JP3223394U - 靴紐係止具解除用のストラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】靴を脱ぐ又は緩める際に、靴紐係止具による靴紐の係止を簡単に解除できるようにする靴紐係止具解除用のストラップを提供する。【解決手段】甲被部2に設けられた複数対の靴紐掛け7、8と、左右一対の靴紐係止具15と、ストラップ16と、を備え、靴紐係止具は、係止突起と係止環20を備え、左右の靴紐掛け7、8に交互に掛けられて後方に延びる靴紐5の左右の部分27、28は、それぞれ左右の靴紐係止具に係脱可能に係止され、ストラップ16は、その下端部31が靴紐係止具より前方において甲被部に固定され、その上端部にはループ33が設けられ、ループには、右側および左側の靴紐係止具の係止環20から後方に延び出る靴紐の左右の部分36、37が挿通されている。【選択図】図1

Description

本考案は、靴紐の緩みを防止するための靴紐係止具を備えた運動靴、登山靴等の靴に取り付けられ、靴紐係止具(シューレスロック)による靴紐の係止を解除するための靴紐係止具解除用のストラップに関するものである。
従来、靴紐が緩まないようにする、靴紐緊締具を備えた靴が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の靴紐緊締具は、締め付け歯に挟まれた靴紐は閉位置でロックされ、開位置で前後に移動可能なように開位置で係合可能に構成される靴紐(2)の緊締具(1)であって、靴紐の引っ張り方向から外れた方向に靴紐を移動させることにより緊締具の開位置での係合が解除可能となることで靴紐がロックされるものである。
また、靴紐の自由端である両端をそれぞれ通して固定する紐留め具を備えた靴が知られている(特許文献2参照)。
特表2007−512881号公報 実用新案登録第3082371号公報
上記特許文献1に記載の靴紐緊締具は、基部をスライドする摺動部を圧縮バネで付勢して靴紐を緊締する構成であるので、靴紐の留め具としては複数の部品を要し構成が複雑である。
上記特許文献2の紐留め具は、靴紐のズレ等について充分な構造であるのか、明細書の記載からすると具体的な構成は明確ではない。
本考案は、上記従来の問題を踏まえて、靴を履いた状態で靴紐を係止する靴紐係止具を有する靴を脱ぐ又は緩める際に、靴紐係止具による靴紐の係止を簡単に解除できるようにするための靴紐係止具解除用のストラップを実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、甲被部に設けられた左右複数対の靴紐掛けと、複数対の靴紐掛けより後側に設けられた左右一対の靴紐係止具を備えた靴における甲被部の左右方向中央に取り付けられる靴紐係止具解除用のストラップであって、ストラップは、帯状であり、その下端部は、左右の靴紐係止具より前方において甲被部に固定されており、その上端部は、折り返されストラップ本体に縫い付けられてループが形成されており、ループは、右側および左側の靴紐係止具から後方に延び出る靴紐の左右の部分が挿通される構成であることを特徴とする靴紐係止具解除用のストラップを提供する。
本考案は上記課題を解決するために、甲被部に設けられた左右複数対の靴紐掛けと、複数対の靴紐掛けより後側に設けられた左右一対の靴紐係止具を備えた靴における甲被部の左右方向中央に取り付けられる靴紐係止具解除用のストラップであって、左右の靴紐係止具は、それぞれ係止突起と、係止突起に係脱可能に嵌合する係止環と、を備え、左右の靴紐掛けに交互に掛けられて後方に延びる靴紐の左右の部分は、それぞれ左側および右側の係止環に挿通されており、係止突起に係止環が嵌合すると、係止突起と係止環の間に係止される構成であり、ストラップは、帯状であり、その下端部は、左右の靴紐係止具より前方において甲被部に固定されており、その上端部は、折り返されストラップ本体に縫い付けられてループが形成されており、ループは、右側および左側の靴紐係止具の係止環から後方に延び出る靴紐の左右の部分が挿通されている構成であることを特徴とする靴紐係止具解除用のストラップを提供する。
左右の靴紐係止具より後方において足首部の左右両側の位置に、左右一対の靴紐案内片が設けられており、ループに挿通された靴紐の左右の部分は、それぞれさらに靴紐案内片に挿通される構成であることが好ましい。
靴紐係止具は、靴紐係止具本体を備え、係止突起は靴紐係止具本体に形成されており、係止環は靴紐係止具本体に枢着されている構成であることが好ましい。
ループを形成するためのストラップの上端部が折り返されている長さは、ストラップの全長の1/6〜1/5であることが好ましい。
本考案によれば、靴を履いた状態で靴紐を係止する靴紐係止具を有する靴を脱ぐ又は緩める際に、ストラップに指をかけて前方に引いて、ストラップの上端のループに挿通した靴紐における、左側の係止環および右側の係止環から後方に延び出る2つの部分を前方に引きだすことが可能となり、この2つの部分を左右外側に引けば、靴紐を、靴紐係止具による係止から簡単に解除することができる。
本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップの実施例を説明する図であり、主にストラップを適用する靴の甲皮部を示す平面図である。 上記実施例の作用を説明する主に靴の甲皮部を示す平面図である。 上記実施例の作用を説明する主に靴の甲皮部を示す平面図である。 上記実施例を説明する図であり、(a)は靴の側面図であり、(b)はストラップを靴に取り付ける前の斜視図であり、(b)はストラップの上端(先端)にループを形成した状態を示す側面図である。 上記実施例に関する靴紐係止具の構成を説明する図であり(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は靴紐を係止した状態を示す(a)のA−A断面図である。 上記実施例の作用を説明する斜視図であり、(a)は靴紐係止具を解除する前の状態を示し、(b)はストラップを前方に引き出した状態を示す図である。 本考案の構成、作用効果の特徴を比較例と比較して説明する図であり、(a)は本考案のストラップを適用した靴の主に甲皮部を示し、(b)は比較例のストラップを適用した靴の主に甲皮部を示し、(c)は比較例の要部の斜視図である。 上記実施例の具体的な使用に際して、ストラップが上方に突出し邪魔とならないようにする方法を説明する図であり、(a)はストラップが上方に突出した状態を示し、(b)、(c)、(d)は、それぞれ上方に突出させないための第1、第2及び第3の方法を説明する図である。
本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップを備えた靴を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップを備えた靴(以下、単に「靴」という。)の実施例を、図1〜図8を参照して、以下説明する。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記載された考案では、靴のつま先側を前方と言い、靴のかかと側を後方と言い、また、かかと側からつま先側を見て、要するに後方から前方を見て左側を左とし右側を右とする。
本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップを取り付ける靴1は、周知の靴と同様に、図1、図4(a)等に示すように、左右の甲被部(甲革)2の間を塞ぐように、内側に舌部(通称ベロ、タン等と言う。)3が形成されており、舌部3は、つま先側から足首側にかけて、後方かつ上方に向けて延びるように形成されている。
左右の甲被部2の対向する内側縁部6に、複数対の靴紐掛けが取り付けられている。靴紐掛けは、靴紐5を引っ掛けたり通したりして案内する部材であり、形状、材質は異なるが、例えば、靴紐を挿通する折り返部を有する布製の通し片、靴紐通し金具、金属製の靴紐を引っ掛けるフック、靴紐案内片、靴紐を挿通して掛ける鳩目、ホール等がある。
靴1は、図1及び図4(a)等に示すように、甲被部2の前方側に、左右二対の布製の靴紐通し片7が取り付けられ、その後方側に左右二対の靴紐通し金具8が取り付けられている。さらに、足首部11の上部には、左右に複数のフック12が取り付けられている。
靴紐5は、図1、図7(a)に示すように、左右の靴紐通し片7から左右の靴紐通し金具8に左右交互に通し、さらに、必要に応じて左右のフック12に掛けて、靴1をはいてから靴紐5を締め付けることが可能である。
以上は、靴紐5の取付のための周知の構成であるが、本考案の特徴的な構成は、靴紐係止具15と、靴紐係止具15による靴紐5の係止を解除するためのストラップ16であり、以下、この構成について説明する。
図1〜図4(a)、図7(a)に示すように、甲被部2の左右における足首側の位置であって、靴紐通し金具8とフック12の間の位置に、左右一対の靴紐係止具15が設けられている。靴紐係止具15は、図5(a)〜(c)に示すように、靴紐係止具本体19と係止環20とを備えている。
靴紐係止具本体19は、甲被部2に固定されるものであり、平面視で略楕円状の基板21と、平面視でD字形の係止突起22と、を有する。基板21は、左右対となって甲被部2に固定されるが、対となった基板21における、互いに向き合う側を内端側と言い、その反対側を外端側という。
基板21の内端側に、係止突起22が上方に突出するように形成されている。基板21の外端側にはリベット23等の手段で係止環20の取付片24が固定されている。この取付片24によって、基板21における係止突起22に隣接した位置に、係止環20が回動可能に取り付けられ(枢着され)ている(図5(b)参照)。
係止環20は、平面視で係止突起22と同じD字形であるが、その内形は係止突起22より一回り大きい寸法に形成されている。具体的には、図5(a)〜(c)に示すように、係止環20は係止突起22に外側から嵌合するとともに、嵌合した際に、係止環20と係止突起22の隙間に靴紐5が挟みつけられて係止されるように、係止環20と係止突起22の関係的な寸法が決められる。
左右の一対の靴紐係止具15の後方における足首側面部の左右には、それぞれ図4(a)、図7(a)に示すように、布片から成る靴紐案内片30が縫い付けられている。靴紐案内片30は、靴紐5を挿通する折返し部を有し、靴紐係止具15の係止環20を通り後方に延びる靴紐5を挿通して、上方のフック12に向けて案内するものである。
図1、図7(a)に示すように、左側の靴紐係止具15の係止環20には、右側前方の靴紐通し金具8から後方に延びてくる靴紐5の部分27が挿通されて折り返され、靴紐5の部分36として右側の靴紐案内片30の方向に延びるように、靴紐5が取り付けられる。
そして、右側の靴紐係止具15の係止環20には、左側前方の靴紐通し金具8から後方に延びてくる靴紐5の部分28が挿通されて折り返され、靴紐5の部分37として左側の靴紐案内片30の方向に延びるように、靴紐5が取り付けられる。
本考案の最も特徴的な構成は、靴紐係止具15による靴紐5の係止を解除し易くするために、布製のストラップ16である。このストラップ16は、靴の大きさにもよるが、成人の男女の靴の場合、巾が1cm程度、長さが15cm程度の寸法であり、図4(b)、(c)に示すような長尺状の帯片から形成されている。
ストラップ16は、図1、図7(a)に示すように、その下端部(基端部)31は、左右の靴紐係止具15より前方かつ下方において舌部3に縫い付けられて固定されている。ストラップ16の上端部(先端部)32は、図4(b)、(c)に示すように、折返し部34が折り返され、その先端がストラップ16本体側に縫い付けられ、靴紐5が2本通る程度の大きさのループ33が形成されている。
折り返し部32は、例えば、ストラップ16の全長の1/6〜1/5程度の長さとする。この折返し部34の長さは、ストラップ16が、前記のとおり、およそ全長が15cm程度とすると、その1/6〜1/5の長さの2.5〜3cmである。
そのような数値の根拠は、そのような折り返し長さにより形成されたループ33は、靴紐5が2本程度、摺動可能に程よく挿通できるからである。後記するが、靴1に付けられるループ33は、指を入れて引っ張るようなものではなく、あくまでも、靴紐5を挿通するものである。
ループ33には、図1、図7(a)に示すように、靴紐5における左側の靴紐係止具15の係止環20および右側の靴紐係止具15の係止環20から後方に延び出る2つの部分36、37が挿通されている構成である。
より詳細には、図7(a)に示すように、左側の靴紐係止具15の係止環20から右側の靴紐案内片30の方向へ延びる靴紐5の部分36と、右側の靴紐係止具15の係止環20から左側の靴紐案内片30の方向へ延びる靴紐5の部分37と、が挿通されている。
なお、ループ33を通る靴紐5の2つの部分36、37に着目すると、靴紐5は2本のように見える(図4(c)参照)が、靴紐5はあくまでも1本であり、その2つの部分がループ38を挿通しているので、本明細書では「2つの部分」という表現で記載した。以下の記載でも「2つの部分」という表現で記載する。
(作用)
本考案の靴紐係止具解除用のストラップの作用について、靴紐5を緩める場合の操作を中心とした使用方法を通して、以下説明する。
図1、図4(a)、図6(a)、は、履いていた靴1を脱ぐ際に、靴紐5の結び目を解いて状態を示す。この状態では、靴紐5は、未だ、甲被部2の左右の靴紐通し片7から靴紐通し金具8に、左右交互にジグザグ状に掛けられている。
ところで、図1、図4(a)、図6(a)、図7(a)は、未だ靴紐係止具15から靴紐5を解除することなく締めている状態を示しているが、靴紐5を締めて使用している状態では、ストラップ16が図8(a)に示すように上方に湾曲状に突出している場合があり、使用者によっては、邪魔であり、見た目も悪いと感じる。
そこで、実際の使用に際しては、図8(b)、(c)、(d)にそれぞれ示す第1の方法、第2の方法、第3の方法によって、ストラップ16を折り返して、その折り返しストラップ部38を靴紐5における互いにクロスする部分の下にもぐりこませた状態として使用すればよい。
具体的には、第1の方法は、使用者が靴1を履いて靴紐5を締める際に、図8(b)に示すように、ストラップ16の基端部31とループ33の間の部分を後方に折り返し、この折り返しストラップ部38を、ループ33を通る靴紐5の2つの部分36、37がクロスする部分より後方側(靴紐5の両端側)の靴紐5の2つの部分39、40の下にもぐりこませ、後方に延ばすことである。
そして、靴紐5の2つの部分39、40等を締めるときに、折り返しストラップ部38を靴1の舌部3に対して圧接させる。これによって、折り返しストラップ部38は、上方に突出しないので邪魔にならず見た目も良い。
第2の方法は、使用者が靴1を履いて靴紐5を締める際に、図8(c)に示すように、ストラップ16の基端部31とループ33の間の部分を後方に折り返し、この折り返しストラップ部38を、ループ33を通る靴紐5の2つの部分36、37がクロスする部分、及びさらに後方側(靴紐5の両端側)の靴紐5の2つの部分39、40等の下にもぐりこませ、後方に延ばすことである。
そして、靴紐5の2つの部分36、37及び2つの部分39、40等を締めるときに、折り返しストラップ部38を靴1の舌部3に対して圧接させる。これによって、折り返しストラップ部38は、上方に突出しないので邪魔にならず見た目も良い。
第3の方法は、第2の方法と同様に、図8(d)に示すように、ストラップ16の基端部31とループ33の間の部分を後方に折り返し、この折り返しストラップ部38を、ループ33を通る靴紐5の2つの部分36、37がクロスする部分、該クロスする部分より一つ前方の靴紐5の2つの部分27、28がクロスする部分、及びさらに後方側(靴紐5の両端側)の靴紐5の2つの部分39、40等より下にもぐりこませて後方に延ばすことである。
この第3の方法についても、上記のように下にもぐりこませて、2つの部分27、28、靴紐5の2つの部分36、37、及びさらに後方側靴紐5の部分39、40等を締めるときに、折り返しストラップ部38を靴1の舌部3に対して圧接させる。これによって、折り返しストラップ部38は、上方に突出しないので邪魔にならず見た目も良い。
靴紐5において、図1、図7(a)に示すように、左側の靴紐係止具15の係止環20から右側の靴紐案内片30の方向へ延びる靴紐5の部分36と、右側の靴紐係止具15の係止環20から左側の靴紐案内片30の方向へ延びる靴紐5の部分37、即ち、靴紐5における靴紐係止具15より後方に延びる2つの部分36、37は、自由状態である。
しかし、図1、図7(a)に示すように、左右の靴紐通し金具8から出て互いにクロスして後方に延びる靴紐5の左右の部分27、28、即ち、左右の靴紐係止具15より前方の部分27、28は、それぞれ靴紐係止具15の係止環20と係止突起22の間に挟みつけられて係止され、拘束されている。
従って、甲被部2の左右の靴紐通し片7から左右の靴紐通し金具8を通り、左右の靴紐係止具15に至るまでの左右交互にジグザグ状に掛けられている靴紐5の部分は、拘束されている状態であり、緩めることができない。
この状態から靴紐5を緩ませるためには、係止環20を係止突起22から外して、靴紐5を靴紐係止具15の係止から解除する必要がある。
係止環20を係止突起22から外すためには、指先で係止環20を掴んで、係止環20を係止突起22から外してもよいが、係止環20と係止突起22は密に係合し、外すには固すぎて面倒であり、指先を痛めたりすることもある。
本考案によれば、次のようにストラップ16を操作することで、係止環20を係止突起22から力をあまり要することなく、靴紐5を靴紐係止具15から簡単にはずすことができる。
図2、図6(b)に示すように、ストラップ16に指をかけて前方に引く。ストラップ16を前記した第1、第2又は第3の方法で、靴紐5の下にもぐりこませた場合(図8(b)、(c)、(d)参照)は、もぐらせたストラップ16を図6(a)等に示すよう状態に引き出してから、指をかけて前方に引けばよい。
このようにストラップ16に指をかけて前方に引くと、図2、図6(b)に示すように、ストラップ16の上端部32に形成されているループ33を前方に引きだすことができる。それによって、ループ33に挿通した靴紐5における、左側の靴紐係止具15の係止環20および右側の靴紐係止具15の係止環20から後方に延び出る2つの部分36、37を前方に引きだすことができる。
具体的には、左側の靴紐係止具15の係止環20からループ33を通って右側の靴紐案内片30に延びる靴紐の部分36と、右側の靴紐係止具15の係止環20からループ33を通って左側の靴紐案内片30に延びる靴紐5の部分37は、それぞれ靴紐係止具15より後方側については拘束されていないので、図2に示すように前方に大きく引き出される。
そして、図3に示すように、前方に引き出した靴紐5の左右における2つの部分36、37を、それぞれ手で把持して左右に引くと、左側及び右側の靴紐係止具15の左右の係止環20は、左右の係止環20に通されていた靴紐5の2つの部分36、37によって、それぞれ左右外側方向に力が作用するので、左右の係止環20は係止突起22から簡単に外れる。その結果、靴紐5は、靴紐係止具15による係止が解かれるので、自由に引き出して緩めることが可能となる。
以上のとおり、本考案の靴紐係止具解除用のストラップ16の上記特徴的な構成による操作は、図2、図6(b)に示すように、ループ33を前方に引きだすことによって、ループ33に挿通した靴紐5の2つの部分36、37を前方に長く引きだすことができる点であり、さらに図3に示すように、前方に長く引きだした靴紐5の左右の2つの部分36、37を左右に引くことで靴紐係止具15による係止が解くことができる点である。
(比較例との比較)
ところで、本考案者は、本考案の想到過程で、比較例として図7(b)に示すような構造の靴紐係止具解除用のストラップ42を、靴41に取り付けて検討してみた。この比較例のストラップ42は、靴紐係止具15から靴紐5を解除するには、靴紐係止具15で係止されて拘束されている靴紐5を、直接、引いて解除すればよいという発想に基づくものである。
具体的には、図7(b)に示す靴41は、本考案のストラップ16を付けた靴1と共通の構成は同じ符号を付したが、次の構成、作用においては、全く異なる。即ち、比較例の靴41は、ストラップ42の上端部44を舌部3の比較的上部(足首に近い部分)に縫い付けた構成とする。
そして、ストラップ42の下部に、図4(c)に示すように、指をかけることができるような大きな折り返しループ43を設け、そのループ43内に、靴紐係止具15で係止されて拘束され、靴紐係止具15から前方の左右の靴紐通し金具8へ延びる靴紐5の2つの部分27、28を通通する構成とした。
この比較例では、図4(c)に示すように、ループ43に指を掛けて上方に引くことで、直接、靴紐5を左右の靴紐係止具15の係止から解除しようとするものである。しかしながら、本考案者は、ループ43を引く力が、靴紐5を左右の係止環20の係止から解除するために有効に作用せず、かなり大きな力でループ43を引かないと、靴紐係止具15より靴紐5を解除できないという知見を得た。
この比較例に比べると、本考案のストラップ16によれば、それほど力を使うことなく簡単に靴紐係止具15から靴紐1を解除できる。そのようなことを可能とする理由は、本考案のストラップ16の特に次のような特徴的な構成によるものであり、それを、比較例のストラップ42と比較して以下、説明する。
(1)本考案のストラップ16に関しては、ループ33に挿通した靴紐の2つ部分36、37はそれぞれ、靴紐係止具15で係止されている部分から後方の靴紐案内片30に向けて延びている部分であって、靴紐係止具15から後方側については、何からも拘束されていないので、前方に容易に充分引き出せる。
これに対して、比較例のストラップ42に関しては、ループ43に挿通した靴紐の2つ部分27、28は、靴紐係止具15で係止されているとともに、前方では靴紐5は靴紐通し金具8と靴紐通し片7に交互の掛けられて締められており、要するに略拘束された構成である。
(2)本考案のストラップ16は、その下端部31を、靴1の舌部3における靴紐係止具15よりの前方かつ下方に縫い付け、ストラップ16の上端部32を自由端とし、その上端部32にループ33を設けた構成とした。
そのために、ストラップ16の下端部31を基端として、ループ33を、ループ33に挿通した靴紐5の2つの部分36、37とともに、前方に大きく引き出すことが可能となる(図2、図6(b)参照)。
従って、前方に充分な長さだけ引き出した靴紐5の2つの部分36、37を、図3に示すように、左右に引くことができ、それによって、靴紐5は左右の係止環20と係止突起22の間から解除されるので、靴紐5を効率的に緩めることが可能となる。
なお、ループ33を前方に引くことで、靴紐5において左右の靴紐係止具15の係止環20からそれぞれ後方の部分36、37も引き出せるので、靴紐5の全体的な緩め操作も兼ねており、靴紐の緩めを迅速に行うことができる。
これに対して、比較例のストラップ42は、図7(b)に示すように、その上端部44を、靴41の舌部3における靴紐係止具15よりの後方かつ上方に縫い付け、ストラップ42の下側に指を掛けられるような大きなループ43を設け、図7(c)に示すように、ループ43を上方に引くことで、直接、靴紐係止具15より靴紐5を解除する構成である。
よって、比較例のストラップ42は、本考案のストラップ42と異なり、ループ43を前方に引いても、靴紐5の2つの部分36、37を前方に引き出すようなことはできず、そのため前方に引き出した左右の靴紐5の2つの部分36、37を左右に引いて、靴紐係止具15より靴紐5を解除するような操作はできない。
以上のとおり、本考案の靴紐係止具解除用のストラップ16は、比較例のストラップ42とは基本的な技術思想において相違し、ストラップ16を引いてループ33を前方に引き出しても、直接、靴紐5を左右の靴紐係止具15の係止から解除するような力は作用しない。
要するに、ストラップ16及びその上端に設けられたループ33自体は、比較例のストラップ42のように、直接、靴紐5を左右の靴紐係止具15の係止から解除する手段ではない。
ストラップ16及びその上端部32に設けられたループ33は、繰り返しとなるが、あくまでも、ループ33を前方に引きだすことによって、ループ33に挿通した靴紐5の2つの部分36、27を前方に引きだす手段であり、前方に引き出した靴紐5の2つの部分36、37を、左右に引くことで力を余り入れなくても簡単に靴紐5を左右の靴紐係止具15の係止から解除することが可能となる。
以上、本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本考案はこのような実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本考案に係る靴紐係止具解除用のストラップは上記のような構成であるから、運動靴、登山靴等のアウトドア用の靴だけでなく、日常履く靴、子供靴等にも適用可能である。
1 靴
2 甲被部(甲革)
3 舌部
5 靴紐
6 甲被部の内側縁部
7 靴紐通し片
8 靴紐通し金具
11 足首部
12 フック
15 靴紐係止具
16 ストラップ
19 靴紐係止具本体
20 係止環
21 基板
22 係合突起
23 リベット
24 取付片
27 右側前方の靴紐通し金具から後方に延びてくる靴紐の部分
28 左側前方の靴紐通し金具から後方に延びてくる靴紐の部分
30 靴紐案内片
31 ストラップの下端部(基端部)
32 ストラップの上端部(先端部)
33 ストラップのループ
34 折返し部
36 左側の靴紐係止具から後方に延びる靴紐の部分
37 右側の靴紐係止具から後方に延びる靴紐の部分
38 折り返しストラップ部
39 後方側靴紐の部分
40 後方側靴紐の部分
41 比較例のストラップを付けた靴
42 比較例のストラップ
43 比較例におけるストラップのループ
44 比較例のストラップの上端部

Claims (5)

  1. 甲被部に設けられた左右複数対の靴紐掛けと、複数対の靴紐掛けより後側に設けられた左右一対の靴紐係止具を備えた靴における甲被部の左右方向中央に取り付けられる靴紐係止具解除用のストラップであって、
    ストラップは、帯状であり、その下端部は、左右の靴紐係止具より前方において甲被部に固定されており、その上端部は、折り返されストラップ本体に縫い付けられてループが形成されており、
    ループは、右側および左側の靴紐係止具から後方に延び出る靴紐の左右の部分が挿通される構成であることを特徴とする靴紐係止具解除用のストラップ。
  2. 甲被部に設けられた左右複数対の靴紐掛けと、複数対の靴紐掛けより後側に設けられた左右一対の靴紐係止具を備えた靴における甲被部の左右方向中央に取り付けられる靴紐係止具解除用のストラップであって、
    左右の靴紐係止具は、それぞれ係止突起と、係止突起に係脱可能に嵌合する係止環と、を備え、
    左右の靴紐掛けに交互に掛けられて後方に延びる靴紐の左右の部分は、それぞれ左側および右側の係止環に挿通されており、係止突起に係止環が嵌合すると、係止突起と係止環の間に係止される構成であり、
    ストラップは、帯状であり、その下端部は、左右の靴紐係止具より前方において甲被部に固定されており、その上端部は、折り返されストラップ本体に縫い付けられてループが形成されており、
    ループは、右側および左側の靴紐係止具の係止環から後方に延び出る靴紐の左右の部分が挿通されている構成であることを特徴とする靴紐係止具解除用のストラップ。
  3. 左右の靴紐係止具より後方において足首部の左右両側の位置に、左右一対の靴紐案内片が設けられており、ループに挿通された靴紐の左右の部分は、それぞれさらに靴紐案内片に挿通される構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の靴紐係止具解除用のストラップ。
  4. 靴紐係止具は、靴紐係止具本体を備え、係止突起は靴紐係止具本体に形成されており、係止環は靴紐係止具本体に枢着されている構成であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の靴紐係止具解除用のストラップ。
  5. ループを形成するためのストラップの上端部が折り返されている長さは、ストラップの全長の1/6〜1/5であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の靴紐係止具用解除ストラップ。
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