JP2006320046A - ウェッジ紙の挿入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステータコアのスロットへのウェッジ紙の挿入不良を防止することができるとともに、ウェッジガイドの耐久性の低下を防止することができるウェッジ紙の挿入方法を提供すること。
【解決手段】 アッパーツール10の先端部に、ウェッジガイド12を支持するための本体部21と、本体部21の外周測面に設けられ突出部22とを備える押し下げ治具20を配置し保持した状態で、アッパーツール10の外周側面からウェッジ紙52をガイド溝13に装填する。そして、ガイド溝13に装填されたウェッジ紙52を押し下げ治具20によってアッパーツール10の根元部に押し下げた後、押し下げ治具20をアッパーツール10から取り外す。その後、アッパーツール10に巻回されたコイル51をストリッパ40により押し上げ、ウェッジ紙52をウェッジ押し上げ治具41により押し上げてステータコア30のスロット32に挿入する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ステータコアに対して、コイルとともにウェッジ紙を挿入するウェッジ紙の挿入方法に関する。さらに詳細には、ウェッジ紙のステータコアへの挿入不良を防止することができるウェッジ紙の挿入方法に関するものである。
インサータ方式のステータを製造する際には、まず、アッパーツールのガイド溝にウェッジ紙が装填される。ここで、ガイド溝13に対するウェッジ紙52の装填は、図13(a)に示すように、アッパーツール10の外周側面から、アッパーツール10を回転させながら行われる。これにより、図13では、8個のガイド溝13に順次、ウェッジ紙52が装填される。
次に、アッパーツール10へのコイル巻回が行われる。具体的には、巻枠に巻回されたコイルがアッパーツール10に巻き落とされる。そして、ステータコアのスロットに対して、コイルととともにウェッジ紙52が挿入されるようになっている(特許文献1参照)。
特公平5−26423号公報
しかしながら、従来のウェッジ紙の挿入技術では、ガイド溝13にウェッジ紙52を装填すると、図13(b)に示すように、ウェッジガイド12が撓んでしまい、その後のガイド溝13へのウェッジ紙52の装填をうまく行うことができないという問題があった。なぜなら、ウェッジガイド12は、その構造上、ガイド下端のみで支持する必要がある長尺物なので強度的に弱いものである。そして、ウェッジ紙52は、通常、平板ロール状材料をコ字形状に折り曲げて形成されているため、ウェッジ紙52がガイド溝13に装填されるとその復元力をウェッジガイド12が受ける。このために、ガイド溝13にウェッジ紙52が装填されるとウェッジガイド12が撓んでしまうのである。
そして、ウェッジガイド12が撓んでしまうと、ガイド溝13へのウェッジ紙52の装填を正常に行うことができない。その結果として、ウェッジ紙52を押し上げてステータコアのスロットに挿入する際に、ウェッジ紙52の挿入不良が発生してしまう。また、ガイド溝13にウェッジ紙52を装填するたびにウェッジガイド12が撓むと、ウェッジガイド12の耐久性が低下してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ステータコアのスロットへのウェッジ紙の挿入不良を防止することができるとともに、ウェッジガイドの耐久性の低下を防止することができるウェッジ紙の挿入方法を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係るウェッジ紙の挿入方法は、ステータコアのスロットにコイルとともにウェッジ紙を挿入するウェッジ紙の挿入方法であって、多数のブレードとウェッジガイドとが円環状に交互に立設され、前記ブレードとウェッジガイドとの間に形成されたガイド溝を備える挿入治具の先端部に、前記ウェッジガイドの撓みを防止するための撓み防止部材を配置して保持し、その状態でウェッジ紙を前記挿入治具の外周側面から前記ガイド溝に装填し、前記ガイド溝へのウェッジ紙の装填が終了した後に前記撓み防止部材を前記挿入治具から取り外し、前記挿入治具に巻き落とされたコイルと前記ウェッジ紙とを押し上げ治具によって押し上げて前記ステータコアのスロットに挿入することを特徴とする。
このウェッジ紙の挿入方法では、まず、挿入治具の先端部に、ウェッジガイドの撓みを防止するための撓み防止部材を配置して保持する。そして、この状態でウェッジ紙を挿入治具の外周側面からガイド溝に装填する。ここで、ウェッジ紙は、平板ロール状材料をコ字形状に折り曲げて形成されている。このため、ウェッジ紙がガイド溝に装填されると、その復元力によってウェッジガイドが撓んでしまうおそれがある。
ところが、ウェッジガイドの先端部が撓み防止部材により支持されているので、ウェッジ紙をガイド溝に装填したときに、ウェッジガイドが撓まない。このため、すべてのウェッジ紙をガイド溝に正常状態で装填することができる。また、ウェッジガイドが撓まないので、ウェッジガイドの耐久性が低下することがない。
そして、挿入治具に巻き落とされたコイルとともにウェッジ紙を押し上げ治具によって押し上げてステータコアのスロットに挿入する。ここで、すべてのウェッジ紙がガイド溝に正常状態で装填されているので、ウェッジ紙がガイド溝から抜けたりすることがない。このため、ウェッジ紙はスロットに正常に挿入される。つまり、ウェッジ紙のスロットへの挿入不良の発生を防止することができる。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る別形態のウェッジ紙の挿入方法は、ステータコアのスロットにコイルとともにウェッジ紙を挿入するウェッジ紙の挿入方法であって、多数のブレードとウェッジガイドとが円環状に交互に立設され、前記ブレードとウェッジガイドとの間に形成されたガイド溝を備える挿入治具の先端部に、前記挿入治具の内部に挿入される円形の本体部と、前記本体部の外周測面に設けられて前記ガイド溝に挿入される突出部とを備えるウェッジ押し下げ治具を配置して保持し、その状態でウェッジ紙を前記挿入治具の外周側面から前記ガイド溝に装填し、前記ウェッジ押し下げ治具によって前記ウェッジ紙を前記挿入治具の根元部に押し下げた後、前記ウェッジ押し下げ治具を前記挿入治具から取り外し、その後、前記挿入治具に巻き落とされたコイルと前記ウェッジ紙とを押し上げ治具によって押し上げて前記ステータコアのスロットに挿入することを特徴とする。
このウェッジ紙の挿入方法では、まず、挿入治具の先端部に、ウェッジ押し下げ治具を配置して保持する。このウェッジ押し下げ治具は、円形の本体部と、その本体部の外周測面に設けられ突出部とを備えている。そして、このウェッジ押し下げ治具を挿入治具の先端部に配置して保持すると、本体部が挿入治具内に位置し、突出部がガイド溝内に位置する。これにより、ウェッジガイドの先端部がウェッジ押し下げ治具により支持されるので、ウェッジ紙がガイド溝に装填されても、ウェッジガイドは撓まない。このため、すべてのウェッジ紙をガイド溝に正常状態で装填することができる。
また、ウェッジガイドの先端部がウェッジ押し下げ治具により支持されることにより、ウェッジガイドが撓まないので、ウェッジガイドの耐久性が低下することがない。
そして、ガイド溝に装填されたウェッジ紙をウェッジ押し下げ治具によって挿入治具の根元部に押し下げた後、ウェッジ押し下げ治具を挿入治具から取り外す。その後、挿入治具に巻き落とされたコイルとともにウェッジ紙を押し上げ治具によって押し上げてステータコアのスロットに挿入する。ここで、すべてのウェッジ紙がガイド溝に正常状態で装填されているので、ウェッジ紙がガイド溝から抜けたりすることがない。このため、ウェッジ紙はスロットに正常に挿入される。つまり、ウェッジ紙のスロットへの挿入不良の発生を防止することができる。また、このウェッジ紙の挿入方法では、ウェッジガイドの撓みを防止するための機能を押し下げ治具に持たせているため、新たな治具を作る必要もない。
本発明に係るウェッジ紙の挿入方法によれば、上記した通り、ステータコアのスロットへのウェッジ紙の挿入不良を防止することができるとともに、ウェッジガイドの耐久性の低下を防止することができるウェッジ紙の挿入方法が提供されている。
以下、本発明の相間絶縁紙の組み付け方法および装置を具体化した最も好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、ハイブリッド車、電気自動車などに搭載される車両駆動用三相モータの製造工程に本発明を適用したものである。
まず、コイルおよびウェッジ紙が挿入されるステータコアについて図1を参照しながら簡単に説明する。図1は、ステータコアの概略構成を示す図であって、(a)がステータコアの平面図であり、(b)がステータコアの断面図である。ステータコア30は、図1(a)、(b)に示すように、平面視において環状をなしており、径方向内側に向かって延びる48ヶのティース31、およびこれらのティース31同士の間に位置する同じく48ヶのスロット32を有している。このステータコア30は、例えば方向性珪素鋼板をプレス打ち抜きして形成した鋼板39を積み重ね互いに固着して構成されている。
次に、上記のステータコア30に各相コイルおよびウェッジ紙を挿入するために使用するアッパーツールおよび押し下げ治具について、図2および図3を参照しながら説明する。図2は、アッパーツールの概略構成を示す図であり、(a)がアッパーツールの平面図、(b)がアッパーツールの正面図である。図3は、押し下げ治具の概略構成を示す図であり、(a)が押し下げ治具の平面図、(b)が押し下げ治具の正面図である。
アッパーツール10は、ステータコア30のスロット32にウェッジ紙およびコイルを挿入するための挿入治具であり、図2(a)に示すように、円柱状のベース15上に長尺のブレード11およびウェッジガイド12が複数本設けられたものである。これらのブレード11およびウェッジガイド12は、図2(b)に示すように、ベース15上に円環状に交互に立設されている。そして、ブレード11とウェッジガイド12との間にガイド溝13が形成されている。このガイド溝13にウェッジ紙が装填されるとともに、コイルが引き掛けられるようになっている。
押し下げ治具20は、ガイド溝13に装填されたウェッジ紙を下方へ押し下げるとともに、ウェッジガイド12の撓みを防止するためのものである。このような押し下げ治具20は、図3(a)(b)に示すように、円環状の本体部21と、本体部21の外周側面に設けられた板状の突出部22とを備えている。本体部21の外径寸法がアッパーツール10の内径寸法よりも若干小さくなっており、アッパーツール10内に挿入することができるようになっている。そして、各突出部22は、ガイド溝13に対応する位置に設けられている。また、突出部22の総数は、ガイド溝13の総数と同じである。これにより、押し下げ治具20がアッパーツール10内に挿入されると、突出部22がガイド溝13内に配置されるようになっている。従って、突出部22の厚みは、ガイド溝13の幅よりも小さくなっている。これにより、押し下げ治具20は、アッパーツール10のウェッジガイド12を支持することができるようになっている。また、突出部22によって、ガイド溝13に装填されたウェッジ紙がアッパーツール10の下部に押し下げられるようになっている。
続いて、上記のステータコア30に各相コイルおよびウェッジ紙を挿入する方法について、図4〜図12を参照ながら説明する。図4は、コイル51およびウェッジ紙52の挿入方法の工程内容を示すフローチャートである。図5は、アッパーツール10の先端部に押し下げ治具20を配置した状態を示す説明図である。図6は、アッパーツール10にウェッジ紙52を装填し始めた状態を示す図であって、(a)はその状態を上方から見た図であり、(b)はその状態を側面から見た図である。図7は、アッパーツール10のガイド溝13に対するウェッジ紙52の装填が完了した状態を示す説明図である。図8は、ウェッジ紙52をアッパーツール10の根元部に移動させた状態を示す説明図である。図9は、アッパーツール10に巻回するコイル51を形成している状態を示す説明図である。図10は、アッパーツール10にコイル51を巻回した状態を示す説明図である。図11は、ステータコア30へのコイル51の挿入過程を示す説明図である。図12は、ステータコア30へのウェッジ紙52の挿入過程を示す説明図である。
まず、アッパーツール10に対して押し下げ治具20が投入される(図4のS1)。具体的には、図5に示すように、アッパーツール10の先端部に押し下げ治具20が配置され、その状態が維持される。これにより、アッパーツール10内側に押し下げ治具20の本体部21が配置され、ガイド溝13内に押し下げ治具20の突出部22が配置されて、押し下げ治具20によりウェッジガイド12が支持される。
この状態で、不図示の設備によってウェッジ紙52がガイド溝13に順に装填される(図4のS2)。ウェッジ紙52のガイド溝13への装填は、図6(b)に示すように、アッパーツール10の側面から不図示の専用設備により行われる。そして、1つのウェッジ紙52のガイド溝13への装填が終了すると、図6(a)に示すように、アッパーツール10および押し下げ治具20を所定角度回転させた後、同様にして次のウェッジ紙52の装填が行われる。このようにして、すべてのウェッジ紙52の装填が終了すると、図7に示す状態になる。
ここで、従来の方法では、ウェッジ紙52をガイド溝13に装填すると、ウェッジガイド12が撓んでしまって次のウェッジ紙52をガイド溝13にうまく装填することができなかった(図13(b)参照)。なぜなら、ウェッジ紙52は、平板ロール状材料をコ字形状に折り曲げて形成されているため、ウェッジ紙52がガイド溝13に装填されると、その復元力をウェッジガイド12が受けて撓んでしまうからである。
しかしながら、本実施の形態に係る方法では、ウェッジ紙52をガイド溝13に装填する前に、アッパーツール10の先端部に押し下げ治具20を配置している。このため、ウェッジガイド12は、ツール周方向においては突出部22によって支持され、ツール径方向においては本体部21によって支持されている。なお、ツール径方向においてウェッジガイド12が外周側からは支持されてないが、ウェッジ紙52が外周側面から装填されるため外周側へ撓むことはない。
このように、ウェッジガイド12が押し下げ治具20によってしっかりと支持されているので、ウェッジ紙52をガイド溝13に装填したときにウェッジガイド12が撓まない(図6(b)参照)。これにより、すべてのウェッジ紙52を各ガイド溝13へ正常状態で確実に装填することができる。また、ウェッジガイド12が撓まないので、アッパーツール10の耐久性が低下することもない。
ウェッジ紙52のガイド溝13への装填が終了すると、装填されたウェッジ紙52がアッパーツール10の根元部(下部)に押し下げられる(図4のS3)。具体的には、図8示すように、押し下げ治具20を下方へ移動させて突出部22によりウェッジ紙52をアッパーツール10の根元部に移動させる。このウェッジ紙の押し下げは、コイルを巻回するためのスペースを確保するために行っている。そして、ウェッジ紙52の押し下げが終了すると押し下げ治具20は、アッパーツール10から取り外される。このため、その後のコイル51およびウェッジ紙52のスロット32への挿入時に押し下げ治具20が邪魔になることはない。
なお、押し下げ治具20がアッパーツール10から取り外されても、ウェッジガイド12が撓むことはない。すべてのガイド溝13に対してウェッジ紙52が正常に装填されているからである。このように本実施の形態に係る方法では、アッパーツール10のガイド溝13にウェッジ紙52を常に正常状態で装填することができる。
次に、アッパーツール10にコイル51が巻回される(図4のS4)。具体的には、図9に示すように、図示しないフライヤーによって巻枠55に巻線50を巻き付けて略長円形状してコイル51を成形する。そして、図10に示すように、巻枠55からコイル51をアッパーツール10のブレード11間に落とし込むことにより、アッパーツール10にコイル51を巻回する。これで、ステータコア30のスロット32に挿入するコイル51とウェッジ紙52とが、アッパーツール10に装着されたことになる。
そうすると、コイル51とウェッジ紙52とのステータコア30への挿入が行われる(図4のS5)。具体的には、図11に示すように、まず、アッパーツール10の上部にステータコア30が配置される。そして、ストリッパ40およびウェッジ押し上げ治具41を上昇させる。ストリッパ40は、コイル51を押し上げてステータコア30のスロットに挿入するためのものである。ウェッジ押し上げ治具41は、ウェッジ紙52を押し上げてステータコア30のスロット32に挿入するためのものである。これらストリッパ40とウェッジ押し上げ治具41とは、連動して上下動するようになっており、本発明の「押し上げ治具」に相当するものである。そして、ストリッパ40によりコイル51が押し上げられて、コイル51のうちブレード11の先端を乗り越えたものから順にスロット32に挿入されていく。このとき、ウェッジ紙52は、まだスロット32には挿入されずガイド溝13内に存在している。
その後、さらにストリッパ40が上昇すると、図12に示すように、コイル51のすべてがスロット32に挿入される。また、ウェッジ押し上げ治具41も上昇しており、ウェッジ紙52がスロット32の入口付近に挿入される。このとき、ウェッジ紙52はガイド溝13に正常状態で装填されているので、ウェッジ押し上げ治具41によって押し上げられているときにガイド溝13から抜けてしまったり、はみ出したりするようなことがない。このため、ウェッジ紙52は、スロット32の入口付近に損傷することなく挿入される。つまり、ウェッジ紙の挿入不良を確実に防止することができる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るウェッジ紙の挿入方法では、アッパーツール10の先端部に、ウェッジガイド12を支持するための本体部21と、本体部21の外周測面に設けられ突出部22とを備える押し下げ治具20を配置し保持した状態で、アッパーツール10の外周側面からウェッジ紙52をガイド溝13に装填する。これにより、ウェッジ紙52の装填時にウェッジガイド12が押し下げ治具20により支持されているので、ウェッジガイド12が撓まない。このため、すべてのウェッジ紙52をガイド溝13に正常状態で装填することができる。また、ウェッジガイド12が撓まないので、アッパーツール10の耐久性が低下することもない。
そして、ガイド溝13に正常状態で装填されたウェッジ紙52を押し下げ治具20によってアッパーツール10の根元部に押し下げた後、押し下げ治具20をアッパーツール10から取り外す。その後、アッパーツール10に巻回されたコイル51をストリッパ40により押し上げ、ウェッジ紙52をウェッジ押し上げ治具41により押し上げてステータコア30のスロット32に挿入する。このとき、すべてのウェッジ紙52がガイド溝13に正常状態で装填されているので、ウェッジ紙52がガイド溝13から抜けたりはみ出したりすることがない。このため、ウェッジ紙52はスロット32に正常に挿入される。つまり、ウェッジ紙52のスロット32への挿入不良の発生を確実に防止することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では,コイルを3回に分けて挿入するモータ(3相モータ)に本発明を適用しているが,これに限るものではない。すなわち、コイルを同心状に複数回に分けて挿入するモータであれば適用可能である。
また,上記した本実施の形態では,車両駆動用モータ用のコイル挿入に本発明を適用したがこれに限るものではない。例えば、家電製品用モータのコイル挿入に本発明を適用してもよい。
ステータコアの概略構成を示す図であって、(a)がステータコアの平面図であり、(b)がステータコアの断面図である。 アッパーツールの概略構成を示す図であり、(a)がアッパーツールの平面図、(b)がアッパーツールの正面図である。 押し下げ治具の概略構成を示す図であり、(a)が押し下げ治具の平面図、(b)が押し下げ治具の正面図である。 コイルおよびウェッジ紙の挿入方法の工程内容を示すフローチャートである。 アッパーツールの先端部に押し下げ治具を配置した状態を示す説明図である。 アッパーツールにウェッジ紙を装填し始めた状態を示す図であって、(a)はその状態を上方から見た図であり、(b)はその状態を側面から見た図である。 アッパーツールのガイド溝に対するウェッジ紙の装填が完了した状態を示す説明図である。 ウェッジ紙をアッパーツールの根元部に移動させた状態を示す説明図である。 アッパーツールに巻回するコイルを形成している状態を示す説明図である。 アッパーツールにコイルを巻回した状態を示す説明図である。 ステータコアへのコイルの挿入過程を示す説明図である。 ステータコアへのウェッジ紙の挿入過程を示す説明図である。 アッパーツールに対するウェッジ紙の装填方法を説明するための説明図であって、(a)は装填状態を上方から見た図であり、(b)は装填状態を側面から見た図である。
符号の説明
10 アッパーツール
11 ブレード
12 ウェッジガイド
13 ガイド溝
15 ベース
20 押し下げ治具
21 本体部
22 突出部
30 ステータコア
31 ティース
32 スロット
40 ストリッパ
41 ウェッジ押し上げ治具
50 巻線
51 コイル
52 ウェッジ紙
55 巻枠

Claims (2)

  1. ステータコアのスロットにコイルとともにウェッジ紙を挿入するウェッジ紙の挿入方法であって、
    多数のブレードとウェッジガイドとが円環状に交互に立設され、前記ブレードとウェッジガイドとの間に形成されたガイド溝を備える挿入治具の先端部に、前記ウェッジガイドの撓みを防止するための撓み防止部材を配置して保持し、
    その状態でウェッジ紙を前記挿入治具の外周側面から前記ガイド溝に装填し、
    前記ガイド溝へのウェッジ紙の装填が終了した後に前記撓み防止部材を前記挿入治具から取り外し、
    前記挿入治具に巻き落とされたコイルと前記ウェッジ紙とを押し上げ治具によって押し上げて前記ステータコアのスロットに挿入する
    ことを特徴とするウェッジ紙の挿入方法。
  2. ステータコアのスロットにコイルとともにウェッジ紙を挿入するウェッジ紙の挿入方法であって、
    多数のブレードとウェッジガイドとが円環状に交互に立設され、前記ブレードとウェッジガイドとの間に形成されたガイド溝を備える挿入治具の先端部に、前記挿入治具の内部に挿入される円形の本体部と、前記本体部の外周測面に設けられて前記ガイド溝に挿入される突出部とを備えるウェッジ押し下げ治具を配置して保持し、
    その状態でウェッジ紙を前記挿入治具の外周側面から前記ガイド溝に装填し、
    前記ウェッジ押し下げ治具によって前記ウェッジ紙を前記挿入治具の根元部に押し下げた後、前記ウェッジ押し下げ治具を前記挿入治具から取り外し、
    その後、前記挿入治具に巻き落とされたコイルと前記ウェッジ紙とを押し上げ治具によって押し上げて前記ステータコアのスロットに挿入する
    ことを特徴とするウェッジ紙の挿入方法。
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