JP2582346B2 - 野菜型取機 - Google Patents

野菜型取機

Info

Publication number
JP2582346B2
JP2582346B2 JP6288845A JP28884594A JP2582346B2 JP 2582346 B2 JP2582346 B2 JP 2582346B2 JP 6288845 A JP6288845 A JP 6288845A JP 28884594 A JP28884594 A JP 28884594A JP 2582346 B2 JP2582346 B2 JP 2582346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetable
frame
cam
machine
feed frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6288845A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08126993A (ja
Inventor
小次郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6288845A priority Critical patent/JP2582346B2/ja
Publication of JPH08126993A publication Critical patent/JPH08126993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582346B2 publication Critical patent/JP2582346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜を「シャット」等
と称される所定の立体形状に型取りする野菜型取機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜の立体型取り法を、「図8」
に示すジャガイモM1をシャットM1aと称する略ラグ
ビーのボール形状に型取りする例で説明する。まず、ジ
ャガイモM1は適宜の大きさのものが選定され洗浄さ
れ、その上下両端部を平行に切り落として(B)に示す
輪切り状ジャガイモM01となす。次いで、この輪切り
状ジャガイモM01は「図8」(B)に破線で示すよう
に放射状に複数分割し、同図(C)に示すような断面略
扇面形状の分割ジャガイモ片M02(本願発明では、こ
のようになしたジャガイモ、大根、里芋、人参等を使用
するもので、分割ジャガイモ片M02等を以下、単に
「野菜片M02」と記載する。)となす。次ぎに、上記
野菜片M02は各角部を切り落とすが、その際に角部は
平面状に切り落とさず中央が外側に膨らむよう曲面状に
切り落とす。そして、この切り落としは全ての角部及び
皮の付いた上面部との合計4か所で順次、同図(D)乃
至(F)に示すように行われ、同図(F)に示した形状
のシャットM1を得るようになっている。
【0003】なお、上記各切断作業は、調理人が包丁を
使用して、一つづつ手作業で行われるのが通常で、特に
「図8」(C)から(F)までの工程は、野菜片M02
を片手の指でつまんで保持し、他方の片手に包丁を握っ
て、包丁と野菜片M01とを同時に動かして型取りする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来法
は、手作業であるので、熟練と、大きな労力が必要とな
る課題を有し、熟練した調理人で一時間あたり200〜
400個程度しか作れないものであるので、この作業に
時間を大幅に費やさなくてはならないという課題を有し
ている。
【0005】また、この作業は指先での細かな手作業で
あるので、常に注意力を集中していないと包丁で怪我を
する危険性を有したものであるという課題を有してい
る。
【0006】そこで本発明は、熟練を要さずに能率的
に、野菜を上記のごとく型取りできる野菜型取機を提供
することを目的としたもので、さらには、「図8」に示
した従来法と略同じ工程を簡易な装置で効率的に行なう
ことで、従来の型取りと変わらない型取りができる野菜
型取機を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、機台1に野菜片M02を移送する案内
路2と、この案内路2と平行方向に往復移動可能となし
た野菜送り枠10とを設け、上記野菜送り枠10には、
案内路2上の野菜片M02を野菜送り枠10の移動によ
って押す野菜押し片11を設け、また、野菜送り枠10
にはカム21を設け、機台1にはこのカム21の移動に
よって昇降する昇降体22を設け、この昇降体22に
は、案内路2と交差方向に切断刃3を、その刃先を野菜
送り始端側に向けて取り付けてなる技術的手段を講じた
ものである。
【0008】また、「請求項2」の発明は、機台1に野
菜片M02を移送する案内路2と、この案内路2と平行
方向に往復移動可能となした野菜送り枠10とを設け、
上記野菜送り枠10の野菜移送始端側辺には案内路2上
の野菜片M02を押す野菜押し片11を、野菜移送終端
側辺には野菜挟持片12を、この野菜送り枠10と機枠
1aとを挿通して設け、この野菜挟持片12には枠内側
鍔13と枠外側鍔14とを取り付け、枠内側鍔13と野
菜送り枠10との間には両者の間隔を広げる方向に付勢
するスプリング15を介装し、枠外側鍔14と野菜送り
枠10との間にはレバー16の一端部を介入し、このレ
バー16は中間部を野菜送り枠10に枢着し、機台1の
移送終端側には野菜送り枠10が移送終端側に移動する
と上記レバー16の他端に衝合するストッパ17を設
け、また、上記野菜送り枠10にはカム21を設け、機
台1にはこのカム21の移動によって昇降する昇降体2
2を設け、この昇降体22には、案内路2と交差方向に
切断刃3を、その刃先を野菜送り始端側に向けて取り付
けてなる技術的手段を講じたものである。
【0009】また、「請求項3」の発明は、機台1に野
菜片M02を移送する案内路2と、この案内路2と平行
方向に往復移動可能となした野菜送り枠10とを設け、
上記野菜送り枠10の野菜移送始端側辺には案内路2上
の野菜片M02を押す野菜押し片11を、野菜移送終端
側辺には野菜挟持片12を、この野菜送り枠10と機枠
1aとを挿通して設け、この野菜挟持片12には枠内側
鍔13と枠外側鍔14とを取り付け、枠内側鍔13と野
菜送り枠10との間には両者の間隔を広げる方向に付勢
するスプリング15を介装し、枠外側鍔14と野菜送り
枠10との間にはレバー16の一端部を介入し、このレ
バー16は中間部を野菜送り枠10に枢着し、機台1の
移送終端側には野菜送り枠10が移送終端側に移動する
と上記レバー16の他端に衝合するストッパ17を設
け、また、上記野菜送り枠10にはカム21を設け、機
台1にはこのカム21の移動によって昇降する昇降体2
2を設け、この昇降体22には、案内路2と交差方向に
切断刃3をその刃先を野菜送り始端側に向けると共に刃
先よりさらに先方を枢支して取り付けてなる技術的手段
を講じたものである。
【0010】また「請求項4」の発明は、機台1に野菜
片M02を移送する案内路2と、この案内路2と平行方
向に往復移動可能となした野菜送り枠10とを設け、上
記野菜送り枠10の野菜移送始端側辺には案内路2上の
野菜片M02を押す野菜押し片11を、野菜移送終端側
辺には野菜挟持片12を、この野菜送り枠10と機枠1
aとを挿通して設け、この野菜挟持片12には枠内側鍔
13と枠外側鍔14とを取り付け、枠内側鍔13と野菜
送り枠10との間には両者の間隔を広げる方向に付勢す
るスプリング15を介装し、枠外側鍔14と野菜送り枠
10との間にはレバー16の一端部を介入し、このレバ
ー16は中間部を野菜送り枠10に枢着し、機台1の移
送終端側には野菜送り枠10が移送終端側に移動すると
上記レバー16の他端に衝合するストッパ17を設け、
また、上記野菜送り枠10にはカム21’を設け、機台
1にはこのカム21’の移動によって昇降する昇降体2
2’を設け、この昇降体22’には、案内路2と交差方
向に切断刃3を、その刃先を野菜送り始端側に向けると
共に両端を枢支して取り付け、上記切断刃3は、中間部
を上記昇降体22’に枢支され下端を複数のカムフロア
25a,25aがカム21’のカム面に接触する回動体
25の上部とリンク27を介して連結して昇降体22’
の昇降に応じて刃先と峰方向の角度を変更するようにな
した技術的手段を講じたものである。
【0011】
【作用】それ故、本発明野菜型取機は、案内路2に予備
切断した野菜片M02(「図8」参照)を載せ、野菜送
り枠10を往動すると、野菜片M02は案内路2上を送
られ、その際に切断刃3の位置を通過するので、切断刃
3によって角部等が切断され型取りされる作用を呈す
る。
【0012】そして、切断刃3による切断に際して、こ
の切断刃3はカム21の移動で昇降するので、その切断
面は平面では無く中央部が外方に膨出する曲面となす
(カム21のカム面の形状で適宜形状の曲面を得てもよ
い。)ことができる作用を呈する。
【0013】また、「請求項2」の発明は、上記作用に
加え、「図3」図示状態が通常待機状態であるが、この
状態より野菜送り枠10を野菜送り方向とは逆方向にさ
らに復動させると、野菜押し片11は「図3」左側に移
動し、野菜挟持片12は枠内側鍔13が機枠1aに衝合
するとそれ以上は「図3」左側に移動せず停止する。そ
の結果、野菜押し片11と野菜挟持片12との間隔は広
がり、野菜片M02の装着間隙を確保する作用を呈す
る。
【0014】そこで、上記の状態で野菜押し片11と野
菜挟持片12との間に、通常待機状態での野菜押し片1
1と野菜挟持片12との間隙より多少長い野菜片M02
をこの間隙部位内に入れ、野菜送り枠10を野菜送り方
向に往動すると、スプリング15の付勢力が野菜片M0
2に加わり、該野菜片M02は野菜押し片11と野菜挟
持片12とで挟持される作用を呈する。
【0015】野菜送り枠10を野菜送り方向に往動する
と野菜片M02は型取りを終了し、レバー16の他端が
ストッパ17に衝合する。そこで、さらに野菜送り枠1
0を「図3」右方向に往動させると、ストッパ17によ
り、レバー16が回動され、このレバー16で野菜挟持
片12が野菜送り枠10より抜け出る方向に移動され、
挟持していた野菜片M02を離すように作用する。
【0016】また、「請求項3」の発明は上記作用に加
え、切断刃3をその刃先を野菜送り始端側に向けると共
に刃先よりさらに先方を枢支して昇降体22に取り付け
てなるので、昇降体22の昇降に追従して切断抵抗を受
けて、該切断刃3が最も切断抵抗の少ない傾斜角度を保
ち、その結果円滑できれいな切断曲面を得る作用を呈す
るものである。。
【0017】また、「請求項4」の発明は、野菜送り枠
10の移動に同調して、上記切断刃3の角度変更をカム
21’、カムフロア25a,25a、回動体25、リン
ク27を介して強制的に行なうので、同じく円滑で奇麗
な切断曲面を得る作用を呈するものである。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を添附図面に従って説
明すれば以下の通りである。図中1が機台で、この機台
1に野菜片M02を移送する案内路2と、この案内路2
と平行方向に往復移動可能となした野菜送り枠10とを
設けてある。
【0019】上記機台1は図示例では下面に足1b,1
b,1b,1bを設けた水平辺面板を使用しているが、
特にその形状は限定されるものではない。なお、図では
明示していないが、この機台1には窓孔が設けられ、型
取りが終了したシャットM1等の製品は機台1の下方に
落下するようになしてある。
【0020】なお、上記機台1には、四方を囲む機枠1
aを立設し、野菜の型取りはこの機枠1a内で行なわれ
るようになしある。なお、この機枠1aは図示例では機
台1に直接立設せず、機台1に連結台1c,1cを固定
し、この連結台1c,1cで機台1の上方に浮かせた状
態で取り付けてあり、上記窓孔を省略した場合は機台1
と機枠1aとの間隙部に容器等を入れ、型取りした野菜
がこの容器内に落下するようになせばよい。
【0021】また、上記案内路2は、図示例では必ずし
も明示していないが、案内板2a,2a(「図3」参
照)を断面V字状に固定して、断面扇面形状に予め予備
切断した野菜片M02の二平面部を該案内板2a,2a
で支承して、姿勢を変えることなく安定した状態で該野
菜片M02を案内して移送できるようになしているが、
上記案内板2a,2aに代え複数本の断面丸棒を平行に
固定する等、従来知られた種々の方式を使用してもよい
ものである。また野菜片M02はその断面形状を上記扇
面形状に限定されるものではなく、適宜断面形状に予備
切断したものが使用でき、案内路2もその断面形状に適
したものを使用すればよい。
【0022】また、上記野菜送り枠10は、機枠1aを
囲む方形に形成され、機枠1aに設けた案内ローラ4,
4,4・・・に支承され、案内路2と平行方向にのみ往
復移動可能となしてある。なお、この野菜送り枠10は
上記案内ローラ4,4,4・・・での支承に代え図示し
ない案内レール等の従来公知なすべり案内機構で支承す
るようになしてもよいのは無論である。なお、本実施例
の案内ローラ4は野菜送り枠10の一辺を跨ぐ方式のも
のを上下一対づつ使用し、横(「図1」乃至「図3」で
奥手前方向)及び上下方向に大きく移動するのを防いで
ある。
【0023】そして、上記野菜送り枠10は、往復動駆
動機構を連結して所望時に往復動するようになしてあ
り、図示例は手動方式が採用されており、機台1には手
動レバー31の下端を数支軸33で枢支し、この手動レ
バー31に設けた長穴32内に野菜送り枠10より突設
した突起片18を遊挿し、手動レバー31の回動で該野
菜送り枠10が往復動するようになしてあるが、このよ
うな手動駆動に代え、駆動油圧シリンダー等の従来公知
な駆動源によって自動的に往復動するようになしてもよ
いものである。
【0024】そして、上記野菜送り枠10には、案内路
2上の野菜片M02を野菜送り枠10の移動によって押
す野菜押し片11を設けてある。
【0025】上記野菜押し片11は基端部を野菜送り枠
10の野菜移送始端側辺に取り付け、その先端を上記機
枠1a内に抜き差し可能に臨入してなる。なお、この野
菜押し片11の基端部は野菜送り枠10の野菜移送始端
側辺に設けた通孔内に差し込み固定螺子5で固定するよ
うになして、野菜送り枠10との連結固定位置を調整可
能となしておくと、野菜片M02の大きさが違うものに
も対処できて望ましいものである。
【0026】また、野菜送り枠10にはカム21を設
け、機台1にはこのカム21の移動によって昇降する昇
降体22を設け、この昇降体22には、案内路2と交差
方向に切断刃3を、その刃先を野菜送り始端側に向けて
取り付けてなる。
【0027】上記昇降体22はその一部を機枠1aの外
側に昇降自在に連結し、下端(または上端)にカムフロ
ア23を設けてなり、実施例ではすべり案内体24のす
べり台24aを機枠1aに固定し、昇降体22の一部を
スリッパー24bに固定してある。そして、この昇降体
22の主要部は平板状となし、機枠1aに縦方向に設け
た切溝(図では省略)内を遊挿し機枠1a内に臨入し、
その先端を機枠1aの対向内面に設けた縦方向溝部26
(「図3」参照)内に差し込んで、昇降方向にのみ移動
可能に案内している。また、この昇降体22はそのカム
フロア23をカム21のカム面に圧接するスプリング
(図示せず)を掛けてあるのは無論である。
【0028】そして、上記昇降体22は「図7」に示す
ように、主要部の平板部の下部に野菜片M02が通過で
きる欠部22aを設け、この欠部22aの縁部に受台2
2b,22bを取り付け、両受台22b,22bに切断
刃3を渡して取り付けてある。
【0029】なお、本願において「案内路2と交差方
向」とは、切断刃3の長手方向が案内路2と平行となら
ず、刃先が案内路2上を送られて来る野菜片M02の断
面を横切ることを意味するものである。
【0030】なお、上記切断刃3(昇降体22、カムフ
ロア23を含む。)は野菜片M02を切断する箇所ごと
に一つずつ設ければよく、切断刃3部位を野菜片M02
が通過する際に切断刃3が一工程の昇降を終了するよう
に上記カム21のカム面形状と、カム21の取り付け位
置とを決定してある。なお、上記カム21は各切断刃3
ごとに設けてもよいが図示実施例では一つのカム21を
二つの切断刃3,3の昇降用に兼用している。
【0031】上記カム21は「図2」に最も明らかに示
すごとく、上面のカム面が左右中央部が上方に突出した
曲面形状に形成され、このカム面で昇降体22の昇降量
が決定されるようになしてあるのは無論である。
【0032】なお、図示例では、切断刃3は総計で4か
所設けてあり、野菜片M02の斜め上方一方の角部をま
ず切り落とし、次いで斜め上方他方の角部を切り落と
し、最後に上下を同時に切り落とすようになしたもの
で、したがって、上記各切断刃3はその切断部に応じて
長手方向の傾斜角度を所定に設定して昇降体22に連結
しておくものである。なお、野菜片M02の上下を切り
落とす切断刃3は水平に設置すればよいが、この上下切
り落とし用の切断刃3はその昇降機構が上記とは別の方
式を採用しているので、その説明は後記することにす
る。また、本実施例では野菜片M02の四箇所を切断し
て型取りしているが、切断刃3の数とその取り付け角
度、さらにはカム21,21’のカム面形状を種々設定
することで種々の形状に型取りできるものである。
【0033】また、「請求項2」の発明では、上記構成
に加え、野菜送り枠10の野菜移送始端側辺には案内路
2上の野菜片M02を押す野菜押し片11をその先端を
上記機枠1a内に抜き差し可能に臨入して設け、また該
野菜送り枠10の野菜移送終端側辺には野菜挟持片12
を、この野菜送り枠10と機枠1aとを抜き差し可能に
挿通して設け、この野菜挟持片12には枠内側鍔13と
枠外側鍔14とを取り付け、枠内側鍔13と野菜送り枠
10との間には両者の間隔を広げる方向に付勢するスプ
リング15を介装し、枠外側鍔14と野菜送り枠10と
の間にはレバー16の一端部を介入し、このレバー16
は中間部を野菜送り枠10に枢着し、機台1等の固定部
位で野菜移送終端方向には野菜送り枠10が移送終端側
に移動すると上記レバー16の他端に衝合するストッパ
17を設けてある。
【0034】すなわち、野菜片M02は単に押し進める
だけであると、切断刃3が上昇した時に野菜片Mが浮き
上がることがあるので、野菜片M02を両側より挟持し
ようとしたもので、野菜片M02を野菜押し片11と野
菜挟持片12との間にスプリング15の付勢力で挟持す
るようになしてある。
【0035】しかし、野菜片M02を野菜押し片11と
野菜挟持片12との間にスプリング15の付勢力で挟持
させると、該野菜片M02の着脱が非常に煩雑となるの
で、「請求項2」以下の発明では、野菜送り枠10の野
菜移送終端側辺に抜き差し可能に挿通し手配した野菜挟
持片12に、枠内側鍔13と枠外側鍔14とを取り付
け、枠内側鍔13と野菜送り枠10との間には両者の間
隔を広げる方向に付勢するスプリング15を介装し、野
菜送り枠10を所定位置よりさらに復動すると、この野
菜挟持片12は枠内側鍔13が機枠1aに衝合するとそ
れ以上は「図3」左側に移動せず停止し、野菜押し片1
1のみが野菜送り枠10と共に復動して、野菜押し片1
1と野菜挟持片12との間隔を、野菜片M02を余裕を
持って入れられる充分な距離を確保するようになしてあ
る。
【0036】上記枠外側鍔14は、野菜挟持片12の野
菜送り枠10と機枠1aとの間に、枠外側鍔14は野菜
送り枠10の外側に夫々嵌着固定(固定螺子で固定位置
を調整可能となしておくのが、野菜片M02の大きさが
違うものにも対処でき、かつ、前記野菜押し片11と共
に位置調整することでカム21と野菜片M02との相互
の位置関係を調整できて望ましい。)されている。した
がって、該野菜挟持片12は野菜送り枠10の野菜移送
終端側辺に抜き差し可能に挿通してあるが、該野菜送り
枠10が往動する場合は枠外側鍔14が野菜送り枠10
に引っ掛かって野菜挟持片12も共に往動する。また、
該野菜送り枠10が復動する場合はスプリング15を介
して野菜送り枠10が枠内側鍔13を押すことによって
野菜挟持片12も共に復動することになる。
【0037】そして、上記野菜送り枠10が復動する場
合、スプリング15を介して野菜送り枠10が枠内側鍔
13を押して野菜挟持片12をも復動するため、この枠
内側鍔13が機枠1aに衝合して復動できなくなって
も、野菜送り枠10乃至野菜押し片11は、スプリング
15が圧縮できる範囲でなお復動できることになるもの
である。
【0038】そして、上記の状態で野菜片M02を野菜
押し片11と野菜挟持片12との間に入れ、野菜送り枠
10を往動すると両者の間隔は狭まりやがて野菜片M0
2を挟持するので、この状態で野菜片M02の移送を行
ない切断刃3,3・・・による切断を完了する。そし
て、移送終端側では再び両者の間隔を広げ野菜片M02
の挟持を脱するようになしてあるもので、上記レバー1
6は中間部を野菜送り枠10の適所、図示例では野菜送
り枠10の裏面側に枢支軸16aで枢着し、このレバー
10の一端部は枠外側鍔14と野菜送り枠10との間に
介入させてある。
【0039】また、上記ストッパ17は、本実施例では
機枠1aに棒体17aを取り付け、この棒体17aの先
端部位に取り付けたストッパーアーム17bに衝合螺子
17cを取り付けてなるが、このストッパ17は機台1
に立設しても無論差し支えない。
【0040】したがって、野菜送り枠10を型取りが終
了する位置まで往動させた後さらに往動すると、レバー
16の他端がストッパ17に衝合し、ストッパ17によ
り、レバー16が回動され、このレバー16で野菜挟持
片12がスプリング15の付勢力に抗して野菜送り枠1
0より抜け出る方向に移動し、野菜押し片11と野菜挟
持片12との間隔を開くようになしてある。なお、この
レバー16のレバー比は野菜送り枠10の往動量よりレ
バー16一端移動量の方が大きくなるように設定するの
は無論である。
【0041】また、「請求項3」の発明では、上記構成
に加え、切断刃3を刃先よりさらに先方を枢支して取り
付けてなる。
【0042】野菜片M02を曲面状に切断する場合、切
断刃3の幅が非常に狭い、例えば線状の切断刃を使用す
れば問題は無いが、曲面状の切断面の接線方向に切断刃
3を向けないと、切断面が荒くなったり小さな凹凸面と
なることがある。そこで、本発明では切断刃3の昇降と
共に該切断刃3が切断曲面の接線方向に向くようになし
たもので、「図7」に示すように上記切断刃3の両端に
は丸棒部材3a,3bを固着し、この丸棒部材3a,3
bの刃先よりさらに先方に突出した部位を直角に折り曲
げ、受台22b,22bの通孔内に挿入して、刃先より
さらに先方を枢支するようになしてある。
【0043】また、「図7」中、27が重りで、3a1
はストッパー折り曲げ部を示すもので、切断刃3はこの
重り27側が下がり、ストッパー折り曲げ部3a1の先
端が昇降体22の平面部に衝合することで初期傾斜角度
を所定に保つようになしてある。
【0044】切断刃3をその刃先よりさらに先方を枢支
すると、先に、作用の説明の項で説明したごとく、切断
刃3は切断に際して該切断刃3が最も切断抵抗の少ない
傾斜角度を保ち、その結果、昇降体22の昇降に追従し
て角度を切断面の接線方向に自然と変更し円滑できれい
な切断曲面を得ることができるものである。
【0045】また「請求項4」の発明は、上記切断刃3
の角度変更を別の方式で実現したもので、切断刃3に
は、中間部を昇降体22’に枢支軸25bで枢支され下
端を複数のカムフロア25a,25aがカム21’のカ
ム面に接触する回動体25の上部とリンク27を介して
連結して昇降体22’の昇降に応じて刃先と峰方向の角
度を変更するようになしある。
【0046】上記カム21’は上下両面を左右中央が上
下に膨らむカム面となしたものが使用され、前記したカ
ム21を兼用してもよいが、本実施例では野菜送り枠1
0の内側にもう一つのものを取り付けてなる。
【0047】そして、中間部を昇降体22’に数支軸2
5bで枢支され下端に複数のカムフロア25a,25a
が接触する回動体25を設け、このカムフロア25a,
25aがカム21’のカム面に接触するようになすと、
この回動体25は野菜送り枠10が移動すると昇降と共
に回動することになる。そこでこの回動体25の回動を
リンク27で切断刃3に伝達すれば、該切断刃3は昇降
と共に回動することになる。なお、この切断刃3は「図
5」及び「図6」に示すように昇降体22に設けた軸受
22bによって両端を軸受けし、その軸受けされた軸部
にリンク27の終端を連結してある。
【0048】
【発明の効果】本発明は上記のごときで、案内路2に予
備切断した野菜片M02を載せ、野菜送り枠10を往動
すると、野菜片M02は案内路2上を送られ、その際に
切断刃3,3,3・・・の位置を通過することで順次型
取りされ、一工程で容易・確実に野菜を型取りできる野
菜型取機を提供できるものである。
【0049】また、上記切断刃3による切断に際して、
この切断刃3はカム21の移動で昇降するので、その切
断面は平面では無く曲面となすことができ、従来の手作
りと同じ立体形状の型取り野菜を得られる野菜型取機を
提供できるものである。
【0050】また、「請求項2」の発明は、野菜送り枠
10の移動で、野菜押し片11と野菜挟持片12との間
隔を野菜片M02を装着するために広げたり、野菜片M
02を挟持したり、挟持した野菜片M02をその挟持を
解いて落下させることができ、操作性のよい野菜型取機
を提供できるものである。
【0051】そして、野菜片M02を野菜押し片11と
野菜挟持片12とで挟持した状態で切断刃3での切断を
行なうので、切断箇所がずれたり、切断面が予定以外の
方向に曲がったりしない、正確な型取りが行なえる野菜
型取機を提供できるものである。
【0052】また、「請求項3」の発明は、切断刃3を
その刃先を野菜送り始端側に向けると共に刃先よりさら
に先方を枢支して昇降体22に取り付けてなるので、昇
降体22の昇降に追従して切断抵抗を受けて該切断刃3
が最も切断抵抗の少ない傾斜角度を保ち、その結果円滑
できれいな切断曲面を得る野菜型取機を提供できるもの
である。
【0053】さらにまた、「請求項4」の発明は、野菜
送り枠10の移動に同調して、上記切断刃3の角度変更
をカム21’、カムフロア25a,25a、回動体2
5、リンク27を介して強制的に行なうので、同じく円
滑できれいな切断曲面を得られる野菜型取機を提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明野菜型取機の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】一部切欠背面図である。
【図3】平面図である。
【図4】野菜送り枠部の部分拡大平面図である。
【図5】本発明に使用される昇降機構の一例を示す要部
正面図である。
【図6】「図6」部位の縦断面図である。
【図7】昇降体と切断刃との一例を示す斜視図である。
【図8】野菜型取り工程を示す斜視図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台(1)に野菜片(M02)を移送す
    る案内路(2)と、この案内路(2)と平行方向に往復
    移動可能となした野菜送り枠(10)とを設け、 上記野菜送り枠(10)には、案内路(2)上の野菜片
    (M02)を野菜送り枠(10)の移動によって押す野
    菜押し片(11)を設け、 また、野菜送り枠(10)にはカム(21)を設け、機
    台(1)にはこのカム(21)の移動によって昇降する
    昇降体(22)を設け、この昇降体(22)には、案内
    路(2)と交差方向に切断刃(3)を、その刃先を野菜
    送り始端側に向けて取り付けてなる野菜型取機。
  2. 【請求項2】 機台(1)上に四方を囲む機枠(1a)
    を立設し、この機枠(1a)内に野菜片(M02)を移
    送する案内路(2)と、この案内路(2)と平行方向に
    往復移動可能となした野菜送り枠(10)とを設け、 上記野菜送り枠(10)の野菜移送始端側辺には案内路
    (2)上の野菜片(M02)を押す野菜押し片(11)
    をその先端を上記機枠(1a)内に抜き差し可能に臨入
    して設け、また該野菜送り枠(10)の野菜移送終端側
    辺には野菜挟持片(12)を、この野菜送り枠(10)
    と機枠(1a)とを抜き差し可能に挿通して設け、この
    野菜挟持片(12)には枠内側鍔(13)と枠外側鍔
    (14)とを取り付け、枠内側鍔(13)と野菜送り枠
    (10)との間には両者の間隔を広げる方向に付勢する
    スプリング(15)を介装し、枠外側鍔(14)と野菜
    送り枠(10)との間にはレバー(16)の一端部を介
    入し、このレバー(16)は中間部を野菜送り枠(1
    0)に枢着し、機台(1)等の固定部位で野菜移送終端
    方向には野菜送り枠(10)が移送終端側に移動すると
    上記レバー(16)の他端に衝合するストッパ(17)
    を設け、 また、上記野菜送り枠(10)にはカム(21)を設
    け、機台(1)にはこのカム(21)の移動によって昇
    降する昇降体(22)を設け、この昇降体(22)に
    は、案内路(2)と交差方向に切断刃(3)を、その刃
    先を野菜送り始端側に向けて取り付けてなる野菜型取
    機。
  3. 【請求項3】 機台(1)に野菜片(M02)を移送す
    る案内路(2)と、この案内路(2)と平行方向に往復
    移動可能となした野菜送り枠(10)とを設け、 上記野菜送り枠(10)の野菜移送始端側辺には案内路
    (2)上の野菜片(M02)を押す野菜押し片(11)
    をその先端を上記機枠1a内に抜き差し可能に臨入して
    設け、また該野菜送り枠(10)の野菜移送終端側辺に
    は野菜挟持片(12)を、この野菜送り枠(10)と機
    枠(1a)とを抜き差し可能に挿通して設け、この野菜
    挟持片(12)には枠内側鍔(13)と枠外側鍔(1
    4)とを取り付け、枠内側鍔(13)と野菜送り枠(1
    0)との間には両者の間隔を広げる方向に付勢するスプ
    リング(15)を介装し、枠外側鍔(14)と野菜送り
    枠(10)との間にはレバー(16)の一端部を介入
    し、このレバー(16)は中間部を野菜送り枠(10)
    に枢着し、機台(1)等の固定部位で野菜移送終端方向
    には野菜送り枠(10)が移送終端側に移動すると上記
    レバー(16)の他端に衝合するストッパ(17)を設
    け、 また、上記野菜送り枠(10)にはカム(21)を設
    け、機台(1)にはこのカム(21)の移動によって昇
    降する昇降体(22)を設け、この昇降体(22)に
    は、案内路(2)と交差方向に切断刃(3)をその刃先
    を野菜送り始端側に向けると共に刃先よりさらに先方を
    枢支して取り付けてなる野菜型取機。
  4. 【請求項4】 機台(1)に野菜片(M02)を移送す
    る案内路(2)と、この案内路(2)と平行方向に往復
    移動可能となした野菜送り枠(10)とを設け、 上記野菜送り枠(10)の野菜移送始端側辺には案内路
    (2)上の野菜片(M02)を押す野菜押し片(11)
    をその先端を上記機枠(1a)内に抜き差し可能に臨入
    して設け、また該野菜送り枠(10)の野菜移送終端側
    辺には野菜挟持片(12)を、この野菜送り枠(10)
    と機枠(1a)とを抜き差し可能に挿通して設け、この
    野菜挟持片(12)には枠内側鍔(13)と枠外側鍔
    (14)とを取り付け、枠内側鍔(13)と野菜送り枠
    (10)との間には両者の間隔を広げる方向に付勢する
    スプリング(15)を介装し、枠外側鍔(14)と野菜
    送り枠(10)との間にはレバー(16)の一端部を介
    入し、このレバー(16)は中間部を野菜送り枠(1
    0)に枢着し、機台(1)等の固定部位で野菜移送終端
    方向には野菜送り枠(10)が移送終端側に移動すると
    上記レバー(16)の他端に衝合するストッパ(17)
    を設け、 また、上記野菜送り枠(10)にはカム(21’)を設
    け、機台(1)にはこのカム(21’)の移動によって
    昇降する昇降体(22’)を設け、この昇降体(2
    2’)には、案内路(2)と交差方向に切断刃(3)
    を、その刃先を野菜送り始端側に向けると共に両端を枢
    支して取り付け、 上記切断刃(3)は、中間部を上記昇降体(22’)に
    枢支され下端を複数のカムフロア(25a,25a)が
    カム(21’)のカム面に接触する回動体(25)の上
    部とリンク(27)を介して連結して昇降体(22)の
    昇降に応じて刃先と峰方向の角度を変更するようになし
    た野菜型取機。
JP6288845A 1994-10-28 1994-10-28 野菜型取機 Expired - Fee Related JP2582346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6288845A JP2582346B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 野菜型取機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6288845A JP2582346B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 野菜型取機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08126993A JPH08126993A (ja) 1996-05-21
JP2582346B2 true JP2582346B2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=17735497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6288845A Expired - Fee Related JP2582346B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 野菜型取機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582346B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08126993A (ja) 1996-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6805032B2 (en) Cutting device for fruits and vegetables, preferably onion
US3760715A (en) Machine for slicing sausage and applying the slices to pizza in a predetermined pattern
US20070089577A1 (en) Mandolin food slicer adjustment method and apparatus
CN111687287A (zh) 一种带可调式切料机构的模具
US3807266A (en) Slicing machine for fruits, vegetables and the like
NL2014960B1 (en) Slicer.
US3245447A (en) Meat slicer
US2280059A (en) Bread slicing machine
JP2582346B2 (ja) 野菜型取機
US5485772A (en) Bun slicing machine
CA2002391A1 (en) Dividing and rounding machine
US8082831B2 (en) Method and apparatus for auto-centering and cutting cheese loaves
US3683985A (en) Slicing machine
DK151451B (da) Apparat til adskillelse af dele fra flere frosne soejler af fisk eller lignende legemer
JP4190977B2 (ja) 野菜切截機
JP2005297110A (ja) 食パン加工方法、及び食パン加工装置
KR200271365Y1 (ko) 가구용 패널의 모서리 가공장치
JPH0133322B2 (ja)
JP3031757U (ja) 野菜型取機
JP3016956U (ja) 野菜型取機
US2604132A (en) Food-slicing machine
JP2005074597A (ja) 食パン切断装置
JP2863728B2 (ja) 野菜型取機
US11472057B2 (en) Manual produce slicer
KR102157350B1 (ko) 식품 슬라이서

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees