JP2006308492A - クランプ式電流測定装置 - Google Patents

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Toshio Azuma
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    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/20Modifications of basic electric elements for use in electric measuring instruments; Structural combinations of such elements with such instruments
    • G01R1/22Tong testers acting as secondary windings of current transformers

Abstract

【課題】全高調波を含む基本波の電流値測定と、任意の次数の高調波成分の電流値測定とを、容易に切り換えて簡便に行う。
【解決手段】クランプ式電流測定装置(1)は、クランプ部(3)と、計測部(4)と、表示部(5)とを備える。計測部(4)は、基本波カット回路(42)と、基本波カット回路をバイパスするバイパス回路(43)と、基本波カット回路の出力またはバイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路(44)と、基本波カット回路の出力高調波の中から選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路(46)と、バイパス回路を経て入力されたクランプ部の検出出力、または、基本波カット回路およびn次高調波抽出回路を経て入力されたクランプ部の検出出力を処理して電流値を求める処理部(47)とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、電気設備で使用中のケーブルに流れる電流を測定するクランプ式電流測定装置に関するものである。
従来、このようなクランプ式電流測定装置は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えている(特許文献1、2参照)。
実用新案登録第3012279号公報 実用新案登録第3046008号公報
しかしながら、上記のような従来のクランプ式電流測定装置は、全高調波を含む基本波の電流値測定と、任意の次数の高調波成分の電流値測定とを、容易に切り換えて簡便に行うことが難しいという課題があった。
また、従来のクランプ式電流測定装置は、電気設備においてとくに影響の大きい奇数次高調波成分だけを取り出してその電流値を測定するような構成とはなっていないため、奇数次高調波成分だけを容易に切り換えて簡便に電流値測定を行うことが難しいという課題があった。
さらに、従来のクランプ式電流測定装置は、測定する波形の種類を表示する表示器を備えた構成とはなっていないため、測定している波形が、全高調波を含む基本波であるのか、それとも高調波成分であるのか、また、高調波成分であれば何次の高調波成分であるのかを、一目で確認することが難しいという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、全高調波を含む基本波の電流値測定と、任意の次数の高調波成分の電流値測定とを、容易に切り換えて簡便に行うことのできるクランプ式電流測定装置を提供することを目的とする。
この発明の請求項1に係るクランプ式電流測定装置は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えたクランプ式電流測定装置において、前記計測部が、前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部と、を備えたものである。
この発明の請求項2に係るクランプ式電流測定装置は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えたクランプ式電流測定装置において、前記計測部が、前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、前記処理部が、処理対象の入力波形を選択するため前記切換回路および前記n次高調波抽出回路に選択指令を出力することを特徴とするものである。
この発明の請求項3に係るクランプ式電流測定装置は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部と、操作部とを備えたクランプ式電流測定装置において、前記計測部が、前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の次数のうち選択されたn次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、前記操作部が、前記処理部で処理する入力波形の種類を選択するモード選択スイッチと、前記モード選択スイッチで選択されている入力波形の種類を表示するモード表示器と、を備えたものである。
この発明の請求項4に係るクランプ式電流測定装置は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部と、操作部とを備えたクランプ式電流測定装置において、前記計測部が、前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の次数のうち選択されたn次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、前記操作部が、前記処理部で処理する入力波形の種類を選択するモード選択スイッチと、前記モード選択スイッチで選択されている入力波形の種類を表示するモード表示器とを備え、前記モード選択スイッチの操作に応じて、選択された種類の入力波形が前記処理部に入力するように、前記処理部が前記切換回路および前記n次高調波抽出回路に選択指令を出力することを特徴とするものである。
この発明の請求項5に係るクランプ式電流測定装置は、請求項3または請求項4記載のクランプ式電流測定装置において、前記n次高調波抽出回路は、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出することを特徴とするものである。
この発明の請求項6に係るクランプ式電流測定装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクランプ式電流測定装置において、前記計測部は、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力が当該計測部に許容される所定の許容範囲を超えたか否か監視する監視回路を備え、前記監視回路が前記許容範囲の超過を検出したとき、前記処理部が前記表示部に当該許容範囲の超過を表示することを特徴とするものである。
この発明の請求項7に係るクランプ式電流測定装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクランプ式電流測定装置において、前記基本波カット回路は、電源周波数成分をカットするノッチフィルタと、前記n次高調波抽出回路で抽出される前記あらかじめ決められた複数の高調波成分の周波数特性をフラットに近づける周波数特性を有するフィルタとを備えたことを特徴とするものである。
この発明は以上のように、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えたクランプ式電流測定装置において、前記計測部が、前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備えた構成としたので、全高調波を含む基本波の電流値測定と、任意の次数の高調波成分の電流値測定とを、容易に切り換えて簡便に行うことができる効果がある。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明によるクランプ式電流測定装置の一実施形態を示す正面図であり、このクランプ式電流測定装置1は、筐体2の先端に設けたクランプ部3と、筐体2の内部に設けた計測部4と、筐体2の表面に設けたパネル2aに配置した表示部5と、操作部6とを備えている。
クランプ部3は、被測定ケーブルをクランプして電流を検出するものであり、そのため、開閉可能な環状に形成したクランプ部3の内部にクランプ部形状に倣い分割した環状の鉄心に巻線加工したCT(変流器)(図示せず)やZCT(零相変流器)31を備え、開閉スライドノブ32をスライドすることで開閉可能に構成されている。
計測部4は、クランプ部3で検出した電流を計測するものであり、そのため、図4に示すような回路で構成されている。
図4に示すように、計測部4は、ZCT31で検出し負担抵抗41で電流を電圧に変換されたクランプ部3の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路42と、基本波カット回路42をバイパスするバイパス回路43と、基本波カット回路42の出力またはバイパス回路43の出力のいずれかを選択する切換回路(切換スイッチ)44とを備えている。
また、計測部4は、切換回路44の出力を増幅する増幅回路45と、増幅回路45で増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から、あらかじめ決められた複数の次数のうち選択されたn次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路(バンドパスフィルタ)46とを備えている。
また、計測部4は、バイパス回路43を経て増幅回路45で増幅され入力されたクランプ部3の検出出力、または、基本波カット回路42を経て増幅回路45で増幅され、さらにn次高調波抽出回路46を経て入力されたクランプ部3の検出出力を処理して電流値を求める処理部(CPU)47を備えている。
さらに、計測部4は、増幅回路45で増幅された基本波カット回路42の出力、または増幅回路45で増幅されたバイパス回路43の出力が、計測部4に許容される所定の許容範囲を超えたか否か、すなわち飽和したか否かを監視する監視回路48を備えている。
以上のような計測部4のうち、基本波カット回路42について説明する。
基本波カット回路42は、電源周波数成分(基本波成分)をカットする60Hz用ノッチフィルタ421および50Hz用ノッチフィルタ422と、n次高調波抽出回路46で抽出されるあらかじめ決められた複数の高調波成分の周波数特性をフラットに近づける周波数特性を有するローカットフィルタ423とを備えている。
一般に、60Hz用ノッチフィルタ421の特性および50Hz用ノッチフィルタ422の特性は、いずれも理想的ではありえず、特定の周波数特性を持つことが避けられない。このノッチフィルタ421,422で生じた周波数特性を修正するために、ローカットフィルタ423を設ける必要がある。
ローカットフィルタ423に特定の周波数特性を持たせることで、n次高調波抽出回路46で抽出されるあらかじめ決められた複数の高調波成分(例えば、3次、5次、7次、9次)の周波数特性をフラットに近づけるものである。
すなわち、このクランプ式電流測定装置1は、携帯可能な可搬式のものであるため、クランプ式電流測定装置1自身のコンパクト化や電池による長時間駆動の必要があり、選択できる処理部(CPU)47の仕様に制限があり、比較的低ビット数のものしか使用することができない。
このような場合、ノッチフィルタ421,422を単に通過させただけの非フラット特性の出力で高調波電流を測定しようとすると、例えば3次高調波では処理部(CPU)47内のA/Dコンバータに入る値が低くなるため分解能が不足(精度が悪化)する。
これを防ぐため、ローカットフィルタ423によって3次高調波を中心に持ち上げる(Qを上げる)ことにより、周波数をフラットにし、分解能の悪化を防止することができる。
図5〜図12に、ノッチフィルタ421,422、ローカットフィルタ423の各特性例およびそれらの総合特性例を、標準的な特性のローカットフィルタの場合と比較して具体的に示す。
図5は、60Hz用ノッチフィルタ421の特性をdb表示で示す。この図から明らかなように、理想的な素子であれば、基本波(60Hz)を40db(1/100)以下にカットできることがわかる。
図6は、50Hz用ノッチフィルタ422の特性をdb表示で示す。この図から明らかなように、理想的な素子であれば、基本波(50Hz)を50db(1/300)程度にカットできることがわかる。
図7は、ローカットフィルタ423のみの特性をdb表示で示す。この図から明らかなように、ローカットフィルタ423によって、150Hz付近の特性がアップしている。
図8は、ノッチフィルタ421,422およびローカットフィルタ423の総合特性をdb表示で示す。
図9は、図8と同じ総合特性をdb表示ではなく、倍率(1.5倍等)表示で示す。この図には、3次、5次、7次、9次の高調波の周波数とレベルが記入してある。
図10は、標準的な特性のローカットフィルタのみの特性をdb表示で示す。図7に示すローカットフィルタ423と比較すると、両者の特性は明らかに相違している。
図11は、図10に示す特性のローカットフィルタにノッチフィルタ421,422を加えた総合特性をdb表示で示す。図8に示す総合特性と比較すると、150Hz付近の特性に違いのあることがわかる。
図12は、図11と同じ総合特性をdb表示ではなく、倍率(1.5倍等)表示で示す。この図には、3次、5次、7次、9次の高調波の周波数とレベルが記入してある。
図12に示す総合特性と図9に示す総合特性とを比較すると、150Hz付近のレベルが大きく違うことが明らかである。
また、n次高調波抽出回路46は、連続した次数の高調波成分を抽出するものでもよいが、増幅回路45で増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から、あらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するものであることが好ましい。
また、処理部(CPU)47は、バイパス回路43を経て入力されるか、または、基本波カット回路42およびn次高調波抽出回路46を経て入力されたクランプ部3の検出出力をA/D変換するA/D変換処理部471と、基本波カット回路42およびn次高調波抽出回路46を経て入力されたA/D変換処理部471の出力を演算処理して電流値を求める演算処理部472とを備えている。
また、処理部47は、処理対象の入力波形を選択するため、切換回路44およびn次高調波抽出回路46に選択指令を出力するようになっている。
また、監視回路48は、波形のクリップを検出するものである。すなわち、監視回路48は、増幅回路45で増幅された基本波カット回路42の出力、または増幅回路45で増幅されたバイパス回路43の出力が、計測部4(とくに処理部(CPU)47)に許容される所定の許容範囲を超えた(飽和した)とき、これを検出するものである。
すなわち、計測部4(とくに処理部(CPU)47)が飽和した場合、そのときの測定値(表示値)は頭打ち(クリップ)となっているから、表示部5には正確な演算結果ではなく、でたらめな値が表示されてしまう。
そこで、監視回路48が常時監視して、この飽和状態を検出し、処理部47を通じて表示部5に表示することで、クランプ式電流測定装置1の使用者に、そのときの測定値(表示値)が正常な測定結果ではないことを示して、再測定を促すことができる。なお、本実施の形態の一例としては、処理部(CPU)47内のA/Dコンバータの飽和限界が±2.5vであるので、前記所定の許容範囲を±2.4vに設定している。
表示部5は、計測部4で計測した電流値を表示するものであり、そのため、図2、図3に示すようなLCD(液晶)表示器51を備えている。
図3に示すように、LCD表示器51は、計測部4で計測した電流値すなわち測定値を表示する他、監視回路48が飽和したことを検出したとき、「飽和状態」を示す記号(例えば、斜め上向き矢印)を測定値(表示値)の横に表示するようになっている。
操作部6は、クランプ式電流測定装置1の使用者がスイッチ操作するものであり、そのため、図2に示すような操作スイッチ61およびモード表示LED(モード表示器)62を備えている。
図2に示すように、操作スイッチ61は、電源スイッチ611、モード選択スイッチ612、レンジ切換スイッチ613、最大値測定スイッチ614、およびスキャンスイッチ615を備えている。
電源スイッチ611は、押すと電源がONし、一定時間(例えば1秒)以上押し続けると電源がOFFするようになっている。
モード選択スイッチ612は、処理部47で処理する入力波形の種類を選択するものであり、押すごとに、基本波→3次高調波→5次高調波→7次高調波→9次高調波→基本波とエンドレスで測定モードが切り替わるようになっている。
レンジ切換スイッチ613は、電源ON直後のオートレンジ状態を、このレンジ切換スイッチ613を押すことでマニュアルモードに切り換え、以後、押すごとにエンドレスでレンジアップするものであり、一定時間(例えば1秒)以上押し続けるとオートレンジに復帰させるようになっている。
最大値測定スイッチ614は、押すと現在の測定モードでの測定最大値を表示・記憶するものであり、一定時間(例えば1秒)以上押し続けると最大値測定を終了するようになっている。
スキャンスイッチ615は、基本波を除いた高調波のみを自動的にスキャンし、最も測定値の高い高調波モードに移って測定するようになっている。
また、モード表示LED62は、モード選択スイッチ612で選択されている入力波形の種類を表示するものであり、基本波表示LED621、3次高調波表示LED622、5次高調波表示LED623、7次高調波表示LED624、および9次高調波表示LED625を備えている。626は最大値測定LEDである。
そのため、モード選択スイッチ612の操作に応じて、選択された種類の入力波形が処理部47に入力するように、処理部47が切換回路44およびn次高調波抽出回路46に選択指令を出力するようになっている。
すなわち、モード選択スイッチ612で基本波が選択されると、処理部47が、基本波表示LED621を点灯させるとともに、切換回路44をバイパス回路43側に選択して、クランプ部3の検出出力がバイパス回路43を経て増幅回路45で増幅され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
また、モード選択スイッチ612で3次高調波が選択されると、処理部47が、3次高調波表示LED622を点灯させるとともに、切換回路44を基本波カット回路42側に選択して、クランプ部3の検出出力が基本波カット回路42を経て増幅回路45で増幅されるようにし、さらに、n次高調波抽出回路46を3次高調波抽出回路に選択して、増幅回路45で増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から3次高調波成分が抽出され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
また、モード選択スイッチ612で5次高調波が選択されると、処理部47が、5次高調波表示LED623を点灯させるとともに、切換回路44を基本波カット回路42側に選択したまま、n次高調波抽出回路46を5次高調波抽出回路に選択して、クランプ部3の検出出力が基本波カット回路42を経て増幅回路45で増幅され、増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から5次高調波成分が抽出され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
また、モード選択スイッチ612で7次高調波が選択されると、処理部47が、7次高調波表示LED624を点灯させるとともに、切換回路44を基本波カット回路42側に選択したまま、n次高調波抽出回路46を7次高調波抽出回路に選択して、クランプ部3の検出出力が基本波カット回路42を経て増幅回路45で増幅され、増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から7次高調波成分が抽出され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
また、モード選択スイッチ612で9次高調波が選択されると、処理部47が、9次高調波表示LED625を点灯させるとともに、切換回路44を基本波カット回路42側に選択したまま、n次高調波抽出回路46を9次高調波抽出回路に選択して、クランプ部3の検出出力が基本波カット回路42を経て増幅回路45で増幅され、増幅された基本波カット回路42の出力高調波の中から9次高調波成分が抽出され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
さらに、モード選択スイッチ612で再び基本波が選択されると、処理部47が、基本波表示LED621を点灯させるとともに、切換回路44をバイパス回路43側に選択して、クランプ部3の検出出力がバイパス回路43を経て増幅回路45で増幅され入力されるようにし、この入力波形を処理して電流値を求める。
そして、基本波、3次高調波、5次高調波、7次高調波、9次高調波いずれの測定の場合も、監視回路48が飽和状態を検出してLCD表示器51に「飽和状態」を示す記号(例えば、斜め上向き矢印)が表示されたときは、クランプ式電流測定装置1の使用者は、レンジ切換スイッチ613を押してレンジアップすることで、適正なレンジで測定値を表示させることができる。
このように、LCD表示器51の測定値(表示値)をつねに適正なレンジで表示させることにより、測定値(表示値)の分解能を高めることができる。
上記のクランプ式電流測定装置1によれば、全高調波を含む基本波の電流値測定と、任意の次数の高調波成分の電流値測定とを、容易に切り換えて簡便に行うことができる。
また、上記のクランプ式電流測定装置1によれば、電気設備においてとくに影響の大きい奇数次高調波成分(例えば、3次、5次、7次、9次)だけを取り出してその電流値を測定することができるため、奇数次高調波成分だけを容易に切り換えて簡便に電流値測定を行うことができる。
さらに、上記のクランプ式電流測定装置1によれば、測定する波形の種類を表示するモード表示器62を備えているため、測定している波形が、全高調波を含む基本波であるのか、それとも高調波成分であるのか、また、高調波成分であれば何次の高調波成分であるのかを、一目で確認することができる。
この発明によるクランプ測定装置の一実施形態を示す正面図である。 図1のクランプ測定装置の表示部および操作部を示す正面図である。 図2の表示部の表示の一例を示す正面図である。 図1のクランプ測定装置の計測部を示すブロック回路図である。 60Hz用ノッチフィルタの特性をdb表示で示すグラフである。 50Hz用ノッチフィルタの特性をdb表示で示すグラフである。 図1のクランプ測定装置で用いるローカットフィルタの特性をdb表示で示すグラフである。 図5、図6、図7の総合特性をdb表示で示すグラフである。 図8の総合特性を倍率表示で示すグラフである。 標準的なローカットフィルタの特性をdb表示で示すグラフである。 図10と図5、図6の総合特性をdb表示で示すグラフである。 図10の総合特性を倍率表示で示すグラフである。
符号の説明
1 クランプ式電流測定装置
2 筐体
2a パネル
3 クランプ部
31 ZCT(零相変流器)
32 開閉スライドノブ
4 計測部
41 負担抵抗
42 基本波カット回路
421 60Hz用ノッチフィルタ
422 50Hz用ノッチフィルタ
423 ローカットフィルタ
43 バイパス回路
44 切換回路(切換スイッチ)
45 増幅回路
46 n次高調波抽出回路(バンドパスフィルタ)
47 処理部(CPU)
471 A/D変換処理部
472 演算処理部
48 監視回路
5 表示部
51 LCD(液晶)表示器
6 操作部
61 操作スイッチ
611 電源スイッチ
612 モード選択スイッチ
613 レンジ切換スイッチ
614 最大値測定スイッチ
615 スキャンスイッチ
62 モード表示LED(モード表示器)
621 基本波表示LED
622 3次高調波表示LED
623 5次高調波表示LED
624 7次高調波表示LED
625 9次高調波表示LED
626 最大値測定LED

Claims (7)

  1. 被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えたクランプ式電流測定装置において、
    前記計測部が、
    前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、
    前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、
    前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、
    前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、
    前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部と、
    を備えたことを特徴とするクランプ式電流測定装置。
  2. 被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部とを備えたクランプ式電流測定装置において、
    前記計測部が、
    前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、
    前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、
    前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、
    前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、
    前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、
    前記処理部が、処理対象の入力波形を選択するため前記切換回路および前記n次高調波抽出回路に選択指令を出力することを特徴とするクランプ式電流測定装置。
  3. 被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部と、操作部とを備えたクランプ式電流測定装置において、
    前記計測部が、
    前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、
    前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、
    前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、
    前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の次数のうち選択されたn次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、
    前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、
    前記操作部が、
    前記処理部で処理する入力波形の種類を選択するモード選択スイッチと、
    前記モード選択スイッチで選択されている入力波形の種類を表示するモード表示器と、
    を備えたことを特徴とするクランプ式電流測定装置。
  4. 被測定ケーブルをクランプして電流を検出するクランプ部と、前記クランプ部で検出した電流を計測する計測部と、前記計測部で計測した電流値を表示する表示部と、操作部とを備えたクランプ式電流測定装置において、
    前記計測部が、
    前記クランプ部の検出出力に含まれる基本波成分をカットする基本波カット回路と、
    前記基本波カット回路をバイパスするバイパス回路と、
    前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力のいずれかを選択する切換回路と、
    前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の次数のうち選択されたn次の高調波成分を抽出するn次高調波抽出回路と、
    前記バイパス回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力、または、前記基本波カット回路および前記n次高調波抽出回路を経て入力された前記クランプ部の検出出力を処理して前記電流値を求める処理部とを備え、
    前記操作部が、
    前記処理部で処理する入力波形の種類を選択するモード選択スイッチと、
    前記モード選択スイッチで選択されている入力波形の種類を表示するモード表示器とを備え、
    前記モード選択スイッチの操作に応じて、選択された種類の入力波形が前記処理部に入力するように、前記処理部が前記切換回路および前記n次高調波抽出回路に選択指令を出力することを特徴とするクランプ式電流測定装置。
  5. 前記n次高調波抽出回路は、前記基本波カット回路の出力高調波の中からあらかじめ決められた複数の奇数次のうち選択されたn(nは奇数)次の高調波成分を抽出することを特徴とする請求項3または請求項4記載のクランプ式電流測定装置。
  6. 前記計測部は、前記基本波カット回路の出力または前記バイパス回路の出力が当該計測部に許容される所定の許容範囲を超えたか否か監視する監視回路を備え、
    前記監視回路が前記許容範囲の超過を検出したとき、前記処理部が前記表示部に当該許容範囲の超過を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のクランプ式電流測定装置。
  7. 前記基本波カット回路は、電源周波数成分をカットするノッチフィルタと、前記n次高調波抽出回路で抽出される前記あらかじめ決められた複数の高調波成分の周波数特性をフラットに近づける周波数特性を有するフィルタとを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のクランプ式電流測定装置。
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