JP2006317692A - 光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【課題】 光源から出力される光信号を高い効率で光ファイバ中に送り込む光結合部を実現し、低損失で曲げ損失の少ない、ネットワーク機器間の広帯域光信号伝送用として適する光ファイバを提供する。
【解決手段】 コア10とその外周を包囲したクラッド11とを有し、クラッド11中のコア外周面近傍であって当該コア10の中心軸と平行に、複数の空孔12を有する。コア10は、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 コア10とその外周を包囲したクラッド11とを有し、クラッド11中のコア外周面近傍であって当該コア10の中心軸と平行に、複数の空孔12を有する。コア10は、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光通信システムや光ローカルエリアネットワークシステムの光信号伝送に適する、ホーリーファイバ構造を持つ光ファイバに関する。
ホーリーファイバは、フォトニック結晶ファイバとホールアシストファイバの2種類のものが知られている。フォトニック結晶ファイバは、単一構造の石英ガラス等から成り、コア部を取り巻くクラッド領域に多数の空孔を最密構造で配置したものである(特許文献1)(特許文献2)。空気と石英との屈折率差が大きいことを利用して、コア部に光を閉じこめる。ホールアシストファイバは、ゲルマニウムをドープした石英ガラス製光ファイバであって、コア部を取り巻くクラッド領域の、コア部近傍に軸対称にリング状に空孔を配列する。空孔の数は6個程度である(特許文献3)(特許文献4)。いずれも、空孔には空気あるいは不活性ガスを満たす。
特表2002−506533号公報
特開2002−333531号公報
特表2003−307632号公報
特表2004−226539号公報
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
フォトニック結晶ファイバにおいて、空孔を最密構造で配置する製法は比較的容易である。また、通常のシングルモードファイバに近い低損失で広帯域な伝送特性を実現できる。一方、マルチモード構造になるようにコア径を大きくすると、NA(開口数)が0.35以上のものを実現できる。しかしながら、マルチモード構造では、低損失、高速、広帯域伝送が要求される用途には不向きな伝送特性になる。例えば、コアを石英として、コア径を50μm以上とし、クラッドをフォトニック結晶構造にしたとき、NAが0.4以上のものを実現できる。しかし、その伝送帯域は、波長が850nmで1MHz・km以下となる。これは、パワー伝送用に適するものの、高速光通信用には向かない。
フォトニック結晶ファイバにおいて、空孔を最密構造で配置する製法は比較的容易である。また、通常のシングルモードファイバに近い低損失で広帯域な伝送特性を実現できる。一方、マルチモード構造になるようにコア径を大きくすると、NA(開口数)が0.35以上のものを実現できる。しかしながら、マルチモード構造では、低損失、高速、広帯域伝送が要求される用途には不向きな伝送特性になる。例えば、コアを石英として、コア径を50μm以上とし、クラッドをフォトニック結晶構造にしたとき、NAが0.4以上のものを実現できる。しかし、その伝送帯域は、波長が850nmで1MHz・km以下となる。これは、パワー伝送用に適するものの、高速光通信用には向かない。
ホールアシストファイバは、プリフォームロッドに予め掘削方式で空孔を形成する。そのプリフォームロッドを延伸加工することにより、クラッドに空孔を備えた所望の断面構造の光ファイバを得る。コアにゲルマニウムをドープして、コア径を大きくし、ピーク比屈折率差Δを大きく選定すると、NAが0.35以上のものを実現できる。しかし、ステップインデックス疑似構造のため、低損失、高速、広帯域伝送が要求される用途には不十分な伝送特性になる。
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、光通信システムや光ローカルエリアネットワークシステムの光信号伝送に適する光ファイバを提供することを目的とする。さらに、本発明は、光源から出力される光信号を高い効率で光ファイバ中に送り込む光結合部を実現し、低損失で曲げ損失の少ない、ネットワーク機器間の広帯域光信号伝送用として適する光ファイバを提供することを目的とする。
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
コアと、上記コアの外周を包囲したクラッドとを有し、上記コアは、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有し、上記クラッド中の上記コア外周面近傍であって当該コアの中心軸と平行に、複数の空孔を有することを特徴とする光ファイバ。
〈構成1〉
コアと、上記コアの外周を包囲したクラッドとを有し、上記コアは、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有し、上記クラッド中の上記コア外周面近傍であって当該コアの中心軸と平行に、複数の空孔を有することを特徴とする光ファイバ。
〈構成2〉
上記コアの屈折率分布定数αを1.8以上2.2以下に選定したことを特徴とする構成1に記載の光ファイバ。
上記コアの屈折率分布定数αを1.8以上2.2以下に選定したことを特徴とする構成1に記載の光ファイバ。
〈構成3〉
上記複数の空孔は、いずれも、上記コアを中心とする円周上に配置されていることを特徴とする構成1または2に記載の光ファイバ。
上記複数の空孔は、いずれも、上記コアを中心とする円周上に配置されていることを特徴とする構成1または2に記載の光ファイバ。
〈構成4〉
上記複数の空孔は、4個以上あり、2以上のグループを構成し、第1グループの空孔は、上記コアを中心とする第1の円周上に配置され、第2または第3以上のグループの空孔は、上記コアを中心とする、上記第1の円周を囲む第2の円周上または第3以上の円周上に配置されていることを特徴とする、構成1または2に記載の光ファイバ。
上記複数の空孔は、4個以上あり、2以上のグループを構成し、第1グループの空孔は、上記コアを中心とする第1の円周上に配置され、第2または第3以上のグループの空孔は、上記コアを中心とする、上記第1の円周を囲む第2の円周上または第3以上の円周上に配置されていることを特徴とする、構成1または2に記載の光ファイバ。
〈構成5〉
上記複数の空孔は、いずれも、上記コアを中心とする円周上に、等間隔に配置されていることを特徴とする構成1乃至4に記載の光ファイバ。
上記複数の空孔は、いずれも、上記コアを中心とする円周上に、等間隔に配置されていることを特徴とする構成1乃至4に記載の光ファイバ。
〈構成6〉
上記コアとクラッドの比屈折率差Δを0.8%以上に選定したことを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の光ファイバ。
上記コアとクラッドの比屈折率差Δを0.8%以上に選定したことを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の光ファイバ。
〈構成7〉
上記コアと上記クラッドは、ともに石英ガラスからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
上記コアと上記クラッドは、ともに石英ガラスからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
〈構成8〉
上記コアは、ゲルマニウムまたはリンのうちの一種または2種以上の元素をドープされた石英ガラスからなることを特徴とする構成7に記載の光ファイバ。
上記コアは、ゲルマニウムまたはリンのうちの一種または2種以上の元素をドープされた石英ガラスからなることを特徴とする構成7に記載の光ファイバ。
〈構成9〉
上記コアと上記クラッドは、ともに多成分ガラスからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
上記コアと上記クラッドは、ともに多成分ガラスからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
〈構成10〉
上記コアと上記クラッドは、ともにフラスチックからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
上記コアと上記クラッドは、ともにフラスチックからなることを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
本発明の光ファイバは、そのコアが、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有する。
マルチモードタイプのGI(Graded Index)型屈折率分布を有する光ファイバで、NAが0.35以上のものを実現するには、ピーク比屈折率差Δが2.8%以上必要になる。このためには、コアにドープするゲルマニウムの濃度を26wt%(重量パーセント)以上にしなければならない。これではゲルマニウム濃度が高すぎて母材の製造が困難である。
なお、比屈折率差は、下式により算出する。
Δ=(コア部の屈折率−クラッド部の屈折率)/クラッド部の屈折率
GI型屈折率分布を有する光ファイバでは、(コア部の屈折率−クラッド部の屈折率)の最大値を求める。これが、ピーク比屈折率差である。コア部とクラッド部の屈折率差が大きいほど、光ファイバの曲げ半径を小さくすることができる。また、クラッド部に空孔を設けることにより、コア部とクラッド部の屈折率差を大きくすることができ、クラッド部の空孔の割合が大きくなるに従いNAが大きくなる。
Δ=(コア部の屈折率−クラッド部の屈折率)/クラッド部の屈折率
GI型屈折率分布を有する光ファイバでは、(コア部の屈折率−クラッド部の屈折率)の最大値を求める。これが、ピーク比屈折率差である。コア部とクラッド部の屈折率差が大きいほど、光ファイバの曲げ半径を小さくすることができる。また、クラッド部に空孔を設けることにより、コア部とクラッド部の屈折率差を大きくすることができ、クラッド部の空孔の割合が大きくなるに従いNAが大きくなる。
一方、GI型屈折率分布を有する光ファイバで、コアの屈折率分布定数αを1.5〜2.5の範囲に選定して、波長が850nm帯と1310帯に適した構成にすると、少なくとも100MHz・km以上の伝送帯域を実現できることがわかった。さらに、コアの屈折率分布定数αを2.0〜2.1の範囲に選定して、波長が850nm帯に適した構成にすると、10GHz・km以上の伝送帯域を実現できることがわかった。これらについては、実施例で詳細に説明する。
GI型屈折率分布を有する光ファイバでは、光ファイバの軸部の屈折率が一番高く、外周部に向かうほど、屈折率が低くなる。光ファイバの半径方向の位置座標をrとし、位置rにおける屈折率をN(r)、屈折率の最大値をNo、屈折率分布定数をα、コア半径をa、比屈折率差をΔとすると、以下の関係式が成立する。
N(r)=No{1-2Δ(r/a)α}
屈折率分布定数αが径方向に均一で、好ましくは2.0〜2.1の範囲になることで、全モードの群遅延時間が小さくなる。従って、広帯域な光ファイバが実現する。
N(r)=No{1-2Δ(r/a)α}
屈折率分布定数αが径方向に均一で、好ましくは2.0〜2.1の範囲になることで、全モードの群遅延時間が小さくなる。従って、広帯域な光ファイバが実現する。
上記の光ファイバに使用するガラスは、石英ガラス、多成分ガラスのいずれでも構わない。コアは、例えば、ゲルマニウムをドープした石英ガラスとするが、その材料は任意である。
図1は、本発明の光ファイバの実施例横断面図である。
図の光ファイバ1は、コア10と、コア10の外周を包囲したクラッド11とを有する。コア10は、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定してある。また、コア10のNA(開口数)を0.3以上1.0以下とした。このコア10はGI(Graded Index)型屈折率分布を有する。クラッド11中の、コア10の外周には、複数の空孔12が設けられている。これらの複数の空孔12は、コア10の中心軸と平行に形成されている。このような構成の光ファイバ1は、通常の石英系光ファイバでは達成することができない大きな比屈折率差が得られる。空気の屈折率は1である。石英の屈折率は1.457である。従って、比屈折率差の最大値は30%を越える。
図の光ファイバ1は、コア10と、コア10の外周を包囲したクラッド11とを有する。コア10は、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定してある。また、コア10のNA(開口数)を0.3以上1.0以下とした。このコア10はGI(Graded Index)型屈折率分布を有する。クラッド11中の、コア10の外周には、複数の空孔12が設けられている。これらの複数の空孔12は、コア10の中心軸と平行に形成されている。このような構成の光ファイバ1は、通常の石英系光ファイバでは達成することができない大きな比屈折率差が得られる。空気の屈折率は1である。石英の屈折率は1.457である。従って、比屈折率差の最大値は30%を越える。
図2は、上記の光ファイバの製造方法を示す説明図である。
図(a)のように、プリフォームロッド20はコア10に相当する部分とクラッド11に相当する部分を有する。このクラッド11に相当する部分に、多数の空孔12を形成する。その後、図(b)に示すように、プリフォームロッド20の右端部分を加熱して、矢印21方向に延伸加工する。なお、実際には、プリフォームロッド20を垂直にして、下方に向かって延伸加工をする。そして、所望の太さの光ファイバを得る。
図(a)のように、プリフォームロッド20はコア10に相当する部分とクラッド11に相当する部分を有する。このクラッド11に相当する部分に、多数の空孔12を形成する。その後、図(b)に示すように、プリフォームロッド20の右端部分を加熱して、矢印21方向に延伸加工する。なお、実際には、プリフォームロッド20を垂直にして、下方に向かって延伸加工をする。そして、所望の太さの光ファイバを得る。
図1に示した光ファイバの、NAを好ましくは0.3以上1.0以下、コア10の屈折率分布定数αを、好ましくは1.5以上2.5以下、さらに好ましくは、1.8以上2.2以下、に選定することが好ましい。これにより、波長に寄らず光ファイバの帯域を100MHz・km以上の広帯域にすることが可能になる。屈折率分布定数αが1.5未満だったり、2.5を超えたりすると、帯域が1MHz・km以下に低下してしまう。特に、屈折率分布定数αを1.8以上2.2以下に選定すると、波長0.85ミクロンメータで、10MHz・km以上、波長1.31ミクロンメータで、50MHz・km以上と、きわめて優れた帯域特性を実現できる。また、NA(開口数)を0.3未満にすると、本発明の優れた効果は得られず、また、NAが1.0を超えると、クラッド部に過大な空孔を設ける必要があり、強度的に実用が困難である。
上記の複数の空孔は、いずれも、コア10を中心とする円周上に配置されていることが好ましい。上記複数の空孔12は4個以上が好ましい。複数のグループを構成するために必要な数である。上記の実施例では、2グループとした。クラッド11には、コア10を中心とする第1の円周15と、第1の円周15を囲む第2の円周16とを設けた。第1グループの空孔は、第1の円周上に配置される。第2グループの空孔は、第2の円周上に配置されることが好ましい。なお、さらに、空孔を3グループ以上に構成して、第3の円周、第4の円周を設けて配置して構わない。なお、複数の空孔は、いずれも、コアを中心とする円周上に、等間隔に配置されることが好ましい。以上のような構成にすると、光ファイバのコアを中心とする、断面から見て軸対称な屈折率分布が実現する。
上記のコアとクラッドの比屈折率差Δを0.8%以上に選定することが好ましい。これにより、小さな曲げ半径で布設をした場合でも、実用上損失が無視できる光ファイバが実現する。コアとクラッドは、ともに石英ガラスからなり、そのコアは、ゲルマニウムまたはリンのうちの一種または2種以上の元素をドープされたものであることが好ましい。石英ガラス系の光ファイバとして、最も実用性の高いものが実現する。なお、コアとクラッドは、ともに多成分ガラスからなるものでもよい。また、コアとクラッドは、ともにプラスチックからなるものでもよい。
一般の石英系(SiO2)マルチモードGI型光ファイバは、低損失で高速、広帯域伝送を実現できる。しかし、石英クラッドとゲルマニウム(Ge)ドープコアを使用した光ファイバのピーク比屈折率差Δは最大2.4%であって、NAは最大0.32程度にしかならない。また、フッ素(F)や硼素(B)を石英中にドープしたクラッドを有する光ファイバでも、NAが最大0.35程度のものしか実現できない。
一方、多成分ガラスを使用したマルチモード光ファイバでは、屈折率のコア対クラッド比を、(例えば、200/230)とすれば、NAが最大0.5程度を実現できる。しかし、多成分ガラスを使用したマルチモード光ファイバは、石英ガラスを用いた光ファイバと比較して伝送損失が大きく、高速、広帯域伝送には不向きである。例えば、多成分ガラス光ファイバの帯域は、屈折率のコア対クラッド比を、(例えば、100/140)とすれば、10MHz・kmとなる。また、屈折率のコア対クラッド比を、(例えば、200/230)とすれば、5MHz・kmとなる。
なお、PCF(ポリマークラッドファイバ)は、ガラスコアに樹脂クラッドを有するから、高いNAを実現できる。しかしながら、切断時にガラスコアを傷付ける作業が必要で、熟練者でないと光ファイバを損傷してしまうという問題があった。また、その切断部では光結合損失が大きく、システム全体の効率を低下させ、信頼性にも問題があった。
これに対して、以上説明した本発明の光ファイバは、NAが0.35以上になるように設計をすることができる。このため、光信号伝送帯域を20MHz・km以上にすることができる。なお、図1の例では、空孔の断面形状が円形であった。しかしながら、断面が三角形、四角形、六角形としても構わない。また、光ファイバの断面形状も円形であった。しかしながら、これも、断面が三角形、四角形、六角形としても構わない。
図3と図4を用いて本発明の光ファイバの具体的な実施例の特性を説明する。
図3は、本発明の光ファイバの各部の寸法を示す横断面図である。図4は、具体的なファイバ構造とその特性を示す説明図である。
図3に示すように、コア10の径をφcとする。空孔12の径をΦとする。コア10の中心軸から空孔12の中心までの距離をR1、R2とする。R1<R2の関係にある。図4に示すように、実施例1−3の光ファイバには、ゲルマニウムをドープした石英コアを使用した。比較例1の光ファイバには、純石英コアを使用した。クラッドは、純石英で、いずれも外径が125μmのものを用意した。
図3は、本発明の光ファイバの各部の寸法を示す横断面図である。図4は、具体的なファイバ構造とその特性を示す説明図である。
図3に示すように、コア10の径をφcとする。空孔12の径をΦとする。コア10の中心軸から空孔12の中心までの距離をR1、R2とする。R1<R2の関係にある。図4に示すように、実施例1−3の光ファイバには、ゲルマニウムをドープした石英コアを使用した。比較例1の光ファイバには、純石英コアを使用した。クラッドは、純石英で、いずれも外径が125μmのものを用意した。
実施例1では、αの値が1.92のとき、NAは、3.6で、波長0.85μmで伝送損失は3.5dB/km、波長1.31μmで伝送損失は1.5dB/kmであった。また、波長0.85μmで帯域は100MHz・kmで、波長1.31μmで帯域は150MHz・kmであった。実施例2では、αの値が2.04のとき、NAは、3.8で、波長0.85μmで伝送損失は3.3dB/km、波長1.31μmで伝送損失は1.2dB/kmであった。また、波長0.85μmで帯域は50MHz・kmで、波長1.31μmで帯域は100MHz・kmであった。実施例3では、αの値が1.95のとき、NAは、3.3で、波長0.85μmで伝送損失は3.7dB/km、波長1.31μmで伝送損失は1.8dB/kmであった。また、波長0.85μmで帯域は30MHz・kmで、波長1.31μmで帯域は70MHz・kmであった。
一方、比較例1では、NAは、3.3で、波長0.85μmで伝送損失は3.9dB/km、波長1.31μmで伝送損失は2.0dB/kmであった。また、波長0.85μmで帯域は20MHz・kmで、波長1.31μmで帯域は50MHz・kmであった。以上の各実施例の伝送損失や帯域特性は、当初の目的を十分に達成する値を実証するものである。
1 光ファイバ
10 コア
11 クラッド
12 空孔
15 第1の円周
16 第2の円周
10 コア
11 クラッド
12 空孔
15 第1の円周
16 第2の円周
Claims (10)
- コアと、前記コアの外周を包囲したクラッドとを有し、
前記コアは、屈折率分布定数αを1.5以上2.5以下に選定して、NA(開口数)を0.3以上1.0以下とした、GI(Graded Index)型屈折率分布を有し、
前記クラッド中の前記コア外周面近傍であって当該コアの中心軸と平行に、複数の空孔を有することを特徴とする光ファイバ。 - 前記コアの屈折率分布定数αを1.8以上2.2以下に選定したことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
- 前記複数の空孔は、いずれも、前記コアを中心とする円周上に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
- 前記複数の空孔は、4個以上あり、2以上のグループを構成し、第1グループの空孔は、前記コアを中心とする第1の円周上に配置され、第2または第3以上のグループの空孔は、前記コアを中心とする、前記第1の円周を囲む第2の円周上または第3以上の円周上に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の光ファイバ。
- 前記複数の空孔は、いずれも、前記コアを中心とする円周上に、等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の光ファイバ。
- 前記コアとクラッドの比屈折率差Δを0.8%以上に選定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ファイバ。
- 前記コアと前記クラッドは、ともに石英ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
- 前記コアは、ゲルマニウムまたはリンのうちの一種または2種以上の元素をドープされた石英ガラスからなることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ。
- 前記コアと前記クラッドは、ともに多成分ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
- 前記コアと前記クラッドは、ともにフラスチックからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ。
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