JP2006314731A - 飲料等供給・販売システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 急須やティーポットを用意することなくカップ容器に湯や冷水等を注ぐだけで、無害・安全で、淹れたての香りや風味が楽しめる飲料を調製することのできる装置を提供す。
【解決手段】 水道水を原水として逆浸透膜装置で製造した純水を生成する純水製造供装置とカップ状容器の供給部とをシステム的に組み合わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は飲料原材料を純水製造装置から供給される純水により抽出または溶解して飲食に供することができるシステムに関するものである。
日常的に飲まれる飲料等は、お茶や紅茶の場合、急須、ティーポットあるいは茶漉し具に茶葉を入れ、そこに湯を注いで抽出したお茶や紅茶を湯呑みやティーカップ等に入れて飲んだり、市販のペットボトル入りまたは缶入りのお茶や紅茶等を購入して飲むのが一般的であり、使用される水も大体において水道水を使用するか、あるいは浄水器を通した浄水を使用するのが通常である。
水道水には、塩素、塩酸や次亜塩素酸、トリハロメタン(浄水場で添加される殺菌用塩素が素となり水道水中の残留塩素とアンモニア性窒素、フミン質、等の有機物とが反応して生成され、発ガン性があると言われている)、などの有害物質やカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル成分や各種の金属イオン成分が含まれている。
一方、お茶類、コーヒーなどの味や香気は、カテキン、テアニン、タンニン類、カフェイン、アミノ酸、遊離還元糖などの成分の微妙なバランスにより構成されている。
ミネラル分と呼ばれる各種イオンは、水中に溶解している状態では香味成分であるテアニン、カテキン、タンニン、カフェインと非常に反応しやすく、微量でも変色や味の変化、凝集物による濁りなどを起こす。この反応生成物質により、上品な渋みやまろやかな苦味を呈することによる微妙な香味バランスを重要な要素とする上等な茶葉、コーヒーなどの原材料ほどマイナスの影響を大きく受ける。
またアンモニアに起因する硝酸性窒素や水道水に混入される殺菌用の塩素は、茶葉に含まれるビタミン類(特にビタミンC)、アミノ酸、糖類の破壊や変質を起こし、まろやかな渋み、コクなどを狂わせる。
塩素は水と反応し、次亜塩素酸を生じ、塩酸と活性酸素に分解する。この活性酸素は人体細胞を破壊する。さらに塩素は呼吸器の粘膜を傷つけ、喘息等の呼吸器疾患をさらに悪化させる。
従来から、購入した商品にその店舗においてポットや給湯器からの給湯サービスはあったが、その給湯水は通常の水道水を使用しているので、前述のような各主成分やカルキ臭が抜けきれず風味を阻害する。
このような味の劣化を回避するために工場段階で純水を使用して缶入りまたはペットボトル入り飲料を製造した場合であっても需要者の手に渡るまでの間に時間を要することとなり、風味や香りが損なわれてしまう。
しかもこれらの製品には流通過程に乗せるために防腐剤をしなければならないという問題点があるが、本発明のようにその場で調製する場合には防腐剤をまったく使用しなくて良い。
需要者/購入者がその場で逆浸透膜装置で製造した純水を使用して、しかも急須やティーポットを用意することなくカップ容器に湯や冷水等を注ぐだけで、無害・安全で、淹れたての香りや風味が楽しめるようにした飲料等を享受できるシステムを提供することにより前述の各問題点の解決を図るものである。
逆浸透膜装置で製造した純水は、金属イオン成分、ミネラル成分や塩素およびトリハロメタン等の不純物を極限まで除去しているので、安全で飲料原料の持っている風味を充分に引き出すことができる。
また、飲料原料を収納したカップ状容器を購入した場所において、純水の供給を受けて飲料等をその場で調製することができるので、一般的な浄水器を通した水や水道水を使用して家庭で作るよりむしろ安全で香味の豊かな茶、コーヒー等を飲むことができるシステムである。
コンビニエンスストアや高速道路のサービスエリア、あるいは持ち帰り弁当の販売店等においても、小型化した逆浸透膜純水製造装置とカップ状容器の供給部とから成るシステムを採用することにより、従来の飲料製造部内臓タイプの自動販売機においては原材料抽出滓の取り出し廃棄をしなければならなかったが、このような煩わしい処理が解消されることとなる。
本発明のシステムによる逆浸透膜純水を使用することにより、お茶やコーヒーの場合を例にとると、一般家庭において水道水や浄水器生成による浄水を使用して淹れるよりも、原料の持ち味を充分に引き出し、時間経過による変質も少なく、香りと風味の極めて良い飲み物を楽しめることとなる。
以下、本発明の飲料等供給・販売システムの実施の形態を図面に基づいて緑茶のケースを例にとり説明する。第1図は飲料等原料を入れたカップ状容器供給部1と純水製造供給装置2とを一体的に収納した販売装置3である。右側のカップ状容器供給部1の複数段の棚にはカップ状容器4が収納されている。
このカップ状容器4内には、一種類の緑茶でも良いが、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、等の各種の茶葉を購入者の好みに応じて選択可能に収納しても良い、また各名産地別による茶葉を各種揃えて収納しても良い。
第1図では購入者が自分で取り出して、その料金をレジで支払って純水供給装置2で湯または冷水をカップ状容器4に注ぐタイプであるが、カップ状容器供給部1を自動販売機タイプにすることもでき、この場合にカップ状容器にバーコード、QRコード等の識別マークを付しておき、そのマークを検出することにより純水製造供給装置の純水供給部が開放される機構を採用すると無人タイプの独立した自動販売機となり、カップ状容器の購入者のみが純水の提供を受けることができるようになる。
第2図は純水製造供給装置2の正面図で第1図の販売装置1の純水製造供給装置収納部6内に設置されており、下方部に設けられたカップ戴置台7に飲料原料を内蔵したカップを置き、希望する温度の純水を温度域毎に割り当てられたボタン8−a、b、cを押してカップ内に注ぐ。
第3図は純水製造供給装置2内部機構概略を表し、第4図の流れ図で示すように純水を製造処理する。
原水は通常の水道水を使用するように配管されているので、人手を煩わすことなく水の補給ができる。
原水はプレセディメントフィルター9により鉄サビや砂等を除去したのち、カーボンフィルター11により塩素、カルキ、カビ等を除去し、次に送水ポンプ12で逆浸透メンブレン13に送り込み、ここでダイオキシン・トリハロメタン・各細菌・有害物質などを除去し純水を生成し、不要となった約50%の水はドレーン14により排出される。残りの約50%の純水はポストカーボンフィルター15により臭気、色等を除去される。
最後にバイオセラミックス16を通過させ、水に活性力を与える。
第5図は純水製造供給装置とカップ状容器の供給部とを一体型に組み込んだタイプのレジカウンターに設置された状態を示し、一つの例として、ここでは需要者が純水器の横に陳列された第6図に示すリーフ入りの紙コップ4を取り出しレジでチェック支払い後にシールを取りキャップをはずし、中に入っている窒素処理してあるアルミの袋からリーフ入りの不織布ティーバッグを取り出し、コップ4の中に入れ、逆浸透膜純水製造装置でお湯または冷水を注ぎキャップをして持ち帰る。
不織布ティーバッグ4aは三角形でゆったりとお茶が良く注出できる構造として、中の茶葉も冷水用には抽出し易いように通常より細かくする工夫をすると良い。
また、カップも第7図のように二重カップ状容器5としても良い。ここで、外容器5−aとそれより小さい内容器5−bとにより形成される飲料原料収納部5−cに茶葉等の飲料原料5−dが入れられており、純水を注いで抽出された飲料と抽出滓とが内容器5−bの底面に設けられたフィルター部5−eにより分離され、通常のコップから飲むのと同様の感覚で飲むことができる。
純水製造供給装置とカップ状容器の供給部とを一体化した飲料等供給装置 純水製造供給装置の正面図 純水製造供給装置内部機構概略図 水処理の過程を示す図 一体型飲料等供給装置をレジカウンターに設置した状態を示す図 リーフ入りコップの内部断面図 二重カップの内部断面図
符号の説明
1 カップ状容器供給部
2 純水製造供給装置
3 カップ状容器供給部と純水製造供給装置とを一体的に収納した販売装置
4 カップ状容器
4−a ティーバッグ入り茶葉
5 飲料原料収納二重カップ状容器
5−a 外容器
5−b 内容器
5−c 飲料原料収納部
5−d 飲料原料
5−e フィルター部
6 純水製造供給装置収納部
7 カップ戴置台
8−a 熱湯ボタン
8−b 常温水ボタン
8−c 冷水ボタン
9 プレセディメントフィルター
10 ソレノイドバルブ
11 カーボンフィルター
12 送水ポンプ
13 逆浸透メンブレン
14 ドレーン
15 ポストカーボンフィルター
16 バイオセラミックス

Claims (7)

  1. 純水製造供給装置およびカップ状容器の供給部とから成り、カップ状容器には抽出または溶解するための飲料等原料が収納されており、純水製造供給装置からの純水をそのカップ状容器に給水することにより飲食に供することができるように飲食品等をその場で調製することを特徴とする飲料等供給・販売システム。
  2. 純水製造供給装置およびカップ状容器の供給部とは一体的に構成されていることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
  3. 純水製造供給装置およびカップ状容器の供給部とは独立して構成されていることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
  4. 飲料等原料は、茶葉、粉砕コーヒー豆、粉末ジュース、味噌汁の素、スープの素、カップ麺具材、漢方薬原料のいずれかであることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
  5. 純水の温度域を熱湯、常温水、冷水等のいずれかを選択的に供給できる純水製造供給装置であることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
  6. 純水は逆浸透膜により製造されることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
  7. カップ状容器にバーコード、QRコード等の識別マークが付され、そのマークを検出することにより純水製造供給装置の純水供給部が開放されることを特徴とする請求項1における飲料等供給システム。
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