JP2006305004A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入賞タイミング関与時と関与時以外の両方で遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上せしめることを可能とした遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤ベースに所定の遊技部材を備えて遊技球の転動する遊技領域を形成してなる遊技盤と、該遊技盤の遊技領域Aに設けられた始動入賞口14に遊技球が入賞したことに基づいて所定の遊技状態へと移行可能な遊技状態移行判定手段と、前記遊技領域を流下する遊技球を貯留し、該貯留した遊技球を所定の入賞口14に入賞させることが可能な貯留手段19と、前記貯留手段による貯留を解除する貯留解除手段27と、遊技者が操作可能で、該操作に基づいて前記貯留解除手段による貯留解除を操作する貯留解除操作手段28を備えた遊技機において、所定の条件を満たした場合に、前記貯留解除操作手段の操作を所定時間有効化する貯留解除操作有効化手段を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、所定の入賞口に入賞する遊技球を所定条件の下に遊技者が任意のタイミングで操作可能な遊技機に関する。
弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)は、発射装置のハンドルのレバーを時計方向に回転させ、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤の遊技領域に打ち出すことにより、該遊技領域に備えた多数の遊技釘や遊技球誘導部材(例えばステージや天通路等)などにより遊技球が転動しつつ流下し、所望な入賞口、例えば入賞を契機に遊技者に有利な所定の遊技状態(いわゆる大当り遊技状態)へ移行可能な始動入賞口に遊技球を入賞させることにより、大当り判定及び賞球の払出しが行われる。
このような大当り判定は、遊技球が始動入賞口に入賞した時点で乱数の抽出を行い、この抽出された乱数が大当り乱数に合致するか否かにより行われる。
そのため、遊技者は、始動入賞口に入賞し易いと思われる遊技領域中の所定領域に遊技球を打ち出すように狙いを定め、ハンドルのレバー調整を行うことで入賞率に関与することが可能である。
しかし、遊技領域には、前記したように多数の遊技釘やステージなどの遊技部材が配設されているため、任意のタイミングで始動入賞口に遊技球を入賞させることは、たとえ高度な技術を有する遊技者であったとしても大変困難なことであった。
この始動入賞口への遊技球の入賞タイミングは、乱数の抽出を行うタイミングであり、大当り遊技状態に移行するか否かを決定する重要な要因である。
従って、従来の遊技機では、上述のように遊技者が任意にこの入賞タイミングに関与することができなかったため、遊技性が低いものであった。また、たとえ大当り判定とされた場合であったとしても、遊技者が自分自身で大当たりを引き当てたという意識にはなり難いものであったため、興趣に欠けていたものであった。
そこで、昨今、遊技者が入賞タイミングに関与でき、任意のタイミングで大当りを狙うことが可能な弾球遊技機が提案されている。すなわち、遊技領域中に、複数個の遊技球を貯留可能な貯留手段を備え、該貯留手段は、遊技者の任意の操作により貯留が解除されるように構成されており、解除された遊技球が始動入賞口へと案内されることで大当りを狙うことが可能なものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−194777号公報
前記特許文献1に開示のような先行技術によれば、入賞タイミングに遊技者が関与でき、大当りを自分自身で引き当てたという意識を持ち得るものであるとも言える。
しかし、このような先行技術では、遊技者は、貯留手段に貯留された複数個の遊技球を、いつでも解除することができ、大当りタイミングを常に狙うことが出来るため、遊技者は通常の遊技球の流下による入賞口への入賞を放棄し、大当たりタイミングを狙うことに専念してしまう虞があった。
すなわち、このような構成によると、遊技者は貯留手段に出来る限り多くの遊技球を貯留させようと、貯留手段に狙いを定めて遊技球を打ち出すことにのみ専念するとともに、その貯留した遊技球の入賞タイミングのみに専念してしまう虞が高く、遊技の幅を狭めてしまう虞があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、入賞タイミング関与時と関与時以外の両方で遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上せしめることを可能とした遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技盤ベース12に所定の遊技部材を備えて遊技球の転動する遊技領域Aを形成してなる遊技盤11と、該遊技盤11の遊技領域Aに設けられた始動入賞口14に遊技球が入賞したことに基づいて所定の遊技状態(例えば大当たり遊技状態など)へと移行可能な遊技状態移行判定手段と、前記遊技領域Aを流下する遊技球を貯留し、該貯留した遊技球を所定の入賞口(例えば始動入賞口14)に入賞させることが可能な貯留手段19と、前記貯留手段19による貯留を解除する貯留解除手段27と、遊技者が操作可能で、該操作に基づいて前記貯留解除手段27による貯留解除を操作する貯留解除操作手段28を備えた遊技機において、所定の条件を満たした場合に、前記貯留解除操作手段28の操作を所定時間有効化する貯留解除操作有効化手段を備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、遊技者が所定の入賞口(例えば始動入賞口14)への入賞タイミングに関与することができるので、遊技性及び興趣が向上する。
単に遊技領域Aを流下した遊技球が、所定の入賞口に入賞して判定(例えば大当たり判定など)されるものとは異なり、遊技への介入が生じるため遊技性が向上する。
また、この入賞タイミングの関与に、所定の条件(例えば、所定遊技状態への移行、所定時間)を満たすことを要件としたので、遊技にメリハリができ、遊技者は所定の入賞口への入賞のみを狙う(例えば大当たり判定のみを狙う)のではなく、入賞タイミング関与時とその関与時以外の両方を楽しむことが出来る。
第2の発明は、第1の発明において、貯留手段19に遊技球が貯留されているか否かを検知する貯留検知手段26を備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、貯留手段19への遊技球の貯留タイミングがわかる。例えば、貯留され、検知された旨を遊技者に知らせる報知手段を備えれば、遊技球の貯留を検知することによって貯留したタイミングを遊技者に報知できる。
第3の発明は、第2の発明において、貯留検知手段26により遊技球の貯留を検知したことに基づいて、操作有効化状態に移行するか否かの判定を行う操作有効化判定手段(サブCPU43)を備え、貯留解除操作有効化手段は、前記操作有効化判定手段により操作有効化状態に移行すると判定されたことを条件として、貯留解除操作手段28の操作を所定時間有効化することを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、上述の通り貯留解除操作有効化手段における所定条件を定めたため、貯留手段19に貯留されたときに、該貯留された遊技球を所定の入賞口へ直ぐに入賞させることができるか否かとの期待感をもって遊技することができる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、貯留解除手段27は、貯留検知手段26が遊技球の貯留を検知してから所定時間が経過したことに基づいて、貯留手段19による貯留を解除することを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、有効球である貯留球が貯留されたままになることを防ぐことが出来るとともに、貯留解除操作手段28の操作を知らない遊技者が不利益を被ることを防ぐことが出来る。また、遊技者の意識しないタイミングで入賞するので入賞態様に意外性が生じ興趣が向上する。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、貯留解除操作有効化手段は、遊技状態移行判定手段が所定遊技状態への移行を判定したことを条件として、貯留解除操作手段28の操作を所定時間有効化することを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、上述の通り貯留解除操作有効化手段における所定条件を定めたため、所定遊技状態(例えば、特定リーチの発生時、確変状態移行時など)において入賞タイミングに関与できるので、通常時は入賞タイミングに関与できる所定遊技状態へいつ移行するか期待感をもって遊技することができ、所定遊技状態では入賞タイミングに関与することで興趣が向上する。
本発明によれば、入賞タイミング関与時と関与時以外の両方で遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上せしめることを可能とした遊技機を提供し得る。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明を適用した弾球遊技機(パチンコ機ともいう)の一例を示す概略斜視図である。弾球遊技機は、例えば、外枠1の前面に内枠(ベースドア)2が回動自在に軸支され、該内枠2の前面には、図2に示すような遊技球が転動流下する遊技盤11が着脱可能に装着されている。
図2は本実施例に用いられる遊技盤11の正面図で、遊技盤11の背面には、装飾的な演出表示等を行ったりする演出表示装置10が装着され、該演出表示装置10の背面には、図1及び図2には図示しない演技の進行を制御する主制御基板(主制御回路31)や、該主制御基板(主制御回路31)からの信号に従って各演出装置(演出表示装置10,スピーカ29,ランプ30など)を制御する副制御基板(副制御回路42)や、貸球及び賞球の払出を制御する払出制御基板(払出・発射制御回路38)などの制御装置が装着されている。
また、前記内枠2の前面には、図1に示すように、ガラス板4を嵌めたフロント扉3が回動自在に軸支され、該フロント扉3閉鎖時には、該フロント扉3の前側からガラス板4を介して前記遊技盤11が視認される。
また、本実施例では、図1に示すように、前記内枠2の前面には、音による演出装置としてのスピーカ29が備えられている。
そして、フロント扉3の前面側には、図1に示すように、光による演出装置としてのランプ30が備えられている。
前記フロント扉3の前面下部には、図1に示すように、払出装置から払い出された遊技球が遊技球受入口5aから供給されるとともに、発射装置9へと遊技球を供給するための遊技球供給皿(上皿)5を一体的に備えている。
そして、前記フロント扉3を軸支した内枠2の前面下部には、前記遊技球供給皿5満杯時に遊技球受入口5aの内方で溢れ出た球を排出する下皿排出口6aを有する下皿6を備えた取付ベース7が回動自在に軸支されている。
また、図1で示す符号8は、遊技球を遊技領域へ向けて発射する発射装置9のハンドルで、該ハンドル8のレバー8aを時計回り方向に回転させることにより発射停止スイッチがONとなり、駆動する図示しない発射ソレノイド駆動により槌先が作動して、遊技球供給皿5から供給された遊技球を叩打して遊技球を遊技盤に備えられた遊技領域に打ち出す。
演出表示装置10は、例えば「7」「7」「7」などの装飾的な演出表示等を行ったりする液晶演出表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や、投影機からの動画又は静止画を、反射板で屈折して表示させる投影型画像演出表示装置も対象で、特に限定されず本発明の範囲内で種々の演出表示装置が適用される。
演出表示装置10は、表示制御手段(例えば副制御回路42の画像制御回路46)によって表示制御される。
また、演出表示装置10の大きさは、後述する遊技盤ベース12の透明部材部分の大きさに合わせて変更可能であるが特に限定解釈されない。
なお、演出表示装置10を備えない実施の形態も本発明の範囲である。
遊技盤11は、遊技盤ベース12に、所定の遊技部材を備えて遊技領域Aを構成している。
遊技盤ベース12は、遊技部材を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有する材質で形成されている。
また、本実施例では、遊技盤ベース12は、少なくともその一部が無色透明のアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂などの透明性の高い硬質の合成樹脂材(透明部材)で形成され、裏側に配設される演出表示装置10がその透明部材を介して視認可能とする。
また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも本発明の範囲内であり設計変更可能である。
遊技部材は、弾球遊技機において遊技に必要な全ての部材を言い、本実施例では、例えば、図2に示すように遊技球が転動する遊技領域Aを区画すると共に、該遊技領域Aに発射ソレノイドから打ち出される遊技球を導くガイドレール13、演出表示装置10の変動表示を起動すると共に、大当たりとするか否かの抽選処理を起動する始動入賞装置(始動入賞口ともいう)14、大当たり時に開放するアタッカと称する特別電動役物を構成する大入賞装置(大入賞口ともいう)15、遊技球が入賞することにより遊技球(賞球)の払い出しが行われる一般入賞口16、遊技領域での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口17、普通図柄表示装置作動用のゲート18、遊技球の流下に変化を与える図示しない多数の遊技釘、そして本発明において特有の構成の一つであり、遊技領域Aを流下する遊技球を貯留し、該貯留した遊技球を所定の入賞口(例えば本実施例では始動入賞口14)に入賞させることが可能な貯留手段19等が備えられている。
貯留手段19は、遊技球を貯留する貯留部20、該貯留された遊技球を所定の入賞口(例えば始動入賞口14)へと導出する導出口24、前記貯留部20から導出口24へと遊技球を案内する導出路25とで構成されている。
例えば本実施例では、図2及び図3に示すように、ピストル(拳銃)形状を有する役物を採用し、貯留した遊技球を始動入賞口14へと入賞可能に構成している。以下、本実施例に基づいて貯留手段19の一例を説明する。なお、以下の説明では貯留手段19をピストル形状の役物として同一符号を付して説明することがある。また、本実施例では、上述の通りピストル形状を有する役物19を一例としているが、貯留手段19として用いられる役物の外観形状は特に限定されるものではなく、遊技機の遊技性などに応じて形状を変更したりすることも可能で本発明の範囲内において設計変更可能である。
ピストル形状の役物19は、図2に示すように遊技領域A中の表示領域(演出表示装置10の画面が表示される領域)Bと始動入賞口14との間の領域に備えられ、フロント側(図面にて向かって左側)19aの銃口部分19bを始動入賞口14の上方近傍に位置させるとともに、リア側(図面にて向かって右側)19cを前記フロント側19aに対して右上がり状態に位置させている。そして、図3に示すように、前記フロント側19aの銃口部分19bに導出口24を設け、前記リア側19cに貯留部20を設けている。また、前記貯留部20と導出口24の間に設けられている銃身部分19dの内部には、該貯留部20から貯留解除された遊技球を導出口24に向けて案内する円筒状の導出路25を設けている。
貯留部20は、例えば本実施例では、図3に示すように、導入口21aを遊技盤11の高さ方向に向けて開口した貯留空間21と、該貯留空間21に配設されるとともに反時計回り方向(図面にて右回転)に回転可能に制御された貯留部材22とで構成されている。
貯留部材22は、本実施例では遊技球1個を貯留可能に構成されており、具体的には、図3に示すように、遊技盤ベース12の表裏面にわたって貫通し、かつ該遊技盤ベース12の表面に対して直交するように突出した回転軸22aを中心に等間隔に4片の平板22bを配設するとともに、隣り合う平板22b同士の間に遊技球1個が収容可能な領域(貯留領域)23を形成している。
前記回転軸22aは、後述する貯留解除手段27を構成している駆動機構(例えば貯留ソレノイド)により、断続的な回転作動(90度ずつの回転作動)が伝達され、回転停止時に貯留部材22の開放部分22cが、前記貯留空間21の導入口21aの下位に位置するように、副制御回路のサブCPUによって回転制御されている。すなわち、本実施例では、4箇所の貯留領域23を有しているが、遊技球を貯留し得る領域は、前記導入口21aの下位に位置している1箇所の貯留領域23のみである。従って、貯留部材22の右方向への回転作動により、貯留領域23が順次入れ替わる。
なお、貯留空間21は、前記貯留部材22が遊技球を貯留可能で、かつ貯留部材22の回転作動を阻害しない程度の空間領域を有するものであれば特に限定されず任意の空間形状を有することが可能である。また、この貯留空間21には、導出口24方向に向けて導出路25に連通する放出領域21bを開口して設けている。
導出路25は、前記貯留空間21に設けた放出領域21bから銃身部分19dの内部に向けて、始動入賞口14方向へと下り傾斜状に遊技球が転動可能な穴径を有する連続円筒状に設けられており、その末端側の銃口部分19bには、開口により設けられた導出口24が備えられている。導出口24は、始動入賞口14の上方に位置するように設けられている。
なお、導出路25及び導出口24を構成している銃身部分19dの材質を透明部材によって構成するものとしてもよい。このように構成することにより、貯留部20から解除された遊技球が、始動入賞口14に向けて転動していく様子が遊技者から視認でき遊技の興趣が図れる。
また、本実施例では、前記貯留部20の近傍に貯留検知手段26を備えるとともに、該貯留部20による遊技球の貯留状態を解除して導出路25へと遊技球を送り出す貯留解除手段27を備えている。
貯留検知手段26は、前記貯留部20の貯留空間21に遊技球が貯留されたことを検知し、その検知した信号を副制御回路のサブCPUに送る貯留球検知センサ(以下、貯留検知手段と貯留球検知センサとに同一符号26を付して説明する)で、前記貯留部20の貯留空間21に面した側面所定位置に備えられている。例えば、本実施例では投光部と受光部を備えた非接触式の検知センサ26が採用されている。
また、貯留球検知センサ26は本発明の範囲内で周知の検知センサが採用可能で、例えば、本実施例と同様の非接触式の検知センサの他の例として、投光部と受光部を夫々対向せしめて備える構成のものであってもよく、また周知の接触式の検知センサを採用してもよい。
なお、本実施例では、このような貯留検知手段26を備える構成を採用しているが、貯留検知手段26を採用しない構成であっても本発明の範囲内である。
貯留解除手段27は、前記貯留部20を構成する貯留部材22を回転可能に軸支している回転軸22aに回転作動を伝達する貯留ソレノイドなどの駆動機構(以下、貯留解除手段、貯留ソレノイド、駆動機構に同一符号27を付して説明する)からなり、貯留部材22を回転作動することにより、貯留部材22の開放部分22cを放出領域21bへと対向させることで貯留状態を解除させるもので、該駆動機構27は副制御回路のサブCPUによって操作有効化が制御されている貯留操作解除手段28の解除操作により駆動制御されている。また、本実施例では、図面上で左方向に90度ずつの断続的な回転作動となるように回転制御されている。
貯留解除操作手段28は、本実施例では、前記貯留解除手段27を構成している駆動機構の回転作動を遊技者が操作する貯留解除操作ボタンである(以下、貯留解除操作手段と貯留解除操作ボタンに同一符号28を付して説明する)。この貯留解除操作ボタン28は、例えば本実施例では、上皿部5に備えられており、貯留解除操作有効化手段(副制御回路のサブCPU)によって操作有効化・無効化(ボタン操作の有効無効)が制御されている。
本実施例では、操作有効化判定手段(副制御回路のサブCPU)により操作有効化状態に移行すると判定されたことを条件として、貯留解除操作有効化手段が貯留解除操作ボタン28の操作を所定時間(例えば30秒)有効化するものとしている。
操作有効化判定手段は、例えば、本実施例では、副制御回路のサブCPUが機能し、前記貯留球検知センサ26により遊技球の貯留を検知したときに、該検知に基づいて乱数を抽出し、該抽出された乱数が、予め記憶されている操作有効化状態に移行する乱数と一致するか否かの判定を行う。
そして、前記抽出した乱数が操作有効化状態に移行する乱数と一致している場合には、貯留解除操作有効化手段が貯留解除操作ボタン28を操作有効化状態に移行し、一致していない場合には元の操作無効化状態(操作不能状態)を維持する旨の判定がなされる。このように操作有効化状態に移行すると判定されたことを条件として貯留解除操作ボタン28が有効化処理される。
前記操作有効化状態とする所定時間は、本発明の範囲内で設計変更可能であり、この所定時間を経過すると、貯留解除操作ボタン28は、元の操作無効化状態(操作不能状態)に戻る。
なお、貯留解除操作ボタン28は、本実施例に開示のように上皿部5に備えられることに限定解釈されるものではなく、遊技機前面の遊技者が操作し易い場所に備えられる。
ここで、本実施例による遊技機の制御系のブロック図を図6に基づいて説明する。
主制御回路31は、制御手段であるメインCPU32、メインROM(読み出し専用メモリ)33、メインRAM(読み書き可能メモリ)34及びI/O35を備えている。この主制御回路31は、遊技の進行の制御を行なう。
また、本実施例では、メインCPU32は、始動入賞口14に遊技球が入賞したことに基づいて所定遊技状態(大当り遊技状態,特定リーチ発生状態,確変移行状態など)へ移行する遊技状態移行判定手段として機能する。なお、このように本実施例では、メインCPU32が遊技状態移行判定手段として機能するものとしたが、副制御回路42のサブCPU43が機能するものとしてもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
メインCPU32には、メインROM33、メインRAM34等が接続されており、このメインROM33に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU32には、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM33には、メインCPU32により遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルも記憶される。
なお、本実施例では、プログラム・テーブル等を記憶する媒体としてメインROM33を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されるものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM34等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。また、本実施例においては、メインCPU32、メインROM33及びメインRAM34を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用しても良い。
メインRAM34は、メインCPU32の一時記憶領域として種々のフラグ、カウンタ、タイマ、データの値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路31は、後述する副制御回路42に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート36を備えている。また、コマンド出力ポート36は、メインCPU32に接続される。なお、このコマンド出力ポート36は、各種のコマンドを副制御回路42(副制御回路42に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路31には、I/O35を有しており、I/O35には各種の装置が接続される。例えば、V・カウントスイッチ15a,カウントスイッチ15b,一般入賞口スイッチ16a,通過ゲートスイッチ18a,始動入賞口スイッチ14a,始動入賞口ソレノイド14b,大入賞口ソレノイド15c,シーソーソレノイド15d、バックアップクリアスイッチ37が接続される。
V・カウントスイッチ15aは、遊技盤ベース12上に備えられた大入賞口15における特定領域に設けられている。このV・カウントスイッチ15aは、大入賞口15における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路31に供給する。
カウントスイッチ15bは、大入賞口15における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントスイッチ15bは、大入賞口15における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路31に供給する。
一般入賞口スイッチ16aは、遊技盤ベース12上に備えられた一般入賞口16に設けられている。この一般入賞口スイッチ16aは、各一般入賞口16を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路31に供給する。
通過ゲートスイッチ18aは、遊技盤ベース12上に備えられた通過ゲート18に設けられている。この通過ゲートスイッチ18aは、通過ゲート18を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路31に供給する。
始動入賞口スイッチ14aは、遊技盤ベース12上に備えられた始動入賞口14に設けられている。この始動入賞口スイッチ14aは、始動入賞口14に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路31に供給する。
始動入賞口ソレノイド14bは、リンク部材を介して始動入賞口14に設けられた羽根部材14cに接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、羽根部材14cを駆動させ、始動入賞口14を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド15cは、シャッタ(扉)15eに接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、シャッタ15eを駆動させ、大入賞口15を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド15dは、板状体でシャッタ15e内部に設けられているシーソーに接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、大入賞口15内の特定領域を通過し易くなるように、又は一般領域を通過し易くなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ37は、遊技機の前面側に備えられるとともに、I/O35を介してメインCPU32に接続され、さらに、払出・発射制御回路38に接続され、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
主制御回路31には、払出・発射制御回路38が接続される。
この払出・発射制御回路38には、遊技球の払出を行なう賞球払出装置39、遊技球の発射を行なう発射装置9が接続される。また、払出・発射制御回路38はカードユニット40と接続されており、払出・発射制御回路38とカードユニット40は、カードユニット40に挿入されたプリペイドカードに係るデータを送受信し、球貸し操作パネル41の操作によって遊技球を貸し出す。
この払出・発射制御回路38は、主制御回路31から供給される賞球制御コマンドを受け取り、カードユニット40から供給される球貸制御信号を受け取り、賞球払出装置39に対して所定の信号を送信することにより、賞球払出装置39に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路38は、発射装置9に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。なお、賞球払出装置39は、発射(投入)された遊技球が所定の領域を通過することにより賞球を払い出す払出手段の一例として採用される。
また、発射装置9には、上述した発射モータ(発射ソレノイド)、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。ハンドル8が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へレバー8aが回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿5に貯留された遊技球が発射モータにより遊技盤11の遊技領域Aに順次発射される。なお、このような発射装置9は、遊技者の操作に応じて遊技球を発射(投入)する発射手段の一例として採用される。
さらに、コマンド出力ポート36には、副制御回路42が接続される。
なお、本実施例においては、主制御回路31から副制御回路42に対してコマンドを供給すると共に、副制御回路42から主制御回路31に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路42から主制御回路31に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路42は、主制御回路31から供給される各種のコマンドに応じて、演出表示装置10における表示制御、スピーカ29から発生させる音声に関する制御、ランプ30の制御を行うとともに、貯留球検知センサ26における貯留遊技球の検知に基づいて、貯留解除操作ボタン28の制御、貯留ソレノイド27の制御を行なう。
副制御回路42は、演出表示制御手段、音声制御手段、ランプ制御手段として、及び貯留解除操作ボタン28の制御や貯留ソレノイド27の制御などの貯留制御手段としてのサブCPU43、記憶手段としてのプログラムROM44、ワークRAM45、演出表示装置10(液晶表示装置:LCD)における表示制御を行なうための画像制御回路46、スピーカ29から発生させる音声に関する制御を行なう音声制御回路47、装飾ランプ・LED(図示せず)を含むランプ30の制御を行なうランプ制御回路48、主制御回路31のコマンド出力ポート36からの信号を入力するためのコマンド入力ポート49から構成される。
サブCPU43は、プログラムROM44、ワークRAM45等が接続される。サブCPU43は、このプログラムROM44に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU43は、主制御回路31から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路42の制御を行なう。また、本実施例では、所定の条件を満たした場合に、前記貯留解除操作手段(貯留解除操作ボタン)28の操作を所定時間有効化する貯留解除操作有効化手段、及び貯留検知手段(貯留検知センサ)26により遊技球の貯留を検知したことに基づいて、操作有効化状態に移行するか否かの判定を行う操作有効化判定手段としても機能する。
プログラムROM44には、サブCPU43により遊技機の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって操作有効化状態に移行するか否かの判定をする際に参照される操作有効化状態判定テーブルや、演出に関する決定を行なうためのテーブル等の各種のテーブルも記憶される。
また、プログラムROM44には、演出パターンが複数種類記憶される。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、例えば、識別情報の変動表示を実行するものである。
なお、本実施例においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM44を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM33を用いても良い。また、これらのプログラムは、予め記録されるものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM45等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
ワークRAM45は、サブCPU43の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等各種の変数等が位置付けられている。
なお、本実施例においては、サブCPU43の一時記憶としてワークRAM45を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
次に、本実施例による遊技機を制御する制御手段である副制御回路42におけるサブCPU43の動作について、図面を参照しつつ説明する。図7は、本実施例に係るサブCPU43の動作(メイン処理)を示すフロー図である。
ステップ100(S100)において、サブCPU43は、ワークRAM45に記憶された各種設定を前回電源断となったときの設定に復帰する。(又は、ワークRAM45に記憶された各種設定を初期化する。)
ステップ110(S110)において、サブCPU43は、コマンド(主制御回路31から入力されたコマンド及び貯留検知センサからの信号)を受信し、受信バッファに格納されたコマンドを解析するとともに、解析した結果に応じた処理を行なう。
ステップ120(S120)において、サブCPU43は、コマンド解析処理でセットしたデータに応じて、表示制御処理をする。具体的には、サブCPU43は、画像制御回路46を制御することによって、演出表示装置10上に識別図柄、あるいは予告画像や背景画像等を表示する。また、本実施例では、この演出表示装置10上に操作有効化状態に移行した旨(図5参照)を表示する。
ステップ130(S130)において、サブCPU43は、コマンド解析処理でセットしたデータに応じて、音声制御処理をする。具体的には、サブCPU43は、音声制御回路47を制御することによってスピーカ29から効果音や音声等を出力する。
ステップ140(S140)において、サブCPU43は、コマンド解析処理でセットしたデータに応じて、ランプ制御処理をする。具体的には、サブCPU43は、ランプ制御回路48を制御することによって、ランプ30を所定のパターンで点灯・消灯する。
ステップ150(S150)において、サブCPU43は、貯留球検知センサ26からの信号に応じて貯留制御処理をする。なお、貯留制御処理の詳細については後述する(図11参照)。
[サブCPU割り込み処理]
図8は、本実施例に係るサブCPU43の動作の一部である割り込み処理を示すフロー図である。割り込み処理は、サブCPU43のメイン処理の実行中において、所定時間毎に割り込んで実行される処理である。
ステップ200(S200)において、サブCPU43は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップ210(S210)において、サブCPU43は、タイマ更新処理を行う。
具体的には、貯留制御処理の操作有効タイマ等の更新を行う。
ステップ220(S220)において、サブCPU43は、貯留球検知処理を行う。
なお、貯留球検知処理の詳細については後述する(図9参照)。
ステップ230(S230)において、サブCPU43は、貯留解除操作ボタン入力処理を行う。
なお、貯留解除操作ボタン入力処理については後述する(図10参照)。
ステップ240(S240)において、サブCPU43は、ステップ200(S200)で退避した情報をレジスタに復帰させる。
[貯留球検知処理]
以下に、上述した割り込み処理のステップ220(S220)において実行される貯留球検知処理について説明する。
遊技球検知処理は、図9に示すように、ステップ220-1(S220-1)において、サブCPU43は、貯留球検知センサ26により貯留部20に遊技球(貯留球ともいう)が貯留されたか否かが検知され、該センサ26からの検知信号の有無により、貯留部20に遊技球が貯留されているか否かをチェックし、遊技球がある場合にはステップ220-2(S220-2)の処理に移行し、遊技球が無い場合には、処理を終了する。
ステップ220-2(S220-2)において、サブCPU43は、操作有効化乱数の抽出処理を行う。
具体的には、貯留球の検知に基づいて操作有効化状態に移行するか否かの判定を行うための操作有効化乱数が抽出される。
ステップ220-3(S220-3)において、サブCPU43は、抽出された乱数値が、操作有効化状態に移行する乱数値と一致するか否かについて、操作有効化状態判定テーブルに基づいて判定する。一致する場合には、ステップ220-4(S220-4)の処理に移行し、一致しない場合には、処理を終了する。
ステップ220-4(S220-4)において、サブCPU43は、操作有効化状態フラグ(貯留解除操作ボタン28が有効化状態となるフラグ)をセットする。また、演出表示装置10に操作有効化状態である旨を表示する演出フラグもセットする。
「貯留解除操作ボタン入力処理」
以下に、上述した割り込み処理のステップ230(S230)において実行される貯留解除操作ボタン入力処理について説明する。
貯留解除操作ボタン入力処理は、図10に示すように、ステップ230-1(S230-1)において、サブCPU43は、貯留解除操作ボタン28のボタン操作がなされたか(入力されたか)否かをチェックし、ボタン操作がなされた場合にはステップ230-2(S230-2)の処理に移行し、ボタン操作がなされていない場合には、処理を終了する。
ステップ230-2(S230-2)において、サブCPU43は、貯留解除フラグをセットする。
「貯留制御処理」
図11は、本実施例に係るサブCPU43の動作の一部である貯留制御処理を示すフロー図である。
貯留制御処理は、図11に示すように、ステップ150-1(S150-1)において、サブCPU43は、貯留解除操作有効化状態のフラグがONであるか否か(フラグがセットされているか否か)をチェックし、フラグがセットされている場合には、貯留解除操作有効化状態に移行するとともにステップ150-2(S150-2)の処理に移行し、フラグがセットされていない場合には、処理を終了する。
ステップ150-2(S150-2)において、サブCPU43は、貯留解除操作有効タイマをセットする。具体的には、貯留解除操作有効時間を設定する貯留解除操作有効タイマ(例えば30秒)をセットする。
ステップ150-3(S150-3)において、サブCPU43は、貯留解除フラグがONであるか否か(フラグがセットされているか否か)をチェックし、フラグがセットされている場合にはステップ150-4(S150-4)の処理に移行し、フラグがセットされていない場合には、ステップ150-7(S150-7)の処理に移行する。具体的には、貯留解除操作ボタン28の入力に基づいて貯留解除フラグがセットされたか否かを検出する。
ステップ150-4(S150-4)において、サブCPU43は、貯留解除を制御する。具体的には、ステップ150-3(S150-3)において貯留解除フラグが検出されると、貯留解除制御として、貯留ソレノイド27の駆動、貯留部材22の可動が行われ、遊技球の貯留が解除される。
ステップ150-6(S150-6)において、サブCPU43は、貯留解除フラグをクリアする。
ステップ150-7(S150-7)において、操作有効タイマの残り時間が0になったか否かを判断し、0になった場合にはステップ150-8(S150-8)の処理に移行し、0になっていない場合には、処理を終了する。
ステップ150-8(S150-8)において、サブCPU43は、操作有効タイマの残り時間が0になった場合、操作有効化状態フラグをクリアし、操作有効化状態を終了する。
図4は、本発明の実施例2を示し、貯留手段19が複数個の遊技球を貯留可能で、解除の際に、貯留された遊技球が1個ずつ解除される構成としたことを特徴とするものである。なお、本実施例では、貯留領域を3個としているが、貯留可能な遊技球の数は貯留領域を増やすことにより増加させることも可能で本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、貯留手段の基本的な構成及びその他の本発明の構成は実施例1と同様であるためその説明は省略する。
具体的な構成を図4に基づいて説明すると、貯留手段19は実施例1と同様のピストル形状の役物を採用し、本実施例では、導出路25の筒軸方向所定間隔置きに、導出路25に対して直交状に出入り可能に構成されている2個の平板状の貯留板50を備え、該夫々の貯留板50は夫々別個の駆動機構(貯留ソレノイド)27を介して独立駆動する構成とすることにより、第1及び第2の遊技球貯留部(貯留領域)51,52が形成されている。フロント側(導出口)からリア側に向けて第1の貯留領域51、第2の貯留領域52と構成されている。
また、本実施例では、実施例1で採用する回転可能な貯留部材22を、第3の遊技球貯留部(貯留領域)53として機能させるとともに、遊技球送り部材としても機能させる構成としている。
そして、第1の貯留領域51乃至第3の貯留領域53には、夫々貯留球検知センサ26が配設されており、夫々の貯留領域に遊技球が貯留されたことを検知するとその信号が副制御回路42のサブCPU43に送られる。
上述の構成による具体的な作動について以下に説明する。
まず、いずれの貯留領域にも遊技球が貯留されていない遊技状態の場合、第3の貯留領域53を構成している貯留部材22は遊技球送り部材として機能(制御)しており、貯留球検知センサ26にて遊技球の貯留を検知すると、該検知に基づいて副制御回路42のサブCPU43は、貯留ソレノイド27を駆動させ、該貯留ソレノイド27の駆動により貯留部材22が図面上右回りに回転作動する。
そして、第3の貯留領域53に貯留されていた遊技球は、導出路25に送り出され、第1の貯留領域51方向に向けて転動する。
すなわち、上述の通り貯留球検知センサ26により遊技球の貯留を検知すると、その検知に基づいて副制御回路42のサブCPU43は、第1の貯留領域51を構成する貯留板50に対しては導出路25の内方に向けて移動させ、第2の貯留領域52を構成する貯留板50に対しては、導出路25内から遊技盤11内方へと移動させるように夫々の貯留ソレノイド27を駆動制御するため、導出路25を遊技球が第1の貯留領域51まで転動可能となる。
次に、第1の貯留領域51に遊技球が貯留されると、該貯留領域51に臨んでいる貯留球検知センサ26により貯留が検知され、該検知に基づいて乱数を抽出し、該抽出された乱数が、予め記憶されている操作有効化状態に移行する乱数と一致するか否かの判定を行う。
そして、前記抽出した乱数が操作有効化状態に移行する乱数と一致している場合には、貯留解除操作有効化手段が貯留解除操作ボタン28を操作有効化状態に移行し、一致していない場合には元の操作無効化状態(操作不能状態)を維持する旨の判定がなされる。このように操作有効化状態に移行すると判定されたことを条件として貯留解除操作ボタン28が有効化処理される。
また、第1の貯留領域51に遊技球が貯留されたことを検知すると、第2の貯留領域52を構成する貯留板50を導出路25の内方へ向けて駆動するように副制御回路42のサブCPU43は制御する。これにより第2の貯留領域52が構成され、次の遊技球貯留に備える。
そして、上述した第1の貯留領域51に貯留された際の操作有効化状態の移行判定により、操作無効化状態を維持する旨の判定がなされた場合、第1の貯留領域51には遊技球が貯留されたままの状態となるが、所定時間経過後、再度乱数の抽出処理が行われ、操作有効化状態に移行するか否かの判定がなれるよう制御されている。
そして、例えばこの状態で新たに第3の貯留領域53に遊技球が貯留されると、前述した作動と同様に貯留部材22が回転作動し、第2の貯留領域52に遊技球が貯留される。この時、第2の貯留領域52に臨んでいる貯留球検知センサ26により、前述と同様に操作有効化状態の移行判定処理が行われる。
そして、操作有効化状態へ移行すると判定されると、まず第1の貯留領域51を構成する貯留板50を導出路25内から遊技盤11内方へと移動させるように貯留ソレノイド27を駆動制御して貯留状態を解除する。
そして、第1の貯留領域51に臨んでいる貯留球検知センサ26が遊技球の貯留を検知しなくなると、前記第1の貯留領域51を構成する貯留板50を導出路25の内方へ向けて移動させるように貯留ソレノイド27を駆動させると同時に、第2の貯留領域52を構成する貯留板50を導出路25内から遊技盤11内方へと移動させるように貯留ソレノイド27を駆動制御する。これにより今まで第2の貯留領域52に貯留されていた遊技球が、第1の貯留領域51に貯留されることとなる。そして、第1の貯留領域51に貯留されると、第1の貯留領域51に臨んでいる貯留球検知センサ26により遊技球の貯留が検地され、この検知に基づいて操作有効化状態の移行判定処理が行われる。
従って、このような動作を順次繰り返すこととなる。
なお、第2の貯留領域53に遊技球が貯留されている場合には、貯留部材22に連係している貯留ソレノイド27には駆動信号が送られず、貯留部材22は第3の貯留領域53として所定位置で停止している。
実施例1,2では、遊技盤ベース12の表面に備えられる役物を貯留手段19の一例として説明したが、貯留手段は次のような形態をもって構成されているものであってもよい。
例えば、遊技盤ベース12の表面の所定領域に平面的なピストル形状の図柄(以下、ピストル絵ともいう)を描き、該ピストル絵のフロント側(銃口側)とリア側の所定位置に、夫々遊技盤ベース12の表裏にわたる貫通口を設けるとともに、遊技盤ベース12の裏側に前記夫々の貫通口を連絡する裏側通路を設け、該裏側通路の所定位置に、遊技球を貯留かつ解除可能に駆動する貯留解除手段を備えてなる構成を採用することも可能である。なお、リア側の貫通口における遊技盤ベースの対応位置には受入部を設けるものとする。
このような構成を採用することにより、実施例1,2と同様の作用効果を奏するとともに、表側の遊技領域が役物によって制限されることがないため遊技領域を広く利用できる。
なお、貯留領域の構成としては実施例1の構成や前記実施例2の構成を採用することも可能である。その他の構成及び作用効果は、実施例1,2と同様であるため特に詳細な説明は省略する。
貯留解除手段27は、貯留検知センサ26が遊技球の貯留を検知してから所定時間が経過したことに基づいて、貯留手段19による貯留を解除する構成を採用することも可能である。
すなわち、例えば、遊技球を貯留し、操作有効化状態に移行する判定がなされない場合、有効球である貯留球が貯留されたままになる。これでは貯留球の有効活用が図れず、遊技者にとって遊技の興趣を減退させてしまう虞があり、また貯留解除操作手段28の操作を知らない遊技者が不利益を被ることもある。本実施例のように構成することにより、貯留解除操作手段28の操作に基づかないで強制的に貯留が解除されるため、これらの不具合を解消することが出来る。また、遊技者の意識しないタイミングで入賞するので入賞態様に意外性が生じ興趣が向上する。
貯留解除操作有効化手段は、遊技状態移行判定手段が所定遊技状態(例えば、特定リーチの発生時、確変状態移行時など)への移行を判定したことを条件として、貯留解除操作手段28の操作を所定時間有効化するものとしてもよい。
すなわち、本実施例では、前記実施例のように、貯留手段19に遊技球が貯留された検知信号に基づいて操作有効化状態への移行判定処理を行う形態とは異なり、始動入賞口14への遊技球の入賞を契機として、前記所定遊技状態への移行を判定すると、その移行判定に基づいて貯留解除操作ボタン28の操作が所定時間有効化されるように制御するもので、遊技者は大当り判定のタイミングを狙うことができる。
なお、本実施例においても、実施例1乃至3と同様に、貯留手段19に遊技球が貯留された検知信号に基づいて操作有効化状態への移行判定処理を行い、その判定結果に基づいて貯留解除操作手段(貯留解除操作ボタン)28の操作を有効化する構成が採用可能である。
本実施例では、貯留解除操作ボタン28の操作タイミングを報知する貯留解除操作報知手段を備えている。なお、本実施例では、演出表示装置11のみ図示(図5参照)し、無その他の構成については図示しないが、上述した各実施例の構成及び作用効果と同様であるため詳細な説明及び図面は省略する。
すなわち、上述した各実施例の通り操作有効化状態に移行した際に、前記所定時間の間だけ、図5に示すような画面(「チャンス!入賞口を狙え!」)を演出表示装置10に表示して貯留解除操作ボタン28の操作タイミングを報知する貯留解除操作報知手段を備えた構成を採用した。遊技者は、この画面表示による報知によって、貯留解除操作ボタン28が操作有効化処理されたことを知ることができ、この報知がなされている所定時間の間であればいつでも貯留解除操作ボタン28を押して貯留部20による遊技球の貯留を解除し、導出口24から流下する遊技球を始動入賞口14へ入賞させて大当りタイミングを狙うことができる。
例えば、始動記憶数が所定個数に達すると、貯留解除操作手段(貯留解除操作ボタン)28の操作タイミングを報知する報知手段を備えるものとしてもよい。このような構成を採用することにより止め打ちの防止となる。
また、例えば報知したタイミングで始動入賞口14に入賞させると、特別な演出が行われるように制御してもよい。例えば賞球数を増やす等、何らかの特典を遊技者に与えることができるものとすれば遊技の興趣が向上する。
なお、本実施例では、操作有効化状態に移行したことを画像により文言報知する手段を採用しているが、スピーカ29などによって音声による報知をしたり、あるいはランプ30によって光による報知をするなど、報知の手段・内容は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、本実施例では、所定の貯留解除操作報知手段を介して遊技者に貯留解除操作ボタン28の操作タイミング(操作有効化状態への移行)を報知する形態を採用しているが、貯留解除操作報知手段を採用せずに操作有効化状態に移行したことを遊技者に対して報知しなくてもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
「変形例1」
なお、特に限定解釈されるものではないが、例えば、貯留解除操作ボタン28を押すことにより、又は導出口24から遊技球が導出される際に、あたかもピストル球が発射されたように発射音を鳴らす演出制御をすることも可能である。
「変形例2」
また、上記各実施例では、貯留手段19に貯留された遊技球を、始動入賞口14に入賞させる構成としているが、本発明はこれに何等限定解釈されるものではなく、遊技領域A中の所定の入賞口が対象とされ、例えば大入賞口15が他の入賞口の一つとしてとして挙げられる。すなわち、貯留手段19の導出口を、大入賞口15のVゾーン上方に位置させて、前記大入賞口15が開放された際に、そのVゾーンに任意のタイミングで遊技球を入賞させることが可能であれば遊技者が入賞に関与したという意識が強くなり興趣が向上する。
本発明弾球遊技機の一実施例を示す概略斜視図。 遊技盤の概略正面図。 貯留手段の一例を示す概略断面図。 実施例2における貯留手段の一例を示す概略断面図。 実施例5において、操作有効化状態に移行したことを報知している演出表示装置の一例を示す概略図。 本実施例の遊技機のブロック図。 本実施例の制御系のフロー図(副制御回路メイン処理)。 本実施例の制御系のフロー図(割り込み処理)。 本実施例の制御系のフロー図(貯留球検知処理)。 本実施例の制御系のフロー図(貯留解除操作ボタン入力処理)。 本実施例の制御系のフロー図(貯留制御処理)。
符号の説明
A 遊技領域
11 遊技盤
12 遊技盤ベース
14 始動入賞口
19 貯留手段
26 貯留検知手段
27 貯留解除手段
28 貯留解除操作手段
32 メインCPU
43 サブCPU

Claims (5)

  1. 遊技盤ベースに所定の遊技部材を備えて遊技球の転動する遊技領域を形成してなる遊技盤と、
    該遊技盤の遊技領域に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づいて所定の遊技状態へと移行可能な遊技状態移行判定手段と、
    前記遊技領域を流下する遊技球を貯留し、該貯留した遊技球を所定の入賞口に入賞させることが可能な貯留手段と、
    前記貯留手段による貯留を解除する貯留解除手段と、
    遊技者が操作可能で、該操作に基づいて前記貯留解除手段による貯留解除を操作する貯留解除操作手段を備えた遊技機において、
    所定の条件を満たした場合に、前記貯留解除操作手段の操作を所定時間有効化する貯留解除操作有効化手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 貯留手段に遊技球が貯留されているか否かを検知する貯留検知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 貯留検知手段により遊技球の貯留を検知したことに基づいて、操作有効化状態に移行するか否かの判定を行う操作有効化判定手段を備え、
    貯留解除操作有効化手段は、前記操作有効化判定手段により操作有効化状態に移行すると判定されたことを条件として、貯留解除操作手段の操作を所定時間有効化することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 貯留解除手段は、貯留検知手段が遊技球の貯留を検知してから所定時間が経過したことに基づいて、貯留手段による貯留を解除することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 貯留解除操作有効化手段は、遊技状態移行判定手段が所定遊技状態への移行を判定したことを条件として、貯留解除操作手段の操作を所定時間有効化することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
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