JP2018008593A - 車両用ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内への虫の侵入を確実に防止する。【解決手段】空気吹き出し部30は、フロントドア12の窓開口16の上側に設けられている。空気吹き出し部30は、それらからエアを噴出することにより窓開口16に沿って上方から下方に向かうエアカーテンACを形成するように設けられている。ECU56は、開度Kが大きいほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにブロアモータ52を制御する。窓開口16の開度Kが小さいときには、小さい窓開口16を覆うに足る長さのエアカーテンACを形成する。窓開口16の開度Kが大きいときには、大きい窓開口16を覆うに足る長さのエアカーテンACを形成する。このようにすることで、窓開口16の開度の大小に拘わらず虫の車室内への侵入を阻止するように図られている。【選択図】図3

Description

本発明は車両用ドアに関する。
一般的に、車両に設けられた車両用ドアは、ドアガラスにより開閉可能な窓開口を有している。
このような車両では、春や秋のように車両用空調装置を作動させる必要がない時期においては、窓開口を開放した状態で走行して車外の新鮮な空気を車室内に流通させることが多い。
しかしながら、虫が多い環境下では、開放された窓開口からハエや蚊などの虫が車室内に侵入して乗員に不快感を与えることが懸念される。
そこで、窓開口から車室内に虫が侵入することを抑制するために、窓開口にエアカーテンを形成することが考えられる。
一方、特許文献1には、オープンカーの一種であり、ルーフパネルが取り外し可能に設けられたタルガトップ車において、フロントピラーとリヤキャノピーとの間にエアカーテンを形成して走行風の車室内への巻き込みを抑制する技術が開示されている。
また、特許文献2には、車両用空気調和装置において、サイドドアの窓開口に沿ってエアカーテンを形成し、窓開口を通じた日射による乗員への影響を抑制する技術が開示されている。
特開平07−69074号公報 特開2001−30755号公報
しかしながら、上記従来技術では、エアカーテンを形成するものの、車室内への虫の侵入を如何にして確実に防止するかについては特に考慮されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車室内への虫の侵入を確実に防止する上で有利な車両用ドアを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ドアガラスにより開閉可能な窓開口を有する車両用ドアであって、前記窓開口の上側または下側に設けられ、エアを噴出することにより前記窓開口に沿って延在するエアカーテンを形成する空気吹き出し部と、前記空気吹き出し部へのエアの供給を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記窓開口の開度が大きいほど前記空気吹き出し部への前記エアの供給量を増大させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記制御部は、車速が低いほどエアの供給量を増大させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記空気吹き出し部は、前記窓開口の上側と下側の双方に設けられ、前記制御部は、前記窓開口の開度がしきい値以下の場合、前記上側の空気吹き出し部にエアを供給し前記窓開口に沿って上から下に向かうエアカーテンを形成し、前記制御部は、前記窓開口の開度がしきい値を超えると、前記上側と下側の双方の空気吹き出し部にエアを供給し前記窓開口に沿って上から下に向かうエアカーテンと、下から上に向かうエアカーテンを形成することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記エアカーテンは、前記空気吹き出し部から離れるほど、車幅方向において前記窓開口から離れる傾斜で形成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記制御部は、車速がしきい値を上回ると前記空気吹き出し部へのエアの供給を停止することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、窓開口の開度が大きいほど空気吹き出し部へのエアの供給量を増大させるようにし、エアカーテンの長さを大きく設定したので、走行中に虫が車室内に侵入することを確実に防止する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、車速が低く、虫が入りやすい環境であっても、虫が窓開口から車室内に侵入することを確実に防止する上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、窓開口の開度が大きい場合であっても虫の車室内への侵入を確実に阻止する上でより有利となると共に、無駄なエアカーテンの形成を抑制でき、省電力化を図る上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、エアカーテンにより虫の車室内への侵入を防止しつつ、車室内に車外の新鮮な空気を取り入れる上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、虫が車室内へ侵入しないような車速では、無駄にエアカーテンを形成することが抑制され、省電力化を図る上で有利となる。
第1の実施の形態に係る車両用ドアが適用された車両の側面図であり、(A)は窓開口が半開の状態を示し、(B)は窓開口が全開の状態を示す。 第1の実施の形態に係る車両用ドアの開放状態を示す斜視図であり、(A)はAピラーおよびルーフサイドレールにダクトが設けられた場合を示し、(B)は車両用ドアの窓枠の横枠部にダクトが設けられた場合を示す。 第1の実施の形態に係る車両用ドアの断面図であり、(A)は窓開口が半開の状態を示し、(B)は窓開口が全開の状態を示す。 第1の実施の形態に係る車両用ドアの制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る車両用ドアの制御動作のフローチャートである。 第2の実施の形態に係る車両用ドアが適用された車両の側面図であり、(A)は窓開口が半開の状態を示し、(B)は窓開口が全開の状態を示す。 第2の実施の形態に係る車両用ドアの開放状態を示す斜視図であり、(A)はAピラーおよびルーフサイドレールにダクトが設けられた場合を示し、(B)は車両用ドアの窓枠の横枠部にダクトが設けられた場合を示す。 第2の実施の形態に係る車両用ドアの断面図であり、(A)は窓開口が半開の状態を示し、(B)は窓開口が全開の状態を示す。 第2の実施の形態に係る車両用ドアの制御系の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る車両用ドアの制御動作のフローチャートである。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図2(A)、(B)に示すように、車両10の車両用ドア12は、ドアガラス14により開閉される窓開口16を有しており、本実施の形態では、本発明がヒンジ式のフロントドア12に適用された場合について説明する。
図2(A)、(B)において、符号18はステアリング、符号20はインストルメントパネル、符号22はウィンドシールドガラス、符号24は運転席、符号26はAピラー、符号28はAピラー26の上端に接続して車両10の前後方向に延在するルーフサイドレールを示す。
本実施の形態のフロントドア12は、空気吹き出し部30と、制御部とを含んで構成されている。
空気吹き出し部30は、窓開口16の上側に設けられている。
複数の空気吹き出し口30が設けられる窓開口16の上側は、例えば、図2(A)に示すように、Aピラー26およびルーフサイドレール28であってもよく、また、図2(B)に示すように、車両用ドア12の窓枠32のうち窓開口16の上方に位置して車両10の前後方向に延在する横枠部3202であってもよい。
Aピラー26およびルーフサイドレール28、あるいは、横枠部3202にダクト34が埋め込まれ、ダクト34の長手方向に間隔をおいて複数の空気吹き出し口30Aが設けられている。本実施の形態では、空気吹き出し部30は、複数の空気吹き出し口30A、ダクト34を含んで構成されている。
図3(A)、(B)に示すように、空気吹き出し部30は、それらからエアを噴出することにより窓開口16に沿って上方から下方に向かうエアカーテンACを形成するように設けられている。
この場合、空気吹き出し部30から離れるほどエアカーテンACが車幅方向において窓開口16から離れる傾斜で形成されるように、空気吹き出し部30の向きが設定されている。
なお、図3(A)、(B)において、符号UPは車両上方を示し、符号OUTは車幅方向外方を示す。
また、図3(A)、(B)において、符号36はドアアウタパネル、符号38はドアインナパネル、符号40はドアトリム、符号42はベルトライン、符号43はウェザストリップ、符号44はランチャンネルを示す。
次に、制御系の構成について説明する。
図4に示すように、車両10は、開度センサ46、車速センサ48、エアカーテンスイッチ50、ブロアモータ52、ブロアファン54、前記のダクト34、ECU56を含んで構成されている。
開度センサ46は、ドアガラス14の開度Kを検出し、その検出結果をECU56に供給するものである。
車速センサ48は、車速Vを検出し、その検出結果をECU56に供給するものである。
エアカーテンスイッチ50は、車室内の適宜箇所に設けられ、乗員による手動操作によってエアカーテンACの機能を有効とするか無効とするかをECU56に指示するものである。
ブロアモータ52は、ECU56によって回転が制御されるものである。
ブロアファン54は、ブロアモータ52によって回転駆動されることにより、車室内あるいは車外の空気をダクト34に供給するものである。
このようなブロアモータ52およびブロアファン54として、車両10に設けられた車両用空調装置に備えられたものを用いても良いし、車両用空調装置とは別にブロアモータ52およびブロアファン54をエアカーテン専用に設けても良い。
本実施の形態では、図1(A)に示すように、ブロアモータ52およびブロアファン54は、車体前部空間に配置されているが、ブロアモータ52およびブロアファン54をどこに設けるかは任意である。
ECU56は、CPU、制御プログラム等を格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、上述した開度センサ46、車速センサ48、エアカーテンスイッチ50、ブロアモータ52とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
CPUが前記の制御プログラムを実行することにより、ECU56は、空気吹き出し部30へのエアの供給を制御する制御部として機能する。
次に、図5のフローチャートを参照して動作について説明する。
ECU56は、まず、エアカーテンスイッチ50がオンかオフかを判定する(ステップS10)。
ECU56は、エアカーテンスイッチ50がオフならば以下の処理をスキップし、エアカーテンスイッチ50がオンならばステップS12に進む。
すなわち、虫が発生しやすい時期では、エアカーテンスイッチ50をオンにすることでエアカーテンACを形成でき、虫が発生しにくい時期では、エアカーテンスイッチ50をオフにすることでエアカーテンACが無駄に形成されることが無いように図られている。
次いで、ECU56は、開度センサ46から窓開口16の開度Kを取得する(ステップS12)。
次に、ECU56は、開度Kがしきい値Ktを上回ったか否かを判定する(ステップS14)。
ここで、しきい値Ktは、窓開口16の全閉状態の開度、あるいは、窓開口16が数ミリ程度しか開いていない状態の開度に対応しており、窓開口16からの虫の侵入が発生しない程度の開度に対応している。
ステップS14で開度Kがしきい値Kt以下であると判定されると、ECU56は以下の処理をスキップしてステップS10に戻る。
一方、ステップS14で、開度Kがしきい値Ktを上回っていると判定された場合、ECU56は車速Vを取得する。(ステップS16)。
次いで、ECU56は、車速Vがしきい値Vtを上回るか否かを判定する(ステップS18)。
ここで、しきい値Vtは、例えば、時速40km/h程度であり、しきい値Vtを上回る車速Vでは、窓開口16の側方を流れる走行風により虫が車室内へ侵入することができない車速として設定される。
車速Vがしきい値Vt以下であると判定された場合は、ECU56は、開度Kの大きさおよび車速Vに対応したブロアファン54の回転数を決定し(ステップS20),ブロアモータ52を制御する(ステップS22)。これにより、ダクト34の空気吹き出し部30からエアが吹き出され、窓開口16に沿って延在する上方から下方に向かうエアカーテンACが形成される。以下、ステップS10に戻り、同様の処理を繰り返す。
具体的には、ECU56は、開度Kが大きいほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにブロアモータ52を制御する。
すなわち、図3(A)に示すように、窓開口16の開度Kが小さいときには、小さい窓開口16を覆うに足る長さのエアカーテンACを形成する。
また、図3(B)に示すように、窓開口16の開度Kが大きいときには、大きい窓開口16を覆うに足る長さのエアカーテンACを形成する。
このようにすることで、窓開口16の開度の大小に拘わらず虫の車室内への侵入を阻止するように図られている。
また、ECU56は、車速Vが低いほどエアの供給量を増大させる、すなわち、車速Vが低いほど虫が者室内に侵入しやすくなるため、車速に対応させエアカーテンACを構成する空気の流れの速さを大きくし、虫の車室内への侵入を阻止するように図られている。
一方、ステップS18で車速Vがしきい値Vtを上回ったと判定された場合は、ECU56はブロアモータ52の回転を停止させ、空気吹き出し部30へのエアの供給を停止し(ステップS24)、ステップS10に戻る。
本実施の形態によれば、窓開口16の上側に窓開口16に沿って延在するエアカーテンACを形成する空気吹き出し部30を設け、窓開口16の開度が大きいほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにし、エアカーテンACの長さを大きく設定したので、走行中に虫が車室内に侵入することを確実に防止する上で有利となる。
また、車速Vが低いほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにしたので、車速Vが低い場合、あるいは、車両停止中の場合のように、虫が入りやすい環境であっても、虫が窓開口16から車室内に侵入することを確実に防止する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、図3(A)、(B)に示すように、エアカーテンACは、空気吹き出し部30から離れるほど、車幅方向において窓開口16から離れる傾斜で形成される。
そのため、車両10走行中に走行風がエアカーテンACの車幅方向内側の箇所から窓開口16を通って車室内に流入しやすくなる。
したがって、エアカーテンACにより虫の車室内への侵入を防止しつつ、車室内に車外の新鮮な空気を取り入れる上で有利となる。
また、車速Vがしきい値Vtを上回ると空気吹き出し部30へのエアの供給を停止するようにした。
そのため、虫が車室内へ侵入しないような車速では、無駄にブロアモータ52を駆動してエアカーテンACを形成することが抑制され、省電力化を図る上で有利となる。
なお、本実施の形態では、空気吹き出し部30が窓開口16の上側に設けられた場合について説明したが、空気吹き出し部30は窓開口16の下側に設けても良い。
この場合には、例えば、フロントドア12のベルトラインにダクト34が埋め込まれ、ダクト34に空気吹き出し部30が形成される。
ただし、空気吹き出し部30を窓開口16の下側に設けた場合、ドアガラス14は窓開口16を全閉した状態から下降し窓開口16が上方から下方に向けて形成されるため、空気吹き出し口30へのエアの供給は、窓開口16の大小に拘わらず実施の形態の窓開口16の全開時と同じ供給量で行われる。
(第2の実施の形態)
次に、図6から図10を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第2の実施の形態では、空気吹き出し口30を窓開口16の上側と下側の双方に設け、窓開口16の開度によって上から下に向かうエアカーテンAC1を形成し、あるいは、上から下に向かうエアカーテンAC1と下から上に向かうエアカーテンAC2の双方を形成するようにしたものである。
窓開口16の上側の空気吹き出し部30が設けられる箇所は、第1の実施の形態と同様に、図7(A)に示すように、Aピラー26およびルーフサイドレール28であってもよく、また、図7(B)に示すように、窓枠32を構成する横枠部3202であってもよい。それらAピラー26およびルーフサイドレール28、あるいは、横枠部3202に上側ダクト34Aが埋め込まれ、上側ダクト34Aの長手方向に間隔をおいて上側の複数の空気吹き出し口30Aが設けられている。
窓開口16の下側の空気吹き出し部30が設けられる箇所は、図8(A)、(B)に示すように、フロントドア12のベルトライン42であり、フロントドア12のベルトライン42に下側ダクト34Bが埋め込まれ、下側ダクト34Bの長手方向に間隔をおいて下側の複数の空気吹き出し口30Aが形成される。
図8(A)、(B)に示すように、窓開口16の上側の空気吹き出し部30は、それらからエアを噴出することにより窓開口16に沿って延在する上方から下方に向かうエアカーテンAC1を形成するように設けられている。
また、窓開口16の下側の空気吹き出し部30は、それらからエアを噴出することにより窓開口16に沿って延在する下方から上方に向かうエアカーテンAC2を形成するように設けられている。
この場合、窓開口16の上側の空気吹き出し部30から離れるほどエアカーテンAC1が車幅方向において窓開口16から離れる傾斜で形成されるように、空気吹き出し部30の向きが設定されると共に、窓開口16の下側の空気吹き出し部30から離れるほどエアカーテンAC2が車幅方向において窓開口16から離れる傾斜で形成されるように、空気吹き出し部30の向きが設定される。
次に、制御系の構成について説明する。
図9に示すように、車両10は、開度センサ46、車速センサ48、エアカーテンスイッチ50、ブロアモータ52、ブロアファン54、ECU56に加えて、前記の上側ダクト34Aおよび下側ダクト34B、切り替えダンパ58を含んで構成されている。
切り替えダンパ58は、ECU56によって制御される不図示のアクチュエータを含んで構成され、アクチュエータの駆動により、ブロアファン54から供給されるエアを上側ダクト34Aおよび下側ダクト34Bの双方に導く第1動作と、上側ダクト34Aのみに導く第2動作との2つの動作を選択的に行なうものである。
次に、図10のフローチャートを参照して動作について説明する。
ECU56は、まず、エアカーテンスイッチ50がオンかオフかを判定する(ステップS40)。
ECU56は、エアカーテンスイッチ50がオフならば以下の処理をスキップし、エアカーテンスイッチ50がオンならばステップS42に進む。
次いで、ECU56は、開度センサ46から開度Kを取得する(ステップS42)。
ECU56は、開度Kが第1しきい値Kt1を上回ったか否かを判定する(ステップS44)。
ここで第1しきい値Kt1は、第1の実施の形態のしきい値Ktと同様に、窓開口16の全閉状態の開度、あるいは、窓開口16が数ミリ程度しか開いていない状態の開度であり、窓開口16からの虫の侵入が発生しない状態の開度に対応している。
ステップS44で開度Kが第1しきい値Kt1を上回っていないと判定されると、ECU56は以下の処理をスキップしてステップS40に戻る。
一方、ステップS44で、開度Kが第1しきい値Kt1以下であると判定された場合、ECU56は車速Vを取得する。(ステップS46)。
次いで、ECU56は、車速Vがしきい値Vtを上回るか否かを判定する(ステップS48)。
ここで、しきい値Vtは、第1の実施の形態と同様に、窓開口16の側方を流れる走行風により虫が車室内へ侵入することができない車速として設定される。
車速Vがしきい値Vt以下であると判定された場合は、ECU56は、開度Kが第2しきい値Kt2を上回るか否かを判定する(ステップS50)。
ここで、第2しきい値Kt2は、例えば窓開口16の半開状態、すなわち開度K=50%が設定されており、言い換えると、上方から下方に向かうエアカーテンAC1および下方から上方に向かうエアカーテンAC2の双方のエアカーテンを形成するか、あるいは、第2しきい値Kt2は、上方から下方に向かうエアカーテンAC1のみを形成するかを判定するためのしきい値となっている。
ステップS50で開度Kが第2しきい値Kt2を上回っていると判定された場合は、ECU56は、切り替えダンパ58を第1動作に切り替え、上側ダクト34Aおよび下側ダクト34Bの双方にブロアファン54からのエアが供給される状態とする(ステップS52)。
次いで、ECU56は、ステップS46で取得した開度Kの大きさと、ステップS46で取得した車速Vに対応したブロアファン54の回転数を決定し(ステップS54),ブロアモータ52を制御する(ステップS56)。これにより、上側ダクト34Aおよび下側ダクト34Bの空気吹き出し部30からエアが吹き出され、窓開口16に沿って延在する上方から下方に向かうエアカーテンAC1と窓開口16に沿って延在する下方から上方に向かうエアカーテンAC2との双方が形成される。以下、ステップS40に戻り同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS50で開度Kが第2しきい値Kt2以下であると判定された場合は、ECU56は、切り替えダンパ58を第2動作に切り替え、上側ダクト34Aにブロアファン54からのエアが供給される状態とする(ステップS58)。
次いで、ECU56は、ステップS46で取得した開度Kの大きさと、ステップS46で取得した車速Vに対応したブロアファン54の回転数を決定し(ステップS54),ブロアモータ52を制御する(ステップS56)。これにより、上側ダクト34Aの空気吹き出し部30からエアが吹き出され、窓開口16に沿って延在する上方から下方に向かうエアカーテンAC1が形成される。以下、ステップS40に戻り同様の処理を繰り返す。
具体的には、ECU56は、開度Kが第2しきい値Kt2を上回ると、上方から下方に向かうエアカーテンAC1および下方から上方に向かうエアカーテンAC2の双方のエアカーテンを形成し、開度Kが第2しきい値Kt2以下ならば、上方から下方に向かうエアカーテンAC1のみを形成する。
また、第1の実施の形態と同様に、ECU56は、開度Kが大きいほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにブロアモータ52を制御し、車速Vが低いほどエアの供給量を増大させる。また、ECU56は、車速Vが低いほど空気吹き出し部30へのエアの供給量を増大させるようにブロアモータ52を制御する。
一方、ステップS48で車速Vがしきい値Vtを上回ったと判定された場合は、ECU56はブロアモータ52の回転を停止させ、空気吹き出し部30へのエアの供給を停止し(ステップS60)、ステップS40に戻る。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、窓開口16の開度Kが第2しきい値Kt2上回る場合には、窓開口16に沿って延在する上方から下方に向かうエアカーテンAC1と窓開口16に沿って延在する下方から上方に向かうエアカーテンAC2との双方を形成したので、窓開口16の開度が大きい場合であっても虫の車室内への侵入を確実に阻止する上でより有利となる。
また、窓開口16の開度Kが第2しきい値Kt2以下の場合には、1つのエアカーテンAC1を形成するようにしたので、無駄なブロアファン54の駆動によりエアカーテンA2を形成することを抑制でき、省電力化を図る上で有利となる。
また、図8(A)、(B)に示すように、窓開口16の上側の空気吹き出し部30から吹き出されるエアによるエアカーテンAC1と、窓開口16の下側の空気吹き出し部30から吹き出されるエアによるエアカーテンAC2との双方は、空気吹き出し部30から離れるほど、車幅方向において窓開口16から離れる傾斜で形成される。
したがって、第1の実施の形態と同様に、車両走行中に走行風が各エアカーテンAC1、AC2の車幅方向内側の箇所に流入しやすく、各エアカーテンAC1、AC2により虫の車室内への侵入を防止しつつ、車室内に車外の新鮮な空気を取り入れる上で有利となる。
なお、実施の形態では、車両用ドア12がフロントドア12である場合について説明したが、本発明は、リアドアにも広く適用可能である。
また、実施の形態では、ドアがヒンジ式である場合について説明したが、ドアはスライドドアであってもよく、ドアの開閉方式は限定されず、様々な開閉方式のドアに広く適用可能である。
10 車両
12 車両用ドア
14 ドアガラス
16 窓開口
30 空気吹き出し部
30A 空気吹き出し口
34 ダクト
34A 上側ダクト
34B 下側ダクト
AC エアカーテン
AC1、AC2 エアカーテン

Claims (5)

  1. ドアガラスにより開閉可能な窓開口を有する車両用ドアであって、
    前記窓開口の上側または下側に設けられ、エアを噴出することにより前記窓開口に沿って延在するエアカーテンを形成する空気吹き出し部と、
    前記空気吹き出し部へのエアの供給を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記窓開口の開度が大きいほど前記空気吹き出し部への前記エアの供給量を増大させる、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記制御部は、車速が低いほどエアの供給量を増大させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア。
  3. 前記空気吹き出し部は、前記窓開口の上側と下側の双方に設けられ、
    前記制御部は、前記窓開口の開度がしきい値以下の場合、前記上側の空気吹き出し部にエアを供給し前記窓開口に沿って上から下に向かうエアカーテンを形成し、
    前記制御部は、前記窓開口の開度がしきい値を超えると、前記上側と下側の双方の空気吹き出し部にエアを供給し前記窓開口に沿って上から下に向かうエアカーテンと、下から上に向かうエアカーテンを形成する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用ドア。
  4. 前記エアカーテンは、前記空気吹き出し部から離れるほど、車幅方向において前記窓開口から離れる傾斜で形成される、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の車両用ドア。
  5. 前記制御部は、車速がしきい値を上回ると前記空気吹き出し部へのエアの供給を停止する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の車両用ドア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112572113A (zh) * 2021-03-01 2021-03-30 浙江工商职业技术学院 一种汽车车门结构
CN112594905A (zh) * 2020-12-17 2021-04-02 青岛海尔空调器有限总公司 用于智慧家居控制的方法、装置及空调

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