JP2006311662A - ハーネス配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルとトリムとの間にグロメットを挟んで取り付けても部品点数が増加することなくパネルとグロメットとを密着させることができるとともに、容易にリサイクルすることを可能とするハーネス配索構造を提供する。
【解決手段】ハーネス配索構造1は車体とドア2とに亘ってワイヤハーネス3を配索する。ドア2はドアパネル6とドアトリム7を備えている。ハーネス配索構造1は筒部11とグロメット10と嵌合筒部12を備えている。筒部11はドアトリム7から凸に形成されている。グロメット10は筒部11の外周に被せられる外筒部18を備えている。嵌合筒部12はドアパネル6に設けられた固定筒部24とドアトリム7に設けられた回動筒部25とを備えて外筒部18の外周に嵌合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両としての自動車のドアと車体とに亘ってワイヤハーネスを配索するハーネス配索構造に関する。
車両としての自動車のドアと車体とに亘ってワイヤハーネスを配索するハーネス配索構造として、従来から種々の構造が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に示されたハーネス配索構造は、ドアのヒンジと相対する端面部に設けられた凹部と、この凹部に取り付けられるグロメットと、プロテクタとを備えている。
グロメットは、ゴムなどの弾性材料で構成されている。グロメットは、板部と、チューブとを一体に備えている。板部の平面形状は、前述した凹部の平面形状と略等しい。板部には、インナーが埋設されている。チューブは、筒状に形成されており、板部を貫通している。このため、グロメット内には、ワイヤハーネスを通す通し孔が設けられている。
プロテクタは、合成樹脂で構成されている。プロテクタは、樋状に形成されている。プロテクタは、グロメットの板部に取り付けられて、凹部内に収容される。
前述した構成のグロメットは、グロメットの板部にプロテクタを取り付け、該板部とプロテクタとの間とチューブ内とにワイヤハーネスを通す。そして、グロメットは、板部で凹部を覆って、プロテクタを凹部内に収容してドアに取り付けられる。さらに、板部が凹部にボルトなどで固定される。
そして、チューブから露出したワイヤハーネスの端部が車体側の電子機器と接続し、板部とプロテクタとの間から露出したワイヤハーネスの端部がドア側の電子機器と接続して、前述したハーネス配索構造は、組み立てられる。こうして、組み立てられたハーネス配索構造は、車体側の電子機器とドア側の電子機器とを電気的に接続する。さらに、グロメットは、ドアの端面部との間を水密に保つとともに、凹部の内面との間を水密に保って、グロメット本体の板部とプロテクタとの間に通されたワイヤハーネスに水などの液体が付着することを防止する。
特開平11−20573号公報
前述した従来のハーネス配索構造では、ボルトなどでグロメットをドアに取り付ける。このため、ハーネス配索構造は、ボルトを螺合する工程が必要となって、ドアに取り付けられる際にかかる工数が増加する傾向であった。このため、本発明の出願人などは、ドアのトリムとドアのパネルとの間に前述したグロメットを挟むハーネス配索構造を提案している。
前述したハーネス配索構造では、グロメットがゴムなどの弾性材料で構成されているため、該グロメットをパネルとトリムとの間に挟むと、ワイヤハーネスを通す通し孔が縮小する方向にグロメットが変形しやすかった。このため、前述したハーネス構造では、グロメットのトリムとパネルとの間に挟まれる部分に、合成樹脂や金属などの硬質な材料で構成されるインナ部材を取り付けて、前述した通し孔が縮小することを防止して、グロメットとパネルなどと密着させてきた。
このように、前述した従来のハーネス配索構造では、グロメットの通し孔の縮小を防止するために、インナ部材などが必要となって、部品点数が増加する傾向であった。
さらに、前述した特許文献1に示されたハーネス配索構造では、板部内にインナーを埋設するので、解体して材料などを再利用する際に、板部を構成するゴムなどの弾性体とインナーとを分離する必要があった。このため、特許文献1に示されたハーネス配索構造は、解体にかかる工数が増加して、材料の分別作業性が低下して、リサイクルが容易ではなかった。
したがって、本発明の目的は、パネルとトリムとの間にグロメットを挟んで取り付けても、部品点数が増加することなくパネルとグロメットとを密着させることができるとともに、容易にリサイクルすることを可能とするハーネス配索構造を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のハーネス配索構造は、パネルとトリムとの間に挟まれて、これらに取り付けられるとともに、内側に通されるワイヤハーネスに液体が付着することを防止するグロメットを備えたハーネス配索構造において、前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方から凸に設けられた筒部と、前記グロメットに設けられかつ前記筒部の外周に被せられる外筒部と、前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方に設けられ、かつ前記外筒部の外周に嵌合して、該外筒部を前記筒部の外周面に押し付ける嵌合筒部と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のハーネス配索構造は、請求項1に記載のハーネス配索構造において、前記グロメットに通されるワイヤハーネスの長手方向に沿って延在しているとともに、前記筒部を切り欠いた切欠きと、前記切欠きを開閉自在に前記筒部に連結された蓋体と、を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のハーネス配索構造は、請求項1又は請求項2に記載のハーネス配索構造において、前記嵌合筒部のうち少なくとも一部は、前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方に回転自在に連結され、回転することで前記外筒部の外周に嵌合する嵌合位置と前記外筒部から退避する非嵌合位置とに亘って変位自在であることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のハーネス配索構造によれば、筒部と嵌合筒部との間にグロメットの外筒部を挟んで、該グロメットを取り付ける。
請求項2に記載した本発明のハーネス配索構造によれば、筒部に切欠きが設けられているので、グロメット内に通されたワイヤハーネスを切欠きを通して容易に筒部内に挿入できる。
また、蓋体が設けられているので、蓋体によって筒部内に挿入したワイヤハーネスが該筒部から脱落することを防止できる。
請求項3に記載した本発明のハーネス配索構造によれば、嵌合筒部の一部がヒンジによってパネルとトリムとのうち少なくとも一方に回転自在であるので、嵌合筒部の一部がパネルとトリムとのうち少なくとも一方に常に取り付けられた格好である。
また、ヒンジを中心に回転することで、容易に嵌合筒部の一部を外筒部の外周に容易に嵌合させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、筒部と嵌合筒部との間にグロメットの外筒部を挟んで、該グロメットを取り付けるので、外筒部の内面と筒部の外面とが確実に密着する。このため、部品点数を増加させることなく、グロメットと、パネルとトリムとを確実に密着させることができる。したがって、トリムとパネルとの間にグロメットを挟んでも、部品点数を増加させることなく、パネルなどとグロメットとを密着させることができる。
また、筒部と嵌合筒部との間にグロメットの外筒部を挟んで、該グロメットを取り付けるので、グロメットにインナーを埋設する必要が生じない。このため、嵌合筒部の嵌合を解除することによって、容易に材料毎に分解できる。したがって、解体にかかる工数を抑制でき、材料の分別作業性が向上して、リサイクルを容易に行うことが可能になる。
請求項2に記載の本発明は、筒部に切欠きが設けられているので、グロメット内に通されたワイヤハーネスを切欠きを通して容易に筒部内に挿入できる。したがって、容易に組み立てることができる。
また、蓋体が設けられているので、蓋体によって筒部内に挿入したワイヤハーネスが該筒部から脱落することを防止できる。このため、ワイヤハーネスが筒部から脱落して、グロメットをパネルやトリムに取り付ける作業を妨げることを防止できる。したがって、より容易に組み立てることができる。
請求項3に記載の本発明は、嵌合筒部の一部がパネルとトリムとのうち少なくとも一方に常に取り付けられた格好であるので、ハーネス配索構造の組立前に嵌合筒部が紛失することを防止できる。
また、ヒンジを中心に回転することで、容易に嵌合筒部の一部を外筒部の外周に容易に嵌合させることができるので、より一層容易に組み立てることができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるハーネス配索構造を、図1ないし図7を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかるハーネス配索構造1(図1ないし図3に示す)は、車両としての自動車の車体と、この車体に回動自在に設けられたドア2(図1及び図2に示す)と、に亘ってワイヤハーネス3(図1及び図2に示す)を配索する構造である。
ワイヤハーネス3は、複数の電線4と、複数のコネクタ5とを備えている。電線4は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。芯線は、銅などの金属からなる素線が複数撚られて構成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂からなり、芯線を被覆している。
コネクタ5は、電線4の端部などに取り付けられる。複数のコネクタ5のうち一つのコネクタ5(図1に示し、以下、符号5aで示す)は、車体側のワイヤハーネスの図示しないコネクタなどと嵌合する。他のコネクタ5(図1に示し、以下、符号5bで示す)は、ドア2に取り付けられるスピーカ、スイッチユニット、ドアロックユニット、パワーウィンドモータなどの各種の電子機器のコネクタなどと嵌合する。
前述した構成のワイヤハーネス3は、コネクタ5a,5bが各々相手側のコネクタと嵌合して、車体側から各種の信号や電力を前述したドア2に取り付けられる電子機器に供給する。また、ワイヤハーネス3は、コネクタ5a,5bが各々相手側のコネクタと嵌合して、前述したスイッチユニットからの信号を車体側のワイヤハーネスに供給する。
ドア2は、図1ないし図5に示すように、図示しないヒンジにより車体に回動自在に設けられるドアパネル6と、ドアパネル6の内側に取り付けられるドアトリム7とを備えている。ドアパネル6は、特許請求の範囲に記載されたパネルをなしている。ドアパネル6は、板金で構成され、板状に形成されている。
ドアトリム7は、特許請求の範囲に記載されたトリムをなしている。ドアトリム7は、絶縁性の合成樹脂で構成され、板状に形成されている。また、各ドア2には、スピーカ、スイッチユニット、ドアロックユニット、パワーウィンドモータなどの各種の電子機器が取り付けられる。
また、ドアパネル6とドアトリム7とには、図3及び図4に示すように、グロメット10を通す通し孔8,9がそれぞれ設けられている。通し孔8,9は、ドアパネル6とドアトリム7とが互いに取り付けられた状態で一つの孔となす。ドアパネル6の通し孔8は、該ドアパネル6の前述したヒンジ寄りの端面を貫通しているとともに、該ドアパネル6のドアトリム7寄りの縁に開口している。ドアトリム7の通し孔9は、該ドアトリム7の前述したヒンジ寄りの端面を貫通しているとともに、該ドアトリム7のドアパネル6寄りの縁に開口している。
ハーネス配索構造1は、図2ないし図4に示すように、ドアトリム7と一体に設けられた筒部11(図3及び図4に示す)と、グロメット10と、嵌合筒部12と、を備えている。
筒部11は、ドアトリム7と一体に設けられている(取り付けられている)ので、ドアトリム7と同様に弾性変形しにくい(殆どしない)合成樹脂などの硬質な材料で構成されている。筒部11は、U字状の筒部本体13と、この筒部本体13とヒンジを介して連結された蓋体14と、を備えている。筒部本体13は、ドアトリム7に設けられた通し孔9の内縁から前述したドア2のヒンジ則ち車体に向かって突出している。則ち、筒部本体13は、ドアトリム7の端面から凸に形成されている。
筒部本体13は、円弧状に湾曲した円弧部15と、一対の直線部16とを備えている。円弧部15は、通し孔9のドアパネル6から離れた側の内縁から立設している。円弧部15は、ドアパネル6から離れるのにしたがって鉛直方向の幅が徐々に縮小している。一対の直線部16は、円弧部15のドアパネル6寄りの縁に連なっている。一対の直線部16は、互いに平行でかつ鉛直方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。直線部16間の間隔は、ドアパネル6とドアトリム7とが互いに近づく方向に沿って、一定となっている。
また、一対の直線部16の円弧部15から離れた側の端間には、筒部本体13則ち筒部11を切り欠いた切欠き17となっている。このため、切欠き17は、グロメット10内に収容されるワイヤハーネス3の長手方向に沿って直線状に延びている。切欠き17は、勿論、筒部本体13則ち筒部11の内外を連通している。
蓋体14は、一対の直線部16のうち図3中下方に位置する一方の直線部16にヒンジを介して連結している。ヒンジは、直線部16と蓋体14との双方と一体に形成され、これらより厚みが薄く形成された所謂セルフヒンジとなっている。蓋体14は、ヒンジを中心として回転自在となっている。蓋体14は、ヒンジを中心として回転することで、前述した切欠き17を塞ぐ位置と、切欠き17を開放する位置とに亘って変位自在である。ヒンジが弾性変形していない中立状態では、蓋体14は、切欠き17を開放する位置に位置付けられる。さらに、蓋体14と一方の直線部16とには、互いに係止して、切欠き17を塞いだ状態に蓋体14を保つ係止部が設けられている。
グロメット10は、弾性材料としてのゴムなどで構成されている。グロメット10は、外筒部18と、コルゲートチューブ19と、車体取付部20とを一体に備えている。
外筒部18は、略平坦な底壁21と、この底壁21の外縁から立設した周壁22とを備えて有底筒状に形成されている。底壁21の平面形状は、筒部11の平面形状と相似形である。底壁21の平面形は、筒部11の平面形より若干大きい。周壁22は、底壁21の外縁の全周に亘って設けられている。外筒部18は、周壁22が筒部本体13の外周面に重なる状態で、筒部11の外周に被せられる。
コルゲートチューブ19は、蛇腹状の形状をなした筒状に形成されている。コルゲートチューブ19は、一端が外筒部18の底壁21に連なっている。コルゲートチューブ19は、蛇腹状の筒部をなしている。
車体取付部20は、外形が裁頭円錐状に形成されており、コルゲートチューブ19の他端に連なっている。車体取付部20は、コルゲートチューブ19から離れるのにしたがって徐々に外径が小さくなるように形成されている。車体取付部20には、前述した自動車の車体に係止する係止溝が外周面に形成されている。外筒部18と、コルゲートチューブ19と、車体取付部20とは、互いに同軸に配置されている。
また、外筒部18と、コルゲートチューブ19と、車体取付部20とに亘って、則ち、グロメット10の全長に亘って、前述したワイヤハーネス3の主に電線4を通す通し孔23が設けられている。通し孔23は、外筒部18とコルゲートチューブ19と車体取付部20と同軸に配置されている。通し孔23の一端は外筒部18の底壁21に開口し、他端は車体取付部20の外筒部18から離れた側の先端に開口している。則ち、通し孔23は、両端が開口しているとともに、該両端以外ではグロメット10の外表面に開口していない。
嵌合筒部12は、固定筒部24と、回動筒部25とを備えている。固定筒部24は、ドアパネル6の前述したドア2のヒンジ寄りの端面から車体側に突出している。固定筒部24は、ドアパネル6の前述した通し孔8の内縁から立設している。固定筒部24は、ドアトリム7側が開口したC字状に形成されている。
回動筒部25は、C字状に形成されており、ヒンジを介してドアトリム7に回転自在に連結されている。ヒンジは、回動筒部25とドアトリム7との双方と一体に形成され、これらより厚みが薄く形成された所謂セルフヒンジとなっている。回動筒部25は、ヒンジを中心として回転自在となっている。回動筒部25は、ヒンジを中心として回転することで、固定筒部24とあたかも一つの筒をなす嵌合位置(図7に示す)と、該固定筒部24から離れる非嵌合位置(図5に示す)とに亘って変位自在である。ヒンジが弾性変形していない中立状態では、回動筒部25は、前述した非嵌合位置に位置付けられる。回動筒部25は、特許請求の範囲に記載された嵌合筒部12の一部をなしている。
また、固定筒部24と回動筒部25とには、互いに係止して、回動筒部25を前述した嵌合位置に保つ係止部がそれぞれ設けられている。さらに、固定筒部24と回動筒部25の内形は、グロメット10の外筒部18の外形と略等しく該外筒部18の外形より若干小さく形成されている。
前述した構成の嵌合筒部12は、回動筒部25が前述した嵌合位置に位置付けられると、固定筒部24と回動筒部25の双方が筒部11に被せられた外筒部18の外周に嵌合する。このため、前述した嵌合位置では、勿論、回動筒部25が、外筒部18の外周に嵌合する。また、前述した非嵌合位置では、回動筒部25が、外筒部18から退避する(離れる)。嵌合筒部12は、固定筒部24と回動筒部25の係止部同士が係止して、固定筒部24と回動筒部25内に、筒部11に被さられた外筒部18が位置付けられると、外筒部18を筒部11の外周面に押し付ける。
次に、前述した構成のハーネス配索構造1の組立方法を説明する。
まず、グロメット10の通し孔23内にワイヤハーネス3の電線4を通す。そして、図5に示すように、ワイヤハーネス3を切欠き17を通して、ドアトリム7の筒部11内則ち通し孔9内に通す。そして、蓋体14で切欠き17を塞いだ後、図6に示すように、グロメット10の外筒部18をドアトリム7に設けられた筒部11の外周に被せる。
さらに、図7に示すように、回動筒部25を前述した嵌合位置に位置付け、該回動筒部25をグロメット10の外筒部18の外周に嵌合させる。そして、固定筒部24を外筒部18の外周に押し付けて、ドアパネル6とドアトリム7とを互いに固定するとともに、係止部により固定筒部24と回動筒部25とを互いに固定する。すると、嵌合筒部12により外筒部18が筒部11に押し付けられて、外筒部18と筒部11との間が水密に保たれるとともに、嵌合筒部12と外筒部18との間が水密に保たれる。
こうして、グロメット10がドアパネル6とドアトリム7との間に挟まれて、ドア2(則ち、ドアパネル6とドアトリム7)に取り付けられて、前述したハーネス配索構造1が組み立てられる。そして、前述したグロメット10は、嵌合筒部12との間と、筒部11との間との双方を水密に保って、ドア2と車体とに亘って配索されるワイヤハーネス3に液体が付着することを防止する。
本実施形態によれば、筒部11と嵌合筒部12との間にグロメット10の外筒部18を挟んで、該グロメット10を取り付けるので、外筒部18の内面と筒部11の外面とが確実に密着する。このため、部品点数を増加させることなく、グロメット10と、ドアパネル6とドアトリム7とを確実に密着させることができる。したがって、ドアトリム7とドアパネル6との間にグロメット10を挟んでも、部品点数を増加させることなく、ドアパネル6などとグロメット10とを密着させることができる。
また、筒部11と嵌合筒部12との間にグロメット10の外筒部18を挟んで、該グロメット10を取り付けるので、グロメット10にインナーを埋設する必要が生じない。このため、嵌合筒部12の嵌合を解除することによって、容易に材料毎に分解できる。したがって、解体にかかる工数を抑制でき、材料の分別作業性が向上して、リサイクルを容易に行うことが可能になる。
筒部11に切欠き17が設けられているので、グロメット10内に通されたワイヤハーネス3を切欠き17を通して容易に筒部11内に挿入できる。したがって、容易に組み立てることができる。
また、蓋体14が設けられているので、蓋体14によって筒部11内に挿入したワイヤハーネス3が該筒部11から脱落することを防止できる。このため、ワイヤハーネス3が筒部11から脱落して、グロメット10をドアパネル6やドアトリム7に取り付ける作業を妨げることを防止できる。したがって、より容易に組み立てることができる。
嵌合筒部12の回動筒部25がヒンジによってドアパネル6とドアトリム7とのうち少なくとも一方に回転自在であるので、嵌合筒部12の回動筒部25がドアパネル6とドアトリム7とのうち少なくとも一方に常に取り付けられた格好である。したがって、ハーネス配索構造1の組立前に嵌合筒部12の回動筒部25などが紛失することを防止できる。
また、ヒンジを中心に回転することで、嵌合筒部12の回動筒部25を外筒部18の外周に容易に嵌合させることができる。したがって、より一層容易に組み立てることができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるハーネス配索構造を図8及び図9を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図8に示すように、通し孔9と筒部11がドアトリム7のみに一体に設けられ、嵌合筒部12が回動筒部25を設けることなくドアパネル6のみに一体に設けられている。本実施形態では、まず、グロメット10の通し孔23内にワイヤハーネス3の電線4を通して、図8に示すように、ワイヤハーネス3をドアトリム7の筒部11内則ち通し孔9内に通す。そして、図9に示すように、ハーネス配索構造1は、グロメット10の外筒部18をドアトリム7に設けられた筒部11の外周に被せた後、嵌合筒部12をグロメット10の外筒部18の外周に嵌合させて、ドアパネル6とドアトリム7とが互いに固定されて、組み立てられる。
本実施形態も前述した第1の実施形態と同様に、筒部11と嵌合筒部12との間にグロメット10の外筒部18を挟んで、該グロメット10を取り付けるので、外筒部18の内面と筒部11の外面とが確実に密着する。このため、部品点数を増加させることなく、グロメット10と、ドアパネル6とドアトリム7とを確実に密着させることができる。したがって、ドアトリム7とドアパネル6との間にグロメット10を挟んでも、部品点数を増加させることなく、ドアパネル6などとグロメット10とを密着させることができる。
また、筒部11と嵌合筒部12との間にグロメット10の外筒部18を挟んで、該グロメット10を取り付けるので、グロメット10にインナーを埋設する必要が生じない。このため、嵌合筒部12の嵌合を解除することによって、容易に材料毎に分解できる。したがって、解体にかかる工数を抑制でき、材料の分別作業性が向上して、リサイクルを容易に行うことが可能になる。
前述した第1及び第2の実施形態では、筒部11をドアトリム7に設けている。しかしながら、本発明では、筒部11をドアパネル6のみに設けても良く、筒部11をドアパネル6とドアトリム7との双方に亘って設けても良い。要するに、本発明では、筒部11をドアパネル6とドアトリム7とのうち少なくとも一方に設ければ良い。
また、第1の実施形態では嵌合筒部12をドアパネル6とドアトリム7とに亘って設け、、第2の実施形態では嵌合筒部12をドアパネル6のみに設けている。しかしながら、本発明では、嵌合筒部12をドアトリム7のみに設けても良い。要するに、本発明では、嵌合筒部12をドアパネル6とドアトリム7とのうち少なくとも一方に設ければ良い。
さらに、本発明では、嵌合筒部12全体をヒンジなどにより回転自在としても良い。蓋体14と回動筒部25とのそれぞれを回転自在に支持するヒンジを、セルフヒンジ以外のヒンジ則ち軸芯と軸芯回りに回転自在な一対の回転部材などを備えたものとしても良い。
さらに、本発明は、自動車のドア2に限定されることなく、種々のパネル6とトリム7との間に挟持されてこれらに取り付けられるグロメット10を備えたハーネス配索構造1に適用することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるハーネス配索構造を取り付けたドアを示す斜視図である。 図1に示されたハーネス配索構造の要部を示す斜視図である。 図2に示されたハーネス配索構造を分解して示す斜視図である。 図2中のIV−IV線に沿う断面図である。 図3に示されたハーネス配索構造の断面図である。 図5に示されたハーネス配索構造のグロメットの外筒部を筒部に被せた状態を示す断面図である。 図6に示されたハーネス配索構造の嵌合筒部の回動筒部をグロメットの外筒部の外周に嵌合した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるハーネス配索構造を分解して示す断面図である。 図8に示されたハーネス配索構造の組み立てられた状態の断面図である。
符号の説明
1 ハーネス配索構造
3 ワイヤハーネス
6 ドアパネル(パネル)
7 ドアトリム(トリム)
10 グロメット
11 筒部
12 嵌合筒部
14 蓋体
17 切欠き
18 外筒部
25 回動筒部(一部)

Claims (3)

  1. パネルとトリムとの間に挟まれて、これらに取り付けられるとともに、内側に通されるワイヤハーネスに液体が付着することを防止するグロメットを備えたハーネス配索構造において、
    前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方から凸に設けられた筒部と、
    前記グロメットに設けられかつ前記筒部の外周に被せられる外筒部と、
    前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方に設けられ、かつ前記外筒部の外周に嵌合して、該外筒部を前記筒部の外周面に押し付ける嵌合筒部と、
    を備えたことを特徴とするハーネス配索構造。
  2. 前記グロメットに通されるワイヤハーネスの長手方向に沿って延在しているとともに、前記筒部を切り欠いた切欠きと、
    前記切欠きを開閉自在に前記筒部に連結された蓋体と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のハーネス配索構造。
  3. 前記嵌合筒部のうち少なくとも一部は、前記パネルと前記トリムとのうち少なくとも一方に回転自在に連結され、回転することで前記外筒部の外周に嵌合する嵌合位置と前記外筒部から退避する非嵌合位置とに亘って変位自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハーネス配索構造。
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