JP2006318159A - 車両用表示装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の単調運転時において、運転者にとって不快な意識低下を防止し、運転者の運転に対する集中力を高め、運転者の注意力を維持することが可能な車両用表示装置及び方法を提供する。
【解決手段】自車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示制御装置2と、自車両の単調運転を識別するECU1とを備え、ECU1により識別された自車両の単調運転時に、流動表示制御装置2により、表示パターンまたは流速が時間的に変化する流動表示を提示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用表示装置及び方法に関する。
車両の単調運転時において、運転者の注意力を維持する従来技術として、例えば下記特許文献1に記載された「居眠り運転防止装置」がある。
この装置では、運転者を監視することにより、意識低下検知部が運転者の意識低下度を検出する。判定制御部は、意識低下検知部から供給される信号により、意識低下の経時的変化、特に覚醒後の意識低下の変化のパターンを調べる。そして、この変化のパターンから、意識低下の原因が単調運転に起因するものなのか、疲労や睡眠不足に起因するものなのかを判定する。単調運転に起因するものであれば、警報や覚醒を繰り返し、疲労や睡眠不足によるものであれば、車両を強制的に停止する。
特開平6−107031号公報
しかしながら、このような従来の装置においては、意識低下→警報や覚醒の繰り返しとなり、運転者自身にとって不快な意識低下自体を防止することはできない。
本発明はこのような従来技術の問題を鑑みてなされたもので、その目的は、車両の単調運転時において、運転者にとって不快な意識低下を防止し、運転者の運転に対する集中力を高め、運転者の注意力を維持することが可能な車両用表示装置及び方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示提示手段と、車両の単調運転を識別する単調運転識別手段とを備え、車両の単調運転時に、流動表示の表示パターン、流速の少なくとも一方を時間的に変化させる、という構成になっている。
本発明によれば、車両の単調運転時において、運転者にとって不快な意識低下を防止し、運転者の運転に対する集中力を高め、運転者の注意力を維持することが可能な車両用表示装置及び方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1〜図18は、本発明の実施の形態について説明する図である。
図1は本実施の形態の車両用表示装置の構成を示す図である。
図において、1はECU(Electronic Control Unit)、2は流動表示制御装置、3は車室内に設置されたプロジェクタ、4は投影面である車室内のダッシュボード、5は車室内に設置された近赤外照明(近赤外光源)、6は車室内に設置されたCCDカメラ、7は運転者覚醒度推定(または測定)装置、8はシート加振装置、(I)は単調運転判定演算、(II)は基本流動表示演算、(III)は表示属性決定演算、(IV)は出力演算である。
図2は本実施の形態の車両用表示装置のプロジェクタ3、ダッシュボード4、近赤外照明5、及びCCDカメラ6の設置位置並びに外観を示す図で、(a)は側面図、(b)は上面図である。
本実施の形態は、図2に示す通り、車室内の天井に設置したプロジェクタ3から、車室内構造物であるダッシュボード4上に、車両運動に連動する流動表示を投影可能とし、車速がほぼ一定である単調運転の際に、ランダムな時間間隔で表示パターンまたは流速が時間的に変化する流動表示を投影する。また、流動表示の時間的変化と同期して、シート加振装置8から運転者に振動刺激を加えることで、運転者の周囲環境に変化を与え、運転者の注意力を維持し、更に運転者の注意を運転者の自己運動感覚に向けさせることで、結果的に運転者の運転操作に対する集中力を向上させる車両用表示装置及び方法を提供するものである。
ECU1は、自車両の車速及びヨーレートの信号を流動表示制御装置2へ出力する。近赤外照明5とCCDカメラ6は、図2に示す通り、運転者の正面のメーター(図示せず)の上部に取り付けられている。これらの近赤外照明5とCCDカメラ6を用いて、運転者の鮮明な顔画像を昼夜を問わず撮像し、画像信号を運転者覚醒度推定装置7へ出力する。運転者覚醒度推定装置7は、運転者の顔画像、特に眼球部分の画像に基づいて、運転者の覚醒度を推定する。運転者覚醒度推定装置7により、覚醒度の低下を検知した場合は、覚醒度低下の信号を流動表示制御装置2へ出力する。運転者覚醒度推定装置7の具体的構成、アルゴリズムは、公知技術による(例えば、特許第3116638号参照)。
流動表示制御装置2は、図1に示すように、ECU1から出力される自車両の車速変化に基づいて単調運転状態を判定する(I)単調運転判定演算、自車両の運動に連動した流動表示の表示方法を決定する(II)基本流動表示演算、流動表示の表示属性、すなわち、表示パターン(流動表示を構成する表示実体の輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位の少なくとも1つによる組合せ)、流速を決定する(III)表示属性決定演算、流動表示のオン/オフ信号、流動表示の時間的変化に同期したシート加振装置8によるシート加振信号を各々、車室内のプロジェクタ3、シート加振装置8へ出力する(IV)出力演算の4つの処理を実行する。各処理の詳細については後述する。
流動表示制御装置2の実体は、DSP(Digital Signal Processor)を備えた高性能の演算装置であり、インターフェース回路、グラフィックス回路、ビデオ・メモリ等から構成される。車室内のプロジェクタ3から投影される画像は、投影面であるダッシュボード4で実像として結像し、運転者に視認される。
プロジェクタ3は、図2に示す通り、車室内の天井、運転者のほぼ頭上に設置され、運転者の正面のダッシュボード4上に、画像を投影する。
図3は運転者の視点から見た投影面31を示す図である。
投影面の運転者視点での投影面31の視野角範囲は、図3に示す通りである。投影面31は、運転者正面から、下方角15°以上の範囲に投影されるため、通常の運転時の視界では、周辺視野に画像が投影されることになる。以降、ダッシュボード4は水平面であると仮定して、投影画像の補正に関する説明は省略する。
図4はシート加振装置8の設置位置を示す図である。シート加振装置8は、回転軸に対して非対称の質量分布をもつ偏心回転子がモータにより駆動される装置であり、図4に示す通り、運転者のシートクッション41内に設置されている。モータ駆動により偏心回転子が回転すると、非対称の質量分布に基づく慣性力により、モータ回転数に比例する周波数の振動刺激が運転者に与えられる。
〈(I)単調運転判定演算の演算内容〉
次に、流動表示制御装置2における(I)単調運転判定演算の演算内容について説明する。(I)単調運転判定演算は、所定の時間、車速が一定の場合、運転者が単調運転を行っていると判定する演算処理である。
具体的には、図5の処理フローに示す通りである。図5は(I)単調運転判定演算の処理フローを示す図である。
まず、S501において、ECU1から入力される車速(V)と前回値(Vb)との差分が閾値(dVs)より小の場合、車速変動が無いとして、S502においてカウンターをインクリメント(カウントアップ)し、その他の場合(車速変動が有る場合)、S503においてカウンターをリセットする。S504において、カウンターが所定回数(Cs)を超えた場合、一定時間車速変動が無いとして、S505において単調運転を判定する。それ以外の場合、S506において非単調運転と判定する。
〈(II)基本流動表示演算の演算内容〉
次に、流動表示制御装置2における(II)基本流動表示演算の演算内容について説明する。(II)基本流動表示演算は、運転者から見て、走行中の地面のテクスチャの流動と同じ動きをする、ドット等の表示実体をダッシュボード4上の投影面に表示するための演算処理である。
以降の説明に使用する座標系を、図6に示す。図6において、sは投影面前端から運転者までの距離である。
運転者視点(設計点)を原点として、右方をX方向、前方をY方向、上方をZ方向とする。また、運転者視点の地上高をh、投影面と運転者視点のZ方向距離をhとする。
図7(a)は投影面における流動表示と路面の流動との関係を示す側面図、図8(b)は上面図である。
運転者視点から見た地面の流動と同じ動きを投影面上の表示で実現するためには、投影面の表示位置(x,y)における速度ベクトル(vx,vy)と、(x,y)への視線方向が地面と交わる点(x,y)における速度ベクトル(vx,vy)が、図7、8に示す通り、運転者視点における視野角で一致する必要がある。
これらの要請から、(x,y)と(vx,vy)は、以下のベクトル方程式を満たす。
(x,y)=h/h・(x,y) …(1)
(vx,vy)=h/h・(vx,vy) …(2)
図9は車両運動(旋回時)と路面の流動との関係を示す図である。図9に示す通り、車両運動を運転者視点を重心とする質点系の運動と仮定すると、ECU1から入力される車速Vとヨーレートr(右旋回が正値)を用いて、点(x,y)における速度ベクトル(vx,vy)は、以下のベクトル方程式で表される。
(vx,vy)=r・R(−sinθ,cosθ) …(3)
但し、R=((x−V/r)+y 1/2,θ=tan−1(y/(x−V/r))
ベクトル方程式(1)、(2)、(3)より、車速V、ヨーレートrの車両運動中における投影面の表示位置(x,y)における速度ベクトル(vx,vy)は、以下のベクトル方程式で表すことができる。
(vx,vy)=h/h・r・R(−sinθ,cosθ) …(4)
但し、R=(((h/h)x−V/r)+((h/h)y1/2,θ=tan−1((h/h)y/((h/h)x−V/r))
図10は車両運動(直進時)と地面の流動との関係を示す図である。
図10に示す通り、直進時(r=0)の場合、(4)式においてr→0とすると、以下のベクトル方程式で表すことができ、投影面の位置に関わらず、一定の速度ベクトルとなる。
(vx,vy)→(0,−h/h・V) …(5)
以上より、(4)式または(5)式を使用し、投影面の各位置における表示実体の移動成分をΔt・(vx,vy)(Δtは表示更新周期)となるようにする。これにより、走行中の地面のテクスチャの流動と同じ動きをする、ドット等の表示実体をダッシュボード4上の投影面に表示することが可能となる。流速や流動表示を構成する表示実体の輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位等は、流動表示の視認性が確保できる範囲で自由に設定してよい。また、表示実体の初期出現位置は、投影範囲の前端(ウィンドシールド側)においてランダムな配置とすることで、自然な流動表示を行うことができる。
図11、図12はそれぞれ直進時と右旋回時の、運転者視点から見た投影面に表示される基本流動表示の例を示す図である。
以上の方法で決定される基本流動表示を投影面に投影すると、運転者視点からは、例えば直進時は図11、右旋回時は図12のような流動表示が得られる。
〈(III)表示属性決定演算の演算内容〉
次に、流動表示制御装置2における(III)表示属性決定演算の演算内容について説明する。(III)表示属性決定演算は、流動表示をランダムな時間間隔で変化させ、流動表示の変化を運転者に予測させないことで、運転者の注意力の維持効果を高めるための演算処理である。
図13は流動表示のパターン(すなわち、表示属性)を決定するための決定表である。ここで、単に「パターン」と称する場合は、流動表示を構成する表示実体の輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位等の少なくとも1つの組合せからなる表示パタ−ンと流速を含むものとする。
流動表示のパターンは、図13に示す通り、流速(高、等速、低)、輝度(高、低)、色(白、緑)、形状(丸、菱形)、大きさ(大、小)、密度(大、小)、表示部位(全体、サイド)の組合せとなる。
流速については、自車両の実際の車速に対応する流速を「等速」として、等速より速い流速設定を「高」、等速より遅い流速設定を「低」とする。図14(a)〜図16(f)は流動表示のパターンの例を示す図である。
図14(a)の状態を等速とすると、例えば流速「高」の流動表示は、図14(b)に示すようになる。輝度、色、形状、大きさは、流動表示を構成する表示実体の形状の属性である。例えば、形状が「丸」から「菱形」に変化する場合は、図14(a)の状態から図15(c)の状態となる。また、大きさが「小」から「大」に変化する場合は、図14(a)の状態から図15(d)の状態となる。密度、表示部位は、流動表示を構成する表示実体の分布であり、例えば、密度が「低」から「高」に変化する場合は、図14(a)の状態から図16(e)の状態となる。表示部位が「全体」から「サイド」に変化する場合は、図14(a)の状態から図16(f)の状態となる。
表示パターンと流速のパターンは、3×2×2×2×2×2×2=192通りとなる。パターンの変化は、所定の時間範囲(例えば1秒から30秒)においてランダムな時間間隔で起こし、パターンの選択も192通りのパターンからランダムに行う。これにより、運転者は、表示変化のタイミング、表示パターンとも予測が不可能となり、効果的に運転者の注意力を維持することができる。
このように複数の表示属性変化の組合せでパターンを構成する意義は、組合せによる指数関数的なパターンの増加にある。1属性による変化の場合、数パターンの設定が限界であり、運転者はパターン変化にすぐ順応してしまい、注意力維持効果が低い。それに対して、本実施の形態のように192パターンの変化の場合、運転者はパターン変化に順応しにくく、効果が持続する。
更に、運転者覚醒度推定装置104から、運転者の覚醒度低下信号が入力された際は、流動表示の流速を実際の車速に対応する流速よりも速めるようになっている。このため、図13のパターンにおいて、流速を「高」に限定して、パターンの選択を行う。具体的には、パターンNo.1〜64の中から表示パターン選択を行うよう処理を変更する。
また、本実施の形態では、パターンのランダムな時間的変化を所定の時間範囲においてランダムとしたが、他の実施の形態では、一定の時間間隔において、ゆらぎ(例えば1/fゆらぎ)を与えるようにして、ランダム性を実現してもよい。
〈(IV)出力演算の演算内容〉
次に、流動表示制御装置2における(IV)出力演算の演算内容について説明する。(IV)出力演算は、単調運転時のみ流動表示をオンにし、流動表示のパターンが変化した際、シート加振手段にモータ駆動信号を出力する演算処理である。
具体的には、(I)単調運転判定演算において、「単調運転」と判定された場合、(II)基本流動表示演算、(III)表示属性決定演算の演算結果から得られる流動表示画像を車室内のプロジェクタ3に出力する。また、(III)表示属性決定演算においてパターンが変化した場合、変化時点からs/vxd後に、シート可振装置8の駆動モータに1周期分のパルス信号を出力する。図17は流動表示のパターンの変化の瞬間を示す図である。
ここで、sは投影面前端から運転者までの距離(図6参照)、vxdは流動表示の速度であり、あたかも流動表示の変化の継ぎ目が、運転者を通過した際に(図17に示す状況)、振動刺激が運転者に与えられる。これにより、流動表示のパターン変化が、運転者にとってよりリアルな環境変化として感じられるようになり、運転者の注意力を効果的に維持できるようになる。
以下に、単調運転時において、時間的に流速、表示パターンが変化する流動表示が、運転者の注意力を維持する効果を示す実験データを示す。
実験は、ドライビング・シミュレータにおいて、単調な直線道路を先行車に追従するシーンを設定した。そして、被験者(運転者)に先行車のブレーキランプ点灯を視認したらフルブレーキ操作を行うタスクを課した。先行車は一定速走行で、実験開始から先行車がブレーキランプ点灯するまでの時間は、3〜4分とした。実験条件は、流動表示のパターンの時間的変化の有無であり、計測項目は、被験者のブレーキ反応時間(先行車ブレーキランプ点灯から運転者のブレーキ操作が行われるまでの時間)である。本実験を5回連続で行った際(5セッション)の、ブレーキ反応時間の結果を図18に示す。
流動表示のパターンが時間的に変化しない条件(固定パターン)では、実験回数が進むに従い、ブレーキ反応時間が遅くなる傾向がうかがえる。これは、単調な直線道路において一定速で走行する先行車に追従するという単調な運転状況において、運転への集中力を失っていくためである。一方、流動表示のパターンが時間的に変化する条件(可変パターン)では、実験回数が進行しても、初期のブレーキ反応時間を維持できることがわかる。これは、時間的にパターンが変化する流動表示によって、運転者の運転への集中力が維持できていることを反映している。
以上から、単調運転時において、本発明が運転者の注意力を維持する効果があると言える。
以上説明したように、本実施の形態の車両用表示装置は、自車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示制御装置2と、自車両の単調運転を識別するECU1とを備え、ECU1により識別された自車両の単調運転時に、流動表示制御装置2により、表示パターン、流速の少なくとも一方が時間的に変化する流動表示を提示する、という構成になっている。
また、本実施の形態の車両用表示方法は、自車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示制御装置2と、自車両の単調運転を識別するECU1とを備えた車両用表示装置における車両用表示方法であって、ECU1により識別された自車両の単調運転時に、流動表示制御装置2により、表示パターン、流速の少なくとも一方が時間的に変化する流動表示を提示する、という構成になっている。
上述した従来の装置においては、意識低下→警報や覚醒の繰り返しとなり、運転者自身にとって不快な意識低下自体を防止することはできなかった。これに対し、運転者自身が自覚しない覚醒低下の初期段階を検出して、警報を発する方法も考えられるが、覚醒低下を認識していない運転者にとって、警報は煩わしく感じられるという別の問題が発生する。本実施の形態は上記のような構成により、このような従来技術の問題を解決し、車両の単調運転時において、運転者にとって不快な意識低下を防止し、運転者の運転に対する集中力を高め、運転者の注意力を維持することが可能となる。すなわち、単調運転時において、運転者の視野内に提示される車両挙動に連動した流動表示の表示パターンまたは流速が時間的に変化するため、運転者の周囲環境に変化を与えることができ、運転者の注意力を維持することが可能となる。また、変化する流動表示は、車両挙動に連動しているため、運転者は自己の運動感覚に注意を向けることになり、結果的に運転に対する集中力が高まる効果が得られる。
また、表示パターンの時間的変化は、流動表示を構成する表示実体の輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位の少なくとも1つの時間的変化である。このように時間的に変化する流動表示の表示パターンの変化が、流動表示を構成する表示パターンの輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位の組合せで表示されるため、各表示属性の変化の組合せで非常に多用な表示パターンを構成することができる。また、表示パターンの変化を運転者に予想されることがなく、運転者の注意力維持効果を更に高めることができる。
また、運転者に振動刺激を与えるシート加振装置8を更に備え、流動表示の時間的変化に同期して、シート加振装置8により振動刺激を加えるようになっている。このように流動表示の変化に同期して、運転者に振動刺激が加えられるため、流動表示の変化が、運転者にとってよりリアルな環境変化として感じられるようになり、上記の運転者の注意力維持効果が増大する。
また、流動表示制御装置2は、流動表示の時間的変化をランダムに実施するようになっている。このように流動表示の表示パターンまたは流速の時間的変化がランダムに実施されるため、表示変化のタイミングを運転者に予想されることがなく、運転者の注意力維持効果を更に高めることができる。
更に、運転者の覚醒度の低下を検知する近赤外照明5、CCDカメラ6、運転者覚醒度推定装置7を更に備え、これらにより運転者の覚醒度の低下を検知した場合に、流動表示制御装置2により、流動表示の流速を実際の車速に対応する流速より高めるようになっている。このように運転者の覚醒度が低下した際に、流動表示の流速を実際の車速に対応する流速より高めることで、運転者が感じる速度感を増大させ、運転者の緊張感を一時的に高めることができ、より効果的に覚醒させることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
また、特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明すると、実施の形態における流動表示制御装置2、(II)基本流動表示演算、(III)表示属性決定演算、(IV)出力演算が、特許請求の範囲の流動表示提示手段に、ECU1、(I)単調運転判定演算が単調運転識別手段に、シート加振装置8が加振手段に、近赤外照明5、CCDカメラ6、運転者覚醒度推定装置7が覚醒度検知手段にそれぞれ対応する。
本発明の実施の形態の車両用表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の車両用表示装置のプロジェクタ、ダッシュボード、近赤外照明、及びCCDカメラの設置位置並びに外観を示す側面図と上面図である。 本発明の実施の形態における運転者の視点から見た投影面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるシート加振装置の設置位置を示す側面図である。 本発明の実施の形態における単調運転判定演算の処理フローを示す図である。 本発明の実施の形態の説明に用いる座標系を定義する側面図と上面図である。 本発明の実施の形態における投影面における流動表示と路面の流動との関係を示す側面図である。 本発明の実施の形態における投影面における流動表示と路面の流動との関係を示す上面図である。 本発明の実施の形態における車両運動(旋回時)と路面の流動との関係を示す図である。 本発明の実施の形態における車両運動(直進時)と地面の流動との関係を示す図である。 本発明の実施の形態における運転者視点から見た投影面に表示される基本流動表示の例を示す図(直進時)である。 本発明の実施の形態における運転者視点から見た投影面に表示される基本流動表示の例を示す図(旋回時)である。 本発明の実施の形態における流動表示のパターンを決定するための決定表である。 本発明の実施の形態における流動表示のパターンの例を示す図である。 本発明の実施の形態における流動表示のパターンの例を示す図である。 本発明の実施の形態における流動表示のパターンの例を示す図である。 本発明の実施の形態における流動表示のパターンの変化の瞬間を示す図である。 本発明の実施の形態における時間的にパターンが変化する流動表示の効果を示す図である。
符号の説明
1…ECU 2…流動表示制御装置
3…プロジェクタ 4…ダッシュボード
5…近赤外照明 6…CCDカメラ
7…運転者覚醒度推定装置 8…シート加振装置
31…投影面 41…シートクッション

Claims (6)

  1. 自車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示提示手段と、
    前記自車両の単調運転を識別する単調運転識別手段とを備え、
    前記単調運転識別手段により識別された前記自車両の単調運転時に、前記流動表示提示手段により、表示パターン、流速の少なくとも一方が時間的に変化する流動表示を提示することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記表示パターンの時間的変化は、前記流動表示を構成する表示実体の輝度、色、形状、大きさ、密度、表示部位の少なくとも1つの時間的変化であることを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 前記運転者に振動刺激を与える加振手段を更に備え、
    前記流動表示の時間的変化に同期して、前記加振手段により振動刺激を加えることを特徴とする請求項1または2記載の車両用表示装置。
  4. 前記流動表示提示手段は、前記流動表示の時間的変化をランダムに実施することを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の車両用表示装置。
  5. 前記運転者の覚醒度の低下を検知する覚醒度検知手段を更に備え、
    前記覚醒度検知手段により前記運転者の覚醒度の低下を検知した場合に、前記流動表示提示手段により、前記流動表示の流速を実際の車速に対応する流速より高めることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の車両用表示装置。
  6. 自車両の運動に連動した流動表示を運転者の視野内に提示する流動表示提示手段と、
    前記自車両の単調運転を識別する単調運転識別手段とを備えた車両用表示装置における車両用表示方法であって、
    前記単調運転識別手段により識別された前記自車両の単調運転時に、前記流動表示提示手段により、表示パターン、流速の少なくとも一方が時間的に変化する流動表示を提示することを特徴とする車両用表示方法。
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