JP2006311805A - 麺切り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 初心者であっても簡単にうどんやそば等の麺生地を本格的な手打ち麺のように切り分けすることが可能な麺切り装置を提供する。
【解決手段】 麺生地を載置するまな板12と、まな板12をスライド可能に支持する支持台14と、麺生地を切る切断手段16と、切断手段16に接続され、切断手段16の上下方向の動作を切断手段16の上下方向と直交する方向にまな板12をスライドさせるスライド機構20とを有する麺切り装置10であって、スライド機構20は、まな板12の下面にまな板12の延長方向に沿って配設されたロッド12bと、切断手段16に連結された多節リンク22と、多節リンク22に連結され、多節リンク22の一方向の動作のみに連動してロッド12bにロックするロック部26により構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は麺切り装置に関し、より詳細には、初心者であっても簡単にうどんやそば等の麺生地を本格的な手打ち麺のように切り分けすることが可能な麺切り装置に関する。
従来、うどんやそば等に代表される麺類は、熟練した職人により作られたいわゆる手打ち麺が美味であるとされている。熟練した職人により作られた手打ち麺は、麺生地の段取りはもちろんのこと、麺生地を切り分けする際において、切断面を平滑にすることや麺太さにある程度のばらつきをもたせていることにより良好な食感が得られるものと考えられている。これに対して素人が作った手打ち麺は、麺の切断面が乱れていたり、麺太さに大きなばらつきを有しているものが多くなりがちである。このように切断面に乱れがある麺や、太さに大きなばらつきを有する麺は見た目にも映りが良くなく、実際の食感も損なわれてしまう。よって、いくら手打ち麺とはいえ素人の作る手打ち麺は必ずしも美味であるというわけではなかった。
そこで、機械装置を用いて熟練した職人により作られた麺と同じような麺を製造することが可能な麺切り装置として、例えば特許文献1に記載されているような麺切り装置が提供されている。
特許文献1にかかる麺切り装置は、麺生地を一定の太さに切って麺を製造する麺切り装置であって、この麺切り装置は支持台に鉛直面内で上下方向に往復動自在に支持された麺切り部と、この麺切部の上下の往復運動をまな板駆動部に伝達する伝達具と、前記伝達具によって駆動されるまな板駆動部と、まな板駆動部の駆動によって前後方向に移動させられるまな板並びに前記麺切り部、まな板駆動部及びまな板を支持する支持台とで構成されており、前記まな板駆動部は、1個のラチェットギヤを含む複数の歯車及びその軸と、その一端が前記ラチェットギヤの軸に回転自在に取り付けられ、他端が前記伝動具に連結された制動具からなり、前記麺切り部が押し下げられると前記ラチェットギヤの歯一つ分だけ歯車を駆動させるようになっており、前記まな板には少なくともその一方の側面に前記歯車の一つに噛み合うラックが設けられているものである。
特開平10−249792号公報
特許文献1に記載されている麺切り装置は、ギヤ比を変更することにより麺の太さを設定することが可能である。しかしながら一旦麺の太さを設定すると、切り分けされる麺の太さは均一になってしまい、手打ち麺の雰囲気が損なわれてしまうという課題がある。また、麺太さについては、先述のとおり、ある程度のばらつきが良好な食感を呈するため均一な太さのみからなる麺は食感にも悪影響を与えてしまうといった課題がある。
さらには、製造する麺の太さは適宜設定可能にはなっているが、麺の太さを変更する際においては、使用しているギヤの選択が複雑であるほか、ギヤの交換にかなりの時間がかかるため、非常に煩雑であるといった課題もある。
なお、特許文献および非特許文献により開示することはできなかったが、近年においてはコンピュータ装置を用いて、麺の太さに所定のばらつきをもたせながら麺生地を切り分けする自動麺切り装置も実際には提供されているようではある。このような自動麺切り装置においては、熟練職人が作ったものと同等の品質を有する麺を提供することが可能にはなったものの、自動麺切り装置の製造コストが高騰してしまうといった課題がある。
本発明は、素人であっても、熟練職人が作った麺と同等の品質の麺を提供することができ、麺の太さ調整が非常に簡単に行うことが可能であると共に、特に操作を意識することなく使用しても、麺太さに所定のばらつきをもたせることができる麺切り装置を安価に提供することを目的としている。
本発明は、麺生地を載置するまな板と、前記まな板をスライド可能に支持する支持台と、前記麺生地を切る切断手段と、前記切断手段に接続され、前記切断手段の上下方向の動作を前記切断手段の上下方向と直交する方向に前記まな板をスライドさせるスライド機構とを有する麺切り装置であって、前記スライド機構は、前記まな板の下面にまな板の延長方向に沿って配設されたロッドと、前記切断手段に連結された多節リンクと、前記多節リンクに連結され、前記多節リンクの一方向の動作のみに連動して前記ロッドにロックするロック部により構成されていることを特徴とする麺切り装置である。
また、前記ロック部は、前記ロッドを挿通させる筒状体と、該筒状体の軸線を前記ロッドの軸線に対して傾斜させる付勢手段により構成されていることを特徴とする。これにより、ロック部の構造を簡易なものにすることができ、製造コストを低減させると共にメンテナンスも容易に行うことが可能になる。
また、前記多節リンクは節点間距離が調節可能であって、前記まな板のスライド範囲が調整可能に設けられていることを特徴とする。これにより、麺太さを調整するための機構を簡易な構成にすることができ、段取り替えを短時間で行うことができる。さらには、必要な機能を具備しながらも低価格の麺切り装置を提供することができる。
また、前記ロック部の前記ロッドへのロックを解除するロック解除機構が配設されていることを特徴とする。これにより、麺切り処理を行ったことにより所定方向にスライドしたまな板を元に戻すことができる。
また、前記麺生地の上に被せる駒板を有し、該駒板には、前記まな板のスライドに合わせて前記麺生地を前記切断手段側に送る麺生地送り手段が配設されていることを特徴とする。
また、前記麺生地送り手段は、前記駒板の少なくとも下面において往復動可能に配設された摩擦材と、前記まな板に設けられた突出部と、前記摩擦材に設けられると共に、前記突出部に係合する係合部を有していることを特徴とする。
これらにより、まな板の上に載置された麺生地が切断手段に対して直交する方向の軸線に対して斜めになった状態で切断手段に供給されてしまうことを防ぐことができる。これにより、麺生地を最後まで有効に利用することが可能になる。
また、前記駒板は前記まな板との離間距離が調整可能に設けられていることを特徴とする。これにより、まな板の上に載置する麺生地の厚さを常に一定にする必要がなく、麺のボリュームを自由に設定することが可能になる。
本願発明により製造された麺は、基本となる麺太さを有しながらも、切断手段の上下方向の動きを調節することによって麺太さに若干のばらつきを与えることができ、手打ち麺の雰囲気を損なうことなく手早く麺生地を切り分けすることが可能になる。また、基本となる麺太さの変更も、簡単な操作により行うことができるため非常に使い勝手の良い麺切り装置とすることができる。
また、まな板をスライドさせるためのロック部の構造が簡易であるため、製造コストを低減させると共にメンテナンスを容易にすることができる。
以下、本発明にかかる麺切り装置の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は麺切り装置の斜視図である。図2は、多節リンクとロック部の連結機構を示す斜視図である。図3は、図2中の矢印Zから見た状態を示す説明図である。図4は、ロック部のロックを解除した状態を示す説明図である。
本発明にかかる麺切り装置10は、麺生地を載置するまな板12と、まな板12をスライド可能に支持する支持台14と、麺生地を切り分けする切断手段16と、切断手段16に連結され、切断手段16の上下方向の動作をまな板12のスライド方向に動作変換するまな板スライド機構20と、まな板12のスライドに伴ってまな板上の麺生地を切断手段16方向に送る麺生地送り手段30を有している。
図1に示すように、まな板12は長手方向の両端縁部にスライド片12aが形成されている。スライド片12aは、支持台14の側壁面内側に形成されたスライド溝14aに嵌合可能に形成されている。まな板12の下面には、まな板12のスライド方向(図1中の矢印Bの方向)に沿って延設されたロッド12bが配設されている。ロッド12bの両端部は、固定具12cを介してまな板12に固定されている。また、まな板12の上面側後端部には、ストッパ12dが配設されている。まな板12の上面に対するストッパ12dは図示しないばね等の付勢手段により付勢され、突出高さが調節可能になっている。ストッパ12dは、後述する麺生地送り手段30の一部分を係止するためのものである。ストッパ12dおよび麺生地送り手段30についての詳細説明は後述する。
支持台14の両側壁部の後端面には所要の高さピッチに形成された駒板高さ調節部14bが形成されている。駒板高さ調節部14bは、まな板12に載置した麺生地の厚さにあわせて麺生地送り手段30(駒板32)を配設するためのものである。支持台14の両側壁部の中途部には切断手段16を配設するための切欠部14cが形成されている。また、一方の側壁部における切欠部14cの近傍には、水平方向に長い長孔14dが配設されている。長孔14dには、後述するロック解除機構であるロック解除バー40が配設される。
切断手段16はまな板12の上面に対して上下方向に接離動可能に配設されている。なお、切断手段16は、まな板12の上面に載置された麺生地をスライドしながら切断することができるように配設されていることが好ましい。
切断手段16は先端部が支持台14に回動可能に支持された保持具50に連結されると共に、切断手段16の刃と柄16aの間部分と、支持台14とを連結するリンクプレート21が回動可能に取り付けられている。このように取り付けられた切断手段16は、保持具50との連結部を中心として柄16aが上下方向に往復動することになる。柄16aの上下方向の往復動運動は、多節リンク22により上下方向の揺動運動に動作変換される。
図1、図2に示すように、まな板スライド機構20は、切断手段16の先端に連結され、切断手段16の上下方向の往復動を揺動運動に動作変換する多節リンク部22と、多節リンク部22による上下方向の揺動運動をまな板12のスライド方向に直交する方向を回転軸とする回転運動に動作変換する回転ロッド24と、回転ロッド24の先端に連結され、回転ロッド24の回転運動をまな板12のスライド方向における往復動運動に動作変換する水平往復板25と、水平往復板25の先端に固定して取り付けられ、まな板12の下面に向かって延伸するロック部26と、一端部がロック部26に係合され、ロック部26をまな板12に取り付けられたロッド12bにロックさせるための付勢力を付与する付勢手段28と、付勢手段28の他端部を係止する係止プレート29とにより構成されている。
図1に示すように多節リンク部22は、複数枚のリンクプレート21を互いに軸支することにより構成されている。本実施の形態におおける多節リンク22は、4枚のリンクプレート21により構成されている。各リンクプレート21には、上下方向の揺動幅を調整する調整穴21aが複数個配設されている。本麺切り装置10においては、各リンクプレート21の連結に用いる調整穴21aの組み合わせにより麺太さの上限値と下限値が予め計算により求められているため、切り分けすべき麺太さに応じて各リンクプレート21どうしを連結する際に用いる調整穴21aを適宜選択すればよい。
多節リンク22と回転ロッド24の一端部24aは多節リンク22の最後端を構成するリンクプレート21に着脱自在に連結された連結鉤23を介して連結されている。回転ロッド24は図2に示すように、2箇所に直角に屈曲する屈曲部を有したクランク形状に形成されている。回転ロッド24は、両端に屈曲部24b、24bが形成されているクランクの中途部分24cを中心として回転自在に支持台14に配設されている。このような回転ロッド24により、多節リンク22による上下方向の揺動運動がまな板12のスライド方向に水平方向に直交する方向を回転軸とする回転運動に動作変換される。
図2に示すように、回転ロッド24の他端部24dには、回転ロッド24の回転運動をまな板12がスライドする水平方向の往復動運動に動作変換する水平往復板25が軸支されている。水平往復板25の他端部にはロック部26が固定されている。ロック部26はまな板12下面のロッド12bに向かって延伸している。ロック部26の上端部には、まな板12の下面に配設されたロッド12bに挿通可能に形成された筒状体27が固定されている。筒状体27の内径寸法は、ロッド12bの外形寸法よりもわずかに大径になっている。
図3に示すように、ロック部26の軸線と筒状体27の軸線は直交している。ロック部26は付勢手段28によりロッド12bの軸線に対して筒状体27の軸線が傾斜するように付勢されている。付勢手段28の他端部は、支持台14の側壁面に固定された係止プレート29に係合されている。係止プレート29の高さ位置はロック部26に対する付勢手段28の係合位置よりも若干上方もしくは下方になっている。
付勢手段28の付勢力により筒状体27の軸線をロッド12bの軸線に対して傾斜させていることにより、筒状体27がロッド12bに対して噛み合った状態となり、ロッド12bに筒状体27がロックする。しかも、このロック状態は、一方のスライド(図3中矢印Xの方向)に対してのみロックされ、他方のスライド(図3中矢印Yの方向)に対してはフリーになるものである。このような機構は自在かぎや竹馬などに見られるスライド機構と同様の機構である。
このように、一方向のスライドに対してのみにロックするロック機構20において、ギヤ構造を用いていないため、切断手段16の一回の上下動運動に対するまな板12のスライド量が固定されてしまうことがない。すなわち、麺切り装置10の使用者は、まな板12をスライドさせるための最初のアクションである切断手段16の柄16aの上下動運動の移動幅を適宜変化させることにより麺太さを変化させることが可能になる。なお、通常は特に意識することなく切断手段16の柄16aを上下動させれば、柄16aにある程度の振れ幅が生じるため、この振れ幅に伴って麺太さにおのずとばらつきが生じるのである。
ロック解除バー40は支持台14の両側壁間に渡って配設されている。ロック解除バー40は、先端部が支持台14の一方の側壁に回転可能に取り付けられていて、他端部が他方の側壁を貫通して突出し、長孔14d内でスライド可能に設けられている。ロック解除バー40にはロック機構20における付勢手段28の付勢力と同方向に付勢する付勢手段52が取り付けられている。ロック解除バー40に係止された付勢部材42の他端部は支持台14の側壁部に設けられた係止部43に係止されている。
ロック解除バー40は、ロック部26と筒状体27の中間部分に当接する当接部44を有している。長孔14d内においてロック解除バー40を付勢部材42による付勢力に抗してスライドさせると、当接部44がロック部26に当接し、ロック部26に作用している付勢力が解除される。これにより図4に示すように、筒状体27の軸線がロッド12bの軸線と一致して、筒状体27とロッド12bのロックが解除される。筒状体27とロッド12bとのロックが解除されると、スライドしたまな板12を元の位置に戻すことができる。
次に、麺生地送り手段30について説明する。図5は、麺生地送り手段の底面図である。図6は、麺生地送り手段を麺切り装置10に装着した状態を示す透視側面図である。
麺生地送り手段30は、まな板12に載置された麺生地の上面に配設される。麺生地送り手段30は、駒板32と、駒板32に配設された滑車34と、駒板32の上下面にわたってスライドする摩擦材36が取り付けられている。また、駒板32の一端縁両側には、支持台14の駒板高さ調節部14bに係合する係合片32aが設けられている。なお、駒板32を麺切り装置10に配設した際は、駒板32の他端縁位置が切断手段16よりも係合片32a側にあるのはいうまでもない。
駒板32を麺切り装置10に配設した状態において、駒板32に取り付けられている滑車34位置は、まな板12のストッパ12dの位置よりも係合片32a側に取り付けられている。滑車34は、駒板32の板厚と同程度の径寸法であり、駒板32の板厚方向に貫通する収納孔32b内において軸支されている。駒板32の切断手段側の端部には、駒板32の下面から上面に向かって回転する回転軸32cが設けられている。
摩擦材36は駒板32の下面、側面、上面に沿ってほぼU字状をなして(図示せず)配設されている。摩擦材36にはベルトコンベアに用いられるコンベアベルトが好適に用いられる。コンベアベルトは、麺生地Mに味やにおいを移さない材質のものが用いられる。摩擦材36の駒板32の下面側の端部には、まな板12のストッパ12dに係止される係止材37が配設されている。係止材37は、摩擦材36の端部を折り返して形成された筒状部分に挿通されている。係止材37には、滑車34に巻回される紐34aが固定されている。紐34aの他端部は、滑車34に沿って駒板32の上面に誘導された後、駒板32の上面側の摩擦材36の端部に固定されている。このように、摩擦材36と紐34aは、滑車34と回転軸32cとの間で駒板32の下面、側面、上面の間において無端縁状に配設されている。
麺生地送り手段30は、まな板12の上面に載置された麺生地Mに被せるようにして配設される。具体的には、駒板32の一端縁側に形成された係合片32aを支持台14の駒板高さ調節部14bのいずれかの高さ位置にあわせて係合させる。この際、駒板32の係止材37がまな板12のストッパ12dに係止された状態となるように、係止材37の位置を予め位置合わせしておく。なお、麺生地Mと摩擦材36が接触しているのはいうまでもない。
麺生地送り手段30は、駒板32は係合片32aのより支持台14に固定されているが、まな板12のストッパ12dが係止材37に当接し、紐34aが滑車に巻回されているので、まな板12のスライドにあわせて係止材37がスライドする。そして、係止材37のスライドに合わせて摩擦材36がスライドする。麺生地Mは、まな板12と摩擦材36に挟持された状態になっているので、麺生地Mもまた、まな板12のスライドに合わせてスライドするのである。
このような麺生地送り手段30を用いることにより、まな板12のスライドにあわせて、麺生地Mを切断手段16の方向にスライドさせることができる。したがって、まな板12のスライドに対し、麺生地Mが切断手段16に対して斜めになった状態でスライドしているか否かを確認しながらの作業が不要になり、非常に使い勝手が良い麺切り装置10とすることができる。
次に以上に説明した麺切り装置10を用いた麺生地の切り分け方法について説明する。図7、図8は麺切り装置の動作を示す説明図である。
まず、麺太さに応じて多節リンク22の設定を行った後、麺切り装置10のまな板12に麺生地が載置される。麺生地は、まな板12のスライド方向に対して麺生地の切断面が直交するように載置される。次に、麺生地の上から駒板32を配設する。駒板32の係止材37の位置は、まな板12のストッパ12dの位置に合わせておく。駒板32の自重により、ストッパ12dに付与されているばねの付勢力が解除され、ストッパ12dの高さ位置は駒板32の下面の高さ位置と同じになる。駒板32は図6に示されているように、係合片32aを駒板高さ調節部14bに係合させ、他端部を麺生地に被せるようにして配設される。
麺生地および駒板32のセットが完了したら、切断手段16の柄16aをまな板12に対して上下方向(矢印aの方向)に接離動させる。柄16aの上下方向の接離動運動は、切断手段16に連結された多節リンク22により上下方向の揺動運動(矢印bの方向)に変換される。多節リンク22の最後端部には連結鉤23を介して回転ロッド24に連結されている。回転ロッド24はクランク形状に形成されているので、一端側が連結鉤23により上下方向(矢印cの方向)に動かされると、他端側はまな板12のスライド方向に直交する方向を回転軸として回転運動(矢印dの方向)をなす。回転ロッド24の他端側には水平往復板25が軸支されていて、回転ロッド24の回転運動がまな板12のスライド方向(矢印eの方向)と同一方向の水平運動に変換される。
水平往復板25にはロック部26が固定されている。ロック部26の先端部にはまな板12の下面に配設されたロッド12bに挿通された筒状体27が固定されている。ロック部26は、付勢手段28により筒状体27を傾斜させる方向(矢印fの方向)に付勢力が付与されていて、筒状体27がロッド12bにロックした状態になる。このロック状態は、まな板12がスライドする方向(矢印eの方向)においてはロックしているが、まな板12がスライドする方向と反対方向においてはフリーの状態になっている。すなわち、切断手段16の柄16aの上下方向の接離動運動のうち、柄16aを上方へ持ち上げる運動に対してのみ筒状体27がロックし、まな板12をスライドさせることになる。
まな板12がスライドすると、まな板12に設けられているストッパ12dもスライドする。ストッパ12dは、麺生地送り手段30の係止材37に当接しているので、係止材37と摩擦材36もまた、まな板12のスライド方向にスライドする。このように、麺生地は、まな板12と摩擦材36により挟持された状態で切断手段16の方向にスライドされる。なお、まな板12のスライド幅は、上限値と下限値が多節リンク22の連結状態により決定されているが、スライド幅の上限値と下限値の範囲において、切断手段16の柄16aを振り上げた量に応じたスライド幅になる。すなわち、柄16aの振り上げ高さをその都度変更させる(もしくは、特に柄16aの振り上げ高さを意識しないで使用する)ことにより、所定の麺太さの範囲内で麺太さにばらつきを与えることができる。また、柄16aの振り上げ高さを一定にすれば、切り分けされた麺太さを均一にすることももちろん可能となる。
このようにして、麺生地をすべて切り終えた後、スライドしたまな板12を元の位置に戻す必要がある。基本的に、筒状体27はロッド12bにロックした状態となっているので、ロック解除バー40により、ロック部26に付与されている付勢力を解除する。ロック部26に付与されている付勢力に抗してロック部26を当初傾斜方向と反対方向に回動させると、筒状体27の軸線はロッド12bの軸線と一致する。これにより筒状体27はロッド12bに対してフリーとなって、まな板12を元の位置に戻すことができる。
なお、ロック解除バー40は付勢部材42により筒状体27に付与されている付勢力の方向と同じ側の方向に付勢力が付与されているので、通常時においては、ロック部26とロック解除レバー40とは離れており、不意に筒状体27のロック状態が解除されてしまうおそれはない。
以上に本実施の形態に基づいて、麺切り装置10について説明をしてきたが、本願発明にかかる麺切り装置10は本実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においては、駒板32を用いる形態について説明しているが、駒板32の形態は本実施の形態に限定されるものではない。他の形態としては、例えば摩擦材36は駒板32の下面においてのみスライドする形態とすることもできる。要は、まな板12に載置された麺生地をまな板12と共に挟持することで、まな板12のスライドと麺生地のスライド量を同調させることが可能な形態であればよい。また、駒板32を配設しない麺切り装置10とすることももちろん可能である。
また、本実施の形態においては、多節リンク22が4枚のリンクプレート21により構成されているが、麺太さの調整が不要であるならば、リンクプレート21の取り付け枚数をさらに少なくすることが可能である。
麺切り装置の斜視図である。 多節リンクとロック部の連結機構を示す斜視図である。 図1中の矢印Aから見た状態を示す説明図である。 ロック部のロックを解除した状態を示す説明図である。 麺生地送り手段の底面図である。 麺生地送り手段を麺切り装置に装着した状態を示す透視側面図である。 麺切り装置の動作を示す説明図である。 麺切り装置の動作を示す説明図である。
符号の説明
10 麺切り装置
12 まな板
12b ロッド
14 支持台
16 切断手段
20 まな板スライド機構
22 多節リンク
24 回転ロッド
25 水平往復板
26 ロック部
27 筒状体
30 麺生地送り手段
32 駒板
34 滑車
36 摩擦材
40 ロック解除バー
44 当接部

Claims (7)

  1. 麺生地を載置するまな板と、
    前記まな板をスライド可能に支持する支持台と、
    前記麺生地を切る切断手段と、
    前記切断手段に接続され、前記切断手段の上下方向の動作を前記切断手段の上下方向と直交する方向に前記まな板をスライドさせるスライド機構とを有する麺切り装置であって、
    前記スライド機構は、前記まな板の下面にまな板の延長方向に沿って配設されたロッドと、前記切断手段に連結された多節リンクと、前記多節リンクに連結され、前記多節リンクの一方向の動作のみに連動して前記ロッドにロックするロック部により構成されていることを特徴とする麺切り装置。
  2. 前記ロック部は、前記ロッドを挿通させる筒状体と、該筒状体の軸線を前記ロッドの軸線に対して傾斜させる付勢手段により構成されていることを特徴とする請求項1記載の麺切り装置。
  3. 前記多節リンクは節点間距離が調節可能であって、前記まな板のスライド範囲が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の麺切り装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の麺切り装置であって、
    前記ロック部の前記ロッドへのロックを解除するロック解除機構が配設されていることを特徴とする麺切り装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の麺切り装置であって、
    前記麺生地の上に被せる駒板を有し、該駒板の下面には、前記まな板のスライドに合わせて前記麺生地を前記切断手段側に送る麺生地送り手段が配設されていることを特徴とする麺切り装置。
  6. 前記麺生地送り手段は、前記駒板の少なくとも下面において往復動可能に配設された摩擦材と、前記まな板に設けられた突出部と、前記摩擦材に設けられると共に、前記突出部に係合する係合部を有していることを特徴とする請求項5記載の麺切り装置。
  7. 前記駒板は前記まな板との離間距離が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項記載の麺切り装置。
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