JP2006314530A - 靴紐緩め具および紐靴 - Google Patents
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Abstract
【課題】 靴紐を緩めやすい靴紐緩め具および該緩め具を備えた紐靴を提供する。
【解決手段】 靴紐緩め具7は、舌片部5と、舌片部5の両側に位置する左右の甲被部3,4と、左右の甲被部3,4を接続する靴紐6とを有する紐靴1に取付けられる靴紐緩め具である。靴紐緩め具7が矢印Aの方向に引き上げられることで、靴紐6が緩められる。そして、靴紐緩め具7は、靴紐6が通される孔部を有する。該孔部は、紐靴1の幅方向中心の両側に配置されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 靴紐緩め具7は、舌片部5と、舌片部5の両側に位置する左右の甲被部3,4と、左右の甲被部3,4を接続する靴紐6とを有する紐靴1に取付けられる靴紐緩め具である。靴紐緩め具7が矢印Aの方向に引き上げられることで、靴紐6が緩められる。そして、靴紐緩め具7は、靴紐6が通される孔部を有する。該孔部は、紐靴1の幅方向中心の両側に配置されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、靴紐緩め具および紐靴に関し、特に、靴紐を緩める際に用いる靴紐緩め具および該緩め具を備えた紐靴に関する。
靴紐を緩めるための靴紐緩め具が従来から知られている。
たとえば、特開2003−33205号公報(特許文献1)においては、舌片部に連結される固定端と、舌片部上を左右に横切る靴紐の下を通り抜ける自由端とを有する連結部材を備えた紐靴が開示されている。
たとえば、特開2003−33205号公報(特許文献1)においては、舌片部に連結される固定端と、舌片部上を左右に横切る靴紐の下を通り抜ける自由端とを有する連結部材を備えた紐靴が開示されている。
また、特開2004−215936号公報(特許文献2)においては、靴紐を挿通する穴を2つ形成した本体と、本体に接続されてループ部を形成した帯体とを備えた靴紐緩め具が開示されている。
特開2003−33205号公報
特開2004−215936号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載されるような靴紐緩め具においては、緩め具の引き上げ方向と、該緩め具を引き上げたときに靴紐が動く方向とが比較的大きな角度で交差する。この角度を小さくすることで、緩め具を引き上げる力を、より効率よく、靴紐を引き上げる力として伝えることができると考えられる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、靴紐を緩めやすい靴紐緩め具および該緩め具を備えた紐靴を提供することにある。
本発明に係る靴紐緩め具は、舌片部と、該舌片部の両側に位置する左右の甲被部と、該左右の甲被部を接続する靴紐とを有する紐靴に取付けられる靴紐緩め具であって、把持部と、把持部が引き上げられることに伴なって靴紐を引き上げて緩める引き上げ部とを備え、靴紐を締めた状態で、引き上げ部が紐靴の幅方向中心の両側に配置されている。
上記構成によれば、把持部を引き上げる方向と、引き上げ部によって引き上げられた靴紐が動く方向とのなす角度が比較的小さくなる。この結果、把持部を引き上げる力を効率よく靴紐を緩める力として伝えることができるので、靴紐を緩めやすくすることができる。
上記靴紐緩め具において、好ましくは、引き上げ部は、靴紐が通される孔部を有する。これにより、簡単な構造で確実に靴紐を引き上げることができる。
上記靴紐緩め具において、好ましくは、引き上げ部は、左右の甲被部上に位置するように形成される。これにより、靴紐緩め具を付けた状態で紐靴を装着しても、装着者が違和感を感じることが抑制される。
上記靴紐緩め具において、好ましくは、引き上げ部は、靴紐が通される鳩目孔に合わせた位置に形成される。これにより、把持部を引き上げる方向と、引き上げ部によって引き上げられた靴紐が動く方向とのなす角度をより小さくすることができる。この結果、靴紐がさらに緩めやすくなる。
上記靴紐緩め具において、好ましくは、孔部は、紐靴の幅方向に沿って延びるように形成される。
上記構成によれば、靴紐を締める際に、靴紐緩め具が靴紐の動きを阻害することが抑制される。そして、靴紐を緩める際は、孔部の縁端によって靴紐を引き上げることができる。すなわち、靴紐が締めやすく、かつ、緩めやすくなる。
上記靴紐緩め具は、好ましくは、紐靴の上面に沿うような湾曲形状を有する。これにより、靴紐緩め具を付けた状態で紐靴を装着しても、装着者が違和感を感じることが抑制される。
上記靴紐緩め具において、好ましくは、把持部は、手の指を通すことが可能なループ部を有する。これにより、靴紐を緩める際に、把持部が引き上げやすくなる。
本発明に係る紐靴は、上述した靴紐緩め具を備える。これにより、靴紐を緩めやすい紐靴が提供される。
本発明によれば、靴紐を緩めやすい靴紐緩め具が提供される。
以下に、本発明に基づく靴紐緩め具および紐靴の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る靴紐緩め具は、紐靴に取付けられるものである。靴紐緩め具は、典型的には紐靴と別体で形成されるが、1つの変形例として、たとえば、紐靴の舌片部などと一体に形成されていてもよい。
本実施の形態に係る靴紐緩め具は、紐靴に取付けられるものである。靴紐緩め具は、典型的には紐靴と別体で形成されるが、1つの変形例として、たとえば、紐靴の舌片部などと一体に形成されていてもよい。
紐靴は、舌片部と、該舌片部の両側に位置する左右の甲被部と、該左右の甲被部を接続する靴紐とを有する。靴紐緩め具は、把持部と、把持部が引き上げられることに伴なって靴紐を引き上げて緩める引き上げ部とを有する。ここで、把持部と引き上げ部とは、典型的には一体で形成されるが、これらを別体で形成した後に組合わせることも可能である。把持部と引き上げ部とを組合わせる方法としては、たとえば、嵌合、縫着、接着などが考えられる。把持部および引き上げ部は、たとえば樹脂で形成されてもよいし、金属で形成されていてもよいし、樹脂と金属との組合わせで形成されてもよい。
本実施の形態に係る靴紐緩め具の1つの特徴として、靴紐を締めた状態で、引き上げ部が紐靴の幅方向中心の両側に配置されていることが挙げられる。これにより、把持部を引き上げる方向と、引き上げ部によって引き上げられる靴紐が動く方向とのなす角度が比較的小さくなる。この結果、把持部を引き上げる力を靴紐を緩める力として効率よく伝えることができるので、靴紐を緩めやすくすることができる。
引き上げ部は、典型的には、靴紐が通される孔部により構成されるが、靴紐を係止する係止部によって引き上げ部が構成されてもよいし、孔部と係止部とを組合わせて用いてもよい。
引き上げ部は、典型的には、左右の甲被部上にそれぞれ1箇所ずつ形成される。これにより、靴紐緩め具を付けた状態で紐靴を装着しても、装着者が違和感を感じることが抑制される。
引き上げ部は、典型的には、靴紐が通される鳩目孔に合わせた位置に形成される。これにより、把持部を引き上げる方向と、引き上げ部によって引き上げられた靴紐が動く方向とのなす角度をより小さくすることができる。
ただし、引き上げ部の形成位置は必ずしも上記に限定されず、舌片部上に設けられる場合もある。また、引き上げ部の形成箇所数は2箇所に限定されず、たとえば、左右の甲被部上にそれぞれ2箇所ずつ、合計4箇所に形成されてもよい。
靴紐緩め具は、紐靴の幅方向中心に関して左右対称な形状を有する。典型的には、紐靴の幅方向中心に把持部が位置し、その幅方向中心に関して左右対称な位置に引き上げ部が位置する。
ただし、靴紐緩め具の形状は必ずしも上記に限定されず、紐靴の幅方向中心に関して左右非対称な形状を有する場合もある。また、左右の引き上げ部が、紐靴の幅方向中心に関して左右非対称な位置に配置される場合もある。
引き上げ部が孔部により構成される場合、該孔部は、1つの例として、紐靴の幅方向に沿って延びるように形成されてもよい。この場合、靴紐を締める際に靴紐緩め具が靴紐の動きを阻害することが抑制される。一方で、靴紐を緩める際は、孔部の縁端によって靴紐を引き上げることができる。
靴紐緩め具は、典型的には、紐靴の上面に沿うような湾曲形状を有する。これにより、靴紐緩め具を付けた状態で紐靴を装着しても、装着者が違和感を感じることが抑制される。ただし、靴紐緩め具の形状は必ずしも湾曲形状に限定されず、たとえば平面形状であってもよい。
靴紐を緩める際に引き上げられる把持部は、典型的には、手の指を通すことが可能なループ部を有する。これにより、靴紐を緩める際に、把持部が引き上げやすくなる。ただし、必ずしも把持部がループ部を有している必要はなく、棒状の把持部やT型の把持部が形成されてもよい。また、把持部を引き上げやすくするために、該把持部の表面に凹凸部を設けたり、該表面を粗くしたりして、滑り止めの機能を持たせることも有効である。
以下、本発明に係る靴紐緩め具および紐靴の実施例1〜7について、図1〜図30を用いて説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
図1は、実施例1に係る靴紐緩め具を紐靴に取付けた状態を示す図である。そして、図2は、図1に示される靴紐緩め具によって靴紐を緩める様子を示した図である。
図1を参照して、紐靴1は、履口部2と、履口部2の前方に位置する左甲被部3および右甲被部4と、左右の甲被部3,4の間に位置する舌片部5と、主として舌片部5上を通過し、左右の甲被部3,4に形成された鳩目孔に通されることによって該左右の甲被部3,4を接続する靴紐6とを有する。
本実施例に係る靴紐緩め具7は、紐靴1に取付けられる。靴紐緩め具に形成された孔部(詳細は後述する。)に靴紐6を通してから靴紐6を締めて結ぶことで、靴紐緩め具7が紐靴1に取付けられる。紐靴1の装着者は、靴紐緩め具7を取付けたままで、歩行や運動を行なうことが可能である。
図2を参照して、靴紐6を緩める際は、靴紐6の結びを解いた後、靴紐緩め具7を上方向(矢印A方向)に引き上げる。これにより、靴紐6が緩められ、履口部2が開く。この結果、靴が脱ぎやすくなる。なお、靴紐6を緩めるのは必ずしも靴を脱ぐ時だけに限定されず、たとえば、休憩の際に靴紐6の締結力を和らげてリラックスしたい時にも靴紐6を緩める場合がある。その際、靴紐6の先端が踏まれることを抑制するために、靴紐6の先端を靴紐緩め具7に引っ掛けておくことができる。
図3は、靴紐緩め具7の正面図である。そして、図4,図5は、それぞれ、靴紐緩め具7を矢印DR1方向,矢印DR2方向からみた状態を示す図である。
図3〜図5を参照して、靴紐緩め具7は、把持部71と、引き上げ部72とを有する。把持部71と引き上げ部72とは、1つの樹脂部材により一体に形成されている。また、靴紐緩め具7は、紐靴の幅方向中心に関して左右対称な形状を有している。そして、靴紐緩め具7は、紐靴1の上面に沿うような湾曲形状を有している。
把持部71は、靴紐を緩める際に把持されて引き上げられる部分である。そして、把持部71は、手の指を通すことが可能なループ部710を有する。
引き上げ部72は、把持部71が引き上げられることに伴なって靴紐を引き上げる部分である。そして、引き上げ部72は、孔部721,722を有する。孔部721,722には、それぞれ、補強のための金属部材720が取付けられている。孔部721,722に靴紐が通される。
孔部721は、左甲被部3上における履口部2側から二番目の鳩目孔に対応する位置に設けられる。そして、孔部722は、右甲被部4上における履口部2側から二番目の鳩目孔に対応する位置に設けられる。
次に、本実施例の効果について説明する。図25,図26は、本実施例に係る靴紐緩め具7の引き上げ時の力の作用を説明する図である。また、図27,図28は、参考例1に係る靴紐緩め具の引き上げ時の力の作用を説明する図である。そして、図29は、参考例2に係る靴紐緩め具の側面図であり、図30は、参考例2に係る靴紐緩め具の引き上げ時の力の作用を説明する図である。
図27を参照して、参考例1に係る紐靴緩め具7Aは、矢印AA方向に引き上げられる。これにより、図28に示すように、靴紐6Aは、矢印AA1方向,矢印AA2方向に動いて緩められる。この場合、矢印AA1方向,矢印AA2方向に動く靴紐が互いに擦れ合うことによる摩擦抵抗が生じる。また、靴紐緩め具7Aが引き上げられる方向(矢印AA方向)と、靴紐6Aが動く方向(矢印AA1方向,矢印AA2方向)とのなす角度が比較的大きい。したがって、靴紐緩め具7Aを引き上げる力を靴紐6Aを緩める力として伝える際のロスが比較的大きい。
図29を参照して、参考例2に係る靴紐緩め具7Bは、把持部71Bと引き上げ部72Bとを有している。また、引き上げ部72Bには、靴紐6Bが通される2つの孔部721B,722Bが形成されている。図30を参照して、靴紐緩め具7Bは、矢印AB方向に引き上げられる。これにより、靴紐6Bは、矢印AB1方向,矢印AB2方向に動いて緩められる。本参考例においても、靴紐緩め具7Bが引き上げられる方向(矢印AB方向)と、靴紐6Bが動く方向(矢印AB1方向,矢印AB2方向)とのなす角度が比較的大きい。したがって、靴紐緩め具7Bを引き上げる力を靴紐6Bを緩める力として伝える際のロスが比較的大きい。
これに対し、本実施例に係る靴紐緩め具7では、図25に示すように、靴紐6が通される孔部が紐靴の幅方向に並ぶように2つ形成されている。ここで、靴紐緩め具7は、矢印A方向に引き上げられる。これにより、図26に示すように、靴紐6は、矢印A1方向,矢印A2方向に動いて緩められる。靴紐緩め具7においては、靴紐緩め具7が引き上げられる方向(矢印A方向)と、靴紐6が動く方向(矢印A1方向,矢印A2方向)とのなす角度が比較的小さい。したがって、靴紐緩め具7を引き上げる力を靴紐6を緩める力として効率よく伝えることができる。結果として、靴紐6が緩めやすくなる。
図6は、実施例2に係る靴紐緩め具の正面図である。そして、図7,図8は、それぞれ、図6に示される靴紐緩め具7を矢印DR1方向,裏面方向からみた状態を示す図である。
本実施例に係る靴紐緩め具7は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、裏面に設けられた突起部に引き上げ部72を設けた点を特徴とする。
図6〜図8を参照して、靴紐緩め具7の裏面に突起が形成される。該突起に貫通孔である孔部721,722が形成される。孔部721には矢印Bの方向に靴紐が通される。孔部722には矢印Cの方向に靴紐が通される。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。
図9は、実施例3に係る靴紐緩め具7の正面図である。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、孔部に代えて係止部によって引き上げ部72を形成した点を特徴とする。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、孔部に代えて係止部によって引き上げ部72を形成した点を特徴とする。
図9を参照して、本実施例においては、紐靴の幅方向に並ぶように、フック状の係止部723,724が形成されている。係止部723,724により、靴紐を引き上げる引き上げ部72が構成される。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。
図10は、実施例4に係る靴紐緩め具7の正面図である。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、引き上げ部72を形成する孔部を長孔とした点を特徴とする。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、引き上げ部72を形成する孔部を長孔とした点を特徴とする。
図10を参照して、把持部71の下部に、紐靴の幅方向に沿って延びるように孔部725が形成されている。そして、孔部725の両端に引き上げ部72が形成される。靴紐を締める際は、孔部725を通る靴紐は矢印D方向に動く。一方で、靴紐を緩める際は、孔部725を通る靴紐は矢印E方向に動く。そして、靴紐は、引き上げ部72によって引き上げられる。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。また、靴紐を緩める際に靴紐緩め具が靴紐の動きを阻害することを抑制することができる。
図11,図12は、実施例5に係る靴紐緩め具7の正面図である。なお、図12は、図11に示される靴紐緩め具の変形例を示す。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、該緩め具の形状に特徴を有する。
図11,図12を参照して、本実施例に係る靴紐緩め具7においては、ループ部710を有する把持部71と、孔部721,722を有する引き上げ部72との間にくびれが形成されている。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。
図13は、実施例6に係る靴紐緩め具7の正面図である。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、把持部71と引き上げ部72とを別部材で形成した点を特徴とする。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、把持部71と引き上げ部72とを別部材で形成した点を特徴とする。
図13を参照して、本実施例に係る靴紐緩め具7においては、ループ部710を形成するリング状の把持部材711によって把持部71が構成され、孔部721,722を有する引き上げ部材726によって引き上げ部72が構成される。そして、把持部材711は、引き上げ部材726を貫通することによって引き上げ部材726と連結されている。これにより、把持部71と引き上げ部72とが組み合わされる。
図14は、図13に示される引き上げ部材726を示した図である。そして、図15,図16は、それぞれ、図14に示される引き上げ部材726を矢印DR1方向,矢印DR2方向からみた状態を示す図である。図14〜図16を参照して、引き上げ部材726は、紐靴の幅方向中心に関して左右対称な形状を有している。そして、引き上げ部材726は、紐靴1の上面に沿うような湾曲形状を有している。
図17,図18は、本実施例に係る靴紐緩め具の変形例を示す図である。なお、図18は、図17に示される靴紐緩め具7の斜視図である。
図17,図18を参照して、本変形例に係る靴紐緩め具7においては、把持部材711と紐状部材712とによって把持部71が構成され、孔部721,722を有する引き上げ部材726によって引き上げ部72が構成される。そして、紐状部材712が引き上げ部材726に通され、その両端が把持部材711に連結されることで、把持部71にループ部710が形成されるとともに、把持部71と引き上げ部72とが組み合わされる。
本実施例に係る靴紐緩め具7のさらなる変形例として、たとえば、図19〜図21に示すような形態が考えられる。図19においては、把持部材711と引き上げ部材726とが嵌め合わされることで、把持部71にループ部710が形成されるとともに、把持部71と引き上げ部72とが組み合わされている。ここでは、靴紐緩め具を引き上げる際、把持部材711を摘んで引き上げてもよいし、ループ部710に指を掛けて引き上げてもよい。
図20,図21においては、把持部材711と引き上げ部材726とが縫着されることで把持部71と引き上げ部72とが組み合わされている。いずれの場合も、把持部71にはループ部710が形成されている。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。
図22〜図24は、実施例7に係る靴紐緩め具を示す斜視図である。なお、図23および図24は、図22に示される靴紐緩め具の変形例を示す。
本実施例に係る靴紐緩め具は、実施例1に係る靴紐緩め具の変形例であって、把持部71にループ部を形成しない点を特徴とする。
把持部71は、図22に示すように楕円状に形成されてもよいし、図23に示すように棒状に形成されてもよい。この場合、把持部71を摘んで引き上げることで、靴紐を緩めることが可能である。なお、図22,図23に示す例では、把持部71上に凹凸が形成されている。これにより、把持部71が摘みやすくなる。また、把持部71は、図24に示すようにT字状に形成されてもよい。この場合、把持部71におけるT字状に形成された部分に指を引っ掛けて引き上げることで、靴紐を緩めることが可能である。
本実施例に係る靴紐緩め具によっても、実施例1と同様の効果を奏する。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、上述した各実施の形態および実施例の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。また、今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、上述した各実施の形態および実施例の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。また、今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 紐靴、2 履口部、3 左甲被部、4 右甲被部、5 舌片部、6,6A,6B 靴紐、7,7A,7B 靴紐緩め具、71 把持部、72,72B 引き上げ部、710 ループ部、711 把持部材、712 紐状部材、720 金属部材、721,721B,722,722B 孔部、723,724 係止部、725 孔部、726 引き上げ部材。
Claims (8)
- 舌片部と、該舌片部の両側に位置する左右の甲被部と、該左右の甲被部を接続する靴紐とを有する紐靴に取付けられる靴紐緩め具であって、
把持部と、
前記把持部が引き上げられることに伴なって前記靴紐を引き上げて緩める引き上げ部とを備え、
前記靴紐を締めた状態で、前記引き上げ部が前記紐靴の幅方向中心の両側に配置されている、靴紐緩め具。 - 前記引き上げ部は、前記靴紐が通される孔部を有する、請求項1に記載の靴紐緩め具。
- 前記引き上げ部は、前記左右の甲被部上に位置するように形成される、請求項1または請求項2に記載の靴紐緩め具。
- 前記引き上げ部は、前記靴紐が通される鳩目孔に合わせた位置に形成される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の靴紐緩め具。
- 前記孔部は、前記紐靴の幅方向に沿って延びるように形成される、請求項2から請求項4のいずれかに記載の靴紐緩め具。
- 前記紐靴の上面に沿うような湾曲形状を有する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の靴紐緩め具。
- 前記把持部は、手の指を通すことが可能なループ部を有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の靴紐緩め具。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の靴紐緩め具を備えた、紐靴。
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