JP2006306313A - ガラス支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガラスに剛性を付与するとともに、減衰特性を向上させた車両用のガラス支持構造を提供する。
【解決手段】 ガラス1の例えば下辺部に、粘着層(図示せず)を用いて金属箔20、21を貼り合わせて形成した支持部材2を接着剤3により接着する。金属箔20、21によりガラス1に剛性が付与されるとともに、ガラス1の振動変形によりガラス1と金属箔20および22との間にずれ(剪断変形)が生じることにより、振動エネルギーを吸収して減衰させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ガラス1の例えば下辺部に、粘着層(図示せず)を用いて金属箔20、21を貼り合わせて形成した支持部材2を接着剤3により接着する。金属箔20、21によりガラス1に剛性が付与されるとともに、ガラス1の振動変形によりガラス1と金属箔20および22との間にずれ(剪断変形)が生じることにより、振動エネルギーを吸収して減衰させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両に取り付けられるフロントガラスやドアガラス、サンルーフ等のガラスの支持構造に関する。
自動車、特に乗用車においては、車室内の静粛性が求められるようになっている。静粛性を向上させるためには、外部から車室内へと侵入する音を遮断する必要があるのはもちろん、走行時の車体の振動により、窓ガラスやその周辺が振動して発生する騒音を抑制する必要もある。このような窓ガラスやその周辺の振動を抑制する技術として特許文献1に開示されている技術が知られている。
この特許文献1には、昇降機構を備える車両用ドアガラス構造において、窓ガラスと昇降機構とを接続する部材とは独立に、窓ガラスの下辺部に制振部材を取り付けた構造を開示している。この制振部材は、U字型の剛性部材が粘弾性部材を介して窓ガラスの下辺部を挟持している構造を有していることを特徴としている。
特開2002−321526号公報
この制振部材は、窓ガラスの下辺部をゴムや合成樹脂等で挟持し、それをさらに金属製のU字型チャンネルで挟持した構成をとっている。しかしながら、ゴムや合成樹脂は変形しやすいため、ガラスに充分な剛性を付与することができない。このため、振動の抑制が充分とはいえない。
そこで本発明は、ガラスに剛性を付与するとともに、減衰特性を向上させた車両用のガラス支持構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかるガラス支持構造は、車両に取り付けられるガラスの少なくとも一辺に対して、接着剤を介して剛性を付与する支持部材を取り付けたことを特徴とする。
剛性を付与する支持部材を薄い接着剤層によってガラスの少なくとも一辺に取り付けることで、ガラスへの剛性付与効率が向上し、ガラス自体の変形が抑制され、振動発生自体を抑制することができる。
この支持部材は、所定板厚の金属板であるとよい。また、支持部材は、断面コの字形であり、ガラスの少なくとも一辺を挟持しているとよい。あるいは、支持部材は、ガラスの少なくとも一辺からガラス面に垂直な方向へと突出する突出部を有していてもよい。
この支持部材は積層した金属箔により構成されていることが好ましい。さらに、支持部材の金属箔は、粘弾性層を介して積層されているとよい。
金属箔を重ねることにより支持部材の剛性が確保されるとともに、金属箔同士のずれ変形により振動エネルギーを吸収する。特に、金属箔間に粘弾性層が存在すると粘弾性層の変形による振動エネルギーの吸収効果が得られる。
ガラスは、例えば、ドアガラスであり、支持部材は、ドアガラスの下辺部に配置されていてもよい。
本発明によれば、ドアガラス等の車両に用いられるガラスに、少なくとも一辺に取り付けた支持部材によって剛性と減衰を付与することができるので、振動エネルギーを吸収して、車室内への騒音の流入を抑制し、車室内の静謐性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明にかかるガラス支持構造の第1の実施形態を示す図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。ここでは、運転席横のドアガラスを例に説明する。
ガラス1の下辺部の昇降機構の取り付け部1a、1bの間に、支持部材2が配置される。支持部材2は、金属箔20、21を重ね合わせて接着したものであり、ガラス1とは接着剤3により接着されている。支持部材2の断面形状は、図2に示すようにコの字形上であり、ガラス1の下辺、つまり底辺部とこれに近い側壁部分に接着されている。
支持部材2は、下辺部に沿った長さが例えば25cm程度であり、断面方向の長さが50mm程度である。ドアガラス1の厚みは5mm程度であるため、ドアガラス1の底辺から20mm〜30mm程度上まで支持部材2が挟持していることになる。
支持部材2の金属箔20、21としては、厚さ0.1mm程度のアルミ箔や銅箔、ステンレス箔等が使用できる。ここでは、2枚重ねの場合を例示しているが、10〜20枚程度重ねると充分な剛性が得られる。図示は省略しているが、各層の金属箔20、21は、厚さ数μm程度の粘着テープによって接着されている。この粘着テープは、例えば、接着剤3と同様の素材を用いればよく、薄い両面テープ等を用いるとよい。接着剤、樹脂等の粘弾性部材によって各層を接着してもよい。また、金属箔の一面に粘着層を有するアルミテープやステンレステープを重ねてもよい。所望の剛性が得られるなら金属箔は多層でなくともよく、金属箔に代えて薄い金属板を用いてもよい。
本実施形態の支持部材2により、ガラス1に剛性が付与される。特に、曲げに対する剛性を付与するとともに、ガラス1の変形に伴い、ガラス1と金属箔20間、および、金属箔20と21間にそれぞれずれ変形が生じ、それぞれの間に配置される接着剤3や粘弾性層に剪断応力が働き、ずれが生ずる。このずれがガラス1の振動エネルギーを吸収することにより、ガラス1の振動を吸収し、低周波から高周波まで幅広い周波数範囲において遮音性が向上し、車室内の静粛性が向上する。
支持部材2は、図2に示される形状に限られるものではない。図3は、第2の実施形態を示す断面図であり、この図は、図2と対応する断面部分を示している。本実施形態の支持部材2’は、断面L字型の支持部材2L、2Rと、平板上の支持部材2bとを接着層30により組み合わせて、Π字断面形状に構成したものであり、Π字の平行線の間に接着剤30を介してガラス1が配置されている。そして、ガラス1の両面のそれぞれに垂直な方向に支持部材2’の一部が突出する形となっている。
図では簡略化のため、各支持部材2L、2R、2bは、2枚の金属箔22、23を粘着層31で貼り合わせた2層構成として示しているが、3層以上の多層としてもよい。この場合に、各支持部材2L、2R、2bの層数は必ずしも同一である必要はなく、それぞれ層数を異ならせてもよい。
この支持部材2’は、ガラス1の支持部材2’の延在方向の曲げ変形を抑制する効果をさらに高めている。このため、この方向に働く振動を抑制し、減衰させる効果を高めることができる。
ここでは、L字型の部材をガラス1の両面に略対称に配置したが、それぞれの突出部の長さを異ならせてもよい。また、L字型の大きさの異なる二つの部材を同方向に向けて配置することで、突出部をガラス1の片面側のみに設けてもよい。また、Π字断面を形成する方法も上記の形態に限られるものではなく、図2に示されるコの字形の部材の両面にL字型の部材を略対称に貼り付けることでも同様の形状の部材を成形できる。
以上の説明では、ドアガラスの場合を例にその下辺部に支持部材をとりつける構成を例に説明してきたが、ドアガラス以外のガラス、例えば、フロントガラスやリアガラスのほかサンルーフ等を構成するガラスに対しても本発明は好適に適用できる。また支持部材の取り付け位置は、ドアガラスの下辺部に相当する部分に限られるものではなく、側辺や上辺等に相当する部分のうち、開口される側の辺以外には配置することが可能であり、配置する場所も一辺に限られるものではない。
1…ドアガラス、1a…部、2…支持部材、3…接着剤、20〜22…金属箔、30…接着層、31…粘着層。
Claims (8)
- 車両に取り付けられるガラスの少なくとも一辺に対して、接着剤を介して剛性を付与する支持部材を取り付けたことを特徴とするガラス支持構造。
- 前記支持部材は、所定板厚の金属板であることを特徴とする請求項1記載のガラス支持構造。
- 前記支持部材は、断面コの字形であり、前記ガラスの少なくとも一辺を挟持していることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス支持構造。
- 前記支持部材は、前記ガラスの少なくとも一辺からガラス面に垂直な方向へと突出する突出部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス支持構造。
- 前記支持部材は積層した金属箔により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラス支持構造。
- 前記支持部材の金属箔は、粘弾性層を介して積層されていることを特徴とする請求項5記載のガラス支持構造。
- 前記ガラスは、ドアガラスであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラス支持構造。
- 前記支持部材は、前記ドアガラスの下辺部に配置されていることを特徴とする請求項7記載のガラス支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005132947A JP2006306313A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ガラス支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005132947A JP2006306313A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ガラス支持構造 |
Publications (1)
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JP2006306313A true JP2006306313A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37473687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005132947A Pending JP2006306313A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ガラス支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006306313A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109572374A (zh) * | 2017-09-28 | 2019-04-05 | 丰田合成株式会社 | 汽车用车门玻璃保持构造 |
-
2005
- 2005-04-28 JP JP2005132947A patent/JP2006306313A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109572374A (zh) * | 2017-09-28 | 2019-04-05 | 丰田合成株式会社 | 汽车用车门玻璃保持构造 |
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