JP2006307996A - クロスクリップおよびその締結方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワイヤロープの交差部を固縛したときずれや滑りの生じない挟みつけが可能となり、ボルトによる固縛にあたりトルク管理を可及的に排除できるようにすること。
【解決手段】 各挟圧部材2,3の合わせ面に交差するワイヤロープ4,5の両方を半没させて嵌着する十字状のロープ溝9,10を形成し、この溝に突入する押圧突起14,15が合わせ面上のワイヤロープ交差位置11を挟んでロープ溝9,10の略溝幅Wの分を隔てワイヤロープが通過する線上に対向して設けられる。ねじ締結力を上げていくことによりロープ溝9,10に突入する押圧突起14,15によってワイヤロープ4,5に曲がり部4a,5aを生じさせ、それを押圧突起14,15に対応する位置の凹陥部12,13に収容する。ワイヤロープ4,5が交差部位で相互に強い力を及ぼしあうことなく、各ワイヤロープ4,5の引抜き耐力が向上される。
【選択図】 図1

Description

本発明はクロスクリップおよびその締結方法に係り、詳しくは、山岳部等の傾斜地における土石の崩落を防止するため、縦横に張設されたワイヤロープの交差部を固縛し、その部分でのロープの緩みや滑りを可及的に抑止できるようにしたクロスクリップおよびその締結方法に関するものである。
山あいを縫って延びる道路などにおいては路側傾斜地からの落石で不通になったり、通行車両が剥落した石により被害を受けるおそれがある。そのため、傾斜地には、埋没する礫石や地肌に浮く岩石を押さえておくべく適宜な工法が適用される。土石が比較的小さい場合には、金網を法面に敷設し、その上から交差させたロープが形成する幾つもの格子で金網を押さえる工法が採用される。土石が比較的大きい場合や崩落のおそれある岩盤地帯では、ロープを交差させるように張設して法面を直接押さえ、特に大きい浮き石に対しては必要に応じて個別にロープ掛けして、その剥落を阻止する工法が採り入れられる。
いずれにしても使用されるロープは、極めて大きい荷重に耐える必要から、撚りの与えられたワイヤロープすなわち引張強度の高いスチール製とされる。このワイヤロープの交差部位を固定するために、受け具と押さえ具の上下2枚からなる挟みつけ金具が使用される。その金具の対面側には交差するワイヤロープの一方または他方を半没させるロープ溝が形成され、ワイヤロープを金具間で交差するように溝に嵌め込み、受け具と押さえ具とを固縛するボルト等により両ワイヤロープを挟圧するようにして保持する。
このような金具はワイヤロープの交差部を押さえて動かないようにしておくものであるからクロスクリップと称されるが、大きなクリッピングフォースを発揮させるのは実のところ容易でない。それはロープがスチールであり、ロープを押さえるクロスクリップも鋳鋼品等であって、ロープ溝に嵌め込むとはいえ後述するように線接触にとどまり、大きい摩擦力が発生しにくいこと、ワイヤロープは交差して相互に力を及ぼしあうが、硬度が同じゆえ相互に潰しあって共倒れ的に損傷することによる。
浮き石等を押さえる落石防止施設においては上記したクロスクリップは不可欠なものであるが、ワイヤロープのずれ阻止力を高め、格子の変形を抑止して落石防止効果の向上が図られるべきことは言うまでもない。同質もしくはそれに近い金属の接触により生じる摩擦力の大きさには限界があるので、最近では、積極的に変形をロープに与えて滑りを阻止しようとする。その一つに、ワイヤロープが交差するところでは接触させるだけでなく、ロープ相互に作用する力を利用して、一方のロープで他方のロープを曲げ、その反作用として他方のロープで一方のロープも曲げるというクリップが提案されている。
ワイヤロープの交差部で相互に変形を与えて摩擦力を大きくしようとすれば、受け具と押さえ具に形成しておくロープ溝を交差部位で部分的に深くしておけばよい。交差部位以外ではワイヤロープ同志の接触はあり得ないゆえ、同一深さの溝に真直状態で嵌まっているワイヤロープにいくら力を掛けても曲がりが与えられないのは当然であるから、それぞれのロープにおいて交差部位のみ溝を深くすれば、ワイヤロープはその凹みに馴染むように曲がらざるを得なくなるからである。
すなわち、一方のロープは、それ自体が嵌まるロープ溝の交差部位の凹み面と他方のロープの交差接触部とに挟まれて拘束され、これと同様に、他方のロープは、それ自体が嵌まるロープ溝の交差部位の凹み面と一方のロープの交差接触部とに挟まれて拘束される。これによって、ワイヤロープには交差部位で相互に絡みつくような変形が生じることになるので、その部分でのずれは起こりにくくなり、従って、引抜き耐力は倍加すると期待される。
このような構造のクリップを提案する最近の先行文献はなくもないが、ワイヤロープが交差部位で相互に強く押さえあう点で幾つかの問題を抱える。一つは、交差するワイヤロープに硬度の優劣がないから、クリップに大きな加圧力を作用させなければロープが変形しないということである。この場合、一方で他方を圧しつけるのではなく、金具が両者を同時に押しつぶす挙動となる。
後述するが、押さえ金具と受け金具とを固縛するのは例えば二本のボルトであり、このボルトの締付け力でワイヤロープの交差部位に曲がりを発生させようとすると、各ワイヤロープをそれぞれのロープ溝に全没させるわけにはいかない。そのため、ロープ溝がワイヤロープ径より浅くされることになる結果、最大締付け状態においても金具間には隙間が残るような締結形態となる。
その隙間を残して所望する引抜き耐力を発生させるためには、実地テスト等で得たデータをもとにして予め定めておいた大きいトルクを、各ボルトに作用させることになる。これでは、山岳の険しい地形にあって足場が不安定で命綱に身を委ねる作業員に、自己の筋力で反力をとりながらのトルクレンチによるボルト締結操作を課すものであり、多大の負担を強いる。それだけでなく、その際のトルク管理にも正確さが要求されるから、その労働の過酷さは表現しきれないものとなる。
次に問題となるのは、ワイヤロープに変形を与えるために同一硬度のロープが相討ち状態で傷をつけあうということである。ロープが切断することはないにしても、ロープの耐力を局部的に著しく低下させる。傷や亀裂が入れば、ロープに張力が作用し続けるかぎり傷口の拡大は避けられない。ワイヤロープの公称径が12ミリメートルであっても、クロスクリップで固縛された箇所の断面は最早公称相当品径以下の押し潰されたものとなる。これでは、大きい径のワイヤロープをもってして交差部位で12ミリメートル径相当耐力を発生させなければならなくなり、交差部位以外では過大品質となる。ロープが太くなれば、クロスクリップの大型化も余儀なくされ、重量が嵩んで作業能率が低下することは言うまでもない。
さらに考慮に入れなければならないのは、ワイヤロープとして撚り線が使用されるということである。細いスチール素線が何本も撚られているからロープの表面には細い線が全面ですじ状に露出する。ワイヤロープは多数本のワイヤからなるとはいえ、ワイヤロープ相互に及ぼしあう力は表面に位置するほんの数本の素線に集中する。
ワイヤロープは、断面が真円形ではなく、数本または数十本の細い素線からなる撚り線を例えば3本集めてさらに大きい径となるように撚ったものであるから、ワイヤロープの断面形状は撚りの一ピッチの間で順次変化する。従って、他方のワイヤロープの表面の素線と一方のそれとが交差するように接触するため、ロープ相互に作用する剪断力は局部的に大きくなり、その瘠痩化は甚だしくなる。また、ロープ溝においては溝面に対して表面の細い3〜4本の素線が線接触するにとどまるから、なおさらである。
ロープが痩せ細るということは、他のロープや凹み面との間に隙が生じ、その部分での係合状態が弱まり、曲げあったロープ相互の絡みつきも緩む。クロスクリップを固縛したボルトは緩み止めが施されるとしても、一旦固縛された後に再度締付けられることは原則的にないから、ワイヤロープ自体の瘠痩で固縛力は逓減する。これでは、ワイヤロープにずれが生じたり滑りが発生する余地が残され、クロスクリップとしての所期の目的は達成されなくなる。その結果、ワイヤロープの弱状化に気づかないままの落石防止施設を残置させることになったり、一施設で数百から数千個使用されるクリップの再締付け作業が強いられることになり、設備の信頼性低下を招くと共に保守作業における労力負担の著しい増大をきたすおそれがある。
ちなみに、特開2003−278164には、交差するワイヤロープの両方を部分埋没させる平面視十字形のロープ溝が金具の対面側に形成され、交差部位で相互に及ぼしあった力で曲げられた部分のみを局部凹みに収容するようにしたクリップが開示されている。これは、ロープ溝を意図的に浅く形成し、前例と同様に、金具間に隙間が生じるようにしてワイヤロープの挟み込みを高めている。
この例に到っては金具間にある部分のロープ全てがロープ溝内で押し潰されるようになるので、ワイヤロープ交差部位での相互の損耗が助長される。すなわち、交差部位で曲がりを与えるとき交差部位外のロープを若干なりとも引き寄せる挙動となるが、交差部での曲げを形成すべく上下の金具の溝が交差部位外でも強い力で押さえるから、その引き寄せ挙動が抑止される。これでは、交差部位だけが伸びることを余儀なくされ、重なる部分でのロープの瘠痩化を早める。これを解決する最も簡単な手だてはクリップを大型化することであるが、クリップの重量が増えることは否めず、過酷な環境で重い金具を幾つも携えての締結操作は、施工能率を大きく落とす。金具間に隙間を残すようにしているから、先に述べた例と同様に、作業員の負担を大きくする正確なトルク管理作業から解放される余地がない。
特開2003−278164
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的は、ワイヤロープの交差部を固縛するにあたり、ワイヤロープにずれや滑りの生じない挟みつけが可能となること、金具をボルトで固縛してワイヤロープに曲げを与えるに必要な締結トルクを可及的に少なくできること、所望する引抜き耐力を発揮させるにおいて正確さを要求されるボルトの締付けトルクの管理を実質的に排除し、固縛操作する作業員の労力負担の軽減が図られること、ワイヤロープが相互に傷つけあうことなく瘠痩化を回避できること、ワイヤロープが細い素線から形成されていても、その切断や圧潰などに基因するワイヤロープの経時的な係合状態の低下をきたさず、施工後の再締付け操作も不要とし、クリップとしての安定性や信頼性を高く維持できること、交差部位での事後的な耐力低下を見込んでの過大径ロープの採用は必要でなく、クリップの大型化も回避されることを実現しようとするクロスクリップおよびその締結方法を提供することである。
本発明は、対面する挟圧部材間にワイヤロープの交差部を位置させ、その交差位置を避けた部位で挟圧部材をねじ締結し、ワイヤロープを固縛するようにしたクロスクリップに適用される。その特徴とするところは、図1の(a)および(b)を参照して、挟圧部材2の各合わせ面2a,3aには、交差するワイヤロープ4,5のそれぞれを半没させて嵌着する交差したロープ溝9A,10A,9B,10Bが形成される。その挟圧部材2のロープ溝9A,10Aには、そのワイヤロープ交差位置11とその前後領域10a,10b(図3の(b)を参照)において空間を深くした凹陥部13が、対面する挟圧部材3における凹陥部12(図3の(a)を参照)とはロープ溝を違えて設けられる。凹陥部12に向けて対面する挟圧部材2から迫り出す押圧突起14が、ワイヤロープの交差部位11を挟む二つの隆起部14a,14bで形成され、凹陥部13に向けて対面する挟圧部材3(図3の(b)を参照)から迫り出す押圧突起15が、ワイヤロープの交差部位を挟む二つの隆起部15a,15bで形成される。ねじ締結力を上げていくことにより迫り出す押圧突起14,15によってワイヤロープ4,5に生じさせた曲がり部4a,5aを凹陥部12,13に収容させ、交差するワイヤロープ4,5を挟圧部材2,3で固縛しても、ワイヤロープが交差部位で相互に強い力を及ぼしあうことなく、各ワイヤロープの引抜き耐力が向上されるようにしたことである。
図6の(b)のように、二つのねじ体の一方をアンカーボルト8としてもよいし、図1の(a)のように、ねじ体6,7を結ぶ線分16を底辺とする二等辺三角形の頂点に、アンカーボルト8を配置することもできる。
凹陥部12,13の形成により不連続となったロープ溝9,10の凹陥部12,13との境界縁には、図3の(a),(b)に示すように、押圧突起14,15と協働してワイヤロープ4,5を曲げる押さえ部20が形成される。
クロスクリップの締結方法の発明においては、クロスクリップを用いて交差するワイヤロープ4,5を固縛するとき、図1の(b)のように、合わせ面2a,3aが密着した時点で挟圧部材2,3のねじ締結を停止させるようにする。なお、押圧突起の高さの異なる挟圧部材を一方に使用して、ワイヤロープの引抜き耐力を変更するようにしてもよい。
本発明によれば、各挟圧部材の各合わせ面に交差したロープ溝が形成され、挟圧部材には対面する挟圧部材側に迫り出す押圧突起が設けられ、それを構成する二つの隆起部がワイヤロープ交差部位を挟んで設けられるので、ワイヤロープを部分的に曲げてロープ溝内の凹陥部に納めることができ、ワイヤロープ相互が交差部位において大きい剪断力を及ぼしあうことなく、クリップから抜けたりずれたりするのを阻止しておくことができる。
合わせ面に形成されるロープ溝はワイヤロープを半分ずつ没して嵌着する深さとなっているから、ワイヤロープは押圧突起以外では挟圧部材の他の部位から強い力を受けることがなく、従って、ワイヤロープが押圧突起によって曲げられることになっても、その前後の部分における追従変位が固縛操作中許容され、緊張が曲がり部のみに集中したり、ワイヤロープのクリップ内緊張が増大することもない。曲がり部の瘠痩化は可及的に少なく、ワイヤロープの持つ本来の機械的性質が保持される。
交差部位すなわちクリップにおけるワイヤロープの機械的性質の低減を見込んでの過剰品質のロープの採用は必要でなくなり、クリップ自体も大型化することがない。ワイヤロープを固縛する際に交差部位を曲げるにあたり、ワイヤロープの交差部位を相互によって押し潰すような力の掛け方をするのでないから、押し潰し式で要求される場合よりもボルトに掛けるトルクが小さく抑えられる。金具の対面部を密着させた時点でボルトの締結操作を止めればよいから、足場の悪い施工現場での正確を期すことが要求されるトルク管理は排除される。ロープの瘠痩化がなくなってワイヤロープの経時的な固縛力低下が避けられ、施工後の再締付けも不要となる。クリップによる固縛の安定性が向上し、落石防止施設の信頼性は飛躍的に高まる。
挟圧部材を固縛する二つのねじ体は固縛専用のボルト等としておいてよいが、そのようなクリップをクロスアンカークリップとして使用する場合には、アンカーボルトの固定孔が別途必要となる。しかし、二つのねじ体の一方をアンカーボルトとしておけば、固定孔は必要でなくなり、クロスアンカークリップのシンプル化が図られる。
二つのねじ体を結ぶ線分を底辺とする二等辺三角形の頂点にアンカーボルトの取付孔を設けるようにしておけば、アンカーボルトをワイヤロープの交差部に対して可及的に近い位置に配することができる。ワイヤロープから挟圧部材に力が及んでも、その直近位置で地盤に伝達でき、ワイヤロープの地山固定が最も確実になされる。
ロープ溝に凹陥部との境界縁で押さえ部が確保されていれば、押圧突起と協働してワイヤロープを部分的に曲げやすくする。押さえ部があれば押圧突起を高くしてもロープを曲げることに支障はなく、大きな曲がりが与えられることによって引抜き耐力の大幅な増強が図られる。
クロスクリップの締結方法における発明にあっては、クロスクリップを用いて交差するワイヤロープを固縛するとき、合わせ面が密着した時点で挟圧部材のねじ締結を停止するようにしたので、挟圧部材をねじ締結するねじ体にそれ以上のトルクを掛けることが回避される。従って、押圧突起のサイズとワイヤロープの径や材質が決まれば、合わせ面を密着させるに必要なトルクも定まることになり、その時点での対応する引抜き耐力が自ずと与えられることになる。逆に言えば、合わせ面を密着させるという操作でもって、身体の安定をとりづらい山中で締結する作業員は、ボルトに所定トルクを掛けるべくトルク管理の正確を期す微妙な操作から解放される。
押圧突起の高さの異なる挟圧部材を一方に使用すればねじ締結に要するトルクを変更することができ、これによってワイヤロープの引抜き耐力を適宜違ったものにすることができる。
以下に、本発明に係るクロスクリップおよびその締結方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1の(a)はクロスクリップ1の平面図、(b)は正面図であり、対面する挟圧部材2,3間にワイヤロープ4,5の交差部を位置させ、その交差位置を避けた部位で挟圧部材2,3をねじ体6,7によりねじ締結し、ワイヤロープ4,5を固縛している様子が表されている。このクリップはクロスアンカークリップとして使用できるようにしているので、これを地山に固定するため、上端にねじ部8bが刻設されているアンカーボルト8が取りつけられるようになっている。
このクロスアンカークリップ1においては、図2の(b)の挟圧部材3の場合、その合わせ面3aにロープ溝9B,10Bが形成されるが、それは交差するワイヤロープのそれぞれを、図1の(b)のように半没させて嵌着する同幅溝となっている。上側の挟圧部材2については図1の(a)や図2の(a)からも分かるように、その合わせ面2aにロープ溝9A,10Aが形成され、交差するワイヤロープのそれぞれの上半分を嵌着させることができる。すなわち、対向するロープ溝9A,9B,10A,10Bは、上下合わせてそれぞれのワイヤロープを包囲する空洞としてのロープ溝9,10を形成する。これによって、ロープ溝内に位置するワイヤロープは、後述する押圧突起を除いて他から大きな力を受けることのない状態で収容されることになる。
このような溝のうちロープ溝9B,10Aには、ワイヤロープ交差位置11(図1の(a)を参照)と図3の(a),(b)に示すワイヤロープ交差位置11の前後領域9a,9b,10a,10bにおいて溝を深くした凹陥部12,13が設けられる。詳しく述べれば、挟圧部材3に設けた凹陥部12(図3の(a)を参照)はロープ溝9に、挟圧部材2に設けられる凹陥部13(図3の(b)を参照)はロープ溝10に形成され、対面する挟圧部材で凹陥部の存在するロープ溝が違えられている。なお、凹陥部と称しているが、これはロープ溝をさらに部分的に凹ませた有底の深い溝でもまた溝底をくり抜いた透孔であってもよい。今参照している図面ではワイヤロープを深く曲げているので透孔が描かれている。次に述べるごとく、ワイヤロープの押圧突起による曲がり部を収容できる空間が形成されていればよい。
図3の(b)に示すように、凹陥部13に向けて、対面する挟圧部材3から迫り出す押圧突起15が、ワイヤロープの交差部位11を挟む二つの隆起部15a,15bで形成される。すなわち、凹陥部13に向けて迫り出す二つの隆起部15a,15bからなる押圧突起15が、対面する挟圧部材3の合わせ面3a上に、図2の(b)に示すワイヤロープ交差位置11を略溝幅W分を隔てて挟み込むようにして、そのロープ溝に没せられるワイヤロープ5が通過する線上に設けられる。同様に、図3の(a)に示すごとく、凹陥部12に向かう二つの隆起部14a,14bからなる押圧突起14が、対面する挟圧部材2の合わせ面2a上にワイヤロープ交差位置11を略溝幅W分を隔てて挟み込むようにして、そのロープ溝に没せられるワイヤロープ4が通過する線上に設けられる。従って、凹陥部12,13は、挟圧部材2,3でワイヤロープ4,5を強く挟んだとき押圧突起14,15が作ったワイヤロープの曲がり部4a,5aを収容する空間となる。
押圧突起14,15はワイヤロープの曲がり部を形成させるに容易な外形が与えられることは言うまでもないが、図2の(b)から把握されるような丸みを持たせておけばワイヤロープの損傷も極めて少なくなる。なお、押圧突起14と押圧突起15とは図4の(a)に示すように同じ高さとされることが多いが、そうでなければならないというものでもない。傾斜地の左右方向に張設される横ロープと縦ロープとは同じ荷重負担と限らないので、そのときの状況に応じて固縛が弱くても差し支えない縦または横のロープに対して押圧突起の背丈が低いものを採用すれば、挟圧部材のねじ締結操作の負担を軽減させることができて都合がよい。
ちなみに、図1の(a)に示すように、ワイヤロープ交差位置11は挟圧部材を締結するねじ体6,7を結ぶ線分16の上に配置されており、ねじ締結による押圧力がロープ交差部に均等に作用するように配慮される。しかし、交差部位からの距離が大きいほど「てこの原理」が発揮されることを考慮して、一方もしくは両方の距離を大きくすることもできる。
図1の(a)にさらに着目して、ねじ体6,7を結ぶ線分16を底辺とする二等辺三角形の頂点の位置にアンカーボルト8を配置すべく、そのための取付孔17(図2の(a)を参照)が設けられる。図4の(b)に示すアンカーボルト8はその脚部の大部分が地中に打ち込まれ、クロスクリップを介してワイヤロープの交差部を地山に密着させるためのものであるので、大きな力に耐えるべく先に述べたねじ体6などよりは太い径の棒鋼が採用される。
上記のように二等辺三角形をかたち作れば、アンカーボルト8の位置を両ワイヤロープから等距離に保って、その交差部位に可及的に近づけることができる。縦ロープであるワイヤロープ4に掛かる大きな張力が作用しても、挟圧部材2,3を介して交差部位に最も近い位置で地盤に伝え、アンカーボルトに作用するモーメントを可及的に小さく抑えて地山固定が効率よくなされる。ちなみに、ねじ体6,7としてはボルトが使用され、下側の挟圧部材3の下面にナット(図示せず)を配してそれに螺合させるようにしてもよいが、本例においてはねじ孔18が刻設され、それに螺着させるようにしている(図4の(b)を参照)。
図2の(a)には押さえ金具としての挟圧部材2の上面が明瞭に表されているが、ロープ溝を形成するための膨らみ19のほかに、ねじ体等の取付座6a,7a,8aがせり上がったように形成されてやや複雑なかたちとなっている。一方、合わせ面2aは図4の(a)に表された合わせ面3aと同様に、ロープ溝と押圧突起14を除いて平坦な面となっている。
ところで、凹陥部12,13はロープ溝9,10にあけた透孔であっても、上で触れたように有底の凹みであってもよい。いずれにしても、空間の形成により不連続となったロープ溝における凹陥部との境界縁には、押圧突起14,15と協働してワイヤロープを曲げる押さえ部20,20が、図3の(a),(b)に示すように形成される。ちなみに、挟圧部材に少々の凹凸が存するが、回り込み部分はないから、鋳造もしくは鍛造するにしても、成形が複雑化して手間の要するほどのものとはならない。
先行技術で開示したクリップでは、いずれもワイヤロープがロープ相互の干渉により与えるなだらかな曲がりであり、所詮はロープの絡みあいも浅く、曲がりによる引抜き耐力の増大には限界がある。曲がりのない場合に比べればロープの引抜き耐力が増えるにしても、落石防止設備などにおいて大きな耐力が要求された場合には常に適合できるかは定かでなくなる。しかし、本例においては、ロープ溝に凹陥部との境界縁で押さえ部が確保されるので、押圧突起と協働してワイヤロープを部分的に曲げやすくする。押さえ部があれば押圧突起を高くしてもロープの曲げが可能となるから、ある程度の大きな曲がりを与えれば引抜き耐力の増強は十分に見込まれる。元来真直なワイヤロープは曲げを受けると撥ね戻そうとする力を発生させるので、ねじ体の緩み止め効果も付随的に誘起されて都合がよい。
以上述べた構成のクロスクリップによれば、次のようにして挟圧部材をねじ締結し、交差するワイヤロープを固縛することができる。そして、ワイヤロープが交差部位で相互に強い力を及ぼしあうことなく、各ワイヤロープの引抜き耐力の向上が図られる。まず、傾斜地に縦ロープと横ロープが這わせられ、幾つもの格子が形成するよう原則的にはそれぞれが例えば2メートル間隔とされる。
ワイヤロープ4を地肌から少し浮かせてその下に挟圧部材3を入れ、各ワイヤロープを指で支えるなどして、それぞれをロープ溝9,10に嵌める。予め挟圧部材2に取りつけておくなどしたボルト6,7をねじ孔18に臨ませ、手で回して少しかみ合わせる。その後、レンチを用いてボルト6,7を螺進させると、せり込む各押圧突起14,15はその頭部でワイヤロープ4,5を変形させる。さらにボルトを締めれば、ワイヤロープを凹陥部12,13に押し込みながら曲がりを大きくする(図3の(a),(b)を参照)。
図1の(b)のように合わせ面2a,3aが密着した時点で、ボルト6,7のねじ込みを停止する。これ以上ボルトを操作しても螺進しないことは当然であり、ワイヤロープの曲げ動作もこの時点で終わる。この挟圧部材のねじ締結を停止したとき、この例ではワイヤロープの曲がり部4a,5aの頂部が凹陥部12,13から覗き出る。これは押圧突起の高さに基因するものであるから、その高さの選定によっては曲がり部を凹陥部内にとどめておくことができる。いずれにしても、ある程度大きく曲げられたワイヤロープは、クリップから抜け出たりずれたりすることはなくなる。この曲がり量とボルト6,7に及ぼすトルクとの間にはやや幅があるにしても相関関係があるから、押圧突起の高さによって挟圧部材に掛けられるねじ締結力も自ずと定まったものとなる。
もちろん、押さえ部20の位置やそれに与えられた形の大きさにも関連するが、工事前に相互の関連についてデータを得て、その工事で要求される耐力に見合ったクリップを使用すれば、ねじ締結時のトルク管理の負担は大いに軽減される。挟圧部材の密着の有無を観察するだけで、所定の引抜き耐力を持ったものとなっているかどうかも判定することができる。これから分かるように、ねじ体には過剰なトルクを掛けることもなければ微妙なトルク操作も排除され、締結作業後に所定トルクを与えているかどうかの確認も極めて容易となり、作業員にとっては大きな負担軽減となる。
以上の説明から分かるように、ワイヤロープは相互に押しつけあうことがないし、交差部位以外はロープ直径に等しいかそれより大きいロープ溝にあっても挟圧状態におかれないから、交差部位での痩せ細りや曲がり部での緊張の集中は回避される。交差部におけるワイヤロープの機械的性質の低減を見込んでのロープ選定は必要でなくなり、クリップ自体の大型化も免れる。接触摩擦による引抜き耐力とは異なって、曲げ変形による引抜き耐力の生成は、ワイヤロープを固縛するためボルトに掛ける操作力も小さくする。ワイヤロープの経時的な固縛力低下を回復する再締付け操作は不要であり、クリップによる固縛の安定性が常時高く発揮され、飛躍的に信頼性を高めた落石防止施設となる。
図5はアンカーボルトが使用されない箇所でワイヤロープの交差部を挟圧部材2A,3Aにより保持するクロスクリップ21を示し、図2の(a)における取付孔17が無いものである。これは、縦横のロープの間に例えば50センチメートル間隔で張設される補助ロープの交差部を挟持するために使用される。なお、図6に示すように、ボルト6に代えて孔6bに挿通されるアンカーボルト8を使用し、ねじ取りつけ部が二つでもクロスアンカークリップ22として使用できるようにしておくこともできる。この場合、下側の挟圧部材3の孔はねじ孔としておく必要がないことは言うまでもない。第三の孔が排除され、クロスアンカークリップを単純な形で与えることができる。ちなみに、図6の(a)のようにねじ体のための孔7bを角孔として上下の挟圧部材2B,3Bに形成するなら、その取り付け構造は図6の(b)のごとく角首ボルト7Aとナット23による締結となる。
以上詳細に説明したことから分かるように、各挟圧部材の合わせ面には十字状のロープ溝とその交差部位およびその前後領域の凹陥部とが形成され、対面する挟圧部材の合わせ面上には押圧突起が形成され、その押圧突起がワイヤロープ交差位置を挟んでワイヤロープが通過する線上に設けられているので、ワイヤロープを部分的に曲げてロープ溝内の凹陥部に納め、ロープ相互が交差部位において強い剪断力を及ぼしあうことなく、クリップからの抜けやずれが阻止される。
合わせ面に形成されるロープ溝はワイヤロープを半分もしくはそれ以上の高さを没する深さとなっているから、ワイヤロープは交差部位近傍での押圧突起からの荷重を除いて強い力を受けることがなく、従ってワイヤロープが押圧突起で曲げられることになっても、その前後の部分におけるワイヤロープの固縛操作中の変位が許容され、曲がり部に過度な緊張をきたすことが回避される。曲がり部の瘠痩化は可及的に少なくなり、ワイヤロープが保有する本来の機械的強度等の性質が損なわれることはなくなる。なお、落石防止施設で導入されるクロスクリップを例にして述べたが、本発明はそれに限らず、対面する金具間にワイヤロープの交差部を位置させて固縛する場合に実用的で極めて有用なクリップとなる。
本発明に係るクロスクリップであり、(a)は交差するワイヤロープを固縛した状態の平面図、(b)は正面図。 (a)は上下の挟圧部材を重ねた状態の斜視図、(b)は下側の挟圧部材の上面の斜視図。 (a)は図1(a)中のA−A線断面図、(b)はB−B線断面図。 (a)は上下の挟圧部材を離して表した正面図、(b)図1(a)中のC−C線断面図。 (a)はアンカーボルトを取りつけない場合のクリップの重ね状態図、(b)はワイヤロープを挟んだ状態でのクリップの正面図、(c)は(a)中のD−D線断面図。 (a)はアンカーを取り付けることができる二つ孔タイプの重ね状態図、(b)はワイヤロープを挟んだ状態でのクリップの正面図。
符号の説明
1…クロスクリップ(クロスアンカークリップ)、2,2A,2B…上側の挟圧部材、3,3A,3B…下側の挟圧部材、2a,3a…合わせ面、4,5…ワイヤロープ、4a,5a…曲がり部、6,7,7A…ねじ体、8…アンカーボルト、9,9A,9B,10,10A,10B…ロープ溝、9a,9b,10a,10b…ワイヤロープ交差位置の前後領域、11…ワイヤロープ交差位置(交差部位)、12,13…凹陥部、14,15…押圧突起、14a,14b,15a,15b…押圧突起を構成する隆起部、16…ねじ体を結ぶ線分、17…取付孔、20…押さえ部、21…クロスクリップ、W…溝幅。

Claims (6)

  1. 対面する挟圧部材間にワイヤロープの交差部を位置させ、その交差位置を避けた部位で挟圧部材をねじ締結し、ワイヤロープを固縛するようにしたクロスクリップにおいて、
    挟圧部材の各合わせ面には、交差するワイヤロープのそれぞれを半没させて嵌着する交差したロープ溝が形成され、
    挟圧部材のロープ溝には、そのワイヤロープ交差位置とその前後領域において空間を深くした凹陥部が、対面する挟圧部材におけるそれとはロープ溝を違えて設けられ、
    前記凹陥部に向けて対面する挟圧部材から迫り出す押圧突起が、ワイヤロープの交差部位を挟む二つの隆起部で形成され、
    ねじ締結力を上げていくことにより迫り出す押圧突起によってワイヤロープに生じさせた曲がり部を凹陥部に収容させ、交差するワイヤロープを挟圧部材で固縛しても、ワイヤロープが交差部位で相互に強い力を及ぼしあうことなく、各ワイヤロープの引抜き耐力が向上するようにしたことを特徴とするクロスクリップ。
  2. 前記二つのねじ体の一方はアンカーボルトであることを特徴とする請求項1に記載されたクロスクリップ。
  3. 前記ねじ体を結ぶ線を底辺とする二等辺三角形の頂点に、アンカーボルトの取付孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載されたクロスクリップ。
  4. 前記凹陥部の形成により不連続となったロープ溝の凹陥部との境界縁には、前記押圧突起と協働してワイヤロープを曲げる押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載されたクロスクリップ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載されたクロスクリップを用いて交差するワイヤロープを固縛するとき、合わせ面が密着した時点で挟圧部材のねじ締結を停止することを特徴とするクロスクリップの締結方法。
  6. 前記押圧突起の高さの異なる挟圧部材を一方に使用して、ワイヤロープの引抜き耐力を変更するようにしたことを特徴とする請求項5に記載されたクロスクリップの締結方法。
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