフィの手法によりマスキングを施した後に、エッチングガスとしてCF4を含んだガスを用いたドライエッチングにより行う。
次いで、第1導体層2Aに対してパターニングを施すことにより、図6に示す下層電極2および一対の支持層21を形成する。このパターニングは、たとえばAlを選択的に溶解可能なエッチング液を用いたウエットエッチングにより行う。
下層電極2および支持層21を形成した後は、図7に示すように、下層電極2、一対の支持層21および一対のバリアメタル層51を覆うように犠牲層4Aを形成する。犠牲層4Aの形成は、たとえばSiを用いたスパッタリングにより行う。この際、犠牲層4Aのうち下層電極2を覆う部分の厚さを、2.0μm程度とする。
次いで、図8に示すように、たとえばTiNを用いたスパッタ法により、TiN層52Aを形成する。この際、TiN層52Aの厚さを、250Å程度とする。TiN層52A上には、TiN層52A上に第2導体層3Aを形成する。第2導体層3Aの形成は、たとえばAlを用いたスパッタ法により行う。この際、第2導体層3Aの厚さを、1.2μm程度とする。
次いで、第2導体層3Aに対して、パターニングを施す。このパターニングは、たとえば、フォトリソグラフィの手法によりマスキングを施した後に、Alを選択的に溶解可能なエッチング液を用いたウエットエッチングにより行う。このパターニングにより、図9に示す上層電極3が得られる。上記パターニングにおいては、可動部31のサイズを2mm角程度とする。このパターニングにおいては、複数の貫通孔31aの形成も同時に行う。複数の貫通孔31aは、それぞれを1辺の長さwが15μm程度の断面正方形状とする。隣り合う貫通孔31aどうしのピッチpは、40μm程度とする。
上層電極31を形成した後は、TiN層52Aのうち上層電極3の一対のアンカー部33直下に位置する部分以外を除去することにより、図10に示す一対のバリアメタル層52を形成する。このパターニングは、たとえばエッチングガスとしてCF4を含んだガスを用いたドライエッチングにより行う。このドライエッチングにおいては、複数の貫通孔31aを利用して、上記エッチングガスをTiN層52Aに接触させる。これにより、可動部31のサイズを比較的大きくした場合であっても、TiN層52Aのうち可動部31の直下に位置する部分を適切に除去することが可能である。
次いで、犠牲層4Aのうち一対の支持層21と一対のアンカー部33とに挟まれた部分以外を除去する。この除去処理は、図11に示すように、たとえば犠牲層4Aの材質であるSiを選択的に溶解可能なエッチングガスGを用いたドライエッチングにより行う。このドライエッチングにおいては、エッチングガスGを複数の貫通孔31aを通過させて、可動部31に対する図中下方空間へと供給する。これにより、犠牲層4Aのうち可動部31の図中下方に位置する部分に対してエッチングガスGを適切に接触させることができる。したがって、可動部31のサイズを比較的大きくした場合であっても、犠牲層4Aを適切に除去することができる。また、上記ドライエッチングに要する時間を短縮することも可能である。上記ドライエッチングの結果、可動部31を下層電極2との間に距離dを隔てて対向させることができる。犠牲層4Aのうち残存した部分は、一対の絶縁層4となる。この後は、下層電極2および上層電極3に通電するための配線(図示略)などを形成した後に、基板材料1Aを分割することにより、図1に示すMEMS素子Aが複数個得られる。
次に、MEMS素子Aの作用について説明する。
本実施形態によれば、可動部31に形成された複数の貫通孔31aを利用して、図10に示す犠牲層4Aをドライエッチングにより適切に除去できる。犠牲層4Aを除去する手段としてウエットエッチングを用いる場合と異なり、可動部31が下層電極2に付着するおそれがない。このため、可動部31の拡大化、および距離dの縮小化が可能である。MEMS素子Aの静電容量は、可動部31のサイズに比例し、距離dに反比例する。したがって、MEMS素子Aの静電容量を大きくするのに適している。このようなMEMS素子Aを加速度センサに用いれば、加速度に起因する静電容量の変化量を検出しやすいという利点がある。また、距離dが小さいほど、加速度に起因して可動部31が上下動した場合に、MEMS素子Aの静電容量の変化量が大きくなる。以上より、このMEMS素子Aを用いた加速度センサの検出精度を高めることができる。
複数の貫通孔31aを、1辺の長さwが15μm程度の断面正方形状とすることにより、これらの貫通孔31aを利用して犠牲層4Aを除去するためのエッチングガスを適切に通過させることが可能である。1辺の長さwとしては、距離dの5〜10倍程度とすれば、上記エッチングガスを適切に通過させるとともに、可動部31の開口率を不当に大きくしてしまうおそれがない。
また、隣り合う貫通孔31aのピッチpを40μmとすれば、隣り合う貫通孔31aを通過した上記エッチングガスにより、図11に示す犠牲層4Aのうちこれらの貫通孔31aの間に位置する部分を比較的短時間で除去することができる。犠牲層4Aの除去時間の短縮と、可動部31の開口率の不当な増大防止との観点から、ピッチpとしては、距離dの15〜25倍程度が好ましい。
なお、MEMS素子Aをアクチュエータに用いた場合においても、その動作精度を高めることができる。すなわち、駆動部として機能する可動部31のサイズが大きいほど、可動部31と下層電極2との間に電圧を印加した際の可動部31の上下動を大きくすることができる。また、可動部31と下層電極2との距離dが小さいほど、可動部31と下層電極2とに印加した電圧の変動によって可動部31に作用する力も大きくなる。これらは、上記アクチュエータの動作精度の向上に有利である。
本発明に係るMEMS素子は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るMEMS素子の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。また、本発明に係るMEMS素子の製造方法は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係るMEMS素子の製造方法の具体的な構成は、種々に変更自在である。
複数の貫通孔としては、断面正方形状のものに限定されず、たとえば断面円形状であってもよい。断面円形状の貫通孔の場合、その直径が本発明でいう開口幅に相当する。複数の貫通孔の配置としては、マトリクス状に限定されず、たとえば近接する3つの貫通孔が正三角形の頂点に相当する配置であってもよい。
可動部としては、矩形状のものに限定されず、矩形状以外の多角形状や円形状であってもよい。第2電極としての上層電極は、可動部が両持ち支持された構造に限定されず、たとえば可動部が片持ち支持された構造であってもよい。
本発明に係るMEMS素子は、加速度センサをはじめフローセンサなどの各種センサ、アクチュエータなど、様々な用途に適用可能である。
本発明の第1の側面に係るMEMS素子の一例を示す要部斜視図である。 図1のII−II線に沿う要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、グレーズ層を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、第1導体層を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、バリアメタル層を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、下層電極を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、犠牲層を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、第2導体層を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、上層電極を形成する工程を示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、TiN層に対するパターニングを示す要部断面図である。 図1に示すMEMS素子の製造方法の一例において、犠牲層の除去工程を示す要部断面図である。 従来のMEMS素子の一例を示す断面図である。 従来のMEMS素子の製造方法の一例において、犠牲層を形成する工程を示す断面図である。
符号の説明
A MEMS素子
d 距離
G エッチングガス
p ピッチ
w 一辺の長さ(開口幅)
1 基板
2 下層電極(第1電極)
2A 第1導体層
3 上層電極(第2電極)
3A 第2導体層
4 絶縁層
4A 犠牲層
11 グレーズ層
21 支持層
31 可動部
31a 貫通孔
32 支持部
33 アンカー部
51,52 バリアメタル層
51A,52B TiN層

Claims (8)

  1. 基板と、
    上記基板上に形成された第1電極と、
    上記第1電極と離間し、かつ対向する可動部を有する第2電極と、
    を備えたMEMS素子であって、
    上記可動部には、複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする、MEMS素子。
  2. 上記貫通孔は、その開口幅が上記第1電極と上記第2電極の上記可動部との距離の5〜10倍である、請求項1に記載のMEMS素子。
  3. 上記複数の貫通孔は、互いに同じサイズのものが一定の密度で配置されている、請求項1または2に記載のMEMS素子。
  4. 上記複数の貫通孔は、マトリクス状に配置されている、請求項3に記載のMEMS素子。
  5. 上記複数の貫通孔は、上記第1電極と上記第2電極の上記可動部との距離の15〜25倍のピッチで配置されている、請求項3または4に記載のMEMS素子。
  6. 基板上に第1電極を形成する工程と、
    上記第1電極を覆うように犠牲層を形成する工程と、
    上記犠牲層上に導体層を形成する工程と、
    上記導体層に対してパターニングを施すことにより第2電極を形成する工程と、
    上記犠牲層のうち上記第1電極および上記第2電極に挟まれた部分を除去する工程と、を有するMEMS素子の製造方法であって、
    上記パターニングにおいては、上記導体層のうち上記犠牲層を介して上記第1電極と対向する部分に複数の貫通孔を形成し、かつ
    上記犠牲層を除去する工程は、ドライエッチングにより行うことを特徴とする、MEMS素子の製造方法。
  7. 上記パターニングにおいては、上記貫通孔の開口幅を上記犠牲層の厚さの5〜10倍とする、請求項6に記載のMEMS素子の製造方法。
  8. 上記パターニングにおいては、上記複数の貫通孔のうち隣り合うものどうしのピッチを上記犠牲層厚さの15〜25倍とする、請求項6または7に記載のMEMS素子の製造方法。
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