JP2006312561A - セラミック基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】未焼成基板を焼成して得られた一次焼成基板を厚み方向に挟持加圧した状態で焼成することにより一次焼成基板に生じた歪みを修正した二次焼成基板を得、得られた二次焼成基板の表面上に電極材料を層状に配設するとともに焼成して電極層を形成することにより、セラミック基板を得ることを含むセラミック基板の製造方法である。二次焼成基板を、電極材料を配設する前に、電極層を形成する際の焼成温度以上の温度で加熱処理することを更に含む。
【選択図】なし
Description
条件(1):前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられ、その厚み方向に貫通する窓部が形成された非製品領域と、を有する略多角形状であり、前記非製品領域の面積(S1)に対する、前記窓部の面積(S2)の比の値が、(S2)/(S1)=0.15以上である。
条件(2):前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられた非製品領域と、を有する、その角部が面取りされた略多角形状であり、前記非製品領域の幅(W)に対する、前記角部の面取り半径(R)の比の値が、(R)/(W)=0.5以上である。
図6に示すように、未焼成基板30の形状が、電極層が配設される部分(製品部分2)に対応する製品領域3と、製品領域3の外周に所定幅で設けられ、その厚み方向に貫通する窓部15が形成された非製品領域4とを有する略多角形状である。また、非製品領域4の面積(S1)に対する、窓部15の面積(S2)の比の値が、(S2)/(S1)=0.15以上、好ましくは(S2)/(S1)=0.17以上、更に好ましくは(S2)/(S1)=0.2以上である。即ち、未焼成基板30は、窓部15が形成された非製品領域4である外周部の剛性が、窓部が形成されていない従来の未焼成基板の非製品部分に比べて低いものであるため、この未焼成基板30を焼成して得られる一次焼成基板に、反りやうねり等の歪みが生じ難い。
図7に示すように、未焼成基板40の形状が、電極層が配設される部分に対応する製品領域3と、製品領域3の外周に所定幅で設けられた非製品領域4とを有する、その角部が面取りされた略多角形状である。また、非製品領域4の幅(W)に対する、面取り部16の面取り半径(R)の比の値が、(R)/(W)=0.5以上、好ましくは(R)/(W)=1以上、更に好ましくは(R)/(W)=1.5以上である。即ち、非製品領域4の一部が面取りされた形状を有する未焼成基板30は、外周部である非製品領域4の剛性が、面取り部の形成されていない従来の未焼成基板の非製品部分に比べて低いものである。このため、この未焼成基板30を焼成して得られる一次焼成基板に、反りやうねり等の歪みが生じ難い。
ジルコニアからなるセラミックグリーンシートを使用して、図10及び図11に示す寸法・形状の未焼成基板10(厚み:0.3mm)を作製した。作製した未焼成基板10を焼成することにより、一次焼成基板を作製した。図5に示すように、作製した一次焼成基板11と、アルミナ製セッター7とを台座8の上に2枚以上交互に積層し、重り6によって厚み方向に加圧した状態(挟持圧力:7.5kPa)で焼成し、二次焼成基板12を作製した。作製した二次焼成基板を1330℃(Tx)で加熱するアニール処理を行った。アニール処理後の製品部分の表面に電極を配置した後、1330℃(Tc)で電極焼成を行い、セラミック基板を作製した。作製したセラミック基板の電極層焼成による収縮割合、及び電極層焼成による収縮量を表1に示す。なお、「電極層焼成による収縮割合」とは、アニール処理後の二次焼成基板からみた、電極層形成後のセラミック基板の収縮割合(%)をいう。また、「電極層焼成による収縮量」とは、アニール処理後の二次焼成基板からみた、電極層形成後のセラミック基板の収縮量(μm)をいう。
表1に示す温度(Tx、Tc)でアニール処理、及び電極層の焼成を行ったこと以外(但し、比較例1ではアニール処理を行っていない)は、前述の実施例1と同様にして、セラミック基板を作製した。作製したセラミック基板の電極層焼成による収縮割合、及び電極層焼成による収縮量を表1に示す。
非製品領域に所定面積の窓部((S2)/(S1)=0.21)、及び所定の面取り部((R)/(W)=0.042)を形成したこと以外は、前述の実施例1と同様にして未焼成基板を作製した。作製した未焼成基板10を焼成することにより、一次焼成基板を作製した。図5に示すように、作製した一次焼成基板11と、アルミナ製セッター7とを台座8の上に2枚以上交互に積層し、重り6によって厚み方向に加圧した状態(挟持圧力:7.5kPa)で焼成し、二次焼成基板12を作製した。製品部分の表面に電極を配置した後、1330℃で電極焼成を行い、セラミック基板を作製した。一次焼成基板及び二次焼成基板の反り量、二次焼成基板内の製品部分のうねり量、並びにセラミック基板の電極層焼成による収縮量を表2に示す。
一次焼成基板の反りを修正して二次焼成基板を作製する際の挟持圧力、(S2)/(S1)、及び(R)/(W)を表2に示す値としたこと以外は、前述の実施例4と同様にしてセラミック基板を作製した。一次焼成基板及び二次焼成基板の反り量、二次焼成基板内の製品部分のうねり量、並びに電極層焼成による収縮量を表2に示す。
一次焼成基板の反りを修正して二次焼成基板を作製する際の挟持圧力、(S2)/(S1)及び(R)/(W)、並びにアニール処理の温度と電極層の焼成温度との差(Tx−Tc)を、それぞれ表3に示す値としたこと以外(但し、比較例6、実施例11ではアニール処理を行っていない)は、前述の実施例1と同様にして、セラミック基板を作製した。一次焼成基板及び二次焼成基板の反り量、二次焼成基板内の製品部分のうねり量、アニール処理による収縮量、並びに電極層焼成による収縮量を表3に示す。
Claims (4)
- セラミックグリーンシート又はその積層体からなる所定形状の未焼成基板を焼成して一次焼成基板を得、得られた前記一次焼成基板を厚み方向に挟持加圧した状態で焼成することにより前記一次焼成基板に生じた歪みを修正した二次焼成基板を得、得られた前記二次焼成基板の表面上に電極材料を層状に配設するとともに焼成して電極層を形成することにより、
セラミックからなる基板本体と、前記基板本体の表面上に配設された前記電極層と、を少なくとも有するセラミック基板を得ることを含むセラミック基板の製造方法であって、
前記二次焼成基板を、前記電極材料を配設する前に、前記電極層を形成する際の焼成温度以上の温度で加熱処理することを更に含むセラミック基板の製造方法。 - 前記未焼成基板の形状が、前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられ、その厚み方向に貫通する窓部が形成された非製品領域と、を有する略多角形状であり、
前記非製品領域の面積(S1)に対する、前記窓部の面積(S2)の比の値が、(S2)/(S1)=0.15以上である請求項1に記載のセラミック基板の製造方法。 - 前記未焼成基板の形状が、前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられた非製品領域と、を有する、その角部が面取りされた略多角形状であり、
前記非製品領域の幅(W)に対する、前記角部の面取り半径(R)の比の値が、(R)/(W)=0.5以上である請求項1又は2に記載のセラミック基板の製造方法。 - セラミックグリーンシート又はその積層体からなる所定形状の未焼成基板を焼成して一次焼成基板を得、得られた前記一次焼成基板を厚み方向に挟持加圧した状態で焼成することにより前記一次焼成基板に生じた歪みを修正した二次焼成基板を得、得られた前記二次焼成基板の表面上に電極材料を層状に配設するとともに焼成して電極層を形成することにより、
セラミックからなる基板本体と、前記基板本体の表面上に配設された前記電極層と、を少なくとも有するセラミック基板を得ることを含むセラミック基板の製造方法であって、
前記未焼成基板の形状が、下記条件(1)及び(2)の少なくともいずれかを満たすセラミック基板の製造方法。
条件(1):前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられ、その厚み方向に貫通する窓部が形成された非製品領域と、を有する略多角形状であり、前記非製品領域の面積(S1)に対する、前記窓部の面積(S2)の比の値が、(S2)/(S1)=0.15以上である。
条件(2):前記電極層が配設される部分に対応する製品領域と、前記製品領域の外周に所定幅で設けられた非製品領域と、を有する、その角部が面取りされた略多角形状であり、前記非製品領域の幅(W)に対する、前記角部の面取り半径(R)の比の値が、(R)/(W)=0.5以上である。
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