JP2006319088A - 描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光変調ユニットを使用したラスタ走査による描画処理において、微細なパターンを精度よく形成する。
【解決手段】 露光エリアEAに照射される光の強度分布が略等しい状況において、連続移動方式およびラスタ走査に従い、オーバラップ露光を実行する。このとき、露光エリアEAが副走査方向に対して所定角度α傾斜するようにDMDを配置し、角度αを、露光エリアEAの対角線が主走査方向(X方向)に対して平行となるように定め、露光エリアEAを副走査方向に沿って走査バンド幅RBの半分の距離RHだけ移動させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、原版となるフォトマスク(レクチル)、あるいは直接プリント基板やシリコンウェハ等の被描画体へ回路パターン等のパターンを形成する描画装置に関する。特に、DMD(Digital Micro-mirror Device)、LCDなど光変調素子を2次元配列した光変調ユニットによる描画処理に関する。
描画装置では、フォトレジスト等の感光性材料を塗布した被描画体に対して描画処理が実行され、現像処理、エッチングまたはメッキ、レジスト剥離等の工程を経て、基板など被描画体にパターンが形成される。LCD、DMD、SLM(Spatial Light Modulators)など光変調素子をマトリクス状に配列させた光変調ユニットを使用する露光方式の場合、光変調ユニットによる照射スポット(以下では、露光エリアという)を基板上で走査させ、描画パターンに応じて各光変調素子を所定のタイミングでON/OFF制御する。ラスタ走査方式の描画装置では、主走査方向に沿って規定される走査バンドに従って露光エリアが順に相対移動していく。
微細なパターンを形成するため、走査方向を光変調素子の配列方向に対して所定角度だけ相対的に傾けるとともに、露光エリアを主走査方向に沿ってオーバラップさせながら露光動作を実行する描画方式が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。1つのマイクロミラーの照射領域(微小スポット)に応じた区間を通過するまでの間に複数回の露光動作が実行され、同一領域に重ねて光を照射させることで微小スポットが互いにオーバラップした状態で露光される。これにより、斜め方向に延びる導体パターンを形成する場合、微小スポットのサイズより小さい分解能でパターン形成が可能になる。また、精度よくパターン幅を揃えるためには露光量を均一化する必要があり、光強度分布が副走査方向に沿ってガウス分布である場合、露光エリアを副走査方向に沿ってオーバラップさせることで、副走査方向の露光量均一化を図る(特許文献3参照)。
特開2003−84444号公報 特表2004−514280号公報 特開2004−146789号公報
露光エリアは副走査方向に対して傾斜しているため、隣接する露光エリアを部分的にオーバラップさせながらつなぎ目部分のパターンを形成する。露光エリアの光強度分布が全面にわたって均一である場合、つなぎ目部分における露光量はそれ以外の部分における露光量と異なり、描画面全体に対して均一に光を照射することができない。その結果、レジスト処理において副走査方向に沿って形成されるパターンの線幅が揃わず、パターンを精度よく形成することができない。
本発明の描画装置は、基板などの感光材料を表面に形成した被描画体へ回路パターン等のパターンを形成可能な描画装置であり、オーバラップ露光による分解能の高いパターンを形成可能であるとともに描画面全体の露光量を均一化することが可能な装置である。描画装置は、光源と、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットと、光変調ユニットによる照射スポット(以下、露光エリアという)を被描画体に対してラスタ走査させる走査手段と、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備える。
光変調素子は、光源からの光を選択的に被描画体へ導くように光を変調する素子であり、例えば、光を選択的に透過、遮断し、あるいは光を選択的に被描画体方向/退避方向へ導くように構成されている。光変調ユニットとしては、例えばDMD、LCDなどが適用される。光変調ユニットに反射した光は、例えば、照明光学系、結像光学系などの光学系を介して被描画体の所定領域に照射させればよく、あるいは光学系を介さず直接光を照射させてもよい。光変調素子の配列に従って露光エリアの形状は規定されるが、例えば矩形状になる。露光エリア内における光強度分布は略均一、あるいは実質的均一になるように構成されており、例えば光強度分布を均一化させるように光学系、あるいは光源が用意される。
走査手段は、露光エリアを主走査方向に沿って順に走査させ、1つの走査バンドの走査が終了すると露光エリアを副走査方向に沿って移動させ、次の走査バンドを走査させる。例えば連続移動式によるラスタ走査を実行すればよく、この場合、露光エリアは主走査方向に沿って往復移動しながら被描画体全体を移動していく。走査手段は、被描画体を載せたステージを移動させ、あるいは光変調ユニットを被描画体に対して相対移動させてもよい。露光制御手段は、例えば、被描画体へ照射する姿勢、あるいはそれ以外へ光を導かせる姿勢になるように光変調素子を選択的に独立制御する。
本発明の描画装置は、主走査方向に沿ってオーバラップ露光動作を実行し、また、副走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら走査する。すなわち、露光制御手段は、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させる。言い換えれば、光変調素子の微小スポットに応じた区間長さを露光エリアが相対移動する間に複数回露光動作が実行され、微小スポットが互いに、かつ部分的に重なりながら露光される。
一方、走査手段は、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させる。また、斜め方向の微細なパターンを形成可能にするため、光変調ユニット全体による照射領域は副走査方向(又は主走査方向)に沿って傾斜するように構成されている。ここで、全体の照射領域は光変調ユニットの光変調素子すべてを反射状態にしたときの光の照射エリアを示し、露光エリアと全体照射領域は一致する場合には露光エリアは矩形状となる。例えばステージの移動方向に対して光変調ユニットの配置を傾斜させたりすればよい。
本発明では、走査手段が、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーン(オーバラップ領域)において累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って露光エリアを所定量だけ相対移動させる。ここで累積的露光量とは、主走査方向に沿ったオーバラップ露光を続けていく中で累積的に積算される露光量を示す。このような描画装置による描画処理の結果、描画面全体に対して累積的露光量は均一化され、精度よくパターンが形成される。
ラスタ走査に従い、露光エリアを主走査方向に沿って順に相対移動させていく場合、隣接する走査バンドの境界ライン付近(つなぎ目部分)では、露光タイミングに時間差が生じる。そのため、フォトレジスト等の感光材料の化学反応がつなぎ目部分のレジスト除去に影響し、副走査方向に沿ったパターンの線幅がつなぎ目部分とそれ以外の部分で異なってしまう。そのため、描画面の副走査方向に関し、すべてオーバラップ領域にするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させればよい。露光エリアが矩形状である場合、露光エリアの対角線が主走査方向に沿って平行となるように、露光エリアが副走査方向に対し傾斜すればよい。このような状態に定める光学系を用意すればよい。
本発明の他の特徴をもつ描画装置は、光源と、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットと、光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを被描画体に対してラスタ走査させる走査手段と、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備える。そして、露光制御手段は、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、走査手段が、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させる。
本発明では、光変調ユニットの光変調素子の露光に利用する領域を限定し、露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って光変調ユニットの有効露光領域を規定する。有効露光領域は、露光時に使用されない光変調素子の配置によって規定され、使用しない光変調素子をエリア内に集めて、それ以外の領域を有効露光領域と規定し、あるいは使用しない光変調素子が任意の走査ライン上に沿って分散している場合、光変調ユニットの全光変調素子からそれら分散した光変調素子を除いた部分を有効領域と規定する。そして、有効露光領域内の光変調素子を制御する。例えば、ワークステーションなどから送られてくるパターンデータに基づいたラスタデータに従って光変調素子を制御する場合、有効露光領域以外の領域(非露光領域)にある光変調素子を実行させないように制御する。したがって、露光エリアは光変調ユニット全体による照射領域より狭いエリアになり、矩形状以外の任意形状となる。光変調ユニット全体による照射領域が副走査方向に沿って直交させればよいが、有効露光領域による照射エリアを副走査方向に沿って傾斜させればよい。
露光制御手段は、露光エリアの面積2等分線が主走査方向に平行であるとともに、露光エリアがその面積2等分線に対して線対称もしくは回転対称になるように、有効露光領域を規定すればよい。そして、副走査方向に沿ってすべてオーバラップ領域にするため、走査手段は、面積2等分線を基準とした露光エリアの副走査方向に沿った長さ分だけ、露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させればよい。例えば露光制御手段は、有効露光領域を二等辺三角形、平行四辺形、菱形のいずれかに規定する。
本発明の描画方法は、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、被描画体に対してラスタ走査させ、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する描画方法であって、光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に対して傾斜させ、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする。
本発明の他の特徴をもつ描画方法は、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを被描画体に対してラスタ走査させ、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する描画方法であって、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に沿って直交させ、露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って光変調ユニットの有効露光領域を規定することを特徴とする。
本発明の走査装置は、被描画体を支持するステージと、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、ステージの移動により被描画体に対してラスタ走査させる走査手段とを備え、光変調ユニット全体による照射領域が副走査方向に対して傾斜し、走査手段が、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、走査手段が、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする。
本発明の露光制御装置は、パターンデータをラスタデータに変換する変換手段と、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアの被描画体における相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備え、露光制御手段が、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させ、露光制御手段が、露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って光変調ユニットの有効露光領域を規定することを特徴とする。
本発明のプログラムは、パターンデータをラスタデータに変換する変換手段と、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアの被描画体における相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを機能させるプログラムであって、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるように、露光制御手段を機能させ、露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って光変調ユニットの有効露光領域を規定するように、露光制御手段を機能させることを特徴とする。
本発明の基板の製造方法は、1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、3)描画処理された基板に対して現像処理をし、4)現像処理された基板に対してエッチング処理をし、5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、描画処理において、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、被描画体に対してラスタ走査させ、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御し、光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に対して傾斜させ、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする。
本発明の他の特徴をもつ基板の製造方法は、1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、3)描画処理された基板に対して現像処理をし、4)現像処理された基板に対してエッチング処理をし、5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、描画処理において、複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを被描画体に対してラスタ走査させ、被描画体における露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、複数の光変調素子を制御し、主走査方向に沿って露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って露光エリアがオーバラップするように露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に沿って直交させ、露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って光変調ユニットの有効露光領域を規定することを特徴とする。
本発明によれば、光変調ユニットを使用したラスタ走査による描画処理において、微細なパターンを精度よく形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態である描画装置について説明する。
図1は、第1の実施形態である描画装置を模式的に示した斜視図である。図2は、描画装置に設けられた露光ユニットを模式的に示した図である。
描画装置10は、フォトレジスト等の感光材料を表面に塗布した基板へ光を照射することによって回路パターンを形成する装置であり、ゲート状構造体12、基台14とを備える。基台14にはX−Yステージ18を支持するX−Yステージ駆動機構19が搭載され、X−Yステージ18上には基板SWが設置されている。ゲート状構造体12には、基板SWの表面に回路パターンを形成するための露光ユニット20が設けられており、X−Yステージ18の移動に合わせて露光ユニット20が動作する。また、描画装置10は、X−Yステージ18の移動および露光ユニット20の動作を制御する描画制御部(ここでは図示せず)を備えている。基板SWは、例えばシリコンウェハ、銅貼積層板、フィルムあるいはガラス基板であり、プリペーグ処理、フォトレジストの塗布等の処理が施されたブランクスの状態でX−Yステージ18に搭載される。
図2に示すように、露光ユニット20は、光源21、DMD(Digital Micro-mirror Device)22、照明光学系24、結像光学系26を備えており、光源21とDMD22との間に照明光学系24が配置され、DMD22と基板SWとの間に結像光学系26が配置されている。光源21から一定の強度で連続的に放射される光(ビーム)は、照明光学系24へ導かれる。照明光学系24は、拡散板24Aとコリメータレンズ24Bから構成されており、ビームLBが照明光学系24を通過すると、DMD22を全体的に照明する光束からなる光が成形される。
DMD22は、オーダがμmである微小のマイクロミラーがマトリクス状に配列された光変調ユニットであり、各マイクロミラーは、静電界作用により回転変動する。本実施形態では、DMD22はM×N個のマイクロミラーがマトリクス状に配列されることによって構成されており、以下では配列(i,j)の位置に応じたマイクロミラーを“Xij”(1 ≦ i ≦ M,1 ≦ j ≦ N)と表す。例えば、1024×768のマイクロミラーによってDMD22が構成される。後述するように、DMD22は、X−Yステージ18の移動方向に対して傾斜した状態で位置決めされている。
マイクロミラーXijは、光源21からのビームLBを基板SWの露光面SUの方向へ反射させる第1の姿勢と、露光面SU外の方向へ反射させる第2の姿勢いずれかの姿勢で位置決めされ、描画制御部からの制御信号に従って姿勢が切り替えられる。マイクロミラーXijが第1の姿勢で位置決めされている場合、マイクロミラーXij上で反射した光は、結像光学系26の方向へ導かれる。模式的に示した結像光学系26は、2つの凸レンズとリフレクタレンズ(図示せず)から構成されており、結像光学系26を通った光は、フォトレジスト層が形成されている露光面SUの所定領域を照射する。
一方、マイクロミラーXijが第2の姿勢で位置決めされた場合、マイクロミラーXijで反射した光は光吸収板(図示せず)の方向へ導かれ、露光面SUには光が照射されない。以下では、マイクロミラーXijが第1の姿勢で支持されている状態をON状態、第2の姿勢で支持されている状態をOFF状態と定める。
結像光学系26の倍率は、ここでは1倍に定められており、1つのマイクロミラーXijによる照射スポットYijのサイズ(幅、高さ)は、マイクロミラーXijのサイズと一致する。マイクロミラーXijの副走査方向(Y方向)に対応する高さをh、走査方向(X方向)に対応する幅をlと表すと、h×lのサイズを有する照射スポットYij(以下では、微小スポットという)になる。ここでは、マイクロミラーXijは正方形状である(h=l)。また、パターンの線幅に対してマイクロミラーXijのサイズは微小であり、マイクロミラー、すなわち微小スポットの一片の長さは数〜数十μmに定められている。DMD22のサイズは、テレビジョンの表示規格に従って定められており、DMD22の走査方向に対応する方向を横方向、副走査方向に対応する方向を縦方向と規定し、幅(横方向長さ)および高さ(縦方向長さ)をそれぞれ「W」、「K」で表すと、DMD22のアスペクト比(横縦比W:K)はここでは3:4と定められている。
X−Yステージ18が停止した状態ですべてのマイクロミラーがON状態である場合、露光面SU上には、所定サイズを有するスポットEAが当たる(以下では、このスポット領域を露光エリアという)。結像光学系26の倍率は1倍であることから、D×R=K×W(=(M×h)×(N×l))の関係が成り立つ。露光エリアEAにおける光の強度分布はその領域内において略均一であり、光源21、結像光学系26、照明光学系24は光強度分布が均一となるように構成されている。DMD22ではマイクロミラーXijがそれぞれ独立してON/OFF制御されるため、DMD22全体に照射した光は、各マイクロミラーにおいて選択的に反射された光の光束から構成される光となって分割される。その結果、露光面SU上において露光エリアEAが位置する任意の領域Ewには、その場所に形成すべき回路パターンに応じた光が照射される。ラスタ走査に従い、X−Yステージ18は一定速度で移動し、これに伴い、露光エリアEAは主走査方向(X方向)に沿って露光面SU上を相対的に一定速度で移動し、回路パターンが主走査方向(X方向)に沿って形成されていく。
露光エリアEAが相対移動する間、後述するように、露光エリアEAを互いにオーバラップさせる、すなわちマイクロミラーXijの微小スポットYijを互いにオーバラップさせるように露光動作が繰り返し実行される。1走査バンド分の走査が終了すると、次の走査バンドを露光できるようにX−Yステージ18が副走査方向(Y方向)へ相対移動し、折り返しX−Yステージ18が走査方向に沿って移動する。ただし、露光エリアの主走査方向(X方向)に沿った通過領域を走査バンドとする。X−Yステージ18が連続移動し、すべての走査バンドにわたって露光動作が実行されると、基板SW上に回路パターンが形成される。
1バンド分の走査が終了すると、Y方向(副走査方向)へX−Yステージ18が所定距離移動し、次の走査バンドを相対移動していく。露光エリアEAが往復しながらすべての走査バンドを走査すると、描画処理が終了する。描画処理後には、現像処理、エッチングまたはメッキ、レジスト剥離処理などが施され、回路パターンが形成された基板が製造される。
図3は、描画装置のブロック図である。
描画制御部30は、システムコントロール回路32、DMD制御部34、ステージ制御部38、ステージ位置検出部40、ラスタ変換部42、光源制御部44とを備え、CPU、RAM、ROM等を含むシステムコントロール回路32は、描画装置10全体を制御し、あらかじめROMに格納された描画処理用プログラムに従ってDMD制御部34はDMD22を制御する。
描画装置10に応じた回路パターンデータがCAMデータ(ベクタデータ)としてワークステーション(図示せず)から描画制御部30のラスタ変換部42へ送られると、パターンデータはラスタ走査に応じたラスタデータに変換され、一時的にDMD制御部34のビットマップメモリ43に格納される。ラスタデータは、マイクロミラーのON/OFFいずれかを示す2値化データであり、回路パターンの2次元ドットパターンとして表される。
ビットマップメモリ43に格納されたラスタデータは露光エリアEAの相対位置に合わせて所定タイミングで順次読み出される。読み出されたビットマップデータとステージ位置検出部40から送られてくる露光エリアEAの相対位置情報に基づいて、マイクロミラーをON/OFF制御する制御信号がDMD22へ出力される。ステージ制御部38は、モータ(図示せず)を備えたX−Yステージ駆動機構19を制御し、これによってX−Yステージ18の移動速度等が制御される。ステージ位置検出部40は、露光エリアEAのX−Yステージ18に対する相対的位置を検出する。システムコントロール回路32は、光源21から光を放出するために光源制御部44へ制御信号を送るとともに、DMD制御部34に対して露光タイミングを制御するための制御信号を出力する。
図4は、露光エリアEAの相対移動、すなわち露光エリアEAによる走査を示した図である。図5は、描画面上微小スポットに応じた領域内における露光実行時のマイクロミラーの中心投影プロット分布を示した図である。図6は、累積的露光量のグラフを示した図である。図4〜図6を用いて、露光動作および露光量について説明する。
DMD22は、露光エリアEA(D×R)が副走査方向(Y方向)に対して所定角度αだけ傾くように設置されており、露光エリアEAは傾いた状態で主走査方向(X方向)を相対移動していく(図4参照)。角度αは、露光エリアEAの頂点A2、A4を結ぶ対角線が主走査方向(X方向)と平行となるように定められている。ここではDMD22の全マイクロミラーが露光動作、すなわち光を基板SWへ照射させるものとする。
図5では、露光エリアEAが相対的に露光面SU上を移動している中でのマイクロミラーの中心位置の投影プロットを示している。X−Yステージ18が一定速度で移動している間、各マイクロミラーは所定時間間隔で露光動作を実行する。すなわち、所定時間間隔でマイクロミラーXijをON/OFF切替制御し、光を所定時間間隔で基板SWへ照射させる。微小スポットを互いにオーバラップさせながら繰り返し露光するため、マイクロミラーXijの微小スポットYijの幅lに応じた描画面上での微小領域(以下では、微小描画面領域という)ARの区間l’を露光エリアEAが移動する時間よりも短い時間間隔で露光動作が実行される。
露光エリアEAが相対移動する間、マイクロミラーがマトリクス状に配列されていることから、所定の微小描画面領域ARには次々とマイクロミラーの微小スポットが当たる。しかしながら、露光エリアEAが主走査方向(X方向)に対して傾斜し、マイクロミラーXijの配列方向、すなわち微小スポットの配列方向が主走査方向に平行でないことから、微小描画面領域ARでは、多数のマイクロミラーによる微小スポットは、主走査方向(X方向)、副走査方向(Y方向)に幾分互いにずれながらオーバラップする。図5に示す投影プロットは、露光動作の時間間隔に合わせたマイクロミラーの中心位置の投影プロットであり、1走査バンド分の走査終了後には中心投影プロットが略均一に分布する。ただし、図5では投影プロットの一部のみを示しており、実際に微小描画面領域ARには投影プロットが全体的に略均一に分散される。
主走査方向(X方向)に沿って相対移動する露光エリアEAが基板SWの端部まで到達すると、X−Yステージ18が副走査方向(Y方向)に沿って所定距離RHだけ移動し、露光エリアEAが相対的に距離RHだけ副走査方向に移る。距離RHは、露光エリアEAの頂点A2、A4から副走査方向(Y方向)に沿った頂点A1、A3までの長さであり、傾斜する露光エリアEAに従って規定される走査バンド幅RBの1/2に相当する。したがって、露光エリアEAの副走査方向への移動後、露光エリアEAの頂点A2、A4は、頂点A3が走査したライン上に移動する。
露光エリアEAの位置が距離RHだけ移動すると、露光エリアEAは今度は逆向きに主走査方向に沿って移動していく。矩形状の露光エリアEAを頂点A2、A4を通る対角線に沿って上部露光エリアEA1、下部露光エリアEA2に分割した場合、上部露光エリアEA1と下部露光エリアEA2は時間差をもって同じ領域を通過する。したがって、基板SW上ではすべての領域がオーバラップ領域となる。その結果、このような露光エリアEAによる走査がX−Yステージの連続移動方式に従って続けられる。
図6では、副走査方向に沿った1つの走査バンド幅RBに沿った累積的露光量を示している。ただし、累積的露光量は、全マイクロミラーが露光動作したときの総合露光量を表す。走査バンドSB1の累積的露光量は、対角線A2、A4を通る走査ラインにおいて最大となり、頂点A1、A3に向かうほど減少する。図6では、図5の走査ラインLRを基準として副走査方向(Y方向)に沿った累積的露光量を示している。
露光エリアEAが走査バンドSB1を移動すると、下部露光エリアEA2によるオーバラップ領域OAの累積的露光量は直線L1によって実質的に表される。下部露光エリアEA2が常に未露光領域に対し先行して移動していくこと、さらに、三角形状である下部露光エリアEA2の底辺がこのとき走査ラインLRにあることから、走査ラインLRから離れるほど累積的露光量は少なくり、走査ラインLRからの距離と露光量が実質的に比例関係にある。これは、任意の走査ラインに沿った累積的露光量が、露光エリアEAのその走査ラインに沿った長さ、すなわちマイクロミラーの配列数に影響されるからである。一方、露光エリアEAがRH分だけ副走査方向に移動し、露光エリアEAが走査バンドSB1、SB2を移動する、すなわち、上部露光エリアEA1が走査バンドSB1を移動し、下部露光エリアEA2が走査バンドSB2を移動すると、露光エリア上部EA1による累積的露光量は直線L2によって表される。上部露光エリアEA1が下部露光エリアEA2の通過した領域をオーバラップして移動すること、さらに、三角形状である上部露光エリアEA1の頂点がこのとき走査ラインLR上にあることから、走査ラインLRに近いほど露光量は少なくなり、走査ラインLRからの距離と露光量は実質的に比例関係にある。
露光エリアEAが走査バンドSB1を移動しているときのオーバラップ領域OAにおける累積的露光量と、露光エリアEAが走査バンドSB2を移動しているときのオーバラップ領域OAにおける累積的露光量は相関し、2つの累積的露光量を加算した総合的露光量L3は実質的に一定となる。したがって、オーバラップ領域OAにおける累積的露光量は等しい。上述したように、すべてのオーバラップ領域OAでは露光エリア上部EA2と露光エリアEA1が順番にオーバラップ領域OAを通過していくことから、描画面全体においても累積的露光量は等しくなる。
以上のように本実施形態によれば、露光エリアEAに照射される光の強度分布が略等しい状況において、連続移動方式およびラスタ走査に従い、オーバラップ露光が実行される。このとき、露光エリアEAが副走査方向に対して所定角度α傾斜するようにDMD22が配置されており、角度αは、露光エリアEAの対角線が主走査方向(X方向)に平行となるように定められ、露光エリアEAは副走査方向に沿って走査バンド幅RBの半分の距離RHだけ移動する。これにより、オーバラップ領域OAにおける累積的露光量が略等しくなり、精度よくパターンが形成される。
露光エリアEAは副走査方向に沿って走査バンド幅RBの半分の距離RHだけ移動し、オーバラップ領域とそうでない領域とに分離せず、描画面全体がオーバラップ領域となる。これにより、露光動作に時間差が生じることで起因するつなぎ目部分のパターン線幅の違いが生じない、すなわちすべてがオーバラップ領域であるためにレジストの化学反応が副走査方向に沿って等しくなり、副走査方向に沿って延びるパターンの線幅を精度よく揃えることができる。
光変調ユニットと基板との間にイメージローテータなどを介在させてもよく、光変調ユニットの配列方向に関らず、走査方向に対して露光エリアが傾斜するように構成すればよい。露光エリアは矩形状に限定されず、露光エリアEAに少なくとも2頂点があり、その頂点を結ぶ線の分割によって規定される2つの部分領域(上部領域、下部領域)が鏡像関係にあるか、線対称関係になるように露光エリアEAが規定されればよい。
X−Yステージ18による移動の代わりにDMDを相対移動させてもよい。ラスタ走査においては、複数のDMD22を所定間隔で並べて走査するようにしてもよい。また、主走査方向に沿ったオーバラップ露光においては、間欠的にX−Yステージ18を移動させてもよい。
次に、図7〜図9を用いて第2の実施形態である描画装置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、露光エリアは副走査方向(副走査方向)に対して傾斜せず、複数のマイクロミラーの中で実際に使用される領域が規定される。それ以外の構成については、第1の実施形態と同じである。
図7は、第2の実施形態における露光エリアによる走査を示した図である。図8は、光変調ユニットを示した図である。
図8に示すように、光変調ユニット22では、露光動作を実行する、すなわちマイクロミラーを所定時間間隔でON/OFF切替制御させる有効露光領域22Aと、常時マイクロミラーをOFF状態に設定する非露光領域22Bとが規定されている。ワークステーションから送られてくるパターンデータには、非露光領域22Bに位置するマイクロミラーに対してもパターンに応じてON状態を示すデータが組み入れられている。DMD制御部34はこのデータに関らず、非露光領域22Bにあるマイクロミラーに対して露光動作を実行させないようにDMD22を制御する。有効露光領域22Aは二等辺三角形状に定められており、図7に示す露光エリアEA’に合わせて有効露光領域22Aの形状が定められる。
すべてのマイクロミラーを使用可能にした場合の露光エリアE0は、副走査方向(主走査方向)に対して傾斜しておらず、有効露光領域22Aによる照射エリア(第2の実施形態では露光エリアとなる)EA’の頂点A4が走査バンドSBの幅RBを二等分する走査ラインLR上に位置する。露光エリアEA’の上部露光エリアEA1’と下部露光エリアEA2’の累積的露光量もまた、図6に示すような相関関係を有する。したがって、オーバラップ領域OAの累積的露光量は各走査ラインにおいて等しくなる。
図9は、有効露光領域の変形例を示した図である。有効露光領域22Cは、二等辺三角形状に定められており、二等分線が主走査方向に対して平行となる。有効露光領域22D、22Eは平行四辺形状に定められており、対角線が主走査方向に沿って平行となる。また、有効露光領域22Fは菱形に定められている。このような有効露光領域によっても、オーバラップ領域OAの累積的露光量は等しくなる。なお、露光エリアE0は副走査方向に対して直交してなくてもよく、有効露光領域による照射エリアが図7、図9に示す形状になればよい。
第1の実施形態である描画装置を模式的に示した斜視図である。 描画装置に設けられた露光ユニットを模式的に示した図である。 描画装置のブロック図である。 露光エリアによる走査を示した図である。 描画面上微小スポットに応じた領域内における露光実行時のマイクロミラーの中心投影プロット分布を示した図である。 累積的露光量のグラフを示した図である。 第2の実施形態における露光エリアによる走査を示した図である。 光変調ユニットを示した図である。 有効露光領域の変形例を示した図である。
符号の説明
10 描画装置
18 X−Yステージ
21 光源
22 DMD(光変調ユニット)
22A 有効露光領域
22B 非露光領域
24 照明光学系
30 描画制御部
32 システムコントロール回路
EA 露光エリア
SW 基板
ij マイクロミラー
ij 微小スポット
SB 走査バンド
OA オーバラップ領域
α 傾斜角度
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (13)

  1. 光源と、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、前記光源からの光を変調して被描画体へ光を照射させる光変調ユニットと、
    前記光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、前記被描画体に対してラスタ走査させる走査手段と、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備え、
    前記光変調ユニット全体による照射領域が副走査方向に対して傾斜し、
    前記露光制御手段が、主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、前記走査手段が、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    前記走査手段が、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って前記露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする描画装置。
  2. 光源と、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、前記光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットと、
    前記光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを前記被描画体に対してラスタ走査させる走査手段と、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備え、
    前記露光制御手段が、主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、前記走査手段が、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    前記露光制御手段が、前記露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、前記露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って前記光変調ユニットの有効露光領域を規定し、前記有効露光領域内の光変調素子を制御することを特徴とする描画装置。
  3. 前記露光エリアが矩形状であって、
    前記露光エリアの対角線が主走査方向に沿って平行となるように、前記露光エリアが副走査方向に対し傾斜することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  4. 前記露光制御手段が、前記露光エリアの面積2等分線が主走査方向に平行であるとともに、前記露光エリアがその面積2等分線に対して線対称もしくは回転対称になるように、前記有効露光領域を規定し、
    前記走査手段が、面積2等分線を基準とした前記露光エリアの副走査方向に沿った長さ分だけ、前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
  5. 前記露光制御手段が、前記有効露光領域を二等辺三角形、平行四辺形、菱形のいずれかに規定することを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
  6. 前記走査手段が、連続移動方式に従って前記露光エリアをラスタ走査させることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の描画装置。
  7. 複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、前記被描画体に対してラスタ走査させ、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する描画方法であって、
    前記光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に対して傾斜させ、
    主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って前記露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする描画方法。
  8. 複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを前記被描画体に対してラスタ走査させ、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する描画方法であって、
    主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    前記露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、前記露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って前記光変調ユニットの有効露光領域を規定し、前記有効露光領域内の光変調素子を制御することを特徴とする描画方法。
  9. 被描画体を支持するステージと、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を前記被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、前記ステージの移動により前記被描画体に対してラスタ走査させる走査手段とを備え、
    前記光変調ユニット全体による照射領域が副走査方向に対して傾斜し、
    前記走査手段が、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    前記走査手段が、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って前記露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする走査装置。
  10. パターンデータをラスタデータに変換する変換手段と、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアの前記被描画体における相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを備え、
    前記露光制御手段が、主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させ、
    前記露光制御手段が、前記露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、前記露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って前記光変調ユニットの有効露光領域を規定し、前記有効露光領域内の光変調素子を制御することを特徴とする露光制御装置。
  11. パターンデータをラスタデータに変換する変換手段と、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアの前記被描画体における相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する露光制御手段とを機能させるプログラムであって、
    主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるように、前記露光制御手段を機能させ、
    前記露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、前記露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って前記光変調ユニットの有効露光領域を規定し、前記有効露光領域内の光変調素子を制御するように、前記露光制御手段を機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、
    2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、
    3)描画処理された基板に対して現像処理をし、
    4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、
    5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、
    前記描画処理において、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを、前記被描画体に対してラスタ走査させ、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する描画処理であって、
    前記光変調ユニット全体による照射領域を副走査方向に対して傾斜させ、
    主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、副走査方向に沿って前記露光エリアを所定量だけ相対移動させることを特徴とする基板の製造方法。
  13. 1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、
    2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、
    3)描画処理された基板に対して現像処理をし、
    4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、
    5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、
    前記描画処理において、
    複数の光変調素子がマトリクス状に配列され、光源からの光を被描画体へ照射させる光変調ユニットによる照射スポットであって光強度分布が略均一な露光エリアを前記被描画体に対してラスタ走査させ、
    前記被描画体における前記露光エリアの相対位置に応じてパターンを形成するように、前記複数の光変調素子を制御する描画処理であって、
    主走査方向に沿って前記露光エリアをオーバラップさせながら露光動作を実行させるとともに、副走査方向に沿って前記露光エリアがオーバラップするように前記露光エリアを副走査方向に沿って相対移動させ、
    前記露光エリアの輪郭線が傾斜するように、また、隣接する露光エリア間のオーバラップゾーンにおいて累積的露光量が副走査方向に沿って等しくなるように、前記露光エリアの副走査方向に沿った相対移動量に従って前記光変調ユニットの有効露光領域を規定することを特徴とする基板の製造方法。

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