JP2006305996A - 樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】
樹脂燃料タンクとの溶着に必要な厚さを十分に確保でき、接着不良や燃料不透性の低下を防止する樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形品を提供する。
【解決手段】
この樹脂成形品の製造方法は、第1型枠10のキャビティ11a内に、樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料を射出して溶着部材50を成形し、第2型枠20に密接するように第1型枠10を相対移動し、第2型枠20のキャビティ21a内に第2樹脂材料を射出して溶着部材50に固着させると共に、本体40の外層部41を成形し、更に第2型枠20内に燃料不透過性の第3樹脂材料を射出し、外層部41内に内層部42を成形する。これによれは、溶着部材50と本体40とが別々に成形されるので、溶着部材50の溶着時に必要な厚さを十分に確保して、接着不良や燃料不透性の低下を確実に防止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車等の樹脂燃料タンクに取付けられる樹脂成形品の製造法及び樹脂成形品に関する。
自動車等に用いられる樹脂燃料タンクは、一般に外側がポリエチレンからなり、その壁面に、燃料ポンプユニットや、燃料逆流防止弁等が溶着等によって取付けられている。
このような取付け部品の例として、下記特許文献1には、図6に示す樹脂成形品が記載されている。この樹脂成形品3は、配管等に一端が接続される管状の本体4を有し、この本体4の他端周縁から外側に向けて環状部材5が突出した形状をなしている。そして、樹脂成形品3は、ポリエチレン等の燃料透過性の樹脂材料からなる燃料透過性樹脂を型枠内に射出し、この燃料透過性樹脂が硬化する前に、再度前記型枠にポリアミド(PA)等の燃料不透過性の樹脂材料からなる燃料不透過性樹脂を射出する。すると、未硬化の燃料透過性樹脂が燃料不透過性樹脂に押圧されて、型枠内周面を流動して環状部材5及び本体4の基端側外周を成形し、その内部に燃料不透過性樹脂が充填されて、図6に示すような、燃料不透過性樹脂からなる第二コンポーネント7が、燃料透過性樹脂からなる第一コンポーネント6で覆われた形状となる。
この樹脂成形品3は、第一コンポーネント6からなる環状部材5により樹脂燃料タンク1の開口部2周縁に溶着可能となると共に、ポリアミド製の第二コンポーネント7により燃料の不透過を図っている。
特開2004−263852号公報
しかしながら、上記特許文献1の樹脂成形品3は、燃料透過性樹脂を射出後、未硬化の状態で、燃料不透過性樹脂を射出する成形方法を採用していたので、場合によっては、燃料不透過性樹脂が、環状部材を成形する燃料透過性樹脂に必要以上に入り込んでしまうことがあった(図6、想像線参照)。すなわち、この成形方法では、燃料不透過性樹脂の射出量の制御が難しく、環状部材5の端面と燃料不透過性樹脂からなる第二コンポーネント7との距離Tが不均一になりやすいという問題があった。そのため、樹脂成形品3を燃料タンク1に溶着する際に、十分な厚さを確保できず、樹脂燃料タンク1との溶着不良の原因となったり、燃料不透過性が低下したりする不都合が生じる。
したがって、本発明の目的は、樹脂燃料タンクとの溶着に必要な厚さを十分に確保でき、接着不良や燃料不透性の低下を防止する樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形品を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品の製造方法であって、前記樹脂燃料タンクに溶着される溶着部材を成形する第1型枠内に、前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料を射出して、前記溶着部材を成形し、前記溶着部材に固着される樹脂成形品本体を成形する第2型枠に、密接するように前記第1型枠を相対移動し、前記第2型枠内に前記第1樹脂材料に溶着可能な第2樹脂材料を射出して前記溶着部材に固着させると共に、前記樹脂成形品本体の外層部を成形し、更に前記第2型枠内に燃料不透過性の第3樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品の前記外層部の内部に燃料不透過性の内層部を成形することを特徴とする樹脂成形品の製造方法を提供するものである。
上記第1の発明によれば、溶着部材を予め成形し、その後、樹脂成形品本体(以下、本体という)を前記溶着部材と固着させて成形し、溶着部材と本体との製造工程を別々にしたので、本体成形時の第3樹脂材料の射出によって、溶着部材が何ら影響されることがなく、溶着部材を所望の形状に成形することができる。これにより溶着部材の厚さを適宜設定できるので、溶着する際に必要な厚さを十分に確保した樹脂成形品が得られ、接着不良が発生することや、燃料不透性が低下することを確実に防止可能となる。
本発明の第2は、樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品の製造方法であって、樹脂成形品本体を成形する第2型枠内に、前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料に対して、溶着可能とされた第2樹脂材料を射出して前記樹脂成形品の外層部を成形し、前記第2型枠内に燃料不透過性の第3樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品の前記外層部の内部に燃料不透過性の内層部を成形し、前記樹脂燃料タンクに溶着される溶着部材を成形する第1型枠に、密接するように前記第2型枠を相対移動し、前記第1型枠内に前記第1樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品本体の前記外層部に固着させると共に、前記溶着部材を成形することを特徴とする樹脂成形品の製造方法を提供するものである。
上記第2の発明によれば、本体を成形後、溶着部材を本体に固着させて成形し、この場合も上記第1の発明と同様に、溶着部材と樹脂成形品本体との製造工程を別々にしたので、溶着部材を所望の形状に成形でき、溶着部材の厚さを適宜設定して、溶着する際に必要な厚さを十分に確保して、接着不良や燃料不透性の低下を確実に防止可能となる。
本発明の第3は、樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品であって、前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料で成形される溶着部材と、前記溶着部材に固着される樹脂成形品本体とを有し、前記樹脂成形品本体は、前記第1樹脂材料に溶着可能な第2樹脂材料で成形され前記溶着部材に固着された外層部と、この外層部の内部に充填され燃料不透過性の第3樹脂材料で成形された内層部とからなることを特徴とする樹脂成形品を提供するものである。
上記第3の発明によれば、別々の部材である溶着部材と樹脂成形品本体とが固着されて樹脂成形品をなしているので、溶着部材の厚さを適宜設定して、溶着する際に必要な厚さを十分に確保することができ、接着不良の発生や燃料不透性の低下を確実に防止可能な樹脂成形品が得られる。
本発明の樹脂成形品の製造方法によれば、溶着部材と本体との製造工程を別々にしたので、溶着部材を所望の形状に成形でき、溶着部材の厚さを適宜設定して、溶着する際に必要な厚さを十分に確保し、接着不良や燃料不透性の低下を確実に防止可能となる。
また、本発明の樹脂成形品によれば、別々の部材である溶着部材と樹脂成形品本体とが固着されて樹脂成形品をなしているので、溶着部材の厚さを適宜設定して、溶着する際に必要な厚さを十分に確保することができ、接着不良の発生や燃料不透性の低下を確実に防止可能な樹脂成形品が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形品について説明する。
この樹脂成形品30は、図3に示すように、略筒状の樹脂成形品本体40(以下、本体40という)と、この本体40の一端に固着した環状の溶着部材50とからなる。本体40の一端には、先細テーパ状の環状の突部40aが外周方向に突設し、他端には、その周縁から外周方向に広がった基端部40bが成形され、この基端部40bに前記溶着部材50が固着している。
溶着部材50は、樹脂燃料タンク1に溶着可能な第1樹脂材料で成形される。この第1樹脂材料は、ポリエチレンや、オレフィン系樹脂をベースとしたポリマーアロイ等のオレフィン系の樹脂材料などが好ましく用いられ、樹脂燃料タンク1に溶着可能となっている。
本体40は、外層部41と、その内部に成形された内装部42との2層構造となっている。この場合、内層部42の外面全体が外層部41によって覆われた形状をなしている。
外層部41は、溶着部材50を成形する第1樹脂材料に、溶着可能な第2樹脂材料で成形されている。この第2樹脂材料は、例えば、ポリエチレンや、オレフィン系樹脂をベースとしたポリマーアロイ、変性ポリオレフィン等のオレフィン系の樹脂材料などが好ましく用いられ、前記第1樹脂材料と同材質でもよいし異なった材質でもよく、第1樹脂材料に溶着して溶着部材50と固着する材料であればよい。
内層部42は、燃料不透過性の樹脂材料で成形されており、燃料不透過性を確保している。この燃料不透過性の第3樹脂材料としては、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタート(PBT)等が好ましく用いられる。
そして、このような樹脂成形品30は、図1、2に示す型枠を備える樹脂成形機等で成形される。
すなわち、溶着部材50は、図1(A)、(B)に示す第1型枠10で成形される。この第1型枠10は、溶着部材50の形状にて成形された環状のキャビティ11a及び本体40の内部を成形する柱部11bを有する底枠11と、この底枠11のキャビティ11aが成形された側の端面に当接して、キャビティ11aを密閉する蓋枠12とからなる。
蓋枠12には、第1型枠10を閉じてキャビティ11aを密閉した際に、キャビティ11aに連通するゲート12aが形成され、このゲート12aに、図示しない樹脂成形機の射出ノズル8が挿入されて、樹脂材料が射出されるようになっている。
また、底枠11及び蓋枠12の少なくとも一方は、図示しないエアシリンダ等によって、上下方向に昇降可能とされている。更に、底枠11及び蓋枠12の少なくとも一方は、図示しないエアシリンダ等によって左右方向に移動可能とされ、後述する第2型枠20に密接するように移動がなされるようになっている。
一方、本体40は、図2(A)、(B)に示す第2型枠20によって成形される。この第2型枠20は、前記第1型枠11の柱部11bが挿入されることにより、本体40を成形するキャビティ21aを有する基台枠21を備えている。このキャビティ21aは、本体40の形状に対応しており、その上方で環状の突部40aが成形され、下方で基端部40bが成形される。また、キャビティ21aの上端内周には、薄肉円形状のフィルムゲート25がキャビティ21aと連通した状態で形成されている。基台枠21の上端面には、蓋枠22が当接してキャビティ21aを密閉しており、この蓋枠22と前記基台枠21とで第2型枠20が構成されている。
図2(B)に示すように、基台枠21は一対の型枠を有し、図示しないエアシリンダ等により、分割面Pで分割されるようになっている。また、蓋枠22の中央には、前述の第1型枠10の蓋枠12と同様に、第2型枠20を閉じてキャビティ21aを密閉した際に、キャビティ21a上端に形成されたフィルムゲート25に、連通するゲート22aが形成され、このゲート22aに図示しない樹脂成形機の射出ノズル9が挿入されて、樹脂材料が射出されるようになっている。なお、図2(B)においては、便宜上、外層部41及び内層部42は省略している。
更に、基台枠21及び蓋枠22の少なくとも一方は、図示しないエアシリンダ等によって、上下方向に昇降可能とされている。また、第2型枠20の基台枠21の下端面に、前述した第1型枠10の底枠11が整合して移動するようになっており、第1型枠10のキャビティ11aと第2型枠20のキャビティ21aとが密閉された状態となる。
なお、この実施形態の場合、第1型枠10が移動して第2型枠20に密接するようになっているが、第2型枠20を移動させて第1型枠10に密接させたり、或いは、第1型枠10及び第2型枠20の双方を移動させて密接させたりしてもよく、第1型枠10及び第2型枠20が相互に相対移動可能であればよい。
次に、図1、2に示す第1型枠10、第2型枠20を用いて、本発明の樹脂成形品30を成形する際の工程について説明する。
まず、図1(A)に示すように、底枠11上に配置された蓋枠12のゲート12a内に、図示しない樹脂成形機の射出ノズル8が挿入され、溶融した第1樹脂材料が射出される。すると、第1樹脂材料は、ゲート12aを通ってキャビティ11a内に入り込んで、溶着部材50が成形される。
次いで、蓋枠12を図示しないエアシリンダにより上昇させ、底枠11のみを移動させて、図2(A)に示すように、底枠11の柱部11bを、第2型枠20の基台枠21の内部に挿入してキャビティ21aを画成すると共に、底枠11を基台枠21の下端面に密接するように配置する。なお、予め、第2型枠20は、基台枠21上に蓋枠22を配置した状態にしておく。
この状態で、第2型枠の蓋枠22のゲート22a内に、図示しない樹脂成形機の射出ノズル9が挿入され、溶融した第2樹脂材料が射出される。すると、溶融した第2樹脂材料は、ゲート22a及びフィルムゲート25を通ってキャビティ21a内に入り込んで、その下方に配置され第1樹脂材料で成形された溶着部材50と固着する。
そして、キャビティ21a内の第2樹脂材料が完全に硬化する前に、射出ノズル8によって溶融した第3樹脂材料が、ゲート22a及びフィルムゲート25を通ってキャビティ21a内に射出される。すると、未硬化の第1樹脂材料は、後から射出された第3樹脂材料によって押圧されて、キャビティ21aの壁面を流れて外層部41が成形されると共に、外層部41の内部に第3樹脂材料が充填されて内層部42が成形されることとなる。その後、蓋枠22を移動し、基台枠21aを分割し、更に底枠11を引き抜くことにより、樹脂成形品30が型枠から取り出される。なお、フィルムゲート25による生ずるバリは、抜型時に取り除くか、抜型後取り除く。
こうして、本体40と溶着部材50とが固着され、一体成形された樹脂成形品30は、図3に示すように、燃料タンク1の開口部2周縁に、熱板溶着等により、溶着することによって燃料タンク1に取付けられる。
この実施形態の場合、図示は省略するが、燃料タンク1に取付け後、本体40の上方から燃料供給管等を差し込み、ホースバンド等により締付固定して、樹脂成形品30と燃料供給配管等とが連結されるようになっている。なお、図示はしないが、この樹脂成形品30の本体40を下方に延長させて、その端部に燃料逆流防止バルブ等を取付けておいてもよい。
また、本発明による樹脂成形品としては、車両の傾き等により揺動した燃料が燃料タンク1から漏れるのを防止するカットバルブ等に適用してもよい。この場合は、燃料タンク1に溶着させる部分であるフランジ部が、溶着部材50となる。
以上のようにして、本発明の樹脂成形品の製造方法によれば、溶着部材50を予め成形し、その後、本体40を溶着部材50と固着させて成形し、溶着部材50と本体40との製造工程を別々にしたので、本体成形時の第3樹脂材料の射出によって、溶着部材50に入り込んだりして、溶着部材50に影響を及ぼすことがなく、溶着部材50を所望の形状に成形することができる。
そのため、溶着部材50の厚さを適宜設定することができるので、図3に示すように、溶着部材50の端面と、本体40の第3樹脂材料からなる内層部42との距離Tを常に所定間隔以上に維持可能となり、溶着する際に必要な厚さを十分に確保することができる。上記特許文献1のように、接着不良が発生することや、燃料不透性が低下することを確実に防止して、燃料タンク1へ確実に固着できると共に、燃料不透過性も十分に維持された樹脂成形品を得ることができる。
なお、従来の樹脂成形品の製造方法では、燃料タンクの溶着部と本体とが一体に成形されていたので、射出成形後の型抜きの都合上、形状が制限されることがあった。これに対し本発明では、溶着部材50と本体40とが別工程で成形されるので、型設計の自由度が向上し、樹脂成形品の形状が制限されることが少なくなる。
図4には、本発明の樹脂成形品の製造方法の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略することにする。
この実施形態の製造方法においては、本体40を先に成形し、その後、溶着部材50を成形する点が、前記実施形態と異なる。
この実施形態における第2型枠20aは、図4(A)に示すように、本体40の内部を形成する柱部23aを有する底枠23と、この底枠23上に配置され本体40を成形可能なキャビティ21aを有する基台枠21と、この基台枠21上に配置される蓋枠22とを備えている。
基台枠21のキャビティ21aの上端内周には、前記実施形態と同様に、薄肉円形状のフィルムゲート25がキャビティ21aに連通して設けられており、蓋枠22の中央には、前記フィルムゲート25に連通するゲート22aが設けられている。
また、溶着部材50を成形する第1型枠10aは、基台枠21のキャビティ21aに連通するゲート10bを有し、第2型枠20aの基台枠21上に密接して配置される(図5参照)。なお、第1型枠10aは、基台枠21のフィルムゲート25に対応して、そのほぼ中央が若干突出した形状をなしている。
第2型枠20aの底枠23及び蓋枠22、第1型枠10aは、図示しないエアシリンダ等により移動可能とされ、基台枠21は図示しないエアシリンダ等により、分割面Pで分割可能となっている(図4(B)参照)。なお、図4(B)においては、便宜上、外層部41及び内層部42は省略している。
この実施形態の場合、まず、第2型枠20aの蓋枠22のゲート22a内に、射出ノズル8が挿入され、溶融した第2樹脂材料がフィルムゲート25を通って射出され、この第2樹脂材料が硬化する前に、第3樹脂材料が射出されることにより、第2樹脂材料が第3樹脂材料に押圧され、キャビティ21aの壁面を流れて外層部41が成形され、外層部41の内部に第3樹脂材料が充填されて内層部42が成形される。
そして、第2型枠20aの蓋枠22を移動させ、更に第1型枠10を移動させて、図5に示すように、第1型枠10aを基台枠21に密接させて配置して、フィルムゲート25によるバリを打抜いて取り除くと共に、射出ノズル9により溶融した第1樹脂材料を射出することにより、ゲート10bを通って第1樹脂材料がキャビティ11a内に入り込み、先に成形された本体40の外層部41と固着し、本体40と溶着部材50とが一体化して樹脂成形品30が成形される。その後、第1型枠10aを移動し、基台枠21aを分割し、更に底枠23を引き抜くことにより、樹脂成形品30が型枠から取り出される。
この実施形態においても、溶着部材50を所望の形状に成形して、溶着部材50の厚さを適宜設定し、溶着する際に必要な厚さを十分に確保して、接着不良や燃料不透性の低下を確実に防止可能となる。
なお、この実施形態の場合でも、前記実施形態と同様に、第1型枠10及び第2型枠20が相互に相対移動可能であればよい。
本発明は、自動車等の樹脂燃料タンクに取付けられる樹脂成形品の製造法及び樹脂成形品として利用することができる。
本発明の樹脂成形品の製造方法の一実施形態における第1の工程を示しており、(A)はその説明図、(B)は(A)のA−A矢視線における断面図である。 同樹脂成形品の製造方法の一実施形態における第2の工程を示しており、(A)はその説明図、(B)は(A)のA−A矢視線における断面図である。 本発明の樹脂成形品を燃料タンクに取付けた場合の説明図である。 本発明の樹脂成形品の製造方法の他の実施形態における第1の工程を示しており、(A)はその説明図、(B)はB−B矢視線における断面図である。 同樹脂成形品の製造方法の他の実施形態における第2の工程を示す説明図である。 従来の樹脂成形品を示す説明図である。
符号の説明
1 樹脂燃料タンク
2 開口部
10、10a 第1型枠
11 底枠
11a キャビティ
12 蓋枠
20、20a 第2型枠
21 基台枠
21a キャビティ
22 蓋枠
23 底枠
30 樹脂成形品
40 樹脂成形品本体(本体)
41 外層部
42 内層部
50 溶着部材

Claims (3)

  1. 樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品の製造方法であって、
    前記樹脂燃料タンクに溶着される溶着部材を成形する第1型枠内に、前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料を射出して、前記溶着部材を成形し、
    前記溶着部材に固着される樹脂成形品本体を成形する第2型枠に、密接するように前記第1型枠を相対移動し、
    前記第2型枠内に前記第1樹脂材料に溶着可能な第2樹脂材料を射出して前記溶着部材に固着させると共に、前記樹脂成形品本体の外層部を成形し、
    更に前記第2型枠内に燃料不透過性の第3樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品の前記外層部の内部に燃料不透過性の内層部を成形することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  2. 樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品の製造方法であって、
    樹脂成形品本体を成形する第2型枠内に、前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料に対して、溶着可能とされた第2樹脂材料を射出して前記樹脂成形品の外層部を成形し、
    前記第2型枠内に燃料不透過性の第3樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品の前記外層部の内部に燃料不透過性の内層部を成形し、
    前記樹脂燃料タンクに溶着される溶着部材を成形する第1型枠に、密接するように前記第2型枠を相対移動し、
    前記第1型枠内に前記第1樹脂材料を射出して、前記樹脂成形品本体の前記外層部に固着させると共に、前記溶着部材を成形することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  3. 樹脂燃料タンクに溶着によって取付けられる樹脂成形品であって、
    前記樹脂燃料タンクに溶着可能な第1樹脂材料で成形される溶着部材と、前記溶着部材に固着される樹脂成形品本体とを有し、
    前記樹脂成形品本体は、前記第1樹脂材料に溶着可能な第2樹脂材料で成形され前記溶着部材に固着された外層部と、この外層部の内部に充填され燃料不透過性の第3樹脂材料で成形された内層部とからなることを特徴とする樹脂成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010274568A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製厚肉成形品

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