JP2006316432A - パワーウインドウ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置が被水した際に、リーク検知のリアルタイム性を向上することができるパワーウインドウ装置を提供する。
【解決手段】 PWスイッチ6のスイッチ側コネクタ12に、被水検知端子21,22を設け、PWモータ7のモータ側コネクタ30に、被水検知端子38,39を設け、被水検知端子21,38を被水検知用ハーネス23で接続する。パワーウインドウ装置1が被水した際には、各コネクタ12,30内のDOWN端子14(31)及びUP端子16(32)がリークするのに先立ち、被水検知端子21,22,38,39がリークする。PWモータ7のCPU25は、被水検知端子21,22,38,39でリークを検出すると、スイッチ操作の判断基準となる閾値を設定変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操作手段の開閉操作により窓部材を自動で昇降させるパワーウインドウ装置に関する。
従来、車両には、ドアのウインドウガラスを自動で昇降(開閉)させるべくパワーウインドウ装置が搭載されている。パワーウインドウ装置は、車内(例えばドア内側面)に設置された昇降スイッチが操作されると、DCモータ等の駆動モータを駆動してウインドウガラスを昇降させる装置である。例えば、昇降スイッチが下降操作されると、駆動モータが正転してウインドウガラスが下降し、ウインドウガラスが開いた状態で昇降スイッチが上昇操作されると、駆動モータが逆転してウインドウガラスが上昇する。
この種のパワーウインドウ装置は、ECU(Electric Control Unit) を内蔵したモータユニットと、モータユニットを作動させる際に操作するスイッチユニットとからなる。通常、モータユニットはECUを内蔵しているということで防水構造をとっているが、スイッチユニットはコスト面等の関係上、非防水構造のものが多く、モータユニットとスイッチユニットとを繋ぐコネクタの接続部分も非防水構造をとっているものが大半である。
従って、例えば水没等により車体が浸水した場合や、雨降り時に雨水が車体を伝ってドア内部に侵入した場合、パワーウインドウ装置が浸水して非防水部分が被水することがある。例えばパワーウインドウ装置がローアクティブ駆動の場合、非防水部分が被水してスイッチユニット内の信号線やコネクタの接続部分等がGNDリークすると、スイッチユニットからスイッチ信号が正確にモータユニットに出力されなくなる。このため、スイッチユニットを操作していないにも拘らずウインドウガラスが開いたり、スイッチユニットを操作してもウインドウガラスが開かなくなったりするなどの誤動作の生じる可能性がある。
ここで、スイッチユニット内の信号線やコネクタの接続部分等がGNDリークした場合でも、スイッチ操作に基づく駆動モータの作動性を確保する技術が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、上昇スイッチ及び下降スイッチから各々延びる信号線をCPUの各スイッチ信号入力ポートに接続し、各々の信号線を途中で分岐してその分岐線をCPUの各アナログ信号入力ポートに接続する。スイッチ等に水が付着して信号入力ポートに対する入力電圧が第1閾値よりも低くなった場合には、スイッチ信号をアナログ信号入力ポートで監視し、アナログ信号入力ポートの入力電圧とリーク電圧よりも低い第2閾値とを比較してスイッチ操作を判別する。
特開2002−176795号(第3頁、第2図)
ところが、スイッチ信号入力ポートに対する入力電圧がGNDリークによって低下した際、例えばその下降勾配が大きいと、入力電圧の演算速度が遅い場合には、実際に入力電圧が第1閾値を下回るタイミングから暫く経た後に、閾値が第1閾値から第2閾値に変更される状況になることも考えられる。この場合、実際に入力電圧が第1閾値を下回ってから、閾値が第2閾値に変更されるまでの期間において、スイッチが誤作動する状況になってしまうため、スイッチ誤動作防止という観点から閾値変更タイミングにリアルタイム性が要求されていた。
また、GNDリークした際のスイッチの誤動作を防止する手法として、GNDリークによって減る分のスイッチ信号電流を増加する手法がある。即ち、パワーウインドウ装置がローアクティブ駆動の場合、GNDリークによってスイッチ信号電流が減ったとしても、その減り分の電流を増やすことでスイッチ信号をHレベル状態に保ち、パワーウインドウ装置の耐リーク性を確保する。
更に、パワーウインドウ装置がリークした際のスイッチ誤動作防止の他の手法としては、スイッチユニットとモータユニットとを繋ぐコネクタの端子配列を工夫する手法がある。これは、例えばパワーウインドウ装置がローアクティブ駆動の場合、UP端子及びDOWN端子を電源系(バッテリ系)の端子で囲んだり、逆にパワーウインドウ装置がハイアクティブの場合、UP端子及びDOWN端子をGND系の端子で囲んだりすることで、耐リーク性を確保する手法である。
しかし、スイッチ信号電流を増加する手法や、スイッチユニットとモータユニットとを繋ぐコネクタの端子配列を工夫する手法を用いた場合には、スイッチ入力パターン、つまりパワーウインドウ装置がローアクティブ駆動とハイアクティブ駆動との間でシステムに変わると、スイッチ信号電流やコネクタ端子配列の調整が必要となる。従って、これら手法は汎用性に劣る問題があり、他の方法で耐リーク性を確保したい要望もあった。
本発明の目的は、装置が被水した際に、リーク検知のリアルタイム性を向上することができるパワーウインドウ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、窓部材を昇降する際に操作する操作ユニットと、昇降駆動源及びその制御装置がユニット化された駆動ユニットとを備え、前記操作ユニット及び前記駆動ユニットは、各ユニットが有するコネクタ同士を信号線で各々結線することにより電気的に接続され、前記制御装置は前記信号線を介して前記操作ユニットから操作信号を入力し、その操作信号の信号電圧とその閾値との比較結果に基づき前記昇降駆動源を駆動して前記窓部材を昇降させるパワーウインドウ装置において、前記操作ユニット及び前記駆動ユニットの前記各コネクタには、上昇側端子及び下降側端子とリーク端子との間に被水検知端子が各々設けられ、当該被水検知端子同士は該被水検知端子用の信号線を介して接続され、前記駆動ユニット内の前記制御装置は、前記被水検知端子を介して検出した端子電圧と、予め設定された設定値とを比較し、その比較結果に基づき前記閾値を設定変更することを要旨とする。
この発明によれば、操作ユニットが操作されると、その操作に応じた操作信号が信号線を介して駆動ユニットに出力される。即ち、操作ユニットで窓部材を上昇させる操作が行われると、その上昇操作に応じた操作信号が駆動ユニットに出力され、操作ユニットで窓部材の上昇操作が解除されると、その解除操作に応じた操作信号が駆動ユニットに出力される。このとき、駆動ユニットの制御装置がその操作信号を入力し、制御装置がその信号電圧と閾値とを比較することで操作ユニットでの昇降操作の有無を認識し、昇降駆動源を駆動して窓部材を上昇又は下降させる。
また、本発明においては操作ユニット及び駆動ユニットの各コネクタに被水検知端子を設け、これら被水検知端子を上昇側端子及び下降側端子とリーク端子との間に配置した状態とする。従って、例えばパワーウインドウ装置が浸水した際には、上昇側端子及び下降側端子がリークするのに先立ち、被水検知端子が先にリークする。よって、被水検知端子によって上昇側端子及び下降側端子の被水を先行して検知することが可能となるため、パワーウインドウ装置が被水した際に、リーク検知のリアルタイム性を向上することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記被水検知端子は、前記上昇側端子及び前記下降側端子に対して隣接する位置に配置されていることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、上昇側端子及び下降側端子に対して隣接する位置に被水検知端子が配置されているため、上昇側端子及び下降側端子が被水するか否かを、より確実に検知することが可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御装置は、前記端子電圧が前記設定値となると前記閾値をその際の第1閾値から第2閾値に変更し、前記閾値が前記第2閾値となった状態を一定時間保持することを要旨とする。
この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、端子電圧が設定値となると、閾値を第2閾値に設定した状態が一定時間保持される。ここで、端子電圧が設定値となった直後、即ちパワーウインドウ装置が被水した直後は、端子電圧の変動が大きいという現状があり、例えばパワーウインドウ装置が被水した直後に端子電圧を基にして閾値を設定すると、不安定な値を閾値として設定してしまうことになりかねない。しかし、本発明においては、パワーウインドウ装置が被水した直後の一定時間の間、閾値を第2閾値として保持するので、不安定な値を閾値として設定するような状況にならずに済む。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記制御装置は、前記端子電圧が前記設定値となると前記閾値をその際の第1閾値から第2閾値に変更し、前記閾値を前記第2閾値に設定した後、当該端子電圧に基づき決まる第3閾値を、前記第2閾値に代えて前記閾値として設定することを要旨とする。
この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、端子電圧が設定値となった際、即ちパワーウインドウ装置が被水した際、被水直後と被水から所定時間経過後とでは、端子電圧の値の異なる場合が多い。従って、被水検知から所定時間の間は閾値を第2閾値に設定し、第2閾値の設定後においては端子電圧に基づき決まる第3閾値に閾値を設定するようにすれば、被水直後と被水から所定時間経過後とで端子電圧が異なる場合でも、各状態において適した閾値を設定することが可能となる。また、操作ユニットのスイッチ接点部が被水時に電食すると、スイッチオン時の上昇側端子(下降側端子)の端子電圧が通常の値から変化することがあり、閾値の値によっては操作ユニットの操作を正確に認識することができない可能性がある。しかし、本発明は閾値がその端子電圧の変化に応じた値に設定されることになるので、操作ユニットが操作された際の操作誤認識が生じ難い。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記制御装置は、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に設定した後において前記端子電圧を定期的に監視し、その監視タイミングで前記第3閾値を逐次更新することを要旨とする。
この発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、端子電圧に基づき決まる第3閾値が端子電圧の監視タイミングで更新される。従って、閾値をその時々に応じた好適な値に設定することが可能となり、パワーウインドウ装置の誤作動防止効果に一層効果を奏する。
本発明によれば、装置が被水した際に、リーク検知のリアルタイム性を向上することができる。
以下、本発明を具体化したパワーウインドウ装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1は、パワーウインドウ装置1の電気構成を示す回路図である。本例のパワーウインドウ装置1は、車両2(図2参照)のサイドドア3のウインドウガラス4を、駆動モータ5の駆動力によって自動で昇降させる装置である。パワーウインドウ装置1は、窓開閉時に操作するパワーウインドウスイッチ(以下、PWスイッチと記す)6と、PWスイッチ6の操作に基づき駆動モータ5を駆動してウインドウガラス4を昇降するパワーウインドモータ(以下、PWモータと記す)7とを備えている。PWスイッチ6及びPWモータ7は、車両2のサイドドア3ごとに配設されている。なお、ウインドウガラス4が窓部材に、駆動モータ5が昇降駆動源に、PWスイッチ6が操作ユニットに、PWモータ7が駆動ユニットに各々相当する。
PWスイッチ6は、例えば下降機能、上昇機能、自動下降機能(オート下降機能)、自動上昇機能(オート上昇機能)等を有するスイッチである。即ち、PWスイッチ6は2段クリック式の中立位置自動復帰型揺動スイッチであり、スイッチ部8が一端側(下降側)又は他端側(上昇側)が1段押圧されると、そのスイッチ操作されている間でオン状態となってウインドウガラス4が下降又は上昇する。また、スイッチ部8が更に深く押し込まれて2段押圧されると、その押された側のスイッチがオート状態となり、再スイッチ操作されるまでウインドウガラス4が連続下降・連続上昇する。
PWスイッチ6は、ウインドウガラス4を下降操作する際にオンするDOWNスイッチ9と、ウインドウガラス4を上昇操作する際にオンするUPスイッチ10と、オート機能を作動させる際にオンするATスイッチ(オートスイッチ)11とを備えている。例えば、スイッチ部8が下降側に1段押圧(マニュアル操作)されると、DOWNスイッチ9がオン状態となり、スイッチ部8が下降側に2段押圧(オート操作)されると、DOWNスイッチ9及びATスイッチ11が同時にオン状態となる。
PWスイッチ6には、各種ハーネスを接続可能なスイッチ側コネクタ12が形成されている。スイッチ側コネクタ12には、DOWN信号線用ハーネス13の一端を接続可能なDOWN端子14と、UP信号線用ハーネス15の一端を接続可能なUP端子16と、AT信号線用ハーネス17に一端を接続可能なAT端子18と、GND信号線用ハーネス19aの一端を接続可能なGND端子20とが形成されている。DOWNスイッチ9は、一端がDOWN端子14に接続され、他端がGND端子20に接続されている。UPスイッチ10は、一端がUP端子16に接続され、他端がGND端子20に接続されている。ATスイッチ11は、一端がAT端子18に接続され、他端がGND端子20に接続されている。なお、各種ハーネス13,15,17が信号線を構成する。
スイッチ側コネクタ12には、DOWN端子14、UP端子16、AT端子18及びGND端子20の他に、パワーウインドウ装置1の被水を検知する複数(本例は2つ)の被水検知端子21,22が増設されている。スイッチ側コネクタ12に設けた2つの被水検知端子21,22は、同コネクタ12の内部において端子同士が電気的に接続され、これら2つの端子21,22のうちの一方(本例は被水検知端子21)に被水検知用ハーネス23の一端が接続されている。なお、被水検知用ハーネス23が被水検知用の信号線に相当する。
PWモータ7は、駆動モータ5にECU(Electric Control Unit) 24を一体に取り付けたECU内蔵のモータユニットである。ECU24は、PWスイッチ6から入力する各種操作信号を基に駆動モータ5を駆動制御してウインドウガラス4を昇降させるデバイスであり、本例ではLレベルの操作信号を入力した際に駆動モータ5を駆動するローアクティブ駆動である。ECU24は、CPU(Central Processing Unit) 25、ROM(Read-Only Memory)26及びRAM(Random-Access Memory)27及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)28等を備えている。なお、ECU24が制御装置に相当する。
ROM26には、ウインドウガラス4を昇降する際に実行される昇降制御プログラムが記憶されている。昇降制御プログラムは、PWスイッチ6が下降操作された際に駆動モータ5を所定速度で他方向に回転させてウインドウガラス4を下降させ、PWスイッチ6が上昇操作された際に駆動モータ5を所定速度で一方向に回転させてウインドウガラス4を上昇させるプログラムである。CPU25はECU24を統括制御するデバイスであり、ROM26の昇降制御プログラムを実行することによって、駆動回路29を介してウインドウガラス4の昇降制御を行う。
PWモータ7には、PWスイッチ6から延びる各種ハーネスを接続可能なモータ側コネクタ30が形成されている。モータ側コネクタ30には、DOWN信号線用ハーネス13の他端を接続可能なDOWN端子31と、UP信号線用ハーネス15の他端を接続可能なUP端子32と、AT信号線用ハーネス17の他端を接続可能なAT端子33とが形成されている。モータ側コネクタ30には、GND信号線用ハーネス19bの一端を接続可能なGND端子34と、電源(バッテリ)+Bから延びる電源用ハーネス19cを接続可能な電源端子35とが形成されている。なお、スイッチ側コネクタ12及びモータ側コネクタ30がコネクタを構成し、DOWN端子14,31が下降側端子を構成し、UP端子16,32が上昇側端子を構成する。また、GND端子20,34がリーク端子を構成する。
CPU25は、その第1A/D入力ポート25aが第1抵抗R1を介してDOWN端子31に接続され、その第2A/D入力ポート25bが第2抵抗R2を介してUP端子32に接続され、その第3A/D入力ポート25cが第3抵抗R3を介してAT端子33に接続されている。また、第1抵抗R1及びDOWN端子31の中点が第4抵抗R4を介して電源+Bに接続され、第2抵抗R2及びUP端子32の中点が第5抵抗R5を介して電源+Bに接続され、第3抵抗R3及びAT端子33の中点が第6抵抗R6を介して電源+Bに接続されている。
CPU25は、DOWN端子31、UP端子32及びAT端子33の各DOWN端子電圧VDN、UP端子電圧VUP及びAT端子電圧VATと、PWスイッチ6が操作されたと検知し得る閾値Vss(図4参照)とを逐次比較する。CPU25は、その比較結果に基づき駆動回路29を駆動モータ5を駆動制御し、ウインドウガラス4を昇降させる。この閾値Vssは、パワーウインドウ装置1が被水していない場合、これら端子電圧VDN,VUP,VATがこの閾値電圧を下回れば、PWスイッチ6が操作されたとみなし得るレベルの電圧値(第1閾値Vs)に設定される。なお、DOWN端子電圧VDN、UP端子電圧VUP及びAT端子電圧VATが信号電圧を構成する。
例えば、PWスイッチ6のスイッチ部8が下降側に1段押圧操作されると、DOWNスイッチ9がオン状態となってDOWN端子電圧VDNが低下する。CPU25はDOWN端子電圧VDNが閾値Vssを下回ったことを検出すると、PWスイッチ6が下降操作されたと判断し、DOWN端子電圧VDNが閾値Vssを下回っている間、駆動モータ5を一方向に回転させてウインドウガラス4を下降させる。なお、詳細は述べないがスイッチ部8が上昇側に1段押圧操作された場合も同様に作動する。
また、例えばPWスイッチ6のスイッチ部8が下降側に2段押圧操作されると、DOWNスイッチ9及びATスイッチ11がオン状態となって、DOWN端子電圧VDNとAT端子電圧VATとが共に低下する。CPU25はDOWN端子電圧VDN及びAT端子電圧VATが共に閾値Vssを下回ったことを検出すると、PWスイッチ6がオート下降操作されたと判断し、PWスイッチ6が再操作されるまで、駆動モータ5を一方向に回転させてウインドウガラス4を下降させる。なお、詳細は述べないがスイッチ部8が上昇側に2段押圧操作された場合も同様に作動する。
モータ側コネクタ30には、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)36を電気接続可能なIG端子37が形成されている。IGスイッチ36は、例えばOFF位置、ACC位置、IG位置及びSTART位置の4位置をとり、操作位置がIG位置にある際にIG信号SIGをPWモータ7に出力する。CPU25は、IGスイッチ36からIG信号SIGを入力している際にウインドウガラス4の昇降操作を許可し、IGスイッチ36がIG位置以外の操作位置にある際には、IG信号SIGを入力しないことからウインドウガラス4の昇降操作を禁止する。
モータ側コネクタ30には、DOWN端子31、UP端子32、AT端子33、GND端子34及び電源端子35の他に、パワーウインドウ装置1の被水を検知する複数(本例は2つ)の被水検知端子38,39が増設されている。モータ側コネクタ30に設けた2つの被水検知端子38,39は、同コネクタ内部において電気的に接続され、これら端子38,39のうちの一方(本例は被水検知端子38)に被水検知用ハーネス23の他端が接続されている。被水検知端子38,39は、第7抵抗R7を介してCPU25の被水検知用A/D入力ポート25dに接続され、第8抵抗R8を介して電源+Bに接続されている。
昇降制御プログラムには、パワーウインドウ装置1が被水した際に閾値Vssを変更する被水検知プログラムが含まれている。被水検知プログラムは、パワーウインドウ装置1の被水を、DOWN端子14,31及びUP端子16,32が被水するのに先駆けて被水検知端子21,22,38,39で先行検知し、被水を検知した際に閾値Vssを所定値に設定変更するプログラムである。CPU25は、IGスイッチ36からIG信号SIGを入力してウインドウガラス4の昇降操作を許可している状態の際、この被水検知プログラムを常時実行してパワーウインドウ装置1の被水有無を監視する。
図3は、スイッチ側コネクタ12及びモータ側コネクタ30の正面図である。スイッチ側コネクタ12及びモータ側コネクタ30は一部の端子配列が任意であるが、DOWN用、UP用及び被水検知用の各端子は同じ配置位置構造であるため、同一図で図示する。DOWN端子14及びUP端子16は、スイッチ側コネクタ12の端に配置されている。即ち、スイッチ側コネクタ12が図3の紙面において縦2列、横4列の端子配列を有している場合、その端(図3では右端)の縦2枡にDOWN端子14及びUP端子16が配置されている。なお、モータ側コネクタ30のDOWN端子31及びUP端子32も同様の位置に配置されている。
また、図3の紙面において左側2列の合計4枡に配置する端子種類は、スイッチ側コネクタ12及びモータ側コネクタ30の各々において任意となっている。例えば、スイッチ側コネクタ12の場合、この任意の端子配置スペースにはAT端子18やGND端子20等が配置される。また、モータ側コネクタ30の場合、この任意の端子配置スペースにはAT端子33、GND端子34、電源端子35及びIG端子37が配置される。
被水検知端子21,22は、DOWN端子14及びUP端子16と、GND端子20との間に配置され、本例においては右端から2番目の縦2枡に各々配置されている。このため、被水検知端子21,22は、DOWN端子14及びUP端子16に対して隣接する位置、即ちDOWN端子14及びUP端子16を囲うような位置に配置された状態となる。従って、パワーウインドウ装置1が被水した際には、DOWN端子14及びUP端子16がGNDリークするのに先駆けて、被水検知端子21,22がGNDリークするため、被水検知端子21,22による被水の先行検知が可能である。なお、モータ側コネクタ30の被水検知端子38,39も同様の位置に配置され、被水の先行検知が可能である。
次に、本例のパワーウインドウ装置1の作用を説明する。
まず、パワーウインドウ装置1が被水していなければ、図4(a)に示すように被水検知端子21,22,38,39の端子電圧(以下、被水検知端子電圧と記す)Vxは+B電圧に応じた電圧値を保つため、CPU25は被水検知用A/D入力ポート25dで+B電圧に応じたHレベルの被水検知端子電圧Vxを入力する。従って、CPU25はパワーウインドウ装置1が被水していないと判断し、PWスイッチ6から操作信号としてDOWN信号SDN又はUP信号SUPを入力した場合、第1閾値Vsを用いてDOWN信号SDN又はUP信号SUPの電圧レベルの比較判定を行う。なお、被水検知端子電圧Vxが端子電圧に相当し、DOWN信号SDN及びUP信号SUPが操作信号を構成する。
一方、パワーウインドウ装置1が被水すると、最終的にはDOWN端子14(31)、UP端子16(32)及び被水検知端子21,22,38,39の何れも被水状態となってGNDリークする状況となる。このとき、本例においては図4(a),(b)に示すようにDOWN端子14(31)及びUP端子16(32)に先駆けて、被水検知端子21,22,38,39の何れかが先にGNDリークする。被水検知端子21,22,38,39の何れかがGNDリークすると、被水検知端子電圧Vxは+B電圧からリーク抵抗に応じた電圧値に低下する。従って、CPU25は+Bよりも低い電圧値の被水検知端子電圧Vxを被水検知用A/D入力ポート25dで入力することになる。
被水検知端子電圧Vxの低下に伴い、CPU25は被水検知端子電圧Vxが設定値V2を下回った(Vx<V2が成立した)ことを検出すると、閾値Vssを第1閾値Vsから第2閾値V0に変更する。設定値V2は、被水検知端子電圧Vxが設定値V2となって閾値VssがVsからV0に変更される際に、閾値VssがV0となる前にDOWN端子電圧VDN(又はUP端子電圧VUP)がVsに至らないような値に設定されている。第2閾値V0は、パワーウインドウ装置1が被水してDOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)が電圧低下した際のピーク値よりも低く、しかもDOWNスイッチ9(UPスイッチ10)がオンした際のDOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)よりも高い値に設定されている。
CPU25は、図4(c)に示すように一定時間Tの間、閾値Vssを第2閾値V0に設定した状態を保持する。ここで、パワーウインドウ装置1が被水した際のDOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)は、DOWN端子14,31(UP端子16,32)がGNDリークした際、図4(b)に示すように電圧値が急激に低下し、ピーク値をとった後に電圧値が再上昇して、+B電圧よりも低い所定の値で安定する電圧波形をとる。従って、一定時間Tは、パワーウインドウ装置1の被水時に、ピーク値まで一旦低下したDOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)が、安定した状態になるまでに必要な時間に設定されている。
CPU25は、閾値VssをV0に設定してから一定時間Tが経過した後、閾値Vssを第2閾値V0に代えて第3閾値V1に設定する。ここで、被水検知端子電圧Vxは、閾値VssをV0に設定してから一定時間Tが経過しているといっても、実際のところは図5に示すように電圧値が完全に安定している状態とはなっておらず、状況(被水具合、水質等)に応じて、多少の大小はあるものの電圧波形が脈動した状態をとる現状がある。
これを踏まえ、CPU25は閾値VssをV0に設定してから一定時間Tが経過した後、被水検知端子電圧Vxを逐次監視し、その監視タイミングで第3閾値V1を逐次更新する。この処理として、まずCPU25は、閾値VssをV0に設定してから一定時間Tが経過した時間t0のタイミングで、被水検知用A/D入力ポート25dで入力する被水検知端子電圧Vxをモニタし、そのモニタした際の端子電圧Vs1から所定値Vdec を減算した値V1aを閾値V1の候補値として算出する。このとき、この閾値算出が一回目であれば、その際に算出した値V1aが第3閾値V1として設定される。
CPU25は、一回目の閾値算出を行ってから所定時間txが経過した後、被水検知端子電圧Vxを再度モニタし、そのモニタした際の端子電圧Vs2から所定値Vdec を減算した値V1bを閾値V1の候補値として算出する。CPU25はこのとき算出した候補値V1bと、1つ前に算出した候補値V1aとの大きさを比較し、値の低い方の候補値を閾値V1として設定する。
ところで、被水検知端子電圧Vxの電圧波形が脈動するということは、DOWN端子電圧VDNやUP端子電圧VUPも電圧波形は脈動する状態となる。従って、閾値V1の候補値算出を行った際、このとき算出した値とその一つ前の値を比較して低い方を第3閾値V1として設定するのは、モニタするタイミングで算出した値をそのまま閾値Vssとして設定すると、DOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)が、スイッチ操作なしに閾値Vssを下回る可能性が高くなるからである。即ち、DOWN端子電圧VDN又はUP端子電圧VUPが脈動により低下したとしても、その電圧値がスイッチ操作なしに閾値Vssを下回る可能性をできるだけ低くするために、第3閾値V1をできる限り低く設定している。CPU25は第3閾値V1の候補値を算出する度に上記した処理を繰り返し行って、第3閾値V1を設定する。
パワーウインドウ装置1が被水した際、図4(b)に示すようにDOWN端子電圧VDN及びUP端子電圧VUPは、最終的に+B電圧よりも低い電圧値に落ち着く状態となり、この状態でPWスイッチ6が下降操作された際には、DOWN端子電圧VDNが第3閾値V1を下回った状態となる。CPU25はDOWN端子電圧VDNが第3閾値V1を下回ったことを検出すると、PWスイッチ6が下降操作されたと判断して駆動モータ5を一方向に駆動して、ウインドウガラス4を下降させる。
本発明においては、パワーウインドウ装置1が被水した際には、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)がリークするのに先立ち、被水検知端子21,22,38,39がリークするため、これら被水検知端子21,22,38,39を用いてDOWN端子14,31及びUP端子16,32の被水を先行検知する。被水検知端子電圧Vxが設定値V2を下回ると、スイッチ誤動作を防止すべく閾値Vssが第1閾値Vsから第2閾値V0に変更される。従って、DOWN端子14,31及びUP端子16,32がリークする前に、これら端子14,16,31,32のリークを検知することが可能となり、リーク検知のリアルタイム性を向上することが可能となる。
また、背景技術で述べたように、GNDリークした際のスイッチの誤動作を防止する手法として、GNDリークによって減る分の操作信号電流を増加する手法や、各コネクタ12,30の端子配列を工夫する手法がある。しかし、これら手法を用いると、スイッチ入力パターン、つまりパワーウインドウ装置1がローアクティブ駆動とハイアクティブ駆動との間でシステムに変わると、操作信号電流やコネクタ端子配列の調整が必要となる。しかし、本例の方法を用いれば、スイッチ入力パターンが変わったとしても、スイッチ電流やコネクタ端子配列の調整が不要となるため、PWスイッチ6やPWモータ7の汎用性も向上する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)パワーウインドウ装置1が被水した際には、被水検知端子21,22,38,39で、DOWN端子14,31及びUP端子16,32のリークを先行検知する。従って、DOWN端子14,31及びUP端子16,32がリークする前に端子14,16,31,32のリークを検知することができ、リーク検知のリアルタイム性を向上することができる。
(2)DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)に対して隣接する位置に被水検知端子21,22(38,39)を配置した。従って、被水検知端子21,22(38,39)が被水すればDOWN端子14(31)及びUP端子16(32)も被水した状態になり易いことから、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)の被水をより正確に検知することができる。また、これら被水検知端子21,22(38,39)は、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)を囲むように配置されている。従って、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)が被水する際には、必ず被水検知端子21,22,38,39が被水した状態となることから、被水検知端子21,22,38,39による被水の先行検知の確実性を向上できる。
(3)パワーウインドウ装置1の被水時、被水検知端子電圧Vxが設定値V2になって閾値Vssが第2閾値V0に設定された際、閾値Vssが第2閾値V0に設定された状態を、一定時間Tの間で保持する。図4(a)に示すように、被水直後においては被水検知端子電圧Vxが安定しない現状があるため、例えば被水直後、被水検知端子電圧Vxを基に閾値V0を更新する手法をとると、不安定な値を閾値Vssとして設定してしまうことになる。しかし、本例は被水直後において閾値Vssを第2閾値V0で一定値に保持するので、上記のような不安定な値を閾値Vssとして設定するような状況にならずに済む。また、CPU25はこの一定時間Tの間、閾値演算を逐次行わずに済むことにもなり、CPU25の処理負担も減る。
(4)閾値Vssを第2閾値V0とした状態を一定時間Tの間で保持した後、被水検知端子電圧Vxをモニタして、閾値Vssをそのときの被水検知端子電圧Vxよりも低い第3閾値V1に設定する。従って、一定時間Tの経過後に第2閾値V0を更新すべく被水検知端子電圧Vxを基に第3閾値V1を算出する手法をとったとしても、被水検知端子電圧Vxが安定した後に閾値設定を行うので、安定した値を第3閾値V1として設定することができる。また、パワーウインドウ装置1が被水した際の現象としては、被水後の時間経過によってPWスイッチ6のスイッチ接点部が電食してオン抵抗が上がり、スイッチオン時のDOWN端子電圧VDN(UP端子電圧VUP)の端子電圧VDN(VUP)が通常の電圧値よりも高くなる場合がある。このとき、一旦設定した閾値VssがV0のような低い電圧のままであると、スイッチON時にスイッチオン操作を認識できない可能性がある。しかし、本例は一定時間Tの経過後、端子電圧Vxに応じた値に閾値Vssを再設定するので、スイッチオン時にスイッチオン操作を認識できなくなる状況が生じ難くなる。
(5)閾値Vssが第3閾値V1に設定された際、その第3閾値V1は被水検知端子電圧Vxをモニタするタイミングで逐次更新されるので、第3閾値V1をその都度に応じた好適な値に設定することができ、ひいてはパワーウインドウ装置1のスイッチ誤動作を生じ難くすることができる。また、第3閾値V1の設定は、被水検知端子電圧Vxのモニタタイミングで算出した値と、その一つ前に算出した値とを比較し、低い方の値を第3閾値V1として設定する手法が用いられる。従って、DOWN端子電圧VDN又はUP端子電圧VUPが脈動により低下する状況となっても、その電圧値がスイッチ操作なしに閾値Vssを下回る可能性をできるだけ低くすることができ、パワーウインドウ装置1のスイッチ誤動作を一層生じ難くすることができる。また、上記(4)で述べたようなPWスイッチ6の電食に起因してスイッチオン操作を認識できなくなる状況も生じ難くすることができる。
なお、本実施形態は上記構成に限定されず、例えば以下の態様に変更してもよい。
・ スイッチ側コネクタ12及びモータ側コネクタ30は、縦2列、横4列の端子配列を有する構造に限定されない。例えば、図6に示すように縦3列、横4列の端子配列構造としてもよく、右端の最上段の1枡と右端から2列目の3枡とに被水検知端子50を合計4つ配置し、これら被水検知端子50,50,…でDOWN端子14(31)及びUP端子16(32)を囲い込んでもよい。また、スイッチ側コネクタ12とモータ側コネクタ30の端子配列構造は必ずしも同一とする必要はなく、各々異なる構造としてもよい。
・ 被水検知端子21,22(38,39)は、必ずしもDOWN端子14(31)及びUP端子16(32)に隣接している必要はなく、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)とGND端子20(34)との間に配置されていればよい。
・ PWスイッチ6は、各サイドドア3に設けられたサイドドア用のスイッチに限定されない。例えば、運転席から他座席(即ち、助手席及びリア左右席)のウインドウガラス4をリモート操作するリモートPWスイッチでもよい。
・ パワーウインドウ装置1は、CPU25がLレベルの操作信号を入力した際に、駆動モータ5を駆動してウインドウガラス4を昇降するローアクティブ駆動に限らず、Hレベルの操作信号の入力を条件にウインドウガラス4を昇降するハイアクティブ駆動でもよい。
・ パワーウインドウ装置1が被水して被水検知端子電圧VxがV2まで低下した際、閾値Vsが第2閾値V0に引き下げられた状態が一定時間Tの間で保持されることに限定されない。例えば、閾値Vsが第2閾値V0に設定された後、直ぐに被水検知端子電圧Vxのモニタ監視を開始し、その被水検知端子電圧Vxに応じた値に閾値Vsを逐次更新してもよい。
・ 第3閾値V1は必ずしも更新される必要はなく、1度設定した後は更新されなくてもよい。この場合、被水検知端子電圧Vxが充分に安定した後に第3閾値V1を設定する必要がある。
・ パワーウインドウ装置1が被水したとしても、被水検知端子電圧Vxが+B電圧に復帰した場合には、閾値Vssが元の第1閾値Vsに復帰してもよい。
・ 被水検知端子21,22(38,39)で囲まれる端子は、DOWN端子14(31)及びUP端子16(32)のみに限らず、これら端子に加えて例えばAT端子18(33)が含まれてもよい。
・ 閾値VssはDOWN端子電圧VDN、UP端子電圧VUP及びAT端子電圧VATの間で同じ値であることに限らず、これら端子電圧ごとに異なる値でもよい。
・ CPU25が被水検知端子電圧Vxをモニタするタイミング(即ち、第3閾値V1の更新タイミング)は一定時間であることに限らず、例えば時間が経過するに連れて時間間隔が長くなる構成でもよい。これは、パワーウインドウ装置1が被水した際、被水直後においては被水検知端子電圧Vxは不安定な状態となるが、時間が経過するに連れて被水検知端子電圧Vxは安定するからである。
・ 昇降駆動源は駆動モータ5に限定されず、例えばシリンダ等の他の駆動源を用いてもよい。
・ パワーウインドウ装置1は、PWスイッチ6が長押しされたことを条件にオート状態となる構成でもよい。
・ 本例のパワーウインドウ装置1は、車両のウインドウガラス4に採用されることに限定されず、例えば住宅等の各種建物の窓ガラスに採用してもよい。また、車両であっても、それは自動車に限らず、例えば電車や産業車両等の各種車両を含むものとする。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)請求項2〜5のいずれかにおいて、前記被水検知端子は、前記上昇側端子及び下降側端子を囲むように配置されている。この場合、上昇側端子及び下降側端子が被水するか否かを、より一層確実に検知することが可能となる。
(2)請求項1又は2において、前記変更手段は、前記端子電圧が前記設定値となると、前記閾値をその際の第1閾値から第2閾値に変更してその状態を一定時間保持し、一定時間経過後、当該端子電圧に基づき決まる第3閾値を、前記第2閾値に代えて前記閾値として設定する。この場合、不安定な値を閾値として設定するような状況にならずに済み、しかも各々の状態に適した閾値を設定することが可能となる。
(3)前記技術的思想(2)において、前記変更手段は、前記端子電圧が前記設定値となると前記閾値を第2閾値に変更してその状態を一定時間保持し、一定時間経過後、前記端子電圧を定期的に監視し、その監視タイミングで前記第3閾値を逐次更新する。この場合、不安定な値を閾値として設定するような状況にならずに済み、閾値をその時々に応じた好適な値に設定することが可能となる。
一実施形態におけるパワーウインドウ装置の電気構成を示す回路図。 車両のサイドドアの正面図。 スイッチ側コネクタ及びモータ側コネクタの正面図。 (a)は被水検知端子電圧の波形図、(b)はDOWN端子電圧(UP端子電圧)の波形図、(c)は閾値の波形図。 被水検知端子電圧の電圧波形の一部を拡大した波形図。 別例におけるスイッチ側コネクタ及びモータ側コネクタの正面図。
符号の説明
1…パワーウインドウ装置、4…窓部材としてのウインドウガラス、5…昇降駆動源としての駆動モータ、6…操作ユニットとしてのPWスイッチ、7…駆動ユニットとしてのPWモータ、12…コネクタを構成するスイッチ側コネクタ、13,15,17…信号線を構成する各種ハーネス、14,31…下降側端子としてのDOWN端子、16,32…上昇側端子としてのUP端子、20,34…リーク端子を構成するGND端子、21,22,38,39,50…被水検知端子、23…被水検知用の信号線としての被水検知用ハーネス、24…制御装置としてのECU、30…コネクタを構成するモータ側コネクタ、35…リーク端子を構成する電源端子、SDN…操作信号を構成するDOWN信号、SUP…操作信号を構成するUP信号、VDN,VUP,VAT…信号電圧を構成する各種端子電圧、Vx…端子電圧としての被水検知端子電圧、V2…設定値、Vss…閾値、Vs…第1閾値、V0…第2閾値、V1…第3閾値、T…一定時間。

Claims (5)

  1. 窓部材を昇降する際に操作する操作ユニットと、昇降駆動源及びその制御装置がユニット化された駆動ユニットとを備え、前記操作ユニット及び前記駆動ユニットは、各ユニットが有するコネクタ同士を信号線で各々結線することにより電気的に接続され、前記制御装置は前記信号線を介して前記操作ユニットから操作信号を入力し、その操作信号の信号電圧とその閾値との比較結果に基づき前記昇降駆動源を駆動して前記窓部材を昇降させるパワーウインドウ装置において、
    前記操作ユニット及び前記駆動ユニットの前記各コネクタには、上昇側端子及び下降側端子とリーク端子との間に被水検知端子が各々設けられ、当該被水検知端子同士は該被水検知端子用の信号線を介して接続され、前記駆動ユニット内の前記制御装置は、前記被水検知端子を介して検出した端子電圧と、予め設定された設定値とを比較し、その比較結果に基づき前記閾値を設定変更することを特徴とするパワーウインドウ装置。
  2. 前記被水検知端子は、前記上昇側端子及び前記下降側端子に対して隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーウインドウ装置。
  3. 前記制御装置は、前記端子電圧が前記設定値となると前記閾値をその際の第1閾値から第2閾値に変更し、前記閾値が前記第2閾値となった状態を一定時間保持することを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーウインドウ装置。
  4. 前記制御装置は、前記端子電圧が前記設定値となると前記閾値をその際の第1閾値から第2閾値に変更し、前記閾値を前記第2閾値に設定した後、当該端子電圧に基づき決まる第3閾値を、前記第2閾値に代えて前記閾値として設定することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のパワーウインドウ装置。
  5. 前記制御装置は、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に設定した後において前記端子電圧を定期的に監視し、その監視タイミングで前記第3閾値を逐次更新することを特徴とする請求項4に記載のパワーウインドウ装置。
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