JP2006308005A - 排水集合管継手 - Google Patents

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徳厚 小島
Yozo Kako
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Abstract

【課題】排水集合管継手及び配管内のメンテナンスをより効率良く行うこと。
【解決手段】排水集合管継手10において、この排水集合管継手10の本体部11の頂部に開口して形成された点検口25が蓋体35により開閉可能とされ、点検口25の開口径の大きさが本体部11を構成する直管胴部12の内径の大きさと同じである構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主にマンション等の高層建築物に使用される排水集合管継手に関する。詳細には、排水集合管継手の本体部の頂部に開口して形成された点検口が蓋体により開閉可能とされる排水集合管継手に関する。
上記した排水集合管継手に関する従来技術が特許文献1に記載されている。
従来の排水集合管継手10は、図7に示すように、直管状の直管胴部12およびその直管胴部12の下方に下向き先細り状に形成されたテーパ管部13を有する本体部11と、本体部11の下方に設けられ排水立て管46を接続する立て管接続口15と、本体部11の側面に設けられ横管40、44を接続可能な少なくとも2個の横管接続口18、20、22と、本体部11の頂部に設けられ蓋体35により密閉可能に形成された点検口25とを備えている。また、本体部11の内面には、いわゆる旋回流を発生させるための第1旋回ガイド31と、第1旋回ガイド31に対して非対称に対向して設けられた第2旋回ガイド32が設けられている。
特開2000−179774号公報 特許第3586347号公報
しかしながら、図3に示した従来の排水集合管継手10では、本体部11の頂部に開口された点検口11が形成されているので、管内視カメラや洗浄ノズルを排水集合管継手10から挿入させ、排水集合管継手や配管内の点検や清掃等のメンテナンスが可能となるが、点検口25の開口径の大きさ(P1)が直管胴部12の径の大きさ(P2)よりも小さく形成されているために、メンテナンスが効率よく行えないという問題があった。すなわち、本体部11の頂部のうち点検口25を構成しない肩部27が形成されているために、配管内の様子が目視で確認しにくいという点が指摘されている。また、特に図3に示した排水集合管継手10のように、旋回ガイド31、32を設けた場合には旋回ガイドにいわゆる鋳バリが発生することがあるためその鋳バリの検査、手直し等の作業(鋳バリ取り作業)をする必要があるが、肩部27が形成されていると作業時に邪魔になるという問題があった。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、排水集合管継手及び配管内のメンテナンスをより効率良く行うことにある。
本発明は前記課題を解決するために、次の手段をとる。
まず、第1の発明は、直管状の直管胴部およびその直管胴部の下方に下向き先細り状に形成されたテーパ管部を有する本体部と、前記本体部の下方に設けられ排水立て管を接続する立て管接続口と、前記本体部の側面に設けられ横管を接続可能な横管接続口と、前記本体部の頂部に設けられ蓋体により密閉可能に形成された点検口と、を備えた排水集合管継手であって、前記点検口の開口径の大きさが前記直管胴部の内径の大きさと同じであることを特徴とする。
この第1の発明によれば、点検口の開口径の大きさが従来よりも大きく形成されているので、排水集合管継手を施工した後のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。また、点検口の開口径の大きさが直管胴部の内径の大きさと同じであるので、作業時に点検口から配管内に十分な光が差し込まれ、配管内の点検を目視で確認しやすいというメリットもある。これにより、配管内に溜まり、詰まりの原因となるゴミ等の不要物をより確実に除去することができる。
次に、第2の発明は、上記した第1の発明に係る排水管集合継手において、前記本体部の内面には、旋回流を発生させるための旋回ガイドが設けられていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、本体部の内面に旋回ガイドが設けられ場合でも、旋回ガイドに発生しやすい鋳バリの検査、手直し等の作業を極めて簡単に行うことができる。また、特に本体部の内壁近傍にある旋回ガイドの鋳バリ取り作業をより確実に行うことができる。すなわち、従来の排水集合管継手のように邪魔な部位(図3における肩部27)が形成されていないので鋳バリ取り作業がやりやすくなる。これにより、常時安定した旋回流を発生させやすくなる。
次に、第3の発明は、集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統が、最下の階層の排水を行う排水系統と最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統が別々に設けられており、最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として第1の発明又は第2の発明に係る排水集合管継手が用いられていることを特徴とする高層建築物用排水集合管継手である。
この第3の発明によれば、第1の発明又は第2の発明に係る排水集合管継手が高層建築物の最下の階層に設けられることで、最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。すなわち、一般的には、高層建築物の最下の階層で使用される排水横管等の配管構成は、住戸における浴室、大便器等の各排水器具を排水用可とう継手等の継手を多数組み合わせた構成となりやすいが、この第3の発明に係る排水集合管継手によれば、使用される排水横管及び排水立て管をシンプルに接続することができる。しかも、従来よりも大きく形成された点検口から排水横管及び排水立て管が清掃可能となるのでこれらの清掃作業を効率良く行うことができる。
次に、第4の発明は、集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統において、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として第1の発明又は第2の発明に係る排水集合管継手が用いられていることを特徴とする高層建築物用排水集合管継手である。
この第4の発明によれば、特に高層建築物の最上の階層において第1の発明又は第2の発明に係る排水集合管継手が使用されると、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。
また、従来よりも大きく形成された点検口からこの排水集合管継手に接続された排水横管及び排水立て管の点検を目視で確認しやすく、しかも清掃等のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。
次に、第5の発明は、上記した第1の発明ないし第4の発明のいずれかの排水集合管継手において、前記横管接続口が複数個備えられ、かつ前記蓋体の下面には、一の横管接続口からの排水が他の横管接続口へ流入されることを防止するための仕切り部材が垂設されていることを特徴とする。
この第5の発明によれば、排水集合管継手に横管接続口が複数個設けられた場合でも、この排水集合管継手内に仕切り部材を配置させることで一の横管接続口からの排水が他の横管接続口へ流入されることを確実に防止することができる。これにより、排水集合管継手からの排水をスムーズに行わせることができる。
次に、第6の発明は、上記した第5の発明に係る排水管集合継手において、前記横管接続口は、対向する位置に設けられていることをを特徴とする。
この第6の発明によれば、特に排水管集合継手内の対向する位置に横管接続口が設けられた場合においても、排水集合管継手からの排水をスムーズに行わせることができる。すなわち、一般的には排水管集合継手の対向する位置に横管接続口が設けられると、一方の横管接続口からの排水が対向する位置にある他方の横管接続口へ流入されやすくなるが、この第6の発明に係る排水管集合継手を用いることでこの排水の流入をより確実に防止することができる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
まず、第1の発明においては、排水集合管継手及び配管内のメンテナンス作業をより効率良く行うことができる。
次に、第2の発明によれば、本体部に旋回ガイドが設けられ場合でも、旋回ガイドに発生しやすい鋳バリの検査、手直し等の作業を極めて簡単に行うことができる。
次に、第3の発明によれば、高層建築物の最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成がシンプルになり、しかも排水横管及び排水立て管の清掃作業を効率良く行うことができる。
次に、第4の発明によれば、高層建築物の最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。
次に、第5の発明によれば、排水集合管継手からの排水をスムーズに行わせることができる。
次に、第6の発明によれば、横管接続口が対向する位置に設けられた場合において、一方の横管接続口からの排水が他方の横管接続口へ流入されることをより確実に防止することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る排水集合管継手10を示す正面図である。図2は、蓋体35を取り外した状態で、排水集合管継手10を上から見た平面図である。
本実施形態に係る排水集合管継手10は、その本体部11の頂部に点検口25を開口して形成させて、点検口25から排水集合管継手10又は排水集合管継手10に接続される横管44、排水立て管46などのメンテナンス作業をより効率よく行うために使用されるものである。この排水集合管継手10は、主にマンション等の高層建築物に使用されるものであるが、低層ビルや一軒家等の低層建築物にも適用可能なものである。
排水集合管継手10は、直管胴部12およびテーパ管部13を有する本体部11と、本体部11の下方に設けられた立て管接続口15と、本体部11の側壁に設けられた横管接続口20、22と、本体部11の頂部に設けられ蓋体35により密閉可能な点検口25と、本体部11内面に設けられ管軸Y−Yに対して斜めに形成された第1旋回ガイド31(図1で見て紙面の手前側の二点鎖線で示したもの)と第2旋回ガイド32(図1で見て紙面の奥側の実線で示したもの)とを備えて構成されている。
本体部11は、垂直方向に延びる管軸Y−Yを有し、大径の直管状の直管胴部12と、その下部に下方へ向かって先細り状となったテーパ管部13と、を有して形成されている。また、本体部11の頂部の側壁には、管軸Y−Yの周方向外側に突出したフランジ部26が形成されている。
テーパ管部13の下端には、立て管接続口15が設けられ、立て管接続口15は、排水立て管46上端部に、パッキン等を用いて水密状態を保持して接続可能に形成されている。
図2に良く示されるように、直管胴部12の側壁には、周方向90度異なる方向へ向けて、それぞれ異なった管径に対応する2個の横管接続口20、22が開口形成されている。横管接続口20、22には、汚水を分担する排水用横管を接続することができる。この接続の際には、接続口をより水密とするためにパッキンを介して接続することもできる。そして、横管接続口20、22には、排水用横管の挿入位置を規制するストッパ23、24によって挿入の規制が行われる。
なお、図1において、横管接続口22の管軸Y−Y対称位置の直管胴部12の側壁には、横管接続口が開口形成されていないが、この位置に横管接続口を開口形成して、外部からの空気の取り入れ口と連通した伸頂通気管(図示省略)に連通させた通気用横管(図示省略)が接続可能とされる構成としてもよい。この場合、配管内の空気圧力変動を有効に抑制することができる。
点検口25は、本体部11の上端に、管軸Y−Yと同心に開口形成されている。この点検口25には、蓋体35が脱着可能に取り付けられる。以下、具体的な脱着方法について図1及び図2を参照しながら説明する。例えば、点検口25を閉めた状態(密閉状態)とするには、図1に示す状態において、点検口25が覆われるように蓋体35をフランジ部26に載せ、蓋体35のボルト穴35bとフランジ部26のボルト穴26bにボルト(図示省略)を嵌合させることにより行うことできる。そして、点検口25を開口状態(主に作業時)とするには、上記の密閉状態からボルトを外して蓋体35を取り除き、鋳バリ取り作業やメンテナンス作業を行うことができる。また、図2に良く示されるようにフランジ部26の四隅には蓋体35を位置決めするためのパッキン29が設けられており、このパッキンはいわゆるTボルトが使用された場合にはボルトの弛みを防止する役割(Tボルトの回り止めとしての役割)も果たすものである。すなわち、蓋体35は、パッキン29の点検口25方向内側に嵌めることが可能な大きさ形状となっている。これにより、蓋体35の密閉状態を良好に保つことができる。また、蓋体35は、不燃性素材、例えば、鋳鉄により形成され、上面につまみ部35aを有するとともに、下面にパッキンが固着されて形成されている。このつまみ部35aを有することで蓋体35の開閉作業が容易となる。
また、図1に示すように、点検口25の開口径の大きさ(P1)は直管胴部12の内径の大きさ(P2)と同じとなっている。これにより、旋回ガイド31、32に発生しやすい鋳バリの検査、手直し等の作業を極めて簡単に行うことができ、しかも排水集合管継手を施工した後のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。また、作業時に点検口から配管内に十分な光が差し込まれ、配管内の点検を目視で確認しやすくなる。これにより、詰まりの原因となり、鋳バリに溜まりやすいゴミ等の不要物をより確実に除去することができる。
また、メンテナンス作業を効率よく行う観点からすれば、点検口25の開口径の大きさ(P1)が直管胴部12の内径の大きさ(P2)よりも大きく形成されている構成とすることもできる。
本体部11の内面には、旋回流を発生させるための第1旋回ガイド31、第2旋回ガイド32が設けられている。この第1旋回ガイド31、第2旋回ガイド32は本体部11の内面で管軸Y−Yに対して斜めとなるように配置構成されている。これにより、直管胴部12に流れ込んだ排水を旋回ガイド31、32によってより確実な旋回流として立て管接続口15方向に流下させるようになっている。
また、本実施形態で示すように、本体部11の内面に旋回ガイド31、32が設けられた場合であっても、点検口25の開口径の大きさ(P1)は直管胴部12の内径の大きさ(P2)と同じであるので、特に本体部11の内壁近傍にある旋回ガイドの鋳バリ取り作業を漏れなく行うことができる。さらには、鋳バリ取り作業と施工後のメンテナンス作業を効率よく行うことができるので、常時安定した旋回流を発生させやすくなる。
続いて、本実施形態に係る排水集合管継手10の具体的な使用方法について説明する。
例えば、排水集合管継手10に接続された排水立て管46の点検時には、蓋体35を取り外して点検口25を露呈させ、上方から管内視カメラを挿入し、その自重で排水集合管継手10を経て下方の排水立て管46内へ垂下させる。このとき、従来よりも点検口25の開口径が大きく形成されているので、管内視カメラを挿入しやすく、点検作業をより迅速、かつ容易に行うことができる。また、洗浄ノズルの挿入においても同様であり、特に、排水立て管46の内壁の洗浄を行う際には、点検口25の開口径が大きく形成されているので作業をより効率よく行うことができる。なお、横管接続口20、22に接続される横管より流入された排水は、第1旋回ガイド31、第2旋回ガイド32が設けられることでより確実に捕捉され、それぞれの旋回ガイド31、32で減速されるとともに旋回性が付与されて、管軸部分に通気芯を保持しつつ、一体の旋回流となって排水立て管46内へ流下される。
図3は、一般的に使用される高層建築物の配管構成を示す説明図である。図3に示す配管構成では、高層建築物の最下の階層及び最上の階層で使用される排水横管等の配管構成が住戸における浴室、大便器等の各排水器具を排水用可とう継手等の継手を多数組み合わせた構成となっている。従って、このような配置構成であると排水横管や排水立て管の清掃作業や配管の接続作業が面倒になり易い。そして、図3に示す配管構成では、高層建築物の排水系統として最下の階層の排水を行う排水系統Aと最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統Bが別々に設けられたものである。
なお、図3において、符号81は洗濯排水器具、符号82は大便器排水器具、符号83は洗面排水器具、符号84は浴室排水器具をそれぞれ示すものである。また、符号48はコンクリートスラブを示すものである。
一方、図4は、上述の排水集合管継手10の変更例を示す説明図である。この変更例に係る排水集合管継手10A、10Bは、集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統が最下の階層の排水を行う排水系統Aと最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統Bが別々に設けられている高層建築物に使用されるものである。図4に示すように、排水集合管継手10Aは、最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として用いられるものであり、排水集合管継手10Bは、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として用いられるものである。また、排水集合管継手50は、最下の階層と最下の階層以外の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として用いられるものである。そして、大気取り入れ口72を有する通気管70は、大気に連通され排水立て管47への通気を行うものである。従って、最上の階層で使用される排水集合管継手10Bは、大気に連通される通気管70を備えた構成とすることができる。これにより高層建築物の排水系統における空気圧力変動を有効に防止することができる。
なお、図4に示す各変更例に係る排水集合管継手10A、10Bは、高層建築物用として使用される以外の構成については上述した排水集合管継手10と変わりがないため、同じ構成の部分についてはその説明を省略する。
また、図4に良く示されるように、変更例に係る排水集合管継手10Aにおいては、高層建築物の最下の階層に設けられることで、最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。しかも、排水集合管継手10Aに従来よりも大きく形成された点検口25から排水横管及び排水立て管の清掃が可能となるので、これらの清掃作業を極めて効率良く行うことができる。
図4に良く示されるように、変更例に係る排水集合管継手10Bにおいては、高層建築物の最上の階層に設けられることで、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。
また、上述した排水集合管継手10Aと同様に、高層建築物の最上の階層における排水横管及び排水立て管の清掃作業が排水集合管継手10Bの点検口25から可能であるのでこれらの清掃作業を極めて簡単に行うことができる。
図5は、上述の排水集合管継手10の蓋体35の変更例を示す斜視図である。
この変更例に係る蓋体35は、本体部11の側面に設けられる横管接続口を複数個備えた排水集合管継手10に使用されるものである。そして、蓋体35の下面には、複数個設けられた横管接続口のうちの一の横管接続口からの排水が他の横管接続口へ流入されることを防止するための仕切り部材35cが垂設されている。図5に示すように、この実施形態においては、仕切り部材35cを板状に形成することで、その構成を簡便なものとしている。また、蓋体35は、その外周形状が略正方形状に形成されており、その四方にはボルト(図示省略)を嵌合させて本体部11の上端部位(フランジ部26)に取付けるためのボルト穴35bが設けられている。なお。蓋体35は、外周形状は点検口25の内径よりもやや大きい丸型形状に形成してもよい。
そして、仕切り部材35cの取付け方向と同じ方向となる蓋体35の左右の両側面には、つまみ部35a、35aが設けられている。これにより、蓋体35の開閉が容易となるとともに、仕切り部材35cの取付け方向が外観上確認しやすくなる。さらには、つまみ部35a、35aが蓋体35の左右の両側面に取付けられることで、その分蓋体35の上方に排水集合管継手10を配置する際のスペースを確保しやすくなる。
続いて、変更例に係る蓋体35の具体的な使用方法について説明する。
例えば、図4に示す2つの横管接続口20、22が対向する位置に設けられた排水集合管継手10Aにこの蓋体35の仕切り部材35cが横管接続口20、22の軸方向に対して垂直に配置されるように取付けると、M方向へ流入される横管接続口22からの排水が仕切り部材35cに衝突することにより、横管接続口20へ流入されることが防止される。一方、N方向へ流入される横管接続口20からの排水が仕切り部材35cに衝突することにより、横管接続口22へ流入されることが防止される。これにより、排水系統Aにおける排水をよりスムーズに行うせることができる。なお、変更例に係る蓋体35は、横管接続口が3つ以上設けられた排水集合管継手に使用する場合であってもよい。
図4に示すように、排水集合管継手10Aのフランジ部26の外周形状は、排水集合管継手10Aを上方から見た場合に点検口25を囲むような略正方形状に形成され、フランジ部26に上述の変更例に係る蓋体35を脱着可能に取り付ける構成としているものである。そして、蓋体35をフランジ部26に取付けた場合(蓋体35を閉めた状態)における仕切り部材35cの排水集合管継手10A内における下端位置は、横管接続口20、22から流入する排水の流量やその流速に応じて適宜設定することになるが、横管接続口の下端を流れる排水が対向する位置にある横管接続口へ流入するのを阻止するこのできる位置とすることが好ましい。
また、他の横管接続口への排水の流入をより確実に防止するためには、仕切り部材35cの長さT(図4においては横管接続口20、22の軸方向に対して垂直方向への長さ)は点検口25の内径(直径)と同じか、あるいはそれよりもやや小さいことが好ましい。
図6は上述の変更例に係る蓋体35の仕切り部材35cの変更例を示す斜視図である。この変更例に係る仕切り部材35cは、蓋体35の下面に垂設され、複数個設けられた横管接続口のうちの一の横管接続口からの排水が他の横管接続口へ流入されることを防止するためのものである。すなわち、図6(a)においては、図6(a)の矢印で示した各排水は、アングル状に形成された仕切り部材35cに衝突し下方へ流下することで他の横管接続口への流入が防止されるものである。
なお、図6に示した蓋体35は、仕切り部材35c以外の構成については上述した変更例に係る蓋体35と変わりがないため、その説明を省略する。
また、仕切り部材35cの形状は、図6(a)の矢印で示した排水(通気)の流量やその流速、又は横管接続口の設置数に応じて所望の形状とすることができる。すなわち、図6(b)に示すハーフパイプ状に形成させた仕切り部材35c、図6(c)に示すクロス状に形成させた仕切り部材35cなど他の横管接続口への流入を防止する種々の形状とすることができる。このクロス状に形成させた仕切り部材35cを用いた場合には、仕切り部材35cが対角線状に配置されるので他の横管接続口への排水の流入を効率よく防止することができる。
本発明は上記実施の形態の構成に限定されることはなく、その他種々の形態で実施ができるものである。
例えば、上記実施形態では、直管胴部12の側壁に2個の横管接続口が設けられた構成を示したが、3個以上の横管接続口が設けられた構成としてもよい。この場合、排水管集合管継手としてのバリエーションが広がるというメリットがある。また、直管胴部12の側壁に1個の横管接続口が設けられた構成としても本発明による効果を十分に得ることができるものである。
また、例えば、上記実施形態では、旋回ガイド31、32を設けた構成となっているが、旋回ガイドを設けない構成としてもよい。
さらに、上述した最上の階で使用される高層建築物用排水集合管継手10Bは、集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統が、最下の階層の排水を行う排水系統と最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統が別々に設けられた使用態様で用いられているが、このような排水系統が別々の排水系統として設けられていない使用態様で用いるものであってもよい。すなわち、上述の変更例に係る排水集合管継手10Bは、高層建築物の排水系統が、最下の階層の排水を行う排水系統と最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統が同じ系列とされる使用態様で用いられる場合であっても、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管の配管構成をシンプルなものとすることができる。
本実施形態に係る排水集合管継手を示す正面図である。 蓋体を取り外した状態で、排水集合管継手を上から見た平面図である。 一般的に使用される高層建築物の配管構成を示す説明図である。 排水集合管継手の変更例を示す説明図である。 蓋体の変更例を示す斜視図である。 仕切り部材の変更例を示す斜視図である。 従来の排水集合管継手を示す側面図である。
符号の説明
10、10A、10B 排水集合管継手
11 本体部
12 直管胴部
13 テーパ管部
15 立て管接続口
20、22 横管接続口
23、24 ストッパ
25 点検口
26 フランジ部
29 パッキン
31 第1旋回ガイド
32 第2旋回ガイド
35 蓋体
35c 仕切り部材
44 排水用横管
46 排水立て管

Claims (6)

  1. 直管状の直管胴部およびその直管胴部の下方に下向き先細り状に形成されたテーパ管部を有する本体部と、前記本体部の下方に設けられ排水立て管を接続する立て管接続口と、前記本体部の側面に設けられ横管を接続可能な横管接続口と、前記本体部の頂部に設けられ蓋体により密閉可能に形成された点検口と、を備えた排水集合管継手であって、
    前記点検口の開口径の大きさが前記直管胴部の内径の大きさと同じであることを特徴とする排水集合管継手。
  2. 請求項1に記載の排水集合管継手であって、
    前記本体部の内面には、旋回流を発生させるための旋回ガイドが設けられていることを特徴とする排水管集合継手。
  3. 集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統が、最下の階層の排水を行う排水系統と最下の階層以外の階層の排水を行う排水系統が別々に設けられており、最下の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として請求項1又は請求項2に記載の排水集合管継手が用いられていることを特徴とする高層建築物用排水集合管継手。
  4. 集合住宅等の多階層から成る高層建築物の排水系統において、最上の階層で使用される排水横管及び排水立て管を接続する排水集合管継手として請求項1又は請求項2に記載の排水集合管継手が用いられていることを特徴とする高層建築物用排水集合管継手。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水集合管継手であって、
    前記横管接続口が複数個備えられ、かつ前記蓋体の下面には、一の横管接続口からの排水が他の横管接続口へ流入されることを防止するための仕切り部材が垂設されていることを特徴とする排水集合管継手。
  6. 請求項5に記載の排水集合管継手であって、
    前記横管接続口は、対向する位置に設けられていることをを特徴とする排水集合管継手。
JP2005132283A 2005-04-28 2005-04-28 排水集合管継手 Pending JP2006308005A (ja)

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