JP2006314201A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続運転、自動化、無人化の可能な洗浄装置を提案する。
【解決手段】 被洗浄物よりも小さい編み目を有する網をベルト2としたベルトコンベア3と、ベルトコンベア3の往きのベルトの下側に上向きに適間隔で配置されて加圧された洗浄水を上方へ噴射する複数の噴射ノズル5と、噴射ノズル5の上方であってかつベルトコンベア3の上方に設置されてベルトコンベア3を覆うカバー18と、ベルトコンベア3の下方に配置されて噴射ノズル5から噴射されて落下してきた洗浄水を回収するドレンパン6と、ドレンパン6の排出口7下方に配置されて回収された洗浄水中の異物を除去する異物除去装置8と、異物除去装置8を通過した洗浄水を吸引加圧して噴射ノズル5に送出するポンプ15を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カット野菜、その他の被洗浄物を連続して洗浄する洗浄装置に関する。
従来、野菜等から、ゴミ、切り屑、土、昆虫の幼虫等を除去する装置として、特許文献1に記載の「野菜等の洗浄装置」がある。これは水槽中に、洗浄する野菜を入れて、ノズルから洗浄水を野菜に噴射して、ゴミ等を除去した後、そのゴミ等を分離装置に回収する装置である。
特開2004−201591号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の「野菜等の洗浄装置」は、バッジ処理であり、最初に野菜等を投入し、一定時間が経過したら、洗浄が終了した野菜等を取り出し、次に洗浄する野菜等を投入しなければならず、人手がかかり、自動化、無人化ができないという問題があった。そこで、本発明は、連続運転、自動化、無人化の可能な洗浄装置を提案することを目的とした。
上記課題を解決するために、本発明の洗浄装置は、被洗浄物よりも小さい編み目を有する網をベルトとしたベルトコンベアと、該ベルトコンベアの往きのベルトの下側に上向きに適間隔で配置されて加圧された洗浄水を上方へ噴射する複数の噴射ノズルと、該噴射ノズルの上方であってかつ前記ベルトコンベアの上方に設置されてベルトコンベアを覆うカバーと、前記ベルトコンベアの下方に配置されて前記噴射ノズルから噴射されて落下してきた洗浄水を回収するドレンパンと、該ドレンパンの排出口下方に配置されて回収された洗浄水中の異物を除去する異物除去装置と、該異物除去装置を通過した洗浄水を吸引加圧して前記噴射ノズルに送出するポンプとを備えたことを特徴とする。
ここで、前記カバーは透明樹脂製であってベルトコンベアを幌馬車の幌状に覆い前記噴射ノズルから噴射された洗浄水を前記ドレンパン内側に落下させることが好ましい。また、前記噴射ノズルは洗浄水を円錐状に拡散させて噴出する噴射ノズルであることが好ましい。
以上述べたように本発明によれば、ベルトコンベアの先頭部にカット野菜等の被洗浄物を供給すると、ベルトコンベアを通過しながら、下方の噴射ノズルから洗浄水が噴射されて洗浄され、洗浄されたカット野菜等の被洗浄物はベルトコンベア末尾から排出されるため、洗浄の自動化、無人化が可能となる。また、洗浄水は異物が除去されて循環されるため消費水量が少ないという利点がある。
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の洗浄装置の実施形態を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図1の右側面図である。これらの図において、1は洗浄装置本体を支えるフレームであり、被洗浄物よりも小さい編み目からなる網をベルト2としたベルトコンベア3を支えている。ベルトコンベア3は、ベルトコンベア3の先端(図1の右端)の上方に設置されているモータ4により駆動される。ベルトコンベア3の往きのベルトの下側には、30個の噴射ノズル5が等間隔で設置されている。また、ベルトコンベア3の下方には、ベルトコンベア3の先端近くから後端の範囲までがドレンパン6が配置されている。
ドレンパン6の排出管7の下方には、貯水槽を兼ねた異物除去装置8が設置されている。異物除去装置8は垂直方向に2枚の仕切り板11,12を上下交互に配置したトラップ構造をしている。異物除去装置8の内側にはボールタップ13が設置されて、水量が減ってきたら、異物除去装置8に洗浄水を供給するように構成されている。異物除去装置8の下流側の底部には、吸入用の配管14が接続されている。配管14の他端はポンプ15に接続されている。
ポンプ15の吐出側の配管16には途中に仕切り弁17を接続した後、ベルトコンベア3の往きのベルトと戻りのベルトとの中間に配管されて、噴射ノズル5に接続されている。噴射ノズル5は、30個からなり、上向きに等間隔に配設されている。また、ベルトコンベア3の上方には、噴射ノズル5から噴射された洗浄水が周囲に飛散しないように、アクリル等の透明樹脂製のカバー18により覆われている。このカバー18は、下端を除く部分が円筒形に形成され、下端の両側が互いに平行な壁状に形成され、あたかも、前後が開放された幌馬車の幌の形状のように形成されている。
次に、このように構成された洗浄装置の動作について説明する。電源が投入されると、ベルトコンベア3が作動するとともに、ポンプ15が作動する。ポンプ15は異物除去装置8内の洗浄水を吸引して加圧し、配管16へ送り出す。加圧された洗浄水は、配管16から噴射ノズル5に分配されて、噴射ノズル5から上方へ噴射される。このとき、噴射された水流は、水滴となり、円錐状に拡散して、網からなるベルト2を通過して上方へ送られる。上方へ送られた水滴は、カバー18に到達すると、カバー18の内壁を伝わって、ドレンパン6内へ落下する。ドレンパン6に集められた洗浄水は、排出管7を経て、異物除去装置8へ戻っていく。
ここで、ベルトコンベア3の先頭からカット野菜等の被洗浄物を順に連続して供給すると、カット野菜等は網からなるベルト2により運ばれていく。運ばれたカット野菜等が、噴射ノズル5の上に来ると、噴射ノズル5からの噴射水により上方へ吹き上げられながら、付着している土、虫、ゴミ等の異物が剥ぎ取られる。以後、各噴射ノズル5の上を通過するごとに、噴射水により上方へ吹き上げられながら、付着している土、虫、ゴミ等の異物が剥ぎ取られ、また洗い流されていく。カット野菜等から剥ぎ取られた異物は、通常、ベルト2の編み目よりも小さいサイズであるため、ベルト2の編み目を通過して、ドレンパン6に落下していく。
また、異物は一部、洗浄水とともにカバー18に到達したのち、カバー18の内壁を伝わってドレンパン6に落下していく。いずれにしろ、カット野菜等から剥ぎ取られた異物は、ドレンパン6に落下して、異物除去装置8へ行き、洗浄水と分離されて回収される。噴射ノズル5の上で何度か噴射水により洗浄されたカット野菜等は、ベルトコンベア3の後端へ送られて排出される。また、洗浄水の一部はカット野菜等に付着して運びだされるため、洗浄水が減っていくが、随時、減った水量分は、ボールタップ13が作動して補給される。
このように、本発明の洗浄装置は、カット野菜等の被洗浄物が、編み目を有するベルト2からなるベルトコンベア3により運ばれながら、洗浄水が吹きつけられて洗浄されるため、連続処理が可能となる。すなわち、前工程で、連続して裁断加工されて送り出されてきたカット野菜等を、本発明の洗浄装置のベルトコンベア3の先頭に、そのまま供給すると、自動的に洗浄されて異物が除去された後、連続して後工程へ送りだされ、洗浄工程の自動化、無人化が可能となる。なお、実施形態では、異物除去装置8が垂直方向に2枚の仕切り板11,12を上下交互に配置したトラップ構造をしているが、濾布等を用いたフィルターによって異物を除去する構造であっても良い。
本発明は、カット野菜の洗浄以外に、果物、芋、その他の農産物、各種工業製品等の洗浄にも利用可能である。
本発明の洗浄装置の実施形態を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。
符号の説明
1 フレーム
2 ベルト
3 ベルトコンベア
4 モータ
5 噴射ノズル
6 ドレンパン
7 排出管
8 異物除去装置
11,12 仕切り板
13 ボールタップ
14 配管
15 ポンプ
16 配管
17 仕切り弁
18 カバー

Claims (3)

  1. 被洗浄物よりも小さい編み目を有する網をベルトとしたベルトコンベアと、
    該ベルトコンベアの往きのベルトの下側に上向きに適間隔で配置されて加圧された洗浄水を上方へ噴射する複数の噴射ノズルと、
    該噴射ノズルの上方であってかつ前記ベルトコンベアの上方に設置されてベルトコンベアを覆うカバーと、
    前記ベルトコンベアの下方に配置されて前記噴射ノズルから噴射されて落下してきた洗浄水を回収するドレンパンと、
    該ドレンパンの排出口下方に配置されて回収された洗浄水中の異物を除去する異物除去装置と、
    該異物除去装置を通過した洗浄水を吸引加圧して前記噴射ノズルに送出するポンプと、
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄装置において、
    前記カバーは透明樹脂製であってベルトコンベアを幌馬車の幌状に覆い前記噴射ノズルから噴射された洗浄水を前記ドレンパン内側に落下させることを特徴とした洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の洗浄装置において、
    前記噴射ノズルは洗浄水を円錐状に拡散させて噴出する噴射ノズルであることを特徴とする洗浄装置。
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