JP2006316497A - ドア開閉制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実に障害物を検知でき、ドアの動作範囲を詳細に規定できるドア開閉制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 フロントサイドドア3の開閉動作を制御するフロントサイドドア3の開閉制御装置であって、車両外部の検知領域Eの障害物を検知するレーザー走査装置4と、前記レーザー走査装置4からの信号に基づいて前記フロントサイドドア3の開度を規制する規制手段とを有し、前記レーザー走査装置4は車両の外側に沿って移動することによって、前記検知領域Eに存在する障害物の輪郭を走査し、前記規制手段は前記フロントサイドドア3の動作範囲が検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないように前記フロントサイドドア3の開放を許容する。
【選択図】 図1
【解決手段】 フロントサイドドア3の開閉動作を制御するフロントサイドドア3の開閉制御装置であって、車両外部の検知領域Eの障害物を検知するレーザー走査装置4と、前記レーザー走査装置4からの信号に基づいて前記フロントサイドドア3の開度を規制する規制手段とを有し、前記レーザー走査装置4は車両の外側に沿って移動することによって、前記検知領域Eに存在する障害物の輪郭を走査し、前記規制手段は前記フロントサイドドア3の動作範囲が検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないように前記フロントサイドドア3の開放を許容する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、車両外部の所定領域を検知し障害物の有無を検知してドアの開閉を制御するドア開閉制御装置に関する。
従来から車両用ドアの可動範囲内の障害物を検知し、ドアと障害物の干渉を防止した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−230993号公報
従来技術においては、車両の外面に複数のセンサを設けることにより開閉体の開閉範囲における障害物検知を行う構造があるが、このような構造では複数のセンサの各々が検出した結果に基づいて障害物の存在を認識するに過ぎないため、開閉体の延在方向に一様に障害物を検知することができず、障害物の全体像を精度高く検出することができないという問題がある。したがって、より精度良く障害物を検出してドアの動作範囲を精度良く制御できるものが要望されている。
そこで、この発明は、確実に障害物を検知でき、ドアの動作範囲を詳細に規定できるドア開閉制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、車両のドア(例えば、実施形態におけるフロントサイドドア3)の開閉動作を制御するドア開閉制御装置であって、車両外部の所定領域(例えば、実施形態における検知領域E)の障害物を検知する検知手段(例えば、実施形態におけるレーザー走査装置4)と、前記検知手段からの信号に基づいて前記ドアの開度を規制する規制手段(例えば、実施形態における規制手段23)と、を有し、前記検知手段は車両の外側に沿って移動することによって、車両外部の所定領域に存在する障害物の輪郭を走査し、前記規制手段は前記ドアの動作範囲が検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないように前記ドアの開放を許容することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記検知手段は、車両の上縁部に沿って移動して下方の障害物を検知することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記検知手段は、下方に所定の検知角度(例えば、実施形態における検知角度α)を有していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記検知手段の車両近傍側の検知領域境界線(例えば、実施形態における検知領域境界線L1)は、前記ドアの最外側端部からの水平線(例えば、実施形態における水平線FL)と外部ミラー(例えば、実施形態における外部ミラー7)の外端部に接する上下線(例えば、実施形態における上下線UDL)の交点(例えば、実施形態における交点P1)を通るように設定されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記検知手段の車両遠方側の検知領域境界線(例えば、実施形態における検知領域境界線L2)は、前記ドアの所定開度での前記ドアの最外側端部の頂点(例えば、実施形態における頂点P2)を通るように設定されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ドアは、前記検知手段からの信号に基づいて自動的に開閉制御されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記検知手段は、レーザー走査による障害物の輪郭の検知を行うことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車両の外面に沿って検知手段を移動させることによって、車両の近傍にある障害物を確実に検知することができる。
また、障害物の輪郭を走査することによって、ドアの動作範囲を詳細に規定することができるので、障害物が近傍にある場合であってもある程度のドアの開放が許容され、障害物の存在を理由にドアの開放が禁止されドアが動作不能となり、利便性を損ねることが防止される。
請求項2に記載した発明によれば、検知手段は車両の上縁部を移動することにより障害物の輪郭を走査するものであるため、設置に好適であると共に広範囲の障害物を一様に検知できる構成とすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、検知手段の検知範囲を所定の検知角度に限定することにより精度の高い障害物検知を行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、このように検知領域を設定することにより、例えば検知領域で検知される障害物の最も近い輪郭が外部ミラーの外端部より遠い位置にあった場合には、ドアの開放を外部ミラーの外端部まで許容するようにして、とりあえず微少量のドアの開放が許容されたことを乗員に認知させることが可能となる。
請求項5に記載した発明によれば、このように検知領域を設定することによって、例えば、検知領域で検知される障害物の最も近い輪郭がドアの所定開度(例えば、45度)での最外側端部の頂点より遠い位置にあった場合には、ドアの開放を所定開度まで許容するようにして、とりあえず乗員が乗降できるだけのドア開度を得られるようにすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、ドアを自動的に開閉する構成において、障害物とドアとの干渉を確実に防止できる制御を達成することができる。
請求項7に記載した発明によれば、レーザー走査を用いることによって、例えば、温度、明度、磁性体、風量、音量等の外的要因の影響を受けない安定した障害物検知を行うことができる。
また、障害物の輪郭を走査することによって、ドアの動作範囲を詳細に規定することができるので、障害物が近傍にある場合であってもある程度のドアの開放が許容され、障害物の存在を理由にドアの開放が禁止されドアが動作不能となり、利便性を損ねることが防止される。
請求項2に記載した発明によれば、検知手段は車両の上縁部を移動することにより障害物の輪郭を走査するものであるため、設置に好適であると共に広範囲の障害物を一様に検知できる構成とすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、検知手段の検知範囲を所定の検知角度に限定することにより精度の高い障害物検知を行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、このように検知領域を設定することにより、例えば検知領域で検知される障害物の最も近い輪郭が外部ミラーの外端部より遠い位置にあった場合には、ドアの開放を外部ミラーの外端部まで許容するようにして、とりあえず微少量のドアの開放が許容されたことを乗員に認知させることが可能となる。
請求項5に記載した発明によれば、このように検知領域を設定することによって、例えば、検知領域で検知される障害物の最も近い輪郭がドアの所定開度(例えば、45度)での最外側端部の頂点より遠い位置にあった場合には、ドアの開放を所定開度まで許容するようにして、とりあえず乗員が乗降できるだけのドア開度を得られるようにすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、ドアを自動的に開閉する構成において、障害物とドアとの干渉を確実に防止できる制御を達成することができる。
請求項7に記載した発明によれば、レーザー走査を用いることによって、例えば、温度、明度、磁性体、風量、音量等の外的要因の影響を受けない安定した障害物検知を行うことができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すのはミニバンタイプの車両であって、この車両の車体1には前席の両側部に形成された前部ドア取付開口部2にフロントサイドドア3が開閉可能に支持されている。ここで、このフロントサイドドア3は、後述するレーザー走査装置(検知手段)4からの信号に基づいてモータ(M)5により自動的に開閉制御されるパワースイングドアであって、モータ5によるフロントサイドドア3の開閉駆動はコントローラ(ECU)6(図5参照)を介して行われる。また、フロントサイドドア3には外部ミラー7が取り付けられている。助手席側のフロントサイドドア3の後方には、後部ドア取付開口部8にスライドドア9が開閉可能に設けられている。このスライドドア9はその上部と中央部と下部に設けられた図示しないアームによって車体1にスライド自在に支持されている。
図1〜図3に示すのはミニバンタイプの車両であって、この車両の車体1には前席の両側部に形成された前部ドア取付開口部2にフロントサイドドア3が開閉可能に支持されている。ここで、このフロントサイドドア3は、後述するレーザー走査装置(検知手段)4からの信号に基づいてモータ(M)5により自動的に開閉制御されるパワースイングドアであって、モータ5によるフロントサイドドア3の開閉駆動はコントローラ(ECU)6(図5参照)を介して行われる。また、フロントサイドドア3には外部ミラー7が取り付けられている。助手席側のフロントサイドドア3の後方には、後部ドア取付開口部8にスライドドア9が開閉可能に設けられている。このスライドドア9はその上部と中央部と下部に設けられた図示しないアームによって車体1にスライド自在に支持されている。
フロントサイドドア3の前部ドア取付開口部2とスライドドア9の後部ドア取付開口部8の上側部は、車体上側部の車体骨格部材としてルーフサイドレール10が設けられている。
図4に示すように、ルーフサイドレール10はルーフサイドアウタパネル11とルーフサイドインナパネル12とで閉断面構造に形成されたものである。ルーフサイドアウタパネル11の上部にはルーフパネル13とルーフサイドアッパパネル14が配置され、ルーフパネル13の外側縁とルーフサイドアッパパネル14の内側縁とがルーフサイドインナパネル12上に接合されている。ルーフサイドアッパパネル14の外側部はルーフサイドアウタパネル11に接合されている。
図4に示すように、ルーフサイドレール10はルーフサイドアウタパネル11とルーフサイドインナパネル12とで閉断面構造に形成されたものである。ルーフサイドアウタパネル11の上部にはルーフパネル13とルーフサイドアッパパネル14が配置され、ルーフパネル13の外側縁とルーフサイドアッパパネル14の内側縁とがルーフサイドインナパネル12上に接合されている。ルーフサイドアッパパネル14の外側部はルーフサイドアウタパネル11に接合されている。
ここで、ルーフサイドアウタパネル11の外面にはレーザー走査装置4が設けられている。具体的にはルーフサイドアウタパネル11の外面に車体前後方向に複数のブラケット15が取り付けられ、このブラケット15にレール16が支持されている。このレール16は、ルーフサイドレール10のフロントピラー17との接合部付近からリヤピラー18の接合部付近まで延設され、このレール16に沿って走査装置本体19が駆動モータ20を介して移動自在に設けられている。そして、走査装置本体19、ブラケット15及びレール16はルーフサイドアッパパネル14に取り付けられ下部が開放されたカバー21により覆われている。
レーザー走査装置4の走査装置本体19は、レール16に沿って移動することにより車体外部の所定領域の障害物の輪郭(例えば、図3に示す隣接駐車した車両の側面下部)を走査するものである。具体的には、走査装置本体19の照射部22は車体1の上縁部であるルーフサイドレール10から所定角度の開きをもって斜め下方に指向し下方の障害物を検知するものであり、図1に示すように、車体1の側方に底面Aが方形で走査装置本体19の照射部22の移動軌跡Iを頂部とする側面視四角形で、かつ前後面視三角形の検知領域(所定領域)Eを確保している。
そして、この検知領域Eは上方の頂部から検知すべき一定の角度を付与する検知角度αが設定されており、図3に示すように、車体近傍側の検知領域境界線L1である下限位置は、フロントサイドドア3の最外側端部からの水平線FLと外部ミラー7の外端部に接する上下線UDLとの交点P1を通るように設定され、この下限位置は微少量だけフロントサイドドア3を開いた状態に対応している。また、レーザー走査装置4の車体遠方側の検知領域境界線L2である上限位置は、所定開度でのフロントサイドドア3の最外側端部の頂点P2を通るように設定されている。尚、フロントサイドドア3の所定開度としては、例えば、半開位置である開度45度の位置、つまりハーフチェック位置にあるフロントサイドドア3の最も外側の部分に設定してある。
図5に示すように、コントローラ6には車速センサ(VS)24からの信号のほかレーザー走査装置4からの検知領域Eに存在する障害物に関する情報が入力される。コントローラ6からはレーザー走査装置4の駆動モータ(m)20への駆動指令信号、フロントサイドドア3を開作動させるモータ(M)5への信号及び後述する規制手段23を介してフロントサイドドア3の開作動を一旦停止するための信号が出力される。よって、レーザー走査装置4により障害物の検知を行う際には、走査開始のタイミング及び駆動モータ20の駆動はコントローラ6を介して行われ、後方から接近する自動二輪車、自転車等の車両や、側方の駐車車両、ガードレール等の確認を可能としている。
フロントサイドドア3を自動で開閉するモータ5には、レーザー走査装置4からの信号に基づいて、フロントサイドドア3の開度を特定の位置(開度)で規制する規制手段23が設けられている。つまり、規制手段23は、レーザー走査装置4が検知領域Eで障害物を検知した場合にこの障害物の大きさに応じてモータ5により自動的に開くフロントサイドドア3の動作を障害物に干渉しない位置までは許容し、その位置で開作動を停止させるのである。
ここで、規制手段23により規制されるフロントサイドドア3の特定の位置とは、フロントサイドドア3の動作範囲が外部ミラー7の外端末までの範囲内となるように微少量だけ開く位置と、開度45度の位置であるハーフチェック位置に設定されている。つまり、規制手段23はフロントサイドドア3の動作範囲が、検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないようにフロントサイドドア3の開放を前記微少量まで開いた位置あるいはハーフチェック位置の両方の位置で規制する。
ここで、規制手段23により規制されるフロントサイドドア3の特定の位置とは、フロントサイドドア3の動作範囲が外部ミラー7の外端末までの範囲内となるように微少量だけ開く位置と、開度45度の位置であるハーフチェック位置に設定されている。つまり、規制手段23はフロントサイドドア3の動作範囲が、検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないようにフロントサイドドア3の開放を前記微少量まで開いた位置あるいはハーフチェック位置の両方の位置で規制する。
ここで、規制手段23はフロントサイドドア3が微少量だけ開いた開度、あるいはハーフチェック位置まで開いた開度となるとモータ5を一旦オフとしてフロントサイドドア3の開作動を停止するリミットスイッチでもよいし、フロントサイドドア3の開度に節度感を持たせるために設けたドアチェックを利用してフロントサイドドア3の開度を規制するものでもよいし、また、フロントサイドドア3が微少量だけ開いた開度あるいはハーフチェック位置まで開いた開度となると、これをセンサやリミットスイッチで検出し、モータ5の駆動回路を電気的に制御してモータ5の駆動を停止するような回路でもよい。
次に、図6のフローチャートに基づいて作用について説明する。尚、同図において図示都合上、「フロントサイドドア」は単に「ドア」と記載する。
車両が停車すると、車速センサ24がこれを検知し(ステップS1で「YES」)コントローラ6に信号を送り、コントローラ6はレーザー走査装置4の駆動モータ20に信号を送り走査装置本体19をレール16に沿って移動させる(ステップS2)。これにより、前述した車体側部の検知領域Eがレーザーにより走査される(ステップS3)。このとき障害物が存在する場合にはその輪郭が検出される。
車両が停車すると、車速センサ24がこれを検知し(ステップS1で「YES」)コントローラ6に信号を送り、コントローラ6はレーザー走査装置4の駆動モータ20に信号を送り走査装置本体19をレール16に沿って移動させる(ステップS2)。これにより、前述した車体側部の検知領域Eがレーザーにより走査される(ステップS3)。このとき障害物が存在する場合にはその輪郭が検出される。
レーザー走査装置4による走査の結果、障害物が存在するか否かを判定し(ステップS4)、障害物が存在すると判定された場合には、ステップS5において、検出された障害物の輪郭に基づいてフロントサイドドア3の開放許容範囲が設定される。つまり、障害物の位置に応じてフロントサイドドア3を外部ミラー7の外端部の位置までの範囲だけ微少量開くか、あるいはハーフチェック位置まで開くかが設定される。障害物が外部ミラー7の外端末よりもやや外側に近接している場合にはフロントサイドドア3は微少量だけ開く位置まで開放許容範囲が設定され、障害物がフロントサイドドア3のハーフチェック位置の外側の端部よりもやや外側に近接している場合にはフロントサイドドア3のハーフチェック位置まで開放許容範囲が設定される。
ステップS4における判定の結果、障害物が存在しないと判定された場合には処理を終了する。
ステップS4における判定の結果、障害物が存在しないと判定された場合には処理を終了する。
そして、ステップS6においてモータ5によりフロントサイドドア3を開放が許容される限界位置、つまり規制手段23により開作動が停止される位置まで開作動させ(ステップS6)、ステップS7において、フロントサイドドア3が許容された位置まで開くと、ステップS8で、更にフロントサイドドア3の開要求があった場合に(ステップS8で「YES」)自動的に(それ以降は乗員による手動操作であってもよい)所定位置までモータ5によるフロントサイドドア3の開作動が再開され(ステップS9)、処理を終了する。
したがって、この実施形態によれば、車体1のルーフサイドレール10に設けたレール16に沿ってレーザー走査装置4の走査装置本体19を移動させることによって、車体1の側部近傍にある障害物を確実に検知することができる。
また、レーザー走査装置4により障害物の輪郭を走査することによって、フロントサイドドア3の動作範囲を、微少量だけ開く位置までか、ハーフチェック位置までかを規定することができるので、障害物が近傍にある場合であっても、ある程度のフロントサイドドア3の開放が許容され、障害物の存在を理由にフロントサイドドア3の開放が禁止されフロントサイドドア3が動作不能となり、利便性を損ねることが防止される。勿論、障害物が存在しない場合にはいきなり全開とすることを許容できる。
また、レーザー走査装置4により障害物の輪郭を走査することによって、フロントサイドドア3の動作範囲を、微少量だけ開く位置までか、ハーフチェック位置までかを規定することができるので、障害物が近傍にある場合であっても、ある程度のフロントサイドドア3の開放が許容され、障害物の存在を理由にフロントサイドドア3の開放が禁止されフロントサイドドア3が動作不能となり、利便性を損ねることが防止される。勿論、障害物が存在しない場合にはいきなり全開とすることを許容できる。
そして、レーザー走査装置4は、比較的高い位置である車体側部の上縁部を構成するルーフサイドレール10に沿って移動して障害物の輪郭を走査するものであるため、設置に好適であると共に、複数のセンサにより部分的に障害物を検知した場合に比較して車体側部に存在する広範囲の障害物を一様に検知できる点で有利である。
また、障害物を検知するにあたっては、レーザー走査装置4の検知領域Eを下方に対して所定の検知角度αに限定し、所定の開きをもって下方に指向することにより、無駄に対象範囲を広げない分だけその範囲内に存在する障害物の位置を正確に検出して精度の高い障害物検知を行うことができる。
そして、車体近傍側の検知領域境界線L1をフロントサイドドア3の最外側端部からの水平線FLと外部ミラー7の外端部に接する上下線UDLの交点P1を通るように設定しているため、例えば検知領域Eで検知される障害物の最も近い輪郭が外部ミラー7の外端部より遠い位置にあった場合には、フロントサイドドア3の開放を外部ミラー7の外端部まで許容するようにして、とりあえず微少量のフロントサイドドア3の開放が許容されたことを乗員に認知させることが可能となり、乗員は気を使うことなくフロントサイドドア3を微少量だけ開くことができる。
また、車体遠方側の検知領域境界線L2はハーフチェック位置でのフロントサイドドア3の最外側端部の頂点P2を通るように設定することによって、例えば、検知領域Eで検知される障害物の最も近い輪郭がフロントサイドドア3の所定開度(例えば、45度)での最外側端部の頂点P2より遠い位置にあった場合には、フロントサイドドア3の開放を所定開度まで許容するようにして、とりあえず乗員が乗降できるだけのドア開度を得られるようにすることができるため、障害物があったとしても乗降に支障は生じない。
更に、前述したようにフロントサイドドア3の開閉制御は、レーザー走査装置4からコントローラ6へ入力される信号に基づいてモータ5により自動的に行われるが、このようにフロントサイドドア3を自動的に開閉する構成においても障害物とフロントサイドドア3との干渉を確実に防止できる制御を達成することができる。
加えて、レーザー走査装置4を用いて障害物を検知するため、例えば、温度、明度、磁性体、風量、音量等の外的要因の影響を受けない安定した障害物検知を行うことができる。
加えて、レーザー走査装置4を用いて障害物を検知するため、例えば、温度、明度、磁性体、風量、音量等の外的要因の影響を受けない安定した障害物検知を行うことができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、車体側部のルーフサイドレール10にレーザー走査装置4を設けた場合について説明したが、車体後部のテールゲイト開口部の上側部を構成するルーフリヤレールにレーザー走査装置4を設けた場合にも適用できる。
また、前記レーザー走査装置4、ブラケット15及びレール16はルーフサイドアッパパネル14に取り付けられたカバー21により覆われている場合を例にしたが、ルーフサイドガーニッシュの内部に設けてもよく、場合によってはレーザー走査装置4をルーフサイドレール10の内部に設けてもよい。
また、前記レーザー走査装置4、ブラケット15及びレール16はルーフサイドアッパパネル14に取り付けられたカバー21により覆われている場合を例にしたが、ルーフサイドガーニッシュの内部に設けてもよく、場合によってはレーザー走査装置4をルーフサイドレール10の内部に設けてもよい。
3 フロントサイドドア(ドア)
4 レーザー走査装置(検知手段)
7 外部ミラー
23 規制手段
E 検知領域(所定領域)
FL 水平線
L1 検知領域境界線
L2 検知領域境界線
P1 交点
P2 頂点
UDL 上下線
α 検知角度
4 レーザー走査装置(検知手段)
7 外部ミラー
23 規制手段
E 検知領域(所定領域)
FL 水平線
L1 検知領域境界線
L2 検知領域境界線
P1 交点
P2 頂点
UDL 上下線
α 検知角度
Claims (7)
- 車両のドアの開閉動作を制御するドア開閉制御装置であって、車両外部の所定領域の障害物を検知する検知手段と、前記検知手段からの信号に基づいて前記ドアの開度を規制する規制手段と、を有し、
前記検知手段は車両の外側に沿って移動することによって、車両外部の所定領域に存在する障害物の輪郭を走査し、前記規制手段は前記ドアの動作範囲が検知された障害物の最も近い輪郭の位置を超えないように前記ドアの開放を許容することを特徴とするドア開閉制御装置。 - 前記検知手段は、車両の上縁部に沿って移動して下方の障害物を検知することを特徴とする請求項1に記載のドア開閉制御装置。
- 前記検知手段は、下方に所定の検知角度を有していることを特徴とする請求項2記載のドア開閉制御装置。
- 前記検知手段の車両近傍側の検知領域境界線は、前記ドアの最外側端部からの水平線と外部ミラーの外端部に接する上下線の交点を通るように設定されることを特徴とする請求項3に記載のドア開閉制御装置。
- 前記検知手段の車両遠方側の検知領域境界線は、前記ドアの所定開度での前記ドアの最外側端部の頂点を通るように設定されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のドア開閉制御装置。
- 前記ドアは、前記検知手段からの信号に基づいて自動的に開閉制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のドア開閉制御装置。
- 前記検知手段は、レーザー走査による障害物の輪郭の検知を行うことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のドア開閉制御装置。
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