JP2006311766A - モータ駆動システム及びモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動システム及びモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 受信装置のノイズレベルを低減する。
【解決手段】 駆動装置11でモータ10を駆動し、制御装置15で駆動装置11に制御信号を出力するモータ駆動システムにおいて、制御装置15に、受信装置13の受信チャンネルの周波数である受信周波数とEMIノイズから両側ノイズレベルを検出する両側ノイズレベル検出手段16と、両側ノイズレベルからキャリア周波数を決定するキャリア周波数決定手段17と、キャリア周波数決定手段17で決定された周波数に応じたキャリア信号を発生するキャリア信号発生手段18と、キャリア信号と電流指令信号から制御信号を生成する制御信号発生手段19とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、三相交流電力でモータを駆動するモータ駆動システム及びモータ駆動方法に関するものである。
従来のモータ駆動システム及びモータ駆動方法は、制御装置からの制御信号で駆動装置の半導体スイッチング素子を制御し、直流電源からの電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力でモータを駆動する構成である。
このような構成においては、電力変換の際、及び電力から物理的な動力への変換の際に電磁気ノイズ(以降、EMI(Electro-Magnetic Interference)ノイズと記載する。)が発生することが知られている。その具体例としては、駆動装置内部における半導体スイッチの開閉によるスイッチングノイズが直流電源と駆動装置の間のケーブルに伝達され発生する放射ノイズ、駆動装置とモータの間のケーブルに三相交流電力を伝達する時に発生する放射ノイズ、モータ内部においてモータを回転させるための磁界の変化に伴い発生するノイズ、制御装置における信号処理において発生するノイズ、等がある。
これらのEMIノイズは、電子機器等に対して誤動作を誘発したり、ラジオ受信機をはじめ様々な通信機器への通信障害を招いたりする恐れがある。このため、EMIノイズを抑制するための様々な対策手法が実施されている。ステッピングモータを例に以下説明する。
現在、広く用いられている電流制御ステッピングモータは、Hブリッジ構成のスイッチング素子を、定められたシーケンスにより順次オン/オフ制御することによって、モータを正回転または逆回転させる方法で制御している。この構成では、ステッピングモータの駆動パルスに対してパルス幅変調(PWM)制御を行うことで平均駆動電流を増減させ、速度制御等を行うことが出来る。
このように電流駆動ステッピングモータをPWM制御により駆動する場合、PWM電流波形の基本周波数およびその高調波周波数のスイッチングノイズが発生し、周辺で動作中のラジオあるいは通信機器の動作に影響を及ぼし、耳障りな雑音あるいは機器の誤動作等が生じる問題がある。
このスイッチングノイズ成分の抑圧法として、下記「特許文献1」に開示されたステッピングモータ制御装置がある。これは、所定の周波数範囲内を正弦波状に変化するようにPWM電流波形の基本周波数、即ち、ステッピングモータ駆動用のキャリア周波数を周波数変調する方法である。かかる周波数変調により、PWM制御の基本周波数を含むスペクトル構造が時間的に変化することになり、時間平均としてノイズレベルを低減させている。
特開平7―99795号公報
しかし、ステッピングモータの駆動に伴い発生する高調波のノイズは、キャリア周波数によるもののみではなく、上述した様々な要因によるノイズが含まれている。従って、キャリア周波数による放射ノイズのピークは、前述した従来の技術であるキャリア信号の基本周波数を正弦波状に変化させることで、時間平均としてノイズレベルを低減させたとしても、他の要因によるノイズは依然として存在し、放射ノイズのピークが発生する。従って、この放射ノイズのピークが、ラジオ、通信機器等の受信装置の受信チャンネルに入った場合、受信機器に障害を及ぼす可能性がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、受信装置のノイズレベルを低減することができるモータ駆動システム及びモータ駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明においては、モータを駆動する駆動装置に制御用の制御信号を出力する制御装置に、受信装置の受信周波数とEMIノイズから隣接帯域ノイズレベルを検出する隣接帯域ノイズレベル検出手段と、隣接帯域ノイズレベルからキャリア周波数を決定するキャリア周波数決定手段と、決定されたキャリア周波数に応じたキャリア信号を発生するキャリア信号発生手段と、キャリア信号と電流指令信号から制御信号を発生する制御信号発生手段とを設ける。
本発明においては、隣接帯域ノイズレベルが最小になるようにキャリア周波数を決定することができるから、受信装置のノイズレベルを低減することができる。
第1の実施の形態
図1は、第1の実施の形態の基本構成を示す図である。10は制御対象のモータ、11は、モータ10を制御信号に応じて駆動する駆動装置、12は、モータ10に駆動装置11を介して電力を供給するバッテリ、15は、駆動装置11に制御信号を出力する制御装置、13は受信装置、14は、制御装置15に電流指令信号を出力する電流指令手段である。
かかる構成において、バッテリ12からの直流電力が駆動装置11により三相交流電力に変換され、モータ10に伝達され、同時に駆動装置11は、制御装置15からの制御信号を受けて、内部の半導体スイッチング素子をオン/オフすることによって、直流電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力でモータ10を駆動し、モータ10を電流指令信号に応じた速度で回転させる。
制御装置15は、受信装置13の受信チャンネルの周波数である受信周波数とEMIノイズから、両側ノイズレベル(説明後述)を検出する両側ノイズレベル検出手段(隣接帯域ノイズレベル検出手段)16と、両側ノイズレベルからキャリア周波数を決定するキャリア周波数決定手段17と、決定されたキャリア周波数に応じたキャリア信号を発生するキャリア信号発生手段18と、キャリア信号と電流指令信号から制御信号を発生する制御信号発生手段19とを有する。
図2は、受信装置13における受信チャンネル及びEMIノイズの周波数帯域とノイズレベルの概念をラジオ局のチャンネル周波数を用いて示した図である。横軸はラジオ局のチャンネル周波数(受信周波数)及びEMIノイズの周波数で、縦軸はそのノイズレベルをとってある。周波数fchは選局しているラジオ局の受信周波数であり、周波数fob1、fob2は、受信周波数fchの両側の帯域の周波数である。即ち、日本の場合、ラジオ局のチャンネル周波数帯域は約9kHzであり、1つのチャンネル周波数帯域の隣の周波数帯域には別のラジオ局のチャンネル周波数帯域が入ることはなく、受信周波数fchを決定すれば、両側の帯域の周波数fob1、fob2は自動的に定まる。
図2において、21は、受信周波数fchの周波数帯域である受信周波数帯域、20は、受信周波数fchより低い周波数fob1の周波数帯域である下側周波数帯域、22は、受信周波数fchより高い周波数fob2の周波数帯域である上側周波数帯域、23は、モータ駆動システムから発生するEMIノイズのノイズスペクトルである。EMIノイズは、PWM制御の基本周波数(キャリア周波数)を含むスペクトル構造が時間的に変化することで、そのノイズスペクトル23は、下側周波数帯域20から上側周波数帯域22の全範囲に渡り、平均化されて存在している。このため、ラジオにとって、選局したラジオ局の受信周波数fchのラジオ信号と受信周波数帯域21に存在するEMIノイズとを区別することは困難である。
しかし、下側周波数帯域20と、上側周波数帯域22に存在するEMIノイズが小さければ、受信周波数帯域21に存在するEMIノイズも小さいと推定できる。また、EMIノイズのノイズレベルは、EMIノイズのスペクトル構造の変化量により変化する。従って、下側周波数帯20と上側周波数帯域22に入るEMIノイズのノイズレベルを検出し、EMIノイズのスペクトル構造の変化量を変更することで、受信周波数帯21に入るEMIノイズを最小とするスペクトル構造の変化量を決定でき、受信周波数fchへのEMIノイズの障害を低減することができる。
図3は、両側ノイズレベル検出手段の基本構成を示す図である。両側ノイズレベル検出手段16は、EMIノイズレベルを検出する、第1のノイズレベル検出手段42及び第2のノイズレベル検出手段43と、受信装置13からの受信チャンネル信号から受信チャンネルの周波数である受信周波数fchを検出し、下側周波数帯域20の周波数fob1を第1のノイズレベル検出周波数として第1のノイズレベル検出手段42に設定し、上側周波数帯域22の周波数fob2を第2のノイズレベル検出周波数として第2のノイズレベル検出手段43に設定する受信周波数検出手段41と、第1のノイズレベル検出手段42の出力と、第2のノイズレベル検出手段43の出力とを加算する加算手段44とを有し、第1のノイズレベル検出手段42は、EMIノイズから、第1のノイズレベル検出周波数fob1のノイズレベルP1を検出し、第2のノイズレベル検出手段43は、EMIノイズから、第2のノイズレベル検出周波数fob2のノイズレベルP2を検出する。
図4は、ノイズレベル検出手段の基本構成を示す図である。第1、第2のノイズレベル検出手段42、43は同一構造であり、第1のノイズレベル検出手段42について以下説明する。第1のノイズレベル検出手段42は、受信周波数検出手段41からの周波数fob1を用いて局部発信信号を出力する局部発信回路53と、EMIノイズと局部発信信号から混合信号を出力する混合回路51と、入力された混合信号から中間周波数fIF以外の信号を除去するフィルタ52とを有する。なお、本ノイズレベル検出手段の構成は、ラジオ受信機やスペクトラムアナライザ等で用いられるスーパヘテロダイン方式と呼ばれる方式を利用したものである。
かかる構成における、観測周波数fob1におけるEMIノイズのノイズレベルの検出方法について説明する。先ず、局部発信回路53は、受信周波数検出手段41から観測周波数fob1を入力し、観測周波数fob1と中間周波数fIFとの和となる周波数foscの局部発信信号を発生させ、混合回路51に出力する。一方、混合回路51は、EMIノイズと局部発信信号から、観測周波数fob1を中間周波数fIFに変換する。中間周波数fIFはフィルタ52に出力され、フィルタ52では中間周波数fIF以外の成分が除去され、中間周波数fIFの成分のみが出力される。この出力されたノイズレベルP1が、観測周波数fob1におけるノイズレベルとなる。
図5は、キャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。キャリア信号発生手段18は、キャリア周波数決定手段17からのキャリア周波数に基づき信号を発生させる第1の発振手段30と、第1の発振手段30から出力された信号を変調する第2の発振手段31とを有している。
かかる構成とすることにより、キャリア周波数決定手段17で決定されたキャリア周波数が、第1の発振手段30に入力され、第1の発振手段30は入力されたキャリア周波数に応じた信号を発生する。第2の発振手段31は、第1の発振手段から出力された信号を変調するもので、一定の変調周波数fcmの信号を出力する。その結果、第1の発振手段30の出力信号に変調がかけられ、変調された周波数信号、即ちキャリア信号が制御信号発生手段19に出力される。
図6は、ノイズピークが受信周波数fchを含まないようにするためのキャリア周波数決定手順を示すフローチャートである。先ず、S10で、キャリア周波数の値をfc、変調周波数の値をfcmとし、いずれも一定値としてモータ10を駆動装置11で駆動させる。この状態で受信装置13がオンされると、S11で、受信装置13から受信周波数fchを両側ノイズレベル検出手段16の受信周波数検出手段41が受け取り、S12で、受信周波数検出手段41が、第1、第2のノイズレベル検出手段42、43に周波数fob1、fob2を設定する。次に、S13でn=1に設定し、S14に進み、第1、第2のノイズレベル検出手段42、43は、周波数fob1、fob2のEMIノイズのノイズレベルP1、P2を検出し、両側ノイズレベルP1、P2を加算手段44に出力する。
次に、S15で、加算手段44においてノイズレベルP1とノイズレベルP2を加算し、加算結果E1をキャリア周波数決定手段17に出力する。次に、S16でn≧2を判定し、n≧2が成立しないからS19に進み、キャリア周波数決定手段17はA=Δfcとし、S21でキャリア周波数fcにA(=Δfc)を加えて(fc=fc+A)、キャリア周波数fcを変化させ、S22でn=n+1(=2)に設定し、S14に戻り、周波数fob1、fob2のEMIノイズのノイズレベルP1、P2を検出し、S15で加算結果E2を求める。
次に、S16でn≧2が成立するから、S17に進み、キャリア周波数決定手段17はE2<E1を判定し、E2<E1が不成立ならS20に進む。S20でAの符号を変更(A=−Δfc)し、S21に進み、以後、前述と同様の手順となる。
そして、S17でE2<E1が成立したときにはS18に進み、En>En-1の条件(減少から増加に変化する)になるまで、キャリア周波数決定手段17はキャリア周波数fcを変化させ、両側ノイズレベル検出手段16は、両側ノイズレベルP1、P2を検出する。S18でEn>En-1の条件になったとき、En-1の状態がノイズレベルが最小であると判断し、S23で、キャリア周波数決定手段17は、キャリア周波数fc-Aをノイズレベルが最小となるキャリア周波数として決定する。
即ち、キャリア周波数決定手段17は、両側ノイズレベル検出手段16から、受信周波数fchの受信周波数帯域21の両側の周波数帯域である、下側周波数帯域20と上側周波数帯域22の両側ノイズレベルP1、P2を受け取り、キャリア周波数fcを微小(Δfc)変化させる度に、両側ノイズレベルP1、P2の加算結果を比較することで両側ノイズレベルP1、P2の加算結果が最小となるキャリア周波数fcを決定することができる。
即ち、本実施の形態のモータ駆動方法においては、電流指令手段14が制御装置15に電流指令信号を出力し、制御装置15が駆動装置11に制御信号を出力し、バッテリ12がモータ10に駆動装置11を介して電力を供給し、駆動装置11がモータ10を制御信号に応じて駆動するモータ駆動方法において、制御装置15は、両側ノイズレベル検出手段16で受信装置13の受信周波数fchとEMIノイズから両側ノイズレベルP1、P2を検出し、キャリア周波数決定手段17で両側ノイズレベルP1、P2から、キャリア周波数fcを決定し、キャリア信号発生手段18でキャリア周波数fcに応じたキャリア信号を発生し、制御信号発生手段19でキャリア信号と電流指令信号から制御信号を生成する。
図7は、モータ駆動システムを動作させた場合にモータ駆動システムから発生するEMIノイズのノイズスペクトルを示した図である。横軸に周波数を、縦軸に電界強度をとってある。キャリア周波数がfcaの場合を実線で、キャリア周波数がfcbの場合を破線で示してある。このノイズスペクトルの観測結果から、モータ駆動システムが動作する場合に発生するEMIノイズのノイズスペクトル(包絡線で示されるスペクトル)は、凹凸状に形成されていることがわかる。以下、後者の凸をなしている帯域をノイズピークと呼ぶ。このノイズピークはキャリア周波数fcに依存することがわかる。
例えば、受信周波数fchのEMIノイズの影響を受けてしまうラジオ等の受信装置13があった場合、受信周波数fchのみの出力だけでは、必要な信号とEMIノイズを判断することは困難である。そこで本発明のポイントである受信周波数fchの下側周波数帯域20と上側周波数帯域22のノイズレベルP1、P2から、受信周波数fchのノイズレベルを推測することで、両側ノイズレベルP1、P2が最小となるキャリア周波数fcに設定することができ、受信周波数fchでノイズピークを形成しないようにできる。その結果、受信周波数fchにおいてEMIノイズの影響を抑制することができる。つまり、図7において受信周波数ch1の場合には、キャリア周波数fcbを選択し、受信周波数ch2の場合には、キャリア周波数fcaを選択することで、EMIノイズの影響を抑制することができる。
以上説明したごとく、本実施の形態のモータ駆動システム及びモータ駆動方法においては、制御装置15に、受信装置13からの受信周波数fchとEMIノイズから両側ノイズレベルP1、P2を検出する両側ノイズレベル検出手段16と、両側ノイズレベルP1、P2から、キャリア周波数fcを決定するキャリア周波数決定手段17と、キャリア周波数決定手段17で決定されたキャリア周波数fcに対応してキャリア信号を発生するキャリア信号発生手段18と、キャリア信号と電流指令信号から制御信号を発生する制御信号発生手段19とを有する構成にすることで、受信装置13の受信周波数帯域21にEMIノイズのノイズスペクトルのピークが入らないようにすることが可能となり、その帯域にEMIノイズが入ることにより影響を受けるラジオ等の受信装置13のノイズレベルを低減することができる。
更に、両側ノイズレベル検出手段16は、第1、第2のノイズレベル検出手段42、43と、受信周波数fchより低い周波数帯域の周波数fob1を第1のノイズレベル検出周波数として第1のノイズレベル検出手段42に設定し、受信周波数fchより高い周波数帯域の周波数fob2を第2のノイズレベル検出周波数として第2のノイズレベル検出手段に設定する受信周波数検出手段41と、第1のノイズレベル検出手段42の出力と、第2のノイズレベル検出手段43の出力とを加算する加算手段44とを有し、第1のノイズレベル検出手段42は、EMIノイズから、第1のノイズレベル検出周波数のノイズレベルP1を検出し、第2のノイズレベル検出手段43は、EMIノイズから、第2のノイズレベル検出周波数のノイズレベルP2を検出する構成であり、受信周波数帯域21の両側の周波数帯域20、22のEMIノイズのノイズレベルを検出するから、より正確に受信周波数fchの存在する受信周波数帯域21のノイズレベルを推定することができる。
第2の実施の形態
図8は、第2の実施の形態のキャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。キャリア信号発生手段60は、キャリア周波数決定手段17からのキャリア周波数fcに応じた電圧を発生させる電圧発生手段61と、電圧発生手段61からの電圧に応じたキャリア信号を発生させる電圧制御発振手段62と、電圧制御発振手段62からの出力を積分する積分手段63と、一定の周波数fcmの変調信号を出力し、積分手段63の積分結果の信号を変調する発振手段64とを有する。
かかる構成において、電圧発生手段61は、キャリア周波数決定手段17からの決定されたキャリア周波数fcを受け取り、それを電圧出力として電圧制御発振手段62へ出力する。電圧制御発振手段62はその電圧に応じた矩形波の周波数信号を積分手段63に出力する。積分手段63は、電圧制御発振手段62から出力された矩形波の周波数信号を積分することで三角波を生成し、発振手段64は、この積分手段63から出力された三角波を変調信号で変調する。
このような構成にすることにより、キャリア信号発生手段60を小型化できる効果が得られる。
第3の実施の形態
図9は、第3の実施の形態の制御装置の基本構成を示す図である。制御装置70は、両側ノイズレベルP1、P2から変調周波数fmを決定し、キャリア信号発生手段73に出力する変調周波数決定手段71を有し、キャリア信号発生手段73は、変調周波数決定手段71からの出力と、キャリア周波数決定手段17からの出力とを用いてキャリア信号fcを発生させ、制御信号発生手段19に出力する。
図10は、キャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。キャリア信号発生手段73は、キャリア周波数決定手段17で決定されたキャリア周波数fcに基づき信号を発生する第1の発振手段30と、変調周波数決定手段71で決定された変調周波数fmに基づき変調信号を出力し、第1の発振手段30から出力された信号を変調する第2の発振手段81とを有する。
かかる構成において、キャリア周波数決定手段17で決定されたキャリア周波数fcが第1の発振器30に入力され、第1の発振手段30は、入力されたキャリア周波数fcと同じ周波数の信号を発生する。第1の発振手段30の信号を変調する第2の発振手段81は変調周波数決定手段71で決定された変調周波数fmの変調信号を出力する。その結果、第1の発振手段30の出力に変調がかけられたキャリア信号fcがキャリア信号発生手段73から出力される。
図11に変調周波数を決定するフローチャートを示す。先ず、S30で、キャリア周波数決定手段17により得られるキャリア周波数の値をfcとし、S31で変調周波数決定手段71により得られる変調周波数の値をfmとしてモータ駆動システムを動作させる。次に、S32でk=1としてS33に進む。S33で両側ノイズレベル検出手段16の第1、第2のノイズレベル検出手段42、43により両側ノイズレベルP1、P2を検出する。次に、S34で加算手段44により、両側ノイズレベルP1、P2を加算し、加算結果E1を得る。次に、S35でk≧2を判定し、k≧2が不成立であるから、S38に進み、変調周波数決定手段71はB=ΔfmとしてS40に進む。次に、S40で変調周波数fmにB(=Δfm)を加えて変化させ、S41でk=k+1(=2)とし、S33に進み、両側ノイズレベルP1、P2を検出する。次に、S34で両側ノイズレベルP1、P2を加算した結果をE2とする。次に、S35でk≧2が成立するから、S36に進み、変調周波数決定手段71はE2<E1を判定し、E2<E1が不成立ならS39に進む。S39でBの符号を変更(B=−Δfm)し、S40に進み、以後、前述と同様の手順となる。
そして、S36でEk<E1が成立したときは、S37に進み、Ek−Ek-1<C(Cは定数)の条件になるまで変調周波数決定手段71は、変調周波数fmを変化させ、両側ノイズレベル検出手段16は両側ノイズレベルP1、P2を検出する。S37で、Ek−Ek-1<Cの条件になったとき、Ek-1の状態がノイズレベルが最小であると判断し、S42で、変調周波数決定手段71は、変調周波数fm−Bをノイズレベルが最小となる変調周波数として決定する。即ち、S36でEkがE1より減少した場合、B=Δfmとして更に変調周波数fmにBを加え変化させる。EkがE1より増加した場合、S39でB=−Δfmとして変調周波数fmにBを加え変化させる。この作業で変調周波数fmを変化する向きを決める。次に変調周波数fmの変化の向きが決まれば、Ek−Ek-1<C(Cは定数)の条件になるまで、つまり、変調周波数fmを変化させても両側ノイズレベルP1、P2の加算結果Ekが変化しなくなるまで、変調周波数fmを変化させる。
本実施の形態においては、制御装置70は変調周波数決定手段71を有するから、両側ノイズレベルP1、P2の加算結果Eが最小になるように変調周波数fmを決定することができるので、受信装置13のノイズレベルをより低減することができる。
第4の実施の形態
第1〜第3の実施の形態において、受信装置13の受信周波数fchの変更を検出し、受信周波数fchが変更された場合にのみ、キャリア周波数決定手段17によりキャリア周波数fcを決定し、変調周波数決定手段71により変調周波数fmを決定する。
このような構成とすることで、EMIノイズのノイズピークは変化しなくとも、受信周波数fchが変化することで、ノイズピークの周波数帯域に受信周波数fchが入ることによるラジオ等の受信装置13の障害を抑制することが可能となる。更に、受信周波数fchが変化した場合にのみキャリア周波数決定手段17、変調周波数決定手段71を動作させることが可能となり、制御装置70に関連する機器類の消費エネルギーを抑制することができる。
なお、上述実施の形態においては、隣接帯域ノイズレベルとして、下側、上側の周波数帯域20、22のノイズレベルである両側ノイズレベルP1、P2を検出し、両側ノイズレベルP1、P2の加算結果からキャリア周波数fc、変調周波数fmを決定したが、隣接帯域ノイズレベルとして、ノイズレベルP1、P2のいずれか一方を検出し、ノイズレベルP1、P2のいずれか一方からキャリア周波数fc、変調周波数fmを決定してもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態のいずれかを組み合わせてもよい。
第1の実施の形態のモータ駆動システムの基本構成を示す図である。 受信チャンネル及びEMIノイズの周波数帯域とノイズスペクトルの関係を示す図である。 第1の実施の形態の両側ノイズレベル検出手段の基本構成を示す図である。 第1の実施の形態のノイズレベル検出手段の基本構成を示す図である。 第1の実施の形態のキャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。 第1の実施の形態のキャリア周波数の決定手順を示すフローチャートである。 モータ駆動システムから発生するEMIノイズのノイズスペクトルの一例を示す図である。 第2の実施の形態のキャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。 第3の実施の形態の制御装置の基本構成を示す図である。 第3の実施の形態のキャリア信号発生手段の基本構成を示す図である。 第3の実施の形態の変調周波数の決定手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10…モータ 11…駆動装置
12…バッテリ 13…受信装置
14…電流指令手段 15…制御装置
16…両側ノイズレベル検出手段 17…キャリア周波数決定手段
18…キャリア信号発生手段 19…制御信号発生手段

Claims (9)

  1. モータと、前記モータを制御信号に応じて駆動する駆動装置と、前記モータに前記駆動装置を介して電力を供給するバッテリと、前記駆動装置に前記制御信号を出力する制御装置と、前記制御装置に電流指令信号を出力する電流指令手段とを有するモータ駆動システムにおいて、
    前記制御装置は、受信装置の受信チャンネルの周波数である受信周波数とEMIノイズから隣接帯域ノイズレベルを検出する隣接帯域ノイズレベル検出手段と、前記隣接帯域ノイズレベルからキャリア周波数を決定するキャリア周波数決定手段と、前記決定されたキャリア周波数に応じたキャリア信号を発生するキャリア信号発生手段と、前記キャリア信号と前記電流指令信号から前記制御信号を発生する制御信号発生手段とを有することを特徴とするモータ駆動システム。
  2. 前記隣接帯域ノイズレベル検出手段は、第1、第2のノイズレベル検出手段と、前記受信装置の受信チャンネル信号から前記受信周波数を検出し、前記受信周波数より低い周波数帯域の周波数を第1のノイズレベル検出周波数として前記第1のノイズレベル検出手段に設定し、前記受信周波数より高い周波数帯域の周波数を第2のノイズレベル検出周波数として前記第2のノイズレベル検出手段に設定する受信周波数検出手段と、前記第1のノイズレベル検出手段の出力と前記第2のノイズレベル検出手段の出力とを加算する加算手段とを有し、
    前記第1のノイズレベル検出手段は、前記EMIノイズから、前記第1のノイズレベル検出周波数のノイズレベルを検出し、前記第2のノイズレベル検出手段は、前記EMIノイズから、前記第2のノイズレベル検出周波数のノイズレベルを検出することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  3. 前記キャリア周波数決定手段は、前記キャリア周波数を変化させながら、変化前後の前記隣接帯域ノイズレベルを比較し、前記隣接帯域ノイズレベルが最小になる前記キャリア周波数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動システム。
  4. 前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数決定手段で決定されたキャリア周波数に応じた信号を発生する第1の発振手段と、一定の周波数の変調信号を出力し、前記第1の発振手段から出力された前記信号を変調する第2の発振手段とを有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のモータ駆動システム。
  5. 前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数に応じた電圧を発生させる電圧発生手段と、前記電圧発生手段からの前記電圧に応じた信号を発生させる電圧制御発振手段と、前記電圧制御発振手段からの出力を積分する積分手段と、一定の周波数の変調信号を出力し、前記積分手段からの積分結果の信号を変調する発振手段とを有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のモータ駆動システム。
  6. 前記制御装置は、前記隣接帯域ノイズレベルから変調周波数を決定し、キャリア信号発生手段に出力する変調周波数決定手段を有し、前記キャリア信号発生手段は、前記変調周波数決定手段からの出力と、前記キャリア周波数決定手段からの出力とを用いて前記キャリア信号を発生させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のモータ駆動システム。
  7. 前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数決定手段で決定された周波数に応じた信号を発生する第1の発振手段と、前記変調周波数決定手段で決定された前記変調周波数により前記第1の発振手段から出力された前記信号を変調する第2の発振手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動システム。
  8. 前記制御装置は、前記受信周波数が変更された場合に、前記キャリア周波数決定手段を動作させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一つに記載のモータ駆動システム。
  9. 電流指令手段が制御装置に電流指令信号を出力し、前記制御装置が駆動装置に制御信号を出力し、バッテリがモータに前記駆動装置を介して電力を供給し、前記駆動装置が前記モータを前記制御信号に応じて駆動するモータ駆動方法において、
    前記制御装置は、隣接帯域ノイズレベル検出手段で受信装置の受信チャンネルの周波数である受信周波数とEMIノイズから隣接帯域ノイズレベルを検出し、キャリア周波数決定手段で前記隣接帯域ノイズレベルから、キャリア周波数を決定し、キャリア信号発生手段で前記キャリア周波数に応じたキャリア信号を発生し、制御信号発生手段で前記キャリア信号と前記電流指令信号から前記制御信号を生成することを特徴とするモータ駆動方法。
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