JP2006318257A - 鉄筋部材の構造情報の提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート構造物等の鉄筋部材の取扱いを効率的かつ正確に行う手段。
【解決手段】コンピュータシステムによる下記ステップ1〜4。ステップ1:鉄筋コンクリート構造物の3次元構造に用いられる鉄筋部材の属性と個々を識別する手段が含まれる電子化情報1を当該電子化情報に基づき鉄筋部材を加工するソフトウエアに従って稼働し得る加工装置の記憶手段に格納、ステップ2:電子化情報1に、鉄筋コンクリート構造物の構築場所における鉄筋部材の組み立て順序に関する情報を付加した電子化情報2を、コンピュータAの記憶手段に格納、ステップ3:前記加工装置において、前記電子化情報1に従った加工が施されかつ前記の識別可能とする手段により、標識が付された鉄筋部材を製造、ステップ4:ステップ2にてコンピュータAの記憶手段に格納された電子化情報2を製造された鉄筋部材が用いられる場所のコンピュータBに情報通信回線を介して提供。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータを用いた電子情報の提供方法に関する発明である。より具体的には、本発明は、鉄筋コンクリート構造物の構築にあたり、鉄筋部材の加工の自動化、及び、鉄筋コンクリート構造物の構築場所での鉄筋部材の組み立てを効率的に行うための、コンピュータを用いた電子情報の提供方法に関する発明である。
鉄筋コンクリート構造物の構築に先立つ設計段階では、当該構造物の構築図は手書きの図面やコンピュータ支援設計[CAD(Computer Aided Design)]ソフトウエアで作成した紙媒体の図面が用いられていたが、最近は後者のCADソフトウエアでの設計が増えつつある。
鉄筋部材を加工する段階では、設計段階で作成されたCADソフトウエアあるいは手書きの紙媒体の鉄筋コンクリート構造物の構築図を、加工者が検討して、鉄筋部材の種別、径、長さ、形状の種別、折り曲げの位置や曲げ方等の情報を別途に計算あるいは整理して、鉄筋部材加工装置に入力し、鉄筋部材の加工が行われることが通常である。一般的に、紙媒体の鉄筋コンクリート構造物の構築図には、用いる鉄筋部材の全てが記載されていることは希である。また、業界内の特殊な取り決めに基づいて図面が作成されているため、上記に述べた加工情報を読み取るためにはかなりの熟練を要することとなる。その結果、鉄筋部材の長さや折り曲げ位置の計算ミスや本数のミス等が、鉄筋部材の加工場所において生じがちであり、必要な精度の加工が施されなない場合や、必要な数の鉄筋部材が加工されない場合も起こり得ることとなる。
さらに、加工された鉄筋部材は一定のまとまりごとに、鉄筋コンクリート構造物の構築場所に搬入されて組み立てられるが、組み立て者(配筋工等)は、紙媒体の図面と照らし合わせながら加工された鉄筋部材を組み立てなければならず、特に、複雑な鉄筋コンクリート構造物を構築する場合等においては、組み立て作業に必要以上の時間を費やすこととなり、正確な位置や順序で組み立てられない場合がある。特に、不慣れな組み立て者の場合、作業が円滑に進まないことが多い。
上述したように、現状では、加工された鉄筋部材が搬入される鉄筋コンクリート構造物の構築場所では、搬入されたと紙媒体の図面を見比べながら、各鉄筋部材の当該構造物における具体的な組み立ての順番や位置を決めることになる。しかしながら、組み立て者に専門知識が乏しい場合は、組み立て位置や順番を理解するのに時間を要し、さらに、対象となる鉄筋コンクリート構造物が複雑な場合等では、専門知識のある組み立て者でも、どの鉄筋部材をどの位置に組み立てたら良いか、さらにどのような順序で組み立てたら良いか等の判断に時間を要する場合すらある。
本発明が解決すべき課題は、このような鉄筋コンクリート構造物等の構築を行う際の鉄筋部材の取り扱いを、効率的、かつ、正確に行うことができる手段を提供することにある。
本発明者は、上記の課題の解決に関し、コンピュータ間における情報通信技術を用い、鉄筋部材の組み立てに関する電子化情報の流通を円滑化し、さらに、当該電子化情報に従って加工された鉄筋部材の、正確かつ迅速な供給を行うことができれば、当該課題の解決が可能であると考え、検討を行った。
その結果、本発明者は、下記の発明に想到するに至った。
すなわち、本発明は、コンピュータシステムにより鉄筋部材の構造情報の提供を行う方法において、下記のステップ1〜4を行うことを特徴とする、鉄筋部材の構造情報の提供方法(以下、本提供方法ともいう)に関する発明である。
ステップ1: 少なくとも鉄筋コンクリート構造物の3次元構造において用いられる鉄筋部材の属性(組み立て位置に関する情報を含む)と、個々の鉄筋部材を識別可能とする手段が含まれる電子化情報1を、当該電子化情報に基づき鉄筋部材を加工するアルゴリズムを有するソフトウエアに従って稼働し得る加工装置の記憶手段、に格納するステップ;
ステップ2: 前記電子化情報1に、少なくとも鉄筋コンクリート構造物の構築場所における鉄筋部材の組み立て順序に関する情報を付加した電子化情報2を、コンピュータAの記憶手段に格納するステップ;
ステップ3: 前記加工装置において、前記電子化情報1に従った加工が施され、かつ、前記の識別可能とする手段により、標識が付された鉄筋部材を製造するステップ;
ステップ4: ステップ2にてコンピュータAの記憶手段に格納された電子化情報2を、ステップ3により製造された鉄筋部材が用いられる場所に配備されたコンピュータBに対して情報通信回線を介して提供するステップ;
上述したように、従来、加工された鉄筋部材が搬入される、鉄筋コンクリート構造物の構築場所においては、搬入された鉄筋部材と紙媒体の図面を見比べながら、各鉄筋部材の位置を決めることになり、専門知識に乏しい組み立て者の場合は、組み立て位置や順番を理解するのに時間を要していた。また、鉄筋コンクリート構造物が複雑な場合等においては、専門知識のある組み立て者でも、どの鉄筋部材をどの位置に、どのような順序で組み立てたら良いか、の判断に時間を要するケースもあった。本発明は、鉄筋部材の組み立て作業に先立って、3次元CAD(CADは、Computer Aided Design:「コンピュータ支援設計」の略で、コンピュータと対話しながら設計・製図を行うシステムである)等で作成された3次元の鉄筋部材の構造情報を、コンピュータ上で確認することにより、鉄筋部材の組み立て者等の組み立て関係者に、組み立て位置や順序等を容易に理解させることが可能となり、正確にかつ効率的に鉄筋部材の組み立てを行うことができる。なお、「鉄筋部材」とは、ビルディング等の鉄筋コンクリート構造物にて用いられる補強部材であり、その素材は、鉄や鋼であり、一般的には「鉄筋」と呼ばれている。本発明における「鉄筋部材」は、一次製品の他、鉄筋コンクリート構造物を構築するために二次的に加工されたものを含む。
[ステップ1]
ステップ1は、鉄筋コンクリート構造物についての「3次元構造情報」のうち、少なくとも、鉄筋部材の属性(組み立て位置に関する情報を含む)と、個々の鉄筋部材を識別可能とする手段が含まれる電子化情報1を、鉄筋部材の加工元である「鉄筋加工装置」の記憶手段に読み込ませるステップである。ここで鉄筋部材の属性とは、鉄筋部材の種別、径、長さ、形状、折り曲げの位置や曲げ方等の、個々の鉄筋部材を特徴付ける要素のことを意味する。なお、鉄筋部材の鉄筋コンクリート構造物における組み立て位置[鉄筋部材が用いられる「駆体」(建物の基礎、柱、梁、屋根などの構造物等の、建物を構成する中位概念的なパーツを意味する)において、鉄筋部材の組み立てを行う部分]についての情報要素は、電子化情報1を構成する必須の要素とする。電子化情報1は、「少なくとも」、上記の属性要素を情報として含む電子化情報であり、他の付加情報を含んでもよい。例えば、後述する、電子化情報2における必須要素である、「鉄筋部材の組み立て順序」が情報と含まれていること、すなわち、当該電子化情報2を、電子化情報1として扱う(すなわち、「鉄筋部材加工装置」の記憶手段に当該電子化情報2を読み込ませること)ことも可能である。なお、鉄筋部材加工装置の記憶手段は、鉄筋部材加工装置に内蔵されているハードディスクであってもよいが、当該加工装置に外付けして読み取り・実行させることが可能な、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-R、CFカード、SDカード、DVD−R等であってもよい。また、加工装置の制御用サーバのハードディスクに一旦読み込みを行い、当該サーバの電子化情報を加工装置において用いてもよい。)に読み込まれた3次元構造情報(電子化情報1)は、当該装置を用いて鉄筋部材の加工を行う上での基礎的な電子化情報であり、当該情報に応じて、鉄筋部材の種別、径、長さ、形状、折り曲げの位置や曲げ方等が当該装置において指定され、これに応じた鉄筋部材を加工することができる。また、上記組み立て位置についての情報に基づいて、個々の鉄筋部材に識別標識を付加することが好適である。この識別標識と、後述する電子化情報2として提供される3次元構造情報を照合することにより、鉄筋コンクリート構造物の構築場所において、効率的に鉄筋部材の組み立てを行うことが可能となる。
なお、「3次元構造情報」は、上記の電子化情報1と、後述する電子化情報2、の両者を含む電子化情報であり、文字通り、鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部材の3次元レベルでの配置についての情報(3次元構造情報)と、個々の鉄筋部材の属性についての情報、を含んだ電子化情報である。最も典型的には、3次元CADソフトウエアによる電子化情報を基とする情報が該当するが、鉄筋コンクリート構造物の3次元表示が可能であり、属性情報をXMLあるいは特定のファイル形式で出力できるソフトウエアであれば特に限定されない。特に、後述する電子化情報2では、鉄筋部材の組み立ての順番に関する情報を付加する必要がある場合が多い。
また、上記3次元CAD情報は、直接3次元CADソフトウエアに構造物に関する情報を入力して作成することも可能であるが、2次元CADソフトウエアを実行することにより作成された電子化情報を、3次元CADソフトウエアにて処理することにより作成される電子化情報、とすることが好適である。
[ステップ2]
ステップ2は、ステップ1において作出された電子化情報1に、少なくとも鉄筋コンクリート構造物の構築場所における鉄筋部材の組み立て順序に関する情報(以下、組み立て順序情報ともいう)を付加した電子化情報2を、コンピュータAの記憶手段に格納するステップである。組み立て順序情報は、鉄筋コンクリート構造物の構築場所において、組み立て者が正しく鉄筋部材の組み立てを行うために必要な情報であるが、現状のCADソフトウエアのみでは電子化情報として付加することが困難である故、組み立て順序情報を付加するアルゴリズムが含まれるソフトウエア(以下、順序情報付加用ソフトウエアともいう)により、別個に付加する必要がある(将来的に、現状のCADソフトウエアに、当該組み立て順序情報を入力する手段が組み込まれたソフトウエアが提供された場合には、かかる機能が付加されたCADソフトウエアを用いることも可能である)。上記の組み立て順序情報付加用ソフトウエアにおけるアルゴリズムを実行することにより作出された電子化情報2は、コンピュータAの記憶手段(主には当該コンピュータのハードディスクが該当する)に読み込まれ、インターネットや専用回線を介して、所望のコンピュータB等(上述した、鉄筋部材加工装置の記憶手段を含む)に供給可能とすることができる。
[ステップ3]
ステップ3は、ステップ1において3次元構造情報(電子化情報1、ただし、電子化情報2であってもよい)が読み込まれた鉄筋部材加工装置にて、当該電子化情報に応じた鉄筋部材を加工するステップである。上述したように、このステップでは、当該電子化情報1に応じ、部材種別、径、長さ、形状、折り曲げの位置や曲げ方等が反映された鉄筋部材が製造される。また、加工された個々の鉄筋部材には、上記3次元構造情報において抽出され得る鉄筋部材についての情報(組み立て場所、組み立て位置、属性標識等)と照合し得る標識、例えば、バーコード、色分け、組み合わせ番号等が付されていることが好適である。このステップにおいて加工された鉄筋部材は、加工場所と構築場所が異なる場合には、通常の輸送手段で構築場所まで配送される。ステップ4でインターネットを用いて、上記コンピュータAに読み込まれた3次元構造情報を閲覧するため、この配送の際に、所定のURL(Uniform Resource Locator)を同梱して配送することが好適である。
[ステップ4]
ステップ4は、ステップ2においてコンピュータAに読み込まれた3次元構造情報(電子化情報2)を、構築場所のコンピュータBにおいて取得するステップである。このコンピュータBにおける情報取得経路は、電子通信回線を介して行われ、インターネットや専用回線が用いられる。構築場所では、このコンピュータBから取得される3次元構造情報と、ステップ3において加工された鉄筋部材(主に、加工場所から構築場所まで配送される)を、好適には上記標識を介して照合して、当該3次元構造情報に基づき鉄筋部材の組み立てを行うことができる。すなわち、鉄筋部材の組み立て者は、例えば、コンピュータBのインターネット用のブラウザを用いて、同梱されて来る所定のURL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、当該ブラウザで3次元構造情報を閲覧し、鉄筋部材の組み立て作業に着手する前に、その組み立て位置等を参照することにより、鉄筋部材組み立ての実作業を円滑に進めることが出来るだけでなく、鉄筋部材に付された固有の標識を入力して照合することにより、コンピュータ画面上の3次元構築図で、その鉄筋部材の組み立て位置(例えば、駆体の別と、当該駆体における鉄筋部材の組み立ての位置)や、組み立て順序を容易に知った上で、正確で効率的な鉄筋部材の組み立て作業を行うことができる。
このように本発明は、設計段階で作成されるCADソフトウエア等に基づく3次元構造情報の電子データを利用し、鉄筋部材の加工あるいは組み立ての支援システムを構築することを目的とするものである。
すなわち、本提供方法においては、3次元CADソフトウエア等で、鉄筋部材の3次元構造情報を作成する段階で、鉄筋部材の種別、径、長さ、形状、折り曲げの位置や曲げ方、組み立て位置等の情報を付与して、これらを前記ソフトウエアの属性情報として保持し(電子化情報1)、この属性情報をXMLあるいは特定ファイル形式のデータとして、鉄筋部材加工装置の記憶手段に読み込ませることで完了することができるので、簡便かつ正確である。
従来は、加工された鉄筋部材が搬入される構造物の構築場所においては、搬入された鉄筋部材と紙媒体の図面を見比べながら、各鉄筋部材の組み立て位置や順序を決めることになり、専門知識に乏しい組み立て者の場合は、組み立て位置を理解するのに時間を要していた。また、組み立ての対象となる鉄筋コンクリート構造物が複雑な場合等においては、専門知識のある組み立て者でも、どの鉄筋部材をどの位置に組み立てたら良いかの判断に時間を要するケースもあった。
本発明は、鉄筋部材の組み立て作業に先立って、3次元CADソフトウエア等を基にして作成された、鉄筋部材の3次元構造情報(電子化情報2)を、コンピュータB上で確認することにより、鉄筋部材の組み立て者をはじめ、鉄筋コンクリート構造物の組み立て関係者に、組み立て方法(鉄筋部材個々の組み立て位置や組み立て順序等)を容易に理解させることが可能となり、正確にかつ効率的な鉄筋部材の組み立てが可能となる。
従来、鉄筋部材の組み立て者は、紙媒体の図面と照らし合わせながら加工された鉄筋部材を組み立てなければならず、特に、複雑な鉄筋コンクリート構造物を構築する場合等においては、組み立て作業に必要以上の時間を費やすこととなり、正確な位置に組み立てられない場合も生じていた。しかしながら、本発明により、鉄筋コンクリート構造物等の構築を行う際の、鉄筋部材の組み立て部材の取り扱いを、効率的、かつ、正確に把握させることができる手段が提供される。すなわち、熟練者は当然のこと、それほど鉄筋コンクリート構造物の構築図に熟練していない鉄筋部材の組み立て者であっても、作業場所のコンピュータBから閲覧可能である鉄筋コンクリート構造物の3次元構造情報により、鉄筋部材の組み立て作業の内容を多方面から確認して、組み立て作業の精度と作業効率を著しく向上させることが、本発明により可能となる。
図1は、本発明の全体像をモデル化して示した図面である。特定の鉄筋コンクリート構造物について、2次元CADソフトウエアで作成された、ファイルのデータ11を、3次元CADソフトウエアがインストールされたコンピュータ12を用いて、3次元構造情報とする再設計処理を施して、前記特定の鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部材の組み立て作業において用いられる個々の鉄筋部材に固有の、符号と種別、径、長さ、折り曲げる位置、折り曲げ形状、組み立て位置等の属性データを作出する(電子化情報1)。当該電子化情報1を、XMLあるいは特定のファイルのデータとして抽出し、この抽出したデータを、「電子化情報に基づき鉄筋部材を加工するアルゴリズムを有するソフトウエア」がインストールされた鉄筋部材加工装置制御用コンピュータ131の記憶部に読み込ませて、これに従って鉄筋部材加工装置13が鉄筋部材の加工を行うことができる状態とする(ステップ1)。この段階で、3次元構造情報を用いることによって、鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部材の組み立て作業の予定を、平面的のみならず、立体的に参照できるために、正しく鉄筋コンクリート構造物が設計出来ているかを、前記コンピュータ131において確認することが容易であり、さらに、連続的に変化する鉄筋部材の延長や折り曲げ位置等を3次元CADソフトウエアで自動計算が可能であり、当該CADで作成された鉄筋部材の加工情報を自動的に出力させることができるために、間違いのない鉄筋部材の加工情報を、効率的に鉄筋部材加工装置13に入力することが可能となる。
また、鉄筋コンクリート構造物における組み立て順序情報を電子化情報1に付加することができるソフトウエアがインストールされた、3次元構造情報作成コンピュータ14(前記コンピュータ12と同一のコンピュータであってもよい)において、前記電子化情報1の読み込みを行い、これに対して組み立て順序情報を事後的に付加することによって、新たに組み立て順序情報が付加された電子化情報2を作出する。この電子化情報2については、少なくとも、コンピュータA(15)の記憶部に向けての読み込みを行う(ステップ2)。
上記の組み立て順序情報を付加するためのソフトウエアは、例えば、図2の作業順を示したフローシートにおける各順序1〜2n+2の作業を行うためのアルゴリズムが含まれている。すなわち、順序1では、構築の対象となる鉄筋コンクリート構造物駆体をコンピュータ画面上に表示させ、順序2では、当該構造物駆体から最初に組み立ての対象となる駆体において用いる鉄筋部材群の入力・表示を行い、順序3では、順序2で用いる最初の鉄筋部材群を固定又は支保する鉄筋部材の入力・表示を行う。次いで、順序4では、前記構造物駆体から2番目に組み立ての対象となる駆体において用いる鉄筋部材群の入力・表示を行い、順序5では、順序4で用いる2番目の鉄筋部材群を固定又は支保する鉄筋部材の入力・表示を行う。この順序1から、(順序2,3)→(順序4,5)の繰り返しを、必要な回数(n回:nは自然数)行った後、順序2n+2にて、全体組み立て図等の表示を行い、内容に間違いがなければ、入力作業を終了する。内容に間違いがある場合には、その間違いが存在するステップまで戻って入力内容の修正を行い、そのステップから、直接に順序2n+2に戻って、入力作業を終了することができる。
このようにして所望の組み立て順序情報の入力作業を行い、これにより得られた組み立て順序情報が含まれる電子化情報を、電子化情報1に付加して、電子化情報2とすることができる。
なお、当該電子化情報2を、前記鉄筋部材加工装置制御用コンピュータ131に対して読み込ませて、上記の電子化情報1として用いることも可能である。この段階においても、鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部材の組み立て作業の予定を、平面的のみならず、立体的に参照できるために、正しく鉄筋コンクリート構造物が設計出来ているか否かを、電子情報2のコンピュータA(15)による配信の前、あるいは、配信後にチェックすることが容易となっている。
次いで、上記鉄筋部材加工装置13による鉄筋部材の加工を行う。加工される鉄筋部材は、上記の属性データに基づく加工が行われる。この鉄筋部材の加工段階では、各鉄筋部材の属性データの一部を構成する固有の符号(標識)を、加工済みの鉄筋部材に付与することが好適である(ステップ3)。
鉄筋コンクリートの構築場所では、インターネット16の所定のURLを指定することにより、コンピュータB(17)において、3次元構造情報(電子化情報2)を閲覧し、鉄筋部材の組み立て作業に着手する前に、その組み立て位置等を参照することが可能であり、鉄筋部材に付された固有の符号を入力することにより、コンピュータB(17)の画面上の3次元表示により、その鉄筋部材の位置を容易に知ることができる(ステップ4)。
2次元CADソフトウエアあるいは特定の3次元CADソフトウエアで作成されたファイルを読み込んで、3次元構造情報を作成し、その電子化情報からXMLあるいは特定のファイルを作成する仕組みを図3に示している。2次元CADソフトウエア111で作成された鉄筋コンクリート構造物配筋図は、通常2次元CADソフトウエア固有のバイナリーファイル112、あるいは、外部交換用のファイル113(例えば、SXFファイル)でデータを保有しているので、まずこれらのファイルを、特定の3次元CADシステムを保有するコンピュータ12に読み込み、特定の3次元CADソフトウエアが持つバイナリーファイルに変換する。このバイナリーファイルを用いて、2次元CAD情報に基づく高さ情報を入力し、各構造情報の3次元化を行うことができる。この3次元化された構造情報に、鉄筋部材の組み立て情報を付加するものとする。
3次元CAD上において構築された3次元化構造情報をいくつかの構造部分(駆体)について分割統合し、その構造部分に関して3次元CADを用いて3次元構造情報を作成する。当該電子化情報を作成する際は各鉄筋部材に固有の符号および鉄筋部材の種別、径、長さ、折り曲げる位置、折り曲げ形状、鉄筋部材の組み立てを行う位置(駆体の種別も含むことが好適である)等の属性情報を作成するものとし、その属性情報をXMLのファイル形式あるいは特定のファイル形式に変換出来るように、データを保持する。
各鉄筋部材の加工情報をXMLあるいは特定のファイル形式のデータで取り出し、そのデータを、「電子化情報に基づき鉄筋部材を加工するアルゴリズムを有するソフトウエア」(このようなソフトウエアは市販品を用いることができる)がインストールされた鉄筋部材加工装置制御用コンピュータ131の記憶部に読み込み、当該ソフトウエアにて処理を行う例を図4に示している。XMLデータあるいは特定のファイル形式でのデータ抽出は一旦、フレキシブルディスク、CD-R、CFカード、SDカード、DVD−R等の記憶媒体121に記憶させる方法や、通信回線122を介して鉄筋部材の加工を行うコンピュータにデータを送る方法、あるいは、3次元構造情報を作成した同一のコンピュータが鉄筋部材加工装置の制御部分を兼ねることも可能である。鉄筋部材加工装置13は、その制御をコンピュータ131で行うが、そのコンピュータはXMLを解析するソフトウエアあるいは特定のファイルを読み込める機能を有し、それらのデータを入力すると所定のバイナリーファイルに変換し、鉄筋部材の加工の命令を行う処理部分にそのデータを渡す。このデータで鉄筋部材加工装置13の加工部は各鉄筋部材の切断、折り曲げ等の必要な処理を行うとともに、各鉄筋部材に固有の符号を付すことができる。
なお、鉄筋部材の組み立て図を作成する3次元CADソフトウエアの特定ファイルを鉄筋部材加工装置13の制御部分のコンピュータが読み込める場合は、当該データを特定ファイルのままで、鉄筋部材の加工の制御を行うコンピュータのハードディスク等の記憶手段に読み込ませるものとする。
各鉄筋部材へ付する固有の符号例を、図5に示している。固有の符号は鉄筋部材に直接、系統化された5〜20個の数字あるいは文字列(21)を付すことができる。図5の例は、鉄筋コンクリート構造物の構築場所を区別するための「構築場所コード」211、当該鉄筋部材を用いる鉄筋コンクリート構造物における駆体を区別するための「駆体コード」212、及び、個々の鉄筋部材を区別するための「鉄筋部材コード」213が付されている例であるが、これに限定されるものではない。また、あるいは固有の符号として後述する検索に必要な情報を、バーコードあるいはICタグ(図示せず)に読み込んだものを各鉄筋部材に貼ることも可能である。バーコードあるいはICタグを各鉄筋部材に貼る場合は、後述する鉄筋部材の検索を行う際、バーコードあるいはICタグリーダーから読込んだデータを、インターネットにつながるコンピュータに直接入力すれば、3次元CADの情報として、鉄筋部材の組み立て位置が参照出来る仕組みとなっている。
各鉄筋部材は鉄筋コンクリート構造物の各構造部分あるいはいくつかの構造部分をひとつにまとめて構築場所に運搬するが、この際、鉄筋部材の組み立て方法をインターネットに接続されたコンピュータ上で3次元における鉄筋部材の組み立て図を参照できるように、URLの情報を同梱することが好適である。バーコード方式あるいはICタグによる方法を採用する場合は、このURLも各鉄筋部材の符号の一部とすることが好適である。
鉄筋コンクリート構造物の構築場所においては、インターネット16に接続されたコンピュータB(17)を用いて、インターネットブラウザで、配送された鉄筋部材に同梱されたURLを入力すれば、コンピュータA(15)内に格納された、鉄筋コンクリート構造部分全体の鉄筋部材の組み立ての順序や組み立て位置等を、3次元構造情報(電子化情報2)として参照することができる。また、各鉄筋部材の組み立て位置や組み立ての順序を知りたい場合は固有の符号を入力して、その組み立て位置や順序が明示される仕組みである。各鉄筋部材の組み立て位置検索は、各鉄筋部材に付された固有の符号を検索画面で入力することにより、3次元CADソフトウエアで作成された鉄筋部材の組み立て図上で、当該鉄筋部材が他の鉄筋部材と異なる色あるいはブリンク等で表示され、簡単に識別出来るようにすることが好適である。鉄筋部材の組み立て位置検索は単一の鉄筋部材だけでなく、複数の鉄筋部材の符号を入力し、それらの相互関係や組み合わせ方までも表示される仕組みとすることが好適である。
鉄筋コンクリート構造物の構築場所における3次元CAD情報は、拡大・縮小して表示できるようにすることが好適であり、鉄筋コンクリート構造物の構築に関係する者は、必要に応じて、拡大・縮小した画面で鉄筋部材の組み立て方等を参照できる仕組みとする。これにより、構造物の全体やあるいは組み立ての詳細(組み立て方、組み立て順序、組み立て装置等)の情報を参照できるものとすることが好適である。
バーコードあるいはICタグを利用する場合は、インターネットに接続されたコンピュータと入力端末として、バーコードリーダーやICタグリーダーを用いることによって、簡単に検索が可能になる。これによって、鉄筋コンクリート構造物の構築場所においては、構築に関係する者に事前に3次元構造情報として鉄筋部材の組み立て情報を参照できるので、間違いなく、かつ効率的に鉄筋部材の組み立てが可能になる。
このように、鉄筋コンクリート構造物の構築場所において、まず鉄筋部材の組み立て作業に従事する者が、インターネットブラウザを用いて、鉄筋部材の組み立て方を、3次元構造情報(電子化情報2)を事前に参照することにより、組み立て方を理解出来、間違いなく効率的に組み立て作業が進むことになる。また、複雑な構造物で鉄筋部材の組み立て位置が理解しづらい場合は、インターネットブラウザを用いて各鉄筋部材に付された固有の符号で検索することによって、3次元構造情報を、拡大・縮小しながら構造物におけるその組み立て位置や、鉄筋部材の相互間の関係や、組み立ての順序を参照出来るので、専門知識に乏しい組み立て者に対しても、鉄筋部材の組み立てを容易化することが可能となる。
本発明の全体像をモデル化して示した図面である。 組み立て順序情報の入力ソフトウエアを用いた作業順を示したフローシート 鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部材の組み立てについての2次元CADデータを、3次元CADソフトウエアで再設計処理して、これを鉄筋部材加工装置制御用サーバに読み込ませる過程を示した図面である。 各鉄筋部材の加工情報を鉄筋加工装置の記憶部に読み込んで、加工作業を行う過程を示した図面である。 鉄筋部材に付する固有の符号の例を示した図面である。

Claims (3)

  1. コンピュータシステムにより鉄筋部材の構造情報の提供を行う方法において、下記のステップ1〜4を行うことを特徴とする、鉄筋部材の構造情報の提供方法。
    ステップ1: 少なくとも鉄筋コンクリート構造物の3次元構造において用いられる鉄筋部材の属性(組み立て位置に関する情報を含む)と、個々の鉄筋部材を識別可能とする手段が含まれる電子化情報1を、当該電子化情報に基づき鉄筋部材を加工するアルゴリズムを有するソフトウエアに従って稼働し得る加工装置の記憶手段、に格納するステップ;
    ステップ2: 前記電子化情報1に、少なくとも鉄筋コンクリート構造物の構築場所における鉄筋部材の組み立て順序に関する情報を付加した電子化情報2を、コンピュータAの記憶手段に格納するステップ;
    ステップ3: 前記加工装置において、前記電子化情報1に従った加工が施され、かつ、前記の識別可能とする手段により、標識が付された鉄筋部材を製造するステップ;
    ステップ4: ステップ2にてコンピュータAの記憶手段に格納された電子化情報2を、ステップ3により製造された鉄筋部材が用いられる場所に配備されたコンピュータBに対して情報通信回線を介して提供するステップ;
  2. 前記の鉄筋部材の構造情報の提供方法において、ステップ3において製造された鉄筋部材に付された標識が、ステップ4において提供された電子化情報に対して照合可能であることを特徴とする、請求項1記載の構造情報の提供方法。
  3. 前記の鉄筋部材の構造情報の提供方法において、ステップ1にて用いられる、少なくとも鉄筋コンクリート構造物の3次元構造において用いられる鉄筋部材の属性(組み立て位置に関する情報を含む)と、個々の鉄筋部材を識別可能とする手段が含まれる電子化情報1が、2次元CADソフトウエアを実行することにより作成された電子化情報を、3次元CADソフトウエアにて処理することにより作成される電子化情報であることを特徴とする、請求項1又は2記載の構造情報の提供方法。
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