JP2006312542A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 正確なシートの有無の検知を行うことのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 保持部52により、シート収納手段に略水平方向に移動可能に設けられ、中板を係止する位置と中板から離間した位置との間を移動する係止部材を、シート収納手段が装置本体の正規の装着位置に装着されるまで中板から離間した状態で保持する。そして、シート収納手段が装置本体の正規の装着位置に装着されたとき、係止部材により、シート収納手段に積載された最上位のシートとシート給送手段9の距離がシートの有無を検知できる所定量となる位置で中板を保持するようにする。
【選択図】 図6
【解決手段】 保持部52により、シート収納手段に略水平方向に移動可能に設けられ、中板を係止する位置と中板から離間した位置との間を移動する係止部材を、シート収納手段が装置本体の正規の装着位置に装着されるまで中板から離間した状態で保持する。そして、シート収納手段が装置本体の正規の装着位置に装着されたとき、係止部材により、シート収納手段に積載された最上位のシートとシート給送手段9の距離がシートの有無を検知できる所定量となる位置で中板を保持するようにする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特にシート収納手段に回動自在に設けられシートが積載される中板を昇降させるための構成に関する。
従来、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置には、画像形成部と、画像形成部にシートを給送するシート給送装置とが設けられており、このようなシート給送装置としては、給紙カセット内に上下方向に回動可能に設けられた中板に積載されているシートの最上位のものから順次給紙ローラにより画像形成部に給送するものがある。なお、この中板には、積載されたシートの位置を規制するため、サイド規制板及び後端規制板が設けられている。
ここで、このようなシート給送装置では、回動可能に設けられた中板をスプリングで上方に付勢することにより、中板上に積載されているシートの最上面を給紙ローラに圧接させるように構成されている。さらに、給紙ローラと同軸上に中板を押下げるための給紙カムを固定し、給紙ローラが回転してシートを送り出す途中で、給紙ローラと一体的に回転する給紙カムによって中板を押下げることにより、コイルスプリングの弾性力に抗して中板を一定の待機位置まで下降させるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
なお、このように給紙カムにより中板を押下げる構成では、待機時には押下げられた中板を固定手段により一定の位置に固定することができるため、シートのセットや交換が容易であり、また、シートを送り出す途中で中板を下降させることにより、分離パッドなどの分離手段でのシートの分離性を向上させることができる。
しかしながら、このようなコイルスプリングの弾性力に抗して給紙カムによって中板を自動的に一定位置まで下降させる構成のシート給送装置では、積載されているシートの積載量(積載高さ)に応じてシート給送時にコイルスプリングにより付勢されている中板の位置が異なるため、給紙ローラが回転を開始してから給紙カムが中板に当接し、押下げを開始するまでに要する時間が中板上のシート積載量によって異なってしまう。
このため、中板に積載されているシートを給紙ローラから離間させるタイミングがばらついてしまい、分離パッドなどの分離手段での分離性能が安定しないという問題があった。
また、シートの積載量が多い場合と少ない場合とで待機状態でのシートの最上面と給紙ローラとが離間している距離が異なり、シート給送時に中板を待機状態の下降位置からシート上面が給紙ローラに圧接するまでの給送位置までに移動する移動時間が異なるため、シートを送り出す給送タイミングがずれてしまいシートの給送間隔(連続給送時のシートの間隔)が一定にならないという問題があった。
さらに、中板に積載されているシートの積載量が少ない場合には、中板の下降位置から給送位置までの移動に伴うシートの移動量が多くなるため、積載されているシートの整列性を悪化させるという問題もあった。なお、シートの整列性が悪いと、シートを送り出したときに斜行を起こし、画像不良やジャム等を発生しやすいという問題が生じる。
そこで、これらの問題を解決するために、中板の下降位置を一定とせずに、積載されているシートの量にかかわらず同じタイミングで中板を下降させ、中板に積載されているシートの最上面の位置の下降量を一定にすることが考えられる。
そして、このように中板の下降タイミングを同じとし、且つシートの最上面の位置を一定量下降させるように中板を昇降させる機構が提案されている(例えば、特許文献2又は特許文献3参照)。なお、シートの有無を検知する際は、このようにシートの最上面の位置を一定量下降させた後、シート有無検知レバーによりシートの有無を検知するようにしている。
しかしながら、このようなシートの上面を一定量下降させるように中板を昇降させる構成を有する従来のシート給送装置及び画像形成装置においては、給紙カセットを挿入する時、中板上に設けられたサイド規制板が画像形成装置本体、より具体的にはシート給送装置本体を構成するフレームと当接する場合があり、この場合、中板の上方回動動作が規制される。
そして、このように中板の上方回動動作が規制された状態のとき、積載されているシートの量にかかわらず同じタイミングで中板を下降させると、給紙カセット内のシートの有無を検知するためのシート有無検知レバーがシートと当接せず、この結果、シート有無誤検知が発生する場合があった。なお、この対策として、フレームとサイド規制板とが当接しないようにした場合、装置全体が大きくなってしまう。また、シート有無誤検知が発生しないように紙有無検知アームを過度に長くするとカセットの出し入れ時にシートにダメージを与えるなどユーザビリティを損なう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みて為されたものであり、正確なシートの有無の検知を行うことのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、装置本体に着脱可能に装着されるシート収納手段と、前記シート収納手段に回動自在に設けられシートが積載される中板と、前記中板に収納されたシートを給送するシート給送手段と、前記中板を付勢し、中板上のシートを前記シート給送手段に押し付ける付勢手段と、を備えたシート給送装置において、前記シート収納手段に略水平方向に移動可能に設けられ、前記中板を係止する位置と前記中板から離間した位置との間を移動する係止部材と、前記シート給送手段と一体的に回転駆動され、前記係止部材を前記中板を係止する位置と前記中板から離間した位置との間を移動させ、かつ前記中板を前記係止部材と係止させた状態で前記付勢手段の付勢力に抗して下方に押下げるカムとを備えた押下げ手段と、前記シート収納手段が前記装置本体の正規の装着位置に装着されるまで、前記係止部材を前記中板から離間した状態で保持し、前記シート収納手段が前記装置本体の正規の装着位置に装着されると前記係止部材を移動可能とする保持部と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のように、保持部により、シート収納手段を装置本体の正規の装着位置に装着するまで係止部材を中板から離間した状態で保持すると共に、シート収納手段が正規の装着位置に装着されたとき係止部材を水平移動可能とすることにより、積載された最上位のシートとシート給送手段の距離がシートの有無を検知できる所定量となる位置で中板を保持することができ、これにより正確なシートの有無の検知を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えたカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1において、100はカラー画像形成装置、101はカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)であり、この装置本体101にはシートに画像を形成する画像形成部102と、シートを給送するシート給送装置103とが設けられている。
ここで、画像形成部102は4色分のプロセスカートリッジ110m,110c,110y,110k、レーザー光122を照射可能な光学ユニット120、静電吸着搬送ベルト131等を備えている。各プロセスカートリッジ110m,110c,110y,110kは同一構造とされ、それぞれ電子写真感光体である感光ドラム112、帯電手段113、現像装置114及びクリーニング装置115が一体的に構成されている。
静電吸着搬送ベルト131は無端ベルト体で、2つのローラ132,133により回転可能に支持されており、被転写材であるシートは静電吸着搬送ベルト131に静電吸着して搬送されて、各感光ドラム112に形成されたトナー像が不図示の1次転写ローラにより転写される。
なお、プロセスカートリッジ110m,110c,110y,110kの下流側には定着ユニット150が配置されており、この定着ユニット150は、定着ローラ151および加圧ローラ152を備え、シート上のトナー像に熱と圧を加えることで定着を行うものである。
また、シート給送装置103は、後で詳述するシート収納手段である給紙カセット3と、この給紙カセット3に積載収納されたシートSを静電吸着搬送ベルト131に給送するためのシート給送手段である給紙ローラ9を備えている。なお、給紙カセット3は装置本体101に着脱自在に設けられている。
上記構成において、まず1色目、例えばマゼンタのプロセスカートリッジ110mにおいて、感光体ドラム112が帯電手段113によって一様に帯電された後、光学ユニット120から照射されたレーザー光122によって潜像が形成され、この潜像が現像装置114によって現像されてトナー像が形成される。
一方、シートが給紙カセット3から給紙ローラ9によって送り出され、レジストローラ44によりタイミングを合わされて静電吸着搬送ベルト131上に搬送される。そして、1次転写ローラの作用によって感光体ドラム112上に形成されたトナー像がシートSに転写される。
なお、シートに対するトナー像の転写が終了した感光ドラム112はクリーニング装置115によってクリーニングされ、次の画像形成に供される。同様の画像形成工程が各プロセスカートリッジ110c,110y,110kにおいても行われて各色のトナー像が形成され、先に形成されたトナー像に順番に重ね転写される。
そして、このようにトナー像が転写されたシートは定着ユニット150に搬送され、定着ローラ151と加圧ローラ152のニップ部にてトナー像が定着されて、排紙ローラ154によって排出される。
図2は、シート給送装置103の概略斜視図であり、図3はその概略断面図である。図2、図3において、シート給送装置103は、給紙カセット3、給紙カセット3に積載されたシートSを送り出す給送ローラユニット2、給送ローラユニット2及びレジストローラ44等を駆動する駆動部20A等を備えている。
ここで、給送ローラユニット2は、ローラ回転軸8の中央部に固着された略半月状の給紙ローラ9と、給紙ローラ9の両脇に回転自在に保持された給紙コロ10と、ローラ回転軸8に回転自在に保持されたシート有無検知レバー25と、フォトインタラプタ26と、ローラ回転軸8の両端に設けられ、後述する押下げアーム15と常に当接する給紙カム12とを備えている。
なお、給紙コロ10の外径は給紙ローラ9の外径より小さく設定され、シート有無検知レバー25とフォトインタラプタ26とで構成されるシート有無検知手段は、シート有無検知レバー25にシートSが当接していない時にフォトインタラプタ26を遮光し、シート無しと判断するように構成されている。
給紙カセット3は、シートSを収納するカセット本体であるカセットオケ3aと、カセットオケ3aに軸104を支点として上下方向に回動自在に設けられ、シートSを積載する中板5と、中板5上に移動可能に設けられ、シート幅方向を規制するサイド規制板31と、シートSの後端を規制する後端規制手段32と、中板5を給送ローラユニット側へ(矢印イ方向)に付勢する付勢手段であるコイルスプリング6とを備えている。
駆動部20Aは、ローラ回転軸8の端部に固定された部分的に歯が形成されている欠歯ギア11、欠歯ギア11の回転を規制するソレノイド20、不図示のモータを有する駆動系で構成される。そして、給紙信号によりソレノイド20がONされることによって規制が解除されると、欠歯ギア11が不図示の駆動系のギアと噛み合うことになり、これによりモータの回転がローラ回転軸8に伝達され、給紙ローラ9が回転する。
そして、このように給紙ローラ9が回転すると、コイルスプリング6の弾性力により上方回動した中板5に積載されたシートSのうち最上位のシートSaが給紙ローラ9に当接して給送される。
また、給紙カセット3には、重送防止用の分離パッド109が、不図示のスプリングにより給紙ローラ9又は給紙コロ10に圧接されるように取付けられており、この分離パッド109により、給紙ローラ9による給送の際、2枚のシートが重なって給送されても下側のシートを分離パッド109が停止させて最上位のシートSaのみを分離給送することができる。
ところで、給紙カセット3は、中板5を給紙ローラユニット2から一定量押下げる押下げ手段である押下げ機構30を両側端に備えている。ここで、この押下げ機構30は、図4に示すように、カセットオケ3aに設けられた支軸13に矢印ハ方向に回動自在に設けた押下げアーム15と、押下げアーム15を常に上方に付勢するコイルスプリング17と、押下げアーム15に設けられ、矢印ニ方向又はその反対方向に略水平移動可能な係止部材である押下げ爪部16と、押下げ爪部16を常に矢印ニ方向に付勢するコイルスプリング18によって構成される。
なお、押下げアーム15の上部には上端突起部15aが形成されており、押下げアーム15がコイルスプリング17によって上方に付勢されることにより、この上端突起部15aが給紙カム12の外周面に常に当接するようになっている。このため、給紙カム12が給紙ローラ9と一体的に回転すると、押下げアーム15は給紙カム12のプロファイルに沿って支軸13を支点として矢印ハ方向に回動する。
また、この押下げアーム15に設けられている押下げ爪部16は、押下げアーム15に設けられているガイドピン15dにガイドされながら図中矢印ニ方向又はその反対方向に移動可能であり、押下げ爪部16に形成されているカム部16Cがカセットオケ3aに固定されている突起部であるピン14に圧接することにより位置が決められている。
さらに、この押下げ爪部16の移動端には押下げアーム15の回動方向(上下方向)に沿って爪部16Fが設けられており、この爪部16Fに対向して中板5の先端側には中板爪19を備えた係止部19Aが取付けられている。
そして、給紙カム12により押下げアーム15が上方に回動するときには、押下げアーム15と一体で回動する押下げ爪部16のカム部16Cがピン14に当接し、やがてこのカム部16Cのプロファイルによりカム部16Cに沿って押下げ爪部16がコイルスプリング18の弾性力に抗して中板爪19から離れる方向(図中矢印ニと反対方向)に移動するようになっている。
ところで、このように押下げ爪部16が移動すると、押下げ爪部16の爪部16Fと、中板5の係止部19Aの中板爪19との係合が外れ、中板5のロックが解除される。つまり、給紙カム12の回転により、押下げ爪部16は中板5を係止する位置から中板5から離間する位置に移動する。ここで、中板5はコイルスプリング6によって常に上方へ付勢されているため、中板5は軸104を支点として矢印イ方向に回動するようになっている。
また、押下げアーム15が下方に回動するときには、押下げアーム15の上方回動の際、縮まっていたコイルスプリング18の弾性力により、カム部16Cのプロファイルに応じて押下げ爪部16が中板爪19に近づく方向(図中矢印ニ方向)に移動し、やがてカム部16Cのピン14との当接が解除されると、さらに押下げ爪部16が移動し、押下げ爪部16の爪部16Fが中板5の中板爪19に係止するようになっている。
そして、このように押下げ爪部16の爪部16Fが中板5の中板爪19に係止されることにより、さらに押下げアーム15が下方に回動すると、押下げ爪部16が係止した中板爪19を押下げて中板5を矢印イとは反対方向に一定の量だけ回動させる。
なお、押下げ爪部16の爪部16F及び中板5の中板爪19は、それぞれにロック面とテーパ面とを備えており、中板5を矢印イとは反対方向に回動させようとすると、押下げ爪部16の爪部16Fのテーパ面と中板爪19のテーパ面とが係合するため押下げ爪部16は矢印ニと反対方向に逃げて、中板5は移動が規制されずスムーズに回動することが可能である。
また、中板5を矢印イ方向に回動させようとすると、押下げ爪部16の爪部16Fのロック面と中板爪19のロック面とが係合して、押下げ爪部16は矢印ニと反対方向に移動することができず、中板5は回動が規制される。このように、押下げ爪部16の爪部16Fと中板5の中板爪19とで、一方向の移動は規制され、他方向の移動は自由であるラチェット機構が構成されている。
なお、図4の(a)において、15aは押上げアーム15に設けられた突起、12aは給紙カム12の溝部であり、給紙カセット3をシート給送装置1に装着すると、押上げアーム15に設けられた突起15aと給紙カム12の溝部12aとが図4の(b)に示すように係合し、これにより給紙カム12と同軸上に取付けられている給紙ローラ9、欠歯ギア11(図2参照)が初期の位置(ホームポジション)に保持される。
次に、このように構成された従来のシート給送装置103における給送動作について説明する。
まず給紙カセット3をシート給送装置103から抜出した状態で、中板5上にシートSを積載し、シートに合わせてサイド規制板31と、後端規制手段32の位置を設定する。このとき、中板5を下まで押下げると、給紙カセット3に取付けられた不図示の中板ロック機構によって中板5は押下げられた状態でロックされる。これにより、シートSの積載スペースを広く確保し、シートSの積載、サイド規制板31、後端規制手段32の操作を容易に行うことが出来る。
そして、中板5が中板ロック機構でロックされている状態で給紙カセット3をシート給送装置1に装着すると、まず装着途中で不図示の中板ロック解除部に中板ロック機構が押され、中板5のロックが解除される。
次に、さらに給紙カセット3が挿入されると、給紙カセット3に取付けられた押下げアーム15が、まず図4の(a)に示すようにローラ回転軸8に取付けられた給紙カム12に当接し、この後、給紙カセット3が所定の位置(シートを給送するための正規の装着位置)に装着されると、図4の(b)に示すように押上げアーム15に設けられた突起15aと、給紙カム12の溝部12aとが係合し、これにより給紙カム12と同軸上に取付けられている給紙ローラ9、欠歯ギア11(図2参照)が初期の位置(ホームポジション)に保持される。
なお、この際、給紙カム12により押下げアーム15が下方に回動され、これにより押下げ爪部16のカム部16Cと、押下げ爪部16に掲載された開口部15hから突出したカセットオケ3aに形成されたピン14との係合がなくなり、押下げ爪部16はコイルスプリング18によって押下げアーム15内を矢印ニ方向に水平移動し、押下げ爪部16の爪部16Fと中板5に取付けられた係止部19Aの中板爪19とが係合する。あわせて、シートSによりシート有無検知レバー25が倒されフォトインタラプタ26の遮光が解除され、シート有りを検知する。
そして、このように給紙カセット3が装着された後、ソレノイド20がONされると、欠歯ギア11が駆動系と噛み合い回転し、これに伴ってローラ回転軸8上にある給紙カム12も同時に回転する。このとき、押下げアーム15は、コイルスプリング17によって上方へ付勢されているため、図5の(a)に示すように給紙カム12のプロファイルに沿って給紙カセット3に形成された支軸13を中心に上方へ回動する。
さらに、このように押下げアーム15が回動すると、押下げアーム15に取付けられた押下げ爪部16も押下げアーム15と同様にカセットオケ3aに形成された支軸13を中心に上方に回動する。また、その時、中板5も押下げ爪部16の回動にあわせて上方に回動するが、中板5に積載された最上位のシートSaは、まだ給紙ローラ9、給紙コロ10共に接していない。
この後、さらに給紙ローラ9が回転すると、押下げアーム15が更に上方へ回動し、やがて押下げ爪部16に形成されたカム部16Cと給紙カセット3に形成されたピン14とが接触し、カム部16Cのプロファイルに沿って押下げ爪部16は押下げアーム15内を矢印ニと反対方向に略水平移行する。
これにより、押下げ爪部16の中板5に取付けられていた中板爪19との係止が外れ、中板5のロックが解除される。ここで、中板5はコイルスプリング6によって常に上方へ付勢されているため、中板5は支軸104を中心に矢印イ方向に回動する。この結果、図5の(b)に示すように中板5に積載された最上位のシートSaが給紙コロ10に圧接する。
さらに、給紙ローラ9が回転すると中板5に積載された最上位のシートSと給紙ローラ9とが圧接し、給紙ローラ9と最上位のシートSaの摩擦によりシートSaが図3に示す矢印ロ方向に給送される。そして、この最上位のシートSaが、重送防止パッド109に進入すると、このタイミングで給紙カム12が、図5の(c)に示すように押下げアーム15の突起15aと当接し、これにより押下げアーム15がコイルスプリング17の付勢力に抗して、給紙カセット3に形成された支軸13を中心に下方へ回動するようになる。
ここで、このように押下げアームが下方に回動すると押下げ爪部16は、押下げ爪部16に形成されたカム溝15hと給紙カセット3に形成されたピン14と係合がなくなりコイルスプリング18によって押下げアーム15内を矢印ニ方向に水平移動し、押下げ爪部16が中板5に取付けられた中板爪19に係止する。
この後、給紙カム12により押下げアーム15を更に下方に回動することで、コイルスプリング6によって矢印イ方向に付勢されている中板5を付勢力に抗して矢印イとは反対方向に回動させ、中板5に積載された最上位のシートSaと給紙ローラ9の間に所定量だけ隙間を空ける。
その後、続けて給紙ローラ9が回転すると図4の(b)に示すように、押上げアーム15に設けられた突起15aと給紙カム12の溝部12aとが係合し、給紙カム12と同軸上に取付けられている給紙ローラ9、欠歯ギア11が初期の位置(ホームポジション)に保持される。そして、最上位のシートSaは給紙ローラ9と分離パッド109で挟持され、下流側に備えられているレジストローラ44に給送され、次にこのレジストローラ44に挟持され、最上位のシートSaは画像形成部に搬送される。
ここで、このような中板5の昇降動作では、中板5に積載されたシートSの積載量(積載高さ)が異なっても押下げ爪部16に設けられた複数の爪部16Fが中板5の中板爪19に係止する位置が変わることで、給紙ローラ9の回転開始からほぼ同じタイミングで中板5を給紙ローラ9から離間させる方向に移動させ、さらに、積載されているシートの最上面と給紙ローラ9との間に一定量の隙間を空けることができる。
即ち、押下げ爪部16に設けられた爪部16Fが中板5の中板爪19に係止するタイミング(図4の(b)の状態)は、中板5に積載されているシートSの積載量(積載高さ)に関係なく一定である。これは、給紙カム12に押下げアーム15の上端突起15aが常に押し当てられており、押下げアーム15の押下げ開始と押下げ爪19の中板5方向への移動開始とが、給紙カム12のプロファイルとカム部16Cのプロファイルとによって一義的に決められるため、常に給紙ローラ9の回転開始から同じタイミングで押下げ爪部16の爪部16Fと中板5の中板爪19とが係合して中板5が押下げられることになる。
また、中板5に積載されているシートの積載量(積載高さ)が異なっていても、図4の(b)の状態の押下げ爪部16に設けられた爪部16Fと中板5の中板爪19とが係合してから押下げアーム15が押下げられる量が、給紙カム12のプロファイルによって一義的に決められるため、中板5が一定量下降して積載されているシートSの最上面も給紙ローラ9から一定量離間することになる。
そして、この中板5の下降動作を、送り出されたシートの先端が分離パッド109からレジストローラ44の間に位置するときに行うように設定して、シートの給送力をシートの送り出しから同じタイミングで無くすことにより、分離パッド109に2枚のシートが重なって給送されてもシートの分離が確実に行えて、分離パッド109での分離性能を著しく向上させることができる。
また、分離パッド109により分離されレジストローラ44に挟持されて搬送されているシートの後端は給紙コロ10よりも上流側にあるが、中板5が押下げられてシートと給紙コロ10との間に所定量だけ隙間を空けているため、分離されたシートと中板5に積載されているシートSの上面との間の摩擦力が生じない状態でシートを搬送することができる。そのため、レジストローラ44の搬送力を小さくすることができ、駆動系の小型化、省電力化を図ることができる。
ところで、このような構成のシート給紙装置103において、給紙カセット3を挿入する時、中板上のサイド規制板31が装置本体101、具体的には不図示のシート給送装置本体を構成するフレームと当接し、これに伴って中板5が押下げられる場合がある。ここで、このような状態のとき、押下げ爪部16の爪部16Fが中板5の中板爪19に係止すると、最上位のシートSaと給紙ローラ9の距離がシート有無検知レバー25によりシートの有無を検知することができる所定量以上の位置で押下げ爪部16により中板5が保持されるようになる。
そして、このように最上位のシートSaと給紙ローラ9の距離が所定量以上の位置で中板5が保持されると、シート有無検知レバー25とシートSが当接せずシート有無誤検知が発生するおそれがある。
そこで、このようなシート有無の誤検知を防ぐため、本実施の形態においては、給紙カセット3を挿入する時、給紙カセット3が正規の装着位置(シートを給送するための位置)に装着されるまでは中板5と当接することがないよう、押下げ爪部16を中板5から離間させる離間機構解除アーム40を、カセットオケ3aの両側端部の、中板5を給紙ローラユニットから一定量押下げる押下げ機構30と平行な位置に設けるようにしている。
ここで、この離間機構解除アーム40は、図6に示すようにカセットオケ3のボス部41に揺動自在に設けられると共に、2つのアーム部40A,40Bを備えたV型形状を有しており、一方のアーム部40Aの端部には引っ掛け部40bが、他方のアーム部4Bの端部には軸部40aが形成されている。
そして、この押下げ爪部16を中板5から離間した状態で保持する保持アームである離間機構解除アーム40は、カセットオケ3aの引っ掛け部43と、アーム部40Aの引っ掛け部40bにかけられた離間機構解除アームバネ42により反時計回りの方向に付勢されており、このように付勢された離間機構解除アーム40の位置は軸部40aがカセットオケ3に設けられた円弧状の穴部44に突き当たることで規制される。
なお、通常、この軸部40aは、図4の(a)に示すように押下げ爪部16に設けられた突き当て面16dと当接するようになっている。そして、このように軸部40aが突き当て面16dと当接することによって押下げ爪部16は離間機構解除アーム40により、中板5から離間した状態で保持されるようになっている。
一方、図7に示すように装置本体101には、給紙カセット3の装着を案内するカセットガイド50が設けられており、このカセットガイド50は、離間機構解除アーム40の軸部40aと当接するレール部51を備えている。
なお、このレール部51は、離間機構解除アーム40と共に給紙カセット3が装置本体101に装着されるまで、押下げ爪部16を中板5から離間した状態で保持する保持部52を構成するものであり、図6に示すように斜め上方に傾斜したレール面51aと、このレール面51aの給紙カセット挿入方向下流側に連続して設けられた水平なレール面51bを有している。
次に、このようなシート給送装置103の保持部52におけるカセット挿入時における動作について用いて説明する。
給紙カセット3がカセットガイド50に沿って挿入されると、当初は図4の(a)に示すように離間機構解除アーム40の軸部40aが押下げ爪部16の突き当て面16dに当接しているために押下げ爪部16は中板5から離間した状態を維持する。
この後、図6の(a)に示すように、離間機構解除アーム40の軸部40aが斜め上方に傾斜しているレール面51aと突き当たると、軸部40aがレール面51aに沿って移動し、これに伴い離間機構解除アーム40が回動し、軸部40aと押下げ爪部16の突き当て面16dとの当接が解除される。そして、この後、軸部40aがレール面51aを過ぎ、図6の(b)に示すように、水平なレール面51bまで達すると、押下げ爪部16は水平移動可能となる。
また、押下げアーム15は軸部40aとレール面51aが突き当たるとほぼ同時に給紙カム12に当接し、給紙カセット3が所定の位置に挿入されると、押上げアーム15に設けられた突起15aと給紙カム12の溝部12aとが係合し、給紙カム12と同軸上に取付けられている給紙ローラ9が初期の位置(ホームポジション)に保持される。
その際、押下げアーム15が下方に回動されるので押下げ爪部16は、カム部16Cと給紙カセット3に形成されたピン14との係止が解除され、これによりコイルスプリング18によって押下げアーム15内が矢印ニ方向に水平移動し、中板5に取付けられた中板爪19に係止する。
これら一連の動作で、カセット挿入時に中板5に積載された最上位のシートSaと給紙ローラ9の間に、シート有無検知レバー25によるシート検知が可能な所定量だけ隙間が形成され、この結果、シートSによりシート有無検知レバー25が倒されてフォトインタラプタ26の遮光が解除され、シート有りを検知することができる。
このように、保持部52によって、給紙カセット3が装置本体101の正規の位置に装着されるまで、押下げ爪部16を中板5から離間した状態で保持すると共に、給紙カセット3が装着されたとき、押下げ爪部16を水平移動可能とすることにより、給紙カセット3に積載された最上位のシートSaと給紙ローラ9の距離がシート有無検知レバー25によるシート検知が可能な所定量となる位置で中板5を保持することができる。これにより、正確なシートの有無の検知を行うことができる。
2 給送ローラユニット
3 給紙カセット
3a カセットオケ
5 中板
6 コイルスプリング
9 給紙ローラ
12 給紙カム
14 ピン
15 押下げアーム
16 押下げ爪部
16C カム部
17 コイルスプリング
18 コイルスプリング
25 シート有無検知レバー
26 フォトインタラプタ
30 押下げ機構
31 サイド規制板
40 離間機構解除アーム
51 レール部
52 保持部
100 カラー画像形成装置
101 カラー画像形成装置本体
102 画像形成部
103 シート給送装置
S シート
Sa 最上位のシート
3 給紙カセット
3a カセットオケ
5 中板
6 コイルスプリング
9 給紙ローラ
12 給紙カム
14 ピン
15 押下げアーム
16 押下げ爪部
16C カム部
17 コイルスプリング
18 コイルスプリング
25 シート有無検知レバー
26 フォトインタラプタ
30 押下げ機構
31 サイド規制板
40 離間機構解除アーム
51 レール部
52 保持部
100 カラー画像形成装置
101 カラー画像形成装置本体
102 画像形成部
103 シート給送装置
S シート
Sa 最上位のシート
Claims (6)
- 装置本体に着脱可能に装着されるシート収納手段と、前記シート収納手段に回動自在に設けられシートが積載される中板と、前記中板に収納されたシートを給送するシート給送手段と、前記中板を付勢し、中板上のシートを前記シート給送手段に押し付ける付勢手段と、を備えたシート給送装置において、
前記シート収納手段に略水平方向に移動可能に設けられ、前記中板を係止する位置と前記中板から離間した位置との間を移動する係止部材と、前記シート給送手段と一体的に回転駆動され、前記係止部材を前記中板を係止する位置と前記中板から離間した位置との間を移動させ、かつ前記中板を前記係止部材と係止させた状態で前記付勢手段の付勢力に抗して下方に押下げるカムとを備えた押下げ手段と、
前記シート収納手段が前記装置本体の正規の装着位置に装着されるまで、前記係止部材を前記中板から離間した状態で保持し、前記シート収納手段が前記装置本体の正規の装着位置に装着されると前記係止部材を移動可能とする保持部と、
を備えたことを特徴とするシート給送装置。 - 前記係止部材は、前記シート収納手段に設けられた突起部に当接するカム部と、前記中板を係止する爪とを有し、前記カム部が前記突起部に圧接するように、かつ前記カム部と前記突起部との圧接が解除されたとき、前記爪が前記中板を係止する位置に移動するように付勢されていることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
- 前記押下げ手段は、上下方向に回動自在に設けられ、かつ前記カムに常に当接するよう付勢された押下げアームを備え、前記係止部材は、前記押下げアームに略水平方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート給送装置。
- 前記保持部は、前記シート収納手段が前記装置本体の正規の装着位置に装着されるまで、前記係止部材を前記中板から離間した状態で保持する保持アームと、前記保持アームを前記係止部材を前記中板から離間した状態で保持する位置から、前記係止部材を移動可能とする位置まで移動させるレール部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記押下げ手段のカムは、前記シート給送手段の給送動作中又は給送動作終了と同時又は給送動作終了後に前記中板を押し下げる形状を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005136731A JP2006312542A (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | シート給送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005136731A JP2006312542A (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | シート給送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006312542A true JP2006312542A (ja) | 2006-11-16 |
Family
ID=37534187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005136731A Pending JP2006312542A (ja) | 2005-05-09 | 2005-05-09 | シート給送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006312542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009023842A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Samsung Electronics Co Ltd | 印刷媒体供給ユニット及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-05-09 JP JP2005136731A patent/JP2006312542A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009023842A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Samsung Electronics Co Ltd | 印刷媒体供給ユニット及び画像形成装置 |
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